JP3686230B2 - 内腔を有する樹脂成型品の曲げ加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内腔を有する樹脂成型品の曲げ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、射出成形によってパイプ材を成形するためには、パイプの内腔を形成するためにピン状の抜き型を用いている。しかし、曲がっているパイプ材を成形する場合、内腔を形成するピン状の抜き型を抜き取ることが非常に困難になるため、金型の構造が非常に複雑になるとともに、生産性が低下してしまう。
【0003】
また、あらかじめ別体で形成した2個の樹脂成型部品を曲げ部に相当する箇所で結合させる二重成形と呼ばれる成形方法も、生産性が低くコスト高の要因となってしまう。
【0004】
したがって、曲がったパイプ状の樹脂成型品が必要となる場合は、射出成形時においてはストレートなパイプ状の製品を成形しておき、後工程において別途パイプ形状の製品に曲げ加工を施す必要がある。
【0005】
このパイプ状の射出成型品を後から加熱し、外力を用いて曲げ加工を施す技術としては、特公平5−52256号公報に示されており、その構成を図8に示す。本従来技術は、一般的なメガネ型補聴器に使用されている樹脂本体ケースに曲げ加工を施すもので、樹脂本体ケース51は受け台52および樹脂本体ケース51の形状に沿った凹形状53aを有している押さえブロック53によって保持されている。また、押さえブロック53は、受け台52に埋め込まれたガイドピン54に案内されて上下運動可能に設けられている。さらに、受け台52と押さえブロック53で保持した樹脂本体ケース51の折り曲げ部55付近を上側表面および下側表面から加熱可能な熱風発生装置56および57が設けられるとともに、樹脂本体ケース51の曲げ方向(矢印A方向)に移動可能な押し板58が設置されている。
【0006】
次に、上記曲げ装置を用いた曲げ加工について説明する。
まず、受け台52に樹脂本体ケース51を位置決めして載せた後、押さえブロック53を下方(矢印B方向)に加圧し、樹脂本体ケース51を動かないように保持固定する。
【0007】
次に、熱風発生装置56,57によって樹脂本体ケース51の折り曲げ部55付近を、その上側表面および下側表面から熱風を吹き付けて熱変形温度以上に加熱軟化させた後、押し板58を矢印A方向に動作させながら樹脂本体ケース51の折り曲げ部55付近を加圧することによって、受け台52の角52aに沿って樹脂本体ケース51に曲げ加工を施す。
【0008】
そして、引き続き押し板58をこの状態に保持し、冷却することによって樹脂本体ケース51の折り曲げ部55は硬化し、曲げ加工が完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記曲げ加工装置においては、熱風発生装置56,57によって発生させられる熱風の流量、1次側圧力、流速、エア温度もしくは室温等の管理が難しいため、樹脂本体ケース51に吹き付ける熱風の温度管理が難しくなり、熱風を表面から吹き付けて樹脂本体ケース51を加熱・軟化させる際、過剰加熱によって樹脂本体ケース51に溶け等の外観不具合が発生し易いという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、樹脂成型品の外観を損なうことなく加熱・軟化し、パイプ形状を有する樹脂成型品の曲げ加工を行なうことが可能な内腔を有する樹脂成型品の曲げ加工装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る内腔を有する樹脂成型品の曲げ加工装置は、曲げ加工装置に設けられ所定の回動中心軸回りに回動可能な回動機構と、前記曲げ加工装置に設けられ前記内腔を有する樹脂成型品を前記回動中心軸上に配置する保持手段と、前記内腔に挿入可能な長尺な曲げ手段と、前記曲げ手段の先端部に設けられた加熱手段と、前記回動機構に設けられ前記加熱手段が前記回動中心軸の近傍に配置するように前記曲げ手段を移動可能なアクチュエータと、を有することを特徴とするものである。
【0015】
すなわち、本発明に係る内腔を有する樹脂成型品の曲げ加工装置は、この曲げ加工装置に設けられた保持手段が内腔を有する樹脂成型品を回動機構の回動中心軸上に配置する。前記回動機構に設けられたアクチュエータは、前記加熱手段が前記回動中心軸の近傍に配置するように前記曲げ手段を移動し、樹脂成型品の内腔に挿入する状態とし、加熱手段により内腔側から加熱される樹脂成型品を曲げる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を図1〜4に基づいて説明する。図1は本実施の形態の樹脂成型品の曲げ加工装置を示す斜視図、図2は本装置に備えたエアヒータを示す断面図である。図3,4は本装置による曲げ加工を説明するための斜視図で、図3は樹脂成型品を加熱している状態、図4は樹脂成型品の曲げ加工終了した状態を示している。
【0020】
図1において、基台となるベース板3には、支柱板4がベース板3に対して垂直方向に固定されている。また、ベース板3には、2本のガイド5,6が支柱板4に沿って立設されている。この2本のガイド5,6には、内腔を有する樹脂成型品としてのパイプ状の接続管1を保持する保持手段としての開閉可能な上チャック7と下チャック8が対向して配設されている。
【0021】
下チャック8は、2本のガイド5,6に固定されており、接続管1のパイプ部2の曲げ加工が施される曲げ加工部分25が外側に位置するようにして曲げ加工部分25近傍を下から支持して、接続管1の高さ方向の位置決めをしている。
【0022】
一方、上チャック7は、支柱板4に固定されている上チャック駆動アクチュエータ9により、2本のガイド5,6に沿って上下方向(図1に示す矢印10方向)に摺動可能になっており、下チャック8に支持されている接続管1を上方から押さえている。
【0023】
上チャック7と下チャック8とで挟持したパイプ部2に対向する位置には、円筒状のエアヒータ11が接続管1の内腔に挿入可能な位置に配設されている。このエアヒータ11は、エアヒータ駆動アクチュエータ12により、ベース板3上に設けたレール13に沿ってパイプ部2の長手方向すなわちパイプ部2の軸方向(図1に示す矢印14方向)に移動可能になっている。
【0024】
また、エアヒータ11の先端には、パイプ部2の内腔に挿入できるような細い外径のエアノズル15が設置されている。このエアノズル15は、図2に示すように、エアヒータ11内と連通する軸方向(図2に示す矢印14方向)の穴16が穿設されており、エアノズル15の先端側には穴16からエアノズル15の外周面に通じる複数のエア噴出孔17が放射線状すなわちエアノズル15の軸線に対して垂直方向に設けられている。この構成により、エアヒータ11内で発生された熱風19が、エアノズル15内の穴16を通って複数のエア噴出孔17から放出される。ここで、上記エアヒータ11とエアノズル15とによって加熱手段を構成している。
【0025】
一方、上チャック7と下チャック8とで挟持したパイプ部2の下方には、ベース板3上に固定されている曲げ部材駆動アクチュエータ20により上下方向に移動可能な、パイプ部2を上方向(図1に示す矢印21方向)に押圧する曲げ手段としての曲げ部材22が配設されている。ここで、曲げ部材22がパイプ部2に当接する部分は、上チャック7と下チャック8とで挟持している部分を基準とすると、この基準からの距離が曲げ加工部分25よりも離れた位置にある。すなわち、上チャック7と下チャック8とで挟持した部分と曲げ部材22が当接する部分との間に、パイプ部2の曲げ加工部分25が位置するようになっている。
【0026】
次に、本実施の形態の作用を図1〜4を用いて説明する。
まず、接続管1を下チャック8に載せた後、上チャック7を上チャック駆動アクチュエータ9により下降させ、接続管1を上チャック7と下チャック8により保持固定する。この際、上チャック7および下チャック8が、接続管1のパイプ部2における曲げ加工部分25をエアヒータ11側に位置させた状態で、曲げ加工部分25近傍で曲げ加工部分25から離れた位置を挟持するように、接続管1のパイプ部2の軸方向の位置決めを行なう(図1参照)。
【0027】
次に、エアヒータ11を起動し、エア噴出孔17から放出される熱風19が所定の温度に達していることを確認した後、エアヒータ11をエアヒータ駆動アクチュエータ12によりパイプ部2の方向へレール13に沿って前進させ、エアノズル15をパイプ部2の内腔に挿入させる。この際、図3に示すように、エアノズル15のエア噴出孔17から放出される熱風19が所定の曲げ加工部分25を加熱するような位置にまで、エアヒータ11を前進して位置決めする。
【0028】
そして、エアノズル15から放出している熱風19をパイプ部2の内腔側から吹き付けて曲げ加工部分25を所定の時間だけ加熱し、曲げ加工部分25の温度を熱変形温度まで上昇させた後、エアヒータ11をエアヒータ駆動アクチュエータ12により後退させ、エアノズル15をパイプ部2の内腔から抜き出す。
【0029】
次に、図4に示すように、曲げ部材22を曲げ部材駆動アクチュエータ20により上昇(矢印21の方向)させ、パイプ部2を上方に押し上げてパイプ部2の曲げ加工を行なう。このとき、パイプ部2は熱風19によって所定の曲げ加工部分25のみが加熱・軟化させられているため、パイプ部2における曲げ部材22で押圧している部分や、上チャック7および下チャック8により挟持している部分は曲がらずに、加熱・軟化されている曲げ加工部分25のみが曲げられる。
【0030】
曲げ部材22を所定の位置まで上昇させ、パイプ部2の所定の角度に曲げる曲げ動作を終了した後、曲げ部材22の上昇を停止し、その状態を保持する。この保持動作を所定時間行なうことにより、パイプ部2の曲げ状態が保持されるとともに加熱された曲げ加工部分25が冷却され、曲げ部のスプリングバックを押さえることが可能になる。そして、パイプ部2の保持・冷却を所定時間行なって、接続管1の曲げ加工完了となる。
【0031】
その後、曲げ部材22を曲げ部材駆動アクチュエータ20により下降させる。さらに、上チャック7を上チャック駆動アクチュエータ9により上昇させて下チャック8とによるパイプ部2の保持を解除し、曲げ加工を施した接続管1を取り出す。
【0032】
本実施の形態によれば、曲げ加工部分25の加熱・軟化をパイプ部2の内腔側から行なうため、加熱による樹脂の溶け等の外観不具合は外側から見えないパイプ部2の内部にしか発生せず、外観を損なうことなくパイプ部2の曲げ加工を行なうことができる効果を奏する。また、エアノズル15から噴出する熱風19の温度の許容範囲を大きく設定でき、熱風19の温度管理が容易になる効果も奏する。
【0033】
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2を図5〜7に基づいて説明する。図5は本実施の形態の樹脂成型品の曲げ加工装置の斜視図で、樹脂成型品を加熱している状態を示している。図6は本装置に備えたカートリッジ型ヒータを埋め込んだ曲げピンを示す断面図である。図7は樹脂成型品の曲げ加工を終了した状態を示す斜視図である。
【0034】
図5に示すように、本実施の形態の樹脂成型品の曲げ加工装置は、図示を省略したベース板に支柱板4および2本のガイド5,6が実施の形態1と同様に取り付けられるとともに、樹脂成型品としてのパイプ状の接続管1を保持する保持手段としての開閉可能な上チャック7と下チャック8が実施の形態1と同様に設けられている。
【0035】
上チャック7と下チャック8とで挟持した接続管1のパイプ部2に対向する位置には、曲げ手段としての円筒状の曲げピン30がパイプ部2の内腔に挿入可能な位置に配設されている。曲げピン30の外径は、パイプ部2の内径よりわずかに小さい外径に形成されている。この曲げピン30の先端内部には、図6に示すように、加熱手段としての小型のカートリッジ型ヒータ31が埋め込まれており、カートリッジ型ヒータ31により曲げピン30の先端部を所定の温度に加熱し、パイプ部2の曲げ加工部分25を内腔側から加熱可能となっている。このカートリッジ型ヒータ31としては、例えばワトロー社製のC1E13等を挙げることができる。ここで、曲げピン30は曲げ手段と加熱手段とを兼用している。
【0036】
曲げピン30は、図示を省略したベース板に立設した支柱32に回動可能に取り付けた回動機構40の取付板41上に固定した曲げピン駆動アクチュエータ33により、取付板41上に設けたレール34に沿ってパイプ部2の長手方向すなわち軸線方向(図5に示す矢印35方向)に移動可能になっている。
【0037】
回動機構40は、曲げアーム42、取付板41および曲げアーム駆動アクチュエータ43からなっている。曲げアーム42の基端部は支柱32に回動軸46を介して回動可能に取り付けられており、曲げアーム42の回動中心44は上チャック7と下チャック8で保持したパイプ部2の曲げ部中心位置と一致するように設定されている。この曲げアーム42は回動軸46の他端に取り付けた曲げアーム駆動アクチュエータ43により回動中心44を中心としてパイプ部2の曲げ加工方向(矢印45方向)に正転・逆転が可能になっている。また、曲げアーム42には取付板41が固定されており、曲げアーム42の回動により回動中心44を中心として矢印45の方向に回動可能となっている。これにより、取付板41に搭載した曲げピン30も曲げアーム42の回動中心44を中心として矢印45の方向に回動する。なお、曲げアーム42が水平状態の時に、曲げピン30の高さが、上チャック7および下チャック8により保持されるパイプ部2の高さと一致するように、曲げアーム42と曲げピン30の位置が調整されている。
【0038】
次に、本実施の形態の作用を図5〜7を用いて説明する。
まず、実施の形態1と同様にして接続管1のパイプ部2を上チャック7と下チャック8により保持して、固定および位置決めする。
【0039】
次に、曲げアーム駆動アクチュエータ43を駆動して曲げアーム42を水平状態に位置決めし、曲げピン30が水平かつパイプ部2と同じ高さになるように位置決めする。
【0040】
また、カートリッジ型ヒータ31を起動し、曲げピン30の先端部が所定の温度に達していることを確認した後、曲げピン駆動アクチュエータ33により曲げピン30をレール34に沿ってパイプ部2の方向に前進させ、パイプ部2の内腔に挿入させる。この際、図5に示すように、曲げピン30の先端の加熱部分がパイプ部2の所定の曲げ加工部分25を加熱するような位置にまで、曲げピン30を前進して位置決めする。
【0041】
そして、カートリッジ型ヒータ31により加熱されている曲げピン30によりパイプ部2の曲げ加工部分25を所定の時間だけ加熱し、曲げ加工部分25の温度を熱変形温度まで上昇させた後、カートリッジ型ヒータ31の作動を停止させ、曲げピン30の先端部を降温させる。
【0042】
次に、曲げ部材駆動アクチュエータ43により曲げアーム42を回動中心44を中心として矢印45の反時計方向(正転)に回動することで、曲げピン30を回動中心44を中心として回動させ、曲げピン30にパイプ部2を曲げる外力を伝達する。これにより、パイプ部2は曲げピン30により押圧力を受け、パイプ部2は曲げ作用を起こす。このとき、パイプ部2は、曲げピン30の先端部より曲げ加工部分25のみが加熱・軟化させられているとともに、曲げピン30がパイプ部2の曲げ部中心位置と一致している回動中心44を中心として回動するため、パイプ部2における曲げピン30で押圧している部分や、上チャック7および下チャック8により挟持している部分は曲がらずに、加熱・軟化されている曲げ加工部分25のみが曲げられる。
【0043】
そして、図7に示すように、曲げアーム42を所定の位置まで回動させ、パイプ部2を所定の角度に曲げる曲げ動作を終了した後、曲げアーム42の回動を停止し、その状態を保持する。この保持動作を所定時間行なうことにより、パイプ部2の曲げ状態が保持されるとともに加熱された曲げ加工部分25が冷却され、曲げ部のスプリングバックを押さえることが可能になる。
【0044】
パイプ部2の保持・冷却を所定時間行なった後、曲げピン駆動アクチュエータ33により曲げピン30を矢印35の方向に後退させ、曲げピン30をパイプ部2の内腔から抜き取り、接続管1の曲げ加工完了となる。そして、上チャック7を上チャック駆動アクチュエータ9により上昇させて下チャック8とによるパイプ部2の保持を解除し、曲げピン30から抜き取るようにして曲げ加工を施した接続管1を取り出す。
【0045】
本実施の形態によれば、実施の形態1の効果に加え、パイプ部2を曲げるために必要な押圧力を、パイプ部2の内腔面に作用させているため、曲げ加工時に内腔面を傷つけても、その損傷が外観に表れないため、外観を損なうことなくパイプ部2の曲げ加工を行なうことができる効果を奏する。さらに、曲げピン30はパイプ部2の加熱手段と曲げ手段を兼ねているので、加熱手段を曲げ手段を別々に構成するより、装置の構造をはるかに簡素化できる効果を奏する。
【0046】
なお、本実施の形態では、加熱手段としてカートリッジ型ヒータ31を内蔵した曲げ部材としての曲げピン30を用いたが、実施の形態1に示したエアヒータ11を設置したエアノズル15を、パイプ部2を曲げ加工するときの押圧力に耐える強度を持たせた構造にすることで、加熱手段と曲げ手段を兼用した曲げ部材として用いることができる。
【0047】
なお、上記した具体的実施の形態から次のような構成の技術的思想が導き出される。
(1) 内腔を有する樹脂成型品の曲げ加工部分を加熱する加熱手段と、外力を加えることで上記樹脂成型品の曲げ加工部分を曲げる曲げ部材を有する樹脂成型品の曲げ加工装置において、
上記加熱手段を樹脂成型品の内腔内に挿入可能とし、樹脂成型品の曲げ加工部分を内腔側から加熱するようにしたことを特徴とする樹脂成型品の曲げ加工装置。
【0048】
(2) 樹脂成型品の曲げ加工部分は、曲げ部材によって加熱することを特徴とする付記(1)に記載の樹脂成型品の曲げ加工装置。
【0049】
(3) 曲げ部材は先端部にカートリッジ型ヒータを内蔵したことを特徴とする付記(1)または(2)記載の樹脂成型品の曲げ加工装置。
【0050】
(4) 内腔を有する樹脂成型品の曲げ加工を施す部分以外を保持する保持手段と、
上記樹脂成型品の曲げ加工を施す部分を内腔側から加熱する加熱手段と、
上記樹脂成型品の曲げ加工を施す部分を中心として回動可能な曲げ手段と、
を具備することを特徴とする樹脂成型品の曲げ加工装置。
【0051】
(5)上記曲げ手段が上記加熱手段を兼ねていることを特徴とする付記(4)に記載の樹脂成型品の曲げ加工装置。
【0052】
付記(1)の樹脂成型品の曲げ加工装置によれば、樹脂成型品の内腔側から曲げ加工を加熱・軟化させるので、加熱による曲げ加工部分の外観不具合を樹脂成型品の外周面に生じさせない曲げ加工を行なうことができる効果を奏する。
【0053】
付記(2)の樹脂成型品の曲げ加工装置によれば、曲げ部材が加熱手段を兼ねているので、それぞれを別々に構成するより装置構成をはるかに簡素化できる効果を奏する。
【0054】
付記(3)の樹脂成型品の曲げ加工装置によれば、先端部にカートリッジ型ヒータを内蔵し、加熱手段を兼ねた曲げ部材を樹脂成型品の内腔に挿入し、内腔側から曲げ加工部分を加熱・軟化させることにより、加熱による曲げ加工部分の外観不具合を発生させることなく、また、曲げ加工部分を押圧しないので押圧による外観不具合を発生させることなく曲げ加工を行なうことができる効果を奏する。
【0055】
付記(4)の樹脂成型品の曲げ加工装置によれば、付記(1)の効果に加え、樹脂成型品の曲げ加工部分と曲げ部材の回動中心を一致させているので、曲げ加工部分で樹脂成型品を正確に曲げることができる効果を奏する。
【0056】
付記(5)の樹脂成型品の曲げ加工装置によれば、付記(3)と同様な効果を奏することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1による本発明の内腔を有する樹脂成型品の曲げ装置によれば、樹脂成型品の内腔側から加熱・軟化し、曲げ加工を行うので、加熱による曲げ加工部分の外観不具合を樹脂成型品の外周面に生じさせない曲げ加工を行なうことができるとともに、曲げ手段の先端部に加熱手段を備えているので、それぞれを別々に構成するより装置構成をはるかに簡素化できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す斜視図で、樹脂成型品の加熱前の状態を示している。
【図2】本発明の実施の形態1に備えた加熱手段を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1を示す斜視図で、樹脂成型品の加熱中の状態を示している。
【図4】本発明の実施の形態1を示す斜視図で、樹脂成型品の曲げ動作終了時の状態を示している。
【図5】本発明の実施の形態2を示す斜視図で、樹脂成型品の加熱中の状態を示している。
【図6】本発明の実施の形態2に備えた曲げピンを示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2を示す斜視図で、樹脂成型品の曲げ動作終了時の状態を示している。
【図8】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 接続管
2 パイプ部
7 上チャック
8 下チャック
11 エアヒータ
15 エアノズル
17 エア噴出孔
19 熱風
20 曲げ部材駆動アクチュエータ
22 曲げ部材
25 曲げ加工部分
30 曲げピン
31 カートリッジ型ヒータ
43 曲げアーム駆動アクチュエータ
Claims (1)
- 内腔を有する樹脂成型品の曲げ加工装置において、
前記曲げ加工装置に設けられ所定の回動中心軸回りに回動可能な回動機構と、 前記曲げ加工装置に設けられ前記内腔を有する樹脂成型品を前記回動中心軸上に配置する保持手段と、
前記内腔に挿入可能な長尺な曲げ手段と、
前記曲げ手段の先端部に設けられた加熱手段と、
前記回動機構に設けられ前記加熱手段が前記回動中心軸の近傍に配置するように前記曲げ手段を移動可能なアクチュエータと、
を有することを特徴とする内腔を有する樹脂成型品の曲げ加工装置。
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