JP2001144943A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置

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JP2001144943A
JP2001144943A JP32432299A JP32432299A JP2001144943A JP 2001144943 A JP2001144943 A JP 2001144943A JP 32432299 A JP32432299 A JP 32432299A JP 32432299 A JP32432299 A JP 32432299A JP 2001144943 A JP2001144943 A JP 2001144943A
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Takeshi Mima
毅 美馬
Takeshi Matsukubo
勇志 松久保
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 画像全体の品質を維持しつつ、階調飛びを補
正し得る画像処理方法及び画像処理装置を提供するこ
と。 【解決手段】 多値のカラー画像データの画像処理方法
であって、前記カラー画像データ中の、乱数データを付
加する一部の領域を設定し、設定した領域の前記カラー
画像データにのみ、乱数データを付加する(180)こ
とにより、階調飛びの補正が必要な領域のみ乱数データ
が付加され、残りの領域は原画像を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法及び
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像のプリント技術の発展に伴
い、高画質で高精度な美しいカラー画像を提供し得るプ
リンタ、複写機が提案されており、特に、コンピュータ
上で作成された複雑なコンピュータグラフィックス(C
G)を、これらの複写機等を通じてプリントすることも
可能になっていなっている。ここで、複写機等の高画質
化を進める上での問題の一つに、画像の階調飛びという
問題がある。
【0003】これは、特に連続する階調に渡って滑らか
に変化するような画像、すなわち、グラデーション画像
を当該複写機等を通して出力する場合に顕著に現れる現
象であって、当該複写機等の持つトナーの特性が画像の
階調に対して比例して変化していない為、階調毎に前後
の階調に対してトナー濃度差が異なり、濃度差が大きな
部分は、筋となって画像に現れてしまう減少である。
【0004】係る階調飛びの問題を解消するため、従来
では、カラー画像のうち階調間の濃度差が大きな領域に
対しては、そのカラー画像の画像データに対して、極微
小で不規則な乱数データを付加することにより、階調間
の段差を埋めて滑らかにする手法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこの手
法は、画像領域全体に対して乱数データが付加されるた
め、例えば、画像中にグラデーション画像の他に、乱数
付加の必要のない画像が混在する場合、その画像の品質
を劣化させる畏れがある。
【0006】従って、本発明の目的は、画像全体の品質
を維持しつつ、階調飛びを補正し得る画像処理方法及び
画像処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、多値の
カラー画像データの画像処理方法であって、前記カラー
画像データ中の、乱数データを付加する一部の領域を設
定する領域設定工程と、設定した領域の前記カラー画像
データにのみ、乱数データを付加する乱数付加工程と、
を含むことを特徴とする画像処理方法が提供される。
【0008】本発明においては、前記領域設定工程で
は、前記カラー画像データ中のグラデーション画像部分
のみを前記領域として設定することもできる。
【0009】また、本発明によれば、複数の多値のカラ
ー画像を合成して一の画像を形成する画像処理方法であ
って、前記複数の多値のカラー画像の中から、グラデー
ション画像を含む画像を識別する工程と、前記グラデー
ション画像を含む画像に係る画像データに乱数データを
付加する工程と、を含むことを特徴とする画像処理方法
が提供される。
【0010】また、本発明によれば、多値のカラー画像
データの画像処理装置であって、前記カラー画像データ
中の、乱数データを付加する一部の領域を設定する領域
設定手段と、設定した領域の前記カラー画像データにの
み、乱数データを付加する乱数付加手段と、を備えたこ
とを特徴とする画像処理装置が提供される。
【0011】本発明においては、前記領域設定手段は、
前記カラー画像データ中のグラデーション画像部分のみ
を前記領域として設定することもできる。
【0012】また、本発明によれば、複数の多値のカラ
ー画像を合成して一の画像を形成する画像処理装置であ
って、前記複数の多値のカラー画像の中から、グラデー
ション画像を含む画像を識別する手段と、前記グラデー
ション画像を含む画像に係る画像データに乱数データを
付加する手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装
置が提供される。
【0013】また、本発明によれば、多値のカラー画像
データの画像処理のためのコンピュータプログラムを格
納した記憶媒体であって、該コンピュータプログラム
が、前記カラー画像データ中の、乱数データを付加する
一部の領域を設定する領域設定工程のコードと、設定し
た領域の前記カラー画像データにのみ、乱数データを付
加する乱数付加工程のコードと、を含むことを特徴とす
る記憶媒体が提供される。
【0014】また、本発明によれば、複数の多値のカラ
ー画像を合成して一の画像を形成するためのコンピュー
タプログラムを格納した記憶媒体であって、該コンピュ
ータプログラムが、前記複数の多値のカラー画像の中か
ら、グラデーション画像を含む画像を識別する工程のコ
ードと、前記グラデーション画像を含む画像に係る画像
データに乱数データを付加する工程のコードと、を含む
ことを特徴とする記憶媒体が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して詳細に説明する図1は、本発実施形態の
カラー画像形成装置の概略断面図である。このカラー画
像形成装置は、上部にデジタルカラー画像のリーダ部
を、下部にデジタルカラー画像のプリンタ部を、それぞ
れ有するものである。
【0016】リーダ部において、原稿30は原稿台ガラ
ス31上に載置され、露光ランプ32を含む公知の原稿
走査ユニットを、光学系読み取り駆動モータ35によっ
て予め設定された複写倍率に対応した一定の速度で露光
走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ
33によりフルカラーセンサ(CCD)34に集光し
て、そのカラー色分解画像データを得る。カラー色分解
画像データは、画像処理部36及びコントローラ部37
にて所定の画像処理を施され、プリンタ部に送出され
る。
【0017】なお、フルカラーセンサ34としては、互
いに隣接して配置されたR(レッド),G(グリー
ン),B(ブルー)のフィルタを付けた3ラインのCC
Dを用いている。また、原稿台ガラス31の周辺には図
示しない操作部を設けてあり、複写シーケンスに関する
各種モード設定を行うスイッチ、表示用のディスプレイ
及び表示器が配置されている。
【0018】プリンタ部において、像担持体である感光
ドラム1は、回転自在に設置されており、また、感光ド
ラム1の周りには、前露光ランプ11、コロナ帯電器
2、レーザ露光光学系3、電位センサ12、色の異なる
4個の現像器4y,4c,4m,4Bk、ドラム上光量
検知手段13、転写装置5a乃至5i、及び、クリーニ
ング器6を備える。レーザ露光光学系3において、リー
ダ部からの画像データは、レーザ出力部(不図示)にて
光信号に変換され、変換されたレーザ光がボリゴンミラ
ー3aで反射され、レンズ3b及びミラー3cを通っ
て、感光ドラム1の面に投影される。
【0019】画像形成時には、感光ドラム1を回転させ
て、前露光ランプ11でこれを除電した後、更に感光ド
ラム1を帯電器2により一様に帯電させて、各分解色ご
とに光像Eを照射し、潜像を形成する。次に、所定の現
像器4(y,m,c,BK)を動作させて、感光ドラム
1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂を基体とし
たトナー画像を形成する。現像器4(y,m,c,B
K)は、偏心カム24y,24m,24c,24Bkの
動作により、各分解色に応じて択一的に感光ドラム1に
接近するようにしている。
【0020】更に、感光ドラム1上に形成したトナー画
像を、予め選択された記録材カセット7(a,b,c)
のいずれか1つにより搬送系及び転写装置5a乃至5i
を介して感光ドラム1と対向した位置に供給された記録
材に転写する。なお、この記録材カセット7の選択は、
記録する画像の大きさに応じて、予めコントローラ部3
7から送出された制御信号に基づいてピックアップロー
ラ27(a,b,c)のいずれか1つを駆動することに
より行われる。
【0021】転写装置5a乃至iは、転写ドラム5a、
転写帯電器5b、記録材を静電吸着させるための吸着帯
電器5c、吸着体電気5cと対向する吸着ローラ5g、
内側帯電器5d、及び、外側帯電器5eを有し、また、
回転駆動されるように軸支された転写ドラム5aの周面
開口域には、円筒状に一体的に張設された誘電体からな
る記録材担持シート5fを有する。記録材担持シート5
fはポリカーボネートフィルム等の誘電体シートを使用
している。そして、転写ドラム5aの回転に伴い、感光
ドラム1上のトナー画像は転写帯電器5bによって記録
材担持シート5fに担持された記録材上に転写される。
このようにして記録材担持シート5fに吸着搬送される
記録材には、所望数の色画像が転写され、フルカラー画
像が形成される。
【0022】フルカラー画像形成の場合、4色のトナー
画像の転写が終了すると、分離爪8a,分離押し上げコ
ロ8b及び分離帯電器によって記録材を転写ドラム5a
から分離し、熱ローラ定着器9を介してトレイ10に排
紙する。他方、転写後に感光ドラム1は、表面の残留ト
ナーをクリーニング器6で清掃され、再度画像形成工程
に供する。
【0023】記録材の両面に画像を形成する場合には、
記録材が熱ローラ定着器9を通過後、すぐに搬送パス切
替ガイド19を駆動し、搬送縦パス20を介して、反転
パス21aに一旦これを導いた後、反転ローラ21bの
逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして送り込
まれた方向と反対向きに退出させ、中間トレイ22に収
納する。その後再び上述した画像形成工程によってもう
一方の面に画像を形成する。
【0024】また、転写ドラム5aの記録材担持シート
5f上の粉体の飛散付着、記録材上のオイルの付着等を
防止するために、ファーブラシ14、記録材担持シート
5fを介してファーブラシ14に対向するバックアップ
ブラシ15、オイル除去ローラ16、若しくは、記録材
担持シート5fを介してオイル除去ローラ16に対向す
るバックアップブラシ17、よってその清掃を行なう。
このような清掃は画像形成前もしくは後に行ない、ま
た、ジャム(紙づまり)発生時には随時行なう。
【0025】また、本実施形態では、所望のタイミング
で偏心カム25を動作させ、転写ドラム5aと一体化し
ているカムフォロワ5iを作動させることにより、記録
材担持シート5aと感光ドラム1とのギャップを任意に
設定可能な構成としている。例えば、スタンバイ中また
は電源オフ時には、転写ドラム5aと感光ドラム1との
間隔を離すこともできる。
【0026】次に、画像処理部36及びコントローラ部
37及びその周辺の構成について詳細に説明する。図2
A及び図2Bは、そのブロック図である。フルカラーセ
ンサ(CCD)34は101,102,103のレッ
ド,グリーン,ブルーの3ラインのCCDで構成されて
おり、原稿からの1ラインの光情報を色分解して400
dpiの解像度でR,G,Bの電気信号を出力する。例
えば、1ラインとして最大297mm(A4縦)の読み
とりを行えば、CCDからはR,G,B各々1ライン4
677画素画像が出力される。
【0027】104は同期信号生成回路であり、主走査
アドレスカウンタや副走査アドレスカウンタ等により構
成される。主走査アドレスカウンタは、感光ドラム1へ
のライン毎のレーザ記録の同期信号であるBD信号によ
ってライン毎にクリアされて、画素クロック発生器10
5からのVCLK信号をカウントし、CCD34から読
み出される1ラインの画情報の各画素に対応したカウン
ト出力H−ADRを発生する。このH−ADRは0から
5000までアップカウントしCCD34からの1ライ
ン分の画像データを十分読み出すことができる。また、
同期信号発生回路104は、ライン同期信号LSYNC
や画像データの主走査有効区間信号VEや副走査有効区
間信号PE等の各種のタイミング信号を出力する。
【0028】106はCCD駆動信号生成部であり、H
−ADRをデコードしてCCDのシフトパルスよリセッ
トパルスや転送クロックであるCCD−DRIVE信号
を発生する。これによりCCD34からは、VCLKに
同期して、同一画素に対するR,G,Bの色分解画像デ
ータが順次出力される。107はA/Dコンバータであ
りCCD34から出力されたレッド,グリーン,ブルー
の各画像データをアナログ信号から8ビットのデジタル
信号に変換する。
【0029】150はシェーデイング補正回路であり、
CCD34での画素ごとの信号出力のばらつきを補正す
るための回路である。シェーディング補正回路150に
は、R,G,Bの各信号のそれぞれ1ライン分のメモリ
をもち、光学系により予め決められた濃度を持つ白色板
の画像を読み取って、基準信号として用いる。151は
副走査つなぎ回路であり、CCD34により読み取られ
た画像データが副走査方向に8ラインずつずれるのを吸
収するための回路である。
【0030】152は入力マスキング回路であり、入力
される画像データにおけるR,G,Bの色にごりを取り
除くための回路である。153及び163はバッファで
あり、ZO−ED信号がLレベルのとき画像データを通
し、ZO−ED信号がHレベルのとき画像データを通さ
なくする。編集機能を用いるときは、通常、Lレベルで
ある。
【0031】編集回路部154のうち、155は画像デ
ータを平滑化するフィルタであり、5x5のマトリクス
演算を行う。また、156は色変換回路であり、RGB
の画像データをHSL色空間座標に変換して、予め指定
された色を他の指定された色に変換して、再びRGBの
色空間に戻す機能を有する。また、多値の信号を一定の
しきい値で2値に変換することも可能である。
【0032】159は外部装置であり、画像データを最
大A3サイズまで記憶するメモリ装置やメモリ装置を制
御するコンピュータ等から構成される。外部装置159
の画像データは、レッド,グリーン,ブルー(RGB)
信号、または、シアン,マゼンダ,、イエロー,ブラッ
ク(CMYK)信号、若しくは、2値信号の形式で出力
される。
【0033】また、グラデーション画像を出力する際に
は、画像データがグラデーション画像であることを知ら
せるフラグ信号GRADを後段のインターフェース(I
/F)回路158を介して供給する。I/F回路158
は、外部装置159からの画像データと内部の画像デー
タとのタイミングと速度を合わせるための回路である。
【0034】160はエリア生成回路であり、エディタ
等により指定された領域を生成し記憶する回路である。
また、原稿に描かれたマーカペン等の画像を抽出したM
ARKER信号もエリア領域としてメモリに記憶され
る。更に、CCD34で読み取られた画像データを2値
化したSC−BI信号は、2値画像データとしてZ−B
I出力信号に用いられる。
【0035】例えば、長方形のエリア領域信号を生成す
る場合は、長方形の対角の2つの頂点の座標をエディタ
或いはデジタイザ等により指定することで行う。エディ
タ等で指定した座標情報は、CPUを介して領域拡張I
C(図示せず)に送られ、領域拡張ICは送られた2点
の座標情報を基に長方形領域を算出してエリア領域とし
てメモリに記憶する。そして、プリント動作時には、画
像信号に合わせてメモリに記憶されたエリア領域情報を
読み出し、編集を行うエリア領域信号AREAとして出
力する。
【0036】このエリア生成回路160のうちエリア用
のメモリ書き込み部とメモリ読み出し部を後で詳細に説
明する。
【0037】157はRGB合成回路であり、CCD3
4により読み取られたRGB画像データと外部装置15
9からのRGB画像データを合成するための回路であ
る。また、CCD34からのRGB画像データと外部装
置からの2値画像との合成も可能である。合成する領域
はエリア生成回路160からのAREA信号により指定
されるか、もしくは外部装置からのIPU−BI信号に
より指定される。また合成には、CCD34からの画像
データと外部装置159からの画像データを領域ごとに
独立して合成する置き換え合成と、2つの画像を同時に
重ねて透かし合わせたように合成する透かし合成も可能
である。この透かし合成では、2つの画像のうちどちら
の画像をどれだけ透かして合成するかという透かし率の
指定も可能である。
【0038】161は輪郭生成回路であり、CCD34
で読み取られた画像データを2値化したSC−BI信号
や外部装置からの2値データであるIPU−BI信号ま
たはエリア生成回路からの2値データZ−BI信号に対
して輪郭を抽出し、影の生成を行う。162は黒文字判
定回路であり、入力された画像データの特徴を判定し、
8種類の文字の太さ信号(太文字度)FTMJ、エッジ
信号EDGE、色信号IROを出力する。
【0039】108は色空間圧縮回路で以下のマトリク
ス演算(1)を行う。
【0040】 ここでXはR,G,Bの最小値を表す。なお、色空間圧
縮回路108において予め色空間圧縮を行うか、行わな
いかの設定をしておくことにより、領域信号AREAで
色空間圧縮のON/OFFの切り換えが可能となる。
【0041】109は光量−濃度変換部(LOG変換
部)でありレッド,グリーン,ブルーの8ビットの光量
信号を対数変換によりシアン(C),マゼンタ(M),
イエロー(Y)の各8ビットの濃度信号に変換する。1
73はバッファであり、ZO−PRV信号がLレベルの
とき画像データを通し、ZO−PRV信号がHレベルの
とき画像データを通さなくする。通常はHレベルであ
り、プレビュー機能を用いるときはLレベルである。
【0042】174は間引き制御回路であり、プレビュ
ー機能を用いる時に使用する。プレビューの時には、入
力された画像データを4ラインに1ラインずつFIFO
メモリに書き込むことにより、4ラインずつ同じ信号を
出力する。110は出力マスキング処理部であり既知の
UCR処理(下色除去処理)によりC,M,Y3色の濃
度信号からブラックの濃度信号を抽出するとともに、各
濃度信号に対応した現像剤の色濁りを除去する既知のマ
スキング演算を施す。このようにして生成されたM’,
C’,Y’,K’の各濃度信号の内から、セレクタ11
1によって現在使用する現像剤に対応した色の信号が選
択される。ZO−TONER信号はこの色選択のために
トナー色生成回路178から発生される2ビットの信号
であり、ZO−TONERが0の場合にはM’信号が、
ZO−TONERが1の場合にはC’信号が、ZO−T
ONERが2の場合にはY’信号が、ZO−TONER
が3の場合にはK’信号がREAD−DT信号として出
力される。なお、トナー色生成回路178は、通常コピ
ー時において現像色に応じてCPU130から出力され
たSLTNR信号を、そのままZO−TONER信号と
して出力する。またプレビュー時においては、ライン毎
に0123と順次切り替えられた信号が出力される。
【0043】164はCMYK合成回路でありCCD3
4により読み取られた画像データと外部装置159より
入力されるCMYK形式の画像データを合成するための
回路である。CMYK合成を行うときは、CCD34か
らの画像データに応じて現在使用する現像剤に対応した
色信号が外部装置より1ページ分ずつ入力される。ま
た、合成する領域はRGB合成回路157と同様にAR
EA信号もしくはIPU−BI信号により切り換えを行
う。また同様に透かし合成も可能である。165は色づ
け回路であり、例えば白黒画像に予め設定した色を付け
る等の処理を行う。また、外部装置159からの2値の
画像データIPU−BIに対しても色付けを行うことが
できる。さらに、徐々に階調が変化するようなグラデー
ションのパターンも作ることが可能である。
【0044】166はF値補正回路であり、プリンタの
現像特性に応じたガンマ処理を行うとともにモードごと
の濃度の設定も可能である。114は変倍回路であり、
画像データ1ライン分のメモリを持ち、主走査方向の画
像データの拡大、縮小や画像を斜めにして出力する斜体
を行う。また、サンプリング時には、メモリにサンプリ
ングデータを蓄積しヒストグラムの作成に用いる。16
8はテクスチャ回路であり、CCD34で読み取られた
カラー画像データに予めCCD34により読み取られた
画像データを2値化したパターンもしくは外部装置15
9から入力された2値化パターンを合成して出力する。
【0045】169、170はそれぞれスムージング回
路及びエッジ強調回路であり各々5x5のフィルタから
構成される。176は、プレビュー変換部であり、プレ
ビュー時には主走査方向に間引き処理を行い(400d
pi→100dpi変換)モニタ177に出力する。1
71は、アドオン回路であり画像データを特定のコード
化されたパターンで出力する。180は、識別手段及び
付加手段としての乱数加算処理部であり、特定の画像処
理を行う際に画像データに乱数データを付加し出力する
ものであるが、詳細は後述する。
【0046】115はレーザ及びレーザコントローラで
あり、8ビットの濃度信号であるVIDEO信号に応じ
てレーザの発光量を制御する。このレーザ光はポリゴン
ミラー3aで感光ドラム1の軸方向に走査され、感光ド
ラム1に1ラインの静電潜像を形成する。116は感光
ドラム1に近接して設けられたフォトディテクタであ
り、感光ドラム1を走査する直前のレーザ光の通過を検
出して1ラインの同期信号BDを発生する。
【0047】175はエリアLUT(ルックアップテー
ブル)回路であり、そのアドレス端子には下位側にエリ
ア生成回路160から供給されるAREA信号が、最上
位ビットには、外部装置159からインターフェース
(I/F)回路158を介して供給されるGRAD信号
が入力されており、AREA信号とGRAD信号に応じ
て各モードの設定を行う。エリアLUT175の出力で
あるLOGCD信号は、LOG変換109のLOGテー
ブルをスルー設定等に切り換えたり、UCRCD信号は
出力マスキング110でトリミングやマスキングを行っ
たり、FCD信号はF値補正166のF値の大きさを変
えたりする。
【0048】また、ACD6信号は色付け回路165
へ、NCD信号はMCYK合成回路164へ、KCD信
号は黒文字LUT回路172へ接続されており、それぞ
れ各種モードの設定を行う。そしてRCD信号は乱数加
算部180へ接続されており、乱数加算のON/OFF
制御を行う。
【0049】図20に簡単な具体例として、AREA信
号が2ビットの際の例を示す。LUTは各種モード設定
に必要な枚数分で構成され、図20ではエリアLUTは
8枚の各種LUTで構成されている。各種LUTのアド
レス端子には下位側のアドレスbit0、bit1にA
REA信号が入力され、最上位であるアドレスbit2
にGRAD信号が入力されており、編集領域に応じたモ
ード設定が各テーブルの対応するアドレスにセットされ
る。
【0050】図21に乱数加算のON/OFFを制御す
るRCD信号のLUTにセットするテーブルの例を示
す。編集するエリア領域は今、AREA信号が2ビット
で構成されているため、全部で4つのエリア領域を指定
することができる。
【0051】各エリア領域をAREA信号bit0が
“0”でbit1が“0”の領域をエリア0、bit0
が“1”でbit1が“0”の領域をエリア1、bit
0が“0”でbit1が“1”の領域をエリア2、bi
t0が“1”でbit1が“1”の領域をエリア3とす
る。
【0052】今、例としてユーザが乱数加算を行うエリ
ア領域としてエリア1とエリア3を指定した場合を考え
る。LUTの出力であるRCD信号が“0”の時が乱数
加算OFF、RCD信号が“1”の時が乱数加算ONの
状態をそれぞれ示すとすると、LUTのエリア1に対応
するアドレスbit0が“1”でbit1が“0”の領
域、及びエリア3に対応するアドレスbit0が“1”
でbit1が“1”の領域にはデータを“1”にセット
し、それ以外の領域についてはデータを“0”にセット
する。
【0053】但し、外部装置159から送られる画像が
グラデーションではない場合は乱数加算を行わないよう
にするため、外部装置159から送られる画像がグラデ
ーション画像であるか否かを示すフラグ信号であるGR
AD信号が“0”に相当する領域、つまりアドレスbi
t2が“0”の領域には全てデータを“0”にセットす
る。
【0054】172は黒文字LUTであり、黒文字判定
回路162の出力により様々な処理を行う。例えばUC
R−SL信号は、出力マスキング回路110のUCR量
を変化させてより黒い文字と判定した領域には黒の量を
より多くしてC,M,Yの量をより少なくして現像する
等の処理を行う。また、EDGE−SL信号は、スムー
ジング回路169及びエッジ強調回路170では黒い文
字の領域ほどエッジの部分が強調されるようなフィルタ
に切り換える設定を行う。更にSNS−SL信号は、黒
文字LUT172の出力はレーザコントローラ115に
おいてPWM制御の400線/200線の線数切り換え
を行う。つまり、黒い文字と判定した領域では解像度を
上げるために400線で現像を行い、他の画像領域では
階調を上げるために200線で現像を行う。
【0055】118はフォトセンサであり転写ドラム5
aが所定位置に来たことを検出してページ同期信号IT
OPを発生し、同期信号生成回路104の副走査アドレ
スカウンタを初期化する。130はCPUであり、画像
読み取り、画像記録の動作の制御を行う。131は読み
取りモータ15の前進/後進及び速度の制御を行うコン
トローラである。132は複写動作の制御に必要な上記
以外のセンサやアクチュエータを制御するI/Oポート
である。このI/Oポート132の中に用紙カセットか
ら用紙を給紙するPF信号も含まれる。またその他の信
号として、用紙カセットに取り付けられた図示されてい
ない用紙サイズセンサにより用紙のサイズが検知されI
/Oポート132からCPU130に入力される。51
はコピー枚数や各種動作モードを指示するための操作部
である。
【0056】133はROMであり、CPU130が実
行するプログラムや予め決められた設定値が格納されて
いる。134はRAMであり、データの一時的な保存や
新たに設定された設定値等が格納されている。
【0057】<エリア生成回路>図13は、エリア生成
回路160のうちメモリ書き込み部を表した図である。
【0058】入力信号VI1は図2AのMARKER信
号に相当し、400dpiの画像信号であり、2値化さ
れた4種類の画像信号が入力される。
【0059】300はラインメモリ(FIFO)であ
り、5120画素分のデータを記憶できる。信号VI1
をFIF0300で1ライン遅延させて信号VI2を生
成する。
【0060】301はフリップフロップ(F/F)とA
NDゲートからなり、信号VI1の1画素の孤立点の除
去を行う。302も301と同様にVI2の1画素の孤
立点の除去を行う。301と302の回路の出力は、A
NDゲート303に入力される。
【0061】304は4画素分の信号のORをとる回路
であり、フリップフロップ4個とORゲートから構成さ
れる。305はORゲート、306はANDゲートであ
る。308はFIFOであり、5120画素分のデータ
を記憶できる。
【0062】307はFIFO308からの信号をAN
Dゲート306で制御するための回路であり、4ライン
に3ライン分だけANDゲート306をイネーブルにす
る。そして、ORゲート305では、主走査方向と副走
査方向のそれぞれ4画素分ずつの16画素分の画像信号
のORとして出力される。FIFOのコントロール信号
であり、リードイネーブル、ライトイネーブル信号を生
成する。
【0063】310はシリアルパラレル変換である。こ
こでは4分の1クロックが入力されることにより、入力
信号は4分の1に間引きされる。さらにF/F311と
セレクタ312によりタイミングを計りながら16画素
分の信号VO1が一度にページメモリ313に書き込ま
れる。VO1が書き込まれるタイミングは、4ラインに
一度かつ64クロックに一度となる。つまり画像信号
は、主走査副走査それぞれ4分の1に間引きされるため
100dpi相当の画像になる。314はページメモリ
313の制御信号であり、ライトイネーブル信号MWE
Nや、アドレス信号MAD、RAS、CAS信号を生成
する。
【0064】320はFIFOでありVX1を1ライン
遅延させてVX2を生成する。321はフリップフロッ
プ(F/F)とANDゲートからなり、ORゲート30
5の出力VX1から1画素分の孤立点の除去を行う。
【0065】322も321と同様にVX1に対して1
ライン遅延されたVX2が入力され1画素の孤立点の除
去を行う。321と322の回路の出力はANDゲート
323に入力される。
【0066】324は4画素分の信号のORをとる回路
であり、フリップフロップ4個とORゲートから構成さ
れる。325はORゲート、326はANDゲートであ
る。328はラインメモリ(FIFO)であり、512
0画素分のデータを記憶できる。
【0067】327はFIFO328からの信号をAN
Dゲート326で制御するための回路であり、4ライン
に3ライン分だけANDゲート326をイネーブルにす
る。そして、ORゲート325では、主走査方向と副走
査方向のそれぞれ4画素分ずつの16画素分の画像信号
のORとして出力される。FIFOのコントロール信号
であり、リードイネーブル、ライトイネーブル信号を生
成する。
【0068】330はシリアルパラレル変換である。こ
こでは16分の1クロックが入力されることにより、入
力信号はさらに4分の1に間引きされる。さらにF/F
331とセレクタ332によりタイミングを計りながら
16画素分の信号が一度にページメモリ313に書き込
まれる。なお、セレクタ333により、領域用データV
O1と検索用データVO2が選択される。VO2が選択
されるタイミングは、16ラインに一度かつ256クロ
ックに一度となる。つまり画像信号は25dpi相当の
画像になる。
【0069】図15(a)はページメモリに書き込むと
きのアドレスマップである。アドレス00000hから
7FFFFhまでは検索用メモリ空間でありR,G,
B、黒の各色に対応した領域でそれぞれ4つのブロック
に分かれている。また、アドレス80000hからFF
FFFhまでは領域用メモリ空間であり、R,G,B、
黒の各色に対応したそれぞれ4つのブロックに分かれて
いる。
【0070】図16は、ページメモリに書き込む時の制
御信号のタイミングを表した図である。図16では4ラ
イン目ごとのタイミングを表し、64クロックごとにそ
れぞれ4つの領域用画像信号を異なるアドレスに書き込
んでいる。1、2、3ライン目ではメモリへの書き込み
は行わない。
【0071】また、図17はページメモリに書き込む時
の制御信号のうち16ライン目ごとのタイミングを表し
た図である。
【0072】64クロックごとにそれぞれ4つの領域用
画像信号を書き込みながら、256クロックごとにセレ
クタSLXMを切り換え、それぞれ4つの検索用画像信
号を異なるアドレスに書き込んでいる。
【0073】図14は、エリア生成回路160のうちメ
モリ読み出し部を表した図である。
【0074】401は8個のF/Fからなり、ページメ
モリ313から読み出された画像信号をタイミングを合
わせて各F/F401のいずれかにラッチさせる。
【0075】402はパラレルシリアル変換回路であ
り、16画素分の画像信号を1画素分ずつシリアルに出
力する。403、404はFIFOであり、それぞれ1
ラインと2ラインずつ画像信号を遅延させ、また、4ラ
インずつ同じ画像信号を出力させる。405はF/Fで
あり4分の1のクロックが入力される。
【0076】そして、406は補間回路であり3×3の
補間演算を行う。つまりここで画像信号は、400dp
i相当の画像信号になる。
【0077】図15(b)は、メモリ読み出し時のメモ
リマップの例を示した図である。8つのブロックにそれ
ぞれ各色の編集された領域が割り当てられている。ここ
でポイントとは予め点で指定された後に編集された領域
を表し、ループとは予め閉領域で指定された後に編集さ
れた領域を表す。kは黒画像の領域である。
【0078】図18は、メモリ読み出し時のタイミング
図である。図18のように64クロックごとに8つのブ
ロックから1つずつ画像信号を読み出していく。また、
読み出す画像のアドレスは4ラインごとに更新される。
【0079】<シーケンス>次に、図19のフローチャ
ートを参照して本実施形態の制御フローを示す。
【0080】まず、予め白黒原稿の任意の編集する領域
にカラーマーカ等例えば赤色のマーカによりマーキング
をしておく。
【0081】原稿を原稿台にセットし、ステップS90
1でコピースタートキーを押すことにより、ステップS
902で光学系が原稿をプリスキャンして画像信号を読
み込む。読み込まれたRGBの各画像信号は、ステップ
S903でHSL空間に変換された後に一定の範囲のし
きい値によりR(レッド)、G(グリーン)、B(ブル
ー)の3色のマーカ信号及び、Bk(ブラック)の画像
信号として2値化される。このマーカ信号はステップS
904でエリア生成回路のメモリコントローラに入力さ
れ、4画素ごとかつ4ラインごとに間引きされた画像信
号が各色ごとに領域メモリに書き込まれる。
【0082】さらに4画素ごとかつ4ラインごとに間引
きされた画像信号が各色ごとに検索用メモリに書き込ま
れる。そして、ステップS905でCPUまたはエリア
コントローラが検索用メモリのうちR画像信号の書き込
まれたアドレスを検索する。次に、検索用メモリで検索
したアドレスを基にして、エリアメモリのR画像信号の
アドレスを探索することにより、赤色のマーカで囲まれ
た位置を正確に検索できる。さらに、ステップS906
で赤色のマーカの位置に対応するアドレスに囲まれた内
部を塗りつぶす。このような処理を他のアドレスでも行
うことにより、3ビットのエリアコード信号が生成され
る。
【0083】ステップS907では、再び光学系が原稿
を読み取り、画像信号が読み取られる。また、ステップ
S908でエリアコード信号がメモリから読み出され、
パラレルシリアル変換されながら出力される。また3画
素分と3ライン分の信号により3x3の補間演算を行い
ながら出力されて、エリアコードの領域に対応した画像
編集例えばペイント処理等が行われる。そして、ステッ
プS909で画像信号が現像器により現像され、用紙に
出力される。
【0084】<グラデーション画像>グラデーション画
像としては連続する濃淡画像をある単位ステップ階調毎
に比例して変化するもの、ある一定の周期をもって徐々
に階調を増加又は減少して変化するもの、等いろいろな
形のパターンが想定される。本実施例の画像形成装置に
おいて、グラデーション画像はこうした想定される全て
のパターンを含む。
【0085】<乱数データの加算>図3は、図2Bにお
ける乱数加算処理部180のブロック図である。210
は乱数発生部で画像データに加算する乱数信号の生成を
行うブロックである。220は乱数最大値算出部で、乱
数信号の最大値を算出するブロックである。230は乱
数加算量算出部で、画像の階調に従って加算する乱数の
最大値を調整して加算する為に、階調に応じた乱数加算
量の算出を行うブロックである。240は乱数加算量選
択部で、入力画像データの階調に応じて、乱数加算量算
出部230により各区間毎に求めた乱数データの中で、
画像データの階調に相当する区間の乱数データを選択し
て出力するブロックである。250は乱数加算部で、入
力画像データに対して乱数データを加算するブロックで
ある。260はセレクタで、乱数加算処理を行った画像
データと入力画像データの一方を選択して出力するブロ
ックであり、エリアLUT175により乱数加算の制御
が行われる。270はレジスタ部で、レジスタ群で構成
され、各ブロックの設定値はCPU130を介してレジ
スタ値として設定される。
【0086】図4は、乱数発生部210のブロック図で
ある。乱数発生部210はシフトレジスタ群211とE
xORゲート212によって構成されている。シフトレ
ジスタ211は電源の投入時にリセットされる。213
はセレクタで、シフトレジスタ211のロード信号の切
り換えを行う。セレクタ213はレジスタ270による
セレクト信号A又はBに切り換えることができる。セレ
クト信号がAの時、一ライン目の画像先端信号が到来す
るタイミングでシフトレジスタ211のロードを色毎に
行う。セレクト信号がBの時、レジスタ270で設定す
るロード信号に従ってシフトレジスタ211のロードを
行う。シフトレジスタ211のロード信号がアクティブ
となると、シフトレジスタ211はロード入力端子に入
力されるロード入力信号を読み込む。ロード入力信号は
レジスタ270によって設定することができる。シフト
レジスタ211はロードした信号を画像クロック信号に
同期してシフト動作を繰り返す。シフトレジスタ211
の出力は、後段のExORゲート212によりExOR
され乱数データとして出力される。
【0087】図5は、乱数最大値算出部220のブロッ
ク図である。乱数最大算出部220は主に乗算器221
によって構成されている。乱数発生部210からの乱数
元信号が入力されると、乱数最大値算出部220は、乱
数元信号ともう一方の入力信号である乱数最大値信号の
乗算を行い、乱数の最大値を乱数最大値信号の示す値と
なるよう調整し出力する。乱数最大値信号の値はレジス
タ270によって設定することができる。
【0088】図6は、乱数加算量算出部230のブロッ
ク図である。本実施形態では、乱数加算算出部230
は、画像データに加算する乱数データの最大値を特にそ
の階調に応じて変化させるものである。乱数データの付
加により部分的に極端に階調が変化することを防止する
ためである。乱数加算量算出部230は、主に各階調区
間分の乗算器231a乃至cにより構成される。乱数加
算量算出部230は、乱数最大値算出部220から入力
される乱数データと、乱数の最大値が切り換わる階調の
変加点を示す階調閾値信号1及び2と、加算する画像デ
ータと、によって乗算を行い、区間毎にそれぞれ最大値
を算出して、算出した値を最大値とする乱数データを出
力する。階調閾値信号1及び2の閾値データはレジスタ
270によって設定することができる。これを図10を
参照して説明する。
【0089】乱数加算量算出部230は、図10に示す
ように画像データの全階調(この例では255階調)を
幾つかの区間、ここでは区間A乃至Cの3つの区間に分
割して、各区間毎にそれぞれ乱数の最大値を算出してそ
れに見合った乱数データを出力する。区間A乃至Cは、
レジスタ270により設定される階調閾値1及び2によ
り区分けされる。すなわち、区間Aは階調0から階調閾
値1まで、区間Bは階調閾値1から階調閾値2まで、区
間Cは階調閾値2から階調255までとして区分けされ
る。
【0090】そして、区間Bの各階調の乱数データの最
大値は、一律に乱数最大値算出部220から出力された
乱数信号とする。区間Aの各階調の乱数データの最大値
は、各階調に応じて異なり、以下の式による。 最大値=乱数信号/階調閾値1×階調 また、区間Cの各階調の乱数データの最大値は、各階調
に応じて異なり、以下の式による。 最大値=乱数信号/(255−階調閾値2)×(階調−
階調閾値2) なお、いずれの式においても、乱数信号とは乱数最大値
算出部220から出力された乱数信号であり、階調と
は、乱数データの最大値を求める対象であるところの階
調である。
【0091】図7は、乱数加算量選択部240のブロッ
ク図である。乱数加算量選択部240は、主に上述した
区間A乃至C毎に設けられた比較器からなる比較器群2
41とセレクタ242により構成される。乱数加算量選
択部240は、入力される画像データの階調と階調閾値
信号1又は2の示す階調との比較を比較器群241で行
い、比較の結果、入力される画像データがどの区間の階
調に相当するかを知らせる区間選択信号をセレクタ24
2に供給する。セレクタ242には各階調区間毎の加算
乱数データが前段の乱数加算量算出部230から入力さ
れ、区間選択信号に応じてセレクタを切り換え、相当す
る区間の乱数データを選択し出力する。
【0092】図8は、乱数加算部250のブロック図で
ある。乱数加算部250は、主にフリップフロップ群2
51と、セレクタ252と、加算器253と、加算タイ
ミング生成部254とにより構成される。本実施形態で
は、画像に加算する乱数の位置をずらすため、1ライン
毎に加算する乱数の位置を主走査方向に1画素ずつ交互
に入れ換えるようにする。そして、乱数の加算分を相殺
する為、加算した乱数位置の主走査方向2画素後の位置
に相当する位置には、2画素前の乱数データと極性の異
なるものを加算するよう制御するものとする。例えば、
乱数データを加算した2画素後の位置では、入力された
画像データに対して乱数データを減算するよう制御す
る。図11は、この処理を表した図であり、図中の白丸
と黒丸とが乱数データであり、黒丸の乱数は、主走査方
向の2画素前の白丸の乱数値と絶対値が共通し、かつ、
符号が逆のものである。乱数加算部250内のセレクタ
252の入力Aには乱数データと極性信号が入力され入
力Bにはフリップフロップ251により遅延された片方
の2画素手前の乱数データ及び極性信号の反転したもの
が入力されている。加算タイミング生成部254は、画
像データに乱数を加算するタイミング信号であるセレク
トAとセレクトBを制御するブロックで、画像クロック
信号と主走査同期信号が入力されている。
【0093】セレクトA信号とセレクトB信号の発生タ
イミングを図12に示す。セレクトA信号及びセレクト
B信号はそれぞれ4画素周期でアクティブとなり、セレ
クトA信号とセレクトB信号の位相関係は2画素の位相
差を持つよう発生される。又、セレクトA信号とセレク
トB信号との発生位相は1ライン毎に主走査方向に1画
素ずつ交互にずれるよう制御される。加算タイミング生
成部254により生成されるセレクトA信号及びセレク
トB信号は、セレクタ252の切り換え信号として入力
され、セレクタ252はセレクトA信号がアクティブ時
にはA端子に入力されている乱数データと極性信号を出
力し、セレクトB信号がアクティブ時にはB端子に入力
されている主走査方向2画素手前の乱数データ及び極性
信号の反転したものを出力する。
【0094】更に、セレクタ252により選択された乱
数データと極性信号は、画像データと共に後段の加算器
253に入力される。加算器253は画像データに対す
る乱数データの加減算処理を行う。加減算の制御は入力
される極性信号により行い、極性信号が“L”の時は加
算し、“H”の時には減算をするよう制御する。
【0095】加減算処理した画像データは、オーバーフ
ロー及びアンダーフロー制御を行い、加算時の計算結果
が画像データの最大値(8bit時は255)を超えた
場合は最大値とし、減算時の計算結果が負となった場合
にはゼロとなるようそれぞれ制御される。乱数加算部2
53の出力は、乱数データを加算した画像データとし
て、後段のセレクタ260に供給される。
【0096】図9は、セレクタ260のブロック図であ
る。セレクタ260は乱数加算処理を行った画像データ
と、乱数加算処理を行っていない画像データとのいずれ
か一方を選択して出力するブロックである。
【0097】なお、本発明は、前述した実施形態の機能
を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した
記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシス
テムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出
し実行することによっても、本発明の目的が達成される
ことはいうまでもない。
【0098】この場合、記録媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0099】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ
カード、ROM、EEPROM等を用いることができ
る。
【0100】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0101】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接統された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることは言うまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウェアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。
【0103】さらに、本発明を達成するためのソフトウ
ェアによって表されるプログラムをネットワーク上のデ
ータベースから通信プログラムによりダウンロードして
読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、
本発明の効果を享受することが可能となる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像中の特定の領域、又は、合成される複数の画像のう
ちの特定の画像にのみ乱数データを付加することができ
るので、画像全体の品質を維持しつつ、階調飛びを補正
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である画像形成装置の概略断
面図である。
【図2A】本発明の実施形態の画像形成装置における、
画像処理部36,コントローラ部37及び周辺被制御部
のブロック図である。
【図2B】本発明の実施形態の画像形成装置における、
画像処理部36,コントローラ部37及び周辺被制御部
のブロック図である。
【図3】乱数加算処理部180のブロック図である。
【図4】乱数加算処理部180における乱数発生部21
0のブロック図である。
【図5】乱数加算処理部180における乱数最大値算出
部220のブロック図である。
【図6】乱数加算処理部180における乱数加算量算出
部230のブロック図である。
【図7】乱数加算処理部180における乱数加算量選択
部240のブロック図である。
【図8】乱数加算処理部180における乱数加算部25
0のブロック図である。
【図9】乱数加算処理部180におけるセレクタ260
のブロック図である。
【図10】乱数加算量算出部230における階調毎に乱
数データの最大値を変化させるための制御の説明図であ
る。
【図11】乱数加算部250における乱数加算処理の説
明図である。
【図12】乱数加算部250におけるセレクトA信号と
セレクトB信号との発生タイミングを表した図である。
【図13A】エリア生成回路160のうちメモリ書き込
み部を表した図(左半分)である。
【図13B】エリア生成回路160のうちメモリ書き込
み部を表した図(右半分)である。
【図14】エリア生成回路160のうちメモリ読み出し
部を表した図である。
【図15】(a)ページメモリに書き込むときのアドレ
スマップの例を示した図である。 (b)メモリ読み出し時のメモリマップの例を示した図
である。
【図16】ページメモリに書き込む時の制御信号のタイ
ミングを表した図である。
【図17】ページメモリに書き込む時の制御信号のうち
16ライン目ごとのタイミングを表した図である。
【図18】メモリ読み出し時のタイミング図である。
【図19】本実施形態の制御フローを示したフローチャ
ートである。
【図20】エリアLUT175が有するルックアップテ
ーブルの構成例を示した図である。
【図21】乱数加算のON/OFFを制御するRCD信
号のLUTにセットするテーブルの例を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/21 H04N 1/46 Z 5C079 5/91 5/91 H Fターム(参考) 5B057 AA11 BA02 BA24 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC03 CE08 CE14 CE17 CH04 CH11 5C021 PA58 PA66 RB00 YA00 ZA00 5C053 FA04 KA02 KA12 KA22 KA24 KA30 LA03 5C076 AA14 AA19 BA03 BA06 BA07 CA02 CA10 5C077 LL04 LL19 MM03 MP08 NN10 PP02 PP23 PP27 PP28 PP33 PQ23 PQ25 SS02 SS05 TT02 TT06 5C079 HB02 HB12 JA23 KA06 LA05 LA10 LA12 LA40 LB01 LC05 MA01 MA02 MA04 NA05 PA02 PA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値のカラー画像データの画像処理方法
    であって、 前記カラー画像データ中の、乱数データを付加する一部
    の領域を設定する領域設定工程と、 設定した領域の前記カラー画像データにのみ、乱数デー
    タを付加する乱数付加工程と、を含むことを特徴とする
    画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記領域設定工程では、前記カラー画像
    データ中のグラデーション画像部分のみを前記領域とし
    て設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    方法。
  3. 【請求項3】 複数の多値のカラー画像を合成して一の
    画像を形成する画像処理方法であって、 前記複数の多値のカラー画像の中から、グラデーション
    画像を含む画像を識別する工程と、 前記グラデーション画像を含む画像に係る画像データに
    乱数データを付加する工程と、を含むことを特徴とする
    画像処理方法。
  4. 【請求項4】 多値のカラー画像データの画像処理装置
    であって、 前記カラー画像データ中の、乱数データを付加する一部
    の領域を設定する領域設定手段と、 設定した領域の前記カラー画像データにのみ、乱数デー
    タを付加する乱数付加手段と、を備えたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記領域設定手段は、前記カラー画像デ
    ータ中のグラデーション画像部分のみを前記領域として
    設定することを特徴とする請求項4に記載の記載の画像
    処理装置。
  6. 【請求項6】 複数の多値のカラー画像を合成して一の
    画像を形成する画像処理装置であって、 前記複数の多値のカラー画像の中から、グラデーション
    画像を含む画像を識別する手段と、 前記グラデーション画像を含む画像に係る画像データに
    乱数データを付加する手段と、を備えたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  7. 【請求項7】 多値のカラー画像データの画像処理のた
    めのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であっ
    て、該コンピュータプログラムが、 前記カラー画像データ中の、乱数データを付加する一部
    の領域を設定する領域設定工程のコードと、 設定した領域の前記カラー画像データにのみ、乱数デー
    タを付加する乱数付加工程のコードと、を含むことを特
    徴とする記憶媒体。
  8. 【請求項8】 前記領域設定工程では、前記カラー画像
    データ中のグラデーション画像部分のみを前記領域とし
    て設定することを特徴とする請求項7に記載の記憶媒
    体。
  9. 【請求項9】 複数の多値のカラー画像を合成して一の
    画像を形成するためのコンピュータプログラムを格納し
    た記憶媒体であって、該コンピュータプログラムが、 前記複数の多値のカラー画像の中から、グラデーション
    画像を含む画像を識別する工程のコードと、 前記グラデーション画像を含む画像に係る画像データに
    乱数データを付加する工程のコードと、を含むことを特
    徴とする記憶媒体。
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