JP3685366B2 - スクリーンチェンジャー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリーンチェンジャーに関し、特に、チェンジャー本体又はスライドバーに設けた輪状ジャケットの内圧を上昇させて輪状ジャケットの内側もしくは外側を変形させて突出させ、スライドバーの外周とチェンジャー本体の孔の内壁との間の隙間をなくし、樹脂漏れを防止するための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種のスクリーンチェンジャーとしては、図4から図8で示される構成が採用されていた。すなわち、図6において符号1で示されるものは押出機であり、この押出機1のシリンダ2内には、モータ3と減速機4を介して回転自在に構成されたスクリュ5が設けられている。
このシリンダ2には、その先端に位置するダイス7の手前位置にスクリーンチェンジャー6が設けられ、このダイス7の先端側には造粒装置8が設けられている。
【0003】
前記スクリーンチェンジャー6のチェンジャー本体9には、流路10,11の途中に第1、第2孔12,13が形成され、この各孔12,13内には図8で示されるようにメッシュ状のスクリーンブレーカ14を有する円筒状のスライドバー15が着脱自在に設けられている。
また、前記チェンジャー本体9には、図4及び図5で示されるように、輪状水冷ジャケット20が前記スライドバー14の外周に対応して設けられている。
【0004】
次に、動作について述べる。まず、シリンダ2のホッパー2Aから原料2Bを供給すると、この原料2Bはシリンダ2内で溶融・混練されて搬送され、スクリーンチェンジャー6及びダイス7を経てストランド化して造粒装置8でペレット化される。このスクリーンチェンジャー6においては、溶融樹脂は、チェンジャー本体9の入側9Aから流路10,11、スライドバー15のスクリーンブレーカ14を経て出側9Bに押し出される。
前述の場合、押出機1及び造粒装置8を連続して運転するために、1対のスライドバー15を交互に使用し、一方を使用している際には他方は除去してスクリーンブレーカ14の清掃ができるように構成されている。また、この押出機1の動作中においては、孔12,13とスライドバー15との間の隙間Dから溶融樹脂が漏れるのを防止するため、前記輪状水冷ジャケット20に冷水を供給して図5のように溶融樹脂30を固化させるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスクリーンチェンジャーは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、スクリーンバーと孔の内壁との間の隙間D内に侵入する溶融樹脂が完全に固まり切れずに外部に漏れ出ることがあり、完全に漏れを防止することは困難であった。
また、輪状水冷ジャケット内の冷却水を維持するための冷却系装置が必要であり、長期間にわたりランニングコストが増大することになっていた。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、チェンジャー本体又はスライドバーに設けた輪状ジャケットの内圧を上昇させて輪状ジャケットの内側もしくは外側を変形させて突出させ、スライドバーの外周とチェンジャー本体の孔の内壁との間の隙間をなくし、樹脂漏れを防止するようにしたスクリーンチェンジャーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるスクリーンチェンジャーは、シリンダのダイスの手前位置に設けられたチェンジャー本体と、前記チェンジャー本体の第1、第2流路に設けられた第1、第2孔と、前記各孔に着脱自在に設けられスクリーンブレーカを有するスライドバーとを有し、前記各流路を流れる溶融樹脂を前記スクリーンブレーカで濾過するようにしたスクリーンチェンジャーにおいて、前記各スライドバーの外周に対応して前記各チェンジャー本体に設けられた輪状ジャケットを有し、この輪状ジャケット内の内圧を上昇させて前記輪状ジャケットの内側を内方へ突出させ、前記内側をスライドバーの外周に接合させるようにした構成であり、また、シリンダのダイスの手前位置に設けられたチェンジャー本体と、前記チェンジャー本体の第1、第2流路に設けられた第1、第2孔と、前記各孔に着脱自在に設けられスクリーンブレーカを有するスライドバーとを有し、前記各流路を流れる溶融樹脂を前記スクリーンブレーカで濾過するようにしたスクリーンチェンジャーにおいて、前記各孔の内壁に対応して前記各スライドバーの外周に設けられた輪状ジャケットを有し、この輪状ジャケット内の内圧を上昇させて前記輪状ジャケットの外側を外方へ突出させ、前記外側を前記孔の内壁に接合させるようした構成である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるスクリーンチェンジャーの好適な実施の形態について説明する。なお、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用いて説明する。また、本発明によるスクリーンチェンジャーは、従来例で前述した図6〜図8の押出機の構成と同じ構造で用いるため、本発明においても援用するものとする。
図1において符号6で示されるものはスクリーンチェンジャーであり、このスクリーンチェンジャー6のチェンジャー本体9に形成された1対(図1では1個のみ示す)の孔12(13)には筒状のスライドバー15が着脱自在に設けられている。
【0009】
前記チェンジャー本体9には、前記スライドバー15の外周に対応する前記孔12の内側に、圧力流体50を供給することができる輪状ジャケット40が設けられており、この輪状ジャケット40内には高圧油又はエアよりなる圧力流体50が供給されるように構成されている。
【0010】
次に、動作について述べる。まず、押出機1において溶融樹脂を混練溶融している時に、輪状ジャケット40内に所定圧力の圧力流体50を供給すると、この圧力流体50の圧力によって輪状ジャケット40の内側40aが内方に輪状に突出し、隙間Dが図3の(B)で示されるように、内側40aがスライドバー15の外周15aに接合し、この隙間Dからの溶融樹脂30の漏れを防止することができる。なお、この輪状ジャケット40の材質はS45cよりなり、隙間を0.075mm、内側40aの板厚が1mmとし、内側40aの肉厚を外側40bよりも薄くして内側40aが突出変形しやすいように構成されている。
前述の場合、輪状ジャケット40の内圧を5000kpaで約0.075mm内側40aが突出するため、隙間Dを塞ぐ(シールする)ことができ、10000kpaで約0.15mm変形する。従って、5000kpa以上の力を加えれば流路10,11すなわち隙間Dを閉鎖することができる。また、この内側40aの厚さを変えることによって、変形に要する圧力は任意に変更することができる。なお、溶融樹脂30のMI(メルトインデックス)と圧力との関係は、図9に示される通りであり、黒線の上側が樹脂漏れ発生、下側が樹脂漏れなしの各領域である。なお、この内圧を零とすることにより輪状ジャケット40は元の状態に戻り、孔12,13に対するスライドバー15の交換を容易に行うことができる。
【0011】
また、本発明の他の形態としては、図2に示されるように、前記輪状ジャケット40をスライドバー15の外周位置に設け、この輪状ジャケット40内の内圧を高めた場合に、この輪状ジャケット40の外側40bが外方に突出し、隙間Dが閉鎖されて樹脂漏れを防止することができる。なお、輪状ジャケット40の形状は一例を示したもので、若干変更しても同一の作用効果を得ることができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明によるスクリーンチェンジャーは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、チェンジャー本体の孔の外周又はスクリーンバーの外周に輪状ジャケットを設け、この輪状ジャケット内に内圧を加えることにより、輪状ジャケットの内側又は外側を突出させて孔とスライドバー間の隙間をなくして溶融樹脂の漏れを防止することができ、常に確実なシール作用を得ることができる。また、この内圧を停止することにより、輪状ジャケットは元の形状に戻り、スライドバーの交換も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスクリーンチェンジャーを示す要部の断面図である。
【図2】本発明によるスクリーンチェンジャーを示す要部の断面図である。
【図3】図1の要部の無圧状態から加圧状態を示す断面図である。
【図4】従来のスクリーンチェンジャーを示す要部の断面図である。
【図5】図4の要部を示す拡大断面図である。
【図6】従来のスクリーンチェンジャーを有する押出機を示す構成図である。
【図7】図6の要部を示す拡大断面図である。
【図8】図7の要部を示す斜視図である。
【図9】溶融樹脂のメルトインデックスと圧力との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
2 シリンダ
9 チェンジャー本体
10、11 第1、第2流路
12、13 第1、第2孔
14 スクリーンブレーカ
15 スライドバー
30 溶融樹脂
40 輪状ジャケット
40a 内側
40b 外側
Claims (2)
- シリンダ(2)のダイス(7)の手前位置に設けられたチェンジャー本体(9)と、前記チェンジャー本体(9)の第1、第2流路(10,11)に設けられた第1、第2孔(12,13)と、前記各孔(12,13)に着脱自在に設けられスクリーンブレーカ(14)を有するスライドバー(15)とを有し、前記各流路(10,11)を流れる溶融樹脂(30)を前記スクリーンブレーカ(14)で濾過するようにしたスクリーンチェンジャーにおいて、前記各スライドバー(15)の外周に対応して前記各チェンジャー本体(9)に設けられた輪状ジャケット(40)を有し、この輪状ジャケット(40)内の内圧を上昇させて前記輪状ジャケット(40)の内側(40a)を内方へ突出させ、前記内側をスライドバー(15)の外周(15a)に接合させるように構成したことを特徴とするスクリーンチェンジャー。
- シリンダ(2)のダイス(7)の手前位置に設けられたチェンジャー本体(9)と、前記チェンジャー本体(9)の第1、第2流路(10,11)に設けられた第1、第2孔(12,13)と、前記各孔(12,13)に着脱自在に設けられスクリーンブレーカ(14)を有するスライドバー(15)とを有し、前記各流路(10,11)を流れる溶融樹脂(30)を前記スクリーンブレーカ(14)で濾過するようにしたスクリーンチェンジャーにおいて、前記各孔(12,13)の内壁に対応して前記各スライドバー(15)の外周(15a)に設けられた輪状ジャケット(40)を有し、この輪状ジャケット(40)内の内圧を上昇させて前記輪状ジャケット(40)の外側(40b)を外方へ突出させ、前記外側(40b)を前記孔(12,13)の内壁に接合させるように構成したことを特徴とするスクリーンチェンジャー。
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JP11474099A JP3685366B2 (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | スクリーンチェンジャー |
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JP11474099A JP3685366B2 (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | スクリーンチェンジャー |
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JP2000301591A JP2000301591A (ja) | 2000-10-31 |
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JP11474099A Expired - Fee Related JP3685366B2 (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | スクリーンチェンジャー |
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