JP3685886B2 - レンズメーター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検レンズ(眼鏡レンズ)としての累進焦点レンズの球面度、円柱度、軸角度、プリズム度の分布をマッピング表示するレンズメータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、レンズメーターには、測定光束発生用の光源を備え、測定光束の投光光路に累進焦点レンズをセットし、累進焦点レンズの広域を透過した透過測定光束に基づく多数のパターン像を受像することにより広域を測定して球面度S(図14(イ)参照)、円柱度C(図14(ロ)参照)、軸角度A(図14(ハ)参照)、プリズム度Prs(図14(ニ)参照)をマッピング表示するものが知られている。
この種のレンズメータでは、被検レンズの中央部分と投光光路の測定中心とが一致するようにその被検レンズを投光光路に配置しかつその被検レンズの広域にその測定光束を投光することによりこの被検レンズの広域の各測定箇所におけるレンズ特性を測定し、この被検レンズの広域の各測定箇所におけるレンズ特性に基づいて少なくとも球面度数S、円柱度(乱視度数)C、軸角度Aのレンズ特性情報を画像化しかつその投光光路の測定中心に対応する画面上での測定中心Oを基準にマッピング表示する画像化表示手段を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、被検レンズとしての眼鏡レンズが累進焦点レンズの場合、印点を行うため全体のデータから遠用部M1、近用部M2(図14(ロ)参照)を判断してその測定を行いたい場合がある。その測定箇所としての遠用部M1、近用部M2におけるレンズ特性として、正確な値を得るためには、従来のレンズメータを用いてその累進焦点レンズの所望の周辺部を測定する如くに被測定箇所の裏面が測定光軸と垂直を為すようにしてその累進焦点レンズを載置することが要請され、そこで、この種のレンズメーターでは、被検レンズの所望の測定箇所が投光光路の測定中心に位置するように被検レンズを測定光束に対して裏面をレンズ受けに密着させた状態で移動させ、その測定箇所に垂直に測定光束が投光されるようにして測定を行っている。
【0004】
しかしながら、この種の従来のマッピング表示可能なレンズメーターでは、被検レンズの広域の各測定箇所におけるレンズ特性を測定してその広域の各測定箇所におけるレンズ特性に基づき画像処理を行って、画面に画像情報を表示する構成であるため、画像化処理に時間がかかり、被検レンズの移動と画面に表示されている画像とがリアルタイムでは一致せず、被検レンズを移動させてから遅れて画面上にその測定箇所と測定中心とが一致した画像が表示されるという不都合がある。できれば、被検レンズの移動に追従してリアルタイムでその測定箇所と測定中心とを一致させた画像を表示させたいという要望がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的は、被検レンズの移動に追従してリアルタイムでその測定箇所と測定中心とを一致させた画像を表示することのできるレンズメーターを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載のレンズメーターは、中央部分に投光光路の測定中心が位置するようにして前記投光光路に配設された被検レンズに測定光束を投光する投光手段と、前記投光手段に投光された測定光束の前記被検レンズの全域よりも狭い広域を透過した透過測定光束のパターン像に基づき前記被検レンズの広域の各測定箇所におけるレンズ特性を測定する測定手段と、前記被検レンズの広域の各測定箇所におけるレンズ特性を記憶保存する記憶保存手段と、前記被検レンズの広域の各測定箇所におけるレンズ特性に基づいて少なくとも球面度数、乱視度数、軸角度のレンズ特性情報を画像化しかつ前記投光光路の測定中心を基準にマッピング表示する画像化表示手段と、前記被検レンズの周辺が前記投光光路の測定中心に位置するように前記被検レンズを前記測定光束に対して移動させたときに前記被検レンズの広域内に含まれる狭域の測定箇所のみのプリズム量に基づき前記被検レンズの移動方向と移動量とを演算する演算手段とを備え、前記画像化表示手段は、前記被検レンズを前記測定光束に対して移動させたときの測定箇所と前記投光光路の測定中心とが画面上で一致するように、前記記憶保存手段に保存された各測定箇所のレンズ特性に基づき得られた画像を前記演算手段の演算結果を用いて移動させることを特徴とする。
【0009】
図1は本発明に係わるレンズメーターの外観図である。この図1において、1はレンズメーター、2はレンズメーター1の本体、3は本体2の上部に設けられたCRT又は液晶ディスプレイ等の表示装置、3aはその表示装置3の表示画面、4は本体2の前側に設けられた上光学部品収納部、5は上光学部品収納部の下方に位置させて設けられた下光学部品収納部、6は下光学部品収納部5の上端に設けられたレンズ受けテーブル、7はその両収納部5、6間に位置して本体2の正面に前後移動調整可能に保持されたレンズ当て、8は本体2の横側に前後回動可能に保持されたレンズ当て操作用のレバーで、このレバー8の前後回動によりレンズ当て7が前後移動調整されるようになっている。
【0010】
そのレンズ当て7の上縁部にはスライダ9aが左右動自在に保持され、このスライダ9aには鼻当て支持部材9が上下動回動可能に保持されている。この鼻当て支持部材9は、図示を略すスプリングで上方にバネ付勢されていると共に水平位置で上方への回動が規制されるようになっている。尚、10はモード切り換え用のスイッチ、11は測定開始スイッチである。
【0011】
このレンズ受けテーブル6には、図2に示す段付き取り付け孔12が形成されている。この取り付け孔12にはレンズ受け13が設けられる。このレンズ受け13には円形の未加工レンズ(生地レンズ)、後述する眼鏡フレームに枠入りされたままの眼鏡レンズがセットされる。
【0012】
本体2内には図2に示す測定光学系が設けられている。その図2において、20は投光手段であり、投光手段20は測定光束発生用の光源部を有する。この光源部はLED21、22とピンホール板23、24とビームスプリッタ25とからなっている。符号23a、24aはピンホールを示す。ここでは、LED21は波長550nmの測定光束を発生し、LED22は波長660nmの測定光束を発生するものとされ、2個のLED21、22の測定光束の波長が互いに異なるものとされている。ビームスプリッタ25には、波長550nmの測定光束を透過し、波長650nmの測定光束を反射するダイクロイックミラー面25aが形成されている。
【0013】
各測定光束は、合流されてコリメートレンズ26に導かれる。ピンホール板23、24はコリメートレンズ26の焦点位置に配置され、各測定光束はコリメートレンズ26により平行光束Pとされる。その平行光束Pの投光光路27の途中でレンズ受けテーブル6の上方には、反射ミラー28が設けられている。
そのレンズ受けテーブル6に載置されるレンズ受け13は、プレート板29とレンズ受け筒30とから構成されている。プレート板29は図3に示すように直方形状であり、レンズ受けテーブル6の段付き取り付け孔12に係止される。
レンズ受け筒30は金属製である。プレート板29にはレンズ受け装着用の環状溝29aがその中央部に形成されている。そのレンズ受け筒30には防塵用の透明カバーガラス30aが設けられている。
【0014】
プレート板29には環状溝29aで囲まれた内側に中央パターン31が形成されている。この中央パターン31は4個のスリット孔31aないし31dから形成されている。中央パターン31はこのスリット孔31aないし31dにより全体として正方形状を呈している。そのスリット孔31aないし31dの各端縁は互いに離間している。プレート板29には環状溝29aの外側に周辺パターン32が規則的に間隔を開けて形成されている。この周辺パターン32は円孔からなり、中央パターン31と周辺パターン32とはそのパターン形状が異なっている。そのプレート板29の残余の部分は遮光部33となっており、プレート板29はパターン形成板としての機能を有する。
その中央パターン31は図4に符号T1で示すように波長550nm以上の測定光束を透過させる透過率曲線を有し、周辺パターン32は図4に符号T2で示すように波長660nm以上の測定光束を透過させる透過率曲線を有する。
【0015】
ここでは、レンズ受け13には、眼鏡レンズ34として負のパワーを有する未加工レンズがセットされているものとする。その投光光路27には眼鏡レンズ34から所定距離の箇所にスクリーン35が設けられている。このスクリーン35は例えば拡散板からなっている。その投光光路27に眼鏡レンズ34がセットされていないときには、測定光束が平行光束Pのままプレート板29に導かれ、このプレート板29の各パターンを透過するので、その透過測定光束に基づきプレート板29に対応するパターンが図5に示すようにスクリーン35上に投影される。その図5において、36は中央パターン31に対応するスクリーン35上の中央パターン像、37は周辺パターン32に対応するスクリーン35上の周辺パターン像を示している。
【0016】
眼鏡レンズ34が投光光路27にセットされると、その眼鏡レンズ34の広域S1が平行光束Pによって照射される。その平行光束Pがその眼鏡レンズ34の負のパワーにより変形を受けて拡散され、図6に示すようにスクリーン35上に間隔の広がったパターンが投影される。正のパワーを有する眼鏡レンズ(図示を略す)が投光光路27にセットされると、その平行光束Pがその眼鏡レンズ34の正のパワーにより変形を受けて収束され、図7に示すようにスクリーン35上に間隔の狭まったパターンが投影される。
【0017】
投光光路27にはスクリーン35の背後に撮像素子38が結像レンズ39に関してスクリーン35と共役位置に設けられている。撮像素子38は処理回路40に接続されている。この処理回路40は、眼鏡レンズ34の狭域を透過した透過測定光束に基づく中央パターン像36を受像しかつ狭域のみを測定して測定値を表示する狭域特性表示モードと、眼鏡レンズ34の広域を透過した透過測定光束に基づく多数の周辺パターン像37を受像しかつ広域を測定してマッピング表示を行うマッピング表示モードとを行う機能を有する。その処理回路40にはスイッチ10が接続され、スイッチ10は、眼鏡レンズ34の狭域を透過した透過測定光束に基づく中央パターン像36を受像しかつ狭域のみを測定して測定値を表示する狭域特性表示モードと、眼鏡レンズ34の広域を透過した透過測定光束に基づく多数の周辺パターン像37を受像しかつ広域を測定してマッピング表示を行うマッピング表示モードとの間で切り換える機能を有する。
【0018】
スイッチ10をオンすると、処理回路40は狭域特性表示モードとなり、これによりLED21が駆動されて、中央パターン像36のみがスクリーン35に投影され、眼鏡レンズ34の狭域を透過した透過測定光束に基づく中央パターン像36のみが撮像素子38に受像される。また、スイッチ10をオフすると、処理回路40はマッピング表示モードとなり、これによりLED22が駆動されて、周辺パターン像37がスクリーン35に投影され、眼鏡レンズ34の広域を透過した透過測定光束に基づく周辺パターン像37が撮像素子38に受像される。
【0019】
最初は、切替えスイッチ10をオフのままにして、眼鏡レンズ34の中央部分C1と投光光路27の測定中心O´とが略一致するように眼鏡レンズ34を測定光路27に配置して、眼鏡レンズの34の広域S1に測定光束を投影する。これにより、処理回路40はその眼鏡レンズ34の広域S1の各測定箇所におけるレンズ特性を測定する。処理回路40は記憶保存手段40aを有し、その記憶手段40aに広域S1の各測定箇所における度数分布が演算されて、レンズ特性が保存される。また、球面度数S、円柱度数C、軸角度A、プリズム度Prsが画面上での測定中心Oを基準にして表示装置3の表示画面3aに表示される。
【0020】
図8(イ)には、一例として円柱度数Cが画面3aに表示されている状態が示されている。処理回路40は眼鏡レンズ34の広域S1の各測定箇所におけるレンズ特性に基づいて球面度数S、乱視度数C、軸角度A、プリズム度Prsのレンズ特性情報を画像化し、画面上での測定中心Oを基準にマッピング表示する画像化表示手段として機能する。
ここでは、その画像パターンはプレート板29の形状に対応して長方形状であり、眼鏡レンズ34の全体を測定せずに、眼鏡レンズ34として必要な領域をカバーできる範囲とされているので、そのレンズ特性の測定スピードがアップする。
【0021】
次に、切換スイッチ10をオンにして、図9に示すように、眼鏡レンズ34の周辺としての近用部M2が投光光路27の測定中心O´に位置するように眼鏡レンズ34をレンズ受け13に載せた状態で移動させて、眼鏡レンズ34の狭域の所望の測定箇所S2を測定する。
処理回路40は眼鏡レンズ34の狭域の測定箇所S2のみに基づき眼鏡レンズ34の移動方向と移動量とを演算する演算手段40bを備えている。
【0022】
その演算手段40bは、ここでは、プリズム量Prsに基づいて移動量を演算する。このプリズム量の演算には下記のプレンティスの公式を用いる。
X=10・Prs/S
ここで、Xは眼鏡レンズ34の幾何学中心C2(図9参照)からの偏心量であり、Prsはプリズム量、Sは度数である。
広域S1の各測定箇所におけるプリズム量Prsは、最初の測定で求められているので、今回求めた狭域の測定箇所S2におけるプリズム量とを比較すれば、その眼鏡レンズ34の移動量がわかり、また、中央パターン像36の移動方向に基づき、眼鏡レンズ34の移動方向がわかる。
この演算は、狭域のみの測定に基づくものであるから、高速に処理できる。
【0023】
処理回路40は、眼鏡レンズ34を移動させたときの測定箇所S2と投光光路27の測定中心O´とが画面上で一致するように、記憶保存手段40aに保存された各測定のレンズ特性に基づき得られた画像を演算手段40bの演算結果に基づき移動させる。
その結果、眼鏡レンズ34の移動に追従して、測定箇所S2と画面上での測定中心Oとが一致した画像が図8(ロ)に示すようにリアルタイムで移動されながら表示される。
【0024】
図10は本発明に係わるレンズメーターの変形例を示すもので、図1に示す眼鏡レンズ34の配置状態で得られた画像を固定したままとし、眼鏡レンズ34の移動に応じて演算手段40bに基づき画面上に所望の測定箇所rを追従表示させることとしたものであり、処理回路40は眼鏡レンズ34の移動に応じて演算手段40bに基づき画面上に所望の測定箇所rを追従表示させる画像化表示手段として機能する。
【0025】
図11、図12は本発明に係わるレンズメーターの他の変形例を示すもので、フレーム40Lに枠入れされた眼鏡レンズ41をレンズ受け筒30にセットするには、フレーム40の鼻当て42を鼻当て支持部材9に係合させた後、鼻当て支持部材9をスライダ9aを用いて左右に移動させると共に下方に変位させて、眼鏡レンズ41をレンズ受け筒30に支持させる。
レンズ当て7は、図12に示すようにガイド棒7a、7a´に沿って前後に案内され、そのガイド棒7a´の後端にはラック7bが設けられ、このラック7bにはピニオン7cが噛合されている。そのピニオン7cはポテンションメータ7dの一部を構成しており、ポテンションメータ7dはそのレンズ当て7の前後方向位置をパルス検出する。スライダ9aの後端にはラック9bが設けられ、このラック9bにはピニオン9cが噛合されている。このピニオン9cはポテンションメータ9dの一部を構成しており、ポテンションメータ9dはレンズ当て7に支持され、その鼻当て支持部材9の左右方向位置をパルス検出する。これにより、眼鏡レンズ41のXY方向の座標位置が検出できる。
これらのポテンションメータ7d、9dは、被検レンズとしての眼鏡レンズ41の周辺が投光光路27の測定中心に位置するように被検レンズを測定光束に対して移動させたときの移動量を測定する移動量測定手段として機能し、処理回路40により眼鏡レンズ41を測定光束に対して移動させたときの測定箇所と投光光路27の測定中心とが画面上で一致するように記憶保存手段40aに保存された各測定箇所のレンズ特性に基づき得られた画像を移動量測定手段の測定結果により座標変換して表示させる。
未加工の眼鏡レンズ34をこの移動量測定手段により測定する場合には、鼻当て支持部材9を持ち上げ、その下方に位置しているコバ当て部材7eを用い、未加工の眼鏡レンズ34のコバをコバ当て部材7eに当てて眼鏡レンズ34の位置決めをすれば良い。
【0026】
以上、この発明の実施の形態では、未加工の眼鏡レンズ34を投光光路27にセットして測定を行う場合について説明したが、加工済みのフレーム入り眼鏡レンズを投光光路27にセットして測定を行っても良い。
また、この発明の実施の形態では、プリズム量に基づいて、眼鏡レンズの移動方向と移動量とを求めることにしたが、球面度数、円柱度数、軸角度に基づき眼鏡レンズの移動方向と移動量とを求めて良い。
また、このレンズメーターでは、コンタクトレンズ専用のレンズホルダーをレンズ受け13にセットすれば、コンタクトレンズのレンズ特性も測定できる。
【0027】
また、眼鏡フレームに枠入れされた眼鏡レンズを測定した場合には、その画像パターンは図13に示すようなものとなる。
その図13、(イ)は、例えば、円柱度Cのマッピング表示を示し、これと並行して球面度S、円柱度C、軸角度A、プリズム量Prの測定数値も同時に表示することもできる。更に、図13(ロ)に示すように、左目(L)用の眼鏡レンズの画像と右目(R)用の眼鏡レンズの画像とを同時に表示することも可能で、加えて、いずれか一方の画像を他方の画像に対応させて、反転表示することも可能であり、このように構成すると、眼鏡フレームに枠入れされた状態での眼鏡レンズのレイアウトを知るのが容易となる。なお、反転された一方の画像と反転されていない他方の画像とを重ね合わせて表示することにより、左目用の眼鏡レンズと右目用の眼鏡レンズとのレンズ特性を比較するようにしても良い。
更に、この例では、左目(L)用の眼鏡レンズの画像と右目(R)用の眼鏡レンズの画像とを縦に並べて表示することにしているが、横に並べて表示しても良い。
なお、図3において、斜めの線はハッチングであり、遮光部33を意味している。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係わるレンズメーターは、以上説明したように構成したので、被検レンズの移動に追従してリアルタイムでその測定箇所と投光光路の測定中心とを画面上で一致させて高速度で表示できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるレンズメーターの外観図である。
【図2】 本発明に係わるレンズメーターの実施の形態を示す光学図である。
【図3】 図1に示すプレート板の平面図である。
【図4】 図2に示すパターン形成板に形成された各パターンの透過特性を示す透過率曲線図である。
【図5】 眼鏡レンズが投光光路にセットされていないときにスクリーンに投影されたパターン像を示す図である。
【図6】 負のパワーを有する眼鏡レンズが投光光路にセットされたときにスクリーンに投影されるパターン像の一例を示す図である。
【図7】 正のパワーを有する眼鏡レンズが投光光路にセットされたときにスクリーンに投影されるパターン像の一例を示す図である。
【図8】 本発明に係わるレンズメーターによる画像表示状態の一例を示し、(イ)は眼鏡レンズの中央部分と投光光路の測定中心とを一致させた状態で広域の各測定箇所のレンズ特性を測定することにより得られた円柱度数をマッピング表示した状態を示し、(ロ)は眼鏡レンズの周辺部分を投光光路の測定中心に一致させて測定することにより得られたプリズム量に基づき画像を移動させた状態を示している。
【図9】 被検レンズの周辺が測定中心に位置するように被検レンズを移動させて測定を行っている状態を示す光学図である。
【図10】 画像表示の変形例を示す図である。
【図11】 フレーム入り眼鏡レンズのセット状態を示す部分拡大図である。
【図12】 フレーム入り眼鏡レンズのXY位置検出を説明するための図である。
【図13】 眼鏡フレーム入りレンズの表示の一例を示す図である。
【図14】 眼鏡レンズの各レンズ特性値のマッピング図の一例を示し、(イ)は球面度分布を示し、(ロ)は円柱度分布を示し、(ハ)は軸角度分布を示し、(ニ)はプリズム度分布を示す。
【符号の説明】
3a…画面
20…投光手段
27…投光光路
29…プレート板(パターン形成板)
31…中央パターン
32…周辺パターン
34…眼鏡レンズ
36…中央パターン像
37…周辺パターン像
40…処理回路(測定手段、画像化表示手段)
40a…記憶保存手段
40b…演算手段
O…測定中心
P…測定光束
S1…広域
S2…測定箇所
Claims (4)
- 中央部分に投光光路の測定中心が位置するようにして前記投光光路に配設された被検レンズに測定光束を投光する投光手段と、
前記投光手段に投光された測定光束の前記被検レンズの全域よりも狭い広域を透過した透過測定光束のパターン像に基づき前記被検レンズの広域の各測定箇所におけるレンズ特性を測定する測定手段と、
前記被検レンズの広域の各測定箇所におけるレンズ特性を記憶保存する記憶保存手段と、
前記被検レンズの広域の各測定箇所におけるレンズ特性に基づいて少なくとも球面度数、乱視度数、軸角度のレンズ特性情報を画像化しかつ前記投光光路の測定中心を基準にマッピング表示する画像化表示手段と、
前記被検レンズの周辺が前記投光光路の測定中心に位置するように前記被検レンズを前記測定光束に対して移動させたときに前記被検レンズの広域内に含まれる狭域の測定箇所のみのプリズム量に基づき前記被検レンズの移動方向と移動量とを演算する演算手段とを備え、
前記画像化表示手段は、前記被検レンズを前記測定光束に対して移動させたときの測定箇所と前記投光光路の測定中心とが画面上で一致するように前記記憶保存手段に保存された各測定箇所のレンズ特性に基づき得られた画像を前記演算手段の演算結果を用いて移動させることを特徴とするレンズメーター。 - 前記演算手段が前記移動方向と前記移動量とをプリズム量に基づき演算することを特徴とする請求項1に記載のレンズメーター。
- 前記投光光路には前記被検レンズの狭域特性測定用の中央パターンと前記被検レンズの広域特性測定用の多数の周辺パターンとを有するパターン形成板が設けられ、前記眼鏡レンズの狭域を透過した透過測定光束に基づく中央パターン像を受像しかつ狭域のみを測定して測定値を表示する狭域特性表示モードと、前記眼鏡レンズの広域を透過した透過測定光束に基づく周辺パターン像を受像しかつ広域を測定してマッピング表示を行うマッピング表示モードとの間で切替え可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレンズメーター。
- 前記演算手段が前記移動方向と前記移動量とを球面度と円柱度と軸角度とのデータに基づき演算することを特徴とする請求項1に記載のレンズメーター。
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1996
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