JP2003110853A - γ変換処理装置,画像処理装置およびγ変換処理方法 - Google Patents

γ変換処理装置,画像処理装置およびγ変換処理方法

Info

Publication number
JP2003110853A
JP2003110853A JP2001294097A JP2001294097A JP2003110853A JP 2003110853 A JP2003110853 A JP 2003110853A JP 2001294097 A JP2001294097 A JP 2001294097A JP 2001294097 A JP2001294097 A JP 2001294097A JP 2003110853 A JP2003110853 A JP 2003110853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
image
data
conversion
interpolation calculation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001294097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Nomizu
水 泰 之 野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001294097A priority Critical patent/JP2003110853A/ja
Publication of JP2003110853A publication Critical patent/JP2003110853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storing Facsimile Image Data (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理で行うγ変換の高速化、そのために
準備するデータ量,メモリ容量を少なくする、および、
γ変換特性の変更,補正を容易化。 【解決手段】 プログラムRAM36、および、そのプロ
グラムに従って1命令による複数データの処理を実行し
複数画素分の多値階調カラー画像データのそれぞれを並
行して同時に処理する複数のプロセッサエレメントPE、
を有するSIMDプロセッサ33;および、γ変換(図13)
の範囲を複数区分する境界値x1〜x7および各区間の直線
近似による補間演算を規定するパラメータa1〜a8,b1〜b
8に基づいて、複数画素分の多値階調カラー画像データ
のそれぞれを同時に並行してγ変換する補間演算プログ
ラム、をRAM36に書込むコントローラ106;を備える
γ変換処理装置。これを内蔵するカラースキャナSCRお
よびカラープリンタPTRならびにカラー複合機能複写
機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、γ変換処理装置,
画像処理装置およびγ変換処理方法に関する。
【0002】
【従来技術】特開平8−18826号公報は、映像信号
を表示装置の表示特性(γ曲線)に合わせて補正するγ
変換に、LUT(Look Up Table:ルックアップテーブル)
の代りに曲線の折線近似を用いて、折線近似計算により
補正した画像データを得る、リアルタイムでγ特性を変
えることができる、デジタルγ変換回路を提示してい
る。
【0003】特開平10−145806号公報は、複数
組のγ変換データをLUTに持って、それからの読み出
しアドレス操作により、LUTのどの組にもないγ変換
データの組を生成してRAMに書込み、このRAMを用
いてγ変換を実行する、γ変換の変更或は調整を開示し
ている。
【0004】特開2000−184236号公報は、γ
変換特性を折線で近似し、入力ビデオデータV0を、V
c=a・V0+bなる一次関数式にしたがって出力デー
タVcにγ変換するγ変換回路を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】LUTには、ROM又
はRAMが用いられるので、1つの画素の画像データを
アドレスとしてそのγ変換済データを読み出すときに
は、他の画素の画像データの変換済データを同一のLU
Tから読み出すことができない。すなわち、一時点には
1画素のγ変換しかできないので、1ラインの画像デー
タのすべてを逐次γ変換するのにかなりの時間がかか
る。同一データを持つ多数のLUTを別個に作成するこ
とにより多数の画素の画像データを同時に並行してγ変
換できるが、多数のLUT用メモリを必要とし、しかも
別個のLUTの同時アクセス(アドレス)制御が複雑に
なり、γ変換制御が複雑になる。これはγ変換速度アッ
プの障害になる。
【0006】γカーブ(γ特性曲線)を折線で近似し、
折線を表す直線式に入力画像データを与えて近似値を算
出する場合、折線近似演算をプロセッサ又はハードウェ
ア演算回路で画素単位の画像データごとに逐次行うが、
LUTを用いる場合と同様に、一時点には1画像データ
(1画素)のγ変換しかできないので、1ラインの画像
データのすべてを逐次にγ変換するのにかなりの時間が
かかる。
【0007】カラー画像処理装置例えばカラースキャ
ナ,カラープリンタ或はカラー複写機では、RGB画像
データやそれを色変換した2値化前のYMCK画像デー
タが数ビットの多値データであってデータビット数が多
いばかりでなく、3系統の読込みR,G,Bの画像デー
タや、4系統の出力Y,M,C,K画像データなど、各
色成分データを処理しなければならないため、モノクロ
複写の場合の数十倍のデータ量と画像処理を行うので、
データ処理時間が大幅に増大する。データ処理に所要の
プログラムおよび参照データも膨大になり、画像処理制
御用データを格納するメモリ量も膨大になる。例えば像
域分離,色変換処理,カラーγ変換など、カラー独特の
画像処理および画質をより高くする画像処理或は調整が
加わり、データ処理量が圧倒的に増大し、データ処理時
間が非常に長くなる。
【0008】これらの画像処理および調整には、RGB
画像データの補正(たとえばスキャナγ変換すなわち読
取りγ変換),RGBからYMCKへの色変換,YMC
K画像データの補正(例えばプリンタγ変換)等がある
が、補正特性あるいは変換特性の切換え或は調整ができ
ることが望まれる。これを満たすために複数の処理モー
ドの中から1つを選択するようにすると、該複数分の処
理用データを準備しなければならず、これが更に処理用
データ量を増やすことになる。例えば読取りγ変換の場
合はRGB各色宛1つ、合計3個のγ変換用LUTを用
い、プリンタγ変換の場合は、YMCK各色宛1つ、合
計4個のγ変換用LUTを用いるが、特性選択用に各色
に複数aのLUTを準備すれば、LUT群のデータ量が
4×a倍になる。
【0009】デジタル複写機や複合機のような画像形成
装置で、様々な画像処理を画像処理専用のプロセッサで
処理する場合において、装置のカラー化に伴いカラー独
特な処理や処理データの増加により処理がますます困難
になっている。
【0010】特に、前記画像形成装置のカラー画像読取
手段(カラースキャナ)やカラー画像形成手段(カラー
プリンタ)では、カラーγ変換における処理量が大きな
問題となる。
【0011】本発明は、前記問題点を解決し、γ変換の
高速化を第1の目的とし、γ変換のために準備するデー
タ量あるいはメモリ容量を少なくすることを第2の目的
とし、それらに加えてγ変換特性の変更を容易にし、γ
特性の補正を可能にすることを第3の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)複数ビット構成の
多値階調データである入力画像データの階調特性を変更
するγ変換処理装置において、読み書き可能なプログラ
ムメモリ(36)、および、該プログラムメモリのプログラ
ムに従ってそれぞれが2以上の所定数で一連の入力画像
データのそれぞれに並行して同時に同じデータ処理をす
る2以上の所定数のプロセッサエレメント(PE)、を有す
る画像処理器(33/53y,53m,53c,53k)と、γ変換特性の入
力階調範囲を複数の区間に区分する境界値(x1〜x7),各
区間の直線近似による補間演算を規定する補間演算パラ
メータ(a1〜a8,b1〜b8)、および入力画像データを用い
た補間演算により出力画像データを算出する補間演算プ
ログラムを、前記プログラムメモリ(36)に書込む手段(1
06)とを備え、前記画像処理器(33/53y,53m,53c,53k)
が、前記境界値と補間演算パラメータに基づく前記プロ
グラムメモリに書込まれた補間演算に応じてγ変換処理
を行なうことを特徴とするγ変換処理装置。
【0013】なお、理解を容易にするために括弧内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素,相当要素も
しくは対応事項の記号を、参考までに付記した。以下も
同様である。
【0014】例えば、LUTを用いる場合は、1画素の
多値入力カラー画像データにつき、LUTに対する「ア
ドレス設定」と「読み出し」という2ステップを踏む。
よって320画素の多値入力カラー画像データをγ変換
するのに、時系列で640ステップを要する。
【0015】これに対してたとえば320個の、上記機
能のプロセッサエレメント(PE)を持つSIMD(Single
Instruction stream Multi-Data stream)型の画像処理
器(33/53y,53m,53c,53k)を用いて、320個すなわち2
以上の所定数で一連の画像データを、同時に補間演算に
よるγ変換をすると、補間演算は略50ステップ前後と
ステップ数が多いが、同時に320画素の演算結果が得
られる。したがって、320画素のカラー画像データの
γ変換に関しては、LUTを用いる場合は時系列で64
0ステップとなるのに対して、上記補間演算の場合は時
系列で略50ステップ前後と、大幅な時系列ステップ数
の減少となり、γ変換時間が大幅に短くなる。すなわち
γ変換速度を大幅に高速化できる。
【0016】また例えば、0〜255を表わす1バイト
(8ビット)構成の画像データをγ変換するために用い
るLUTは、0〜255の各アドレスに1バイトのγ変
換済画像データを格納しておくと、256バイトのメモ
リ容量を必要とする。これに対して、入力画像データを
表わす8ビットが表し得る範囲を複数m、例えばm=
8、の区間に区分し、各区間で直線近似でγ変換演算す
る場合には、各区間およびそこでの演算式を規定する境
界値(x1〜x7)および補間演算パラメータ(a1〜a8,b1〜b
8)の数は例えば略3×8=24バイトとなり、データ量
および所要メモリ容量の少量化が可能である。特に、各
色成分画像データ宛てに複数の変換特性を準備しておい
て、その中の1つを選択する場合に、保存データ量を大
幅に削減できる。
【0017】更には、書込む手段(106)が画像処理器(3
3)のプログラムメモリ(36)に、処理特性が異なったプロ
グラムを書込むことによりすなわち書換えにより、処理
特性が変わる。処理特性の選択又は変更を容易にでき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】(2)前記γ変換処理は、入力画
像データと前記境界値(x1〜x7)のそれぞれとの大小比較
による入力画像データが属する区間(i)の判定、およ
び、該属する区間宛ての補間演算パラメータ(ai,bi)の
みを用いた入力画像データの補間演算によるγ変換(図1
2)、を含む上記(1)のγ変換処理装置。
【0019】例えば、プロセッサエレメント(PE)群に対
する1グループの画像データ群(D1〜Dn)のセット;プロ
セッサエレメント群に対する各境界値の同時供給とそれ
に続く各区間(i)の補間演算パラメータ(ai,bi)の同時供
給、の区間数m分の繰返し;および、一回の演算式の指
定と算出指示;によって、画像データ群(D1〜Dn)の変換
が完了する。プロセッサエレメント群は算出演算は1回
のみであり、変換速度が速い。次の変形実施態様(3)
よりも、高速で変換処理できる。
【0020】(3)前記γ変換処理は、各入力画像デー
タについてのすべての補間演算パラメータ(a1〜a8,b1〜
b8)を用いた全区間の補間演算値の算出,入力画像デー
タと前記境界値(x1〜x7)のそれぞれとの大小比較による
入力画像データが属する区間の判定、および、該属する
区間の補間演算値のみの出力(図14)、を含む上記(1)
のγ変換処理装置。
【0021】すなわち、1グループの画像データ群(D1
〜Dn)のそれぞれの、各区間i、i=1〜m、の補間演
算をプロセッサエレメント群で同時に並行して実行し、
全区間での補間演算を遂行すると、その間に、どのプロ
セッサエレメントも1回、正しい変換値を算出する。こ
の正しい変換値を変換データとして出力する。
【0022】これにより、誤りのない変換データを得る
ことができる。各画素のカラー画像データに対して、そ
れを与えられたプロセッサエレメントは、見かけ上はm
回(例えば、m=8)補間演算を繰り返す。したがって
演算回数は多くなるが、1回の演算が簡単で時間が短い
ので、複数nの画像データ全体としての変換時間は短
い。
【0023】(4)前記補間演算は、複数画素分の多値
画像データを1画素単位で各プロセッサエレメント(PE)
に対応させて入力し、入力された複数の多値画像データ
の階調値の大きさを1度で同時に前記境界値(x1〜x7)の
各値と比較することにより各入力画像データがどの区間
(i)に対応するかを判定し、判定された区間に対応する
補間演算パラメータ(ai,bi)を各プロセッサエレメント
に取り込み、前記補間演算プログラムに応じてその区間
のみのγ変換を行う、ものである、上記(2)のγ変換
処理装置。
【0024】これによれば、例えば図13に2点鎖線で
示すγ変換特性の区間i、i=1〜m、の近似直線によ
る補間演算式を yi=ai・x+bi ・・・(1) ai:近似直線の傾き bi:近似直線のy切片(オフセット) とすると、1グループの画像データ群D1〜Dnのそれ
ぞれを各プロセッサエレメントPE1〜PEn、にセッ
トし、そして全区間の境界値および補間演算パラメータ
を、全プロセッサエレメントに同一時点には同一のデー
タを同時に与える態様で、与え終わった時点には、各プ
ロセッサエレメントPEには、それにセットされた画像
データDが属する区間iに宛てられた補間演算パラメー
タai,biが書込まれている。そして、全プロセッサ
エレメントに、同一の演算式(Ax+B;xは与えられ
ている画像データDを指定、A,Bは書込んだai,b
iを指定。)が与えられて算出が指示されると、各プロ
セッサエレメントPEが、AD=ai・D+biを算出
する。そして全プロセッサエレメントPE1〜PEnの
算出値AD1〜ADnが出力される。
【0025】プロセッサエレメント群に対する1グルー
プの画像データ群D1〜Dnのセット;プロセッサエレ
メント群に対するi区間の境界値の同時供給とそれに続
く該区間iの補間演算パラメータの同時供給、の区間i
=1〜mについての実行、すなわちm回の繰返し;およ
び、一回の演算式の指定と算出指示;によって、画像デ
ータ群D1〜Dnの変換が完了する。プロセッサエレメ
ント群は算出演算は1回のみであり、変換速度が速い。
次の表1に、この実施態様で、320個のプロセッサエ
レメントPEを用いて320画素のカラー画像データを
同時にγ変換する場合の、画像処理器33のデータ処理
ステップ数を示す。この場合には320画素のカラー画
像データの処理が51ステップで行なわれる。従来のL
UTを用いるγ変換では、「アドレス設定」と「読み出
し」という2ステップを踏み、320画素のカラー画像
データをγ変換するのに、時系列で640ステップを要
するのに対比して、大幅なステップ数の低減となり、γ
変換速度が速い。
【0026】
【表1】
【0027】(5)前記補間演算は、複数画素分の多値
画像データを1画素単位で各プロセッサエレメント(PE)
に対応させて入力し、各入力画像データに対して全区間
の補間演算を順次に実行し、前記境界値との大きさの比
較により各入力画像データがどの区間に対応するかを判
定することで、全区間の出力値の中から対応する区間の
補間演算値のみを有効にする、上記(3)のγ変換処理
装置。
【0028】これによれば、各プロセッサエレメントが
同一時点には同一の区間の補間演算をしてγ変換データ
を算出する。しかしこのとき各プロセッサエレメントに
与えられる各画像データは同一とは限らず、すべてが該
補間演算が宛てられる区間iに入っているものとは限ら
ない。区間iに入っていない画像データが与えられたプ
ロセッサエレメントの演算出力はエラーであり、区間i
に入っている画像データが与えられたプロセッサエレメ
ントの演算出力が正しい値である。
【0029】各区間i、i=1〜m、の補間演算を1つ
づつ、すべてのプロセッサエレメントで同時に同じ演算
を並行して実行し、全区間の補間演算を遂行すると、そ
の間に、どのプロセッサエレメントも1回、正しい変換値
を算出する。この正しい変換値を有効とする。すなわち
変換データとして出力する。
【0030】これにより、単一の命令に従う処理を並列
に実行するSIMD型プロセッサによって、区分区間の
簡易な演算で、誤りのない変換データを得ることができ
る。1画素の多値カラー画像データに対して、それを与
えられたプロセッサエレメントは、見かけ上はm回(例
えば、m=8)補間演算を繰り返す。すなわち、各区間の
補間演算yi、i=1〜m、のそれぞれを実行する。し
たがって演算回数は多くなるが、1回の演算が簡単で時
間が短いので、大きなn値の複数nのカラー画像データ
全体としての変換時間は短い。
【0031】(6)原稿の画像を読取り、1画素の画情
報を複数ビット構成の多値階調データで表す画像データ
を生成する画像読取手段(SCR)と画像データに基づいて
画像を形成する画像形成手段(PTR)の少なくとも1つ
と、画像データにγ変換を含む画像データ処理を施す手
段とを備える画像処理装置において、画像データを蓄え
て、複数の一連の画像データの区分で出力するラインバ
ッファ(32)と、該ラインバッファから出力される2以上
の所定数で一連の画像データを受け取ってそれらのγ変
換処理を行う上記(1)乃至(5)の何れかのγ変換処
理装置(IPU1/IPU3y,3m,3c,3k)と、を有する画像処理装
置。
【0032】これによれば、上記画像処理装置におい
て、上記(1)乃至(5)の何れかに記述した作用効果
が、同様に得られる。
【0033】(7)前記画像読取手段(SCR)は、RGB
画像データに読取補正を加える第1画像処理手段(IPU1)
を含み、画像処理装置は更に、読取補正を加えたRGB
画像データのYMCK画像データへの変換を含む画像デ
ータ処理をする第2画像処理手段(IPU2)を備え、前記画
像形成手段(PTR)は、前記YMCK画像データにプリン
タ出力用の出力補正を加える第3画像処理手段(IPU3y,3
m,3c,3k)を含み、第1および第3画像処理手段(IPU1、I
PU3y,3m,3c,3k)のそれぞれが前記構成の各画像処理器(3
3,53y,m,ck)を有し、前記書込む手段(106)は、前記補間
演算により出力カラー画像データを算出する、RGB画
像データのγ変換用の補間演算プログラムおよびYMC
K画像データのγ変換用の補間演算プログラムをそれぞ
れ、第1および第3画像処理手段の各画像処理器(33,53
y,m,ck)のプログラムメモリ(36)に書込む、上記(6)
の画像処理装置。
【0034】これによれば、第1および第3画像処理手
段(IPU1、IPU3y,3m,3c,3k)のそれぞれが、上記(6)に
記述した補間演算によるカラーγ変換処理を、RGB画
像データおよびYMCK画像データに対してそれぞれ実
行する。したがって、上記(6)に記述の作用効果が、
RGB画像データおよびYMCK画像データのγ変換の
いずれでも、同様に得られる。
【0035】(8)前記画像形成手段(SCR)は、作像す
る感光体ユニット(10Y,M,C,K)の数に対応した数の前記
第3画像処理手段(IPU3y,3m,3c,3k)を含む、上記(6)
の画像処理装置。
【0036】例えば1組の感光体ユニットで順次にY,
M,CおよびK画像を形成する場合には、各色画像デー
タは作像順にプリンタに与えればよいので、1つの第3
画像処理手段で、各色画像データのγ変換に対応でき
る。γ変換がプリンタの各色画像形成のタイミングを遅
くしてしまうことはない。
【0037】例えば4組の感光体ユニット(10Y,M,C,K)
のタンデム配列の場合、作像開始には時間ずれがあるも
のの略同時に並行して各色画像を形成して、同一転写紙
上に重ね転写する。1つの第3画像処理手段でYMCK
各色画像データのγ変換をすると、プリンタの各色画像
形成のタイミングを遅くしてしまう。本実施態様では、
4組の感光体ユニット(10Y,M,C,K)のそれぞれに対応す
る各画像処理手段(IPU3y,3m,3c,3k)を備えるので、各色
画像形成のタイミングを遅らせる必要がなく、1つの感
光体ユニットで順次に各色画像を形成する場合よりも、
速くフルカラー画像プリントが得られる。
【0038】(9)前記画像処理器(53y,53m,53c,53k)
は、ディザ処理にも使え、前記複数のプロセッサエレメ
ントの数は、該ディザ処理で用いられる複数種類のマト
リクス構成数をカバーできる数(96×整数 以上)で
あることを特徴とする上記(6)の画像処理装置。
【0039】これによれば、前記画像処理器(53y,53m,5
3c,53k)を、複数種類のマトリクス構成の何れのディザ
処理に使用できる。
【0040】(10)画像処理装置は更に、変換特性が
異なった複数組の、補間演算のそれぞれの境界値(x1〜x
7)および補間演算パラメータ(a1〜a8,b1〜b8)と、1組
の境界値および補間演算パラメータに基いて補間演算す
る補間演算プログラムと、を保持する記憶手段(HDD)を
備える、上記(6)の画像処理装置。
【0041】これによれば、複数の変換特性が選択可と
なる。例えば、ユーザ指定或は画像データが表わす画像
の特性対応で自動的に1組を選択してプログラムメモリ
に書込めばよい。
【0042】(11)前記書込む手段(106)は、該記憶
手段(HDD)の1組の境界値および補間演算パラメータを
含んだ補間演算プログラムを前記プログラムメモリ(36)
に書込む、上記(10)に記載の画像処理装置。
【0043】例えば図13に2点鎖線で示すγカーブに
従うγ変換の、多値カラー画像データすなわち入力画像
データのビット数(例えば1バイト=8ビット)が表し
得る0〜255の範囲をm(例えばm=8)個の区間i
(i=1〜m)に区分し、各区間iの補間演算式yi、
i=1〜m、にしたがって、画像データx(画像データが
表す値)を変換する場合、補間演算式yiを、 yi=ai・x+bi ・・・(1) と近似直線式に定めた場合を、図12に示すフローチャ
ートを参照して説明する。
【0044】画像処理器(33)が、n個の画像データ群に
対して同時に、次のステップγp1〜γp9を、処理対
象の画像データがエンドになるまで繰返し実行するプロ
グラムを一組とし、演算式が異なる複数組を記憶手段(H
DD)に準備しておく。
【0045】ステップγp1:各プロセッサエレメント
PE1〜PEn、にn個の多値カラー画像データ群の中
の各画像データDをセットする; ステップγp2:第m区間の補間演算パラメータam,
bmを全プロセッサエレメントのパラメータ設定用レジ
スタに書込む。
【0046】ステップγp3〜7:第1〜第(m−1)
区間の中の、補間演算式 y1=a1・x+b1 ・・・(1-1) を適用する第1区間の境界値x1を全プロセッサエレメ
ントPE1〜PEnに与えて、x1<D(与えられてい
る画像データが与えられた境界値より大きい)かの比較
を指示し、そして第1区間の補間演算パラメータa1,
b1を与える。各プロセッサエレメントPEは、自身に
セットされた画像データDが第1区間にある(x1<
D:NO,すなわちx1≧Dである)かをチェックし
て、第1区間であると自身のフラグに「1」を立てる。
そして、フラグに「1」を立てていると、次に与えられ
る前記第1区間の補間演算パラメータa1,b1を自身
のパラメータ設定用レジスタに書込む。フラグに「1」
を立てていないとこの書込はしない。
【0047】第2区間(i=2)、境界値x2、の補間
演算式 y2=a2・x+b2 ・・・(1-2) ただし、x=x2のとき、a2・x2+b2=a1・x
2+b1、すなわち第1区間の線分:(1-1)式と第2区
間の線分:(1-2)式は連続である、の境界値x2を全プ
ロセッサエレメントPE1〜PEnにあたえてx2<D
かの比較を指示し、そして第2区間の補間演算パラメー
タa2,b2を与える。各プロセッサエレメントPE
は、自身にセットされた画像データDが第2区間にある
(x2<D:NO,すなわちx2≧Dである)かをチェ
ックして、第2区間であると自身のフラグに「1」を立
てる。そして、フラグに「1」を立てていると、次に与
えられる前記第2区間の補間演算パラメータa2,b2
を自身に書込む。フラグに「1」を立てていないとこの
書込はしない。
【0048】同様に、第3区間(i=3)の補間演算式 y3=a3・x+b3 ・・・(1-3) の境界値x3および補間演算パラメータa3,b3を全
プロセッサエレメントPE1〜PEnに与える。ただ
し、x=x3のとき、a3・x3+b3=a2・x3+
b2、すなわち第2区間の線分:(1-2)式と第3区間の
線分:(1-3)式は連続である。全プロセッサエレメント
PE1〜PEnは、上記と同様に動作する; ・ ・ ・。
【0049】最後に、最後の区間mより1つ前の区間
(i=m−1=7)の補間演算式 y(m-1)=a(m-1)・x+ ・・・(1-m-1) の境界値x(m-1)および補間演算パラメータa(m-1),b
(m-1)を全プロセッサエレメントPE1〜PEnに与え
る。ただし、x=x(m-2)のとき、a(m-1)・x(m-2)+
b(m-1)=a(m-2)・x(m-2)+b(m-2)、すなわち第(m-
2)区間の線分:(1-m-2)式と第(m-1)区間の線分:(1-m-
1)式は連続である。全プロセッサエレメントPE1〜P
Enは、上記ステップ2のときと同様に動作する。な
お、最後の区間i=m(=8)の補間演算パラメータa
m,bmは、ステップγp2で全プロセッサエレメントP
E1〜PEnのパラメータ設定用レジスタに書込んだの
で、自身にセットされた画像データDが第1〜(m-1)区
間の何れでもなかったプロセッサエレメントは、最後の
区間i=m(=8)の補間演算パラメータam,bmを自
身に保持していることになる。
【0050】ステップγp8:全プロセッサエレメント
PE1〜PEnに、A・x+Bの演算を指示する。xは
プロセッサエレメント個別に与えられている画像データ
Dを意味し、A,Bはエレメント個別に書込んだ補間演
算パラメータai,biを意味する。各プロセッサエレ
メントPEは、AD=ai・D+biを算出する;ステ
ップγp9:全プロセッサエレメントPEの算出値AD
1〜ADnを出力する。
【0051】1組のプログラムの上述の処理は、プログ
ラム設計で言われるステップ数で表現すると50ステッ
プ余り(例えば表1)であり、演算式を規定する補間演
算パラメータおよび境界値の数は例えば区間数m=8と
すると、3×8=24バイトとなり、1組のプログラム
のデータ量および所要メモリ容量の少量化が可能であ
る。従って、少ないデータ量で複数組のプログラムを準
備しておくことが容易である。
【0052】本実施態様によれば、複数の変換特性が選
択可となる。例えば、ユーザ指定或は画像データが表わ
す画像の特性対応で自動的に1組を選択してプログラム
メモリに書込めばよい。
【0053】(12)前記画像処理器(33/53y,53m,53c,
53k)は、前記補間演算で参照するデータを記憶するため
の読み書き可能なデータメモリ(37)を有し;前記書込む
手段(106)は、前記記憶手段(HDD)の1組の境界値および
補間演算パラメータを選択して前記データメモリ(37)に
書込み、前記補間演算プログラムは前記プログラムメモ
リ(36)に書込む、上記(10)の画像処理装置。
【0054】例えば、各区間iの補間演算式yi、i=
1〜m、にしたがって、画像データx(画像データが表す
値)を変換する場合、補間演算式yiを、 yi=ai・x+bi ・・・(1) と定めた場合を説明すると1組の境界値および補間演算
パラメータは、 第1区間(i=1)宛ての、前記のx1,a1,b1; 第2区間(i=2)宛ての、前記のx2,a2,b2; 第3区間(i=3)宛ての、前記のx3,a3,b3; ・ ・ ・ ・ ・ ・ 第m区間(i=m)宛ての、前記のxm,am,bm; の集合である。
【0055】この場合、プログラムは、n個の画像デー
タ群に対して同時に、次のデータ処理を実行する1組の
みである: ステップγp1a:各プロセッサエレメントPE1〜P
En、にn個の多値カラー画像データ群の中の各画像デ
ータDをセットする; ステップγp2a:選択した組の境界値および補間演算
パラメータの中の第m区間の補間演算パラメータam,
bmを全プロセッサエレメントのパラメータ設定用レジ
スタに書込む。
【0056】ステップγp3a〜γp7a:選択した組
の境界値および補間演算パラメータの中の、第1区間
(i=1)宛ての境界値x1および補間演算パラメータ
a1,b1を摘出して、上記(8)のステップγp3〜
γp7と同様な態様で全プロセッサエレメントPE1〜
PEnに与える;第2区間(i=2)宛ての境界値x2
および補間演算パラメータa2,b2を摘出して、上記
(8)のステップγp3〜γp7と同様な態様で全プロ
セッサエレメントPE1〜PEnに与える;第3区間
(i=3)宛ての境界値x3および補間演算パラメータ
a3,b3を摘出して、上記(8)のステップγp3〜
γp7と同様な態様で全プロセッサエレメントPE1〜
PEnに与える; ・ ・ ・。
【0057】最後に、最後の区間mより1つ前の区間
(i=m−1=7)宛ての境界値x(m-1)および補間演
算パラメータa(m-1),b(m-1)を摘出して、上記(8)
のステップγp3〜γp7と同様な態様で全プロセッサ
エレメントPE1〜PEnに与える。
【0058】ステップγp8a:上記(8)のステップ
γp8と同様; ステップγp9a:上記(8)のステップγp9と同
様。
【0059】この実施態様によれば、複数の画像処理の
種類又は変換特性が選択可となる。ユーザ指定或は画像
データの特性対応で自動的に1組の境界値および補間演
算パラメータを選択して、ただ1組のプログラムにした
がって、選択した1組の境界値および補間演算パラメー
タによって規定される特性の変換を実行することができ
る。境界値および補間演算パラメータの数は比較的に少
なく、プログラムは1組のみ準備すればよいので、変換
のために準備するデータ量(境界値,補間演算パラメー
タおよびプログラムのデータ総計)が少なくて済む。従
ってそれらを格納するためのメモリ容量が少なくて済
む。
【0060】(13)画像データを転送するパラレルバ
ス(Pb);画像メモリ(MEM);前記パラレルバス上の画像
データを前記画像メモリに書込み、前記画像メモリの画
像データを前記パラレルバスに読出す画像メモリ制御手
段(IMAC);および、画像読取手段(SCR),第2画像処理
手段(IPU2)および前記パラレルバス(Pb)の間の画像デー
タのやりとりを制御する画像データ制御手段(CDIC);を
更に備える、上記(6)の画像処理装置。
【0061】例えば、画像データ制御手段(CDIC)によっ
て画像読取手段(SCR)の出力RGB画像データを第2画
像処理手段(IPU2)に与えてそのYMCK出力を画像形成
手段(PTR)に与えてその出力用YMCK画像データをプ
リントアウトできる。
【0062】また画像データ制御手段(CDIC)によって画
像読取手段(SCR)の出力RGB画像データをパラレルバ
ス(Pb)に送出し、画像メモリ制御手段(IMAC)によってパ
ラレルバス(Pb)の画像データを画像メモリ(MEM)に書込
むことができる。そして、画像メモリ制御手段(IMAC)に
よって画像メモリ(MEM)のRGB画像データをパラレル
バス(Pb)に読み出し、画像データ制御手段(CDIC)によっ
てパラレルバス(Pb)のRGB画像データを第2画像処理
手段(IPU2)に与えてその出力であるYMCK画像データ
を画像形成手段(PTR)に与えて、その出力用YMCK画
像データをプリントアウトできる。
【0063】(14)前記画像データ制御手段(CDIC)
は、前記画像読取手段(SCR)からの画像データを非可逆
な圧縮をして前記パラレルバス(Pb)に出力するか、又
は、第2画像処理手段(IPU2)へ転送し第2画像処理手段
(IPU2)が処理した画像データを非可逆な圧縮をして前記
パラレルバス(Pb)に出力するか、更には、パラレルバス
(Pb)のデータを伸張して第2画像処理手段(IPU2)に転送
するかを制御する、上記(13)のカラー画像処理装
置。
【0064】例えば、画像データ制御手段(CDIC)によっ
て画像読取手段(SCR)の出力RGB画像データをバス転
送用に非可逆な圧縮1してパラレルバス(Pb)に送出し、
画像メモリ制御手段(IMAC)によってパラレルバス(Pb)の
画像データを更にメモリ書込み用に可逆な圧縮2して画
像メモリ(MEM)に書込むことができる。そして、画像メ
モリ制御手段(IMAC)によって画像メモリ(MEM)のRGB
画像データを伸張2(圧縮2の伸張)してパラレルバス
(Pb)に読み出し、画像データ制御手段(CDIC)によってパ
ラレルバス(Pb)のRGB画像データを伸張1(圧縮1の
伸張)して第2画像処理手段(IPU2)に与えてその出力で
あるYMCK画像データを画像形成手段(PTR)に与え
て、その出力用YMCK画像データをプリントアウトで
きる。
【0065】第2画像処理手段(IPU2)の出力であるYM
CK画像データを、ただちには第3画像処理手段(IPU3)
に出力せずに、画像データ制御手段(CDIC)によって圧縮
1してパラレルバス(Pb)に送出し、画像メモリ制御手段
(IMAC)によってパラレルバス(Pb)のYMCK画像データ
を圧縮2して画像メモリ(MEM)に書込むことができる。
そして、画像メモリ制御手段(IMAC)によって画像メモリ
(MEM)からYMCK画像データを伸張2してパラレルバ
ス(Pb)に読み出し画像データ制御手段(CDIC)によって伸
張1して画像形成手段(PTR)に与えて、その出力用YM
CK画像データをプリントアウトできる。
【0066】従って、画像メモリ(MEM)を利用して、R
GB画像データおよびYMCK画像データの蓄積,格納
ができる。また、画像メモリ(MEM)に対する読み書きを
利用して、画像編集を行うことができる。
【0067】(15)前記画像メモリ制御手段(IMAC)
は、パソコン,LANなどの外部機器や前記パラレルバ
スに接続されたファクシミリ及び前記画像データ制御手
段(CDIC)との間の画像データを前記画像メモリ(MEM)に
圧縮して書込み、または読み出して伸張する、上記(1
3)の画像処理装置。
【0068】これは、いわゆる複合機能複写機の態様で
あり、画像データを一旦画像メモリ(MEM)に格納するこ
とにより、高度な画像処理或は画像編集を施すことが出
来るほかに、画像メモリ制御手段(IMAC)は、パソコン,
LANなど外部機器や前記パラレルバスに接続されたフ
ァクシミリ及び前記画像データ制御手段(CDIC)との間で
画像データをやり取りできる。そして、画像データをや
り取りするときならびにプリントアウトするとき、第1
画像処理手段(IPU1),第2画像処理手段(IPU2)ならびに
第3画像処理手段(IPU3)で高速に画像処理できる。
【0069】(16)複数ビット構成の多値階調データ
である入力画像データの階調特性を変更するγ変換処理
方法において、読み書き可能なプログラムメモリ(36)、
および、該プログラムメモリのプログラムに従ってそれ
ぞれが2以上の所定数で一連の入力画像データのそれぞ
れに並行して同時に同じデータ処理をする2以上の所定
数のプロセッサエレメント(PE)、を有する画像処理器(3
3/53y,53m,53c,53k)の、前記プログラムメモリ(36)に、
γ変換特性の入力階調範囲を複数の区間に区分する境界
値(x1〜x7),各区間の直線近似による補間演算を規定す
る補間演算パラメータ(a1〜a8,b1〜b8)、および入力画
像データを用いた補間演算により出力画像データを算出
する補間演算プログラムを書込み、前記画像処理器(33/
53y,53m,53c,53k)にて、前記境界値と補間演算パラメー
タに基づく前記プログラムメモリに書込まれた補間演算
に応じてγ変換処理を行なうことを特徴とするγ変換処
理方法。
【0070】これによれば、上記(1)に記述した作用
効果を同様に得ることができる。
【0071】(17)原稿の画像を読取り、1画素の画
情報を複数ビット構成の多値階調データで表すカラー画
像データを生成する画像読取手段(SCR)とカラー画像デ
ータに基づいてカラー画像を形成するカラー画像形成手
段(PTR)の少なくとも1つと、カラー画像データにγ変
換を含む画像データ処理を施す手段とを備えるカラー画
像処理装置において、読み書き可能なプログラムメモリ
(36)および該プログラムメモリのプログラムに従って1
命令による複数データの処理を実行し、前記多値階調の
複数画素分のカラー画像データのそれぞれに、並行して
同時に同じデータ処理をする複数のプロセッサエレメン
ト(PE)を有する画像処理器(33);および、カラーγ変換
処理に用いるγ変換特性(図13)の入力階調範囲を入力可
能な階調数より少ない複数の区間(i=1〜8)に区分する境
界値(x1〜x7),各区間の直線近似による補間演算を規定
する補間演算パラメータ(a1〜a8,b1〜b8)および入力カ
ラー画像データに基いて、複数の入力カラー画像データ
のそれぞれにつき前記複数のプロセッサエレメント(PE)
で同時に並行して、補間演算により出力カラー画像デー
タを算出する補間演算プログラム、を前記プログラムメ
モリ(36)に書込む手段(106);を備え、前記画像処理器
(33)が、前記プログラムメモリに書込まれた補間演算プ
ログラムに応じて、カラーγ変換処理を行なうことを特
徴とするカラー画像処理装置。
【0072】これによれば、前記カラー画像処理装置に
おいて、上記(1)に記述した作用効果を同様に得るこ
とができる。
【0073】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0074】
【実施例】−第1実施例− 図1に本発明の一実施例の複合機能フルカラーデジタル
複写機の外観を示す。このフルカラー複写機は、大略
で、自動原稿送り装置ADFと、操作ボードOPBと、
カラースキャナSCRと、カラープリンタPTR、の各
ユニットで構成されている。機内のカラー画像データ処
理装置ACP(図3)には、パソコンPCが接続したL
AN(Local Area Network)、および、電話回線PN(フ
ァクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続
されており、交換器PBXにファクシミリボードのファ
クシミリコントロールユニットFCU(図3)が接続さ
れている。プリンタPTRのプリント済の用紙は、排紙
トレイ8上に排出される。
【0075】図2に、カラープリンタPTRの機構を示
す。この実施例のカラープリンタPTRは、レーザプリ
ンタである。このレーザプリンタPTRは、マゼンダ
(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の
各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニッ
トが、転写紙の移動方向(図中の右下から左上方向)に沿
ってこの順に配置されている。即ち、4連ドラム方式の
フルカラー画像形成装置である。
【0076】これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー
(Y)および黒(K)のトナー像形成ユニットは、それぞれ、
感光体ドラム11M,11C,11Yおよび11Kを有
する感光体ユニット10M,10C,10Yおよび10
Kと現像ユニット20M,20C,20Yおよび20K
とを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各
感光体ユニット内の感光体ドラム11M,11C,11
Yおよび11Kの回転軸が水平x軸に平行になるよう
に、且つ、転写紙移動方向(y,z平面上でy軸に対し
て45°をなす左上がり線)に所定ピッチの配列となる
ように、設定されている。各感光体ユニットの感光体ド
ラムとしては、表面に有機感光体(OPC)層を有する
直径が30mmの感光体ドラムを用いた。
【0077】また、レーザプリンタPTRは、上記トナ
−像形成ユニットのほか、レーザ走査による光書込ユニ
ット2、給紙カセット3,4、レジストローラ対5、転
写紙を担持して各トナ−像形成部の転写位置を通過する
ように搬送する転写搬送ベルト60を有する転写ベルト
ユニット6、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙ト
レイ8等を備えている。また、レーザプリンタPTR
は、図示していない手差しトレイ、トナ−補給容器、廃
トナーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなど
も備えている。
【0078】光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラ
ー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに
基づいて各感光体ドラム11M,11C,11Yおよび
11Kの表面にレーザ光を、x方向に振り走査しながら
照射する。また図2上の一点鎖線は、転写紙の搬送経路
を示している。給紙カセット3,4から給送された転写
紙は、図示しない搬送ガイドで案内されながら搬送ロー
ラで搬送され、レジストローラ対5に送られる。このレ
ジストローラ対5により所定のタイミングで転写搬送ベ
ルト60に送出された転写紙は転写搬送ベルト60で担
持され、各トナ−像形成部の転写位置を通過するように
搬送される。
【0079】各トナー像形成部の感光体ドラム11M,
11C,11Yおよび11Kに形成されたトナー像が、
転写搬送ベルト60で担持され搬送される転写紙に転写
され、各色トナー像の重ね合わせ即ちカラー画像が形成
された転写紙は、定着ユニット7に送られる。定着ユニ
ット7を通過する時トナー像が転写紙に定着する。トナ
ー像が定着した転写紙は、排紙トレイ8上に排出され
る。すなわち転写は、転写紙上にじかにトナー像を転写
する直接転写方式である。
【0080】イエローYのトナ−像形成ユニットの概要
を次に説明する。他のトナ−像形成ユニットも、イエロ
ーYのものと同様な構成である。イエローYのトナー像
形成ユニットは、前述のように感光体ユニット10Y及
び現像ユニット20Yを備えている。感光体ユニット1
0Yは、感光体ドラム11Yのほか、感光体ドラム表面
に潤滑剤を塗布するブラシローラ,感光体ドラム表面を
クリーニングする揺動可能なブレード,感光体ドラム表
面に光を照射する除電ランプ,感光体ドラム表面を一様
帯電する非接触型の帯電ローラ、等を備えている。
【0081】感光体ユニット10Yにおいて、交流電圧
が印加された帯電ローラにより一様帯電された感光体ド
ラム11Yの表面に、光書込ユニット2で、プリントデ
ータに基づいて変調されポリゴンミラーで偏向されたレ
ーザ光Lが走査されながら照射されると、感光体ドラム
11Yの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム1
IY上の静電潜像は、現像ユニット20Yで現像されて
イエローYのトナー像となる。転写搬送ベルト60上の
転写紙が通過する転写位置では、感光体ドラム1IY上
のトナー像が転写紙に転写される。トナ−像が転写され
た後の感光体ドラム11Yの表面は、ブラシローラで所
定量の潤滑剤が塗布された後、ブレードでクリーニング
され、除電ランプから照射された光によって除電され、
次の静電潜像の形成に備えられる。
【0082】現像ユニット20Yは、磁性キャリア及び
マイナス帯電のトナ−を含む二成分現像剤を収納してい
る。そして、現像ケース1Yの感光体ドラム側の開口か
ら一部露出するように配設された現像ローラや、搬送ス
クリュウ、ドクタブレード、トナ−濃度センサ,粉体ポ
ンプ等を備えている。現像ケース内に収容された現像剤
は、搬送スクリュウで損枠攪拌搬送されることにより摩
擦帯電する。そして、現像剤の一部が現像ローラの表面
に担持される。ドクタブレードが現像ローラの表面の現
像剤の層厚を均一に規制し、現像ローラの表面の現像剤
中のトナーが感光体ドラムに移り、これにより静電潜像
に対応するトナー像が感光体ドラム11Y上に現われ
る。現像ケース内の現像剤のトナー濃度はトナ−濃度セ
ンサで検知される。濃度不足の時には、粉体ポンプが駆
動されてトナーが補給される。
【0083】次に、転写ベルトユニット6の概要を説明
する。転写ベルトユニット6の転写搬送ベルト60は、
体積抵抗率が10〜1011Ωcmである高抵抗の無
端状単層ベルトであり、その材質はPVDF(ポリふっ
化ビニリデン)である。この転写搬送ベルト60は、各
トナ−像形成部の感光体ドラム11M,11C,11Y
および11Kに接触対向する各転写位置を通過するよう
に、4つの接地された張架ローラに掛け回されている。
これらの張架ローラのうち、2点鎖線矢印で示す転写紙
移動方向上流側の入口ローラには、電源から所定電圧が
印加された静電吸着ローラが対向するように配置されて
いる。これらの2つのローラの間を通過した転写紙は、
転写搬送ベルト60上に静電吸着される。また、転写紙
移動方向下流側の出口ローラは、転写搬送ベルトを摩擦
駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続さ
れている。また、転写搬送ベルト60の外周面には、電
源から所定のクリーニング用電圧が印加されたバイアス
ローラが接触するように配置されている。このバイアス
ローラにより転写搬送ベルト60上に付着したトナ−等
の異物が除去される。
【0084】また、感光体ドラム11M,11C,11
Yおよび11Kに接触対向する接触対向部を形成してい
る転写搬送ベルト60の裏面に接触するように、転写バ
イアス印加部材を設けている。これらの転写バイアス印
加部材は、マイラ製の固定ブラシであり、各転写バイア
ス電源から転写バイアスが印加される。この転写バイア
ス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写搬送
ベルト60に転写電荷が付与され、各転写位置において
転写搬送ベルト60と感光体ドラム表面との間に所定強
度の転写電界が形成される。
【0085】図3に、図1に示す複写機の電気系システ
ムの主要部を示す。原稿を光学的に読み取るカラー原稿
スキャナSCRは、読み取りユニット21にて、原稿に
対するランプ照射の反射光をミラー及びレンズにより受
光素子に集光する。受光素子(本実施例ではCCD)
は、読み取りユニット21のセンサー・ボード・ユニッ
ト(以下単にSBUと称す)にあり、CCDに於いて電
気信号に変換されたRGB画像信号は、SBU上でディ
ジタル信号すなわち読取った各8ビット多値のR,G,
B画像デ−タに変換された後、SBUから、第1画像処
理ユニットIPU1(以下、単にIPU1と表現する)
に与えられる。
【0086】IPU1は、入力RGB画像デ−タのそれ
ぞれ(R,G,B画像データ)に、読取補正(CCDラ
イン間補正,主走査レジスト調整,シェーディング補
正,ドット補正,縦スジ補正およびスキャナγ変換)を
加えると共に、RGB画像データが表す画像が、文字,
線などの濃淡が2値的なもの(以下単に文字と称す)の
エッジ(文字エッジ)又は中(線幅内:文字なか)か、
写真などの網点画像(以下単に写真と称す)か、更に、
有彩か、無彩か、を判定する像域分離を行う。また、R
GB画像データが、紙幣や証券などの、複製禁止物を表
すものであるかの判定(以下単に紙幣認識と称す)を行
う。
【0087】そしてIPU1は、読取補正をした各8ビ
ット多値のRGB画像データに、像域分離結果すなわち
判定結果を表す像域データFdを加えて、それらを圧縮
/伸張及びカラーデータインターフェース制御部CDI
C(以下単にCDICと称す)に出力する。紙幣認識の
結果が複製禁止物であるとIPU1は、システムコント
ローラ106にこれを報知する。システムコントローラ
106はこの報知に応答して、カラー原稿スキャナSC
Rによる原稿画像読取りに付帯する画像処理条件(たと
えば複写指示の場合には、フルカラー読取りか否か)を
参照して、忠実な複製となる複写条件が設定されている
と複製画を大きく色違いにする、画像毀損用のスキャナ
γ変換をIPU1に設定する。
【0088】CDICは、RGB画像データおよびYM
CK画像データとそれらに付帯する像域データFdに関
し、IPU1,パラレルバスPbおよび中間処理用の第
2画像処理ユニットIPU2(以下、単にIPU2と表
現する)の間のデータ転送、ならびに、図1に示すデジ
タル複写機全体制御を司るシステムコントローラ106
と、主に読取ユニット21の動作とカラープリンタPT
Rの画像形成プロセス制御を司るプロセスコントローラ
101間の、画像データ転送およびその他の制御に関す
る通信を行う。システムコントローラ106とプロセス
コントローラ101は、パラレルバスPb,CDIC及
びシリアルバスSbを介して相互に通信を行う。CDI
Cは、その内部に於いてパラレルバスPbとシリアルバ
スSbとのデータインターフェースのためのデータフォ
ーマット変換を行う。
【0089】カラー原稿スキャナSCRのIPU1から
の、像域データFd付きのRGB画像データ(以下単に
RGB画像データと称すこともある)は、CDICを経
由してIPU2又はパラレルバスPbに転送又は送出さ
れる。パラレルバスPbに送出したRGB画像データ
は、画像メモリアクセス制御部IMAC(以下単にIM
ACと称す)によって画像メモリMEMに書込まれる。
画像メモリMEMからパラレルバスPbに読み出したR
GB画像データは、ファクシミリ送信のときにはFCU
に、そうでないときにはIPU2に出力される。
【0090】IPU2はRGB画像データを各8ビット
多値のYMCK画像データに変換し更にその前後に数種
の画像処理を加える。YMCK画像データは、CDIC
を経由してパラレルバスPbに送出されIMACによっ
て画像メモリMEMに格納される,或は、IPU2から
直接に、Y,M,CおよびKの画像データごとにそれぞ
れ、第3画像処理ユニットIPU3y,IPU3m,I
PU3cおよびIPU3k(以下、単にIPU3y,I
PU3m,IPU3cおよびIPU3kと表現する)に
出力される。
【0091】IPU3y,IPU3m,IPU3cおよ
びIPU3kはそれぞれ、Y,M,CおよびK画像デー
タに各色プリンタγ変換を施してから、階調処理により
プリント出力用の2値のY,M,CおよびK画像データ
に変換しカラープリンタPTRの作像ユニット105に
出力する。
【0092】上述のようにCDICには、RGB画像デ
−タ又はYMCK画像データをメモリMEMに蓄積して
再利用するジョブと、RGB画像デ−タをメモリMEM
に蓄積しないでIPU2でYMCK画像データに変換し
てIPU3y,3m,3c,3kに出力しプリントアウ
トするジョブとがある。メモリMEMに蓄積する例とし
ては、1枚の原稿を複数枚複写する場合、読取りユニッ
ト21を1回だけ動作させ、IPU1のRGB画像デ−
タ又はそれをIPU2で変換したYMCK画像データを
メモリMEMに蓄積し、蓄積データを複数回読み出す使
い方がある。メモリMEMを使わない例としては、1枚
の原稿を1枚だけ複写する場合、IPU1のRGB画像
デ−タをそのままIPU2に出力しそのYMCK画像デ
ータをIPU3でプリンタ出力用に処理すれば良いの
で、メモリMEMへの書込みを行う必要はない。
【0093】まず、メモリMEMを使わない場合、IP
U1からCDICへ転送された画像データは、CDIC
からIPU2に送られる。IPU2は、RGB画像デー
タに中間処理(フィルタ処理,地肌除去,色変換すなわ
ちYMCK画像データへの変換,下色除去,主走査変
倍,主走査シフト,主走査ミラーリング,副走査間引
き,マスク処理および単色文字出力の場合の2値化)を
施す。
【0094】IPU3y,IPU3m,IPU3cおよ
びIPU3kはそれぞれ、Y,M,CおよびK画像デー
タに、出力補正(プリンタγ変換および階調処理)を施
す。階調処理により2値化されたY,M,CおよびK画
像データが、レ−ザプリンタPTRの作像ユニット10
5に於いてY,M,CおよびK作像ユニットのレーザ変
調器に与えられ、各色画像形成用の2値静電潜像が、感
光体ドラム11Y,11M,11Cおよび11Kに形成
される。階調処理には、濃度変換,ディザ処理,誤差拡
散処理等が有り、階調情報の面積近似を主な処理とす
る。
【0095】メモリMEMに蓄積し、それからの読み出
し時に付加的な処理、例えば画像方向の回転,画像の合
成等を行う場合は、IPU1からCDICへ転送された
データは、CDICでバス転送用の1次圧縮をしてから
パラレルバスPbを経由してIMACに送られる。ここ
ではシステムコントローラ106の制御に基づき画像デ
ータと画像メモリMEMのアクセス制御,外部パソコン
PC(以下単にPCと称す)のプリント用データの展開
(文字コ−ド/キャラクタビット変換),メモリー有効
活用のための画像データの2次圧縮を行う。
【0096】IMACで2次圧縮したデータは画像メモ
リMEMへ蓄積し、蓄積データを必要に応じて読み出
す。読み出したデータはIMACで2次伸張(2次圧縮
の伸張)をして1次圧縮データに戻しIMACからパラ
レルバスPb経由でCDICへ戻される。CDICで
は、1次伸張(1次圧縮の伸張)をして画像データに戻
してIPU2に送り、RGB画像データの場合はそこで
YMCK画像データに変換して、上述と同様に圧縮して
画像メモリMEMに書込む。又は、IPU2のYMCK
画像データを直ちにIPU3y〜3kに送り、作像ユニ
ット105で画像を形成する。
【0097】上述の画像データの流れに於いて、IMA
Cの、画像メモリMEMおよびパラレルバスPbに対す
る画像データの読み書き制御、ならびに、CDICの、
IPU1およびIPU2とパラレルバスPbとの間のバ
ス制御により、デジタル複写機の複合機能を実現する。
複写機能の1つであるFAX送信機能は、カラー原稿ス
キャナSCRの読取りユニット21が発生するRGB画
像データをIPU1にて読取補正し、必要に応じて更に
IPU2でYMCK画像データに変換して、CDIC及
びパラレルバスPbを経由してFCUへ転送する。FC
Uにて公衆回線通信網PN(以下単にPNと称す)への
データ変換を行い、PNへFAXデータとして送信す
る。FAX受信は、PNからの回線データをFCUにて
画像データに変換し、パラレルバスPb及びCDICを
経由してIPU2へ転送する。受信データがRGB画像
データであるとIPU2でYMCK画像データに変換す
るが、受信データがYMCK画像データであると特別な
中間処理は行わず、IPU3y〜3kに送り、作像ユニ
ット105で画像を形成する。
【0098】複数ジョブ、例えばコピー機能,FAX送
受信機能およびプリンタ出力機能、が並行に動作する状
況に於いて、カラー原稿スキャナSCR,カラープリン
タPTR,パラレルバスPbおよびIPU2の使用権の
ジョブへの割り振りを、システムコントロ−ラ106お
よびプロセスコントロラ101にて制御する。
【0099】プロセスコントローラ101は画像データ
の流れを制御し、システムコントローラ106はシステ
ム全体を制御し各リソースの起動を管理する。このデジ
タル複合機能カラー複写機の機能選択は、操作ボ−ドO
PBにて選択入力し、コピー機能,FAX機能等の処理
内容を設定する。パソコンPCのプリントコマンドに応
答するプリンタ出力機能の処理内容は、パソコンPCの
プリントコマンドが設定する。
【0100】カラー原稿スキャナSCRが出力する読取
補正をしたRGB画像データを、一旦メモリMEMに蓄
積しておけば、IPU3y,IPU3m,IPU3cお
よびIPU3k、ならびに必要に応じてIPU2で施す
処理を変える事によって種々の再生画像を確認すること
ができる。例えばγ変換特性を変えてみたり、再生画像
の濃度を振ってみたり、ディザマトリクスの線数を変更
してみたりする事で、再生画像の雰囲気を変更できる。
この時処理を変更する度に画像をカラー原稿スキャナS
CRで読み込み直す必要はなく、MEMから格納画像を
読み出せば同一データに対し、何度でも異なる処理を実
施できる。
【0101】図4の(a)に、カラー原稿スキャナSC
Rの画像データ処理系の概要を示す。CCD22が発生
したR,G,B画像信号はA/Dコンバータ23で8ビ
ット多値のR,G,B画像データに変換されて、インタ
ーフェース(以下ではI/Fと称す)24を通して、I
PU1に与えられる。
【0102】IPU1の主要部は、入出力I/F31,
バッファメモリ32およびSIMD型プロセッサ33を
結合したカラー画像処理ユニットである。
【0103】図5に、IPU1のカラー画像処理ユニッ
ト(31+32+33)の各部の構成を示す。入出力I
/F31には、画像データの入,出力をする画像ポート
0〜4、および、制御データ,制御信号あるいは同期信
号のやり取りをするモード設定器(モード指定デコー
ダ),SCI(Computer System Interface),割込みコ
ントローラ,JTAG(ジョブ指定デコーダ/エンコー
ダ),ホストI/Fおよびクロックジェネレータ、なら
びにタイマがある。画像ポート0および1は画像データ
の入力専用,画像ポート2は画像データの入出力用、な
らびに、画像ポート3および4は出力専用である。
【0104】バッファメモリ32の一個のRAM 8K
(8Kバイト)は、A3版短辺に平行な1ラインの60
0dpiの多値の画像データ(8ビット:R,G,B,
Y,M,C,K画像データの1種)を格納しうる容量で
あり、ラインバッフアとして画像データの入力および又
は出力に用いられる、あるいは、LUTとして用いられ
る。この種のRAM 8Kが16個ある。2個のRAM
2Kは、画像データ転送元又は転送先との間のシリア
ルデータ転送の速度差吸収のために、画像データを循環
シフトする循環シフトレジスタとして使用するものであ
る。
【0105】これらのRAMはメモリスイッチSW1〜
SW3の何れかに接続されている。画像ポート0〜4,
メモリスイッチSW1〜SW3およびSIMD型プロセ
ッサ33の3者の間にはメモリコントローラ「メモコ
ン」が介挿されている。メモコンは、SIMD型プロセ
ッサ33が与える入出力モード指定に応じて、メモリス
イッチSW1〜SW3の内部のスイッチのオン/オフを
定め、すなわち、画像ポート/メモコン/RAM使用モ
ードの場合はメモリスイッチ&使用するRAM/SIM
D型プロセッサの接続、を設定し、指定モードの、画像
データのパラレル,シリアル変換および転送を行う。
【0106】図6に、メモコンが行うことができる画像
データのパラレル,シリアル変換の数種を示す。(a)
は、画像ポート,RAM 8K又はSIMD型プロセッ
サ33から、与えられる色別R,G,B画像データ(3
連;1連は1色の1ラインの画像データ)と像域データ
Fd(1連;1ラインの像域データ)を、1つのメモコ
ンで2連を1連に集成して、合計で2連にパラレル/シ
リアル変換する態様を示す。この例では、パラレル2連
入力のR画像データとG画像データが、交互ピックアッ
プ集成により、1連に変換され、パラレル2連入力のB
画像データと像域データFdが、交互ピックアップ集成
により、1連に変換される。
【0107】(b)は、上記(a)でシリアル変換され
た2連のシリアルデータを、元の4連のパラレルデータ
に戻すシリアル/パラレル変換を示す。
【0108】(c)は、IPU1のバッファメモリ32
では実行されないが、IPU2の同様なバッフアメモリ
で、IPU3y〜3kへのYMCK画像データ出力のと
きに実行されるパラレル/シリアル変換を示し、5連の
パラレルデータ、すなわち色別Y,M,C,K画像デー
タ(4連)と像域データFd(1連)、を4連のシリア
ルデータに変換する。変換した各1連のシリアルデータ
はIPU3y〜3kのそれぞれに転送される。IPU3
y〜3kは、逆変換すなわちシリアル/パラレル変換に
より、各1色の画像データ(Y,M,C,K)と像域デ
ータFdの2連に分ける。
【0109】(d)は、IPU1のバッファメモリ32
では実行されないが、IPU2の同様なバッフアメモリ
で、IPU2のSIMD型プロセッサが生成したパラレ
ルYMCK画像データをパラレルバスPbにシリアル出
力するときに実行されるパラレル/シリアル変換を示
し、4連のパラレルデータ、すなわち色別Y,M,C,
K画像データ(4連)、を2連のシリアルデータに変換
する。この2連のシリアルデータを受けるときには、I
PU2は逆変換すなわちシリアルパラレル変換により、
元の4連の色別Y,M,C,K画像データに分ける。
【0110】SIMD型プロセッサ33は、外部(メモ
コン)とのデータ入出力に関し、複数個の入出力ポート
を持ち、それぞれ入力、出力を任意に設定できる。
【0111】図7の(a)に、図5に示すSIMD型プ
ロセッサ33の内部構成の概略を示し、図7の(b)に
は、(a)に示す1つのプロセッサエレメントPEの一
部分の構成を拡大して示す。このSIMD型プロセッサ
33は、内部にプロセッサエレメントPE区分のローカ
ルメモリRAM群を持ち、使用するメモリ領域,データ
パスの経路をデータバスコントロールに於いて制御す
る。入力されたデータおよび出力のためのデータはロー
カルメモリRAM群をバッファーメモリとして割り当
て、それぞれに格納し、外部とのI/Fを制御する。ロ
ーカルメモリRAMを含みそれぞれが8ビット以上の多
値画像データに対して並行して同じ画像処理を行う32
0個のプロセッサエレメントPE群に、グローバルプロ
セッサ38が同時に同一の演算命令を与える。プロセッ
サエレメントPEの演算結果は再度ローカールメモリR
AMに格納する。そして外部I/Fを通してメモコンに
出力する。
【0112】プロセッサエレメントPEの処理手順,処
理のためのパラメータ等はプログラムRAM36及びデ
ータRAM37との間でやり取りを行う。プログラムR
AM36,データRAM37には、システムコントロー
ラ106によって、ハードディスクHDDのプログラム
およびデータが、IMAC/パラレルバスPb/CDI
C/シリアルバスSb経由で、ダウンロードされる。こ
のデータの流れは、プロセスコントローラ101が制御
する。画像処理の内容を変えたり、システムで要求され
る処理形態(画像処理の組合せ)が変更になる場合、H
DDからプログラムRAM36及びデータRAM37に
転送するデータセットの、システムコントローラ106
による選択を、操作ボードOPB又はパソコンPCから
の指示により変更して対応する。また、HDDの、プロ
グラムRAM36及びデータRAM37に転送するデー
タセットを、書換えて対応する場合もある。
【0113】再度図4の(a)を参照すると、IPU1
のカラー画像処理ユニット(31+32+33)の画像
処理機能は、SIMD型プロセッサ33の内部のプログ
ラムメモリであるRAM36に書込まれた読取処理プロ
グラムにより定まる。該読取処理プログラムは、入力R
GB画像データに、CCDライン間補正,主走査レジス
ト調整,シェーディング補正,ドット補正,縦スジ補正
およびスキャナγ変換をこの順に順次に加え、しかも縦
スジ補正まで施したRGB画像データに基いて像域分離
して像域データFdを生成して画像上の同一位置対応で
読取処理を終えた出力RGB画像データに付加してCD
ICに出力すると共に、外付けの紙幣認識ユニット34
に、縦スジ補正まで施したRGB画像データを与えるも
のである。ここでのスキャナγ変換の内容は、図11,
図12および図13を参照して後述する。
【0114】図4の(b)に、CDICの機能構成の概
要を示す。画像データ入出力制御121は、IPU1が
図6の(a)に示す態様でシリアル変換したRGB画像
データ(像域データFdを含む)をうけて、IPU2に
出力する。IPU2は、そのメモコンで図6の(b)に
示すパラレル/シリアル変換をして、RGB画像データ
のそれぞれと像域データFdに分離し、RGB画像デー
タを中間処理を施してYMCK各記録色の画像データに
変換した8ビット構成の多値YMCK画像データを発生
して、画像形成(プリントアウト)が指定されていると
きには、図6の(c)に示すパラレル/シリアル変換を
して、IPU3y〜IPU3kに出力する。パラレルバ
スPbに出力する指定の場合には、図6の(d)に示す
パラレル/シリアル変換をしてCDICの画像データ入
出力制御122に送りだす。
【0115】画像データ入出力制御122が受けたデー
タは、パラレルバスPbでの転送効率を高めるためにデ
ータ圧縮部123に於いて、画像データの1次圧縮を行
う。圧縮した画像デ−タは、データ変換部124でパラ
レルデータに変換してパラレルデータI/F125を介
してパラレルバスPbへ送出される。パラレルデータバ
スPbからパラレルデータI/F125を介して入力さ
れる画像データは、データ変換部124でシリアル変換
される。このデータは、バス転送のために1次圧縮され
ており、データ伸張部126で伸張される。伸張された
画像データは、図6の(d)のメモコン出力側に示す2
連のシリアルデータであり、画像データ出力制御127
によってIPU2へ転送される。IPU2では、パラレ
ル変換によりY,M,C,K画像データに分ける。
【0116】CDICは、パラレルバスPbで転送する
パラレルデータとシリアルバスSbで転送するシリアル
データの変換機能を併せ持つ。システムコントローラ1
06は、パラレルバスPbにデータを転送し、プロセス
コントローラ101は、シリアルバスSbにデータを転
送する。2つのコントローラ106,101の通信のた
めに、デ−タ変換部124およびシリアルデ−タI/F
129で、パラレル/シリアルデータ変換を行う。シリ
アルデータI/F128は、IPU2用であり、IPU
2ともシリアルデ−タ転送する。
【0117】図8の(a)に、IPU2の概要を示す。
IPU2は、入出力I/F41,バッファメモリ42お
よびSIMD型プロセッサ43を結合したカラー画像処
理ユニットである。これは、図5に示すIPU1のカラ
ー画像処理ユニット(31+32+33)と同様の構成
であるが、SIMD型プロセッサ43のプログラムRA
MおよびデータRAMに格納されるデータが、IPU2
では、RGB画像データに中間処理(フィルタ処理,地
肌除去,色変換すなわちYMCK画像データへの変換,
下色除去,主走査変倍,主走査シフト,主走査ミラーリ
ング,副走査間引き,マスク処理および単色文字出力の
場合の2値化)を行うものである。
【0118】図8の(b)に、IMACの機能構成の概
略を示す。パラレルデータI/F141に於いて、パラ
レルバスPbに対する画像データの入,出力を管理し、
MEMへの画像データの格納/読み出しと、主に外部の
パソコンPCから入力されるコードデータの画像データ
への展開を制御する。PCから入力されたコードデータ
は、ラインバッファ142に格納する。すなわち、ロー
カル領域でのデータの格納を行い、ラインバッファ14
2に格納したコードデータは、システムコントローラI
/F144を介して入力されたシステムコントローラ1
06からの展開処理命令に基づき、ビデオ制御143に
於いて画像データに展開する。
【0119】展開した画像データもしくはパラレルデー
タI/F141を介してパラレルバスPbから入力され
る画像データは、MEMに格納される。この場合、デー
タ変換部45に於いて格納対象となる画像データを選択
し、データ圧縮部46においてメモリ使用効率を上げる
ためにデータの2次圧縮を行い、メモリアクセス制御部
147にてMEMのアドレスを管理しながらMEMに2
次圧縮したデータを格納する。MEMに格納された画像
データの読み出しは、メモリアクセス制御部147にて
読み出し先アドレスを制御し、読み出された画像データ
をデータ伸張部48にて伸張する。伸張された画像デー
タは、パレルバスPbで転送用に1次圧縮されたもので
あり、これをパラレルバスPbへ転送する場合、パラレ
ルデータI/F141を介してデータ転送を行う。
【0120】図3に示す、FAX送受信を行うファクシ
ミリコントロールユニットFCUは、画像データを通信
形式に変換して外部回線PNに送信し、又、外部回線P
Nからのデータを画像データに戻して外部I/F部及び
パラレルバスPbを介して作像ユニット105において
記録出力する。FCUは、FAX画像処理,画像メモ
リ,メモリ制御部,ファクシミリ制御部,画像圧縮伸
張,モデム及び網制御装置からなる。画像データの出力
バッファ機能に関してはIMAC及びMEMでその機能
の一部をおぎなう。
【0121】この様に構成されたFAX送受信部FCU
では、画像情報の伝送を開始するとき、FCU内におい
てファクシミリ制御部がメモリ制御部に指令し、FCU
内の画像メモリから蓄積している画像情報を順次読み出
させる。読み出された画像情報は、FCU内のFAX画
像処理によって元の信号に復元されるとともに、密度変
換処理及び変倍処理がなされ、ファクシミリ制御部に加
えられる。ファクシミリ制御部に加えられた画像信号
は、画像圧縮伸張部によって符号圧縮され、モデムによ
って変調された後、網制御装置を介して宛先へと送出さ
れる。そして、送信が完了した画像情報は、画像メモリ
から削除される。
【0122】受信時には、受信画像は一旦FCU内の画
像メモリに蓄積され、その時に受信画像を記録出力可能
であれば、1枚分の画像の受信を完了した時点で記録出
力される。
【0123】図9に、IPU3y〜3kの概要を示す。
IPU3y〜3kは同一の構成で、ほぼ同様な内容の出
力補正(プリンタγ変換および階調処理)を行う。そこ
でここではIPU3yを説明する。IPU3yは、入出
力I/F51y,バッファメモリ52yおよびSIMD
型プロセッサ53yを結合したカラー画像処理ユニット
である。これは、図5に示すIPU1のカラー画像処理
ユニット(31+32+33)と同様の構成であるが、
SIMD型プロセッサ53yのプログラムRAMおよび
データRAMに格納されるデータが、IPU3yでは、
Y画像データにY用のプリンタγ変換を加えさらに、階
調処理によってプリント出力用の2値データに変換する
ものである。階調処理では、濃度階調処理,ディザ処理
および誤差拡散2値化があり、画像処理モード指定また
は像域データFdに応じてそれらの1つを実施するが、
本実施例のIPU3yは、誤差拡散2値化ユニット35
(図5に2点鎖線で示す)をSIMDプロセッサ53y
に接続したものである。図9においてはこの誤差拡散2
値化ユニット35の図示は省略している。
【0124】IPU3m,IPU3cおよびIPU3k
の説明はそれぞれ、上記IPU3yの説明のY(y)
を、M(m),C(c)およびK(k)とおき変えたも
のとなる。なお、IPU3y〜3kは、図6の(c)の
メモコンの出力側に示す、像域データFdを含むシリア
ルデータを受けるときには、図6の(c)のパラレル/
シリアル変換、の逆変換をして、YMCK画像データと
像域データFdとを分離する。例えばIPU3yは、Y
画像データと像域データFdが交互に配置された1連の
シリアルデータを、Y画像データのみの1連と、像域デ
ータFdのみの1連に、パラレル変換する。
【0125】以上の例において、画像データ制御手段で
あるCDICと画像メモリ制御手段であるIMACは、
パラレルバスPbで接続されている。各独立した、カラ
ー原稿スキャナSCR,第2のカラー画像処理ユニット
IPU2およびカラープリンタPTRは直接パラレルバ
スPbに接続せずにCDICあるいはIPU2に接続す
るため、事実上、パラレルバスPbの使用管理は、CD
ICとIMACによってのみ行われる。よってパラレル
バスPbの調停や転送の制御が容易であり、かつ効率的
である。
【0126】図10に、画像メモリMEMに画像を蓄積
する処理ならびにMEMから画像を読出す処理のフロー
を示す。(a)はカラー原稿スキャナSCRが発生するR
GB画像データ又はIPU2が変換したYMCK画像デ
ータをMEMに書き込むまでの画像データの処理あるい
は転送過程Ip1〜Ip14を示し、(b)はMEMから
画像データを読み出して、カラープリンタPTRの作像
ユニット105に出力するまで、又は、RGB画像デー
タを読出してIPU2でYMCK画像データに変換して
再度MEMに書込むまで、の画像データの処理あるいは
転送過程Op1〜Op13を示す。CDICの制御によ
り、このようなバス及びユニット間のデータフローが制
御される。
【0127】なお、カラー原稿スキャナSCRが発生す
るRGB画像データをMEMに書込むときには、CDI
Cは、ステップIp4からIP6に進むルート(A)を
選択する。カラー原稿スキャナSCRが発生するRGB
画像データをIPU2でYMCK画像データに変換して
MEMに書込む時には、ステップIp4からIP5に進
むルート(B)を選択する。
【0128】メモリMEMから読出すときには、読出し
データがYMCK画像データであるときにはCDIC
は、ステップOp8からOP10に進むルート(c)を
選択し、RGB画像データを読出してYMCKデータに
変換してから再度MEMに書込む時には、ステップOp
8からIP10に進むルート(D)を選択し、RGB画
像データを読出してYMCKデータに変換してプリント
アウトするときには、ステップOp8からOP9に進む
ルート(E)を選択する。
【0129】上述のIPU1におけるRGB画像データ
の読取補正,IPU2におけるYMCK画像データへの
変換を含む中間処理、および、IPU3y〜IPU3k
におけるプリンタ出力用の出力補正、のいずれにも、1
ライン上に分布する各画素宛ての各画像データに、大要
では同一の処理を行う画像処理が多い。細かくは、像域
データFdの違いに対応して処理内容を切換える処理も
あるが、その場合でも像域データFdが同じであれば同
じ内容の画像処理を行う。
【0130】したがって、カラー画像処理ユニットIP
U1〜IPU3にはSIMD型プロセッサ33,43,
53y,53m,53c,53kを用いて、多数のプロ
セッサエレメントPEによって、多数の、多値階調のカラ
ー画像データのそれぞれに同時に並行して同じ画像処理
を施すことにより、前記読取補正,中間処理および出力
補正の総てでカラー画像処理速度を高くしている。
【0131】なお、本実施例でSIMD型プロセッサ3
3,43,53Y,53m,53c,53kは、それぞ
れが8ビット以上の多値画像データを処理する総計32
0個のプロセッサエレメントPEを備え、同時に320
個(320画素分)の画像データを処理できる。例えば
ディザ処理で用いられるマトリクスは、例えば4×4,
6×6,8×8,16×16のサイズが考えられ、これ
らの何れにも適応しえて、しかも、ディザ処理速度を速
くするために同時に複数個のマトリクスの処理を並行し
て行おうとすれば、4,8は16の約数のため6と16
の最小公倍数である96(=6×16)の整数倍の数の
プロセッサエレメントPEが必要である。そこで本実施
例では、オフセット分32個を加えて、96×3+32
=320個のプロセッサエレメントPEを設けている。
これらオフセットのものは、96×3個の画素群の画像
データを処理する場合に、該画素群の両外側の近傍画素
の画像データを参照するときに、該近傍画素の画像デー
タ保持用又は供給用もしくは中間的な演算処理用に使用
される。
【0132】注目画素を中心に2次元方向にそれぞれ複
数の画素があるマトリクスの区分で、注目画素の画像デ
ータにエッジ強調又は平滑化の処理を施すフィルタ処理
(MTF補正)のとき、また、マトリクスの画像データ
分布をエッジパターンマトリクスと比較して注目画素が
画像エッジであるかを判定するエッジ検出など、マトリ
クス区分の画像データ処理をする場合には、実質上演算
データを算出出力する96×3個のプロセッサエレメン
トPE(実効エレメント)の両側に夫々16個プロセッ
サエレメントをオフセット分として割当てて、それらに
も96×3個の画素群の両外側の近傍画素の画像データ
を与えて、積和演算或はパターン比較をして、結果を実
効エレメントに供給する必要がある。したがって、画像
処理の内容によっては、96×3個以上のプロセッサエ
レメントが同時並行の画像データ処理に用いられる。
【0133】なお、上述の直線近似の補間演算によるγ
変換の場合には、近傍画素の画像データを注目画素のγ
変換に参照する必要はないので、320個のプロセッサ
エレメントPEのすべてを、実効エレメントとして32
0画素の画像データの同時並行のγ変換を行う。
【0134】ハードディスクHDD(図3)には、SI
MD型プロセッサ33,43,53y,53m,53c
および53kそれぞれのプログラムRAMおよびデータ
RAM(36,37:図7)にロードする、画像処理プ
ログラムおよびデータがある。システムコントローラ1
06が、電源オンに応じて発生するリセット信号ならび
に操作ボードOPBまたはホストPCからのリセット指
示に応答してシステムの初期設定をするとき、ハードデ
ィスクHDDにある、各プロセッサ33,43,53
y,53m,53cおよび53k宛てのプログラムおよ
びデータを、上述のIMAC,パラレルバスPb,CD
IC,シリアルバスSbおよびプロセスコントローラ1
01を用いるデータ転送を利用して、各プロセッサ3
3,43,53y,53m,53cおよび53kのプロ
グラムRAMおよびデータRAMにロードする。
【0135】ここで、IPU1,IPU2およびIPU
3y〜3kが実行する、多数の画像データに同時に並行
して同一の処理を行う多くの画像処理の中の、γ変換
(IPU1におけるスキャナγ変換&IPU3y〜3k
におけるプリンタγ変換)を説明する。
【0136】IPU1宛ての読取補正プログラムには、
γ変換の位置に、スキャナγ変換のプログラムの格納ア
ドレス(例えば第1グループのS1R,S1G&S1
B:図11)が挿入されており、HDDから読取補正プ
ログラムをIPU1のプロセッサ33のプログラムRA
M36に転送するときに、該格納アドレスのR,Gおよ
びBスキャナγ変換のプログラムを、該格納アドレスと
置き変えて、転送する。プログラムRAM36に転送し
た後でも、プログラムRAM36のプログラムは、操作
ボードOPB或はホストPCからの変更操作(書換え指
示入力)によってシステムコントローラ106に書換え
命令を与えて、図11に示す他のグループのもの(例え
ばS3R,S3G,S3Bのもの)に書換えることがで
きる。
【0137】同様に、IPU3y,IPU3m,IPU
3cおよびIPU3kの夫々宛てのY,M,CおよびK
出力補正プログラムにも、γ変換の位置に、Y,M,C
およびKプリンタγ変換のプログラムの格納アドレス
(例えば第1グループのP1Y,P1M,P1Cおよび
P1K:図11)が挿入されており、HDDからY,
M,CおよびK出力補正プログラムを、IPU3y,I
PU3m,IPU3cおよびIPU3kのプロセッサ5
3y,53m,53cおよび53kの各プログラムRA
Mに転送するときに、該格納アドレスのプリンタγ変換
のプログラムを、該格納アドレスと置き変えて、転送す
る。各プログラムRAMに転送した後でも、操作ボード
OPB或はホストPCからの変更操作によって、図11
に示す他のグループのもの(例えばP3Y,P3M,P
3C,P3Kのもの)に書換えることができる。
【0138】ここで、上述のR,GおよびBスキャナγ
変換ならびにY,M,CおよびKプリンタγ変換のプロ
グラムによるγ変換の内容を説明する。
【0139】図13を参照されたい。本実施例では、読
取ユニット21が出力するRGB画像データのIPU1
でのγ変換ならびにIPU2が出力するYMCK画像デ
ータのIPU3y〜IPU3kでのγ変換で、入力画像
データx(横軸値:R,G,B/Y,M,C,K画像デ
ータ)を、図13に2点鎖線で示す略S字カーブの変換
特性(特性曲線は色々である)となるように、出力画像
データy(縦軸値;イエローyではない)に変換する
が、8ビット構成の入力画像データxが表し得る数値範
囲0〜255をそれより少ない複数m=8区間に分割し
て、変換特性曲線の各区間を、図13上に実線で示す直
線で近似した。これらの直線を表わす数式を用いる、直
線近似の補間演算によりγ変換する。これらの補間演算
式の適用区間を次に示す。
【0140】 区間No.i 境界値 演算式(パラメータai,bi) 1 x1 y1=a1・x+b1 2 x2 y2=a2・x+b2 3 x3 y3=a3・x+b3 4 x4 y4=a4・x+b4 5 x5 y5=a5・x+b5 6 x6 y6=a6・x+b6 7 x7 y7=a7・x+b7 8 (x8:不要) y8=a8・x+b8 なお、隣接する区間の境界において両区間の演算式は繋
がっている。例えばy1=a1・x+b1とy2=a2
・x+b2に、x=x1を与えたときの、y1の値=y
2の値、すなわち、 y1=a1・x1+b1=a2・x1+b2=y2 である。
【0141】境界値はxi(x1〜x8)、補間演算パ
ラメータは傾きai(a1〜a8)およびy切片(オフ
セット)bi(b1〜b8)である。
【0142】図11に示すリスト上の各変換プログラム
は、これらの演算式に従って、入力画像データxに対応
するγ変換した出力画像データyを算出するものであ
る。なお、図11に示すリスト上の多数の変換プログラ
ムは、直線式(を規定するパラメータ)あるいは区間
(を規定する境界値)が異なるものである。すなわちγ
変換特性が異なるものである。
【0143】図12に、IPU1,IPU3y,IPU
3m,IPU3cおよびIPU3kのSIMD型プロセ
ッサ33,53y,53m,53c,53kの、プログ
ラムRAM(36)の変換プログラムに基いたグローバ
ルプロセッサ(38)による、n個(例えば320個)
の画像データの同時並行のγ変換の内容を示す。なお、
本実施例では、入出力画像データ共に、8ビット構成の
多値階調データである。
【0144】グローバルプロセッサ(38)はまず、全
プロセッサエレメントPE1〜PEnを初期化してか
ら、n個の画像データD1〜Dnのそれぞれを、n個の
プロセッサエレメントPE1〜PEnの各入力レジスタ
にセットする(ステップγp1)。なお、以下において
カッコ内には、ステップという語を省略して、ステップ
No.記号のみを記す。
【0145】次に、グローバルプロセッサ(38)は、
全プロセッサエレメントPE1〜PEnに最後区間i=
m=8の補間演算パラメータam(a8),bm(b8)
を与え、各プロセッサエレメントはそれらを自己のパラ
メータ設定用レジスタに書込む(γp2)。
【0146】次に、グローバルプロセッサ(38)は、
演算対象区間iを第1区間(i=1)に定めて(γp
3)、区間iの境界値xiをプロセッサエレメントPE
1〜PEnに与えて、比較を指示する。PE1〜PEn
はそれぞれ、セットされている画像データD(D1〜D
nのそれぞれ)が第i区間である(xi<D:NO,す
なわちxi≧Dである)かをチェックして、第i区間で
あると自身のフラグに「1」を立てる(γp4)。次
に、第i区間の計算式を規定するパラメータA=ai,
B=biをプロセッサエレメントPE1〜PEnに与え
る。ここで、自身のフラグに始めて「1」を立てた(フ
ラグを「0」から「1」に切換えた)プロセッサエレメ
ントは、自身のパラメータ設定用レジスタに、パラメー
タA=ai,B=biを書込む(γp5)。
【0147】第1区間を演算対象区間とした上記処理を
同様に、演算対象区間iを順次に第2(i=2),第3
(i=3),・・・と更新して、第m−1=7区間(i
=7)まで繰返し実行する(γp6/γp7/γp4/
γp5/γp6)。ただし、すでにフラグに「1」を立
てており、「0」から「1」への切換わりのないプロセ
ッサエレメントは、自身のパラメータ設定用レジスタに
新たにパラメータA=ai,B=biを更新書込みする
ことはしない。
【0148】第m−1=7区間まで実行すると、プロセ
ッサエレメントPE1〜PEnのいずれもが、自身にセ
ットされている画像データが属する区間に宛てられてい
るパラメータA=ai,B=biを、自身のパラメータ
設定用レジスタに保持していることになる。
【0149】ここでグローバルプロセッサは、Y=A・
x+B、xはセットしている画像データ、なる演算指示
をプロセッサエレメントPE1〜PEnにあたえる。プ
ロセッサエレメントPE1〜PEnは、パラメータ設定
用レジスタに保持しているA=ai,B=biを用い
て、Y=A・x+Bを算出し、算出したYを表すデータ
すなわちγ変換した画像データを、自身の出力レジスタ
に格納する(γp8)。グローバルプロセッサ(38)
は、プロセッサエレメントPE1〜PEnの出力レジス
タのデータ(AD1〜ADn:算出したY)をプロセッ
サエレメントのRAMの出力データ領域に書込み、メモ
コン(図5)にそこのデータの読み出しを指示する。
【0150】この第1実施例の補間演算では、プロセッ
サエレメントPE群に対する1グループの画像データ群
D1〜Dnのセット;プロセッサエレメント群に対する
i区間の境界値の同時供給とそれに続く該区間iの補間
演算パラメータの同時供給、の区間i=1〜mについて
の実行、すなわちm回の繰返し;および、一回の演算式
の指定と算出指示;によって、画像データ群D1〜Dn
の変換が完了する。
【0151】プロセッサエレメント群は算出演算は1回
のみであり、変換速度が速い。前掲の表1に示すよう
に、320個のプロセッサエレメント(PE)を用いて32
0画素のカラー画像データを同時にγ変換する場合の、
画像処理器(33)のデータ処理ステップ数は少ない。従来
のLUTを用いるγ変換では、「アドレス設定」と「読
み出し」という2ステップを踏み、320画素のカラー
画像データをγ変換するのに、時系列で640ステップ
を要するのに対比して、大幅なステップ数の低減とな
り、γ変換速度が速い。
【0152】上述のγ変換は、IPU1のSIMD型プ
ロセッサ33のプログラムRAM(36)に書込んだ読
取補正プログラムの中のスキャナγ変換プログラム、又
は、IPU3y〜3kのSIMD型プロセッサのプログ
ラムRAMに書込んだ出力補正プログラムの中のプリン
タγ変換プログラムを、ハードディスクHDDにある他
の、γ変換特性が異なるものに書換えることにより、変
更できる。
【0153】なお、本実施例では、IPU1のSIMD
型プロセッサ33は、図12に示すγ変換を繰り返し
て、1ライン分のR画像データのγ変換を終えると、該
1ラインのG画像データのγ変換をする。そして次に該
1ラインのB画像データのγ変換をする。これを終了す
ると、次のラインのR画像データのγ変換を開始する。
同一ラインのγ変換したR,G,B画像データは、全て
が整うまでバッファメモリ32に蓄積してから、該1ラ
インの像域データFdと共に、図5に示すメモコンで、
図6の(a)に示す態様でパラレル/シリアル変換し
て、CDICに送り出す。しかし、IPU3y,IPU
3m,IPU3cおよびIPU3kは、それぞれY,
M,CおよびK画像データの一色のみを、同一時点に並
行してγ変換する。
【0154】上述のように第1実施例では、境界値を最
小値から順番に大きいものに変更して、画像データと比
較したが、境界値を最大値から順番に小さいものに変更
して画像データと比較する態様も有り得る。例えば、図
12のステツプγp2ではA=a1,B=b1をパラメ
ータ設定用レジスタに書込み、ステップγp3ではiを
8に設定し、ステップγp4ではx(i-1)をエレメント
PE1〜PEnにあたえて第i区間にある(D≧x(i-
1))かをチェックする。そしてステップγp6ではiが
1かをチェックして、1であるとステップγp8に進
み、1になっていないと、ステップγp7でiを1デク
レメントする。
【0155】−第2実施例− 第2実施例のハードウエアは、上述の第1実施例と同じ
であるが、第2実施例は、γ変換の補間演算でのデータ
処理の内容が少し異なる。
【0156】図14に、第2実施例のIPU1およびI
PU3y〜3kが実行する、γ変換(IPU1における
スキャナγ変換&IPU3y〜3kにおけるプリンタγ
変換)の内容を示す。
【0157】第2実施例のSIMD型プロセッサ(3
3)のグローバルプロセッサ(38)はまず、全プロセ
ッサエレメントPE1〜PEnを初期化してから、n個
の画像データD1〜Dnのそれぞれを、n個のプロセッ
サエレメントPE1〜PEnの各入力レジスタにセット
する(ステップaγp1)。
【0158】次に、グローバルプロセッサ(38)は、
演算対象区間iを第1区間(i=1)に定めて(aγp
2)、区間iの補間演算パラメータai,biを全プロ
セッサエレメントPE1〜PEnに与えて、yi=ai
・x+biの算出を指示する(aγp3)。全プロセッ
サエレメントPE1〜PEnは、それぞれに与えられて
いる画像データD(D1〜Dnのそれぞれ)をxとし
て、yiを算出し、それぞれ算出値A1〜Anを得る
(aγp3)。
【0159】次に、グローバルプロセッサ(38)は、
第i区間の境界値xiを全プロセッサエレメントPE1
〜PEnに与えて、比較を指示する。PE1〜PEnは
それぞれ、セットされている画像データDが第i区間で
ある(xi<D:NO,すなわちxi≧Dである)かを
チェックして、第i区間であると自身のフラグに「1」
を立てる(aγp4)。
【0160】次に、自身のフラグに始めて「1」を立て
た(フラグを「0」から「1」に切換えた)プロセッサ
エレメントは、算出値A(A1〜Anのいずれか)を出
力レジスタADに書込む(aγp5)。自身のフラグを
「0」から「1」に切換えなかったプロセッサエレメン
トは、この書込をしない。
【0161】第1区間を演算対象区間とした上記処理を
同様に、演算対象区間iを順次に第2(i=2),第3
(i=3),・・・と更新して、第m−1=7区間(i
=7)まで繰返し実行する(aγp6/aγp7/aγ
p3/aγp4/aγp5/aγp6)。ただし、すで
にフラグに「1」を立てており、「0」から「1」への
切換わりのないプロセッサエレメントは、出力レジスタ
Aへの算出値の書込はしない。そして最後の第m=8区
間では、フラグに「1」を立てていないプロセッサエレ
メントのみが、算出値Aを出力レジスタADに書込む。
【0162】第m−1=7区間まで実行すると、プロセ
ッサエレメントPE1〜PEnのいずれもが、自身にセ
ットされている画像データが属する区間に宛てられてい
るパラメータA=ai,B=biでの算出値を、自身の
出力レジスタに保持していることになる。
【0163】次にグローバルプロセッサ(38)は、プ
ロセッサエレメントPE1〜PEnの出力レジスタのデ
ータ(AD1〜ADn)をプロセッサエレメントのRA
Mの出力データ領域に書込み、メモコン(図5)にそこ
のデータの読み出しを指示する。
【0164】この第2実施例の補間演算によれば、各プ
ロセッサエレメントが同一時点には同一の区間の補間演
算をしてγ変換データを算出する。しかしこのとき各プ
ロセッサエレメントに与えられる各画像データは同一と
は限らず、すべてが該補間演算が宛てられる区間iに入
っているものとは限らない。区間iに入っていない画像
データが与えられたプロセッサエレメントの演算出力は
エラーであり、区間iに入っている画像データが与えら
れたプロセッサエレメントの演算出力が正しい値であ
る。
【0165】各区間i、i=1〜m、の補間演算を1つ
づつ、すべてのプロセッサエレメントで同時に同じ演算
を並行して実行し、全区間の補間演算を遂行すると、そ
の間に、どのプロセッサエレメントも1回、正しい変換値
を算出する。この正しい変換値を有効とする。すなわち
変換データとして出力する。
【0166】1画素の多値カラー画像データに対して、
それを与えられたプロセッサエレメントは、見かけ上は
m回(例えば、m=8)補間演算を繰り返す。すなわち、
各区間の補間演算yi、i=1〜m、のそれぞれを実行
する。したがって演算回数は多くなるが、1回の演算が
簡単で時間が短いので、大きなn値の複数nのカラー画
像データ全体としての変換時間は短い。
【0167】−第3実施例− 第3実施例のハードウエアは、上述の第1実施例と同じ
であるが、第3実施例は、γ変換に用いるプログラムの
構成が少し異なる。第3実施例のIPU1およびIPU
3y〜3kが実行する、γ変換(IPU1におけるスキ
ャナγ変換&IPU3y〜3kにおけるプリンタγ変
換)を説明する。
【0168】IPU1宛ての読取補正プログラムには、
γ変換の位置に、スキャナγ変換のプログラムの格納ア
ドレスS00(図15)が挿入されており、HDDから
読取補正プログラムをIPU1のSIMD型プロセッサ
33のプログラムRAM36に転送するときに、該格納
アドレスS00のスキャナγ変換のプログラムを、該格
納アドレスと置き変えて転送する。これに加えて、1セ
ットのR,G,B γ変換用の「境界値,パラメータ」
群、例えばアドレスS1R,S1GおよびS1B(図1
5)のデータを、SIMD型プロセッサ33のデータR
AM37のγ変換用データ格納領域に転送して書込む。
一組例えばアドレスS1Rの、R γ変換用の、「境界
値,パラメータ」群は、図13に示す区間の境界値xi
および補間演算式yiのパラメータai,biであり、
i=1〜8、の8区間分である。
【0169】図16に、一組のパラメータ群の、データ
RAM37上の情報区分を模式的に示す。
【0170】前記1セットすなわち3組(R用,G用お
よびB用:アドレスS1R,S1GおよびS1B)をデ
ータRAM37に書込んだ後でも、操作ボードOPB或
はホストPCからの変更操作によって、図15に示す他
のグループのもの(例えばS3R,S3G,S3Bのも
の)に書換えることができる。
【0171】同様に、IPU3y,IPU3m,IPU
3cおよびIPU3kの夫々宛てのY,M,CおよびK
出力補正プログラムにも、γ変換の位置に、γ変換のプ
ログラムの格納アドレス(P00:図15)が挿入され
ており、HDDからY,M,CおよびK出力補正プログ
ラムを、IPU3y,IPU3m,IPU3cおよびI
PU3kのプロセッサ53y,53m,53cおよび5
3kの各プログラムRAM(36)に転送するときに、
該格納アドレスP00のプリンタγ変換のプログラム
を、該格納アドレスと置き変えて、転送する。これに加
えて、1セットのY,M,C,およびKそれぞれのγ変
換用の「境界値,パラメータ」群、例えばアドレスP1
Y,P1M,P1CおよびP1K(図15)のデータ、
のそれぞれを、SIMD型プロセッサ53y,53m,
53cおよび53kの各データRAMのγ変換用データ
格納領域に転送して書込む。データRAMに書込んだ後
でも、操作ボードOPB或はホストPCからの変更操作
によって、図15に示す他のグループのもの(例えばP
3Y,P3M,P3CおよびP3Kのもの)に書換える
ことができる。
【0172】第3実施例のγ変換処理フローは、図12
に示す第1実施例のものと同様である。ただし、境界値
xiおよびパラメータai,biは、SIMDプロセッ
サ(33)内のデータRAM(37)から読出してプロ
セッサエレメントPEに与える。
【0173】なお、上記第1〜3実施例のいずれも、
R,G,B画像データのスキャナγ変換をSIMD型プ
ロセッサ33で、色順次に行うようにしたが、三組のS
IMD型プロセッサを併置して、色別の読取補正を同時
に並行処理するのもよい。それとは逆に、YMCK画像
データのプリンタγ変換あるいは出力処理の全体を、1
つのSIMD型プロセッサで色毎に順次に行うこともで
きる。これは、1組の作像ユニットで順次に各色像を形
成するいわゆるワンドラム方式のカラープリンタに適合
する。しかし、実施例に示した4組の作像ユニットをタ
ンデム配列したカラープリンタでは、上述のようにYM
CK画像データのそれぞれあて、合計4組のSIMD型
プロセッサ53Y,53m,53c,53kを用いるの
が、YMCK画像データの出力処理の全体が極めて高速
になり、高速プリントアウトに好ましい。
【0174】
【発明の効果】上記のように複数ビット構成の多値デー
タである、2以上の所定数画素の入力カラー画像データ
のそれぞれにつき2以上の所定数のプロセッサエレメン
ト(PE)で同時に並行して補間演算により出力カラー画像
データを算出することにより、2以上の所定数の画像デ
ータ群の処理時間が、LUTを用いる場合よりも短くで
きる。
【0175】また、直線近似の補間演算でγ変換するの
で、γ変換のために準備するデータ量および所要メモリ
容量の少量化が可能である。特に、各色成分画像データ
宛てに複数の変換特性を準備しておいて、その中の1つ
を選択する場合に、保存データ量を大幅に削減できる。
【0176】更には、γ変換を行う画像処理器のプログ
ラムメモリに、処理特性が異なったプログラムを書込む
ことによりすなわち書換えにより、処理特性が変わる。
処理特性の選択又は変更を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の、複合機能があるデジタ
ルフルカラー複写機の外観を示す正面図である。
【図2】 図1に示すカラープリンタPTRの作像機構
の概要を示す拡大縦断面図である。
【図3】 図1に示す複写機の電気系システムの概要を
示すブロック図である。
【図4】 (a)および(b)はそれぞれ、図3に示す
カラー原稿スキャナSCRおよびカラーデータインター
フェース制御部CDICの画像処理系およびデータ転送
系の概要を示すブロック図である。
【図5】 図5の(a)に示す第1画像処理ユニットI
PU1の、入出力インターフェイス31およびバッファ
メモリ32の構成を示すブロック図である。
【図6】 画像データ転送の際の、パラレル,シリアル
のデータ配列の変換態様の数種を示すブロック図であ
る。
【図7】 (a)は図4の(a)および図5に示すSI
MD型プロセッサ33の構成の概要を示すブロック図、
(b)は1個のプロセッサエレメントPEの一部分の構
成を示すブロック図である。
【図8】 (a)および(b)はそれぞれ、図3に示す
第2画像処理ユニットIPU2および画像メモリアクセ
ス制御部IMACの画像処理系およびデータ転送系の概
要を示すブロック図である。
【図9】 (a),(b),(c)および(d)はそれ
ぞれ、図3に示す第3画像処理ユニットIPU3Y,I
PU3m,IPU3cおよびIPU3kの画像処理系の
概要を示すブロック図である。
【図10】 図3に示す画像処理システムにおける、画
像データの流れの数例を示すフローチャートである。
【図11】 本願発明の第1実施例の、図3に示すハー
ドディスク装置HDDに格納されている、γ変換用デー
タの区分を示す図表である。
【図12】 図7に示すグローバルプロセッサ38が、
プログラムRAM36に格納された読取補正プログラム
の中のγ変換プログラムに基いて実行する補間演算処理
の過程を示すフローチャートである。
【図13】 γ変換特性カーブを2点鎖線で示し、その
近似直線を実線で示すグラフである。
【図14】 第2実施例においてSIMD型プロセッサ
のグローバルプロセッサ38が、プログラムRAM36
に格納された読取補正プログラムの中のγ変換プログラ
ムに基いて実行する補間演算処理の過程を示すフローチ
ャートである。
【図15】 本願発明の第3実施例の、ハードディスク
装置HDDに格納されている、γ変換用データの区分を
示す図表である。
【図16】 HDDから読み出してデータRAM37に
書込んだ一組のパラメータ群のRAM37上の分布を模
式的に示す図表である。
【符号の説明】
ADF:自動原稿供給装置 SCR:カラー原稿スキャナ OPB:操作ボード PTR:カラープリンタ PC:パソコン PBX:交換器 PN:通信回線 2:光書込みユニット 3,4:給紙カセット 5:レジストローラ対 6:転写ベルトユニット 7:定着ユニット 8:排紙トレイ 10M,10C,10Y,10K:感光体ユニット 11M,11C,11Y,11K:感光体ドラム 20M,20C,20Y,20K:現像器 60:転写搬送ベルト IPU1:第1画像処理ユニッ
ト IPU2:第2画像処理ユニット IPU3y,3m,3c,3k:第3画像処理ユニット CDIC:カラーデータインターフェース制御部 IMAC:画像メモリアクセス制御部 HDD:ハードディスク装置 MEM:画像メモリ LAN:ローカルエリアネット
ワーク FONT:フォントROM IDU:紙幣認識ユニット SCI:システム制御インターフェイス JTAG:ジョブエンコーダ/デコーダ メモコン:メモリコントローラ R:R画像データ G:G画像データ B:B画像データ Fd:像域データ Y:Y画像データ M:M画像データ C:C画像データ K:K画像データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 107 H04N 1/21 5C079 1/21 1/40 101E 1/48 D 1/60 1/46 A Fターム(参考) 5B050 CA02 DA02 DA04 EA09 FA02 FA03 FA05 5B057 CA01 CA08 CA16 CB01 CB07 CB08 CB16 CE11 CE13 CE18 CH04 CH14 DA17 DB06 DB09 5C062 AA02 AA05 AA14 AB40 AB41 AB42 AB53 AC21 AC22 AC25 AE03 5C073 AA01 AB07 CE06 CE08 5C077 LL04 LL19 MP01 MP08 PP15 PP32 PP33 PP37 PQ12 PQ23 TT06 5C079 HB01 HB03 HB12 LA12 LB02 LB04 MA04 MA11 NA03 NA09 NA11 PA02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数ビット構成の多値階調データである入
    力画像データの階調特性を変更するγ変換処理装置にお
    いて、 読み書き可能なプログラムメモリ、および、該プログラ
    ムメモリのプログラムに従ってそれぞれが2以上の所定
    数で一連の入力画像データのそれぞれに並行して同時に
    同じデータ処理をする2以上の所定数のプロセッサエレ
    メント、を有する画像処理器と、 γ変換特性の入力階調範囲を複数の区間に区分する境界
    値,各区間の直線近似による補間演算を規定する補間演
    算パラメータ、および入力画像データを用いた補間演算
    により出力画像データを算出する補間演算プログラム
    を、前記プログラムメモリに書込む手段とを備え、 前記画像処理器が、前記境界値と補間演算パラメータに
    基づく前記プログラムメモリに書込まれた補間演算に応
    じてγ変換処理を行なうことを特徴とするγ変換処理装
    置。
  2. 【請求項2】前記γ変換処理は、入力画像データと前記
    境界値のそれぞれとの大小比較による入力画像データが
    属する区間の判定、および、該属する区間宛ての補間演
    算パラメータのみを用いた入力画像データの補間演算に
    よるγ変換、を含む請求項1記載のγ変換処理装置。
  3. 【請求項3】前記γ変換処理は、各入力画像データにつ
    いてのすべての補間演算パラメータを用いた全区間の補
    間演算値の算出,入力画像データと前記境界値のそれぞ
    れとの大小比較による入力画像データが属する区間の判
    定、および、該属する区間の補間演算値のみの出力、を
    含む請求項1記載のγ変換処理装置。
  4. 【請求項4】前記補間演算は、複数画素分の多値画像デ
    ータを1画素単位で各プロセッサエレメントに対応させ
    て入力し、入力された複数の多値画像データの階調値の
    大きさを1度で同時に前記境界値の各値と比較すること
    により各入力画像データがどの区間に対応するかを判定
    し、判定された区間に対応する補間演算パラメータを各
    プロセッサエレメントに取り込み、前記補間演算プログ
    ラムに応じてその区間のみのγ変換を行う、ものであ
    る、請求項2に記載のγ変換処理装置。
  5. 【請求項5】前記補間演算は、複数画素分の多値画像デ
    ータを1画素単位で各プロセッサエレメントに対応させ
    て入力し、各入力画像データに対して全区間の補間演算
    を順次に実行し、前記境界値との大きさの比較により各
    入力画像データがどの区間に対応するかを判定すること
    で、全区間の出力値の中から対応する区間の補間演算値
    のみを有効にする、請求項3に記載のγ変換処理装置。
  6. 【請求項6】原稿の画像を読取り、1画素の画情報を複
    数ビット構成の多値階調データで表す画像データを生成
    する画像読取手段と画像データに基づいて画像を形成す
    る画像形成手段の少なくとも1つと、画像データにγ変
    換を含む画像データ処理を施す手段とを備える画像処理
    装置において、 画像データを蓄えて、2以上の所定数で一連の画像デー
    タの区分で出力するラインバッファと、該ラインバッフ
    ァから出力される画像データを受け取ってそれらのγ変
    換処理を行う請求項1乃至5の何れかに記載のγ変換処
    理装置と、を有する画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記画像読取手段は、RGB画像データに
    読取補正を加える第1画像処理手段を含み、 画像処理装置は更に、読取補正を加えたRGB画像デー
    タのYMCK画像データへの変換を含む画像データ処理
    をする第2画像処理手段を備え、 前記画像形成手段は、前記YMCK画像データにプリン
    タ出力用の出力補正を加える第3画像処理手段を含み、 第1および第3画像処理手段のそれぞれが前記構成の各
    画像処理器を有し、 前記書込む手段は、前記補間演算により出力カラー画像
    データを算出する、RGB画像データのγ変換用の補間
    演算プログラムおよびYMCK画像データのγ変換用の
    補間演算プログラムをそれぞれ、第1および第3画像処
    理手段の各画像処理器のプログラムメモリに書込む、請
    求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】前記画像形成手段は、作像する感光体ユニ
    ットの数に対応した数の前記第3画像処理手段を含む、
    請求項6記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】前記画像処理器は、ディザ処理にも使え、
    前記複数のプロセッサエレメントの数は、該ディザ処理
    で用いられる複数種類のマトリクス構成数をカバーでき
    る数であることを特徴とする請求項6記載の画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】画像処理装置は更に、変換特性が異なっ
    た複数組の、補間演算のそれぞれの境界値および補間演
    算パラメータと、1組の境界値および補間演算パラメー
    タに基いて補間演算する補間演算プログラムと、を保持
    する記憶手段を備える、請求項6に記載の画像処理装
    置。
  11. 【請求項11】前記書込む手段は、該記憶手段の1組の
    境界値および補間演算パラメータを含んだ補間演算プロ
    グラムを前記プログラムメモリに書込む、請求項10に
    記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】前記画像処理器は、前記補間演算で参照
    するデータを記憶するための読み書き可能なデータメモ
    リを有し;前記書込む手段は、前記記憶手段の1組の境
    界値および補間演算パラメータを選択して前記データメ
    モリに書込み、前記補間演算プログラムは前記プログラ
    ムメモリに書込む、請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】画像データを転送するパラレルバス;画
    像メモリ;前記パラレルバス上の画像データを前記画像
    メモリに書込み、前記画像メモリの画像データを前記パ
    ラレルバスに読出す画像メモリ制御手段;および、画像
    読取手段,第2画像処理手段および前記パラレルバスの
    間の画像データのやりとりを制御する画像データ制御手
    段;を更に備える、請求項6に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】前記画像データ制御手段は、前記画像読
    取手段からの画像データを非可逆な圧縮をして前記パラ
    レルバスに出力するか、又は、第2画像処理手段へ転送
    し第2画像処理手段が処理した画像データを非可逆な圧
    縮をして前記パラレルバスに出力するか、更には、パラ
    レルバスのデータを伸張して第2画像処理手段に転送す
    るかを制御する、請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】前記画像メモリ制御手段は、パソコン,
    LANなどの外部機器や前記パラレルバスに接続された
    ファクシミリ及び前記画像データ制御手段との間の画像
    データを前記画像メモリに圧縮して書込み、又は読み出
    して伸張する、請求項13に記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】複数ビット構成の多値階調データである
    入力画像データの階調特性を変更するγ変換処理方法に
    おいて、 読み書き可能なプログラムメモリ、および、該プログラ
    ムメモリのプログラムに従ってそれぞれが2以上の所定
    数で一連の入力画像データのそれぞれに並行して同時に
    同じデータ処理をする2以上の所定数のプロセッサエレ
    メント、を有する画像処理器の、前記プログラムメモリ
    に、 γ変換特性の入力階調範囲を複数の区間に区分する境界
    値,各区間の直線近似による補間演算を規定する補間演
    算パラメータ、および入力画像データを用いた補間演算
    により出力画像データを算出する補間演算プログラムを
    書込み、 前記画像処理器にて、前記境界値と補間演算パラメータ
    に基づく前記プログラムメモリに書込まれた補間演算に
    応じてγ変換処理を行なうことを特徴とするγ変換処理
    方法。
JP2001294097A 2001-09-26 2001-09-26 γ変換処理装置,画像処理装置およびγ変換処理方法 Pending JP2003110853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001294097A JP2003110853A (ja) 2001-09-26 2001-09-26 γ変換処理装置,画像処理装置およびγ変換処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001294097A JP2003110853A (ja) 2001-09-26 2001-09-26 γ変換処理装置,画像処理装置およびγ変換処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003110853A true JP2003110853A (ja) 2003-04-11

Family

ID=19115761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001294097A Pending JP2003110853A (ja) 2001-09-26 2001-09-26 γ変換処理装置,画像処理装置およびγ変換処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003110853A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005215353A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Seiko Epson Corp 複数の階調特性で再生可能な画像データを生成する画像データ生成装置、および、これに対応する画像再生装置
US8395630B2 (en) 2007-01-02 2013-03-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Format conversion apparatus from band interleave format to band separate format
JP2013191081A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Ricoh Co Ltd マイクロプロセッサ及びプロセッサシステム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005215353A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Seiko Epson Corp 複数の階調特性で再生可能な画像データを生成する画像データ生成装置、および、これに対応する画像再生装置
US8395630B2 (en) 2007-01-02 2013-03-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Format conversion apparatus from band interleave format to band separate format
JP2013191081A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Ricoh Co Ltd マイクロプロセッサ及びプロセッサシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1309173B1 (en) Image data processing device processing plurality of series of data items simultaneously in parallel
JP3907155B2 (ja) 画像データ補正装置,画像読取り装置および画像形成装置
US7411694B2 (en) Data conversion apparatus for and method of data conversion for image processing
US7199897B2 (en) Image data processing apparatus for and image data processing method of pattern matching
US7046399B2 (en) Method and system for removing isolated pixel portions in image
JP3559021B2 (ja) データ変換装置,画像処理装置およびデータ変換方法
US7336395B2 (en) Data conversion system, image processing and image forming apparatus
JP3859134B2 (ja) 画像データ処理装置,画像処理装置,カラー画像形成装置およびパターンマッチング方法
JP2003110853A (ja) γ変換処理装置,画像処理装置およびγ変換処理方法
JP3935335B2 (ja) 画像データ処理装置およびカラー画像形成装置
JP3867888B2 (ja) 画像情報の回転方法,回転装置,記録媒体,画像読取装置および画像形成装置
JP3963260B2 (ja) 画像処理装置および画像形成装置
JP3712189B2 (ja) 複合機能カラー複写装置
JP3888662B2 (ja) 画像読取り処理方法,画像読取り装置および画像形成装置
JP3952445B2 (ja) カラー画像形成装置およびカラー複写装置
JP2003216365A (ja) 画像処理装置および画像形成装置
JP3880238B2 (ja) 画像処理方法及び装置
JP2002111988A (ja) 画像処理装置,画像読取り装置および画像形成装置
JP3958923B2 (ja) 画像データ処理装置,画像読取り装置および画像形成装置
JP2005341417A (ja) 画像処理装置、記憶媒体、画像読取装置、画像形成装置
JP2004215242A (ja) データ処理装置,画像処理装置および画像形成装置
JP2001144943A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2021074959A (ja) 画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2000134475A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2003224711A (ja) 画像処理装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060712

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061107