JP3687374B2 - 有機el素子とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、正孔と電子の注入・再結合により発光する有機化合物材料のエレクトロルミネッセンス(以下ELという)を利用して、前記有機化合物材料の薄膜から構成された有機EL素子とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
有機EL素子は、蛍光性有機化合物を含む薄膜を陽極と陰極との間に挟んだ積層構造を有し、前記薄膜に正孔及び電子を注入して再結合させることにより励起子(エキシトン)を生成させ、この励起子が失活する際の光の放出(蛍光・燐光)を利用して表示を行う表示素子である。
【0003】
図6はこの種の従来の有機EL素子の構成を示す分解斜視図、図7(a)〜(g)は図6の有機EL素子の製造工程を示す側断面図である。
【0004】
有機EL素子51は、絶縁性及び透明性を有するガラス基板52の上にITO(Indium Tin Oxide)からなる透明導電膜53が形成されている(図7(a))。この透明導電膜53は、スパッタ法によりガラス基板52上に成膜され、更にフォトレジストパターンによるエッチングが施され、所定パターン形状の陽極54を形成している(図7(b))。
【0005】
陽極54の上には、有機化合物材料の薄膜からなる有機層55が分子線蒸着法や抵抗加熱法により成膜されている。図示の例における有機層55は、図7(c)に示す陽極54の上に成膜される正孔注入層としての銅フタロシアニン(CuPc)有機膜55aと、図7(d)に示すCuPc有機膜55aの上に成膜される正孔輸送層としてのα−NPD(Bis(N−(1−naphtyl −N−phneyl)benzidine )有機膜55bと、図7(e)に示すα−NPD有機膜55bの上に成膜される発光層兼電子輸送層としてのトリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3 )有機膜55cとの3層構造で形成される。
【0006】
図7(f)に示すように、有機層55の上には、例えばAl−Li等の金属薄膜からなる陰極56が分子線蒸着法や抵抗加熱法により所定パターン形状に成膜されている。
【0007】
図7(g)に示すように、ガラス基板52の外周部分には、水分を極力取り除いた不活性ガス(例えばドライ窒素)やドライエアによるドライ雰囲気において、例えばガラス基板等の封着基板57が紫外線硬化樹脂からなる有機接着剤により貼り合わされて固着されている。この接着剤によるシール膜58は、その膜厚が接着強度に影響を与えない範囲で薄く形成されている。また、シール膜58の四方のシール幅は、マージンが許す範囲内でできるだけ広く取っている。
【0008】
上記のように構成される有機EL素子51では、陽極54と陰極56との間に電圧を印加して定電流を流すと、有機層55に対して陽極54から正孔が注入され、陰極56から電子が注入される。そして、注入された正孔と電子が再結合して励起子を生成し、この励起子が失活する際の光の放出により所望の表示がなされる。その際の発光は、透明電極である陽極54を介してガラス基板52の外側から観測される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記有機EL素子51を表示素子として利用する場合、最大の課題は耐久性の改善であり、中でもダークスポットと呼ばれる非発光部の生成と成長が最も大きな問題となっている。このダークスポットが生成される原因としては、水分及び酸素の影響が大きいとされ、特に水分は極めて微量でも大きな影響を及ぼすものとされている。
【0010】
そこで、使用する有機材料の精製、成膜時の真空の質、素子の封止など、水分を極力取り除くように工夫し、ドライプロセスで有機EL素子の製造がなされる。しかしながら、それでも十分な特性が得られていないのが現状である。
【0011】
このように、有機EL素子の最大の課題はダークスポットを根絶して長寿命化を図ることであり、図6及び図7に示すように素子を封止することで改善を図っている。
【0012】
しかしながら、上述した従来の有機EL素子51では、有機接着剤によるシール膜58を形成して素子を封止しているので、金属・セラミックス等の接着剤と比較すると、その原子(分子)間距離が大きな構造となっている。
【0013】
このため、特に高温・多湿の環境においては、有機接着剤によるシール膜58自体が膨潤し、空気中の水分、酸素等のガスを簡単に透過させてしまう。
【0014】
したがって、通常はシール膜58と空気中のガス分子の接触面積をできるだけ小さくするため、シール膜58の膜厚を薄くするのが好ましい。
【0015】
また、ガス分子がシール膜58に接触してシール膜58中に進入したときに、その拡散時間をかせぐため、シール膜58の幅を広くしてパターン形成することが好ましい。
【0016】
しかしながら、シール膜58の幅を広くするということは、素子の表示面積に対するマージン面積が大きくなるため、シール膜58の幅を広くするにも限界がある。
【0017】
また、シール膜58の幅を薄くする場合においても、その封止処理の安定性・繰り返しの再現性等を維持することはかなり難しく、また工程変動時のシール膜58の膜厚のばらつきにより特性が大きく変動するといった問題を招く。
【0018】
上記シール膜58の膜厚を例にとって説明すると、従来の有機EL素子51では、ガラス基板52と封止基板57との間の外周部分を有機接着剤によるシール膜58で固着して素子を封止しているが、この封止部分におけるシール膜58の膜厚にはばらつきがある。このため、特にシール膜の膜厚の厚い部分では、空気中の水分、酸素等のガスが透過して内部に進入しやすく、ダークスポットの発生及び成長を促進させ、素子劣化の原因になる。
【0019】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ダークスポットの生成及び成長を抑制することができ、素子の保存安定性を向上させて点灯寿命の改善が図れる有機EL素子を提供することを目的としている。
【0020】
また、封止プロセス中に工程変動に対してもロバストネスを上げ、安定して再現性のある素子を製造することができる有機EL素子の製造方法を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決する手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、一対の電極間に発光層を含む有機層が積層されて素子が形成された基板と、前記素子と所定間隔をおいて前記基板に対向して配置された封止部材との外周部分がドライ雰囲気中で接着剤からなるシール膜により固着されて封止された有機EL素子において、
前記封止部材の前記素子と対向する面側で前記シール膜による封止部分の領域内には、捕水剤が充填され、かつ該捕水剤の上に前記シール膜が充填された凹部が前記素子を取り囲むように形成されていることを特徴とする。
【0022】
請求項2の発明は、請求項1の有機EL素子において、
前記凹部内に充填された前記シール膜には、所定の粒径を有するビーズが混入されていることを特徴とする。
【0023】
請求項3の発明は、請求項1又は2の有機EL素子において、
前記凹部内に充填された前記シール膜は、前記基板と接触するシール膜よりも架橋密度が小さいことを特徴とする。
【0024】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの有機EL素子において、
前記封止基板の前記素子と対面する位置に捕水剤が設けられたことを特徴とする。
【0025】
請求項5の発明は、一対の電極間に発光層を含む有機層が積層されて素子が形成された基板と、前記素子と所定間隔をおいて前記基板に対向して配置された封止部材との外周部分がドライ雰囲気中で接着剤からなるシール膜により固着されて封止された有機EL素子の製造方法において、
前記素子と対向する面側で前記シール膜による封止部分の領域内に凹部が形成された封止部材を用い、前記凹部内に捕水剤を充填した後、前記封止部材と前記基板とを貼り合わせ所定の荷重を加えて前記シール膜を前記凹部内に充填させた後、該シール膜を硬化させる工程を含むことを特徴とする。
【0026】
請求項6の発明は、請求項5の有機EL素子の製造方法において、
前記シール膜が紫外線硬化樹脂からなり、前記基板の外側から紫外線を照射して前記シール膜を硬化させることを特徴とする。
【0027】
請求項7の発明は、請求項5又は6の有機EL素子の製造方法において、
前記シール膜にビーズを混入したことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による有機EL素子の第1実施の形態を示す分解斜視図、図2(a)〜(g)は図1の有機EL素子の製造工程を示す側断面図、図3は図1の有機EL素子の部分拡大断面図である。なお、図3では、素子の一部を構成する有機層については省略している。
【0032】
以下、本発明による有機EL素子の第1実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0033】
図1〜図3に示すように、第1実施の形態の有機EL素子1(1A)は、絶縁性及び透明性を有するガラス等の矩形状の基板2を基部としている。図2に示すように、基板2の上には、ITO等の透明導電膜3が成膜されている。透明導電膜3は、例えば真空蒸着法、スパッタ法等のPVD(Physical Vapor Deposition )法により100nm前後(例えば150nm)の膜厚で成膜される。透明導電膜3は、更にフォトレジストパターンによるエッチングで所定パターン形状にパターンニングされ、第一電極としての陽極4(透明電極)を形成している。
【0034】
具体的に、陽極4は、図1に示すように所定間隔おきにストライプ状に形成される。陽極4の一部は、基板2の端部まで引き出されて不図示の駆動回路に接続される。
【0035】
図2に示すように、陽極4の上には、有機化合物材料の薄膜による発光層を含む有機層5が積層形成されている。この有機層5は、例えば分子線蒸着法、抵抗加熱法等のPVD法により成膜される。
【0036】
図2の例における有機層5は、陽極4の上に数nm〜数100nm(例えば40nm)の膜厚で成膜される正孔注入層としてのCuPc有機膜5aと、CuPc有機膜5aの上に数10nm(例えば20nm)の膜厚で成膜される正孔輸送層としてのα−NPD有機膜5bと、α−NPD有機膜5bの上に数10nm(例えば50nm)の膜厚で成膜される発光層兼電子輸送層としてのAlq3 有機膜5cの3層構造で形成される。
【0037】
なお、有機層5は、上記の他、発光層と電荷輸送層(正孔輸送層、正孔注入・輸送層、電子注入層、電子注入・輸送層等)との組合せで構成することができる。例えば、発光層1層のみの構造、発光層と正孔輸送層の2層構造、発光層と電子注入層の2層構造、正孔輸送層と発光層と電子注入層の3層構造等である。
【0038】
上記発光層の発光材料としては、発光層そのものを発光させる場合には、例えばAlq3 やジスチルアリーレン系化合物等が使用される。また、発光層に別の発光材料(ドーパント)を微量ドーピングすることで発光させる場合には、ドーパントとしてキナクリドン(Qd)やレーザ用の色素等が使用される。
【0039】
また、上記電子注入層としては、電子の注入をし易くするため、例えばLi、Na、Mg、Ca等の仕事関数の小さい金属材料単体、Al:Li、Mg:In、Mg:Ag、LiF等の仕事関数の小さい合金が使用される。
【0040】
図2に示すように、有機層5の上には、金属薄膜からなる第二電極としての陰極6が形成されている。陰極6は、例えばAl、Li、Mg、Ag、In等の仕事関数の小さい金属材料単体やAl−Li、Mg−Ag等の仕事関数の小さい合金からなる。陰極6は、例えば分子線蒸着法、抵抗加熱法等のPVD法により例えば数10nm〜数100nm(例えば100nm)の膜厚で所定パターン形状に形成される。
【0041】
具体的に、陰極6は、図1に示すように、陽極4と直交して所定間隔おきにストライプ状に形成され、陽極4とマトリクスを形成している。そして、上述した陽極4、有機層5及び陰極6により膜厚1μm〜数100μm(具体的には0.2〜0.3μm)の素子7が形成され、陽極4と陰極6とが重なる位置の有機層5の部分が矩形状の発光部8をなしている。陰極6の一部は、基板2の端部まで引き出されて不図示の駆動回路に接続される。
【0042】
図3に示すように、素子7が形成された基板2の外周部分には、水分を極力取り除いた不活性ガス(例えばドライ窒素)やドライエアによるドライ雰囲気において、例えば紫外線硬化樹脂やエポキシ系の熱硬化樹脂等の有機接着剤からなるシール膜9を介して矩形状の封止基板10が固着されている。これにより、一対の電極4,6及び有機層5を保護している。
【0043】
図3に示すように、シール膜9には、例えばガラス、セラミックス、樹脂等からなるビーズ11が混入されている。ビーズ11は、シール膜9を形成する接着剤に対して1ウェイト%で混入されており、1μm〜数100μm(好ましくは10μm前後)の粒径のものが使用される。ビーズ11は、基板2と封止基板10を固着して封止した際、その粒径によって基板2と封止基板10との間隔を一定に保持している。
【0044】
封止基板10は、例えば金属、ガラス、セラミックス、樹脂、ほうろう等で構成される。具体的には、厚さ0.3mmのステンレス基板(SUS304)を封止基板10として用いることができる。
【0045】
図2に示すように、封止基板10の内面側の中央部分には、基板2の素子7と対面して直方形状の凹部からなる捕水剤収容部12が形成されている。捕水剤収容部12には、捕水効果のある材料、例えば酸化カルシウム(CaO)、酸化バリウム(BaO)、塩化カルシウム(CaCl2 )、酸化マグネシウム(MgO)等のパウダーやシートからなる捕水剤13が収容される。図2に示すように、捕水剤収容部12は、捕水剤13が収容された状態で、例えばテフロン等の水分を通すシート部材14によって覆われる。
【0046】
捕水剤収容部12内の捕水剤13は、シール部材14を介して進入する水分や内部残留水分等を化学吸着して保持している。
【0047】
更に説明すると、捕水材13が酸化カルシウムで構成される場合を例にとって説明すると、CaOが水と化学反応してCa(OH)2 を生成し、この生成されたCa(OH)2 を保持して水分を化学結合により吸着する。
【0048】
図2及び図3に示すように、封止基板10の素子7と対向する面側でシール膜9による封止部分の領域内、すなわち封止基板10の外縁部分から所定幅内側に位置する外周部分には、発光部8の周囲を取り囲むように枠状の凹部15が形成されている。凹部15は、断面矩形状をなし、素子7に向かう方向の幅H1がシール膜9の素子7に向かう方向の幅H2よりも狭く設定され、シール膜9による基板2と封止基板10との間の封止部分に位置して形成されている。凹部15内には、基板2と封止基板10を貼り合わせて所定の荷重が加えられたときにシール膜9が充填される。これにより、シール膜9は、封止部分における凹部15での膜厚が凹部15以外の膜厚よりも厚くなる。
【0049】
シール膜9は、基板2側からの紫外線の照射により硬化される。その際、凹部15内に充填されたシール膜9aは、凹部15以外の基板2と接触するシール膜9bよりも紫外線積算光量が十分でないため、架橋密度が若干小さくなっている。凹部15内のシール膜9aは、底部15aに向かうに連れ、その架橋密度も小さくなっている。これにより、封止処理を終えた有機EL素子1Aの内部に外部からシール膜9を透過して水分子等が進入した場合、凹部15内の架橋密度の小さいシール膜9aが水分子等を捕らえるトラップ層として機能する。
【0050】
上記のように構成される有機EL素子1Aでは、図6及び図7に示す有機EL素子51と同様、陽極4と陰極6との間に不図示の駆動回路から駆動電圧を印加して定電流を流すと、有機層5に対して陽極4から正孔が注入され、陰極6から電子が注入される。そして、注入された正孔と電子が有機層で再結合して励起子を生成し、この励起子が失活する際の光の放出により所望の表示がなされる。その際の発光は、透明電極である陽極4を介して基板2の外側から観察される。
【0051】
上記有機EL素子1Aを製造するにあたっては、予め基板2上の素子7と対面する位置に捕水剤13が収容されてシート部材14により覆われた捕水剤収容部12を有するとともに、基板2との封止部分に凹部15を有する封止基板10を作製しておく。なお、シール膜9が充填される凹部15は、例えば幅1.0mm、深さ0.4mmの断面矩形状に作製される。
【0052】
そして、不図示のチャンバー内に基板2をセットし、基板2の表面に透明導電膜3を例えば150nmの膜厚で成膜する(図2(a))。続いて、透明導電膜3にフォトレジストパターンによるエッチングを施して陽極4をストライプ状に形成する(図2(b))。
【0053】
なお、上記透明導電膜3は通常のスパッタ法で成膜できるが、スパッタ法による成膜では透明導電膜3がポリ化して結晶粒界に起因したフレーク状の凹凸が表面に形成されてしまうので、非結晶質で成膜されるのが好ましい。例えば、IDIXO(商品名:出光透明導電材料Idemitsu Indium X-Metal Oxide 、出光興産株式会社製)の非晶質透明導電膜で透明導電膜3を成膜すれば、緻密で表面平滑性に優れた膜を形成することができる。
【0054】
非晶質による透明導電膜(IDIXOによる透明導電膜等)の成膜時には、所望のパターンニングをするためにマスク蒸着してもよい。また、場合によっては、透明導電膜の成膜後に、通常のフォトリソグラフィ法を用いて透明導電膜をパターン加工してもよい。
【0055】
透明導電膜3による陽極4が形成された後、分子線蒸着法や抵抗加熱法等のPVD法により有機層5を陽極4の上に成膜する。有機層5の成膜にあたっては、まず、陽極4の上にCuPc有機膜5aを例えば40nmの膜厚で成膜する(図2(c))。続いて、CuPc有機膜5aの上にα−NPD有機膜5bを例えば20nmの膜厚で成膜する(図2(d))。更に、α−NPD有機膜5bの上にAlq3 有機膜5cを例えば50nmの膜厚で成膜する。
【0056】
陽極4の上に有機層5が成膜されると、PVD法によりAl−Liの金属薄膜による陰極6を例えば100nmの膜厚で有機層5の上に陽極4と直交するストライプ状に成膜する。これにより、基板2の上には、マトリクス状の一対の電極4,6間に有機層5が積層された素子7が形成される。
【0057】
基板2の上に素子7が形成されると、封止基板10の上の所定位置(凹部15の近傍)にビーズ11が混入された接着剤を塗布してシール膜9を形成し、シール膜9が形成された封止基板10の面に素子7の面を向けて基板2を封止基板10の上に載せる。その後、予め準備したバネクリップ等の荷重手段を用い、基板2と封止基板10に所定の荷重を掛ける。この荷重により、封止基板10の凹部15に接着剤によるシール膜9が充填され、封止部分における凹部15での膜厚が凹部15以外の膜厚よりも凹部15の深さ分(0.4mm)だけ厚くなる。
【0058】
この状態で、基板2の外側から紫外線照射処理を行うと、封止部分のシール膜9が硬化され、基板2と封止基板10の間隔がシール膜9に混入されたビーズ11の粒径によって一定に保持される。これにより、有機EL素子1Aが完成される。
【0059】
上記シール膜9を硬化させるにあたって、基板2と接触するシール膜9aは、十分な光重合反応が作用して架橋密度が上がっている。これに対し、凹部15内のシール膜9bは、紫外線積算光量が十分でないため、若干架橋密度が小さくなっている。
【0060】
これにより、上記封止処理を終えて完成された有機EL素子1Aでは、凹部15内の架橋密度の小さいシール膜9bにより、外部からシール膜9を透過して進入する水分子等を捕らえることができる。
【0061】
次に、図4は本発明による有機EL素子の第2実施の形態を示す部分拡大断面図である。なお、図1〜図3の第1実施の形態と同一の構成要素には同一番号を付し、その構成の説明については省略する。
【0062】
第2実施の形態の有機EL素子1Bは、第1実施の形態の有機EL素子1Aにおいて、封止部分の構成が異なる他の構成については同一である。
【0063】
図4に示すように、封止基板10の凹部15には、捕水効果のある材料、例えば酸化カルシウム(CaO)、酸化バリウム(BaO)、塩化カルシウム(CaCl2 )、酸化マグネシウム(MgO)等のパウダーやシートからなる捕水剤16が充填されている。凹部15は、内部に捕水剤16が充填されるため、その深さが例えば10μm以上に設定されている。捕水剤16の充填量は、凹部15内を完全に埋めるまででも、それ以下でもよい。捕水剤16が充填された凹部15は、基板2と封止基板10との間を固着して封止した際に、ビーズ11が混入されたシール膜9によって覆われる。
【0064】
上記封止構造による有機EL素子1Bを製造するにあたっては、第1実施の形態と同様に、予め基板2上の素子7と対面する位置に捕水剤13が収容されてシート部材14により覆われた捕水剤収容部12を有するとともに、基板2との封止部分に凹部15を有する封止基板10を作製しておく。
【0065】
以下、基板2の上に素子7を形成するための処理がなされる。この素子7の形成は、第1実施の形態と同一の手法により行われる。基板2の上に素子7が形成されると、封止基板10の凹部15内に捕水剤16を充填する。その際、捕水剤16の充填量は、凹部15を完全に埋めるまででも良いし、それ以下でもかまわない。
【0066】
そして、封止基板10の上の所定位置(凹部15の近傍)にビーズ11が混入された接着剤を塗布してシール膜9を形成し、シール膜9が形成された封止基板10の面に素子7の面を向けて基板2を封止基板10の上に載せる。その後、予め準備したバネクリップ等の荷重手段を用い、基板2と封止基板10に所定の荷重を掛ける。この状態で、基板2の外側から紫外線照射処理を行うと、封止部分のシール膜9が硬化され、基板2と封止基板10の間隔がシール膜9に混入されたビーズ11の粒径によって一定に保持される。
【0067】
これにより、上記封止処理を終えて完成された有機EL素子1Bでは、凹部15内の捕水剤16により、外部からシール膜9を透過して進入する水分子等を捕らえることができる。
【0068】
次に、図5は本発明による有機EL素子の第3実施の形態を示す部分拡大断面図である。なお、図1〜図3の第1実施の形態と同一の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
【0069】
第3実施の形態の有機EL素子1Cは、第1実施の形態の有機EL素子1Aにおいて、封止部分の構成を除いて同一構成である。
【0070】
図5に示すように、封止基板10の外縁部分から所定幅内側に位置する外周部分には、発光部8の周囲を取り囲むように枠状の凹部17が形成されている。図5に示すように、凹部17は、断面山型形状をなし、素子7に向かう方向に3つの凹部17A,17B,17Cが相互に連通されたものである。凹部17は、素子7に向かう方向の幅H1がシール膜9の素子7に向かう方向の幅H2よりも狭く設定され、シール膜9による基板2と封止基板10との間の封止部分に位置して形成されている。
【0071】
各凹部17A,17B,17C内には、基板2と封止基板10を貼り合わせて所定の荷重が加えられたときにシール膜9が充填される。これにより、シール膜9は、封止部分における凹部17A,17B,17Cでの膜厚が凹部17以外の膜厚よりも厚くなる。
【0072】
シール膜9は、基板2側からの紫外線の照射により硬化される。その際、凹部17A,17B,17C内に充填されたシール膜9aは、凹部17以外の基板2と接触するシール膜9bよりも紫外線積算光量が十分でないため、架橋密度が若干小さくなっている。凹部17A,17B,17C内のシール膜9aは、底部17aに向かうに連れ、その架橋密度も小さくなっている。これにより、封止処理を終えた有機EL素子1Cの内部に外部からシール膜9を透過して水分子等が進入した場合、凹部17A,17B,17C内の架橋密度の小さいシール膜9aが水分子等を捕らえるトラップ層として機能する。
【0073】
上記封止構造による有機EL素子1Cを製造するにあたっては、予め基板2上の素子7と対面する位置に捕水剤13が収容されてシート部材14により覆われた捕水剤収容部12を有するとともに、基板2との封止部分に相互に連通する凹部17A,17B,17Cを有する封止基板10を作製しておく。
【0074】
以下、基板2の上に素子7を形成するための処理がなされる。この素子7の形成は、第1実施の形態と同一の手法により行われる。基板2の上に素子7が形成されると、封止基板10の上の所定位置(凹部17の近傍)にビーズ11が混入された接着剤を塗布してシール膜9を形成し、シール膜9が形成された封止基板10の面に素子7の面を向けて基板2を封止基板10の上に載せる。その後、予め準備したバネクリップ等の荷重手段を用い、基板2と封止基板10に所定の荷重を掛ける。この荷重により、封止基板10の凹部17A,17B,17Cに接着剤によるシール膜9が充填され、封止部分における凹部17での膜厚が凹部17以外の膜厚よりも凹部17の深さ分だけ厚くなる。この状態で、基板2の外側から紫外線照射処理を行うと、封止部分のシール膜9が硬化され、基板2と封止基板10の間隔がシール膜9に混入されたビーズ11の粒径によって一定に保持される。
【0075】
上記シール膜9を硬化させるにあたって、基板2と接触するシール膜9aは、十分な光重合反応が作用して架橋密度が上がっている。これに対し、凹部17A,17B,17C内のシール膜9bは、紫外線積算光量が十分でないため、若干架橋密度が小さくなっている。
【0076】
これにより、上記封止処理を終えて完成された有機EL素子1Bでは、相互に連通する3つの凹部17A,17B,17C内の架橋密度の小さいシール膜9aにより、外部からシール膜9を透過して進入する水分子等を捕らえることができる。
【0077】
なお、図5に示す第3実施の形態において、封止基板10に相互に連通するように形成された凹部17A,17B,17Cの少なくとも一箇所に捕水剤を充填する構成としてもよい。また、相互に連通する凹部17の数は、図5に示す3つの構造に限定されるものではない。更に、第1及び第2実施の形態における凹部15と第3実施の形態における17は、その断面形状が図示による矩形状や山型形状に限定されるものでもなく、他の形状であってもよい。
【0078】
このように、基板2と封止基板10との間の外周部分を固着させるシール膜9は、素子7に向かう方向の幅H2に対し、これよりも狭い所望の幅H1で膜厚が厚い部分を封止部分の領域内に有するので、封止部分でのシール膜9のガス透過特性を従来よりも改善でき、ダークスポットの生成と成長を抑制することができる。これにより、有機EL素子の保存安定性を従来よりも数倍に上げることができ、通常の点灯寿命等も改善することができる。
【0079】
また、封止プロセス中に工程変動に対してもロバストネスを上げることができ、安定して再現性のある有機EL素子を製造することができる。
【0080】
各実施の形態において、シール膜9にはビーズ11が混入されているので、基板2と封止基板10との間を封止した際に、基板2と封止基板10の間隔をビーズ11の粒径により一定に保持してシール膜9の膜厚のばらつきを無くすことができる。
【0081】
第1実施の形態及び第3実施の形態によれば、封止部分の領域内で素子7に向かう方向に凹部15,17が形成され、凹部15,17内には基板2と接触するシール膜9bに比べて架橋密度の小さいシール膜9aが充填された構成なので、外部からシール膜9を透過して進入する水分子等を架橋密度の小さいシール膜9aで効率的に捕らえることができる。
【0082】
特に、第3実施の形態によれば、架橋密度の小さいシール膜9aの充填された3つの凹部17A,17B,17Cが素子7に向かう方向に相互に連通して形成されている構成なので、各凹部17A,17B,17Cの架橋密度の小さいシール膜9aでより効率的に水分子等を捕らえることができる。
【0083】
第2実施の形態によれば、素子7を取り囲むようにして封止基板10の封止部分の領域内に形成される凹部15には、捕水効果のある材料からなる捕水剤16が充填された構成なので、外部からシール膜9を透過して進入する水分子を捕水剤16により捕らえることができる。
【0084】
各実施の形態によれば、封止基板10の素子7と対面する位置に形成された捕水剤収容部12には捕水剤13が収容されてシート部材14で覆われた構成なので、上記凹部15(又は17)内の架橋密度の小さいシール膜9aや捕水剤16と合わせて、外部からシール膜9を透過して進入する水分子を捕らえるとともに、内部の残留水分も効率的に捕らえることができる。
【0085】
ところで、上記各実施の形態において、透明導電膜3からなる陽極4と金属薄膜からなる陰極6を逆転させた構成としてもよい。この場合、有機層5を構成するCuPc有機膜5a、α−NPD有機膜5b、Alq3 有機膜5cも逆転して積層される。その際、使用される基板2は必ずしも透光性を有する必要はなく、絶縁性を有する有色の基板を用いることができる。
【0086】
また、一対の電極(陽極4、陰極6)は、少なくとも一方が透明性を有する導電材料で形成されていればよい。その際、両方の電極が透明性を有する導電材料の場合には、一方の電極(陽極4)に仕事関数の大きい透明性を有する導電材料(例えばITO)を用い、他方の電極(陰極6)には仕事関数の小さい透明性を有する導電材料が用いられる。
【0087】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、封止部分でのシール膜のガス透過特性を従来よりも改善でき、ダークスポットの生成と成長を抑制することができる。その結果、有機EL素子の保存安定性を従来よりも数倍に上げることができ、通常の点灯寿命等も改善することができる。また、封止プロセス中に工程変動に対してもロバストネスを上げることができ、安定して再現性のある有機EL素子を製造することができる。
【0088】
封止部材の封止部分の領域内に形成される凹部内に充填されたシール膜は、基板と接触するシール膜に比べて架橋密度の小さいので、外部からシール膜を透過して進入する水分子等を架橋密度の小さいシール膜で効率的に捕らえることができる。
【0089】
特に、架橋密度の小さいシール膜の充填された凹部が封止部材の封止部分の領域内で素子に向かって相互に連通して複数形成された構成によれば、各凹部の架橋密度の小さいシール膜でより効率的に水分子等を捕らえることができる。
【0090】
封止基板の封止部分の領域内に形成される凹部内に捕水剤が充填された構成によれば、外部からシール膜を透過して進入する水分子を捕水剤により捕らえることができる。
【0091】
封止基板の素子と対面する位置に捕水剤を設けた構成によれば、上記凹部内の架橋密度の小さいシール膜や捕水剤と合わせて、外部からシール膜を透過して進入する水分子を捕らえるとともに、内部の残留水分も効率的に捕らえることができる。
【0092】
シール膜にビーズが混入された構成によれば、基板と封止基板との間を封止した際に、基板と封止基板の間隔をビーズの粒径により一定に保持してシール膜の膜厚のばらつきを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による有機EL素子の第1実施の形態を示す分解斜視図
【図2】(a)〜(g)図1の有機EL素子の製造工程を示す側断面図
【図3】図1の有機EL素子の部分拡大断面図
【図4】本発明による有機EL素子の第2実施の形態を示す部分拡大断面図
【図5】本発明による有機EL素子の第3実施の形態を示す部分拡大断面図
【図6】従来の有機EL素子の構成を示す分解斜視図
【図7】(a)〜(g)図6の有機EL素子の製造工程を示す側断面図
【符号の説明】
1…有機EL素子、2…基板、4…陽極、5…有機層、6…陰極、7…素子、9…シール膜、10…封止基板(封止部材)、11…ビーズ、15,17(17A,17B,17C)…凹部、13,16…捕水剤。

Claims (7)

  1. 一対の電極間に発光層を含む有機層が積層されて素子が形成された基板と、前記素子と所定間隔をおいて前記基板に対向して配置された封止部材との外周部分がドライ雰囲気中で接着剤からなるシール膜により固着されて封止された有機EL素子において、
    前記封止部材の前記素子と対向する面側で前記シール膜による封止部分の領域内には、捕水剤が充填され、かつ該捕水剤の上に前記シール膜が充填された凹部が前記素子を取り囲むように形成されていることを特徴とする有機EL素子。
  2. 前記凹部内に充填された前記シール膜には、所定の粒径を有するビーズが混入されていることを特徴とする請求項1記載の有機EL素子。
  3. 前記凹部内に充填された前記シール膜は、前記基板と接触するシール膜よりも架橋密度が小さいことを特徴とする請求項1又は2記載の有機EL素子。
  4. 前記封止基板の前記素子と対面する位置に捕水剤が設けられたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の有機EL素子。
  5. 一対の電極間に発光層を含む有機層が積層されて素子が形成された基板と、前記素子と所定間隔をおいて前記基板に対向して配置された封止部材との外周部分がドライ雰囲気中で接着剤からなるシール膜により固着されて封止された有機EL素子の製造方法において、
    前記素子と対向する面側で前記シール膜による封止部分の領域内に凹部が形成された封止部材を用い、前記凹部内に捕水剤を充填した後、前記封止部材と前記基板とを貼り合わせ所定の荷重を加えて前記シール膜を前記凹部内に充填させた後、該シール膜を硬化させる工程を含むことを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  6. 前記シール膜が紫外線硬化樹脂からなり、前記基板の外側から紫外線を照射して前記シール膜を硬化させる請求項記載の有機EL素子の製造方法。
  7. 前記シール膜にビーズを混入した請求項5又は6記載の有機EL素子の製造方法。
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