JP3684018B2 - 画像処理方法及び装置及びプログラム及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、ユーザーが指定する領域に対して所定の編集処理を行なったり、或いは処理領域用のビットマップメモリに予め処理領域を生成し、画像生成時にその出力に同期して画像処理動作を切り換えるようにした画像処理方法及び装置及びプログラム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、複写機に対してユーザーが編集領域を指定する方法としては、ディジタイザのようなポインティングディバイスを用いて指定する方法やマーカーにより原稿上に1つの点、または閉曲線を書くことによって領域を指定する方法が一般的である。
【0003】
ポインティングディバイス及びマーカーにより指定された点または閉曲線の情報は、CCD(撮像素子)等の画像読取装置によりメモリに書き込まれたり、CPU(中央演算処理装置)により原稿上の位置に相当するメモリアドレスにデータを書き込むことによってメモリに格納され、その後、領域生成用のIC(集積回路)を用いて境界となる線または図形の内側まで編集領域を拡張することによって、編集領域の設定を行なっている。
【0004】
図25〜図28はその様子を示した図である。
【0005】
図25はマーカーにより1つの点で編集領域を指定した印字結果の一例を示し、同図(a)はマーカーにより1つの点2501で編集領域2502が指定され且つCCDにより読み込まれる原稿を示し、同図(b)はその印字結果を示す。この図25によれば、同図(a)に示す1つの点2501で示した編集領域2502が、同図(b)に示す黒色で示した図形2503の内側に拡張されて印字されていることがわかる。
【0006】
図26はマーカーにより閉曲線2601で編集領域2602が指定され且つCCDにより読み込まれる原稿を示し、同図(b)はその印字結果を示す。この図26によれば、同図(a)に示す閉曲線2601により囲まれた円形の編集領域2602が、同図(b)に示すように印字されていることがわかる。
【0007】
図27はディジタイザにより1つの点で編集領域を指定した印字結果の一例を示し、同図(a)はディジタイザにより1つの点2701で編集領域2702が指定され且つCCDにより読み込まれる原稿を示し、同図(b)はその印字結果を示す。この図27によれば、同図(a)に示す1つの点2701で示した編集領域2702が、同図(b)に示す黒色で示した図形2703の内側に拡張されて印字されていることがわかる。
【0008】
図28はディジタイザにより2つの点で編集領域を指定した印字結果の一例を示し、同図(a)はディジタイザにより2つの点2801で編集領域が指定され且つCCDにより読み込まれる原稿を示し、同図(b)はその印字結果を示す。この図28によれば、同図(a)に示す2つの点2801を対角とする長方形の編集領域が、同図(b)に示すように印字されていることがわかる。
【0009】
マーカー及びディジタイザにより指定された編集領域に対する領域拡張用ICによる拡張作業は、プリンタ部で印字動作を行なう前に予め行なっておく必要がある。そのため、複写動作では、始めにCCDにより原稿を読み取り、その読み取った画像データ(境界線)とマーカー及びディジタイザにより指示した編集領域を表わすデータとをメモリに格納する。そして、メモリ上のデータに対して領域拡張用ICを用いて図25〜図28に示すように編集領域の拡張を行なう。こうして編集領域の拡張が終了すると、再びCCDにより原稿の読み取りを行ない、該読み取った画像データに同期してメモリから編集領域の画像データを読み出し、該読み出した画像データ上の編集領域に対応する部分に色付け等の編集処理を行なう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例にあっては、原稿の画像データとマーカー及びディジタイザで指定したデータを格納するためのメモリに原稿全面分の画像データを格納するだけの容量を持たせようとすると、大量のメモリを持たなければならなくなり、コストが増加する。また、領域拡張用ICによる領域拡張にも時間がかかり1回の複写に要する時間が増大する等の問題点があった。
【0011】
そこで現在では、画像データをメモリに格納する前に間引き動作(圧縮)を行ない、メモリに格納するデータ量を減らす一方、メモリから読み出したデータと元の画像データと相関を取るために補間処理を行ない、該補間処理後の信号を編集信号として用いるという動作を行なっている。
【0012】
図29にデータの間引きの具体例を示す。同図において、2901a〜2901lはフリップフロップ(F/F)で、入力された画像データに対してCCDによる画像読み取り方向(主走査方向)に1画素遅延を行なっている。2902a〜2902cは1ライン遅延回路で、画像読み取り方向の1ライン分のデータを格納することで、入力に対して1ライン分遅れた画像データを出力することによって、CCDの画像読み取り方向に垂直な方向(副走査方向)に1ライン分の遅延を行なっている。2903はOR回路で、入力された16本分のデータのOR信号を出力する。2904はタイミング調整回路で、4ラインに1ラインずつ4画素ごとに1画素分のイネーブル信号を出力する。2905はイネーブル端子(ENB)2905a付きのフリップフロップ(F/F)で、タイミング調整回路2904からイネーブル信号が出力されるとOR回路2903の出力データを取得して出力する。
【0013】
以上の構成により、図29に示すデータ間引きブロックは、4ライン×4画素分の画像データのOR信号をデータとしてメモリに出力する。即ち、4×4の画素データを1つのデータとすることでデータ量を1/16に間引きしている。
【0014】
また、図29に示した間引き処理により圧縮されたデータを伸張する方法の一例として、図30にパターンマッチング演算式による4×4の補間処理の具体例を示す。同図内のa,b,c,d,e,f,g,h,iには、それぞれメモリから出力されたデータが入力される。そして、図30に示す演算式を用いて、eの周辺画素の補間をその他のデータを用いて行なうことにより補間処理を行なっている。
【0015】
また、図31は、ある画像データが入力された場合の、図29のデータ間引き、図30のデータ補間処理を行なって、メモリ上で編集領域拡張を行なった場合の編集領域信号の出力結果を示している。同図(a)は元画像、(b)は原稿画像データ、(c)はデータ間引き(メモリに格納)した状態、(d)はマーカー信号データ、(e)はデータ間引き(メモリに格納)した状態、(f)、(g)は描画ICによるマーカー領域判定状態、(h)は図30による補間処理状態、(i)は印字結果をそれぞれ示す。
【0016】
しかし、図29及び図30に示すようにメモリに画像データを入力する前段でデータ間引きを行ない、メモリ上で編集領域の拡張作業を行なった後で補間処理を行なうと、図31に示すように原稿上の境界線(黒線で表示)と編集領域との間に隙間(白ヌケ)が発生してしまい、境界線の内側全領域に対して編集処理がかからないという問題点があった。なお、この現象は印字結果に印字される境界線が黒色の場合が特に問題となっている。
【0017】
また、上述した従来例において領域編集のためのメモリとして有する領域(エリア)メモリの容量は、A3サイズで解像度400dpiで1bitあたり400Mbyteを必要とし、領域数に従って必要容量は増大する。従って、メモリを少なくするために画像信号よりも低い解像度の容量で領域を生成する。この場合、画像に比べて斜線等のがたつきが目立つ等の問題が生じる。また、画像を読み込んで閉曲線で囲まれた部分を塗りつぶすような領域指定方法では、メモリの解像度が画像の解像度より低いため、画像中の一定太さの細線や細かい隙間等は取り込むことができない等の問題点があった。
【0018】
本発明は上述した従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メモリ容量を増やすことなく境界線と編集領域の間の隙間(白ヌケ)確実に抑制することができる画像処理方法及び装置及びプログラム及び記憶媒体を提供しようとするものである。
【0019】
また、本発明の第2の目的とするところは、少ないメモリ容量でより滑らかな、より画像にマッチした領域を生成し、自然な画像を得ることができる画像処理方法及び装置を提供しようとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の画像処理装置は、像を読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取られた画像から前記画像上に指定されたマーカー信号を表す第1の編集領域と画像編集領域の境界線を表す第1の境界領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された第1の境界領域を第1の記憶部に記憶する第1記憶手段と、前記抽出手段により抽出された第1の編集領域と第1の境界領域の解像度を変換する変換手段と、前記変換手段によって前記第1の編集領域を変換して生成した第2の編集領域と前記第1の境界領域を変換して生成した第2の境界領域と第2の記憶部に記憶する第2記憶手段と、前記第2の記憶部から前記第2の編集領域と第2の境界領域とを読み込み且つ前記第2の編集領域を拡張する領域拡張手段と、前記領域拡張手段により拡張された第2の編集領域を前記変換手段の逆変換を行う逆変換手段と、前記逆変換手段により逆変換された第2の編集領域を前記第1の記憶部に記憶された第1の境界領域を参照して補間処理する処理手段とを有し、前記処理手段は、前記第1の境界領域内における注目画素の画素値を決定するとき、前記第2の記憶部に記憶された第2の編集領域または前記注目画素周辺の信号を参照し、参照すべき周辺画素が第1の境界領域を超えてしまう場合または参照すべき周辺画素が全て第1の境界領域の場合、前記第2の記憶部に格納された前記注目画素周辺の信号を参照して補間処理することを特徴とする。
【0051】
また、上記目的を達成するために、請求項記載の画像処理方法は、像を読み取る読取工程と、前記読取工程で読み取られた画像から前記画像上に指定されたマーカー信号を表す第1の編集領域と画像編集領域の境界線を表す第1の境界領域を抽出する抽出工程と、前記抽出工程により抽出された第1の境界領域を第1の記憶部に記憶する第1記憶工程と、前記抽出工程により抽出された第1の編集領域と第1の境界領域の解像度を変換する変換工程と、前記変換工程によって前記第1の編集領域を変換して生成した第2の編集領域と前記第1の境界領域を変換して生成した第2の境界領域と第2の記憶部に記憶する第2記憶工程と、前記第2の記憶部から前記第2の編集領域と第2の境界領域とを読み込み且つ前記第2の編集領域を拡張する領域拡張工程と、前記領域拡張工程により拡張された第2の編集領域を前記変換工程の逆変換を行う逆変換工程と、前記逆変換工程により逆変換された第2の編集領域を前記第1の記憶部に記憶された第1の境界領域を参照して補間処理する処理工程とを有し、前記処理工程は、前記第1の境界領域内における注目画素の画素値を決定するとき、前記第2の記憶部に記憶された第2の編集領域または前記注目画素周辺の信号を参照し、参照すべき周辺画素が第1の境界領域を超えてしまう場合または参照すべき周辺画素が全て第1の境界領域の場合、前記第2の記憶部に格納された前記注目画素周辺の信号を参照して補間処理することを特徴とする。
【0056】
また、上記目的を達成するために、請求項記載のプログラムは、請求項記載の画像処理方法を実現するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムコードを有することを特徴とする。
【0064】
また、上記目的を達成するために、請求項記載の記憶媒体は、請求項記載の画像処理方法を実現するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムコードを保持することを特徴とする。
【0075】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図24に基づき説明する。
【0076】
(第1の実施の形態)
まず、本発明第1の実施の形態を図1〜図7に基づき説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の内部構成を示す側面図、図2は図1に示す画像処理装置における画像処理ユニットの内部構成を示すブロック図、図3は図2に示す画像処理ユニットにおける領域信号生成回路の内部構成を示すブロック図、図4は図3に示す領域信号生成回路における補間処理部の内部構成を示すブロック図、図5は図4に示す補間処理部を用いて補間処理を行なった出力結果を示す図、図6は図4に示す補間処理部における演算部の入力−出力対応表、図7は図6に示す入力−出力対応表における入力ライン数と入力画素数と走査方向との関係を示す図である。
【0077】
図1中、1は画像処理装置(本実施の形態においてはデジタルカラー複写機)で、筐体2の上部にデジタルカラー画像リーダ部(以下、リーダ部と記述する)3、該リーダ部3の下部にデジタルカラー画像プリンタ部(以下、プリンタ部と記述する)4を有している。
【0078】
リーダ部3において、原稿5を原稿台ガラス6上に載置し、操作部7の図示しないスタートボタンを押すと動作が開始する。すると露光ランプ8により原稿5を露光走査し、原稿5からの反射光像をレンズ9によりフルカラーセンサ(CCDセンサ)10に集光してカラー色分解画像信号を得る。このフルカラーセンサ10としては、本実施の形態では互いに隣接して配置されたR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のフィルタを付けた3ラインのCCDを用いている。前記カラー色分解画像信号は、増幅回路11を経て画像処理ユニット12にて編集を含む画像処理が施された後、プリンタ部4に送出される。
【0079】
プリンタ部4において、リーダ部3からの画像信号はレーザ出力部13にてレーザ光信号に変換され、ポリゴンミラー14で反射されて感光ドラム15の面に投影される。画像形成時には、感光ドラム15を図中時計回り方向(矢印方向)に回転させ、帯電器16により一様に帯電させて、各分解色ごとに光像を照射し、潜像を形成する。
【0080】
次に複数の現像器17y、17c、17m、17Bkのうち、所定の現像器を動作させて潜像を現像し、感光ドラム15上にトナー画像を形成する。更に、トナー画像を記録材(例えば、複写用紙)カセット18より搬送系及び転写装置である転写ドラム19を介して感光ドラム15と対向した位置に供給された記録材に転写する。転写ドラム19を回転させるに従って感光ドラム15上のトナー像は記録材上に転写される。このように記録材には所望数の色画像が転写され、フルカラー画像を形成する。
【0081】
フルカラー画像形成の場合、このようにして4色のトナー像の転写を終了すると、記録材を転写ドラム19から分離し、定着器20を介して排出トレイ21に排出する。
【0082】
図2に画像処理ユニット12の内部構成を示す。同図中、201はシェーディング補正回路、202は入力マスキング回路、203はRGB編集回路、204は色空間圧縮回路、205は光量−濃度変換(以下、LOG変換と記述する)回路、206は出力マスキング回路、207はCMYK編集回路、208は濃度補正回路、209は変倍回路、210は空間フィルタ回路、211は黒文字処理回路、212は領域生成回路である。
【0083】
しかして図2において、CDセンサ10(図1参照)によって読み込まれ、増幅回路11(図1参照)でデジタル画像信号R、G、Bに変換された画像は、シェーディング補正回路201で露光ランプ8(図1参照)の配光の傾きやCCDセンサ10(図1参照)のばらつきを補正される。その後、入力マスキング回路202で標準色空間を表わす3信号に変換され、RGB編集回路203に入力されて、色変換、外部機器との画像合成、文字加工信号生成等の一部の編集処理が施される。次に色空間圧縮回路204で原稿5(図1参照)の色味がつぶれたりせずにプリンタ部4(図1参照)の色再現範囲に収まるように色空間を圧縮する。更にLOG変換テーブル205で、光量で表わされた画像信号R、G、Bを対応する現像剤(例えばトナー)の濃度信号C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色信号に変換する。
【0084】
次段の出力マスキング回路206では、現像剤の分光特性に応じて変換したCMYBkNOUTI、画像を形成する1色の信号を順次出力する。該出力された画像信号は、CMYK編集回路207でペイント、色付け等の機能を付加した後、濃度補正回路208、変倍回路209、空間フィルタ回路210を経てレーザ出力部13(図1参照)へ出力される。
【0085】
一方、黒文字処理回路211では、画像信号R、G、Bからその画像の太文字度、エッジ、色味を検出し、その検出結果に応じて出力マスキング回路206、空間フィルタ回路210の係数、更にレーザ駆動の線数を切り換える。また、領域信号生成回路212では、ディジタイザ或いはマーカーによる指定に従って領域信号を生成する。
【0086】
図3に領域信号生成回路212の内部構成を示す。同図中、301は間引き処理部、302は第1のデータ変換部、303はメモリ、304はCPU(中央演算処理装置)、305は領域拡張用IC、306は第2のデータ変換部、307は補間処理部、308はデータ格納部である。
【0087】
以下、図3を用いて領域信号生成回路212の動作について、図4(a)に示すような24画素×24ライン画像データがCCDセンサ10(図1参照)により読み込まれた場合を具体例として説明する。
【0088】
領域信号生成回路212の動作として、まず、始めにCCDセンサ10(図1参照)により読み取り動作(スキャン)が行われる。領域信号生成回路212の入力データであるマーカー信号は、RGB編集回路203(図2参照)の内部で生成された信号であり、原稿画像データとなる黒データ(K)とR、G、Bそれぞれのマーカー色を表わす信号の4ビットで構成される。
【0089】
図4(b)(e)に入力されるマーカー信号と黒データを示す。なお、ここではRのマーカー信号と黒データのみについて説明する。
【0090】
領域信号生成回路212にマーカー信号が入力されると、そのマーカー信号は間引き処理(データ圧縮)を行うために間引き処理部301にに入力されると共に、Kデータについては圧縮を行う前のデータを格納するためにデータ格納部308に入力される。本実施の形態では、間引き処理部301で行われる間引きは、上述した従来例における図29のブロック図と同等の処理を行ない、4画素×4ライン分の16画素のマーカー信号を1画素分のデータに間引きして出力する。
【0091】
間引き処理部301から出力されたデータは第1のデータ変換部302によりシリアル/パラレル変換等のようにメモリに格納するためのデータの変換を行なった後、メモリ303に格納される。図4(b)、(e)の画像データに対して、データ格納部308に格納されたデータ(図4(h))を間引き処理部301により間引き処理を行ない、データ変換部302から出力されてメモリ303に格納されたデータの様子を図4(c)、(f)に示す。
【0092】
メモリ303にマーカー信号データが格納されると、領域拡張用IC(集積回路)305がメモリ303内のデータを読み込み、マーカーで示された領域信号を境界線まで拡張する処理を行なう。本実施の形態では、領域拡張用IC305としてNEC社の描画ICであるAGDCIIを用いて領域を拡張する動作を示したものである。AGDCIIは様々な描画用のコマンドを有しており、ここでは、その中の「塗りつぶし」機能を使用して領域の拡張を行なっている(図4(d))。
【0093】
領域拡張用IC305による領域拡張作業が終了すると、CCDセンサ10(図1参照)による印字のための画像読み取り動作が開始される。すると第2のデータ変換部306はメモリ303からデータの読み込みを開始し、パラレル/シリアル変換のようにデータ変換部302の逆変換処理を行なう。データ格納部308は、データ変換部302から出力される領域信号に同期するようにKデータを順次補間処理部307に出力する。
【0094】
補間処理部307はメモリ303から出力された領域信号とデータ格納部308から入力されたKデータを参照することにより補間処理を行ない、その出力結果を編集領域信号として出力している。
【0095】
また、ディジタイザからの信号はCPU304に入力され、該CPU304からの出力信号がメモリ303に格納される。
【0096】
図5に補間処理部307の内部構成を示す。同図において、501はセレクタで、メモリ303(図3参照)から入力された領域信号のうち所望のマーカー信号を選択する。ここでは図4(d)のRデータが選択される。ここでセレクタ501に入力されるデータは、例えば図4(a)の入力画像(原稿画像)において、原稿のi画素目jライン目のデータの編集領域信号の補間処理を行う場合、主走査方向にi/4番目(以下、少数切り捨て)、副走査方向にj/4番目(以下、少数切り捨て)のデータをメモリ303(図3参照)から取得し、後述する演算部505に出力する。
【0097】
502は周辺データ保持部で、セレクタ501により選択されたメモリデータに対して1画素1ライン分先のデータを保持するための記憶領域である。例えば原稿のi画素目jライン目のデータの編集領域信号の補間処理を行なう場合は、主走査方向に(i/4)+1番目、副走査方向に(j/4)+1番目のデータをメモリ303(図3参照)から取得し、後述する演算部505に出力する。503は第1の1ラインメモリで、データ格納部308(図3参照)から入力された黒データ(境界線データ)を1ライン分保持するためのメモリであり、第1の1ラインメモリ503は、データ格納部308(図3参照)から(i+1)画素目jライン目のデータが入力されると、(j−1)ライン目の(i−1)、i、(i+1)画素目の境界線データを出力する。
【0098】
504は第2の1ラインメモリで、領域信号生成回路212(図2参照)から出力された編集領域信号を1ライン分保持するためのメモリであり、データ格納部308(図3参照)からから(i+1)画素目jライン目のデータが入力されると、jライン目の(i−1)画素目及び(j−1)ライン目の(i−1)、i、(i+1)画素目の編集領域信号を出力する。505は演算部で、セレクタ501及び第1の1ラインメモリ503から入力されたデータによって、第2の1ラインメモリ504及び周辺データ保持部502から入力されたデータを用いて編集領域信号を出力する。
【0099】
なお、i画素目jライン目の編集領域信号を出力するためには、jライン目
(i−1)画素目及び(j−1)ライン目の(i−1)、i、(i+1)画素目の編集領域信号、jライン目の(i−1)、i画素目及び(j−1)ライン目の(i−1)、i、(i+1)画素目の境界線データ、i/4画素目j/4ライン目のメモリデータ、i/4+1画素目j/4+1ライン目のメモリデータが必要である。
【0100】
図6に入力されるデータ及び編集領域信号として出力される値の対応を示し、図7に図6に示す入力−出力対応表における入力ライン数と入力画素数と走査方向との関係を示す。
【0101】
図6において、例えばセレクタ501(図5参照)から入力されるi/4画素目j/4ライン目のメモリデータが編集領域1である場合は、メモリデータに代表されるi〜i+3画素目のj〜j+3ライン目の画素は、全て編集領域内の画素であるため、演算部506(図5参照)からはi画素目jライン目の編集領域信号として編集領域内であることを表わす信号”1”が出力される。図4(a)における12画素目12ライン目等がこれに相当する。
【0102】
また、セレクタ501(図5参照)から入力されるメモリデータが編集領域外0であり、データ格納部308(図3参照)から入力されたi画素目jライン目の境界線データが境界線(黒データ)であることを表わす1である場合は、i画素目jライン目の画素は編集領域の境界線上、または編集領域外であるため、演算部506(図5参照)からはi画素目jライン目の編集領域信号として編集領域外であることを表わす信号”0”が出力される。図4(a)における8画素目4ライン目等がこれに相当する。
【0103】
更に、セレクタ501(図5参照)から入力されるメモリデータが編集領域外0であり、データ格納部308(図3参照)から入力されたi画素目jライン目の境界線データが境界線(黒データ)でないことを表わす0である場合は、周辺画素の境界線データのパターンにより第2の1ラインメモリ504(図5参照)から出力された周辺画素の編集領域信号を参照することにより、i画素目jライン目の編集領域信号を決定する。図4(a)における8画素目5ライン目、18画素目10ライン目等がこれに相当する。
【0104】
但し、図6のパターン10,11,14,15については、周辺画素の編集領域信号を参照すると、境界線を超えて参照してしまう可能性があるため、この4つの場合については、周辺データ保持部503(図5参照)から出力されているi/4画素目j/4+1ライン目のメモリデータを編集領域信号として出力する。図4(a)における7画素目5ライン目、6画素目13ライン目等がこれに相当する。
【0105】
以上説明したような補間処理動作を図4(a)の原稿画像に対して行なった結果を図4(g)に示す。図4(g)に示すように境界線となる黒データの内側の全ての画素を編集領域とすることができる。
【0106】
なお、本実施の形態においては、編集領域をマーカーにより原稿上に1点で指定された場合について説明したが、ディジタイザによる編集領域の指定を行なった場合には、領域信号生成回路212(図2参照)にはマーカー信号として画像データである黒データ(境界線)のみをCPU304(図3参照)によりメモリ303(図3参照)内の対応する位置にデータを書き込み、その後は上述したようなメモリ303(図3参照)へのデータ格納以降の動作を行なうことによって、同様の効果を得ることができる。
【0107】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について図8及び図9に基づき説明する。なお、本実施の形態に係る画像処理装置の基本的な構成は、上述した第1の実施の形態における図1〜図3と同一であるから、これらの図を流用して説明する。
【0108】
図8は本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置における補間処理部の内部構成を示すブロック図、図9は図8における補間処理信号生成部の内部構成を示すである。
【0109】
図8において、上述した第1の実施の形態における図5と同一部分には同一符号が付してある。図8において図5と異なる点は、図5の構成に補間処理信号生成部801及び第2のセレクタ802を付加したことである。
【0110】
補間処理信号生成部801は、メモリ303(図3参照)から出力された領域信号の主走査方向3データ×副走査方向3データ分の計9データを保持し、演算を行なうことによって補間処理を行なう領域を設定するためのものである。また、第2のセレクタ802は、補間処理信号生成部801から補間処理信号が出力される(=1)と、演算部505の出力を編集領域信号として出力し、補間処理信号が出力されない(=0)場合は、セレクタ501から出力されたメモリ303(図3参照)の編集信号を編集領域信号として出力する。
【0111】
図9に補間処理信号生成部801の内部構成を示す。同図において、901は領域信号データ保持部で、メモリ303(図3参照)内の領域信号の主走査方向3データ×副走査方向3データ分の計9データを保持している。この領域信号データ保持部901は、1ライン前領域信号データ格納部902、領域信号データ格納部903、1ライン後領域信号データ格納部904、第1〜第6のフリップフロップ(F/F)905a〜905fを有している。
【0112】
906a〜906dは第1〜第4の3入力OR回路である。第1の3入力OR回路906aの入力端子は1ライン前領域信号データ格納部902の出力端子、第1及び第2のフリップフロップ905a,905bの出力端子にそれぞれ接続されている。第2の3入力OR回路906bの入力端子は領域信号データ格納部903の出力端子、第3及び第4のフリップフロップ905c,905dの出力端子にそれぞれ接続されている。第3の3入力OR回路906cの入力端子は1ライン後領域信号データ格納部904の出力端子、第5及び第6のフリップフロップ905e,905fの出力端子にそれぞれ接続されている。第1〜第3の3入力OR回路906a〜906cの出力端子は、第4の3入力OR回路906dの入力端子にそれぞれ接続されている。
【0113】
そして、3入力OR回路906dの出力は領域信号データ保持部901に保持されている9つのデータ領域のOR信号を出力している。従って、領域信号データ保持部901に保持されている領域信号データの内少なくとも1つの編集領域があると、3入力OR回路906dから「1」が出力される。
【0114】
第1の3入力AND回路907aの入力端子は、1ライン前領域信号データ格納部902の出力端子、第1及び第2のフリップフロップ905a,905bの出力端子にそれぞれ接続されている。第2の3入力AND回路907bの入力端子は領域信号データ格納部903の出力端子、第3及び第4のフリップフロップ905c,905dの出力端子にそれぞれ接続されている。第3の3入力AND回路907cの入力端子は1ライン後領域信号データ格納部904の出力端子、第5及び第6のフリップフロップ905e,905fの出力端子にそれぞれ接続されている。第4の3入力AND回路907dの入力端子は、第4の3入力OR回路906dの出力端子、後述する3NAND回路908の出力端子、後述するNOT回路909の出力端子にそれぞれ接続されている。
【0115】
そして、第4の3入力AND回路907dの出力端子から「1」、即ち補間処理信号が出力される条件とは、注目データ(中心データ)が編集領域ではなく且つ注目データの周辺データに編集領域であるデータが存在する、即ち注目データが編集領域に接している状態であることである。
【0116】
908は3入力NAND回路で、その入力端子は出力端子は、第1〜第3の3入力AND回路907a〜907cの出力端子にそれぞれ接続されている。また、3入力NAND回路908の出力端子は、第4の3入力AND回路907dの入力端子に接続されている。そして、3入力NAND回路908の出力端子からは、領域信号データ保持部901に保持されている9つのデータ領域のNANDの演算結果を示す信号を出力している。従って、領域信号データ保持部901に保持されている領域信号データの内少なくとも1つの編集領域でないと、3入力NAND回路908から「1」が出力される。
【0117】
909はNOT回路で、その入力端子は第3のフリップフロップ905cの出力端子に且つ出力端子は第4の3入力AND回路907dの入力端子にそれぞれ接続されている。そして、NOT回路909の出力端子から、領域信号データ保持部901に保持されている9つの領域信号データの中心となるデータの反転信号を出力している。従って、領域信号データ保持部901の中心データが「0」、即ち編集領域でないと「1」が出力される。
【0118】
以上の構成から、本実施の形態に係る画像処理装置における補間処理部307(図3参照)から出力される編集領域信号は、メモリ303(図3参照)内のデータにおいて、編集領域信号に接しているデータに対しては演算部505(図8参照)により補間処理を行なったデータを、それ以外の部分ではメモリ303(図3参照)から入力された編集領域信号をそのまま出力することにより、境界線の近くで「白ヌケ」が発生する可能性がある部分でのみ補間処理を行なうことができる。
【0119】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の一実施の形態を図10〜図21に基づき説明する。
【0120】
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置であるデジタルカラー複写機の内部構成を示す側面図であり、同図中、1001は画像処理装置(デジタルカラー複写機)で、筐体1001aの上部にデジタルカラー画像リーダ部(以下、リーダ部と記述する)1002、該デジタルカラー画像リーダ部1002の下部にデジタルカラー画像プリンタ部(以下、プリンタ部と記述する)1003を有している。
【0121】
リーダ部1002において、原稿1004を原稿台ガラス1005上に載置し、光学系読み取り駆動モータ1006により露光ランプ1007aを含む公知の原稿走査ユニット1007を予め設定された一定の速度で露光走査する。そして、原稿1004からの反射光像を、レンズ1008によりフルカラーセンサ(CCDセンサ)1009に集光し、カラー色分解画像信号を得る。このフルカラーセンサ1009としては、互いに隣接して配置されたR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のフィルタを付けた3ラインのCCDを用いている。前記カラー色分解画像信号は、画像処理部1010及びコントローラ部1011にて画像処理が施された後、プリンタ部1003に送出される。
【0122】
なお、原稿台ガラス1005の周辺には操作部1005aが設けてあり、複写シーケンスに関する各種モード設定を行うスイッチ及び表示用のデスプレイ及び表示器が配置されている。
【0123】
プリンタ部1003において、像担持体である感光ドラム1012は図中矢印方向に回転自在に担持されている。この感光ドラム1012の周囲には、前露光ランプ1013、コロナ帯電器1014、レーザ露光光学系1015、電位センサ1016、色の異なる4個の現像器1017y,1017c,1017m,1017Bk、これらの現像器1017y,1017c,1017m,1017Bkを駆動する偏心カム1018y,1018c,1018m,1018Bk、感光ドラム1012上の光量を検知するドラム上光量検知手段1019、転写装置1020及びクリーニング器1021が配置されている。
【0124】
レーザ露光光学系1015において、リーダ部1002からの画像信号は、レーザ出力部(図示省略)にて光信号に変換され、該変換されたレーザ光がポリゴンミラー1022で反射され、レンズ1023及びミラー1024を通って感光ドラム12の面に投影される。
【0125】
プリンタ部1002での画像形成時には、感光ドラム1012を図中矢印方向に回転させ、前露光ランプ1013で除電した後の感光ドラム1012を帯電器1014により一様に帯電させて、各分解色ごとに光像Eを照射して潜像を形成する。
【0126】
次に、現像器1017y,1017c,1017m,1017Bkのうちの所定の現像器を動作させて、感光ドラム1012上のを潜像を現像し、感光ドラム1012上に樹脂を基体としたトナー画像を形成する。各現像器1017y,1017c,1017m,1017Bkは、対応する偏心カム1018y,1018c,1018m,1018Bkの動作により、各分解色に応じて択一的に感光ドラム1012に接近するようになっている。
【0127】
更に、感光ドラム1012上のトナー画像を、予め選択された記録材カセット1025a,1025b,1025cの内の1つから搬送系及び転写装置1020を介して感光ドラム1012と対向した位置に供給された記録材(記録紙)に転写する。なお、この記録材カセットの選択は、記録画像の大きさにより予めコントローラ部1011からの制御信号によりピックアアップローラ1026a,1026b,1026cの内のいずれか1つが駆動されることにより行われる。
【0128】
転写装置1020は、本実施の形態では転写ドラム1020a、転写帯電器1020b、記録材を静電させるための吸着帯電器1020c、この吸着帯電器1020cと対向する吸着ローラ1020d、内側帯電器1020e、外側帯電器1020fとを有している。転写ドラム1020aは、回転駆動可能に軸支されており、その周面開口域にはポリカーボネートフィルム等の誘電体シートからなる記録材担持シート1020gが円筒状に一体に張設されている。ドラム状とされる転写装置1020、つまり転写ドラム1020aを回転させるに従って感光ドラム1012上のトナー画像は、転写帯電器1020bにより記録材担持シート1020gに担持された記録材上に転写される。
【0129】
このように記録材担持シート1020gに吸着されて搬送される記録材には所望数の色画像が転写され、フルカラー画像が形成される。
【0130】
フルカラー画像形成の場合、このようにして4色のトナー画像の転写を終了すると、記録材は転写ドラム1020aから分離爪1027a、分離押し上げコロ1027b及び分離帯電器1028の作用によって分離され、熱ローラ定着器1029を介して排出トレー1030に排出される。
【0131】
また、転写後において感光ドラム1012は、その表面に残留しているトナーがクリーニング器1021により清掃除去された後、再度画像形成工程に供される。
【0132】
記録材の両面に画像を形成する場合には、記録材が定着器1029を通過した後、直ちに搬送パス切換ガイド1031を駆動し、記録材を搬送縦パス1032を経て反転パス1033に一旦導いた後、反転ローラ1034の逆転により送り込まれた際の記録材の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、中間トレー1035に収納する。その後、再び上述した画像形成工程によって記録材のもう一方の面に画像を形成する。
【0133】
また、転写ドラム1020aの記録材担持シート1020g上の粉体の飛散付着、記録材上のオイルの付着等を防止するために、ファーブラシ1036と記録材担持シート1020gを介してファーブラシ1036に対向する第1のバックアップブラシ1037や、オイル除去ローラ1038と記録材担持シート1020gを介してオイル除去ローラ1038に対向する第2のバックアップブラシ1039の作用により清掃を行う。このような清掃は、画像形成前もしくは画像形成後に行い、また、ジャム(紙づまり)発生時には随時行う。
【0134】
また、本実施の形態においては、所望のタイミングで偏心カム1040を動作させ、転写ドラム1020aと一体化しているカムフォロワ1020hを作動させることにより、記録材担持シート1020gと感光ドラム1012との間のギャップを任意に設定可能な構成となっている。例えば、スタンバイ中、または電源オフ時には、転写ドラム1020aと感光ドラム1012との間隔を離間させる。
【0135】
次に、画像処理部1010及びコントローラ部1011を含む画像処理ブロックについて図11及び図12を用いて説明する。図11及び図12は、画像処理部1010、コントローラ部1011及びその周辺の被制御部の構成を示すブロック図である。図11において、フルカラーセンサ(CCD)1009は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3ライン1101,1102,1103のCCDで構成されており、原稿からの1ラインの光情報を色分解して400dpiの解像度でR,G,Bの電気信号を出力する。本実施の形態では、1ラインとして最大297mm(A4サイズ縦)の読み取りを行うため、CCDからはR,G,B各々1ライン4677画素画像が出力される。
【0136】
図11において、1104は同期信号生成回路で、主走査アドレスカウンタ1104aや副走査アドレスカウンタ1104b等より構成されている。主走査アドレスカウンタ1104aは、感光ドラム1012(図10参照)へのラインごとのレーザ記録の同期信号であるBD信号によりラインごとにクリアされて、画素クロック信号発生回路1105からのVCLK信号をカウントし、フルカラーセンサ1009から読み出される1ラインの画像情報の各画素に対応したカウント出力H−ADRを出力する。このH−ADRは、0から5000までアップカウントし、フルカラーセンサ1009から1ライン分の画像信号を十分読み出せるようになっている。また、同期信号生成回路1104からは、ライン同期信号LSYNCや画像信号の主走査有効区間信号VEや副走査有効区間信号PE等の各種のタイミング信号を出力する。
【0137】
図11において、1106はCCD駆動信号生成回路で、H−ADRをデコードしてフルカラーセンサ1009のシフトパルスよりセットパルスや転送クロックであるCCD−DRIVE信号を発生する。これによりフルカラーセンサ1009からVCLK信号に同期して、同一画素に対するR,G,Bの色分解画像信号が順次出力される。1107はA/D変換回路で、R,G,Bの各画像信号を8ビットのデジタル信号に変換する。1150はシェーディング補正回路で、フルカラーセンサ1009での画素ごとの信号出力のばらつきを補正するための回路である。シェーディング補正回路1150には、R,G,Bの各信号のそれぞれ1ライン分のメモリを持ち、光学系により予め決められた濃度を持つ白色板の画像を読み取って基準信号として用いる。
【0138】
1151は副走査つなぎ回路で、フルカラーセンサ1009により読み取られた画像信号が副走査方向に8ラインずつずれるのを吸収するための回路である。1152は入力マスキング回路で、入力信号R,G,Bの色濁りを取り除くための回路である。
【0139】
図11及び図12において、1153,1163,1167はバッファで、ZO−ED信号がL(ロー)レベルのとき画像信号を通し、ZO−ED信号がH(ハイ)レベルのとき画像信号を通さなくする。通常、編集機能を用いるときは、ZO−ED信号がLレベルである。
【0140】
図12において、1155は平滑化回路で、画像信号を平滑化するフィルタ回路であり、5×5のマトリクス演算を行う。1156は色変換回路で、RGBの画像信号をHSL色空間座標に変換して、予め指定され色を他の指定された色に変換して、再びRGBの色空間に戻す機能を有する。また、多値の信号を一定のしきい値で2値に変換することも可能である。1159は外部装置で、画像信号を最大A3サイズまで記憶するメモ装置や、該メモリ装置を制御するコンピュータ等から構成される。外部装置1159の画像信号は、レッド、グリーン、ブルー(RGB)信号、またはシアン、マゼンダ、イエロー、ブラック(CMYK)信号、そして、2値信号の形式で入出力される。1158はインターフェイス(I/F)回路で、外部装置1159からの画像信号と内部の画像信号とのタイミングと速度を合わせるための回路である。
【0141】
図12において、1160はエリア(領域)生成回路で、エディタ等により指定された領域を生成して記憶する回路である。また、原稿にマーカーペン等により描かれた画像を抽出したMARKER信号もエリア領域としてメモリに記憶される。また、図11のフルカラーセンサ1009により読み取られた画像信号を2値化したSC−BI信号は、2値画像信号としてZ−BI出力信号に用いられる。このエリア生成回路1160の内、エリア用のメモリ書き込み部とメモリ読み出し部を後で詳細に説明する。
【0142】
図12において、1157はRGB合成回路で、図11のフルカラーセンサ1009により読み取られたRGB画像信号と図12の外部装置1159からのRGB画像信号とを合成するための回路である。また、RGB合成回路1157は、図11のフルカラーセンサ1009からのRGB画像信号と図12の外部装置1159からの2値画像信号との合成も可能である。合成する領域は、エリア生成回路1160からのAREA信号により指定されるか、もしくは外部装置1159からのIPU−BI信号により指定される。また、合成には、図11のフルカラーセンサ1009からの画像信号と図12の外部装置1159からの画像信号とを領域ごとに独立して合成する置き換え合成と、2つの画像を同時に重ねて透かし合わせたように合成する透かし合成も可能である。この透かし合成では、2つの画像の内どちらの画像をどれだけ透かして合成するかという透かし率の指定も可能である。
【0143】
図12において、1161は輪郭生成回路で、図11のフルカラーセンサ1009により読み取られた画像信号を2値化したSC−BI信号や、図12の外部装置1159からの2値データであるIPU−BI信号、またはエリア生成回路1160からの2値データZ−BI信号に対して輪郭を抽出し、影の生成を行う。1162は黒文字判定回路で、入力された画像信号の特徴を判定し、8種類の文字の太さ信号(太文字度)FTMJ、エッジ信号EDGE、色信号IROを出力する。
【0144】
図12において、1108は色空間圧縮回路で、以下のマトリクス演算(1)を行う回路である。
【0145】
R’=R+a11 a12 a13 a14 a15 a16 a17 a18×R−X
G’=G+a21 a22 a23 a24 a25 a26 a27 a28×G−X
B’=B+a31 a32 a33 a34 a35 a36 a37 a38×B−X
(R−X)×(G−X)
(G−X)×(B−X)
(B−X)×(R−X)
R×G×B
(255−R)×(255−G)×(255−B) ここで、XはR,G,Bの最小値を表わす。
【0146】
なお、色空間圧縮回路1108において予め色空間圧縮を行うか否かの設定を行っておくことにより、領域信号AREAで色空間圧縮のオン/オフの切り換えが可能となる。
【0147】
図12において、1109は光量−濃度変換回路(LOG変換回路)で、レッド、グリーン、ブルーの8ビットの光量信号を対数変換によりシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各8ビットの濃度信号に変換する回路である。1110は出力マスキング処理回路で、既知のUCR処理(下色除去処理)によりC,M,Y3色の濃度信号からブラックの濃度信号を抽出すると共に、各濃度信号に対応した現像剤の色濁りを除去する既知のマスキング演算処理を施す回路である。
【0148】
図12において、1111は第1のセレクタ回路で、上述のようにして生成されたM’,C’,Y’,K’の各濃度信号の内から、現在使用する現像剤に対応した色の信号を選択する回路である。ZO−TONER信号は、この色選択のために後述する図11のCPU1130から発生される2ビットの信号であり、ZO−TONER信号が0の場合にはM’信号が、ZO−TONER信号が1の場合にはC’信号が、ZO−TONER信号が2の場合にはY’信号が、ZO−TONER信号が3の場合にはK’信号がREAD−DT信号として出力される。
【0149】
図12において、1112はサンプリング回路で、入力された画像信号R,G,B及びR,G,B信号から生成された濃度信号NDを4画素ごとにサンプリングしてシリアルにR,G,B,ND信号として出力する回路である。なお、濃度信号NDは、例えば(R+G+B)/3で表わされる。1113は第2のセレクタ回路で、SMP−SL信号がCPU130によりLレベルを設定されたとき画像信号READ−DTを選択し、SMP−SL信号が図11のCPU1130によりHレベルを設定されたときサンプリング信号SMP−DTを選択して出力する。
【0150】
図12において、1164はCMYK合成回路で、図11のフルカラーセンサ1009により読み取られた画像信号と図12の外部装置1159より入力されるCMYK形式の画像信号を合成するための回路である。CMYK合成を行うときは、図11のフルカラーセンサ1009からの画像信号に応じて現在使用する現像剤に対応した色信号が図12の外部装置1159より1ページ分ずつ入力される。また、合成する領域は、図12のRGB合成回路1157と同様にAREA信号もしくはIPU−BI信号により切り換えを行う。また、同様に透かし合成も可能である。
【0151】
図12において、1165は色付け回路で、例えば白黒画像に予め設定した色を付ける等の処理を施す回路である。また、図12の外部装置1159からの2値の画像信号IPU−BIに対しても色付けを行うことができる。更に、徐々に階調が変化するようなグラデーションのパターンも作ることが可能である。1166はF値補正回路で、図10のプリンタ部1003の現像特性に応じたガンマ処理を行うと共に、モードごとの濃度の設定も可能である。
【0152】
図11において、1114は変倍回路で、画像信号1ライン分のメモリを持ち、主走査方向の画像信号の拡大、縮小や画像を斜めにして出力する斜体処理を行う回路である。また、サンプリング時には、メモリにサンプリングデータを蓄積したヒストグラムの作成に用いる。1168はテクスチャ回路で、フルカラーセンサ1009で読み取られたカラー画像信号に、予めフルカラーセンサ1009により読み取られた画像信号を2値化したパターンもしくは図12の外部装置1159から入力された2値化パターンを合成して出力する回路である。1169はスムージング回路、1170はエッジ強調回路で、各々5×5のフィルタから構成されている。1171はアドオン回路で、画像信号を特定のコード化されたパターンで出力する回路である。115はレーザコントローラで、8ビットの濃度信号であるビデオ(VIDEO)信号に応じてレーザの発光量を制御するものである。このレーザ光は、図10のポリゴンミラー1022で感光ドラム1012の軸方向に走査され、この感光ドラム1012に1ラインの静電潜像を形成する。
【0153】
図11において、1116は図10の感光ドラム1012に近接して設けられたフォトディテクタで、感光ドラム1012を走査する直前のレーザ光の通過を検出して1ラインの同期信号BDを発生する。
【0154】
図12において、1173はエリアLUT(ルックアップテーブル)回路で、エリア生成回路1160からのエリア(AREA)信号に応じて各モードの設定を行う。エリアLUT回路1173の出力であるLOGCD信号は、LOG変換回路1109のLOGテーブルをスルー設定等に切り換えたり、UCRCD信号は出力マスキング処理回路1110でトリミングやマスキングを行ったり、FCD信号はF値補正回路1166のF値の大きさを変えたりする。また、ACD6信号は色付け回路1165へ、NCD信号はCMYK合成回路1164へ、KCD信号は後述する黒文字LUT回路1172へそれぞれ接続されており、それぞれ各種モードの設定を行う。
【0155】
図12において、1172は黒文字LUT回路で、黒文字判定回路1162の出力により様々な処理を行う。例えば、UCR−SL信号は、出力マスキング処理回路1110のUCR量を変化させて、より黒い文字と判定した領域には黒の量をより多くしてC,M,Yの量をより少なくして現像する等の処理を行う。また、EDGE−SL信号は、図11のスムージング回路1169及びエッジ強調回路1170では黒い文字の領域ほどエッジの部分が強調されるようなフィルタに切り換える設定を行う。更に、図12の黒文字LUT回路1172の出力であるSNS−SL信号は図11のレーザーコントローラ1115においてPWM(パルス幅変調)制御の400線/200線の線数切り換えを行う。つまり、黒い文字と判定した領域では解像度を上げるために400線で現像を行い、他の画像領域では階調度を上げるために200線で行う。
【0156】
図11において、1118はフォトセンサで、図10の転写ドラム1020aが所定位置に来たことを検出してページ同期信号ITOPを発生し、同期信号生成回路1104の副走査アドレスカウンタ1104bを初期化すると共に、CPU1130に入力される。1130はCPU(中央演算処理装置)で、画像読み取り動作及び画像記録動作の制御を行う。1131は読取駆動モータコントローラで、図10の読み取り駆動モータ1006の前進/後進及び速度の制御を行うものである。1132はI/Oポートで、複写動作の制御に必要な上記以外のセンサーやアクチュエータを制御するものである。このI/Oポート1132の中に図10の記録材カセット1025a〜1025cから記録材を供給するPF信号も含まれる。また、その他の信号として、図10の記録材カセット1025a〜1025cに取り付けられた図示されていない記録材サイズセンサーにより記録材のサイズが検知され、その検知信号がI/Oポート1132からCPU1130に入力される。
【0157】
図11において、1051aはコピー枚数や各種動作モードを指示するための操作部である。1133はROM(リードオンリーメモリ)で、CPU1130で用いるプログラムや予め決められた設定値が格納されている。1134はRAM(ランダムアクセスメモリ)で、データの一時的な保存や新たに設定された設定値等が格納されている。
【0158】
次に、エリア生成回路1160の内のメモリ書き込み部について図13を用いて説明する。図13は、エリア生成回路1160の内のメモリ書き込み部の構成を示すブロック図である。同図において、入力信号VI1は図12のMARKER信号に相当し、400dpiの画像信号であり、2値化された4種類の画像信号が入力される。300はラインメモリ(FIFO)で、5120画素分のデータを記憶できる。信号VI1をFIFO300で1ライン遅延させて信号VI2を生成する。1301は第1の除去回路で、フリップフロップ(F/F)1301aとANDゲート1301bとからなり、信号VI1の1画素の孤立点の除去を行う。1302は第2の除去回路で、フリップフロップ(F/F)1302aとANDゲート1302bとからなり、信号VI2の1画素の孤立点の除去を行う。第1及び第2の除去回路1301,1302の出力は、ANDゲート1303に入力される。
【0159】
1304はOR回路で、3個のフリップフロップ1304a,1304b,1304cと1個のORゲート130dとから構成され、4画素分の信号のORをとる回路である。1305はORゲート、1306はANDゲート、1308はラインメモリ(FIFO)で、5120画素分のデータを記憶できる。1307はコントロール(CNT)回路で、FIFO1308からの信号をANDゲート1306で制御するための回路であり、4ラインごとに3ライン分だけANDゲート1306をイネーブルにする。そして、ORゲート1305では、主走査方向と副走査方向のそれぞれ4画素分ずつの16画素分の画像信号のORとして出力される。
【0160】
1309はFIFO1308のコントロール回路で、リードイネーブル信号及びライトイネーブル信号を生成する。1310a,1310b,1310c,1310dはシリアルパラレル変換回路であり、ここではORゲート1305から4分の1画素クロックが入力されることにより、入力信号は4分の1に間引きされつつ、それぞれ16個の画像信号が1つにまとめられる。1311a,1311b,1311c,1311dはフリップフロップ(F/F)で、シリアルパラレル変換回路1310a〜1310dの出力信号が入力される。1312はセレクタ回路で、F/F1311a〜1311dの出力信号が入力される。1313はページメモリで、セレクタ回路1312の出力信号が入力される。
【0161】
そして、画像信号がシリアルパラレル変換回路1310a〜1310dにより1つにまとめられた後、F/F1311a〜1311dとセレクタ回路1312によりタイミングを計りながら16画素分の信号VO1が一度にページメモリ1313に書き込まれる。また、セレクタ回路1312のセレクト信号PSLは8クロックごとに0123を繰り返して選択する。そして、信号VO1が書き込まれるタイミングは、4ラインに一度で且つ64クロックに一度となる。つまり、画像信号は主走査及び副走査それぞれ4分の1に間引きされるため、100dpi相当の画像になる。
【0162】
1314は制御信号生成回路で、ページメモリ1313を制御するための制御信号であるライトイネーブル信号MWENや、アドレス信号MAD、RAS、CASを生成する。
【0163】
図15にページメモリ1313に書き込むときのアドレスマップを示す。同図において、アドレス80000hからFFFFFhまでは領域用メモリ空間であり、R,G,B,黒の各色に対応したそれぞれ4つのブロックに分かれている。
【0164】
また、図17にページメモリ1313に書き込むときの制御信号の出力タイミングを示す。同図においては、4ライン目ごとのタイミングを表わし、64クロックごとにそれぞれ4つの領域用画像信号を異なるアドレスに書き込んでいる。1,2,3ライン目では、ページメモリ1313への書き込みは行わない。
【0165】
次に、図12のエリア生成回路1160の内のメモリ読み出し部について図14を用いて説明する。図14は、エリア生成回路1160の内のメモリ読み出し部の構成を示すブロック図である。同図において、1401a,1401b,1401c,1401d,1401e,1401f,1401g,1401hはフリップフロップ(F/F)で、ページメモリ1313から読み出された画像信号を8クロックごとにSLDI信号に切り換えることによってタイミングを合わせて各F/F401a〜401hのいずれかにラッチさせる。1402a,1402b,1402c,1402d,1402e,1402f,1402g,1402hはパラレルシリアル変換回路で、各F/F1401a〜1401hから4分の1クロック信号が入力され、16画素分の画像信号を1画素分ずつシリアルに出力する。また、読み出される画像信号は、4ラインは同じライン分の信号が繰り返し出力され、4ラインごとに更新される。
【0166】
1403,1404はラインメモリ(FIFO)で、それぞれ1ラインずつ画像信号を遅延させ、また、4ラインずつ同じ画像信号を出力させる。1405a,1405b,1405c,1405d,1405e,1405f,1405g,1405h,1405iはフリップフロップ(F/F)で、それぞれ4分の1のクロック信号が入力される。1406はパターン検出回路、1407はパターン出力回路である。
【0167】
そして、パターン検出回路406で、予め記憶されている複数のパターンと3×3のエリア信号を比較し、その比較結果に応じてパターン出力回路407から変換された適当なパターンが出力される。つまり、ここでエリア信号は、100dpi相当の信号から400dpi相当の信号に解像度変換される。
【0168】
図18にパターンの一例を示す。同図の(a)におけるa,b,c,d,e,f,g,h,iは、パターン検出用の3×3のパターン、同図の(b)におけるa,b,c,d,e,f,g,h,iは、パターン検出用の3×3のパターン、A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,Pは、パターンa〜iの入力によって解像度変換されて出力される400dpi相当のエリア信号に対応するパターンである。例えば、同図の(c)に示すパターンをパターン検出回路406で検出したとき、パターン出力回路407では、同図の(d)に示すようなパターンを出力する。
【0169】
また、図14における1408はエッジ検出回路で、エリアの外側周辺部分を検出する。VI1(K)信号は、2値化された400dpiの黒画像信号であり、ROOP信号は閉ループのエリアであることを示す信号であり、エリアメモリの内、閉ループエリアに相当するアドレス信号を参照して作られている。そして、AND回路409では、閉ループエリアの外側周辺部分で且つ黒画像信号でない画素をエリア信号に変換する。そして、OR回路410で他のエリアと合成される。こうして、黒画像信号と閉ループエリアの隙間を埋め合わせることが可能となる。
【0170】
図19に閉ループエリアの周辺部での処理を示す。例えば、同図の(a)におけるA部分は図14のパターン出力回路1407で解像度変換された閉ループエリアであり、B部分は黒画像領域である。閉ループエリアの外側周辺部分の変換処理を行うと、図19の(a)におけるC部分もエリアと判断されて同図の(b)に示すようになる。
【0171】
図16にメモリ読み出し時のメモリマップの一例を示す。同図に示すように8つのブロックにそれぞれ各色の編集された領域が割り当てられている。ここでポイントとは予め点で指定された後に編集された領域を表わし、ループとは予め閉領域で指定された後に編集された領域を表わす。kは黒画像の領域である。
【0172】
図20にメモリ読み出し時における制御信号の出力タイミングを示す。同図に示すように64クロックごとに8つのブロックから1つずつ画像信号を読み出していく。また、読み出す画像のアドレスは4ラインごとに更新される。
【0173】
次に、上記構成の画像処理装置の動作を図212のフローチャートに基づき説明する。このフローチャートに示す処理動作を実行するためのプログラムは、図12のROM1133に格納され、CPU1130によりROM1133から前記プログラムが読み出され、該プログラムに従ってCPU1130により実行される。
【0174】
まず、予め白黒原稿の任意の編集領域に、カラーマーカーペン(例えば、赤色のマーカーペン)等によりマーキングを施しておく。原稿を図10の原稿台ガラス1005の上に載置セットした後、ステップS2101で図10の操作部1005aにあるコピースタートキーを押すことにより、ステップS2102で図10のリーダ部1002の光学系が原稿をプリスキャンして画像信号を読み込む。該読み込まれたR,G,Bの各画像信号は、ステップS2103でHSL空間に変換された後に、一定の範囲のしきい値によりR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色のマーカー信号及びBk(ブラック)の画像信号として2値化される。このマーカー信号は、ステップS2104で図11のエリア生成回路1160のメモリコントローラに入力され、4画素ごと且つ4ラインごとに間引きされた画像信号が各色ごとにエリアメモリに書き込まれる。
【0175】
次に、ステップS2105で図12のCPU1130またはエリアコントローラがエリアメモリの内、R画像信号の書き込まれたアドレスを検索する。更に、ステップS2106で前記ステップS2105において検索されたマーキング位置に対応するアドレスに囲まれた内部を塗りつぶす等の編集処理を行う。このような処理を他のアドレスでも行うことにより、3ビットのエリアコード信号が生成される。
【0176】
次に、ステップS2107で再び図10のリーダ部1002の光学系が原稿をスキャンして画像信号を読み込む。次に、ステップS2108でエリアコード信号がエリアメモリから読み出され、図13のシリアルパラレル変換回路1310a〜1310dによりパラレルシリアル変換されながら出力される。また、パターン検出を行いながら100dpi相当から400dpi相当に解像度変換されながら出力される。このとき黒画像で囲まれた閉ループエリアでは、更に閉ループエリアと黒画像との間の隙間を埋める処理も行う。そして、ステップS2109で画像信号が図10の現像器17y,17c,17m,17Bkの内の所定の現像器により現像され、記録材にプリントされて出力され、図10の排出トレー1030から排出される。
【0177】
(第4の実施の形態)
上述した第3の実施の形態では、400dpi相当の黒画像信号と閉ループエリアの外側周辺部とを検出して黒画像信号部とエリア信号部との間の隙間を埋めたが、エリアメモリに書き込まれた黒画像信号を参照しても可能である。このとき、エリアメモリに書き込まれた100dpi相当の黒画像信号の内、CPU1130用に閉ループとして使用する黒画像信号のみを残して、他の黒画像信号をエリアメモリから消去する。そして、エリアメモリから読み出すときに、残った100dpi相当の黒画像信号領域の周辺部分のみに注目して、400dpi相当の黒画像信号と閉ループエリアとの間の隙間を埋めることが可能になる。
【0178】
また、上述した第3の実施の形態では黒画像信号のみに着目したが、もちろん他の色でも同様のことが可能である。
【0179】
更に、エリアを解像度変換する際に、予め決められたパターンでパターンマッチングして解像度変換するか、更に、画像信号を利用して解像度変換するかを、領域指定時のモードにより固定したり、自動で切り換えたりすることも可能であり、或いは、操作部等により指定することも可能である。
【0180】
(第5の実施の形態)
次に本発明の画像処理方法及び装置に使用する記憶媒体について、図22〜図23を用いて説明する。
【0181】
画像編集処理を行なう画像処理装置を制御するプログラムを格納する記憶媒体には、図22に示すように、少なくとも「原稿読取モジュール」、「データ抽出モジュール」、「第1のデータ格納モジュール」、「データ圧縮モジュール」、「第2のデータ格納モジュール」、「第3のデータ格納モジュール」、「データ伸張モジュール」、「演算モジュール」、「編集領域決定モジュール」、「画像編集モジュール」の各モジュールのプログラムコードを格納すればよい。
【0182】
ここで、「原稿読取モジュール」は、原稿を読み取るためのプログラムモジュールである。「データ抽出モジュール」は、前記「原稿読取モジュール」により読み取られた原稿の画像データから画像編集領域を指定するための第1のデータ及び画像編集領域の境界線を表わすための第2のデータを抽出するためのプログラムモジュールである。また、「第1のデータ格納モジュール」は、前記「データ抽出モジュール」から出力された第2のデータを第1のメモリに格納するためのプログラムモジュールである。また、「データ圧縮モジュール」は、前記「データ抽出モジュール」から出力された第1及び第2のデータを圧縮し第1及び第2の圧縮データを生成するためのプログラムモジュールである。
【0183】
また、「第2のデータ格納モジュール」は、前記「データ圧縮モジュール」により生成された第1の圧縮データを第2のメモリに格納するためのプログラムモジュールである。また、「第3のデータ格納モジュール」は、前記「データ圧縮モジュール」により生成された第2の圧縮データを第3のメモリに格納するためのプログラムモジュールである。また、「データ伸張モジュール」は、前記「原稿読取モジュール」により読み取られた原稿の画像データ及び前記各メモリに格納されているデータを参照してデータの伸張を行なうためのプログラムモジュールである。「演算モジュール」は、前記第1の圧縮データと前記第2の圧縮データを用いて演算を行うためのプログラムモジュールである。
【0184】
また、「編集領域決定モジュール」は、前記第1のメモリに格納された第2のデータ及び前記「演算モジュール」の演算結果を参照して編集領域を決定するためのプログラムモジュールである。また、「編集領域決定モジュール」は、前記「演算モジュール」の演算結果により、前記「データ伸張モジュール」の出力と前記演算結果を格納する前記メモリからの出力とを選択して出力する出力選択モジュールを有する。また、「画像編集モジュール」は、前記「原稿読取モジュール」により読み取られた原稿の画像データに対して前記「編集領域決定モジュール」から出力された編集信号に基づいて予め決められた編集を行なうためのプログラムモジュールである。また、前記「演算モジュール」の演算結果は、前記第2のメモリ及び前記第3のメモリの少なくとも一方に格納される。
【0185】
図22及び図23において、前記画像編集領域を指定するための領域指定用データは、前記原稿上に付けられた点、閉曲線等の印であり、この印は蛍光色により前記原稿上に付けられる。
【0186】
また、画像編集処理を行なう画像処理装置を制御するプログラムを格納する前記図22に示す記憶媒体とは異なる記憶媒体には、図23に示すように、少なくとも「原稿読取モジュール」、「第1のデータ格納モジュール」、「データ圧縮モジュール」、「第2のデータ格納モジュール」、「画像編集領域指示モジュール」、「位置検出モジュール」、「第3のデータ格納モジュール」、「演算モジュール」、「データ伸張モジュール」、「編集領域決定モジュール」、「画像編集モジュール」の各モジュールのプログラムコードを格納すればよい。
【0187】
ここで、「原稿読取モジュール」は、原稿を読み取るためのプログラムモジュールである。また、「第1のデータ格納モジュール」は、前記「原稿読取モジュール」により読み取られた原稿の画像データを第1のメモリに格納するためのプログラムモジュールである。また、「データ圧縮モジュール」は、前記「原稿読取モジュール」により読み取られた原稿の画像データを圧縮するためのプログラムモジュールである。また、「第2のデータ格納モジュール」は、前記「データ圧縮モジュール」により圧縮された圧縮データを第2のメモリに格納するためのプログラムモジュールである。また、「画像編集領域指示モジュール」は、画像編集領域を指示するためのプログラムモジュールである。
【0188】
また、「位置検出モジュール」は、「前記画像編集領域指示モジュール」により指示された画像編集領域の原稿上での位置を検出するためのプログラムモジュールである。また、「第3のデータ格納モジュール」は、前記「位置検出モジュール」の出力に基づいて前記第2のメモリの所定位置にデータを格納するためのプログラムモジュールである。また、「演算モジュール」は、前記第1のメモリに格納されたデータと前記第2のメモリに格納されたデータとを用いて演算を行うためのプログラムモジュールである。また、「データ伸張モジュール」は、前記「原稿読取モジュール」により読み取られた原稿の画像データ及び前記各メモリに格納されているデータを参照してデータの伸張を行なうためのプログラムモジュールである。
【0189】
また、「編集領域決定モジュール」は、前記メモリに格納された画像データ及び前記「演算モジュール」の演算結果を参照して編集領域を決定するためのプログラムモジュールである。また、「画像編集モジュール」は、前記「原稿読取モジュール」により読み取られた原稿の画像データに対して前記「編集領域決定モジュール」から出力された編集信号に基づいて予め決められた編集を行なうためのプログラムモジュールである。また、前記「演算モジュール」の演算結果は、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリの少なくとも一方に格納される。
【0190】
図22及び図23において、前記画像編集領域を指定するための領域指定用データは、前記原稿上に付けられた点、閉曲線等の印であり、この印は蛍光色により前記原稿上に付けられる。
【0191】
また、画像編集処理を行なう画像処理装置を制御するプログラムを格納する前記図22及び図23に示す記憶媒体とは異なる記憶媒体には、図24に示すように、少なくとも「処理領域指定モジュール」、「処理領域生成モジュール」、「解像度変換モジュール」、「切り換えモジュール」の各モジュールのプログラムコードを格納すればよい。
【0192】
ここで、「処理領域指定モジュール」は、画像処理領域を指定するためのプログラムモジュールである。また、「処理領域生成モジュール」は、前記「処理領域指定モジュール」の入力に基づいて画像処理領域を生成するためのプログラムモジュールである。また、「解像度変換モジュール」は、前記「処理領域生成モジュール」からの出力信号の解像度を前記「処理領域指定モジュール」の入力信号の解像度よりも高く変換するためのプログラムモジュールである。また、「解像度変換モジュール」は、前記「処理領域生成モジュール」により生成された領域の一部の形状を複数の形状パターンと比較する「パターン比較モジュール」と、該「パターン比較モジュール」の比較結果に基づいて前記「解像度変換モジュール」における変換処理の種類を切り換える「切り換えモジュール」とを有する。また、「切り換えモジュール」は前記画像信号を利用するか否かを前記「処理領域指定モジュール」により指定された処理領域指定モードに応じて切り換えるためのプログラムモジュールである。また、前記「パターン比較モジュール」の比較処理は、画像信号を利用する。
【0193】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、参照すべき周辺画素が境界線を超えてしまう場合、または参照すべき周辺画素が全て境界領域の場合、注目画素周辺の記憶部に格納された領域データを参照することにより、境界線と編集領域との間に発生する隙間(白ヌケ)を確実に抑制することができるという効果を奏する。
【0195】
更に、本発明の請求項157記載の記憶媒体によれば、上述した画像処理装置を円滑に制御することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の内部構成を示す側面図である。
【図2】同画像処理装置における画像処理ユニットの内部構成を示すブロック図である。
【図3】同画像処理ユニットにおける領域信号生成回路の内部構成を示すブロック図である。
【図4】同領域信号生成回路における補間処理部を用いて補間処理を行った出力結果を示す図である。
【図5】同領域信号生成回路における補間処理部の内部構成を示すブロック図である。
【図6】同補間処理部における演算部の入力−出力の対応表である。
【図7】同演算部におけるデータと走査方向との関係を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置の領域信号生成回路における補間処理部の内部構成を示すブロック図である。
【図9】同領域信号生成回路における補間処理部の内部構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置の内部構成を示す側面図である。
【図11】同画像処理装置における画像処理部、コントローラ部及びその周辺の被制御部の内部構成を示すブロック図である。
【図12】同画像処理装置における画像処理部、コントローラ部及びその周辺の被制御部の内部構成を示すブロック図である。
【図13】同画像処理装置におけるエリア生成回路のうちのメモリ書き込み部の内部構成を示すブロック図である。
【図14】同画像処理装置におけるエリア生成回路のうちのメモリ読み出し部の内部構成を示すブロック図である。
【図15】同画像処理装置におけるページメモリに書き込むときのアドレスマップを示す図である。
【図16】同画像処理装置におけるページメモリから読み出すときのメモリマップを示す図である。
【図17】同画像処理装置におけるページメモリに書き込むときの制御信号の出力タイミングを示す図である。
【図18】同画像処理装置におけるパターンを示す図である。
【図19】同画像処理装置における閉ループエリアの周辺部での処理例を示す図である。
【図20】同画像処理装置のメモリ読み出し時における制御信号の出力タイミングを示す図である。
【図21】同画像処理装置の動作制御手順を示すフローチャートである。
【図22】本発明の記憶媒体に格納するプログラムの各プログラムモジュールを示す図である。
【図23】図22に示す記憶媒体とは異なる本発明の記憶媒体に格納するプログラムの各プログラムモジュールを示す図である。
【図24】図22及び図23に示す記憶媒体とは異なる本発明の記憶媒体に格納するプログラムの各プログラムモジュールを示す図である。
【図25】マーカーにより原稿上に1点指示を行った場合の印字結果を示す図である。
【図26】マーカーにより原稿上にループ指示を行った場合の印字結果を示す図である。
【図27】ディジタイザにより原稿上に1点指示を行った場合の印字結果を示す図である。
【図28】ディジタイザにより原稿上に閉領域指示を行った場合の印字結果を示す図である。
【図29】画像データの間引き処理を行う間引き処理部の内部構成を示すブロック図である。
【図30】画像データの補間処理を行うための演算式を示す図である。
【図31】データ間引き後に図30の演算式による補間処理を行った出力結果を示す図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置(デジタルカラー複写機)
2 筐体
3 デジタル画像リーダー部(リーダー部)
4 デジタル画像プリンタ部(プリンタ部)
5 原稿
6 原稿台ガラス
7 操作部
8 露光ランプ
9 レンズ
10 フルカラーセンサ(CCDセンサ)
11 増幅回路
12 画像処理ユニット
13 レーザ出力部
14 ポリゴンミラー
15 感光ドラム
16 帯電器
17y 現像器
17c 現像器
17m 現像器
17Bk 現像器
18 記録材カセット
19 転写ドラム
20 定着器
21 排出トレイ
201 シェーディング補正回路
202 入力マスキング回路
203 RGB編集回路
204 色空間圧縮回路
205 光量−濃度変換回路(LOG変換回路)
206 出力マスキング回路
207 CMYK編集回路
208 濃度補正回路
209 変倍回路
210 空間フィルタ回路
211 黒文字処理回路
212 領域信号生成回路
301 間引き処理部
302 第1のデータ変換部
303 メモリ
304 CPU(中央演算処理装置)
305 領域拡張用IC(集積回路)
306 第2のデータ変換部
307 補間処理部
501 セレクタ
502 周辺データ保持部
503 第1のラインメモリ
504 第2のラインメモリ
505 演算部
801 補間処理信号生成部
802 セレクタ
901 領域信号データ保持部
902 1ライン前領域信号データ格納部
903 領域信号データ格納部
904 1ライン後領域信号データ格納部
905a フリップフロップ(F/F)
905b フリップフロップ(F/F)
905c フリップフロップ(F/F)
905d フリップフロップ(F/F)
905e フリップフロップ(F/F)
905f フリップフロップ(F/F)
906a 3ラインOR回路
906b 3ラインOR回路
906c 3ラインOR回路
906d 3ラインOR回路
907a 3ラインAND回路
907b 3ラインAND回路
907c 3ラインAND回路
907d 3ラインAND回路
908 3ラインNAND回路
909 NOT回路
1001 画像処理装置(デジタルカラー複写機)
1002 リーダー部
1003 プリンタ部
1004 原稿
1005 原稿台ガラス
1006 光学系読取駆動モータ
1007 原稿走査ユニット
1008 レンズ
1009 フルカラーセンサ(CCD)
1010 画像処理部
1011 コントローラ部
1012 感光ドラム
1013 前露光ランプ
1014 コロナ帯電器
1015 レーザ露光光学系
1016 電位センサ
1017y 現像器
1017c 現像器
1017m 現像器
1017Bk 現像器
1018y カム
1018c カム
1018m カム
1018Bk カム
1019 ドラム上光量検知手段
1020 転写装置
1021 クリーニング器
1022 ポリゴンミラー
1023 レンズ
1024 ミラー
1025a 記録材カセット
1025b 記録材カセット
1025c 記録材カセット
1026a ピックアップローラ
1026b ピックアップローラ
1026c ピックアップローラ
1028 分離帯電器
1029 熱ローラ定着器
1030 排出トレー
1031 搬送パス切換ガイド
1032 搬送縦パス
1033 反転パス
1034 反転ローラ
1035 中間トレー
1036 ファーブラシ
1037 バックアップブラシ
1038 オイル除去ローラ
1039 バックアップブラシ
1040 偏心カム
1051 操作部
1104 同期信号生成回路
1105 画素クロック信号発生回路
1106 CCD駆動信号生成回路
1107 A/D変換回路
1108 色空間圧縮回路
1109 光量−濃度(LOG)変換回路
1110 出力マスキング処理回路
1111 セレクタ回路
1112 サンプリング回路
1113 セレクタ回路
1114 変倍回路
1115 レーザコントローラ
1116 フォトディテクタ
1118 フォトセンサ
1130 CPU(中央演算処理装置)
1131 読取駆動モータコントローラ
1132 I/Oポート
1133 ROM(リードオンリーメモリ)
1134 RAM(ランダムアクセスメモリ)
1150 シェーディング補正回路
1151 副走査つなぎ回路
1152 入力マスキング処理回路
1153 バッファ
1155 平滑回路
1156 色変換回路
1157 RGB合成回路
1158 I/F回路
1159 外部装置
1160 エリア生成回路
1161 輪郭生成回路
1162 黒文字判定回路
1163 バッファ
1164 CMYK合成回路
1165 色付け回路
1166 F値補正回路
1167 バッファ
1168 テクスチャ回路
1169 スムージング回路
1170 エッジ強調回路
1171 アドオン回路
1172 黒文字LUT回路
1173 エリアLUT回路
1300 ラインメモリ(FIFO)
1301 除去回路
1302 除去回路
1303 ANDゲート
1304 OR回路
1305 ORゲート
1306 ANDゲート
1307 コントロール(CNT)回路
1308 ラインメモリ(FIFO)
1309 コントロール回路
1310a シリアルパラレル変換回路
1310b シリアルパラレル変換回路
1310c シリアルパラレル変換回路
1310d シリアルパラレル変換回路
1311a フリップフロップ(F/F)
1311b フリップフロップ(F/F)
1311c フリップフロップ(F/F)
1311d フリップフロップ(F/F)
1312 セレクタ回路
1313 ページメモリ
1314 制御信号生成回路
1401a フリップフロップ(F/F)
1401b フリップフロップ(F/F)
1401c フリップフロップ(F/F)
1401d フリップフロップ(F/F)
1401e フリップフロップ(F/F)
1401f フリップフロップ(F/F)
1401g フリップフロップ(F/F)
1401h フリップフロップ(F/F)
1402a パラレルシリアル変換回路
1402b パラレルシリアル変換回路
1402c パラレルシリアル変換回路
1402d パラレルシリアル変換回路
1402e パラレルシリアル変換回路
1402f パラレルシリアル変換回路
1402g パラレルシリアル変換回路
1402h パラレルシリアル変換回路
1403 ラインメモリ(FIFO)
1405a フリップフロップ(F/F)
1405b フリップフロップ(F/F)
1405c フリップフロップ(F/F)
1405d フリップフロップ(F/F)
1405e フリップフロップ(F/F)
1405f フリップフロップ(F/F)
1405g フリップフロップ(F/F)
1405h フリップフロップ(F/F)
1405i フリップフロップ(F/F)
1406 パターン検出回路
1407 パターン出力回路
1408 エッジ検出回路
1409 AND回路
1410 OR回路

Claims (4)

  1. 像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られた画像から前記画像上に指定されたマーカー信号を表す第1の編集領域と画像編集領域の境界線を表す第1の境界領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された第1の境界領域を第1の記憶部に記憶する第1記憶手段と、
    前記抽出手段により抽出された第1の編集領域と第1の境界領域の解像度を変換する変換手段と、
    前記変換手段によって前記第1の編集領域を変換して生成した第2の編集領域と前記第1の境界領域を変換して生成した第2の境界領域と第2の記憶部に記憶する第2記憶手段と、
    前記第2の記憶部から前記第2の編集領域と第2の境界領域とを読み込み且つ前記第2の編集領域を拡張する領域拡張手段と、
    前記領域拡張手段により拡張された第2の編集領域を前記変換手段の逆変換を行う逆変換手段と、
    前記逆変換手段により逆変換された第2の編集領域を前記第1の記憶部に記憶された第1の境界領域を参照して補間処理する処理手段とを有し、
    前記処理手段は、前記第1の境界領域内における注目画素の画素値を決定するとき、前記第2の記憶部に記憶された第2の編集領域または前記注目画素周辺の信号を参照し、参照すべき周辺画素が第1の境界領域を超えてしまう場合または参照すべき周辺画素が全て第1の境界領域の場合、前記第2の記憶部に格納された前記注目画素周辺の信号を参照して補間処理することを特徴とする画像処理装置。
  2. 像を読み取る読取工程と、
    前記読取工程で読み取られた画像から前記画像上に指定されたマーカー信号を表す第1の編集領域と画像編集領域の境界線を表す第1の境界領域を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程により抽出された第1の境界領域を第1の記憶部に記憶する第1記憶工程と、
    前記抽出工程により抽出された第1の編集領域と第1の境界領域の解像度を変換する変換工程と、
    前記変換工程によって前記第1の編集領域を変換して生成した第2の編集領域と前記第1の境界領域を変換して生成した第2の境界領域と第2の記憶部に記憶する第2記憶工程と、
    前記第2の記憶部から前記第2の編集領域と第2の境界領域とを読み込み且つ前記第2の編集領域を拡張する領域拡張工程と、
    前記領域拡張工程により拡張された第2の編集領域を前記変換工程の逆変換を行う逆変換工程と、
    前記逆変換工程により逆変換された第2の編集領域を前記第1の記憶部に記憶された第1の境界領域を参照して補間処理する処理工程とを有し、
    前記処理工程は、前記第1の境界領域内における注目画素の画素値を決定するとき、前記第2の記憶部に記憶された第2の編集領域または前記注目画素周辺の信号を参照し、参照すべき周辺画素が第1の境界領域を超えてしまう場合または参照すべき周辺画素が全て第1の境界領域の場合、前記第2の記憶部に格納された前記注目画素周辺の信号を参照して補間処理することを特徴とする画像処理方法。
  3. 請求項記載の画像処理方法を実現するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムコードを有することを特徴とするプログラム。
  4. 請求項記載の画像処理方法を実現するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムコードを保持することを特徴とする記憶媒体。
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