JP2003216365A - 画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置および画像形成装置

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JP2003216365A
JP2003216365A JP2002011187A JP2002011187A JP2003216365A JP 2003216365 A JP2003216365 A JP 2003216365A JP 2002011187 A JP2002011187 A JP 2002011187A JP 2002011187 A JP2002011187 A JP 2002011187A JP 2003216365 A JP2003216365 A JP 2003216365A
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Koji Hayashi
浩 司 林
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャナ等又はプリンタを複数の中から選択
可の画像処理装置を提供。スキャナ等又はプリンタの変
更にともなうオペレータの画像補正の変更作業を簡略
化。スキャナ,プリンタの選択使用作業を簡易にする。 【解決手段】 外部のスキャナ等&プリンタを接続可能
な画像処理装置ACPであって、その中のデータ処理器IPP
は、プログラマブルなSIMDプロセッサ144を有し、
不揮発メモリ5は、スキャナ等の画像データ補正190およ
びプリンタ出力補正200を行う、補正特性が異なる各画像
処理プログラムを生成するプログラム情報を有し、操作
ボード20は、不揮発メモリ5のプログラム情報を用いて
1つの補正特性の画像処理を行う画像処理プログラムを
指定する入力手段53,71g,60を有し、コントローラ1は、
操作ボードによって指定された画像補正プログラムを、
データ処理器のプログラムメモリ145,146に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば用紙原稿の
画像を読取る画像スキャナ,フィルムスキャナ,デジタ
ルカメラ,DVD,CG等、画像データを出力する画像
データ供給手段、および/又はプリンタ、を選択的に接続
して、その出力又は入力画像データをプリント出力に適
した画像データに補正する画像処理装置およびそれを用
いる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば複合機能複写機は、原稿画像スキャ
ナ,画像処理装置およびプリンタを組合わせて、スキャ
ナが発生する画像データをプリンタの画像出力特性に合
う画像データに補正してプリンタに出力する一般的な複
写機能の他に、パソコン,ファクシミリ又は画像メモリ
の文章出力もしくはCG(Computer Graphics)又はCA
Dの出力をプリントアウトする印刷機能,原稿画像スキ
ャナが発生する画像データをパソコン又はファクシミリ
に送出するスキャナ機能、ならびに、スキャナ,パソコン
又はファクシミリが出力する画像データを画像メモリに
蓄積する機能および蓄積情報に編集を加える機能等、を
有する。
【0003】特開2001−157042号公報には、
原稿画像スキャナが発生する画像データを、その画像デ
ータに対応する原稿のサイズに関する情報とともに画像
メモリに記憶し、変倍条件を指定し、変倍条件と前記原
稿サイズから変倍率を算出し、そして変倍処理およびプ
リンタ出力用の画像処理をして、顕像出力する。すなわ
ちプリントアウトする。変倍処理は、画像処理器である
SIMDプロセッサにプロセスコントローラから変倍率
対応の再配置画像データ演算係数をダウンロードし、こ
の係数を用いる演算プログラムを用いてSIMDプロセ
ッサが再配置画像データ(変倍処理した画像データ)を
算出する。すなわち、変倍率に応じてSIMDプロセッ
サの変倍プログラムを変更している。
【0004】特開2001−76125号公報には、画
像読取りユニットが変更になり読み取り画像劣化の特性
が変わる場合には、空間フィルタ処理の係数値A〜Yを
プロセスコントローラからSIMD型の画像処理プロセ
ッサにダウンロードして、空間フィルタを変更する。す
なわち画像読取りユニットを変更するとき、SIMDプ
ロセッサの空間フィルタ処理プログラムを変更してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】複写機においては、多
くの画像を読みとるスキャナと画像を印刷するプリンタ
と画像処理デバイスとが組み合わされており、スキャナ
の画像データの特性すなわち画像入力特性や、プリンタ
の出力特性すなわち画像出力特性に応じて、画像処理の
画像処理方式が最適化されている。
【0006】しかしながら、ユーザのニーズによって
は、標準で組み合わされているスキャナより高速に読み
取り可能なスキャナ、あるいは、より高精細なスキャナ
などと組み合わせたいという場合がある。また、同様
に、標準で組み合わされているプリンタよりも、高速出
力可能なプリンタ、もしくは、より高精細出力が可能な
プリンタ、もしくは低コストなプリンタと組み合わせて
使用したい場合がある。
【0007】そのような場合、好ましいスキャナ,プリ
ンタを組み合わせて使用する場合には、スキャナで読み
とった画像データを処理するために、パソコンなどのコ
ンピューターなどを接続し、必要に応じて熟練したユー
ザが処理を行うなどがなされていたが、従来の複写機と
同等に使用が簡便であることが望まれる。
【0008】ところが、例えば選択して組み合わせたス
キャナとプリンタの解像度が異なる場合、例えば、スキ
ャナが400dpiのフラットベッドスキャナで、プリ
ンタが600dpiであったり、1200dpiであっ
た場合に補間処理などによるdpiの増加が必要であ
る。また、スキャナが、2400dpiの高解像度スキ
ャナで、プリンタが600dpiの標準解像度で有る場
合には、間引き処理などによるdpiの低減が必要とな
る。
【0009】読み取り解像度が異なるスキャナを接続す
る場合、特定のスキャナ用に最適化された空間フィルタ
係数や、空間フィルタサイズでは、必ずしもスキャナ本
来の性能が発揮できない場合があり空間フィルタの変更
が必要であり、また、上記のようにdpiを変更する場合
には、変更による画像の荒れを抑制または修正するフィ
ルタ処理も必要になる。
【0010】また、接続するスキャナが使用するCCD
や、照明するための光源の色温度特性,もしくは発光波
長分布により、同じ原稿を照明し、読みとっても異なる
色調の画像を表す画像データが得られる。この色補正が
必要になる。
【0011】スキャナやプリンタを選択するたびに、あ
るいは組合わせを変更する度に、上述のような各種の画
像処理パラメータを変更または調整する作業をすること
はわずらわしく、スキャナやプリンタを選択使用する場
合でも従来の複写機と同等に選択使用が簡便であること
が望まれる。
【0012】本発明は、例えばスキャナなどの画像デー
タ供給手段および/又はプリンタを複数の中から選択使
用できる画像処理装置を提供すること,画像データ供給
手段および/又はプリンタの変更にともなうオペレータ
の画像補正の変更作業を簡略にすること、および、画像デ
ータ供給手段および/又はプリンタのオペレータによる
選択使用作業を簡易にすること、を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)操作ボード(20),
不揮発メモリ(5),装置外部と画像データをやり取りす
る通信手段(2,8,9),システムコントローラ(1),画像デ
ータ処理手段(1PP),画像データバス(Pb)、ならびに、前
記通信手段,画像データバスおよび画像データ処理手段
の間の画像データのやり取りを制御する画像データ制御
手段(CDIC)、を備え、装置外部の画像データ供給手段(10)
およびプリンタ(100)を接続可能である画像処理装置(AC
P)であって、前記画像データ処理手段(IPP)は、画像処理
のための演算処理手段として、画像処理プログラムを格
納するプログラムメモリ(145,146)、ならびに、入力レジ
スタおよび出力レジスタ(150)を有し該プログラムメモ
リ(145,146)に格納された画像処理プログラムにより演
算処理を実行して入力レジスタの入力画像データに対し
て並列的に画像処理をおこない出力画像データを出力レ
ジスタへ出力するプログラマブルな演算器(144)、を有し
ており、前記不揮発メモリ(5)は、画像データ供給手段
(10)が出力する画像データの補正である入力補正(190)
および入力補正した画像データをプリンタ出力用の画像
データに処理する出力補正(200)を行う、補正特性が異な
る各画像処理プログラムを生成するためのプログラム情
報を有し、前記操作ボード(20)は、前記不揮発メモリ(5)
のプログラム情報を用いて1つの補正特性の画像処理を
行う画像処理プログラムを指定するための入力手段(53,
71g,60)を有し、前記システムコントローラ(1)は、前記
操作ボード(20)の入力手段によって指定された補正特性
の画像処理を行う画像処理プログラムを、前記画像デー
タ処理手段(IPP)のプログラムメモリ(145,146)に設定す
る、画像処理装置(ACP)。
【0014】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項
に付した記号を、参考までに付記した。以下も同様であ
る。
【0015】これによれば、選択使用する画像データ供
給手段(10)および又はプリンタ(100)に対応する最も画
像品質を高くする画像処理プログラムを操作ボード(20)
で選択することができる。システムコントローラ(1)
が、操作ボード(20)によって指定された補正特性の画像
処理を行う画像処理プログラムを、画像データ処理手段
(IPP)のプログラムメモリ(145,146)に設定し、画像デー
タ処理手段(IPP)が該プログラムメモリに格納された画
像処理プログラムにより演算処理を実行して入力画像デ
ータに対して並列的に画像処理をおこなう。これによ
り、選択使用する画像データ供給手段(10)および又はプ
リンタ(100)に対応する最も画像品質が高い画像データ
あるいはプリント画像を得ることができる。
【0016】ユーザのニーズによっては、標準で組み合
わされているスキャナ(10)より高速に読み取り可能なス
キャナ、あるいは、より高精細なスキャナなどと組み合
わせたいという場合がある。また、同様に、標準で組み
合わされているプリンタ(100)よりも、高速出力可能な
プリンタ、もしくは、より高精細出力が可能なプリン
タ、もしくは低コストなプリンタと組み合わせて使用し
たい場合がある。本発明の画像処理装置(ACP)は、この
ような場合に容易に所望の組み合わせを選択しかつ画像
品質が高い画像データあるいはプリント画像を得ること
ができる。スキャナ+パソコン+プリンタのシステムよ
りも、簡便、低コストなカスタムな複写機を必要に応じ
て適宜形成することが可能となる。
【0017】また、前記画像データ処理手段(IPP)が、複
数の画素を同時に処理することが可能な、いわゆるSI
MD(Single Instruction stream Multiple Data strea
m)型のプロセッサであるので、高速な画像処理が可能で
ある。
【0018】
【発明の実施の形態】(2)前記操作ボード(20)は、各
画像データ供給手段(10,外部接続のもの)宛てに各補正
特性の画像処理を行う画像処理プログラムを指定する情
報を保持する不揮発メモリ(64),指定情報を選択する手
段(60a,60b,60i,60j),選択された指定情報を表示する
ディスプレイ(60)およびスタートキー(71)を有し、前記
システムコントローラ(1)は、前記ディスプレイに表示
する指定情報に宛てられた補正特性の画像処理を行う画
像処理プログラムを、前記画像データ処理手段(IPP)のプ
ログラムメモリ(145,146)に設定し、スタートキー(71)が
オンすると、該指定情報が宛てられた画像データ供給手
段(10/外部接続のもの)の画像データを前記画像データ
処理手段(IPP)で処理する、上記(1)の画像処理装置
(ACP)。
【0019】これによれば、ユーザが指定情報選択手段
(60a,60b,60i,60j)で使用する画像データ供給手段(10/
外部接続のもの)を指定するとそれがディスプレイに表
示され、その指定情報に宛てられた補正特性の画像処理
を行う画像処理プログラムが画像データ処理手段(IPP)
のプログラムメモリ(145,146)に設定される。そして、ユ
ーザがスタートキー(71)を操作すると、指定情報で特定
される画像データ供給手段(10/外部接続のもの)の画像
データを画像データ処理手段(IPP)が、プログラムメモリ
(145,146)の画像処理プログラムに従って処理する。
【0020】各画像データ供給手段(10,外部接続のも
の)宛てに各補正特性の画像処理を行う画像処理プログ
ラムを指定する情報を不揮発メモリ(64)に記憶保持させ
た後は、操作ボード(20)で指定情報を選択しスタートキ
ーを操作するだけで、所望の画像データ供給手段を選択
しかつ画像品質が高い画像データを得ることができる。
【0021】(3)前記操作ボード(20)は、各プリンタ
(100,外部接続のもの)宛てに各補正特性の画像処理を行
う画像処理プログラムを指定する情報を保持する不揮発
メモリ(64),指定情報を選択する手段(60a,60b,60e,60
f),選択された指定情報を表示するディスプレイ(60),
プリント条件設定手段(60,71,53)およびスタートキー(7
1)を有し、前記システムコントローラ(1)は、前記ディス
プレイ(60)に表示する指定情報に宛てられた補正特性の
画像処理を行う画像処理プログラムを、前記画像データ
処理手段(IPP)のプログラムメモリ(145,146)に設定し、
スタートキー(71)がオンすると、該指定情報が宛てられ
たプリンタ(100/外部接続のもの)に与える画像データ
を前記画像データ処理手段(IPP)で処理してプリントア
ウトする、上記(1)又は(2)の画像処理装置(AC
P)。
【0022】これによれば、ユーザが指定情報選択手段
(60a,60b,60d,60e)で使用するプリンタ(100/外部接続
のもの)を指定するとそれがディスプレイに表示され、そ
の指定情報に宛てられた補正特性の画像処理を行う画像
処理プログラムが画像データ処理手段(IPP)のプログラ
ムメモリ(145,146)に設定される。そして、ユーザがスタ
ートキー(71)を操作すると、指定情報で特定されるプリ
ンタ(100/外部接続のもの)の画像データを画像データ
処理手段(IPP)が、プログラムメモリ(145,146)の画像処
理プログラムに従って処理する。
【0023】各プリンタ(100,外部接続のもの)宛てに各
補正特性の画像処理を行う画像処理プログラムを指定す
る情報を不揮発メモリ(64)に記憶保持させた後は、操作
ボード(20)で指定情報を選択しスタートキーを操作する
だけで、所望の画像データ供給手段を選択しかつ画像品
質が高いプリントアウトを得ることができる。
【0024】(4)前記操作ボード(20)は、1つの組合
せとする1つの画像データ供給手段(10/外部接続のも
の)と1つのプリンタ(100/外部接続のもの)を選択する
手段(60m,60n,60p,60q),各組合せ宛てに各補正特性の
画像処理を行う画像処理プログラムを指定する情報を保
持する不揮発メモリ(64),指定情報を選択する手段(60
a,60b),選択された指定情報を表示するディスプレイ(6
0),複写条件設定手段(60,71,53)およびスタートキー(7
1)を有し、前記システムコントローラ(1)は、前記ディス
プレイ(60)に表示する指定情報に宛てられた補正特性の
画像処理を行う画像処理プログラムを、前記画像データ
処理手段(IPP)のプログラムメモリ(145,146)に設定し、
スタートキー(71)がオンすると、該指定情報が宛てられ
た組合せの画像データ供給手段(10/外部接続のもの)の
画像データを前記画像データ処理手段(IPP)で処理して
該組合せのプリンタ(100/外部接続のもの)でプリント
アウトする、上記(1),(2)又は(3)に記載の画
像処理装置(ACP)。
【0025】これによれば、ユーザが指定情報選択手段
(60a,60b)で使用する画像データ供給手段とプリンタと
の組合せを指定すると、それがディスプレイに表示され、
その指定情報に宛てられた補正特性の画像処理を行う画
像処理プログラムが画像データ処理手段(IPP)のプログ
ラムメモリ(145,146)に設定される。そして、ユーザがス
タートキー(71)を操作すると、指定情報で特定される画
像データ供給手段が供給する画像データを、画像データ
処理手段(IPP)が、プログラムメモリ(145,146)の画像処
理プログラムに従って、指定情報で特定されるプリンタ
のプリント出力に適した画像処理をする。
【0026】各組合せ宛てに各補正特性の画像処理を行
う画像処理プログラムを指定する情報を不揮発メモリ(6
4)に記憶保持させた後は、操作ボード(20)で指定情報を
選択しスタートキーを操作するだけで、所望の画像デー
タ供給手段とプリンタの組合せ(複写機能)を選択しか
つ画像品質が高いコピーを得ることができる。
【0027】(5)画像データ供給手段(10)およびプリ
ンタ(100)の少なくとも一方と、上記(1)に記載の画像
処理装置(ACP)とを有し、少なくとも、画像データ供給手
段(10)およびプリンタ(100)の他方との組み合わせが可
能であり、少なくとも該他方の画像表現特性に応じて、
前記画像データ処理手段(ACP)の画像処理プログラムの
変更を可能にしたことを特徴とする画像形成装置(図
3)。
【0028】これによれば、プリンタを選択接続してそ
れに高品質のプリントアウトを行わせることができ、お
よび/又は、画像データ供給手段を選択接続して高品質
の複写を行うことができる。画像データ供給手段(10)お
よびプリンタ(100)の少なくとも一方を常備して容易に
所望の他方を選択しかつ画像品質が高いコピー画像を得
ることができる。スキャナ+パソコン+プリンタのシス
テムよりも、簡便、低コストなカスタムな複写機を必要
に応じて適宜形成することが可能となる。
【0029】(6)前記画像処理プログラムの補正特性
が異なる箇所は、画像データのdpiの変更(203),γ
変換(193,205),空間フィルタ(194),色補正(202)およ
び階調処理(206)の1つ以上である、上記(5)の画像形
成装置(図3,図8)。
【0030】これによれば、簡便、低コストなカスタム
なカラー複写機を必要に応じて適宜形成することが可能
となる。画像データのdpiの変更(203)に対応する補
正特性の画像処理プログラムに変更する場合には、スキ
ャナとプリンタとが異なる解像度の組み合わせであって
も、最適な画像処理を行えるようなプログラムを反映
し、複写機としての性能を向上することができる。スキ
ャナの変更にともなって、スキャナγ変換(193),空間フ
ィルタ(194)および色補正(202)が使用スキャナに合う画
像処理プログラムを接続する場合には、異なるスキャナ
を使用した場合でも、好ましい画質,色再現性のコピー
が得られる。
【0031】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明により明らかになろう。
【0032】
【実施例】図1に本発明の一実施例の複合機能フルカラ
ーデジタル複写機の外観を示す。このフルカラー複写機
は、大略で、自動原稿送り装置(ADF)30と、操作
ボード20と、カラースキャナ10と、カラープリンタ
100と、ステープラ及び作像された用紙を積載可能な
トレイ付きのフィニッシャ34と、両面ドライブユニッ
ト33と、給紙バンク35及び大容量給紙トレイ36、
の各ユニットで構成されている。機内の画像データ処理
装置ACP(図3)には、パソコンPCが接続したLA
N(Local Area Network)が接続されており、ファクシ
ミリコントロールユニットFCU(図3)には、電話回
線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器P
BXが接続されている。カラープリンタ100のプリン
ト済の用紙は、排紙トレイ108上またはフィニッシャ
34に排出される。
【0033】図2に、カラープリンタ100の機構を示
す。この実施例のカラープリンタ100は、レーザプリ
ンタである。このレーザプリンタ100は、マゼンダ
(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラ
ック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー
像形成ユニットが、転写紙の移動方向(図中の右下から
左上方向)に沿ってこの順に配置されている。即ち、4
連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。
【0034】これらマゼンダ(M),シアン(C),イ
エロー(Y)および黒(K)のトナー像形成ユニット
は、それぞれ、感光体ドラム111M,111C,11
1Yおよび111Kを有する感光体ユニット110M,
110C,110Yおよび110Kと、現像ユニット1
20M,120C,120Yおよび120Kとを備えて
いる。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニ
ット内の感光体ドラム111M,111C,111Yお
よび111Kの回転軸が水平x軸に平行になるように、
且つ、転写紙移動方向(y,z平面上でy軸に対して4
5°をなす左上がり線)に所定ピッチの配列となるよう
に、設定されている。各感光体ユニットの感光体ドラム
としては、表面に有機感光体(OPC)層を有する直径
が30mmの感光体ドラムを用いた。
【0035】また、レーザプリンタ100は、上記トナ
−像形成ユニットのほか、レーザ走査による光書込ユニ
ット102、給紙カセット103,104、レジストロ
ーラ対105、転写紙を担持して各トナ−像形成部の転
写位置を通過するように搬送する転写搬送ベルト160
を有する転写ベルトユニット106、ベルト定着方式の
定着ユニット107、排紙トレイ108,両面ドライブ
(面反転)ユニット33等を備えている。また、レーザ
プリンタ100は、図示していない手差しトレイ、トナ
−補給容器、廃トナーボトル、なども備えている。
【0036】光書込ユニット102は、光源、ポリゴン
ミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像デー
タに基づいて各感光体ドラム111M,111C,11
1Yおよび111Kの表面にレーザ光を、x方向に振り
走査しながら照射する。また図2上の一点鎖線は、転写
紙の搬送経路を示している。給紙カセット103,10
4から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドで案
内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対
105に送られる。このレジストローラ対105により
所定のタイミングで転写搬送ベルト160に送出された
転写紙は転写搬送ベルト160で担持され、各トナ−像
形成部の転写位置を通過するように搬送される。
【0037】各トナー像形成部の感光体ドラム111
M,111C,111Yおよび111Kに形成されたト
ナー像が、転写搬送ベルト160で担持され搬送される
転写紙に転写され、各色トナー像の重ね合わせ即ちカラ
ー画像が形成された転写紙は、定着ユニット107に送
られる。すなわち転写は、転写紙上にじかにトナー像を
転写する直接転写方式である。定着ユニット107を通
過する時トナー像が転写紙に定着する。トナー像が定着
した転写紙は、排紙トレイ108,フィニッシャ36又
は両面ドライブユニット33に排出又は送給される。
【0038】イエローYのトナ−像形成ユニットの概要
を次に説明する。他のトナ−像形成ユニットも、イエロ
ーYのものと同様な構成である。イエローYのトナー像
形成ユニットは、前述のように感光体ユニット110Y
及び現像ユニット120Yを備えている。感光体ユニッ
ト110Yは、感光体ドラム111Yのほか、感光体ド
ラム表面に潤滑剤を塗布するブラシローラ,感光体ドラ
ム表面をクリーニングする揺動可能なブレード,感光体
ドラム表面に光を照射する除電ランプ,感光体ドラム表
面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ、等を備えてい
る。
【0039】感光体ユニット110Yにおいて、交流電
圧が印加された帯電ローラにより一様帯電された感光体
ドラム111Yの表面に、光書込ユニット102で、プ
リントデータに基づいて変調されポリゴンミラーで偏向
されたレーザ光Lが走査されながら照射されると、感光
体ドラム111Yの表面に静電潜像が形成される。感光
体ドラム11IY上の静電潜像は、現像ユニット20Y
で現像されてイエローYのトナー像となる。転写搬送ベ
ルト160上の転写紙が通過する転写位置では、感光体
ドラム11IY上のトナー像が転写紙に転写される。ト
ナ−像が転写された後の感光体ドラム111Yの表面
は、ブラシローラで所定量の潤滑剤が塗布された後、ブ
レードでクリーニングされ、除電ランプから照射された
光によって除電され、次の静電潜像の形成に備えられ
る。
【0040】現像ユニット120Yは、磁性キャリア及
びマイナス帯電のトナ−を含む二成分現像剤を収納して
いる。そして、現像ケース120Yの感光体ドラム側の
開口から一部露出するように配設された現像ローラや、
搬送スクリュウ、ドクタブレード、トナ−濃度センサ,
粉体ポンプ等を備えている。現像ケース内に収容された
現像剤は、搬送スクリュウで攪拌搬送されることにより
摩擦帯電する。そして、現像剤の一部が現像ローラの表
面に担持される。ドクタブレードが現像ローラの表面の
現像剤の層厚を均一に規制し、現像ローラの表面の現像
剤中のトナーが感光体ドラムに移り、これにより静電潜
像に対応するトナー像が感光体ドラム111Y上に現わ
れる。現像ケース内の現像剤のトナー濃度はトナ−濃度
センサで検知される。濃度不足の時には、粉体ポンプが
駆動されてトナーが補給される。
【0041】転写ベルトユニット106の転写搬送ベル
ト160は、各トナ−像形成部の感光体ドラム111
M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する
各転写位置を通過するように、4つの接地された張架ロ
ーラに掛け回されている。これらの張架ローラのうち、
2点鎖線矢印で示す転写紙移動方向上流側の入口ローラ
には、電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラが
対向するように配置されている。これらの2つのローラ
の間を通過した転写紙は、転写搬送ベルト160上に静
電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ロー
ラは、転写搬送ベルトを摩擦駆動する駆動ローラであ
り、図示しない駆動源に接続されている。また、転写搬
送ベルト160の外周面には、電源から所定のクリーニ
ング用電圧が印加されたバイアスローラが接触するよう
に配置されている。このバイアスローラにより転写搬送
ベルト160上に付着したトナ−等の異物が除去され
る。
【0042】また、感光体ドラム111M,111C,
111Yおよび111Kに接触対向する接触対向部を形
成している転写搬送ベルト160の裏面に接触するよう
に、転写バイアス印加部材を設けている。これらの転写
バイアス印加部材は、マイラ製の固定ブラシであり、各
転写バイアス電源から転写バイアスが印加される。この
転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスによ
り、転写搬送ベルト160に転写電荷が付与され、各転
写位置において転写搬送ベルト160と感光体ドラム表
面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0043】図3に、図1に示す複写機の画像処理系統
のシステム構成を示す。このシステムでは、読取ユニッ
ト11と画像データ出力I/F(Interface:インターフ
ェイス)12でなるカラー原稿スキャナ12が、画像デー
タ処理装置ACPの画像データインターフェース制御C
DIC(以下単にCDICと表記)に接続されている。
画像データ処理装置ACPにはまた、カラープリンタ1
00が接続されている。カラープリンタ100は、画像
データ処理装置ACPの画像データ処理器IPP(Imag
e Processing Processor;以下では単にIPPと記述)
から、書込みI/F134に記録画像データを受けて、作
像ユニット135でプリントアウトする。作像ユニット
135は、図2に示すものである。
【0044】画像処理装置である画像データ処理装置A
CP(以下では単にACPと記述)は、パラレルバスP
b,画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にI
MACと記述),画像メモリであるメモリモジュールM
EM(以下では単にMEMと記述),システムコントロ
ーラ1,RAM4,不揮発メモリ5,操作ボード20,
フォントROM6,CDIC,IPP等、を備える。パ
ラレルバスPbには、ファクシミリ制御ユニットFCU
(以下単にFCUと記述)を接続している。
【0045】原稿を光学的に読み取る読取ユニット11
は、原稿に対するランプ照射の反射光をCCDで光電変
換してR,G,B画像データを生成し、出力I/F12
でRGB画像データに変換しかつシェーディング補正し
てCDICに送出する。
【0046】CDICは、画像データに関し、出力I/
F12,パラレルバスPb,IPP間のデータ転送,プ
ロセスコントローラ131とACPの全体制御を司るシ
ステムコントローラ1との間の通信をおこなう。また、
RAM132はプロセスコントローラ131のワークエ
リアとして使用され、不揮発メモリ133はプロセスコ
ントローラ131のブートプログラム等を記憶してい
る。
【0047】IPPは画像処理をおこなうプログラマブ
ルな演算処理手段である。出力I/F12からCDIC
に入力された画像データは、CDICを経由してIPP
に転送され、IPPにて光学系およびディジタル信号へ
の量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化)を補
正され、再度、CDICへ出力(送信)される。
【0048】画像メモリアクセス制御IMAC(以下で
は単にIMACと記述)は、MEMに対する画像データ
の書き込み/読み出しを制御する。システムコントロー
ラ1は、パラレルバスPbに接続される各構成部の動作
を制御する。また、RAM4はシステムコントローラ1
のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ5はシス
テムコントローラ1のブートプログラム等を記憶してい
る。
【0049】操作ボード20は、ACPがおこなうべき
処理を入力する。たとえば、処理の種類(複写、ファク
シミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数
等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力
をおこなうことができる。なお、FCUの内容について
は後述する。
【0050】読取ユニット11より読み取った画像デー
タの処理には、読み取り画像データをMEMに蓄積して
再利用するジョブと、MEMに蓄積しないジョブとがあ
り、それぞれの場合について説明する。読み取り画像デ
ータをMEMに蓄積する例としては、1枚の原稿につい
て複数枚を複写する場合があり、この場合には、読取ユ
ニット11を1回だけ動作させ、読取ユニット11によ
り読み取った画像データをMEMに蓄積し、MEMに蓄
積された画像データを複数回読み出す。
【0051】MEMを使わない例としては、1枚の原稿
を1枚だけ複写する場合があり、この場合には、読み取
り画像データをそのまま再生すればよいので、IMAC
によるMEMへのアクセスをおこなう必要はない。ME
Mを使わない場合には、IPPからCDICへ転送され
たデータは、再度、CDICからIPPへ戻される。I
PPにおいては、出力I/F12におけるCCDによる
RGB信号をYMCK信号に色変換し、プリンタγ変
換,階調変換,および、ディザ処理もしくは誤差拡散処
理などの階調処理などの画質処理をおこなう。
【0052】画質処理後の画像データはIPPから書込
みI/F134に転送される。書込みI/F134は、
階調処理された信号に対し、パルス幅とパワー変調によ
りレーザー制御をおこなう。その後、画像データは作像
ユニット135へ送られ、作像ユニット135が転写紙
上に再生画像を形成する。
【0053】つぎに、MEMに蓄積し、画像読み出し時
に付加的な処理、たとえば画像方向の回転、画像の合成
等をおこなう場合の画像データの流れについて説明す
る。IPPからCDICへ転送された画像データは、C
DICからパラレルバスPbを経由してIMACに送ら
れる。
【0054】IMACは、システムコントローラ1の制
御に基づいて、画像データとMEMのアクセス制御,L
AN上に接続した図示しないパソコンPC(以下では単
にPCと表記)のプリント用データの展開,MEMの有
効活用のための画像データの圧縮/伸張をおこなう。
【0055】IMACへ送られた画像データは、データ
圧縮後、MEMに蓄積され、蓄積された画像データは必
要に応じて読み出される。読み出された画像データは、
伸張され、本来の画像データに戻しIMACからパラレ
ルバスPbを経由してCDICへ戻される。CDICか
らIPPへの転送後は画質処理をして書込みI/F13
4に出力し、作像ユニット135において転写紙上に再
生画像を形成する。
【0056】画像データの流れにおいて、パラレルバス
PbおよびCDICでのバス制御により、ディジタル複
合機の機能を実現する。
【0057】ファクシミリ送信は、読み取られた画像デ
ータをIPPにて画像処理を実施し、CDICおよびパ
ラレルバスPbを経由してFCUへ転送することにより
おこなわれる。FCUは、通信網へのデータ変換をおこ
ない、それを公衆回線PNへファクシミリデータとして
送信する。ファクシミリ受信は、公衆回線PNからの回
線データをFCUにて画像データへ変換し、パラレルバ
スPbおよびCDICを経由してIPPへ転送すること
によりおこなわれる。この場合、特別な画質処理はおこ
なわず、書込みI/F134から出力し、作像ユニット
135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0058】複数ジョブ、たとえば、コピー機能,ファ
クシミリ送受信機能,プリンタ出力機能が並行に動作す
る状況において、読取ユニット11,作像ユニット13
5およびパラレルバスPbの使用権のジョブへの割り振
りは、システムコントローラ1およびプロセスコントロ
ーラ131において制御する。プロセスコントローラ1
31は画像データの流れを制御し、システムコントロー
ラ1はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理
する。また、ディジタル複合機の機能選択は、操作ボー
ド20においておこなわれ、操作ボード20の選択入力
によって、コピー機能,ファクシミリ機能等の処理内容
を設定する。
【0059】システムコントローラ1とプロセスコント
ローラ131は、パラレルバスPb,CDICおよびシ
リアルバスSbを介して相互に通信をおこなう。具体的
には、CDIC内においてパラレルバスPbとシリアル
バスSbとのデータ・インターフェースのためのデータ
フォーマット変換をおこなうことにより、システムコン
トローラ1とプロセスコントローラ131間の通信を行
う。
【0060】各種バスインターフェース、たとえばパラ
レルバスI/F 7、シリアルバスI/F 9、ローカ
ルバスI/F 3およびネットワークI/F 8は、I
MACに接続されている。コントローラーユニット1
は、ACP全体の中での独立性を保つために、複数種類
のバス経由で関連ユニットと接続する。
【0061】システムコントローラ1は、パラレルバス
Pbを介して他の機能ユニットの制御をおこなう。ま
た、パラレルバスPbは画像データの転送に供される。
システムコントローラ1は、IMACに対して、画像デ
ータをMEMに蓄積させるための動作制御指令を発す
る。この動作制御指令は、IMAC,パラレルバスI/
F7、パラレルバスPbを経由して送られる。
【0062】この動作制御指令に応答して、画像データ
はCDICからパラレルバスPbおよびパラレルバスI
/F 7を介してIMACに送られる。そして、画像デ
ータはIMACの制御によりMEMに格納されることに
なる。
【0063】一方、ACPのシステムコントローラ1
は、PCからのプリンタ機能としての呼び出しの場合、
プリンタ・コントローラとネットワーク制御およびシリ
アルバス制御として機能する。ネットワーク経由の場
合、IMACはネットワークI/F 8を介してプリン
ト出力要求データを受け取る。
【0064】汎用的なシリアルバス接続の場合、IMA
CはシリアルバスI/F 9経由でプリント出力要求デ
ータを受け取る。汎用のシリアルバスI/F 9は複数
種類の規格に対応しており、たとえばUSB(Universal
Serial Bus)、1284または1394等の規格のインターフェ
ースに対応する。
【0065】プリント出力要求データはシステムコント
ローラ1により画像データに展開される。その展開先は
MEM内のエリアである。展開に必要なフォントデータ
は、ローカルバスI/F 3およびローカルバスRb経
由でフォントROM6を参照することにより得られる。
ローカルバスRbは、このコントローラ1を不揮発メモ
リ5およびRAM4と接続する。
【0066】シリアルバスSbに関しては、PCとの接
続のための外部シリアルポート2以外に、ACPの操作
部である操作ボード20との転送のためのインターフェ
ースもある。これはプリント展開データではなく、IM
AC経由でシステムコントローラ1と通信し、処理手順
の受け付け、システム状態の表示等をおこなう。
【0067】システムコントローラ1とMEMおよび各
種バスとのデータ送受信は、IMACを経由しておこな
われる。MEMを使用するジョブはACP全体の中で一
元管理される。
【0068】図4に、IPPの内部構成の概要を示す。
IPPは、カラー原稿スキャナ10の出力I/F10か
らの画像データの受け入れならびにCDICに対する画
像データの入出力は入出力ポート141で行う。入出力
画像データは、バススイッチおよびバッファメモリを含
むデータバッファ又は入出力データレジスタ142に一
旦格納してから、メモリ制御143を介してプロセッサ
アレー144に入力され、あるいはCDICに出力され
る。IPPを制御するデータならびにIPPの画像処理
プログラム(プログラムと処理パラメータ)は、システ
ムコントローラ1,CDICあるいはプロセスコントロ
ーラ131からホストバッファ147に与えられ、デー
タRAM146およびプログラムRAM145に書き込
まれる。
【0069】図5に、プロセッサアレー144の内部の
一部分の構成を示す。この実施例では、プロセッサアレ
ー144は、SIMD(Single Instruction stream Mul
tiple Data stream)型プロセッサであり、複数のデータ
に対し、単一の命令を並列に実行させるもので、複数の
プロセッサエレメントPE1〜PE8等を含む。それぞ
れのプロセッサエレメントPE(以下では単にPEと表
記する)は、自己宛てのデータを格納する入出力レジス
タ150、他のPEのレジスタをアクセスするためのマ
ルチプレクサ(以下ではMUXと表記)151、バレル
シフタ(Shift Expand)152、論理演算器(以下ではA
LUと表記)153、論理結果を格納するアキュムレー
タ(A)154、アキュムレータの内容を一時的に退避
させるテンポラリレジスタ(F)155から構成され
る。
【0070】各入出力レジスタ150はアドレスバスお
よびデータバス(リード線およびワード線)に接続され
ており、処理を規定する命令コード,処理の対象となる
データ等を格納する。入出力レジスタ150の内容は論
理ALU153に入力され、演算処理結果はアキュムレ
ータ154に格納される。結果をPE外部に取り出すた
めに、テンポラリレジスタ155に一旦退避させる。テ
ンポラリレジスタ155の内容を取り出すことにより、
対象データに対する処理結果が得られる。
【0071】命令コードは各PEに同一内容で与え、処
理の対象データをPEごとに異なる状態で与え、隣接P
Eの入出力レジスタ150の内容をMUX151におい
て参照することで、演算結果は並列処理され、各アキュ
ムレータ154に出力される。
【0072】たとえば、画像データ1ラインの内容を各
画素ごとにPEに配置し、同一の命令コードで演算処理
させれば、1画素づつ逐次処理するよりも短時間で1ラ
イン分の処理結果が得られる。特に、空間フィルタ処
理、シェーディング補正処理はPEごとの命令コードは
演算式そのもので、PE全てに共通に処理を実施するこ
とができる。
【0073】図6に、CDICの機能構成の概要を示
す。画像データ入出力制御161は、出力I/F12が
出力するRGB画像データをうけて、IPPに出力す
る。IPPは、後述のスキャナ画像処理190(図8)
をして、CDICの画像データ入力制御162に送りだ
す。
【0074】画像データ入力制御162が受けたデータ
は、パラレルバスPbでの転送効率を高めるためにデー
タ圧縮部163に於いて、画像データの1次圧縮を行
う。圧縮した画像デ−タは、データ変換部164でパラ
レルデータに変換してパラレルデータI/F165を介
してパラレルバスPbへ送出される。パラレルデータバ
スPbからパラレルデータI/F165を介して入力さ
れる画像データは、データ変換部164でシリアル変換
される。このデータは、バス転送のために1次圧縮され
ており、データ伸張部166で伸張される。伸張された
画像データは、画像データ出力制御167によってIP
Pへ転送される。IPPでは、後述のプリンタ画像処理
200(図8)によりRGB画像データをYMCK画像
データに変換し、プリンタ100の画像出力用の画像デ
ータYpMpCpKpに変換して書込みI/F134に
出力する。
【0075】CDICは、パラレルバスPbで転送する
パラレルデータとシリアルバスSbで転送するシリアル
データの変換機能を併せ持つ。システムコントローラ1
は、パラレルバスPbにデータを転送し、プロセスコン
トローラ131は、シリアルバスSbにデータを転送す
る。2つのコントローラ1,131の通信のために、デ
−タ変換部164およびシリアルデ−タI/F169
で、パラレル/シリアルデータ変換を行う。シリアルデ
ータI/F168は、IPP用であり、IPPともシリ
アルデ−タ転送する。
【0076】図7に、IMACの構成の概略を示す。I
MACは、アクセス制御172、メモリ制御173、圧
縮/伸張モジュール176、画像編集モジュール17
7、システムI/F 179、ローカルバス制御18
0、パラレルバス制御171、シリアルポート制御17
5、シリアルポート174およびネットワーク制御17
8を備えている。
【0077】圧縮/伸張モジュール176、画像編集モ
ジュール177、パラレルバス制御171、シリアルポ
ート制御175およびネットワーク制御178は、それ
ぞれDMAC(ダイレクトメモリアクセス制御)を介し
てアクセス制御172に接続されている。
【0078】システムI/F 179はシステムコント
ローラ1に対する命令またはデータの送受信をおこな
う。基本的に、システムコントローラ1はACP全体を
制御する。また、システムコントローラ1はMEMの資
源配分を管理し、他のユニットの制御は、システムI/F
179、パラレルバス制御171およびパラレルバス
Pbを介しておこなう。
【0079】ACPの各ユニットは基本的にパラレルバ
スPbに接続されている。したがって、パラレルバス制
御171は、バス占有の制御をおこなうことによってシ
ステムコントローラ1およびMEMに対するデータの送
受信を管理する。
【0080】ネットワーク制御178は、LANとの接
続を制御する。ネットワーク制御178は、ネットワー
クに接続された外部拡張機器に対するデータの送受信を
管理する。ここで、システムコントローラ1は、ネット
ワーク上の接続機器の動作管理には関与しないが、IM
ACにおけるインターフェースについては制御をおこな
う。特に限定しないが、本実施例では、100BASE
−Tに対する制御が付加されている。
【0081】シリアルバスに接続されるシリアルポート
174は複数のポートを備えている。シリアルポート制
御175は、用意されているバスの種類に対応する数の
ポート制御機構を備えている。特に限定しないが、本実
施例では、USBおよび1284に対するポート制御を
行う。また、外部シリアルポートとは別に、操作部との
コマンド受け付けまたは表示に関するデータの送受信の
制御を行う。
【0082】ローカルバス制御180は、システムコン
トローラ1を起動させるために必要なRAM4,不揮発
メモリ5およびプリンタコードデータを展開するフォン
トROM6が接続されたローカルシリアルバスRbとの
インターフェースをおこなう。
【0083】動作制御は、システムI/F 179から
システムコントローラ1によるコマンド制御を実施す
る。データ制御はMEMを中心に、外部ユニットからの
MEMアクセスを管理する。画像データはCDICから
パラレルバスPbを介してIMACに転送される。そし
て、その画像データはパラレルバス制御171において
IMAC内に取り込まれる。
【0084】取り込まれた画像データのメモリアクセス
は、システムコントローラ1の管理から離れる。すなわ
ち、そのメモリアクセスは、システム制御から独立して
ダイレクトメモリアクセス制御(DMAC)によりおこ
なわれる。MEMへのアクセスについて、アクセス制御
172は複数ユニットからのアクセス要求の調停をおこ
なう。そして、メモリ制御173は、MEMのアクセス
動作またはデータの読み出し/書き込みを制御する。
【0085】ネットワークからMEMへアクセスする場
合、ネットワークからネットワーク制御178を介して
IMAC内に取り込まれたデータは、ダイレクトメモリ
アクセス制御DMACによりMEMへ転送される。アク
セス制御172は、複数ジョブでのMEMへのアクセス
の調停をおこなう。メモリ制御173は、MEMに対す
るデータの読み出し/書き込みをおこなう。
【0086】シリアルバスからMEMへアクセスする場
合、シリアルポート制御175によりシリアルポート1
74を介してIMAC内に取り込まれたデータは、ダイ
レクトメモリアクセス制御DMACによりMEMへ転送
される。アクセス制御172は、複数ジョブでのMEM
へのアクセスの調停をおこなう。メモリ制御173は、
MEMに対するデータの読み出し/書き込みをおこな
う。
【0087】ネットワークまたはシリアルバスに接続さ
れたPCからのプリント出力データは、システムコント
ローラ1により、ローカルバス上のフオントデータを用
いて、MEM内のメモリエリアに展開される。
【0088】各外部ユニットとのインターフェースにつ
いては、システムコントローラ1が管理する。IMAC
内に取り込まれた後のデータ転送については、図7に示
すそれぞれのDMACがメモリアクセスを管理する。こ
の場合、各DMACは、お互いに独立してデータ転送を
実行するため、アクセス制御172は、MEMへのアク
セスに関するジョブの衝突、または各アクセス要求に対
する優先付けをおこなう。
【0089】ここで、MEMへのアクセスには、各DM
ACによるアクセスの他に、格納データのビットマップ
展開のためにシステムI/F 179を介してシステム
コントローラ1からのアクセスも含まれる。アクセス制
御172において、MEMへのアクセスが許可されたD
MACデータ、またはシステムI/F 179からのデ
ータは、メモリ制御173によりMEMに直接転送され
る。
【0090】IMACは、その内部でのデータ加工に関
して圧縮/伸張モジュール176および画像編集モジュ
ール177を有する。圧縮/伸張モジュール176は、
画像データまたはコードデータをMEMへ有効に蓄積で
きるようにデータの圧縮および伸張をおこなう。圧縮/
伸張モジュール176はDMACによりMEMとのイン
ターフェースを制御する。
【0091】MEMに一旦格納された画像データは、ダ
イレクトメモリーアクセス制御DMACによりMEMか
らメモリ制御173、アクセス制御172を介して圧縮
/伸張モジュール176に呼び出される。そこでデータ
変換された画像データは、ダイレクトメモリアクセス制
御DMACにより、MEMへ戻されるか、外部バスへ出
力される。
【0092】画像編集モジュール177は、DMACに
よりMEMを制御し、MEM内でのデータ加工をおこな
う。具体的には、画像編集モジュール177は、メモリ
領域のクリアの他に、データ加工として画像データの回
転処理,異なる画像同士の合成などをおこなう。画像編
集モジュール177は、メモリ上のアドレス制御により
処理対象のデータを変換する編集をおこなう。
【0093】画像編集モジュール177は、MEM上に
展開されたビットマップ画像に対して処理をおこなう。
画像編集モジュール177は、圧縮後のコードデータや
プリンタコードデータに対しては編集をおこなうことが
できない。したがって、有効なメモリ蓄積のための画像
圧縮は、画像編集後のデータに対して実施される。
【0094】図8に、IPPの画像処理機能の概要を示
す。図8に示す分離生成(画像が文字領域か写真領域か
の判定:像域分離)192,スキャナγ変換193,フ
ィルタ194,色補正202,変倍203,画像加工2
04,プリンタγ変換205および階調処理206、の
処理のうち、図5のプロセッサアレー144で行われる
処理は、分離生成192,フィルタ194,変倍20
3,画像加工(クリエイト)204、および、階調処理
206の一部の処理のディザ処理などで、いくつかの画
素を同時に処理することができ、また、後述するように
処理内容をプログラムにより変更することによりメリッ
トが得られる処理である。また、前の処理の影響を受け
る誤差拡散などの逐次処理を除いた処理を行うことにお
いて有用である。
【0095】IPPの、図4に示す特殊処理(回路)1
48,149で行われる処理は、スキャナγ変換19
3,色補正202,プリンタγ変換205および階調処
理206の一部の処理で誤差拡散処理などである。特殊
処理で行われる処理は、このように、LUT(Look Up T
able:ルックアップテーブル)を用いたγ変換処理,誤
差拡散などの逐次処理である。
【0096】複写すべき原稿画像は、カラー原稿スキャ
ナ10により、R,G,Bに色分解されて読み取られ、一
例として各色nビット構成(nは1〜14まで現状様々
な階調ビット数のものが使用されている)のR,G,B
画像データがスキャナ10から出力される。スキャナ1
0の出力I/F 12のシェーディング補正181によ
り、主走査方向の照明斑(照明ムラ)および光電変換特
性斑による輝度レベルの斑が補正される。
【0097】スキャナγ変換193では、スキャナ10
からのシェーディング補正をした各色画像データを、反
射率(輝度)データ(輝度)から明度データに変換す
る。分離生成192では、文字部と写真部の判定、及び
有彩色・無彩色判定を行う。
【0098】フィルタ194は、いわゆるMTFフィル
タ処理を行うものであり、シャープな画像やソフトな画
像など、使用者の好みに応じてエッジ強調や平滑化等、
画像データの周波数特性を変更する処理に加えて、画像
データのエッジ度に応じたエッジ強調処理(適応エッジ
強調処理)を行う。例えば、文字エッジにはエッジ強調
を行い、網点画像にはエッジ強調を行わないという所謂
適応エッジ強調をRGB画像データそれぞれに対して行
う。
【0099】図9に、フィルタ(処理)194の機能構
成を示す。スキャナγ変換193によって反射率リニア
から明度リニアに変換された画像データは、平滑化フィ
ルタ(処理)211によって平滑化する。一例として、
表1の係数を使用する。「1/18」の「18」は、5
×3画素マトリクスの係数の総和である。ここでは、表
1に示す主走査方向(x)5画素×副走査方向(y)3
画素、合わせて5×3画素マトリクスの各画素宛てに、
表1に示す係数を宛てており、表1上に「4」と示す画
素がマトリクス中心の注目画素である。5×3画素マト
リクスの各画素の画像データに表1に示す5×3画素マ
トリクス宛て係数群の対応位置の係数を乗算し、得た積
の総和、すなわち積和演算値、の1/18を、注目画素
宛ての平滑化データ(平滑処理した画像データ)とす
る。
【0100】
【表1】
【0101】次段の3×3のラプラシアンフィルタ21
2によって画像データの微分成分を抽出する。ラプラシ
アンフィルタ212の具体例を表2に示す。ここでは、
表2に示す主走査方向(x)3画素×副走査方向(y)
3画素、合わせて3×3画素マトリクスの各画素宛て
に、表2に示す係数を宛てており、表2上に「4」と示
す画素がマトリクス中心の注目画素である。3×3画素
マトリクスの各画素の画像データに表2に示す3×3画
素マトリクス宛て係数群の対応位置の係数を乗算し、得
た積の総和すなわち積和演算値を注目画素宛ての微分成
分値とする。
【0102】
【表2】
【0103】スキャナγ変換193によるγ変換をされ
ない10ビット(一例である)の画像データのうち上位
8ビット(一例である)成分に基づいて、エッジ量検出
フィルタ214により、エッジ検出をする。エッジ量検
出フィルタ214の具体例を表3〜表6に示す。ここで
は、たとえば表3に示す例では、主走査方向(x)5画
素×副走査方向(y)5画素、合わせて5×5画素マト
リクスの各画素宛てに、表3に示す係数を宛てており、
マトリクス中心の画素が注目画素である。5×5画素マ
トリクスの各画素の画像データに表3に示す5×5画素
マトリクス宛て係数群の対応位置の係数を乗算し、得た
積の総和すなわち積和演算値を注目画素宛ての副走査方
向エッジ検出量とする。表4〜6に関しても、同様にエ
ッジ検出量の算出を行う。
【0104】
【表3】
【0105】
【表4】
【0106】
【表5】
【0107】
【表6】
【0108】上記表3〜表6のエッジ検出フィルタによ
り得られたエッジ量のうち、最大値がエッジ度として後
段で使用される。エッジ度は、必要に応じて後段の平滑
化フィルタ215により平滑化される。これにより、ス
キャナの偶数画素と奇数画素の感度差の影響を軽減す
る。平滑化フィルタ215では、一例として表7に示す
係数を使用する。この平滑化の演算処理は、上述の表1
の場合と同様である。
【0109】
【表7】
【0110】テーブル変換216により、求められたエ
ッジ度をテーブル変換する。すなわち変換テーブル(ル
ックアップテーブル:LUT)を用いて、このテーブル
の値により、線や点の濃さ(コントラスト、濃度を含
む)および網点部の滑らかさを指定する。テーブルの例
を図19に示す。エッジ度は、白地に黒い線や点などが
あるところで大きく、印刷の細かい網点や、銀塩写真や
熱転写原稿などのように画素の境界が滑らかなものにな
るほど小さい。
【0111】再度図9を参照すると、テーブル変換21
6によって変換されたエッジ度(画像データC)と、ラ
プラシアンフィルタ212の出力値(画像データB)と
の積(画像データD)が、平滑化処理後の画像データ
(画像データA)に加算され、画像データEとして後段
に伝達される。
【0112】再度図8を参照すると、色補正202で
は、入力系(10)の色分解特性と出力系(100)の
色材の分光特性の違いを補正し、忠実な色再現に必要な
色材YMCの量を計算する色補正処理と、YMCの3色
が重なる部分をBk(ブラック)に置き換えるためのU
CR処理からなる。色補正処理は下式のようなマトリク
ス演算をすることにより実現できる:
【0113】
【数1】
【0114】ここで、R,G,Bは、R,G,Bの補数
を示す。マトリクス係数aijは入力系と出力系(色
材)の分光特性によって決まる。ここでは、1次マスキ
ング方程式を例に挙げたが、B,BGのような2次
項、あるいはさらに高次の項を用いることにより、より
精度良く色補正することができる。また、色相によって
演算式を変えたり、ノイゲバウアー方程式を用いるよう
にしても良い。何れの方法にしても、Y,M,CはB,
G,R(またはB,G,Rでもよい)の値から求めるこ
とができる。
【0115】一方、UCR処理は次式を用いて演算する
ことにより行うことができる。
【0116】(数2) Y’ = Y− α・ min(Y,M,C) M’ = M− α・ min(Y,M,C) C’ = C− α・ min(Y,M,C) Bk = α・ min(Y,M,C) 上式において、αはUCRの量を決める係数で、α=1
の時100%UCR処理となる。αは一定値でも良い。
例えば、高濃度部では、αは1に近く、ハイライト部
(低画像濃度部)では、0に近くすることにより、ハイ
ライト部での画像を滑らかにすることができる。
【0117】変倍203は、縦横変倍を行う。画像加工
(クリエイト)204は、リピート処理などを行う。
【0118】プリンタγ変換205で、文字,写真など
の、分離生成192で検出した画質モードおよびプリン
タ100の画像形成特性に応じて、画像データの補正を
行う。また、高画質出力が指定されている複写モードで
は、地肌飛ばしなども同時に行う。プリンタγ変換20
5は、像域分離結果(文字/写真)に対応して切り替え
可能な複数のγ変換テーブル(ルックアップテーブルL
UT)を有する。
【0119】階調処理206では、多値階調画像データ
を2値または極く少ない階調(少数階調)の記録用画像
データに変換する。階調処理としては、ディザを使用し
ない処理、ディザ処理,誤差拡散処理などを行う。誤差
拡散処理は、インクジェット原稿に対して行う。写真な
どの中間調を滑らかに表現する写真モードの階調処理で
は、ディザ処理を行なう。
【0120】階調処理206は、画素マトリクスを1×
1として多値階調画像データをそのまま2値化または少
数階調変換の処理(文字モード)から、m×nの画素
(m,nの少なくとも一方は2以上の整数)からなるデ
ィザ処理まで任意のマトリクスサイズのディザ処理を選
択することができる。ここでは、36画素(一例であ
る)までの画素を用いたディザ処理までを行うことがで
きる。36画素マトリクスは、一例として主走査方向6
画素×副走査方向6画素の計36画素、あるいは、主走
査方向18画素×副走査方向2画素の計36画素などで
ある。
【0121】操作ボート20,FCU,PC(ネットワ
ークI/F8)あるいは外部シリアルポート2などから
のコマンドが、システムコントローラ1に送信される。
送信されたコマンドの中の、画像データを処理装置AC
Pに入力する画像データ供給手段(常備のスキャナ1
0,通信接続する外部スキャナ,デジタルカメラ,PC
のCG,DVD等)および/又はプリンタ(常備のプリ
ンタ100,通信接続する外部プリンタ)の指定情報
(選択情報および指定処理モード)に応じてシステムコ
ントローラ1は、指定情報に宛てられた補正特性の画像
処理を行う画像処理プログラムおよびパラメータデータ
を、IPPのプログラムRAM145およびデータRA
M146に設定し、スタートコマンドがあると、該指定情
報の画像処理を行う各種動作モードおよびパラメータを
ACPおよびプロセスコントローラ131に設定し、指
定情報に宛てられた補正特性の画像処理を開始する。
【0122】本実施例では、常備するカラー原稿スキャ
ナ10は、コピー機として使用する上で通常推奨されて
いるスキャナで、印刷スピード、コピー1枚目が出力さ
れるまでの時間が短いこと、画質も通常の使用において
不満の無いレベルであるなど、トータルの性能でバラン
スがとれるものを想定している。その一例として、読み
取り解像度 600dpi、読み取り階調数10bit
(s)(1024階調)出力のスキャナがある。
【0123】しかしながら、画像読み取りの用途、目的
に応じて、上記のような通常推奨しているスキャナ以外
にも、以下のような様々なタイプのスキャナも接続可能
とした。
【0124】
【表8】
【0125】表8の接続バス方式で、「シリアル」は、
スキャナを図3に示すシリアルバスSbあるいはシリア
ルバスI/F9に接続するもので、画像データを専用の
バスで接続する事により、画像処理装置ACPへの高速
な入出力を行うことができる。表8の接続バス方式で
「パラレルバス」は、SCSIなどの汎用バスで図3に
示すパラレルバスSbに接続する。専用バスに比べる
と、画像処理ユニットへの入出力がやや低速である。ま
た,USBなどの汎用バスで、外部シリアルポート2に
接続する場合は、専用バスに比べると、画像処理装置A
CPへの入出力がやや低速である。
【0126】図16に、図1に示す複合機能複写機(図
16上では10+ACP+100で示す)と他のスキャ
ナ,プリンタ等との接続態様の一例を示す。画像処理装
置ACPには、標準スキャナ10およびプリンタ100
が接続されており、この組み合わせで、コピー機1とし
て使用可能である。また、画像処理装置ACPには、パ
ラレルバス接続(SCSIなど)により、高精度スキャ
ナおよびフィルムスキャナが接続されており、またUS
Bにより、デジタルカメラが接続されている。
【0127】一方、第2の画像処理装置ACPaには、
第2のプリンタ100aが組み合わされており、また、
低コストスキャナ10aが、パラレルバス接続で接続さ
れており、この組み合わせにより、コピー機2として使
用可能である。
【0128】コピー機1,コピー機2および高精度スキ
ャナはLAN接続がなされており、コピー機2からも、
高精度スキャナの画像を取り込むことができ、またコピ
ー機2は、コピー機1のACPを通して、コピー機1に
接続した標準スキャナ10,デジタルカメラあるいはフ
ィルムスキャナからのデータを受信することも可能であ
る。
【0129】ACP(ACPa)が、画像読み取り処理
および又はプリント出力処理などの画像処理に使用す
る、スキャナ等の画像データ供給手段およびまたはプリ
ンタに対応して選択する画像処理プログラムとパラメー
タについて、以下に説明する。
【0130】−高精度・高精細スキャナを使用する場合
−常備するスキャナ10の読取り解像度が600dpi
(dot per inch)であるとして、その代わりに1,200〜2,4
00dpiもしくは、それ以上の高精度・高精細スキャナ
を使用する場合を例にすると、IPPで用いる画像処理
パラメータとして変更すべき内容は以下のように列挙で
きる: 1.スキャナγ変換テーブル(スキャナγ−LUT):
スキャナの出力の階調性、グレーバランス,画像データ
のbit数(階調数)に合わせて、テーブルのサイズお
よびパラメータ(変換データ)を変更する必要がある, 2.dot補正:スキャナのRGBの読み取り位置がず
れている場合にはRGB信号の位置の補正を行う。スキ
ャナ自身でこれを行っている場合には、IPPでは省略
可である。 3.画像分離パラメータ:スキャナのMTF特性,読み
取り解像度,階調性に合わせて、分離生成192(図
8)で用いる画像分離パラメータを変更する, 4.空間フィルタ:スキャナのMTF特性,読み取り解
像度にあわせて空間フィルタ194(図8,図9)のサ
イズおよび又はパラメータを変更する。 5.色補正係数:スキャナのCCDの分光感度に応じ
て、色補正係数を変更する、 6.変倍:操作部上で選択可能は変倍率は、主走査,副
走査とも、25〜400[%]となっている場合、読み
取り解像度に合わせて画像データの変倍率の変更を行
う。 7.プリンタγ変換テーブル:1.のスキャナγ変換テ
ーブルの変更、および、5.の色補正係数にあわせて、
変更する, 8.階調処理:必ずしもパラメータの変更は必要ではな
いが、ここで、読み取り解像度と、印刷解像度(一例と
して600dpi)の変更を行うこともできる。
【0131】上記1.のスキャナγ変換193(図8)
について説明する。推奨するスキャナ10の出力階調数
(画像データのビット数)は、10bit出力で、高精
度・高精細スキャナの出力階調数が10bit(以下)
である場合には、10[bit]入力、8[bit]出
力のスキャナγ−LUT(Look Up Table)のパラメータ
の変更により対応する。一方、高精度・高精細スキャナ
の出力階調数(bit数)が10bitを越え、スキャ
ナγ−LUTのハード的なサイズを超える場合には、S
IMDプロセッサをもちいるIPPによる画像データ処
理を行う。その際、SIMD型プロセッサのプロセッサ
アレー144の各プロセッサエレメントPE内の各入出
力レジスタ150(図5)は、8ビットレジスタである
ので、8ビットを越える画像データに関しては、上位バ
イト,下位バイトとで異なる処理を行う。
【0132】すなわち、12ビットの画像データの場合
には、上位の4ビットと下位の8ビットとに分けてレジ
スタ150に設定し、8ビットデータへの変換処理を行
う。
【0133】表8に示す低コスト,低速スキャナあるい
は低コスト,高速スキャナを使用する場合には、画像処
理パラメータについても、読み取り解像度もしくは読み
取り階調数(ビット数)が、推奨スキャナ10と同等も
しくはそれ以下の読み取り解像度の場合には、使用する
スキャナに応じたパラメータを使用するように切り替え
る。読み取り解像度もしくは読み取り階調数(ビット
数)が、推奨スキャナ10よりも多くなる場合には、上
述の高精度、高階調スキャナに記載した方法と同様な処
理を行う。その場合でも、画像処理パラメータはスキャ
ナそれぞれに応じてチューニングしたパラメータを使用
する。
【0134】上記4.の空間フィルタ194について説
明する。600dpi用として使用している空間フィル
タ係数をそのまま適応すると、MTF(Modulation Tran
sferFunction)特性が異なることとなり空間フィルタの
効果が異なる。そのため、同様な効果を得るための平滑
化フィルタを得るために、以下のようにフィルタ係数の
補間もしくは主走査及び副走査の読み取り解像度に応じ
たサイズ変更を行う必要がある。
【0135】一例として、主走査600dpi×副走査
600dpiのスキャナに対して、次のような平滑化フ
ィルタが使用されていた場合について説明する:
【0136】
【表9】
【0137】主走査1,200dpi×副走査1,200dpiの
場合には、MTF(Modulation Transfer Function)特性
が変更しないように空間フィルタ係数は、
【0138】
【表10】
【0139】または
【0140】
【表11】
【0141】もしくは、
【0142】
【表12】
【0143】などと変更する。
【0144】また、図9のエッジ量検出フィルタ214
は、読み取り解像度に合わせてサイズを変更し、主走査
600dpi×副走査600dpi用の主走査5画素×
副走査5画素のフィルタサイズから、主走査9画素×副
走査9画素などのフィルタサイズに変更する。すなわ
ち、
【0145】
【表13】
【0146】となるように変更する。
【0147】その際、高精度スキャナ用の空間フィルタ
のサイズは、 高精度スキャナ用空間フィルタの主(副)走査サイズ=
1+(高精度スキャナの主(副)走査読み取り解像度)
÷(推奨スキャナの主(副)走査読み取り解像度)×4
画素=1+1,200(1,200)÷600(60
0)×4=9(9)画素 とする。ただし、()内は副走査の数値として、主走査
9画素×副走査9画素の空間フィルタのサイズなどとす
る。
【0148】同様に、主走査2,400dpi×副走査
2,400dpiの高精度スキャナの場合には、主走査
17画素×副走査17画素の空間フィルタなどとなるよ
うに、SIMDプロセッサを用いるIPPのソフトウェ
アを変更する。すなわちRAM145,146のデータ
を変更する。このように、空間フィルタサイズの変更
が、MEMと、IPPを用いて、プログラムの変更によ
り行うことができ、ハードの変更を必ずしも必要せずに
処理を行える点が、SIMDプロセッサとミドルウェア
のプログラミングを使用したIPPでの処理のメリット
である。
【0149】上記5.の色補正202,上記7.のプリ
ンタγ変換205においては、画像処理速度の向上など
の点から、SIMDプロセッサを使用せずに専用のハー
ドウェア(図4の特殊処理148,149)を使用して
いる。これらの係数に関しては、パラメータのみの変更
を行う。ただし、専用ハードウェアを用いずに、SIM
Dプロセッサを使用した処理を行うことも可能である。
【0150】上記6.の変倍において、主走査1,200d
pi×副走査1,200dpiのデータを、プリンタの解像
度に合わせた変換を行う。本実施例では、主走査600
dpi×副走査600dpiのプリンタを一例として使
用しているので、 スキャナ読み取り解像度:主走査1,200dpi×副走査
1,200dpi≧プリンタ印刷解像度:主走査 600d
pi×副走査600dpi になるように主走査,副走査とも50[%]になるよう
な変倍処理を行う。
【0151】変倍において、操作ボード20上で、主走
査もしくは副走査において、25〜400[%]の範囲
内の変倍が可能である場合には、画像処理上は、12.
5〜200[%]の変倍処理を行うこととなる。同様
に、主走査2,400dpi×副走査2,400dpiのスキャナ
を使用する場合には、 読み取り解像度:主走査2,400dpi×副走査2,400dp
i≧プリンタ印刷解像度:主走査 600dpi×副走
査600dpi になるように主走査,副走査とも25[%]になるよう
な変倍処理を行う。また、操作部に表示される変倍率
25〜400[%]の範囲内の変倍が可能である場合に
は、画像処理では、6.25〜100[%]の変倍処理
を行うこととなる。
【0152】また、上記、画素数変換を変倍処理で行っ
ているが、(8.階調処理)で行っても良い。一例とし
て、 スキャナ読取り解像度:主走査1,200dpi×副走査1,2
00dpi≧プリンタ印刷解像度:主走査 600dpi
×副走査600dpi の場合には、スキャナで読みとった場合には、それぞれ
主走査2画素×副走査2画素を単位として、a(i,
j)を主走査i画素、副走査j画素の出力値、bを主走
査600dpi×副走査600dpiの書込み位置の右
側から成長、もしくは左側から成長、もしくは中央から
成長などの書込み成長開始位置の選択が可能な位相制御
の選択として、
【0153】
【表14】
【0154】
【表15】
【0155】b値=a(i,j)の平均={a(1,
1)+a(2,1)+a(1,2)+a(2,2)}/
4 として、bの位相制御の画素の成長開始位置は、 a(1,1)+a(1,2)>a(2,1)+a(2,
2) の場合は、“右から成長”、 a(1,1)+a(1,2)<a(2,1)+a(2,
2) の場合は、“左から成長”、 a(1,1)+a(1,2)=a(2,1)+a(2,
2) の場合は、“中央から成長”、などとする。
【0156】上記3.の画像分離パラメータの場合は、
空間フィルタの場合と同様に、分離の判定のために使用
する空間フィルタのサイズを変更し、スキャナにあわせ
て画像分離パラメータを変更する。
【0157】カラー原稿スキャナ10が、表8に
「(1)通常(標準スキャナ)」と表記したものであ
る。
【0158】図1および図3に示す操作ボード20に
は、「画像処理選択機能」が付加されている。この「画
像処理選択機能」は、表8に示す各種のスキャナ,デジ
タルカメラおよびその他の、プリンタ出力用画像データ
に変換しうる画像データを発生又は出力する画像データ
供給手段、ならびに、図1および図2に示すプリンタ1
00およびその他の各種のプリンタを図3に示す画像デ
ータ処理装置ACPに接続して使用する場合に、使用対
象機器(上記画像データ供給手段,プリンタ)対応の、
上述の各種の画像処理パラメータの変更又は設定を、オ
ペレータが簡易に行うための入力および登録機能であ
る。
【0159】図10に、操作ボード20の操作部の主要
部を示す。操作部には、図10に示す様に、液晶タッチ
パネル60,テンキー71a,クリア/ストップキー7
1b,スタートキー71c,モードクリアキー71e,
テスト印刷キー71f、および、「複写」機能,「スキ
ャナ」機能,「プリント」機能,「ファクシミリ」機
能,「蓄積」機能,「編集」機能,「登録」機能および
その他の機能の選択用および実行中を表わす機能選択キ
ー71gがある。
【0160】液晶タッチパネル60には、機能選択キー
71gで指定された機能に定まった入出力画面が表示さ
れ、例えば「複写」機能が指定されているときには、機
能キーならびに部数及び画像形成装置の状態を示すメッ
セージが表示される。60aはコピー(複写)に使用す
る画像データ供給手段とプリンタ組み合わせ番号を示す
ウインドウ(表示ブロック)であり、60bは押しボタ
ン(を表示する画像)であり、60cは「設定」を指示
入力するための押しボタンである。
【0161】テスト印刷キー71fは、設定されている
印刷部数に関わらずに1部だけを印刷し、印刷結果を確
認するためのキーである。また、初期設定キ−71dが
操作されると、各種初期値を設定するための「初期値設
定」機能ならびに「ID設定」機能,「著作権登録/設
定」機能および「使用実績の出力」機能、の選択メニュ
ーが表示される。
【0162】「ID設定」機能は、本画像形成装置使用
可否,使用制限ならびに使用可能な著作権のIDを、N
VRAM64(図11)に登録、あるいは登録を変更,
削除、するものである。「著作権登録/設定」機能)
は、著作権登録と著作権設定の2系統の処理を含む。著
作権登録が選択された場合には、本装置の使用可能な著
作権の分類のIDと、個別管理が必要な著作権のID
と、その使用管理に必要な情報をNVRAM64に登
録、あるいは登録を変更,削除、する。
【0163】図11に、操作ボード20の電気制御系を
示す。この制御系の主体は、システムコントローラ1と
コミュニケーションし、操作ボード20の入力を読取
り、ボード上の表示を制御するCPU53,このCPU
53の制御プログラムが格納されているROM65,制
御時にデータの一時格納等を行うためのRAM66,液
晶パネル60の描画データを格納するVRAM68,こ
のVRAM68に接続され液晶パネル60の描画タイミ
ング制御等を行う液晶表示コントローラ(LCDC)6
7等がある。LCDC67には、CFLの光源をバック
ライト70として有する液晶パネル60が接続される。
CPU53には更に、CFLバックライト70を駆動す
るインバータ69,操作キー群71a等のキーマトリク
ス71,各キーのバックライト表示LEDのLEDマト
リクス72およびそれらのLEDを駆動するLED駆動
装置73等が接続されている。また、CPU53が接続
されたデータバスには、画像処理モード記憶用の不揮発
性RAM(NVRAM)64が接続されている。
【0164】再度図10を参照すると、機能選択キー7
1gで指定する「複写」機能は、ウィンドウ60aに示
す複写に使用する画像データ供給手段とプリンタ組み合
わせ番号で指定される画像データ供給手段(例えば原稿
スキャナ10)で読みとった画像を、該番号で指定され
るプリンタ(たとえばプリンタ100)で転写紙に指定
された動作で複写する機能である。電源オン直後ならび
に機能選択キー71gにキーイン操作が合ったときに、
液晶パネル60の表示は、図10に示すように、複写使
用のための入力画面になる。このときの液晶パネル60
の表示のみを抜き出して図12の(a)に示す。この
「複写」機能において、NVRAM64に登録されてい
る前記番号宛ての画像データ供給手段およびプリンタが
用いられ、ACPのIPPによる画象処理は、前記番号
宛ての画像処理プログラム(画像処理パラメータを含
む)を用いて行われる。
【0165】図10に示す機能選択キー71gの中の
「プリント」を入力操作すると、液晶パネル60の表示
は、図12の(b)に示すものとなる。「プリント」機
能は、操作ボード20又はホストPC,FCUからの指
示に応じて、MEM又はホストの画像データを、ACP
の画像処理190で補正処理して、ウィンドウ60eに
示すプリンタ指定番号で指定されるプリンタ(例えばプ
リンタ100)でプリントアウトする機能である。この
「プリント」機能の実行は、NVRAM64に登録され
ている前記番号宛てのプリンタと、画像データの属性
(画像データを供給した画像データ供給手段)との組み
合わせに宛てた画像処理プログラム(画像処理パラメー
タを含む)を用いて行われる。
【0166】図10に示す機能選択キー71gの中の
「スキャナ」を入力操作すると、液晶パネル60の表示
は、図14に示すものとなる。「スキャナ」機能は、操
作ボード20又はホストPC,FCUからの指示に応じ
て、ウィンドウ60mに示す画像データ供給手段指定番
号で指定される画像データ供給手段(例えば原稿スキャ
ナ10)で読みとった画像を、ACPの画像処理190
で補正処理してホスト又はMEMに転送する機能であ
る。この「スキャナ」機能の実行は、NVRAM64に
登録されている前記番号宛ての画像データ供給手段と、
それに宛てた画像処理プログラム(画像処理パラメータ
を含む)を用いて行われる。
【0167】図10に示す機能選択キー71gの中の
「ファクシミリ」を入力操作して指定する「ファクシミ
リ」機能は、原稿の画像を画像データ供給手段(例えば
スキャナ10)で読んで、ACPの画像処理190で補
正処理してFCUに画像データを転送する機能である。
また、LAN及びパラレルI/F等で接続されたホスト
PC等が与えるデ−タを、ホストの指示に対応して、A
CPの画像処理190で補正処理してFCUに転送する
機能、ならびに、MEMに記録している画像データを、
操作ボード20またはホストの指示に対応して、IPP
の画質処理200で補正してFCUに転送する機能も含
まれる。この画像処理190又は画質処理200も、N
VRAM64に登録されている、画像データ供給手段に
宛てた画像処理プログラム(画像処理パラメータを含
む)を用いて行われる。
【0168】図10に示す機能選択キー71gの中の
「蓄積」を入力操作して指定する「蓄積」機能は、現行
ジョブ実行中(例えば装置が「複写」又は「プリント」
機能での画像形成動作中)に、他ジョブの、スキャナ1
0などの画像データ供給手段で読みとった画像やホスト
PC,FCU等からの画像データを、MEM又はオプシ
ョンのHDDに蓄積し、先行ジョブの遂行完了後に、I
PPで画像補正してプリント出力する機能である。
【0169】図10に示す機能選択キー71gの中の
「編集」を入力操作して指定する「編集」機能は、ME
M又はオプションHDDの画像データを、ホストPCの
ディスプレイに表示して、文章編集および又はイメージ
編集をして、必要(入力コマンド)に応じて、出力処理
「プリント」,「ファクシミリ」または「登録」を行う
機能である。
【0170】図10に示す機能選択キー71gの中の
「登録」を入力操作して指定する「登録」機能は、操作
ボード20またはホストの指示に対応して、ホストPC
やスキャナ10からの印刷データ,画像データ、もしく
はこれらを出力用に処理した出力画像データを、MEM
またはオプションのHDDに記録する機能である。
【0171】図12から図15に、操作ボード20の液
晶タッチパネル60の表示の数例を示す。オペレータが
液晶タッチパネル60に表示されたキーにタッチする事
で、キ−ブロックの表示が網掛け表示に変わる。また、
機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍
であれば変倍値等)は、キーにタッチする事で、詳細機
能の設定画面(サブメニュ−)が表示される。
【0172】図12の(a)は、「コピー機能」を選択
設定する画面で、該画面上の左上位置は、「コピーでき
ます」,「お待ください」等のメッセージを表示するメ
ッセージエリア、その右は、セットした枚数を表示する
コピー枚数表示部、その下は、複写に使用する画像デー
タ供給手段とプリンタの組合せとそれに宛てる画像処理
プログラムの内容(変更がある画像処理パラメータ)を
設定し、あるいは選択(指定)するための、キー群60
a〜60c,画像濃度を自動的に調整することを指定す
るための自動濃度キー,転写紙を自動的に選択すること
を指定するための自動用紙選択キー,コピーを一部ずつ
ページ順にそろえる処理を指定するためのソートキー,
コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するためのス
タックキー,ソート処理されたものを一部づつ綴じる処
理を指定するためのステープルキー,等倍の倍率を指定
するための等倍キー、拡大/縮小倍率を指定するための
変倍キー,両面モードを指定するための両面キー,とじ
代モード等を指定するための消去/移動キー、および、
スタンプや日付やページ等の印字を指定するための印字
キーである。変倍指示キーの上方には、黒,青,赤およ
び黄の各単色記録を指定するキー,フルカラー記録指示
キー,自動色選択指示キーがあり、それらの左隣にはカ
ラーバランス調整指示キーがある。選択されているモー
ドはキーブロックの網掛け表示で示される。カラーバラ
ンス調整指示キーにタッチがあると、パネル60の画面
が、カラーバランス調整入出力用の画面に切換る。
【0173】図12の(b)は、「プリント」機能用の
操作画面である。これには、プリントに使用するプリン
タとそれに宛てる画像処理プログラムの内容(変更があ
る画像処理パラメータ)を設定し、あるいは選択(指
定)するための、キー群60e〜60g,印刷要求の許
可を設定するためのオンライン/オフラインキー,デー
タイン状態で排出されていない画像を強制排出すること
を指定するための強制排出キー,画像データのデータ入
力状態を示すデータイン表示、および、転写紙のセット
状況を知らせる表示がある。パソコンの印刷コマンドを
実行するオンラインのときには、印刷色選択キーなどカ
ラー選択,調整キーは、これらはパソコンのコマンドに
従うので、選択不可のゴースト表示であるが、オフライ
ン(登録画像のプリントアウト)のときには、選択可の
実像表示になる。
【0174】図13は、オフラインの一態様である「蓄
積コピー機能」用の操作画面である。図13の(a)
は、蓄積された画像データの各ファイルリスト画面であ
る。転送された画像のユーザー名,ファイル名,ページ
数および登録時刻が表示される。網掛け表示部は、出力
指定されたファイルを示し、順の項目は、その印刷順を
示している。個々での出力指定は複数設定可能で設定順
に出力をおこなう。印刷キーは、設定したファイルを印
刷する画面〔図13の(b)〕へ移行させるためのキー
である。読み取りキーは、スキャナからの画像を蓄積す
るための画面に移行するためのキーである。取消キー
は、画像出力のために設定したファイル選択を解除する
ためのキーである。矢印キーは、ファイル数が一度に表
示できるファイル数を越えた場合に、画面をスクロール
するためのキーである。削除キーは選択ファイルを削除
するためのキーである。
【0175】図13の(b)は、蓄積コピーの出力設定
画面である。これにも、プリントに使用するプリンタと
それに宛てる画像処理プログラムの内容(変更がある画
像処理パラメータ)を設定し、あるいは選択(指定)す
るための、キー群60e〜60gがある。この画面で出
力条件を設定し、プリント動作をスタートキー71c
(図10)にて開始できる。複数のファイルを設定した
場合は、それらが、設定順につながったひとかたまりの
画像群として処理される。よってステープルモードを設
定するとファイル毎ではなく、画像群全体が1グル−プ
としてステープルされる。
【0176】図14は、画像データ供給手段(たとえば
スキャナ10)からの画像デ−タを蓄積又は転送するた
めのオペレ−タ入力画面である。この画面には、画像読
込見に使用する画像データ供給手段とそれに宛てる画像
処理プログラムの内容(変更がある画像処理パラメー
タ)を設定し、あるいは選択(指定)するための、キー
群60i〜60kがある。オペレ−タが各モードを設定
し、スタートキー71cにて読み込み動作が開始され
る。このファイルのユーザー名およびファイル名は、自
動的に図示例のように設定される。複数ある場合はファ
イル名を区別できるようにネーミングされる。読み込み
終了キーで読み込み動作が終了しファイルが閉じられ
る。
【0177】−複写使用機器等の設定− 図12の(a)に示す複写機能選択画面で、画像データ
供給手段とプリンタの組合せ番号を示すウインドウ60
a,選択押しボタン60bおよび設定押しボタン60c
が、複写機能で使用する画像データ供給手段(スキャ
ナ,デジタルカメラ等)とプリンタを指定し、かつ、I
PPの画象処理プログラムを指定する。
【0178】ウインドウ60aに表示する組合せ番号C
m No.は、画像データ処理装置ACPの設計時に使
用対象と想定した複数種の組み合わせの数分あり、NV
RAM64に記憶領域が割り当てられている。初期状態
ではCPU53が第1番の組合せ番号Cm No.をウ
ィンドウ60aに表示する。オペレータが選択押しボタ
ン60bを押すと、次の番号(Cm No.2)を表示
する。ウィンドウ60aに表示している番号(Cm N
o.i)が指定番号であり、これを選択押しボタン60
bの操作で変更できる。
【0179】この組合せ番号Cm No.iに、画像デ
ータ供給手段とプリンタの組合せを設定し、しかもIP
Pの画像処理プログラムを設定するときには、オペレー
タが、ウィンドウ60aに該組合せ番号Cm No.i
を呼び出し表示してから、設定押しボタン60cを押
す。これに応答してCPU53が、液晶パネル60の表
示を、図15に示す複写組合わせ設定画面に切り換え
る。
【0180】図15に示す複写組合わせ設定画面には、
画像データ供給手段を指定しそれに対応した画像処理1
90の内容を設定する入力設定領域60mと、プリンタ
を指定しそれに対応した画質処理200の内容を設定す
る出力設定領域60nがある。
【0181】入力設定領域60mの画像データ供給手段
表示ウィンドウm1には、画像データ供給手段の1つが
表示される。NVRAM64には、画像データ処理装置
ACPの設計時に使用対象と想定した複数の画像データ
供給手段に記憶領域が割り当てられている。初期状態で
はCPU53が第1番の画像データ供給手段(例えばス
キャナA=スキャナ10)をウィンドウ60aに表示す
る。オペレータが選択押しボタンm2を押すと、次順位
の画像データ供給手段の識別名称を表示する。
【0182】ACPには、オペレータが使用可能性があ
る画像データ供給手段のドライバ(通信により動作させ
て画像データを入手するソフトウエアすなわちプログラ
ム)を不揮発メモリ5にダウンロードしており、表示ウ
ィンドウm1に表示した画像データ供給手段のドライバ
が不揮発メモリ5にあると、該供給手段の特性情報(プ
ロパティ)が解像度表示欄m3およびその他の選択パラ
メータ表示欄m4に表示する。オペレータは、適当なパ
ラメータを選択(指定)する。選択されたパラメータ
は、点々塗り潰しの表示に切り替わる。
【0183】入力設定領域60mのスキャナγ選択ボタ
ンm5をオペレータが押すと、液晶パネル60の表示
は、前述のスキャナγ−LUTを選択(指定)するため
の入力画面に切り替わる。そこでオペレータがスキャナ
γ−LUTを指定し、終了ボタンを押すと、液晶パネル
60の表示は、図15に示すものに戻る。同様にしてオ
ペレータは、空間フィルタ選択ボタンm6を押して、前
述の空間フィルタ(図9)の各種フィルタを指定するこ
とができる。また同様にして、オペレータは、分離パラ
メータ選択ボタンm7を押して、前述の分離生成192
で用いる分離バラメータを指定することができる。
【0184】このように選択又は指定してから、入力設
定領域60mの登録ボタンをオペレータが押すと、CP
U53は、NVRAM64の表示中の組合わせ番号Cm
No.i宛ての設定データ記憶領域の、画像データ供
給手段の欄に、入力設定領域60mに入力した画像デー
タ供給手段識別情報(スキャナ名称)とm3〜m7で指
定したパラメータ指定情報を書込む。
【0185】出力設定領域60nにも、同様にして、組
合わせ番号Cm No.i宛ての使用プリンタおよび画
像処理パラメータを入力する。そして、出力設定領域6
0nの登録ボタンをオペレータが押すと、CPU53
は、NVRAM64の表示中の組合わせ番号Cm N
o.i宛ての設定データ記憶領域の、プリンタの欄に、
出力設定領域60nに入力したプリンタ識別情報(プリ
ンタ)とn3〜n9で指定したパラメータ指定情報を書
込む。
【0186】上記m3〜m7ならびにn3〜n9で指定
する各種パラメータの識別符号が、NVRAM64のC
m No.i宛ての設定データ記憶領域に書き込まれ
る。ACPの不揮発メモリ5には、IPPのプログラム
RAM145に書込む画像処理プログラム(190,2
00)、ならびに、IPPのデータRAM146に書込
む、上記m3〜m7ならびにn3〜n9で指定しうる画
像処理パラメータ(選択パラメータ)および選択不可の
画像処理パラメータがあり、画像処理プログラムには、
画像処理パラメータを指定する引用符号が含まれてい
る。上述のパラメータ指定情報は、各引用符号に割り当
てる選択パラメータを指定するものである。
【0187】−複写− 上述の「設定」を終えてオペレータが、図15に示す液
晶パネル60の表示を、「終了」キーの操作により、図
10に示すように戻して、複写条件入力をしてスタート
キーを操作すると、操作ボード20からシステムコント
ローラ1に、複写条件とともに、ウィンドウ60aに表
示中の組合せ番号Cm No. iの設定情報(NVR
AM64のCm No.i宛ての設定データ記憶領域の
データ)が与えられ、システムコントローラ1が、受け
取った情報に従った複写機能を各部に設定して、複写動
作を開始する。このとき、システムコントローラ1は、
NVRAM64のCm No.i宛ての設定データが指
定する画像データ供給手段からの画像データをACPに
与えて同じく指定のプリンタでプリントアウトするデー
タ転送ルートを設定すると共に、不揮発メモリ5の複写
機能宛ての画像処理プログラムをIPPのプログラムR
AM145に転送し、かつ、NVRAM64のCm N
o.i宛ての設定データの中のパラメータ指定情報が指
定する、不揮発メモリ5上のパラメータを、IPPのデ
ータRAM145に転送する。
【0188】指定の画像データ供給手段から画像データ
が到来するとき、ACPのIPPは、プログラムRAM
145の画像処理プログラムに基づいて、画像データを
処理する。画像処理プログラムの引用符号は、それに割
当てられた画像処理パラメータをデータRAMから読出
してそれに置換する。すなわち画像処理プログラムの進
行中にプロセッサアレー144に出力する引用符号が現
れると、それに対応の画像処理パラメータをデータRA
M146から読出してプロセッサアレー144に与え
る。すなわち、引用符号はそれに割り当てられた画像処
理パラメータに置換して、プロセッサアレー144に出
力する。
【0189】−画像読込機器等の設定と画像読込− 図14に示す表示状態で「設定」60kを押すと、これ
に応答してCPU53が、液晶パネル60の表示を、画
像読込設定画面に切り換える。この画面は、図15に示
す複写組合わせ設定画面の出力設定領域60nを空白と
して入力不可としたものと同様であり、入力設定領域6
0mで、複写の組合せ設定のときと同様に、使用する画
像データ供給手段および画像処理パラメータを設定する
ことができる。
【0190】この「設定」を終えてオペレータが、液晶
パネル60の表示を図10に示すように戻し、そして7
1gの「蓄積」を操作してしていして画像データMEM
への蓄積を指定してから、図14に示す画像読込とし
て、スタートキーを操作すると、操作ボード20からシ
ステムコントローラ1に、読取条件とともに、ウィンド
ウ60iに表示中の組合せ番号Rm No. iの設定
情報(NVRAM64のRm No.i宛ての設定デー
タ記憶領域のデータ)が与えられ、システムコントロー
ラ1が、受け取った情報に従った読取画像処理機能を各
部に設定して、読込動作を開始する。このとき、システ
ムコントローラ1は、NVRAM64のRm No.i
宛ての設定データが指定する画像データ供給手段からの
画像データをACPに与えてMEMに蓄積するデータ転
送ルートを設定すると共に、不揮発メモリ5の画像読込
(スキャナ)宛ての画像処理プログラムをIPPのプロ
グラムRAM145に転送し、かつ、NVRAM64の
Rm No.i宛ての設定データの中のパラメータ指定
情報が指定する、不揮発メモリ5上のパラメータを、I
PPのデータRAM145に転送する。
【0191】指定の画像データ供給手段から画像データ
が到来するとき、ACPのIPPは、プログラムRAM
145の画像処理プログラムに基づいて、画像データを
処理する。画像処理プログラムの引用符号は、それに割
当てられた画像処理パラメータをデータRAMから読出
してそれに置換する。すなわち画像処理プログラムの進
行中にプロセッサアレー144に出力する引用符号が現
れると、それに対応の画像処理パラメータをデータRA
M146から読出してプロセッサアレー144に与え
る。すなわち、引用符号はそれに割り当てられた画像処
理パラメータに置換して、プロセッサアレー144に出
力する。
【0192】−プリント出力− 図12の(b)に示す表示状態で「設定」60gを押す
と、これに応答してCPU53が、液晶パネル60の表
示を、プリント設定画面に切り換える。この画面は、図
15に示す複写組合わせ設定画面の入力設定領域60m
を空白として入力不可としたものと同様であり、出力設
定領域60nで、複写の組合せ設定のときと同様に、使
用プリンタおよび画像処理パラメータを設定することが
できる。
【0193】この「設定」を終えてオペレータが、液晶
パネル60の表示を図13の(a)にしてMEM上のプ
リントドキュメントを指定し、図13の(b)に示すよ
うに、MEMの蓄積画像データを読出してプリントする
設定にしてスタートキーを操作すると、操作ボード20
からシステムコントローラ1に、プリント条件ととも
に、ウィンドウ60eに表示中の組合せ番号Pm N
o. iの設定情報(NVRAM64のPm No.i
宛ての設定データ記憶領域のデータ)が与えられ、シス
テムコントローラ1が、受け取った情報に従ったプリン
ト機能を各部に設定して、プリント出力を開始する。こ
のとき、システムコントローラ1は、MEM上の指定さ
れたプリントドキュメントの画像データを、NVRAM
64のPmNo.i宛ての設定データが指定するプリン
タでプリントアウトするデータ転送ルートを設定すると
共に、不揮発メモリ5のプリント機能宛ての画像処理プ
ログラムをIPPのプログラムRAM145に転送し、
かつ、NVRAM64のPmNo.i宛ての設定データ
の中のパラメータ指定情報が指定する、不揮発メモリ5
上のパラメータを、IPPのデータRAM145に転送
する。
【0194】MEMから画像データが到来するとき、A
CPのIPPは、プログラムRAM145の画像処理プ
ログラムに基づいて、画像データを処理する。画像処理
プログラムの引用符号は、それに割当てられた画像処理
パラメータをデータRAMから読出してそれに置換す
る。すなわち画像処理プログラムの進行中にプロセッサ
アレー144に出力する引用符号が現れると、それに対
応の画像処理パラメータをデータRAM146から読出
してプロセッサアレー144に与える。すなわち、引用
符号はそれに割り当てられた画像処理パラメータに置換
して、プロセッサアレー144に出力する。
【0195】
【発明の効果】選択使用する画像データ供給手段(10)お
よび又はプリンタ(100)に対応する最も画像品質を高く
する画像処理プログラムを操作ボード(20)で選択するこ
とができる。
【0196】システムコントローラ(1)が、操作ボード
(20)によって指定された補正特性の画像処理を行う画像
処理プログラムを、画像データ処理手段(IPP)のプログラ
ムメモリ(145,146)に設定し、画像データ処理手段(IPP)
が該プログラムメモリに格納された画像処理プログラム
により演算処理を実行して入力画像データに対して並列
的に画像処理をおこなう。これにより、選択使用する画
像データ供給手段(10)および又はプリンタ(100)に対応
する最も画像品質が高い画像データあるいはプリント画
像を得ることができる。
【0197】ユーザのニーズによっては、標準で組み合
わされているスキャナ(10)より高速に読み取り可能なス
キャナ、あるいは、より高精細なスキャナなどと組み合
わせたいという場合がある。また、同様に、標準で組み
合わされているプリンタ(100)よりも、高速出力可能な
プリンタ、もしくは、より高精細出力が可能なプリン
タ、もしくは低コストなプリンタと組み合わせて使用し
たい場合がある。本発明の画像処理装置(ACP)は、この
ような場合に容易に所望の組み合わせを選択しかつ画像
品質が高い画像データあるいはプリント画像を得ること
ができる。スキャナ+パソコン+プリンタのシステムよ
りも、簡便、低コストなカスタムな複写機を必要に応じ
て適宜形成することが可能となる。
【0198】また、前記画像データ処理手段(IPP)が、複
数の画素を同時に処理することが可能な、いわゆるSI
MD型プロセッサであるので、高速な画像処理が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例の複合機能フルカラー複写
機の概観を示す正面図である。
【図2】 図1に示すプリンタ100の作像機構の概要
を示す拡大縦断面図である。
【図3】 図1に示す複写機の画像データ処理のシステ
ム構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示す画像データ処理装置IPPの機能
構成の概要を示すブロック図である。
【図5】 図4に示すプロセッサアレー144の機能構
成の概要を示すブロック図である。
【図6】 図3に示す画像データインターフェース制御
CDICの機能構成の概要を示すブロック図である。
【図7】 画像メモリアクセス制御IMACの機能構成
の概要を示すブロック図である。
【図8】 画像データ処理器IPPの機能構成の概要を
示すブロック図である。
【図9】 図8に示すフィルタ194の機能構成の概要
を示すブロック図である。
【図10】 図1および図3に示す操作ボード20の入
力面を示す拡大平面図である。
【図11】 図10に示す操作ボード20の内部の電気
系統の概要を示すブロック図である。
【図12】 操作ボード20の液晶タッチパネル60の
表示を示す平面図であり、(a)は複写モードを指定し
ているときのもの、(b)はオンラインプリントモード
を指定しているときのものである。
【図13】 操作ボード20の液晶タッチパネル60の
表示を示す平面図であり、(a)は画像メモリMEMの
ドキュメント指定を指定しているときのもの、(b)は
オフラインプリントモードを指定しているときのもので
ある。
【図14】 画像読込モードが指定されているときの、
操作ボード20の液晶タッチパネル60の表示を示す平
面図である。
【図15】 図12の(a)に示す複写モード指定の場
合に「設定」キー60cにタッチしたときの切り替わり
表示画面を示す平面図である。
【図16】 図1に示す複合機能があるフルカラー複写
機(コピー機1)および他のコピー機2のLAN接続の
1態様の概要を示す斜視図である。
【図17】 図9に示すエッジ量検出フィルタ214で
用いる適応エッジ強調テーブルの強調特性を示すグラフ
である。
【符号の説明】
10:カラー原稿スキャナ 20:操作ボード 30:自動原稿供給装置 80:電源装置 90:マザーボード 100:カラープリンタ PC:パソコン PBX:交換器 PN:通信回線 102:光書込みユニット 103,104:給紙カセット 105:レジストローラ対 106:転写ベルトユニッ
ト 107:定着ユニット 108:排紙トレイ 110M,110C,110Y,110K:感光体ユニ
ット 111M,111C,111Y,111K:感光体ドラ
ム 120M,120C,120Y,120K:現像器 160:転写搬送ベルト ACP:画像データ処理装置 CDIC:画像データインターフェース制御 IMAC:画像メモリアクセス制御 IPP:画像データ処理器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 107 B41J 3/00 B 1/409 H04N 1/40 101D Fターム(参考) 2C087 AA03 AA09 AC08 BA03 BA07 BB10 BD24 BD36 CB12 2C262 AB07 AB11 BA01 BA09 BA10 BB01 BB02 BB03 BB36 BB38 DA16 EA02 EA03 EA12 EA13 EA16 GA12 GA15 GA57 GA59 5B021 AA05 AA19 BB01 BB09 CC05 LG07 QQ04 5C062 AA05 AA14 AB20 AB38 AB42 AC21 AC41 AF00 BA04 5C077 PP01 PP03 PP15 PP32 PP33 PP37 PP47 PQ12 PQ21 PQ22 PQ23 SS05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作ボード,不揮発メモリ,装置外部と画
    像データをやり取りする通信手段,システムコントロー
    ラ,画像データ処理手段,画像データバス、ならびに、前
    記通信手段,画像データバスおよび画像データ処理手段
    の間の画像データのやり取りを制御する画像データ制御
    手段、を備え、装置外部の画像データ供給手段およびプリ
    ンタを接続可能である画像処理装置であって、前記画像
    データ処理手段は、画像処理のための演算処理手段とし
    て、画像処理プログラムを格納するプログラムメモリ、
    ならびに、入力レジスタおよび出力レジスタを有し該プ
    ログラムメモリに格納された画像処理プログラムにより
    演算処理を実行して入力レジスタの入力画像データに対
    して並列的に画像処理をおこない出力画像データを出力
    レジスタへ出力するプログラマブルな演算器、を有して
    おり、 前記不揮発メモリは、画像データ供給手段が出力する画
    像データの補正である入力補正および入力補正した画像
    データをプリンタ出力用の画像データに処理する出力補
    正を行う、補正特性が異なる各画像処理プログラムを生
    成するためのプログラム情報を有し、前記操作ボード
    は、前記不揮発メモリのプログラム情報を用いて1つの
    補正特性の画像処理を行う画像処理プログラムを指定す
    るための入力手段を有し、前記システムコントローラ
    は、前記操作ボードの入力手段によって指定された補正
    特性の画像処理を行う画像処理プログラムを、前記画像
    データ処理手段のプログラムメモリに設定する、画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】前記操作ボードは、各画像データ供給手段
    宛てに各補正特性の画像処理を行う画像処理プログラム
    を指定する情報を保持する不揮発メモリ,指定情報を選
    択する手段,選択された指定情報を表示するディスプレ
    イおよびスタートキーを有し、前記システムコントロー
    ラは、前記ディスプレイに表示する指定情報に宛てられ
    た補正特性の画像処理を行う画像処理プログラムを、前
    記画像データ処理手段のプログラムメモリに設定し、ス
    タートキーがオンすると、該指定情報が宛てられた画像
    データ供給手段の画像データを前記画像データ処理手段
    で処理する、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記操作ボードは、各プリンタ宛てに各補
    正特性の画像処理を行う画像処理プログラムを指定する
    情報を保持する不揮発メモリ,指定情報を選択する手
    段,選択された指定情報を表示するディスプレイ,プリ
    ント条件設定手段およびスタートキーを有し、前記シス
    テムコントローラは、前記ディスプレイに表示する指定
    情報に宛てられた補正特性の画像処理を行う画像処理プ
    ログラムを、前記画像データ処理手段のプログラムメモ
    リに設定し、スタートキーがオンすると、該指定情報が宛
    てられたプリンタに与える画像データを前記画像データ
    処理手段で処理してプリントアウトする、請求項1又は
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記操作ボードは、1つの組合せとする1
    つの画像データ供給手段と1つのプリンタを選択する手
    段,各組合せ宛てに各補正特性の画像処理を行う画像処
    理プログラムを指定する情報を保持する不揮発メモリ,
    指定情報を選択する手段,選択された指定情報を表示す
    るディスプレイ,複写条件設定手段およびスタートキー
    を有し、前記システムコントローラは、前記ディスプレ
    イに表示する指定情報に宛てられた補正特性の画像処理
    を行う画像処理プログラムを、前記画像データ処理手段
    のプログラムメモリに設定し、スタートキーがオンする
    と、該指定情報が宛てられた組合せの画像データ供給手
    段の画像データを前記画像データ処理手段で処理して該
    組合せのプリンタでプリントアウトする、請求項1,請
    求項2又は請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】画像データ供給手段およびプリンタの少な
    くとも一方と、請求項1に記載の画像処理装置とを有し、
    少なくとも、画像データ供給手段およびプリンタの他方
    との組み合わせが可能であり、少なくとも該他方の画像
    表現特性に応じて、前記画像データ処理手段の画像処理
    プログラムの変更を可能にしたことを特徴とする画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】前記画像処理プログラムの補正特性が異な
    る箇所は、画像データのdpiの変更,γ変換,空間フ
    ィルタ,色補正および階調処理の1つ以上である、請求
    項5に記載の画像形成装置。
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