JP7329427B2 - レンズメータ - Google Patents

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本開示は、レンズメータに関する。
レンズメータは、被検レンズの球面度数、円柱度数(乱視度数)、円柱軸角度(乱視軸角度)、プリズム値(プリズム度数およびプリズム基底方向)等の光学特性値を求めるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このレンズメータは、被検レンズにおける測定光学系の測定光軸上とされた位置の光学特性値を求めることができる。
特開平11-132905号公報
ところで、被検レンズでは、所定の特徴点における光学特性値を求められることがある。しかしながら、上記のレンズメータは、被検レンズにおける特徴点の正確な位置を把握することが困難であり、所定の特徴点の光学特性値を適切に求めることが困難である。
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、被検レンズにおける所定の特徴点の光学特性値を適切に求めることを可能とするレンズメータを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本開示のレンズメータは、被検レンズに測定光を投光し前記被検レンズを透過した測定光を受光する測定光学系と、受光された測定光に基づいて前記被検レンズの光学特性値を算出する光学特性算出部と、前記被検レンズにおける特徴点を検出する特徴点検出部と、前記測定光学系の測定光軸に直交する平面上において、前記特徴点と前記測定光軸とのズレ量を求めるズレ量算出部と、前記ズレ量算出部が求めた前記ズレ量を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
本開示のレンズメータによれば、被検レンズにおける所定の特徴点の光学特性値を適切に求めることを可能とすることができる。
本開示に係るレンズメータの一例としての実施例1のレンズメータの全体構成を示す説明図である。 レンズメータの測定光学系の構成を示す説明図である。 測定光学系のパターンプレートの一例としての構成を示す説明図である。 レンズメータの制御系の構成を示すブロック図である。 レンズ画像に特徴点指標と測定位置指標とを重畳させた重畳画像の一例を表す説明図である。 レンズ画像にマッピング画像を重畳させた重畳画像の一例を表す説明図である。 レンズメータの制御部で実行される測定制御処理(測定制御方法)を示すフローチャートである。 一例としての左右の測定結果を示す説明図である。
以下に、本開示に係るレンズメータの一実施形態としてのレンズメータ10の実施例1について図1から図7を参照しつつ説明する。なお、図5および図6では、重畳画像Isにおいて、実際には眼鏡Gを写した画像が示されているが、理解を容易とするために眼鏡G、眼鏡フレームF、鼻当てNp、枠入レンズLfの符号を付している。
レンズメータ10は、被検レンズLの光学特性を測定して光学測定値を算出するものであり、実施例1では算出した光学測定値の分布を示すマッピング画像Im(図6参照)として表示できる。その被検レンズLは、円形の未加工レンズや、眼鏡用に研削加工されたレンズや、眼鏡フレームFへの枠入りにより固定(装着)されて眼鏡Gとして構成された枠入レンズLf等が用いられる。その眼鏡フレームFは、ツーポイントフレームやナイロン糸等を用いたフチ無しフレームも含む。
[全体構成]
レンズメータ10は、図1に示すように、装置本体11を有する。装置本体11では、前面上部に液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等からなりタッチパネル式の表示画面12aとされた表示部12が設けられている。表示画面12aには、被検レンズLの光学特性値(球面度数、円柱度数、円柱軸角度、プリズム度数、プリズム基底方向等)等や、被検レンズLの光学特性値の分布を表すマッピング画像Im等を表示する。また、表示部12は、後述する特徴点Pfとしての測定位置の光学特性値(それを示す測定位置特性欄Cm)を表示させることができる。このため、表示部12は、特徴点Pfの光学特性値を出力する出力部の一例として機能する。
実施例1の表示画面12aは、タッチパネル式とされることで、レンズメータ10における操作を行うための操作部16としての機能も併せ持つ。操作部16は、測定モードの切り換えや、測定の開始および停止や、測定や表示やその他における各種の設定等の操作を行うものであり、それぞれの操作を示すアイコンとして表示される。なお、操作部16は、表示画面12aの周辺に設けたボタンやスイッチで構成してもよく、キーボード、マウス、コントロールレバー等の入力装置としてもよく、他の構成でもよく、実施例1の構成に限定されない。
装置本体11では、表示部12の下方に、測定光学系Om(図2参照)の各種光学部材を収納する上側収容部11aと下側収容部11bとが間隔を置いて上下に並べられており、その中間位置にレンズ保持機構13が設けられている。上側収容部11aは、表示部12の下方に延びて設けられ、投光光学系20と撮像部14(図2参照)とが収納されている。下側収容部11bは、上側収容部11aと間隔を置いた下方に設けられ、受光光学系30(図2参照)が収納されている。この投光光学系20および受光光学系30の構成については後述する。
レンズ保持機構13は、レンズ受け13aと鼻当支持部材13bとレンズテーブル13cとレンズ押え部材13dとを有する。レンズ受け13aは、上端面に被検レンズLが載せられるもので、下側収容部11bの上端部に設けられた円錐筒台状とされている。鼻当支持部材13bは、標準的な鼻の大きさに合わせられた柱状部材とされており、水平方向に移動可能に設けられている。鼻当支持部材13bは、眼鏡フレームFの鼻当てNpが載せられると、その鼻当てNpに嵌ることで眼鏡フレームFを固定する。レンズテーブル13cは、水平方向および鉛直方向に直交する平面を規定する板状とされ、レンズ受け13aの後側の位置に設けられて、前後方向に移動可能とされている。レンズテーブル13cは、鼻当支持部材13bにより固定された眼鏡フレームFにおける両枠入レンズLfに接触されることで、眼鏡フレームFの姿勢を定めてレンズセット空間15内での両被検レンズLの位置決めを補助する。レンズ押え部材13dは、レンズ受け13a上に配置された被検レンズLを上側方向から押えることで、被検レンズLを固定する。
レンズ保持機構13は、レンズ受け13a上に置かれた被検レンズLにレンズテーブル13cに押し当てて、そのレンズテーブル13cを位置調整して被検レンズLのレンズ光軸を測定光学系Omの測定光軸Lm(図2参照)に合致させることで、光学特性値の測定精度を高める。そのレンズ光軸は、被検レンズLにおける光学的な中心位置であり、入射した光を屈折させずに通過させる位置(プリズム値が0の位置)である。
実施例1のレンズ保持機構13には、鼻当位置センサ13eとテーブル位置センサ13fとが設けられている(図4参照)。鼻当位置センサ13eは、鼻当支持部材13bの水平方向の位置を検出し、テーブル位置センサ13fは、レンズテーブル13cの前後方向の位置を検出する。この鼻当位置センサ13eとテーブル位置センサ13fとは、ポテンショメータ等で構成でき、それぞれが検出した鼻当支持部材13bやレンズテーブル13cの位置の情報を後述する特徴点検出部61(図4参照)に出力する。
レンズ保持機構13の上方に印点装置17が設けられている。印点装置17は、レンズ保持機構13に保持された被検レンズLに印点を行うものである。印点装置17は、レバー部材17aを操作することで、固定された被検レンズLに印点する。
[光学系の構成]
次に、レンズメータ10における測定光学系Omの構成について、図2および図3を用いて説明する。図2は、レンズ保持機構13に保持された眼鏡Gの一方の枠入レンズLfが被検レンズLとして測定可能とされた状態を示している。測定光学系Omは、被検レンズLの光学特性値を測定するためのものであり、投光光学系20と受光光学系30とを有している。測定光学系Omは、被検レンズLとして枠入レンズLfを用いた場合には左右の枠入レンズLfを順番に測定することで、両枠入レンズLfの光学特性値を取得できる。
投光光学系20は、被検レンズLに対して測定光を投光する光学系である。投光光学系20は、光源21とハーフミラー22とレンズ23とを有する。光源21は、測定光を出射するもので、実施例1ではLED(発光ダイオード)を用いている。投光光学系20は、光源21からハーフミラー22へと延びて、ハーフミラー22で折り返される測定光学系Omの測定光軸Lmを有し、この測定光軸Lm上にレンズ23が設けられている。この測定光軸Lmは、レンズ受け13aの上端に設けられた開口13g(図1参照)の中心を通る位置関係とされている。投光光学系20は、光源21から出射された測定光を、ハーフミラー22とレンズ23とを経ることで、所定の口径の平行光にしてレンズ受け13a上に配置された被検レンズLに投光する。
受光光学系30は、被検レンズLを通過した測定光を受光する光学系であって、下側収容部11b(図1参照)においてレンズ受け13aの下方に収納されている。受光光学系30は、投光光学系20からレンズ受け13aの開口13g(図1参照)を経て延びる測定光軸Lm上に、フィルタ31とパターンプレート32と測定用受光素子33とを有する。パターンプレート32は、被検レンズLを通過した測定光を複数の分割測定光束に分離するパターン板である。パターンプレート32は、図3に示すように、縦横に(2次元的に)所定の間隔で配置された複数の円形の開口部32aが設けられて形成され、実施例1では16(4×4)個の開口部32aが設けられている。受光光学系30は、被検レンズLを透過した測定光を、フィルタ31とパターンプレート32とを経ることで、複数の分割測定光束に分離(変換)させて測定用受光素子33に受光させる。なお、パターンプレート32は、被検レンズLの光学特性の算出を可能とするために、被検レンズLを通過した測定光を複数の分割測定光束に分離するパターン板であれば、他の構成でもよく、実施例1の構成に限定されない。
測定用受光素子33は、この複数の分割測定光束を受光して電気信号(画像信号)に変換して出力するもので、実施例1ではCCD(Charge Coupled Devise)で構成されている。この画像信号には、受光した複数の分割測定光束のそれぞれについての受光位置及び受光像の形状を示す情報が含まれている。この情報は、測定用受光素子33の画素上の位置座標として表現される。
受光光学系30では、パターンプレート32上に2次元座標を定義している。この2次元座標の原点は、任意の位置に設定することができ、例えば測定光学系Omの測定光軸Lm(図2参照)やパターンプレート32の中心やその一頂点等とする。また、受光光学系30では、レンズ保持機構13に保持された被検レンズLの裏面(レンズ受け13aへの当接面)や、測定用受光素子33の受光面上にも同様の座標が定義される。
[撮像部の詳細構成]
撮像部14は、測定光学系Omの投光光学系20において、レンズ23からハーフミラー22を透過した直線上に設けられている。撮像部14は、例えば単眼式のデジタルカメラであり、撮像光学系41と撮像素子42とを有する。撮像光学系41は、複数のレンズで構成され、投光光学系20のレンズ23と協働して、レンズ受け13a上に置かれた被検レンズLの被写体像を撮像素子42上に形成する。撮像光学系41は、実施例1では、レンズ受け13a上の水平面と平行な面すなわち測定光軸Lmに直交する面に沿って、測定光軸Lmを中心とする矩形状の領域を撮影可能とされている。撮像素子42は、撮像光学系41が形成する被写体像を電気信号(画像信号)に変換して出力する。
[制御系の構成]
次に、レンズメータ10の制御系の構成を、図4を用いて説明する。レンズメータ10は、CPU(Central Processing Unit)50と記憶部51とを有する。記憶部51は、ROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等により構成されて必要な制御プログラムを格納している。
CPU50は、記憶部51に格納された制御プログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)よって構成された内部メモリ上に展開することにより、レンズメータ10の各部の動作制御や光学特性値の算出処理などを実行する。CPU50は、この制御プログラムにより、制御部52、光学特性算出部53、レンズ画像取得部54、座標データ取得部55、マッピング形成部56、重畳画像生成部57、特徴点検出部61、ズレ量算出部62、ズレ量判別部63、画像制御部64、誤差算出部65、誤差判別部66として動作する。
制御部52は、レンズメータ10の各部の動作を統括的に制御する。制御部52は、例えば、投光光学系20の光源21の点灯や消灯の制御処理、上記の各部(符号53から58、61から65)における信号のやり取りの動作の制御処理、測定用受光素子33からの画像信号や撮像素子42からの撮像信号やマッピング形成部56からのマッピング画像Imやズレ量算出部62からのズレ量Dやズレ量判別部63からの判別結果や画像制御部64からの重畳画像Is等の記憶部51への記憶処理および読出処理等を行う。
光学特性算出部53は、測定用受光素子33から入力される画像信号に基づいて、各分割測定光束の投影パターンにおける、縮小または拡大による大きさの変化と、歪みによる形状の変化と、を解析することにより、被検レンズLの光学特性値を算出する処理を行う。その光学特性値は、被検レンズLにおける測定光軸Lm上とされた測定位置の球面度数、円柱度数、円柱軸角度、プリズム度数、プリズム基底方向等である。この算出のために、レンズメータ10では、被検レンズLが置かれていない状態でパターンプレート32を経た各分割測定光束について、測定用受光素子33(その受光面)での受光位置(座標)を示すデータや、受光像(受光点)の形状を示すデータ等の基準データを予め用意している。この基準データは、例えば、記憶部51内の制御プログラムに格納されている。
光学特性算出部53は、被検レンズLの測定が行われると、測定用受光素子33からの画像信号に基づいて各分割測定光束の受光位置および受光像の形状を解析して取得し、その解析結果を基準データと比較することにより、被検レンズLの測定位置の光学特性値を算出する。光学特性算出部53は、被検レンズLの様々な位置を測定位置とする、すなわち被検レンズLの様々な位置が測定光軸Lm上に位置された状態のそれぞれでの測定用受光素子33からの画像信号を解析することで、被検レンズLの様々な測定位置の光学特性値を算出する。この光学特性値の算出については、従来と同様であるので、詳細な説明は省略する。光学特性算出部53は、算出した光学測定値の数値データを座標データ取得部55へと出力する。
レンズ画像取得部54は、撮像部14の撮像素子42から入力される撮像信号、つまり、撮像素子42によって光電変換された被写体像から、撮像部14が撮像した被検レンズLの画像を取得する。実施例1のレンズ画像取得部54は、取得する被検レンズLの画像を静止画像としているが、動画であってもよい。レンズ画像取得部54は、取得した被検レンズLの画像に対して、座標変換やコントラスト調整や色変換(半透明やセピアカラーとする等)や明るさ調整やフィルタ処理等の必要な処理や加工を実施したレンズ画像Irとする(図5等参照)。その必要な処理や加工には、レンズ画像Irを後述のマッピング画像Imよりも目立たなくさせる処理を含めてもよい。レンズ画像取得部54は、取得したレンズ画像Ir(その画像データ)を、座標データ取得部55、重畳画像生成部57へと出力する。
座標データ取得部55は、被検レンズLの測定位置の位置情報としての座標データを取得する。実施例1の測定光学系Omは、撮像部14が測定光軸Lm上に設けられ、撮像素子42の中心と測定光軸Lmとが合致されている。このため、座標データ取得部55は、レンズ画像取得部54で取得したレンズ画像Irの中心すなわち撮像素子42の中心の画素の座標を測定位置とする。そして、座標データ取得部55は、レンズ画像取得部54で取得したレンズ画像Irにおいて、被検レンズLの外周縁Op(輪郭)を検出し、その外周縁Opとレンズ画像Irの中心との位置関係(その座標)を求める。これにより、座標データ取得部55は、被検レンズLに対するレンズ画像Irの中心の位置関係、すなわち被検レンズLにおける測定位置の相対的な座標を取得できる。座標データ取得部55は、光学特性算出部53からの光学測定値の数値データに、被検レンズLにおける測定位置の座標のデータを関連付けて、マッピング形成部56、画像制御部64、誤差算出部65へと出力する。
なお、座標データ取得部55は、レンズ保持機構13における鼻当支持部材13bの位置から瞳孔間距離(平均値でもよく実測値でもよい)に基づいて水平方向で所定の距離となる位置と、レンズテーブル13cの位置から固定された眼鏡フレームFにおける被検レンズLの外周縁Opの下側の端部とからの鉛直方向で所定の距離となる位置と、を算出することで、被検レンズLにおける測定位置の相対的な座標を求めてもよい。
マッピング形成部56は、被検レンズLの光学特性値の分布を表すマッピング画像Im(図6参照)を形成する処理を行う。マッピング形成部56は、光学特性算出部53により算出された被検レンズLの各測定位置の光学特性値のうち、光学特性値が等しい測定位置を、等高線のように等度数線によって結ぶことで、被検レンズLの光学特性値の分布を表すマッピング画像Imを形成する。このとき、マッピング形成部56は、座標データ取得部55により光学測定値の数値データに関連付けられた被検レンズLにおける各測定位置の座標のデータに基づいて、各光学測定値における被検レンズLにおける測定位置を判断する。これにより、マッピング形成部56は、図6に示すようなマッピング画像Imを形成できる。なお、図6には、マッピング画像Imの一例として、球面度数(S)および円柱度数(C)の分布を示す複合マップを示している。マッピング形成部56は、形成したマッピング画像Imの画像データを重畳画像生成部57へと出力する。
重畳画像生成部57は、レンズ画像Irに、後述する特徴点Pfの位置を示す特徴点指標mfと、測定位置を示す測定位置指標mpと、を重畳して重畳画像Is(以下では個別に示す際には第1重畳画像Is1とする)を生成する(図5参照)。重畳画像生成部57は、特徴点検出部61から特徴点Pfの座標(そのデータ)を取得して、レンズ画像Irにおいて該当する座標に特徴点指標mfを表示させる。特徴点指標mfは、複数の特徴点Pfを検出する設定とされている場合には、それぞれの位置に重畳される。例えば、第1の特徴点Pf1と第2の特徴点Pf2とを検出する設定の場合には、第1の特徴点Pf1に対応する第1の特徴点指標mf1と、第2の特徴点Pf2に対応する第2の特徴点指標mf2と、を重畳させた第1重畳画像Is1を生成する。測定位置指標mpは、測定光学系Omによる測定位置、すなわち測定光学系Omにおいて被検レンズLがないものとすると測定光軸Lm(レンズ受け13aの開口13gの中心)が存在する位置(パターンプレート32により形成されるパターンの重心位置)に重畳される。図5の例のレンズ画像Irは、後面頂点としての特徴点Pfの座標位置を示す特徴点指標mfと、測定位置指標mpと、を重畳させている。
また、重畳画像生成部57は、マッピング形成部56によって形成されたマッピング画像Imと、レンズ画像取得部54によって取得されたレンズ画像Irと、を重畳して重畳画像Is(以下では個別に示す際には第2重畳画像Is2とする)を生成する(図6参照)。このとき、重畳画像生成部57は、被検レンズLに対するマッピング画像Imの倍率と、被検レンズLに対するレンズ画像Irの倍率とを一致させた状態とする。また、重畳画像生成部57は、マッピング画像Im内にマップ内基準位置を設定するとともにレンズ画像Ir内に撮像内基準位置を設定し、両基準位置が予め設定した位置関係になるよう、マッピング画像Imの配置(位置、向き等)を決定し、決定した配置でマッピング画像Imをレンズ画像Irに重畳する。なお、重畳画像生成部57は、第2重畳画像Is2に、特徴点指標mfや測定位置指標mpを適宜重畳させてもよい。
ここで、重畳画像生成部57は、マッピング画像Imおよびレンズ画像Irを両方とも半透明に画像加工し、半透明状態のマッピング画像Imとレンズ画像Irを重ねることで、両者が重畳した領域であっても、両方の画像が目視できる第2重畳画像Is2を生成する。また、重畳画像生成部57は、マッピング画像Imおよびレンズ画像Irのいずれか一方を半透明に加工し、マッピング画像Imとレンズ画像Irを重ねる際、半透明状態の画像が前面に位置するように重畳することで、両方の画像が目視できる第2重畳画像Is2を生成してもよい。図6には、上記の複合マップとしての第2重畳画像Is2を示しており、レンズ画像Irにおいて被検レンズL内の領域にマッピング画像Imを重畳した例を示している。また、図6の例の第2重畳画像Is2は、後面頂点としての第1の特徴点Pf1の座標位置を示す第1の特徴点指標mf1と、実際のメガネ装用者のアイポイントを示すマジック印(指標)の座標位置を示す第2の特徴点指標mf2と、を併せて重畳させている。
特徴点検出部61は、被検レンズLにおける特徴点Pfを検出する。その特徴点Pfは、被検レンズLにおいて光学的に特徴のある箇所や、被検レンズLに指標が形成された箇所である。その光学的に特徴のある箇所としては、後面頂点、前面頂点、遠用度数測定位置(F点)、近用度数測定位置(N点)、遠用ポイント、近用ポイント、累進帯の中心線、累進帯長、幾何学的光学中心、プリズム測定点、アイポイント等があげられる。また、その指標は、印点インクによる印点マーク、アイポイントを示すマジック印、ペイント印等の被検レンズLに直接描かれたり、刻印されたり、貼付されたりした目印や、被検レンズLに設けられた隠しマーク等があげられる。特徴点Pfは、上記したうちのいずれを対象とするのかは、予め設定されていてもよく、操作部16への操作により設定するものとしてもよい。特徴点検出部61は、設定された対象に応じて、これらの光学的に特徴のある箇所や指標を検出することで、被検レンズLにおける特徴点Pfを検出する。この特徴点Pfは、様々な手法で検出することができ、実施例1では3つの手法を例示している。
1つ目の手法は、レンズ画像取得部54で取得したレンズ画像Irにおいて、被検レンズLの外周縁Op(輪郭)を検出し、その外周縁Opに基づいて特徴点Pfを検出する。すなわち、特徴点検出部61は、レンズ画像Irを解析することで、被検レンズLの外周縁Opのレンズ画像Ir上での座標を検出する。そして、特徴点検出部61は、検出した外周縁Op(その座標)に対して所定の位置関係となる位置を特徴点Pfとする。特徴点検出部61は、例えば、被検レンズLの使用状態において、外周縁Opの内側の端部から水平方向で所定の距離で、かつ外周縁Opの下側の端部から鉛直方向で所定の距離となる位置となる座標を特徴点Pfとする。この所定の距離は、特徴点Pfとしようとしている光学的に特徴のある箇所の種類に応じた平均値等に基づいて適宜設定する。
2つ目の手法は、レンズ画像取得部54で取得されたレンズ画像Irにおいて、被検レンズLの指標を検出し、その指標を特徴点Pfとする。すなわち、特徴点検出部61は、レンズ画像Irを解析することで、被検レンズLに設けられた指標を検出し、その指標の位置を特徴点Pfとする。このとき、特徴点検出部61は、例えば、指標が刻印や貼付や隠しマーク等であって検出が困難である場合、被検レンズLに対して様々な方向から光を照射した状態のレンズ画像Irをレンズ画像取得部54に取得させることで、指標の検出を容易なものにできる。
3つ目の手法は、レンズ保持機構13による保持位置に基づいて特徴点Pfを検出する。すなわち、特徴点検出部61は、レンズ保持機構13における鼻当支持部材13bの位置から上記の瞳孔間距離に基づいて水平方向で所定の距離となる位置を算出し、レンズテーブル13cの位置から固定された眼鏡フレームFにおける被検レンズLの外周縁Opの下側の端部とからの鉛直方向で所定の距離となる位置を算出する。この鼻当支持部材13bおよびレンズテーブル13cの位置は、鼻当位置センサ13eおよびテーブル位置センサ13fから取得できる。そして、特徴点検出部61は、レンズ画像Irにおいて、算出した水平方向および鉛直方向で所定の距離となる位置を、特徴点Pfとして検出する。このときの所定の距離は、1つ目の手法と同様のものを用いることができる。
特徴点検出部61は、上記したように特徴点Pfを検出し、その特徴点Pfの座標(そのデータ)をズレ量算出部62、画像制御部64へと出力する。ここで、特徴点検出部61は、上記のように特徴点Pfとして様々なものを設定可能であることから、複数の特徴点Pfを検出することができる。例えば、特徴点検出部61は、1つ目または3つ目の手法を用いて、予め定められた所定の位置を検出して第1の特徴点Pf1とするとともに、レンズ画像Irに基づいて被検レンズLに指標が設けられているか否かを判定し、設けられていると判定した場合には、2つ目の手法を用いてレンズ画像Ir上での指標の座標を検出して第2の特徴点Pf2としてもよい(図6参照)。この検出する特徴点Pfの数は、予め設定されていてもよく、操作部16への操作により設定するものとしてもよい。
ズレ量算出部62は、座標データ取得部55からの被検レンズLにおける測定位置と、特徴点検出部61からの特徴点Pfの位置と、の測定光学系Omの測定光軸Lmに直交する平面上におけるズレ量D(単位はmm)、すなわち測定光軸Lmに直交する方向でのズレ量Dを求める。ズレ量算出部62は、被検レンズLにおける測定位置すなわち測定時におけるレンズ画像Irの中心位置と、特徴点検出部61からの特徴点Pfの位置と、の差分をズレ量Dとし、レンズ画像Irを解析することでズレ量Dを求める。このズレ量Dは、特徴点Pfでの測定を行う際には、その光学特性値を適切に求める観点から基本的に0(ゼロ)であることが望ましい。実施例1のズレ量算出部62は、測定位置と特徴点Pfとの差分を、水平成分と垂直成分とのそれぞれについて算出して、その算出結果をズレ量Dとする。なお、ズレ量算出部62は、検出する特徴点Pfの数が複数に設定されている場合には、ズレ量Dを算出する対象として設定された特徴点Pf(その座標)を用いるものとする。ズレ量算出部62は、算出したズレ量Dを、ズレ量判別部63や画像制御部64に適宜出力する。
ズレ量算出部62は、被検レンズLにおける測定位置での光学特性値(球面度数、円柱度数、円柱軸角度、プリズム度数、プリズム基底方向等)と、処方箋の光学特性値と、の差分(以下では光学特性ズレ量とする)を求めるものとしてもよい。この処方箋は、メガネ装用者の視力を適切に矯正できる被検レンズLとするためのもので、特定の特徴点Pfにおける光学特性値を含んでいる。このため、光学特性ズレ量は、上記のズレ量Dが0(ゼロ)である場合、すなわち測定位置と特徴点Pfとが一致している場合であって、被検レンズL(枠入レンズLf)が適切に形成されている場合には、それぞれが0(ゼロ)となる。換言すると、ズレ量Dが0(ゼロ)である場合、光学特性ズレ量の有無またはその大きさにより、被検レンズL(枠入レンズLf)が適切であるか否かやその適切度合いの判断材料にできる。
また、ズレ量算出部62は、被検レンズLにおける測定位置でのプリズム値に基づいて、特徴点Pfにおけるプリズム値である推定プリズム値を求めるものとしてもよい。この推定プリズム値は、測定位置の近傍(例えば10(mm)以内)であって被検レンズLが非球面でなければ、一般的な方法、例えば、プレンティスの公式(X=10P/S(Xはズレ量D(mm)))、Pはプリズム値(△(プリズムディオプトリ))、Sは球面度数(D(ディオプトリ)))を用いて求めることができる。同様に、ズレ量算出部62は、被検レンズLにおける測定位置での球面度数、乱視度数、乱視軸角度に基づいて、一般的な方法で特徴点Pfにおける推定球面度数、推定乱視度数、推定乱視軸角度を求めるものとしてもよい。
ズレ量判別部63は、ズレ量算出部62で算出したズレ量Dが許容間隔Ai内であるか否かを判別する。その許容間隔Aiは、測定位置における屈折力(その値)の大きさに応じて、複数の段階に場合分けされて設定されている。すなわち、許容間隔Aiは、水平成分と垂直成分とのそれぞれで屈折力の大きさに応じて複数の段階に場合分けされており、等しい数値のズレ量Dであっても判別結果が異なる場合がある。なお、許容間隔Aiは、例えば、公知のプレンティスの公式により球面度数およびプリズム値に基づいて設定してもよく、場合分けの数や数値、場合分けをする光学特性の種類等を種々の規格として定められたものに合わせてもよく、適宜設定してもよい。
ズレ量判別部63は、上記のように設定された許容間隔Aiの中から測定位置における光学特性値に合致するものを選択し、その選択した許容間隔Ai内にズレ量算出部62で算出したズレ量Dが入っているか否かを判別する。そして、ズレ量判別部63は、その判別結果を画像制御部64に出力する。
画像制御部64は、表示部12(その表示画面12a)に各種画像を表示させるための制御を行う。画像制御部64は、撮像素子42の受光面上の座標と表示部12の表示画面12a上の座標とを関連付ける情報をあらかじめ備えており、この情報に基づいて撮像素子42による受光像を表示部12に表示させる。その一つとして、画像制御部64は、レンズ画像取得部54が取得したレンズ画像Irや、重畳画像生成部57が生成した重畳画像Is(図5、図6参照)を表示部12に表示させる。
実施例1の画像制御部64は、図5、図6に示すように、重畳画像Isに測定位置特性欄Cmを重ねて表示部12に表示させている。この測定位置特性欄Cmは、座標データ取得部55により被検レンズLにおける測定位置の座標のデータが関連付けられた光学特性値を示すもので、図5、図6の例では被検レンズLの球面度数(S)、円柱度数(C)、円柱軸角度(A)、プリズム度数(P)、を数値によって示しており、図6の例では加入度数(ADD)も併せて示している。なお、測定位置特性欄Cmは、図5の例では測定位置の光学特性値を示しており、図6の例では第1の特徴点Pf1の光学特性値を示している。
また、画像制御部64は、第1重畳画像Is1にズレ量記号欄Cgを重ねて表示することができる。このズレ量記号欄Cgは、ズレ量算出部62で算出した特徴点Pfと測定位置との差分であるズレ量Dを表示するものである。図5の例のズレ量記号欄Cgは、ズレ量Dに加えて、ズレ量判別部63による判別結果、すなわちズレ量Dが許容間隔Ai内であるか否かを表示するものとしている。なお、ズレ量記号欄Cgは、第2重畳画像Is2に重ねて表示してもよく、レンズ画像Irに重ねて表示してもよく、実施例1の構成に限定されない。
画像制御部64は、第1重畳画像Is1におけるズレ量Dの把握を容易とすべく、測定位置を示す測定位置指標mpと、特徴点Pfと、の間にズレ量記号Ddを表示するものとしてもよい。ズレ量記号Ddは、ズレ量Dが測定位置指標mpと特徴点Pfとの間隔であることを第1重畳画像Is1上で示すもので、実施例1では測定位置指標mpから特徴点Pfの間を示す記号としている。また、実施例1の画像制御部64は、ズレ量記号Ddに大きさ(mm)を併せて示すものとしている。すなわち、実施例1のズレ量記号Ddは、ズレ量Dの位置関係を画像として示すとともに、ズレ量Dの数値を併せて示している。
加えて、画像制御部64は、ズレ量算出部62が上記のように光学特性ズレ量や推定プリズム値や推定球面度数や推定乱視度数や推定乱視軸角度を求める場合には、その光学特性ズレ量や各推定値をズレ量Dと併せて表示させてもよい。この光学特性ズレ量や各推定値は、上記のズレ量記号欄Cg内で表示してもよく、上記のズレ量記号Ddと一緒に表示してもよく、それらとは別に表示してもよい。
誤差算出部65は、眼鏡フレームFに固定された左右の枠入レンズLf(被検レンズL)の等しい特徴点Pfにおける光学特性値の差分となる相対プリズム誤差Epを求める。ここで、誤差算出部65は、左右の枠入レンズLfのそれぞれにおいて、ズレ量判別部63によりズレ量Dが許容間隔Ai内であると判別された際の測定光学系Omによる測定位置の光学特性値を用いるものとしてもよい。実施例1の誤差算出部65は、左側の枠入レンズLfと右側の枠入レンズLfとのそれぞれの特徴点Pfのプリズム値(光学特性値)の差分を、水平成分と垂直成分とのそれぞれについて算出して、その算出結果を相対プリズム誤差Epとする。これにより、誤差算出部65は、左右の枠入レンズLfにおける水平成分と垂直成分との相対プリズム誤差Epを算出できる。誤差算出部65は、算出した相対プリズム誤差Epを、誤差判別部66や画像制御部64に適宜出力する。
誤差判別部66は、誤差算出部65で算出した相対プリズム誤差Epが許容範囲Lt内であるか否かを判別する。その許容範囲Ltは、特徴点Pfにおける水平成分と垂直成分とのプリズム値のうちの大きな方のプリズム値に応じて、複数の段階に場合分けされて設定されている。また、許容範囲Ltは、水平成分と垂直成分とのそれぞれにおいて、特徴点Pfにおける屈折力(その値)の大きさに応じて、複数の段階に場合分けされて設定されている。すなわち、許容範囲Ltは、プリズム値に応じて3つの段階に場合分けているとともに、水平成分と垂直成分とのそれぞれで屈折力の大きさに応じて2つの段階に場合分けているものとすると、12個の値が設定されていることとなる。なお、許容範囲Ltは、場合分けの数や数値、場合分けをする光学特性の種類等は、種々の規格として定められたものに合わせてもよく、適宜設定してもよい。
誤差判別部66は、上記のように設定された許容範囲Ltの中から特徴点Pfにおける光学特性値に合致するものを選択し、その選択した許容範囲Lt内に誤差算出部65で算出した相対プリズム誤差Epが入っているか否かを判別する。そして、誤差判別部66は、その判別結果を画像制御部64に出力する。
実施例1の画像制御部64は、第2重畳画像Is2に誤差判別欄Ce(図6参照)を重ねて表示することができる。この誤差判別欄Ceは、誤差判別部66による判別結果、すなわち特徴点Pfの光学特性値の差分である相対プリズム誤差Epが許容範囲Lt内であるか否かを示すものである。図6の例の誤差判別欄Ceは、判別結果に加えて、誤差算出部65で算出した相対プリズム誤差Epを表示するものとしている。なお、誤差判別欄Ceは、第1重畳画像Is1に重ねて表示してもよく、レンズ画像Irに重ねて表示してもよく、実施例1の構成に限定されない。
[測定制御処理構成]
次に、レンズメータ10を用いて、被検レンズLを測定する一例としての測定制御処理(測定制御方法)について、図7を用いて説明する。この測定制御処理は、記憶部51に記憶されたプログラムに基づいて、制御部52が実行する。以下では、この図7のフローチャートの各ステップ(各工程)について説明する。この図7のフローチャートは、レンズメータ10が起動されてブラウザまたはアプリが立ち上がって表示部12が表示され、被検レンズL(枠入レンズLfの場合も含む)がレンズ保持機構13に保持された状態で操作部16に測定の開始の操作が為されることにより開始される。
ステップS1では、被検レンズLの光学測定を実施し、ステップS2へ進む。このステップS1は、投光光学系20が有する光源21から被検レンズLに向けて測定光を投光し、被検レンズLを通過した測定光の像を受光光学系30にて取得する。なお、ステップS1は、操作部16への操作に応じて測定を行うものとしてもよい。
ステップS2では、被検レンズLを撮像して、ステップS3へ進む。このステップS2は、撮像部14により、レンズ保持機構13に保持された被検レンズLを撮像する。なお、ステップS2は、ステップS3の後に行ってもよく、実施例1の順番に限定されない。
ステップS3では、被検レンズLの光学特性値を算出して、ステップS4へ進む。このステップS3は、光学特性算出部53が、ステップS1の光学測定で得られた複数の分割測定光束の像に基づいて、被検レンズLにおける所定の範囲の光学特性値を算出する。そして、ステップS3は、座標データ取得部55が、光学特性算出部53で算出した光学特性値に、その測定した際の被検レンズLにおける測定位置の座標のデータを関連付ける。
ステップS4では、特徴点Pfを検出して、ステップS5へ進む。このステップS4は、特徴点検出部61が、被検レンズLにおける特徴点Pfを検出する。ステップS4では、検出する特徴点Pfの数が複数に設定されている場合には、被検レンズL毎に複数の特徴点Pfを検出する。
ステップS5では、ズレ量Dを算出して、ステップS6へ進む。このステップS5は、ズレ量算出部62が、ステップS3で算出した光学特性値に関連付けられた被検レンズLにおける測定位置と、ステップS4で検出した特徴点Pfと、のズレ量Dを算出する。なお、ステップS5は、ズレ量算出部62が、複数の特徴点Pfを検出する設定とされている場合には、ステップS4で検出した各特徴点Pfのうちのズレ量Dを算出する対象として設定された特徴点Pfを用いる。
ステップS6では、ズレ量Dの判別を行い、ステップS7へ進む。このステップS6は、ズレ量判別部63が、ステップS5で算出したズレ量Dが許容間隔Ai内であるか否かを判別する。
ステップS7では、第1重畳画像Is1を表示させて、ステップS8へ進む。このステップS7は、重畳画像生成部57が、ステップS2で取得したレンズ画像Irに、ステップS4で検出した特徴点Pfの位置を示す特徴点指標mfと、その際の測定位置を示す測定位置指標mpと、特徴点Pfと測定位置とのズレ量Dを表示するズレ量記号欄Cgと、測定位置の光学特性値を示す測定位置特性欄Cmと、第1重畳画像Is1上でのズレ量Dを示すズレ量記号Ddと、を重畳した第1重畳画像Is1(図5参照)を生成する。そして、ステップS7は、その第1重畳画像Is1を、画像制御部64が表示部12に表示させる。
ステップS8では、測定をし終えたか否かを判断し、YESの場合はステップS9へ進み、NOの場合はステップS1に戻る。ステップS8は、測定をし終えたか否か、すなわち被検レンズL(両枠入レンズLf)に対して所望の位置や所望の回数の測定を完了したか否かを判断する。ステップS8は、例えば、操作部16から測定を終了させる旨の操作の信号を受けたり、被検レンズLがレンズ受け13a上からはずされた状態が一定時間を超えたりするとし終えたものと判断し、それ以外の場合には測定を継続していると判断する。この一定時間は、被検レンズLが枠入レンズLfである場合、レンズ受け13a上から一方の枠入レンズLfがはずされた後に、他方の枠入レンズLfがレンズ受け13a上に載せられる場合があることから、この動作に要する時間とする。なお、この測定をし終えたか否かの判断は、操作部16から取得した被検レンズLの各光学特性値のデータを外部に送信させたりする操作の信号を受けると、し終えたものと判断してもよく、実施例1の構成に限定されない。
ステップS9では、左右の枠入レンズLfが測定されたか否かを判断し、YESの場合はステップS10へ進み、NOの場合はステップS11へ進む。ステップS9は、操作部16への操作に基づいて判断する。また、ステップS9は、ステップS1からステップS7を繰り返すことによる複数の測定の間にレンズ保持機構13における鼻当支持部材13bが瞳孔間距離に近い距離を移動されたことを検知した場合には、左右の枠入レンズLfが測定されたと判断してもよい。
ステップS10では、相対プリズム誤差Epの判別を行って、ステップS11へ進む。このステップS10は、ステップS1からステップS8を繰り返すことで求めた複数の光学特性値のうち、左右の枠入レンズLfのそれぞれにおいて判別対象とされた測定位置での光学特性値から相対プリズム誤差Epを求める。この判別対象とされた測定位置は、操作部16への操作で設定してもよく、ズレ量判別部63によりズレ量Dが許容間隔Ai内であると判別されたものすなわち特徴点Pfとして見做せるものを用いてもよい。そして、ステップS10は、誤差判別部66が、その相対プリズム誤差Epが許容範囲Lt内であるか否かを判別する。
ステップS11では、マッピング画像Imを形成して、ステップS12へ進む。このステップS11は、マッピング形成部56が、ステップS1からステップS8を繰り返すことで求めた複数の光学特性値の数値データに基づいて、光学特性値の被検レンズL上での分布を表すマッピング画像Imを形成する。
ステップS12では、第2重畳画像Is2を生成して、ステップS13へ進む。このステップS12は、レンズ画像取得部54がステップS2で撮像した被検レンズL(枠入レンズLf)の画像からレンズ画像Irを取得し、重畳画像生成部57が、そのレンズ画像IrにステップS11で形成したマッピング画像Imを重畳して、第2重畳画像Is2を生成する。
ステップS13では、第2重畳画像Is2を表示させて、この測定制御処理を終了する。このステップS13では、画像制御部64が、ステップS4で検出した特徴点Pfの位置を示す特徴点指標mfと、測定位置としての特徴点Pfの光学特性値を示す測定位置特性欄Cmと、ステップS10での判別結果を示す誤差判別欄Ceと、を重畳させた第2重畳画像Is2(図6参照)を表示部12(表示画面12a)に表示させる。
このように、レンズメータ10は、測定光学系Omにより被検レンズLの任意の位置を測定すると、その測定位置と被検レンズLにおける設定された特徴点Pfとのズレ量Dを求めて、そのズレ量Dを出力部の一例としての表示部12で表示できる。このため、レンズメータ10は、現在測定している測定位置の特徴点Pfに対するズレ量Dを把握させることができるので、測定位置を特徴点Pfに合わせることを補助することができ、特徴点Pfの光学特性値を適切に求めることを可能にできる。特に、実施例1のレンズメータ10は、ズレ量Dを示すズレ量記号Ddを表示部12に表示させているので、ズレ量Dとしての態様(ズレている方向や程度)とその実際の数値(大きさ)とを、一見して把握させることができる。これらのことは、特徴点Pfでもプリズム値が0(ゼロ)ではない数値が与えられた処方箋の被検レンズLの場合、測定結果(光学特性値)からでは特徴点Pfからズレた位置を測定したのか否かが解り難いので、より効果的である。
また、レンズメータ10は、レンズ画像Irに、特徴点Pfを示す特徴点指標mfと、測定光軸Lmを示す測定位置指標mpと、を重畳させた重畳画像Is(第1重畳画像Is1)を表示部12に表示させる。このため、レンズメータ10は、被検レンズL上において、現在測定している測定位置が、特徴点Pfに対してどのような位置関係であるのかを一見して把握させることができる。これにより、レンズメータ10は、測定光学系Omの測定光軸Lmの位置を特徴点Pfの位置に合致させることを容易なものにでき、より容易に特徴点Pfの光学特性値を適切に求めることを可能にできる。特に、レンズメータ10は、第1重畳画像Is1を動画とすると、表示部12を見るだけで被検レンズLが実際にどのように移動しているのかを容易にかつ適切に把握させることができ、測定光軸Lmと特徴点指標mfとを近付ける作業を容易なものにできる。
さらに、レンズメータ10は、重畳画像Isにズレ量Dに加えてズレ量判別部63による判別結果(実施例1ではズレ量記号欄Cg)を表示部12に表示させる。このため、レンズメータ10は、現在測定している測定位置が、特徴点Pfとして見做せるものであるのか否かも自動で知らせることができるので、より容易に特徴点Pfの光学特性値を適切に求めることを可能にできる。
加えて、レンズメータ10は、眼鏡フレームFに固定された一対の枠入レンズLfを被検レンズLとした場合、左右の枠入レンズLfにおける特徴点Pfの相対プリズム誤差Epが許容範囲Lt内であるか否かを判別し、その判別結果を表示部12で表示できる。このため、レンズメータ10は、このような相対プリズム誤差Epが求められる任意の位置を特徴点Pfとして設定することで、求められた任意の位置での相対プリズム誤差Epが許容範囲Lt内であるか否かを容易に把握させることができる。
そして、レンズメータ10は、ズレ量Dを求めた上で相対プリズム誤差Epを求めることができるので、その相対プリズム誤差Epの判定(許容範囲Lt内か否か)に適切であるか否かの判断にも用いることができる。これは次のことによる。例えば、図8に示すように、左側(L)の枠入レンズLfの測定結果が左側に示す光学特性値であり、右側(R)の枠入レンズLfの測定結果が左側に示す光学特性値であったものとする。この例では、左側の枠入レンズLfが特徴点Pfよりも8(mm)下方を測定位置としているとともに、右側の枠入レンズLfが特徴点Pf上を適切に測定位置としている。この場合、相対プリズム誤差Epは、水平成分Pxが0(△)となり、垂直成分Pyが4(△)となり、許容範囲Ltを超えることとなる。しかしながら、左側の枠入レンズLfが特徴点Pfからのズレ量Dが8(mm)であるので許容間隔Aiを超えており、図8の例の相対プリズム誤差Epが許容範囲Ltを超えるか否かを判定するのに適切ではないことがわかる。このため、レンズメータ10は、相対プリズム誤差Epが許容範囲Ltを超えるか否かを、適切に判断できる。
本開示に係るレンズメータの実施例1のレンズメータ10は、以下の各作用効果を得ることができる。
レンズメータ10は、被検レンズLに測定光を投光し被検レンズLを透過した測定光を受光する測定光学系Omと、受光された測定光に基づいて被検レンズLの光学特性値を算出する光学特性算出部53と、被検レンズLにおける特徴点Pfを検出する特徴点検出部61と、を備える。また、レンズメータ10は、測定光学系Omの測定光軸Lmに直交する平面上において、特徴点Pfと測定光軸Lmとのズレ量Dを求めるズレ量算出部62と、ズレ量算出部62が求めたズレ量Dを出力する出力部(実施例1では表示部12)と、を備える。このため、レンズメータ10は、測定光軸Lmすなわち現在の測定位置が特徴点Pfからどの程度ズレているのかを容易に把握させることができ、特徴点Pfの光学特性値を適切に求めることを可能にできる。
レンズメータ10は、ズレ量算出部62が求めたズレ量Dが許容間隔Ai内であるか否かを判別するズレ量判別部63を備え、出力部が、ズレ量算出部62が求めたズレ量Dに加えてズレ量判別部63による判別結果を出力する。このため、レンズメータ10は、現在測定している測定位置が、特徴点Pfとして見做せるものであるのか否かも自動で知らせることができ、より容易に特徴点Pfの光学特性値を適切に求めることを可能にできる。
レンズメータ10は、ズレ量判別部63が、光学特性算出部53が算出した光学特性値に応じて異なる許容間隔Aiを用いる。このため、レンズメータ10は、特徴点Pfと測定位置とのズレ量Dが許容間隔Ai内であるか否かの判断を、その測定位置での光学特性値に応じたものにでき、より適切なものにできる。
レンズメータ10は、被検レンズLを撮像してレンズ画像Irを取得する撮像部14を備え、出力部が、レンズ画像Irに、特徴点Pfを示す特徴点指標mfと、測定光軸Lmすなわち測定位置を示す測定位置指標mpと、を重畳させて出力する。このため、レンズメータ10は、表示部12を見るだけで、被検レンズL上における特徴点指標mfに対する測定位置指標mpが示す測定位置の位置関係を把握させることができる。これにより、レンズメータ10は、測定光学系Omの測定光軸Lmの位置を特徴点Pfの位置に合致させることができ、より容易に特徴点Pfの光学特性値を適切に求めることを可能にできる。
レンズメータ10は、出力部が、レンズ画像Ir(実施例1では第1重畳画像Is1)におけるズレ量Dを示すズレ量記号Ddをレンズ画像Irに重畳させて出力する。このため、レンズメータ10は、ズレ量Dとしての態様(ズレている方向や程度)とその実際の数値(大きさ)とを、一見して把握させることができる。
レンズメータ10は、被検レンズLを撮像してレンズ画像Irを取得する撮像部14と、光学特性算出部53で算出された光学特性値に基づいて被検レンズLの光学特性値の分布を表すマッピング画像Imを形成するマッピング形成部56と、を備え、出力部が、レンズ画像Irにマッピング画像Imを重畳させて出力する。このため、レンズメータ10は、測定光軸Lmに対する特徴点Pfのズレの程度に加えて、被検レンズLの光学特性値の分布を容易に把握させることができる。特に、レンズメータ10は、マッピング画像Imに特徴点指標mfと測定位置指標mpとを重畳するので、マッピング画像Im上における特徴点指標mfに対する測定位置指標mpが示す測定位置の位置関係を把握させることができる。
レンズメータ10は、被検レンズLを撮像してレンズ画像Irを取得する撮像部14を備え、特徴点検出部61が、レンズ画像Irに基づいて被検レンズLの外周縁Opを検出し、外周縁Opからの間隔に基づいて特徴点Pfを検出する。このため、レンズメータ10は、容易にかつ適切に特徴点検出部61で特徴点Pfを検出できる。
レンズメータ10は、被検レンズLを撮像してレンズ画像Irを取得する撮像部14を備え、特徴点検出部61が、レンズ画像Irに基づいて指標を検出し、指標の位置を特徴点Pfとする。このため、レンズメータ10は、容易にかつ適切に特徴点検出部61で特徴点Pfを検出できる。
レンズメータ10は、被検レンズLが固定された眼鏡フレームFの鼻当てNpを支持する鼻当支持部材13bと、そこに支持された眼鏡フレームFが押し当てられるレンズテーブル13cと、を備え、特徴点検出部61が、鼻当支持部材13bとレンズテーブル13cとの位置に基づいて特徴点Pfを検出する。このため、レンズメータ10は、容易にかつ適切に特徴点検出部61で特徴点Pfを検出できる。
レンズメータ10は、眼鏡フレームFに固定された一対の被検レンズLの特徴点Pfにおける光学特性値に基づいて相対プリズム誤差Epを求める誤差算出部65と、相対プリズム誤差Epが許容範囲Lt内であるか否かを判別する誤差判別部66と、を備える。また、レンズメータ10は、特徴点検出部61が、一対の被検レンズLのそれぞれの特徴点Pfを検出し、光学特性算出部53が、一対の被検レンズLのそれぞれの特徴点Pfの光学特性値を算出する。そして、レンズメータ10は、誤差算出部65が、一対の被検レンズLのそれぞれの特徴点Pfの光学特性値の差分を相対プリズム誤差Epとし、出力部が、誤差判別部66による判別結果を出力する。このため、レンズメータ10は、任意の位置を特徴点Pfとして設定することで、その特徴点Pfでの相対プリズム誤差Epが許容範囲Lt内であるか否かを容易に把握させることができる。
レンズメータ10は、誤差判別部66が、特徴点Pfにおけるプリズム値と屈折力とに応じて異なる許容範囲Ltを用いる。このため、レンズメータ10は、特徴点Pfでの相対プリズム誤差Epが許容範囲Lt内であるか否かの判断を、プリズム値や屈折力に応じたものにでき、より適切なものにできる。
レンズメータ10は、ズレ量算出部62が、被検レンズLにおける測定光軸Lm上での光学特性値と処方箋の光学特性値との差分である光学特性ズレ量を求め、出力部が、その光学特性ズレ量を出力するものとしてもよい。この場合、レンズメータ10は、ズレ量Dに加えて光学特性ズレ量も把握させることができ、測定自体の適切さの評価や被検レンズLの評価の幅を広げることができる。
したがって、本開示に係るレンズメータの一実施例としてのレンズメータ10では、被検レンズLにおける所定の特徴点Pfの光学特性値を適切に求めることを可能とすることができる。
以上、本開示のレンズメータを実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、測定光学系Omの投光光学系20におけるレンズ23からハーフミラー22を透過した直線上に撮像部14を設けていたが、レンズ受け13a上に置かれた被検レンズLの画像を取得できるものであれば、例えば、レンズテーブル13cの内部や後方に設けてもよく、レンズ押え部材13dの内部に設けてもよく、他の箇所に設けてもよく、実施例1の構成に限定されない。また、撮像部(14)としては、複数の撮像部を設けるとともに、各撮像部が取得した画像を繋ぎ合わせることでレンズ受け13a上に置かれた被検レンズLの画像(レンズ画像IL)の取得(形成)を可能としてもよく、実施例1の構成に限定されない。
また、実施例1では、撮像部14を、単眼式のデジタルカメラで構成する例を示している。しかしながら、撮像部14は、レンズ保持機構13に保持された被検レンズLを撮像できるものであれば、例えば複眼式のデジタルカメラを用いてもよく、複数の単眼式カメラを用いてもよく、それらで撮像した画像を合成してレンズ画像Irを生成してもよく、実施例1の構成に限定されない。
さらに、実施例1では、出力部として表示部12を用いている。しかしながら、出力部は、少なくとも特徴点Pfと測定光軸Lm(測定位置)とのズレ量Dを出力するものであれば、音声で出力する音声出力部や、印字する印刷部や、光学特性値をデータとして外部メモリやサーバーに出力するデータ出力部等でもよく、実施例1の構成に限定されない。
10 レンズメータ10 12 (出力部の一例としての)表示部 13b 鼻当支持部材 13c レンズテーブル 14 撮像部 53 光学特性算出部 56 マッピング形成部 61 特徴点検出部 62 ズレ量算出部 63 ズレ量判別部 65 誤差算出部 66 誤差判別部 Ai 許容間隔 D ズレ量 Ep 相対プリズム誤差 F 眼鏡フレーム Im マッピング画像 Ir レンズ画像 L 被検レンズ Lm 測定光軸 Lt 許容範囲 mp 測定位置指標 mf 特徴点指標 Np 鼻当て Om 測定光学系 Op 外周縁 Pf 特徴点

Claims (11)

  1. 被検レンズに測定光を投光し前記被検レンズを透過した測定光を受光する測定光学系と、
    受光された測定光に基づいて前記被検レンズの光学特性値を算出する光学特性算出部と、
    前記被検レンズにおける特徴点を検出する特徴点検出部と、
    前記測定光学系の測定光軸に直交する平面上において、前記特徴点と前記測定光軸とのズレ量を求めるズレ量算出部と、
    前記ズレ量算出部が求めた前記ズレ量を出力する出力部と
    眼鏡フレームに固定された一対の前記被検レンズの前記特徴点における光学特性値に基づいて相対プリズム誤差を求める誤差算出部と、
    前記相対プリズム誤差が許容範囲内であるか否かを判別する誤差判別部と、
    備え
    前記特徴点検出部は、一対の前記被検レンズのそれぞれの前記特徴点を検出し、
    前記光学特性算出部は、一対の前記被検レンズのそれぞれの前記特徴点の光学特性値を算出し、
    前記誤差算出部は、一対の前記被検レンズのそれぞれの前記特徴点の光学特性値の差分を前記相対プリズム誤差とし、
    前記出力部は、前記誤差判別部による判別結果を出力することを特徴とするレンズメータ。
  2. 請求項1に記載のレンズメータであって、
    さらに、前記ズレ量算出部が求めた前記ズレ量が許容間隔内であるか否かを判別するズレ量判別部を備え、
    前記出力部は、前記ズレ量算出部が求めた前記ズレ量に加えて前記ズレ量判別部による判別結果を出力することを特徴とするレンズメータ。
  3. 前記ズレ量判別部は、前記光学特性算出部が算出した光学特性値に応じて異なる前記許容間隔を用いることを特徴とする請求項2に記載のレンズメータ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズメータであって、
    さらに、前記被検レンズを撮像してレンズ画像を取得する撮像部を備え、
    前記出力部は、前記レンズ画像に、前記特徴点を示す特徴点指標と、前記測定光軸を示す測定位置指標と、を重畳させて出力することを特徴とするレンズメータ。
  5. 前記出力部は、前記レンズ画像における前記ズレ量を示すズレ量記号を前記レンズ画像に重畳させて出力することを特徴とする請求項4に記載のレンズメータ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のレンズメータであって、
    さらに、前記被検レンズを撮像してレンズ画像を取得する撮像部と、前記光学特性算出部で算出された光学特性値に基づいて前記被検レンズの光学特性値の分布を表すマッピング画像を形成するマッピング形成部と、を備え、
    前記出力部は、前記レンズ画像に前記マッピング画像を重畳させて出力することを特徴とするレンズメータ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズメータであって、
    さらに、前記被検レンズを撮像してレンズ画像を取得する撮像部を備え、
    前記特徴点検出部は、前記レンズ画像に基づいて前記被検レンズの外周縁を検出し、前記外周縁からの間隔に基づいて前記特徴点を検出することを特徴とするレンズメータ。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズメータであって、
    さらに、前記被検レンズを撮像してレンズ画像を取得する撮像部を備え、
    前記特徴点検出部は、前記レンズ画像に基づいて指標を検出し、前記指標の位置を前記特徴点とすることを特徴とするレンズメータ。
  9. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズメータであって、
    さらに、前記被検レンズが固定された前記眼鏡フレームの鼻当てを支持する鼻当支持部材と、前記鼻当支持部材に前記鼻当てが支持された前記眼鏡フレームが押し当てられるレンズテーブルと、を備え、
    前記特徴点検出部は、前記鼻当支持部材と前記レンズテーブルとの位置に基づいて前記特徴点を検出することを特徴とするレンズメータ。
  10. 前記誤差判別部は、前記特徴点におけるプリズム値と屈折力とに応じて異なる前記許容範囲を用いることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のレンズメータ。
  11. 前記ズレ量算出部は、前記被検レンズにおける前記測定光軸上での光学特性値と処方箋の光学特性値との差分である光学特性ズレ量を求め、
    前記出力部は、前記光学特性ズレ量を出力することを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のレンズメータ。
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