JP3687278B2 - 加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法 - Google Patents

加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として電力トランスの鉄心に用いられる方向性珪素鋼あるいは無方向性珪素鋼を被加熱材とした加熱炉の燃焼制御における該被加熱材の抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
加熱炉の燃焼制御では、スラブ(被加熱材)とスキッドとの間の接触熱伝達係数を用いてスラブのスキッドへの抜熱量を算出し、該抜熱量等に基づいてスキッドマーク(スラブのスキッドの接触部分の平均温度と非接触部分の平均温度との差)を計算して該スキッドマーク計算値と予め定められた目標値とが一致した時にスラブが所定の温度まで加熱されたものと判断して該スラブを加熱炉から抽出するようにしている。
【0003】
ところで、被加熱材として方向性あるいは無方向性珪素鋼を用いる場合には、珪素鋼はスキッドと接触している部分の抜熱が普通鋼のそれより大きいため、抜熱量ひいてはスキッドマークの計算精度が悪化する。したがって、珪素鋼の場合は、普通鋼よりシャドーの影響を大きくするか、あるいはスラブとスキッドとの間の接触熱伝達係数を普通鋼より大きくする等して抜熱量の計算精度の向上を図っている(図11参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように珪素鋼の場合について、普通鋼よりシャドーの影響を大きくするか、あるいはスラブとスキッドとの間の接触熱伝達係数を普通鋼よりも大きくして抜熱量の計算精度の向上を図っても、シャドーの影響度及び接触熱伝達係数の変更率を一定にしているため、スラブの抽出温度が変化した場合には、スラブのスキッド接触部での抜熱量の計算精度が悪化してスキッドマーク計算値とスキッドマーク実績値とが大きくずれてしまい、この結果、加熱炉燃料原単位の悪化や製品品質にばらつきが生じるという不都合がある。
【0005】
また、スラブの抽出温度が変化しない場合でも、スラブの長さが変化すると、該長さに応じてスラブのスキッド接触圧力が変化するため、スラブのスキッド接触部での抜熱量の計算精度が悪化してスキッドマーク計算値とスキッドマーク実績値とが大きくずれてしまい、この結果、加熱炉燃料原単位の悪化や製品品質にばらつきが生じるという不都合がある。
【0006】
本発明はかかる不都合を解消するためになされたものであり、被加熱材のスキッド接触部での抜熱量の計算を高精度で行えるようにしてスキッドマーク計算値とスキッドマーク実績値とのずれを大幅に低減し、これにより、加熱炉燃料原単位の低減や製品品質の向上を図ることができる加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1に係る加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法は、被加熱材とスキッドとの間の接触熱伝達係数を用いて算出される前記被加熱材の前記スキッドへの抜熱量に基づいてスキッドマークを計算し、該スキッドマーク計算値と予め定められた目標値とが一致した時に加熱炉から前記被加熱材を抽出するようにした加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法において、
予め前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧と前記接触熱伝達係数に対する補正係数との関係を定め、
前記被加熱材の単重及び前記スキッドの本数から前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧を算出し、
算出された前記接触面圧から前記予め定められた関係に基づいて前記補正係数を設定し、
設定された前記補正係数を前記接触熱伝達係数に乗じることにより前記接触熱伝達係数を補正することを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法は、請求項1において、前記被加熱材が珪素鋼の場合に、予め前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧及びSi含有量と前記接触熱伝達係数に対する補正係数との関係を定め、前記補正係数を算出された前記接触面圧及び前記Si含有量から前記予め定められた関係に基づいて設定することを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法は、被加熱材とスキッドとの間の接触熱伝達係数を用いて算出される前記被加熱材の前記スキッドへの抜熱量に基づいてスキッドマークを計算し、該スキッドマーク計算値と予め定められた目標値とが一致した時に加熱炉から前記被加熱材を抽出するようにした加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法において、
予め前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度と前記接触熱伝達係数との関係を定め、
前記加熱炉へ装入する前の前記被加熱材の温度を検出し、
検出された前記加熱炉へ装入する前の前記被加熱材の温度から前記加熱炉内の前記被加熱材の温度を設定し、
設定された前記加熱炉内の前記被加熱材の温度から前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度を算出し、
算出された前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度から前記予め定められた関係に基づいて前記接触熱伝達係数を設定することを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法は、請求項3において、前記被加熱材が珪素鋼の場合に、予め前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度及びSi含有量と前記接触熱伝達係数との関係を定め、前記接触熱伝達係数を算出された前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度及び前記Si含有量から前記予め定められた関係に基づいて設定することを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法は、被加熱材とスキッドとの間の接触熱伝達係数を用いて算出される前記被加熱材の前記スキッドへの抜熱量に基づいてスキッドマークを計算し、該スキッドマーク計算値と予め定められた目標値とが一致した時に加熱炉から前記被加熱材を抽出するようにした加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法において、
予め前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度と前記接触熱伝達係数との関係を定め、
前記加熱炉へ装入する前の前記被加熱材の温度を検出し、
検出された前記加熱炉へ装入する前の前記被加熱材の温度から前記加熱炉内の前記被加熱材の温度を設定し、
設定された前記加熱炉内の前記被加熱材の温度から前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度を算出し、
算出された前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度から前記予め定められた関係に基づいて前記接触熱伝達係数を設定してこれを設定接触熱伝達係数とするとともに、
予め前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧と前記接触熱伝達係数に対する補正係数との関係を定め、
前記被加熱材の単重及び前記スキッドの本数から前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧を算出し、
算出された前記接触面圧から前記予め定められた関係に基づいて前記補正係数を設定し、
設定された前記補正係数を前記設定接触熱伝達係数に乗じることにより前記設定接触熱伝達係数を補正することを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法は、請求項5において、前記被加熱材が珪素鋼の場合に、予め前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度及びSi含有量と前記接触熱伝達係数との関係を定め、前記設定接触熱伝達係数を算出された前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度及び前記Si含有量から前記予め定められた関係に基づいて設定するとともに、予め前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧及びSi含有量と前記接触熱伝達係数に対する補正係数との関係を定め、前記補正係数を算出された前記接触面圧及び前記Si含有量から前記予め定められた関係に基づいて設定することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の第1の態様の実施の形態の一例である加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法に使用するマイクロコンピュータ等からなる計算装置のブロック図、図2は該計算装置による計算手順を説明するためのフローチャート図、図3はSi含有量に応じたスラブのスキッド接触部の温度と接触熱伝達係数との関係を示すグラフ図、図4はSi含有量に応じたスラブのスキッド接触圧力と補正係数との関係を示すグラフ図、図5は従来法でのスキッドマーク実績値とスキッドマーク計算値との関係を示すグラフ図、図6は本発明法でのスキッドマーク実績値とスキッドマーク計算値との関係を示すグラフ図、図7は本発明の第2の態様の実施の形態の一例である加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法に使用するマイクロコンピュータ等からなる計算装置のブロック図、図8は該計算装置による計算手順を説明するためのフローチャート図、図9は本発明の第3の態様の実施の形態の一例である加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法に使用するマイクロコンピュータ等からなる計算装置のブロック図、図10は該計算装置による計算手順を説明するためのフローチャート図である。
【0014】
まず、図1を参照して、本発明の第1の態様の実施の形態に用いる計算装置を説明すると、この計算装置は、各メッシュのスラブ(珪素鋼)温度を設定するスラブ温度設定手段1と、スキッド接触部スラブ温度から設定接触熱伝達係数hC を演算する接触熱伝達係数演算手段3と、設定接触熱伝達係数hC に対する圧力補正係数Kを演算する圧力補正係数演算手段4と、圧力補正係数Kを用いて設定接触熱伝達係数hC を補正して補正接触熱伝達係数hCkを算出する補正手段5と、補正接触熱伝達係数hCkを含む炉内情報(スラブ炉内位置、炉内温度、総括熱吸収率φCG、スキッドによるシャドーの影響度等)からスラブ境界条件を設定するスラブ境界条件設定手段6と、スラブ境界条件からt(sec)間におけるスラブ各メッシュの熱収支(抜熱量)計算を行うと共にt(sec)後のスラブの各メッシュの温度を算出するスラブ温度演算手段7と、スラブ温度演算手段7によって得られた計算値を基にスキッドマークを算出するスキッドマーク演算手段8と、スキッドマーク計算値と予め定められた目標値とが一致した時に加熱炉からスラブを抽出すべく該スラブを搬送する駆動装置に図示しない駆動回路等を介してスラブ抽出信号を出力する比較手段10とを備える。
【0015】
スラブ温度設定手段1は、加熱炉の装入口近傍に配置された温度センサ2によって得られる加熱炉装入前スラブ情報としての装入前スラブ温度に基づいて各メッシュの炉内スラブ温度を設定する。
【0016】
接触熱伝達係数演算手段3は、スラブ温度設定手段1による設定炉内スラブ温度から求められるスラブのスキッド接触部温度及び加熱炉装入前スラブ情報としてのスラブのSi含有量から、図示しない記憶領域に記憶されたスラブのSi含有量に応じたスラブのスキッド接触部温度と接触熱伝達係数hとの関係を参照して、スラブのスキッド接触部温度に応じた接触熱伝達係数hC を設定し、これを設定接触熱伝達係数とする。図3はスラブのスキッド接触圧力15kg/cm2 におけるスラブのSi含有量に応じたスラブのスキッド接触部温度と接触熱伝達係数hとの関係を示したものであり、図から明らかなようにスラブのスキッド接触部温度が1000°Cを越えると接触熱伝達係数hが極端に大きくなるのが判る。
【0017】
圧力補正係数演算手段4は、加熱炉装入前スラブ情報としてのスラブ単重及び支持スキッド本数からスラブのスキッド接触面圧Pを算出するとともに、該接触面圧P及び加熱炉装入前スラブ情報としてのSi含有量から、図示しない記憶領域に記憶されたスラブのSi含有量に応じた接触面圧Pと接触熱伝達係数hに対する補正係数Kとの関係を参照して、スラブのSi含有量に応じた圧力補正係数Kを設定する。図4はスラブのSi含有量に応じた接触面圧Pと接触熱伝達係数hに対する補正係数Kとの関係を示したものであり、該補正係数Kは予め接触面圧Pに応じて定められ、ここでは接触面圧P=15kg/cm2 を1.0としている。
【0018】
比較手段10は、スラブの炉内位置を検出する位置検出手段9によってスラブが抽出口に近づいたことが検知されると、スキッドマーク演算手段10によって算出されたスラブのスキッドマーク計算値と予め設定されたスキッドマーク目標値とを比較し、両者が一致した時に加熱炉からスラブを抽出すべく該スラブを搬送する駆動装置に図示しない駆動回路等を介してスラブ抽出信号を出力する。
【0019】
次に、かかる計算装置による計算手順を図2のフローチャートを参照して説明する。ここで、ステップS10は図1のスラブ温度設定手段1に、ステップS11は接触熱伝達係数演算手段3に、ステップS12及びステップS13は圧力補正係数演算手段4に、ステップS14は補正手段5に、ステップS15はスラブ境界条件設定手段6に、ステップS16及びステップS17はスラブ温度演算手段7に、ステップS18はスキッドマーク演算手段8に、ステップS19及びステップS20は比較手段10にそれぞれ対応する。
【0020】
ステップS10では、装入前スラブ温度からスラブ温度設定手段1が各メッシュの炉内スラブ温度を設定し、ステップS11では、設定接触熱伝達係数演算手段3が炉内スラブ温度から求められるスラブのスキッド接触部温度及びスラブのSi含有量から図3を参照してスラブのスキッド接触部温度に応じた接触熱伝達係数hC を設定する。
【0021】
ステップS12及びステップS13では、圧力補正係数演算手段4がスラブ単重及び支持スキッド本数からスラブのスキッド接触面圧Pを算出するとともに、該接触面圧P及びSi含有量から図4を参照してスラブのSi含有量に応じた圧力補正係数Kを設定する。
【0022】
ステップS14では、補正手段5が設定接触熱伝達係数hC に圧力補正係数Kを乗じて補正接触熱伝達係数hCkを設定し、ステップS15では、スラブ境界条件設定手段6が補正接触熱伝達係数hCkを含む炉内情報(スラブ炉内位置、炉内温度、総括熱吸収率φCG、スキッドによるシャドーの影響度等)からスラブ境界条件を設定する。
【0023】
ステップS16及びステップS17では、スラブ温度演算手段7がスラブ境界条件からt(sec)間におけるスラブ各メッシュの熱収支(抜熱量)計算を行うと共に、t(sec)後のスラブの各メッシュの温度を算出し、ステップS18では、スキッドマーク演算手段8がスラブ温度演算手段7によって得られた計算値を基にスキッドマークを算出する。
【0024】
ステップS19及びステップS20では、位置検出手段9によってスラブが抽出口に近づいたことが検知されると、比較手段10がスキッドマーク計算値と予め設定されたスキッドマーク目標値とを比較し、両者が一致した時に加熱炉からスラブを抽出すべく該スラブを搬送する駆動装置に図示しない駆動回路等を介してスラブ抽出信号を出力する。なお、位置検出手段9によってスラブが抽出口に近づいたことが検知されない場合は、検知されるまでステップS10〜ステップS19を繰り返し、また、スキッドマーク計算値と予め設定されたスキッドマーク目標値とが一致しない場合には一致するまでステップS10〜ステップS20を繰り返す。
【0025】
上記の説明から明らかなように、この実施の形態では、スラブのスキッド接触部の温度に応じた接触熱伝達係数hC を設定するとともに、予めスラブのスキッドへの接触圧力に応じて定められた接触熱伝達係数hに対する補正係数Kを用いて設定接触熱伝達係数hC を補正し、これを補正接触熱伝達係数hCkとして抜熱量の計算に使用しているので、スラブの抽出温度が変化した場合及びスラブの長さが変化してスラブのスキッド接触圧力が変化した場合においても、スラブのスキッド接触部での抜熱量、ひいてはスキッドマーク計算を高精度で行うことができ、この結果、スキッドマーク計算値とスキッドマーク実績値とのずれが大幅に低減して加熱炉燃料原単位の低減及び製品品質の向上を図ることができる。
【0026】
また、設定接触熱伝達係数hC 及び補正係数Kを珪素鋼のSi含有量に応じて設定しているので、スラブのスキッド接触部での抜熱量の計算をより高精度で行うことができる。
【0027】
次に、本発明の第2の態様の実施の形態の一例である加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法を図7、図8及び図3を参照して説明する。
まず、図7を参照して、この実施の形態に用いる計算装置を説明すると、この計算装置は、各メッシュのスラブ(珪素鋼)温度を設定するスラブ温度設定手段20と、スキッド接触部スラブ温度から設定接触熱伝達係数hC を演算する接触熱伝達係数演算手段22と、設定接触熱伝達係数hC を含む炉内情報(スラブ炉内位置、炉内温度、総括熱吸収率φCG、スキッドによるシャドーの影響度等)からスラブ境界条件を設定するスラブ境界条件設定手段23と、スラブ境界条件からt(sec)間におけるスラブ各メッシュの熱収支(抜熱量)計算を行うと共にt(sec)後のスラブの各メッシュの温度を算出するスラブ温度演算手段24と、スラブ温度演算手段24によって得られた計算値を基にスキッドマークを算出するスキッドマーク演算手段25と、スキッドマーク計算値と予め定められた目標値とが一致した時に加熱炉からスラブを抽出すべく該スラブを搬送する駆動装置に図示しない駆動回路等を介してスラブ抽出信号を出力する比較手段27とを備える。
【0028】
スラブ温度設定手段20は、加熱炉の装入口近傍に配置された温度センサ21によって得られる加熱炉装入前スラブ情報としての装入前スラブ温度に基づいて各メッシュの炉内スラブ温度を設定する。
【0029】
接触熱伝達係数演算手段22は、スラブ温度設定手段20による設定炉内スラブ温度から求められるスラブのスキッド接触部温度及び加熱炉装入前スラブ情報としてのスラブのSi含有量から、図示しない記憶領域に記憶されたスラブのSi含有量に応じたスラブのスキッド接触部温度と接触熱伝達係数hとの関係を参照して、スラブのスキッド接触部温度に応じた接触熱伝達係数hC を設定する。図3はスラブのスキッド接触圧力15kg/cm2 におけるスラブのSi含有量に応じたスラブのスキッド接触部温度と接触熱伝達係数hとの関係を示したものであり、図から明らかなようにスラブのスキッド接触部温度が1000°Cを越えると接触熱伝達係数hが極端に大きくなるのが判る。
【0030】
比較手段27は、スラブ炉内位置を検出する位置検出手段26によってスラブが抽出口に近づいたことが検知されると、スキッドマーク演算手段25によって算出されたスラブのスキッドマーク計算値と予め設定されたスキッドマーク目標値とを比較し、両者が一致した時に加熱炉からスラブを抽出すべく該スラブを搬送する駆動装置に図示しない駆動回路等を介してスラブ抽出信号を出力する。
【0031】
次に、かかる計算装置による計算手順を図8のフローチャートを参照して説明する。ここで、ステップS30は図7のスラブ温度設定手段20に、ステップS31は接触熱伝達係数演算手段22に、ステップS32はスラブ境界条件設定手段23に、ステップS33及びステップS34はスラブ温度演算手段24に、ステップS35はスキッドマーク演算手段25に、ステップS36及びステップS37は比較手段27にそれぞれ対応する。
【0032】
ステップS30では、装入前スラブ温度からスラブ温度設定手段20が各メッシュの炉内スラブ温度を設定し、ステップS31では、設定接触熱伝達係数演算手段22が炉内スラブ温度から求められるスラブのスキッド接触部温度及びスラブのSi含有量から図3を参照してスラブのスキッド接触部温度に応じた接触熱伝達係数hC を設定する。
【0033】
ステップS32では、スラブ境界条件設定手段23が接触熱伝達係数hC を含む炉内情報(スラブ炉内位置、炉内温度、総括熱吸収率φCG、スキッドによるシャドーの影響度等)からスラブ境界条件を設定する。
【0034】
ステップS33及びステップS34では、スラブ温度演算手段24がスラブ境界条件からt(sec)間におけるスラブ各メッシュの熱収支(抜熱量)計算を行うと共に、t(sec)後のスラブの各メッシュの温度を算出し、ステップS35では、スキッドマーク演算手段25がスラブ温度演算手段24によって得られた計算値を基にスキッドマークを算出する。
【0035】
ステップS36及びステップS37では、位置検出手段26によってスラブが抽出口に近づいたことが検知されると、比較手段27がスキッドマーク計算値と予め設定されたスキッドマーク目標値とを比較し、両者が一致した時に加熱炉からスラブを抽出すべく該スラブを搬送する駆動装置に図示しない駆動回路等を介してスラブ抽出信号を出力する。なお、位置検出手段26によってスラブが抽出口に近づいたことが検知されない場合は、検知されるまでステップS30〜ステップS36を繰り返し、また、スキッドマーク計算値と予め設定されたスキッドマーク目標値とが一致しない場合には、一致するまでステップS30〜ステップS37を繰り返す。
【0036】
上記の説明から明らかなように、この実施の形態では、スラブのスキッド接触部の温度に応じた接触熱伝達係数hC を設定し、これを接触熱伝達係数hC として抜熱量の計算に使用しているので、スラブの抽出温度が変化した場合においても、スラブのスキッド接触部での抜熱量、ひいてはスキッドマーク計算を高精度で行うことができ、特に、スラブの長さが一定の場合には、第1の態様の実施の形態と略同様の精度を確保することができる。この結果、スキッドマーク計算値とスキッドマーク実績値とのずれが大幅に低減して加熱炉燃料原単位の低減及び製品品質の向上を図ることができる。
【0037】
また、接触熱伝達係数hC を珪素鋼のSi含有量に応じて設定しているので、スラブのスキッド接触部での抜熱量の計算精度をより高めることができる。
次に、本発明の第3の態様の実施の形態の一例である加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法を図9、図10及び図4を参照して説明する。なお、スラブは珪素鋼とする。
【0038】
まず、図9を参照して、この実施の形態に用いる計算装置を説明すると、この計算装置は、加熱炉装入前のスラブ情報としての接触熱伝達係数hに対する圧力補正係数Kを演算する圧力補正係数演算手段30と、圧力補正係数Kを用いて接触熱伝達係数hを補正して補正接触熱伝達係数hk を算出する補正手段31と、補正接触熱伝達係数hk を含む炉内情報(スラブ炉内位置、炉内温度、総括熱吸収率φCG、スキッドによるシャドーの影響度等)からスラブ境界条件を設定するスラブ境界条件設定手段32と、スラブ境界条件からt(sec)間におけるスラブ各メッシュの熱収支(抜熱量)計算を行うと共にt(sec)後のスラブの各メッシュの温度を算出するスラブ温度演算手段33と、スラブ温度演算手段33によって得られた計算値を基にスキッドマークを算出するスキッドマーク演算手段34と、スキッドマーク計算値と予め定められた目標値とが一致した時に加熱炉からスラブを抽出すべく該スラブを搬送する駆動装置に図示しない駆動回路等を介してスラブ抽出信号を出力する比較手段36とを備える。
【0039】
圧力補正係数演算手段30は、加熱炉装入前スラブ情報としてのスラブ単重及び支持スキッド本数からスラブのスキッド接触面圧Pを算出するとともに、該接触面圧P及び加熱炉装入前スラブ情報としてのSi含有量から、図示しない記憶領域に記憶されたスラブのSi含有量に応じた接触面圧Pと接触熱伝達係数hに対する補正係数Kとの関係を参照して、スラブのSi含有量に応じた圧力補正係数Kを設定する。図4はスラブのSi含有量に応じた接触面圧Pと接触熱伝達係数hに対する補正係数Kとの関係を示したものであり、該補正係数Kは予め接触面圧Pに応じて定められ、ここでは接触面圧P=15kg/cm2 を1.0としている。
【0040】
比較手段36は、スラブ炉内位置を検出する位置検出手段35によってスラブが抽出口に近づいたことが検知されると、スキッドマーク演算手段34によって算出されたスラブのスキッドマーク計算値と予め設定されたスキッドマーク目標値とを比較し、両者が一致した時に加熱炉からスラブを抽出すべく該スラブを搬送する駆動装置に図示しない駆動回路等を介してスラブ抽出信号を出力する。
【0041】
次に、かかる計算装置による計算手順を図10のフローチャートを参照して説明する。ここで、ステップS40及びステップS41は図9の圧力補正係数演算手段30に、ステップS42は補正手段31に、ステップS43はスラブ境界条件設定手段32に、ステップS44及びステップS45はスラブ温度演算手段33に、ステップS46はスキッドマーク演算手段34に、ステップS47及びステップS48は比較手段36にそれぞれ対応する。
【0042】
ステップS40及びステップS41では、圧力補正係数演算手段30がスラブ単重及び支持スキッド本数からスラブのスキッド接触面圧Pを算出するとともに、該接触面圧P及びSi含有量から図4を参照してスラブのSi含有量に応じた圧力補正係数Kを設定する。
【0043】
ステップS42では、補正手段31が設定接触熱伝達係数hに圧力補正係数Kを乗じて補正接触熱伝達係数hk を設定し、ステップS43では、スラブ境界条件設定手段32が補正接触熱伝達係数hk を含む炉内情報(スラブ炉内位置、炉内温度、総括熱吸収率φCG、スキッドによるシャドーの影響度等)からスラブ境界条件を設定する。
【0044】
ステップS44及びステップS45では、スラブ温度演算手段33がスラブ境界条件からt(sec)間におけるスラブ各メッシュの熱収支(抜熱量)計算を行うと共に、t(sec)後のスラブの各メッシュの温度を算出し、ステップS46では、スキッドマーク演算手段34がスラブ温度演算手段33によって得られた計算値を基にスキッドマークを算出する。
【0045】
ステップS47及びステップS48では、位置検出手段35によってスラブが抽出口に近づいたことが検知されると、比較手段36がスキッドマーク計算値と予め設定されたスキッドマーク目標値とを比較し、両者が一致した時に加熱炉からスラブを抽出すべく該スラブを搬送する駆動装置に図示しない駆動回路等を介してスラブ抽出信号を出力する。なお、位置検出手段35によってスラブが抽出口に近づいたことが検知されない場合は、検知されるまでステップS40〜ステップS47を繰り返し、また、スキッドマーク計算値と予め設定されたスキッドマーク目標値とが一致しない場合には、一致するまでステップS40〜ステップS48を繰り返す。
【0046】
上記の説明から明らかなように、この実施の形態では、予めスラブのスキッドへの接触圧力に応じて定められた接触熱伝達係数hに対する補正係数Kを用いて該接触熱伝達係数hを補正し、これを補正接触熱伝達係数hk として抜熱量の計算に使用しているので、スラブの長さが変化してスラブのスキッド接触圧力が変化した場合においても、スラブのスキッド接触部での抜熱量、ひいてはスキッドマーク計算を高精度で行うことができ、特に、スラブの抽出温度が一定の場合には、第1の態様の実施の形態と略同様の精度を確保することができる。この結果、スキッドマーク計算値とスキッドマーク実績値とのずれが大幅に低減して加熱炉燃料原単位の低減及び製品品質の向上を図ることができる。
【0047】
また、補正係数Kを珪素鋼のSi含有量に応じて設定しているので、スラブのスキッド接触部での抜熱量の計算をより高精度で行うことができる。
なお、上記各態様の実施の形態では被加熱材としてのスラブを珪素鋼とした場合を例に採ったが、これに限定されず、珪素鋼以外、例えば普通鋼にも本発明を適用してもよい。
【0048】
【実施例】
本発明の第1の態様の実施の形態を本発明法とし、スラブとスキッドとの間の接触熱伝達係数を普通鋼よりも大きくしたものを従来法とし、その他は同一条件として、スキッドマーク実績値とスキッドマーク計算値との比較を行った。結果を図5及び図6に示す。各図から明らかなように、従来法ではスキッドマーク実績値とスキッドマーク計算値が大きくずれているのに対し、本発明法ではスキッドマーク実績値とスキッドマーク計算値が略一致していることが判る。
【0049】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、被加熱材の長さが変化して被加熱材のスキッド接触圧力が変化した場合においても、被加熱材のスキッド接触部での抜熱量、ひいてはスキッドマーク計算を高精度で行うことができるので、スキッドマーク計算値とスキッドマーク実績値とのずれが大幅に低減して加熱炉燃料原単位の低減及び製品品質の向上を図ることができるという効果が得られる。
【0050】
請求項2の発明では、請求項1の発明に加えて、被加熱材が珪素鋼の場合に、補正係数を珪素鋼のSi含有量に応じて設定しているので、珪素鋼のスキッド接触部での抜熱量の計算を行うにあたって、該計算をより高精度で行うことができるという効果が得られる。
【0051】
請求項3の発明では、スラブの抽出温度が変化した場合においても、被加熱材のスキッド接触部での抜熱量、ひいてはスキッドマーク計算を高精度で行うことができるので、スキッドマーク計算値とスキッドマーク実績値とのずれが大幅に低減して加熱炉燃料原単位の低減及び製品品質の向上を図ることができるという効果が得られる。
【0052】
請求項4の発明では、請求項3の発明に加えて、被加熱材が珪素鋼の場合に、接触熱伝達係数を珪素鋼のSi含有量に応じて設定しているので、珪素鋼のスキッド接触部での抜熱量の計算を行うに当たって、該計算精度をより高めることができるという効果が得られる。
【0053】
請求項5の発明では、被加熱材の抽出温度が変化した場合及び被加熱材の長さが変化して該被加熱材のスキッド接触圧力が変化した場合においても、被加熱材のスキッド接触部での抜熱量、ひいてはスキッドマーク計算を高精度で行うことができるので、スキッドマーク計算値とスキッドマーク実績値とのずれが大幅に低減して加熱炉燃料原単位の低減及び製品品質の向上を図ることができるという効果が得られる。
【0054】
請求項6の発明では、請求項5の発明に加えて、被加熱材が珪素鋼の場合に、設定接触熱伝達係数及び補正係数を珪素鋼のSi含有量に応じて設定しているので、被加熱材のスキッド接触部での抜熱量の計算を行うにあたって、該計算をより高精度で行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様の実施の形態の一例である加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法に使用する計算装置のブロック図である。
【図2】該計算装置による計算手順を説明するためのフローチャート図である。
【図3】Si含有量に応じたスラブのスキッド接触部の温度と接触熱伝達係数との関係を示すグラフ図である。
【図4】Si含有量に応じたスラブのスキッド接触圧力と補正係数との関係を示すグラフ図である。
【図5】従来法でのスキッドマーク実績値とスキッドマーク計算値との関係を示すグラフ図である。
【図6】本発明法でのスキッドマーク実績値とスキッドマーク計算値との関係を示すグラフ図である。
【図7】本発明の第2の態様の実施の形態の一例である加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法に使用する計算装置のブロック図である。
【図8】該計算装置による計算手順を説明するためのフローチャート図である。
【図9】本発明の第3の態様の実施の形態の一例である加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法に使用する計算装置のブロック図である。
【図10】該計算装置による計算手順を説明するためのフローチャート図である。
【図11】スラブ下面の伝熱形態を説明するための説明図である。
【符号の説明】
h…接触熱伝達係数
K…補正係数
Ck…補正接触熱伝達係数
C …設定接触熱伝達係数
k …補正接触熱伝達係数
1…スラブ温度設定手段
2…温度センサ
3…接触熱伝達係数演算手段
4…圧力補正係数演算手段
5…補正手段
6…スラブ境界条件設定手段
7…スラブ温度演算手段
8…スキッドマーク演算手段
9…位置検出センサ
10…比較手段

Claims (6)

  1. 被加熱材とスキッドとの間の接触熱伝達係数を用いて算出される前記被加熱材の前記スキッドへの抜熱量に基づいてスキッドマークを計算し、該スキッドマーク計算値と予め定められた目標値とが一致した時に加熱炉から前記被加熱材を抽出するようにした加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法において、
    予め前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧と前記接触熱伝達係数に対する補正係数との関係を定め、
    前記被加熱材の単重及び前記スキッドの本数から前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧を算出し、
    算出された前記接触面圧から前記予め定められた関係に基づいて前記補正係数を設定し、
    設定された前記補正係数を前記接触熱伝達係数に乗じることにより前記接触熱伝達係数を補正することを特徴とする加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法。
  2. 前記被加熱材が珪素鋼の場合に、予め前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧及びSi含有量と前記接触熱伝達係数に対する補正係数との関係を定め、前記補正係数を算出された前記接触面圧及び前記Si含有量から前記予め定められた関係に基づいて設定することを特徴とする請求項1記載の加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法。
  3. 被加熱材とスキッドとの間の接触熱伝達係数を用いて算出される前記被加熱材の前記スキッドへの抜熱量に基づいてスキッドマークを計算し、該スキッドマーク計算値と予め定められた目標値とが一致した時に加熱炉から前記被加熱材を抽出するようにした加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法において、
    予め前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度と前記接触熱伝達係数との関係を定め、
    前記加熱炉へ装入する前の前記被加熱材の温度を検出し、
    検出された前記加熱炉へ装入する前の前記被加熱材の温度から前記加熱炉内の前記被加熱材の温度を設定し、
    設定された前記加熱炉内の前記被加熱材の温度から前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度を算出し、
    算出された前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度から前記予め定められた関係に基づいて前記接触熱伝達係数を設定することを特徴とする加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法。
  4. 前記被加熱材が珪素鋼の場合に、予め前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度及びSi含有量と前記接触熱伝達係数との関係を定め、前記接触熱伝達係数を算出された前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度及び前記Si含有量から前記予め定められた関係に基づいて設定することを特徴とする請求項3記載の加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法。
  5. 被加熱材とスキッドとの間の接触熱伝達係数を用いて算出される前記被加熱材の前記スキッドへの抜熱量に基づいてスキッドマークを計算し、該スキッドマーク計算値と予め定められた目標値とが一致した時に加熱炉から前記被加熱材を抽出するようにした加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法において、
    予め前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度と前記接触熱伝達係数との関係を定め、
    前記加熱炉へ装入する前の前記被加熱材の温度を検出し、
    検出された前記加熱炉へ装入する前の前記被加熱材の温度から前記加熱炉内の前記被加熱材の温度を設定し、
    設定された前記加熱炉内の前記被加熱材の温度から前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度を算出し、
    算出された前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度から前記予め定められた関係に基づいて前記接触熱伝達係数を設定してこれを設定接触熱伝達係数とするとともに、
    予め前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧と前記接触熱伝達係数に対する補正係数との関係を定め、
    前記被加熱材の単重及び前記スキッドの本数から前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧を算出し、
    算出された前記接触面圧から前記予め定められた関係に基づいて前記補正係数を設定し、
    設定された前記補正係数を前記設定接触熱伝達係数に乗じることにより前記設定接触熱伝達係数を補正することを特徴とする加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法。
  6. 前記被加熱材が珪素鋼の場合に、予め前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度及びSi含有量と前記接触熱伝達係数との関係を定め、前記設定接触熱伝達係数を算出された前記被加熱材の前記スキッドに接触する部分の温度及び前記Si含有量から前記予め定められた関係に基づいて設定するとともに、予め前記被加熱材の前記スキッドへの接触面圧及びSi含有量と前記接触熱伝達係数に対する補正係数との関係を定め、前記補正係数を算出された前記接触面圧及び前記Si含有量から前記予め定められた関係に基づいて設定することを特徴とする請求項5記載の加熱炉の燃焼制御における被加熱材の抽出方法。
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