JP3683262B2 - 木造建築物における隅部の補強構造及び補強具 - Google Patents

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本発明は、在来軸組工法による木造建築物における、通し柱又は管柱等の鉛直部材と土台又は胴差等の水平部材との交差、又は、前記水平部材同士の交差により形成される、隅部の補強構造及び補強具に関するものである。
在来軸組工法は木造建築住宅に最も多く用いられている工法であり、基礎、柱及び梁を軸組として建物の鉛直方向に作用する力を支え、柱と柱の間に対角線に入れた筋交いや壁等により地震や風による水平方向に作用する力を支える構造となっている。
在来軸組工法による木造建築物において、耐震性の向上等を目的として、通し柱又は管柱等の鉛直部材と土台又は胴差等の水平部材との交差、又は、前記水平部材同士の交差により形成される隅部の補強構造が多数提案されている。このような従来技術としては、略L字状の板体からなる補強金物を前記隅部に柱抱きかかえ具により取り付けるもの(例えば、特許文献1参照。)、前記鉛直部材及び水平部材に貫通ボルト孔をあけ、金属板をプレス加工により成形した中空舟形の補強金物をボルト及びナットにより前記貫通ボルト孔を利用して前記鉛直部材及び水平部材に取り付けるもの(例えば、特許文献2参照。)等がある。
特開2002−146909号公報(図1) 特開平8−338070号公報(図4)
従来の在来軸組工法による木造建築物における前記隅部の補強構造においては、木材で形成された前記隅部の補強を金物により行うものである。木材は、加工が容易で施工費が安いことや熱伝導率が小さく外気の暑さ寒さを防ぐのに適していること等の長所がある反面、吸水性・吸湿性が大きいため、乾湿による伸縮、変形及び歪が大きいという短所も併せ持っている。したがって、木材からなる前記隅部に前記補強金物を固定すると、乾湿により前記隅部に歪及び応力が生じることから前記隅部と前記補強金物との固定力が変動し補強の信頼性が低下し、従って耐震性が低下するという問題点があった。
また、前記補強金物による隅部の補強を小屋裏に行った場合には、昼夜及び夏冬等の温度変化による前記補強金物の熱膨張及び収縮が大きいため、前記隅部を構成する木材と前記補強金物との接触部分の相対移動が繰り返し生じることになる。したがって、前記補強金物を固定する釘又はボルトにより前記木材の繊維が潰され、前記隅部と前記補強金物との固定力が低下するという問題点があった。
さらに、前記金物による隅部の補強を梁及び桁の結合部分に行った場合には、火災時には前記補強金物が伸びて前記隅部の補強部分に間隙が生じることになる。したがって、前記間隙を通って空気が流れやすくなり延焼が促進されるため、耐火性が悪化するという問題点があった。
さらにまた、前記補強金物は結露しやすく、錆による劣化等により、長期に亘る信頼性に欠けるという問題点があった。特に前記補強金物による隅部の補強を柱及び土台の結合部分に行った場合には、前記補強金物は特に結露を招きやすく、木材等の強度が低下すると共にシロアリが住み易くなる。
また、前記補強金物を前記隅部に柱抱きかかえ具により取り付けるものにおいては、例えば前記鉛直部材の上部又は下部に複数の前記水平部材が交差する等、複数の隅部が集合している箇所において、前記補強金物を複数配設することができないため、十分な補強強度及び耐震性を確保することができないという問題点があった。
さらに、前記補強金物を前記隅部に取り付けるために前記鉛直部材及び水平部材に貫通ボルト孔等の加工を行うものにおいては、加工時間及び施工時間が長くなることによりコストが上昇するため、実用性に乏しいという問題点があった。
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、前記隅部との相性がよく、耐震性、信頼性及び実用性に優れた木造建築物における隅部の補強構造及び補強具を得ることを目的とする。
本発明に係る木造建築物における隅部の補強構造は、前述の課題解決のため、在来軸組工法による木造建築物における、通し柱又は管柱等の鉛直部材と土台又は胴差等の水平部材との交差、又は、前記水平部材同士の交差により形成される隅部の補強構造であって、二枚の木製の矩形補強板を、その端部同士を連結して直交するように配設し、又は、その端部同士を離間して端部を延長すれば直交するように配設してなる略L字形の補強部材と、直交する二端面又は延長すれば直交する二端面を有し、前記略L字形の補強部材の側面全体を略覆う形状としてなる一対の木製の側板とを備え、前記略L字形の補強部材の直交部の直角と前記側板の直交部の直角とを合わせ、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて前記側板により前記略L字形の補強部材を挟着して該側板間に空間を設けた状態としてなる補強具を形成すると共に、この補強具の前記略L字形の補強部材及び一対の側板の直角部分を前記隅部に合わせるように配設し、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて前記補強具と前記隅部を形成する部材とを固定してなるものである。
ここで、前記略L字形の補強部材を形成する二枚の木製の矩形補強板の端部同士を、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定してなると好ましい。
また、前記一対の木製の側板が直角三角形状であると好ましい。
本発明に係る木造建築物における隅部の補強具は、前述の課題解決のため、二枚の木製の矩形補強板を、その端部同士を連結して直交するように配設し、又は、その端部同士を離間して端部を延長すれば直交するように配設してなる略L字形の補強部材と、直交する二端面又は延長すれば直交する二端面を有し、前記略L字形の補強部材の側面全体を略覆う形状としてなる一対の木製の側板とを備え、前記略L字形の補強部材の直交部の直角と前記側板の直交部の直角とを合わせ、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて前記側板により前記略L字形の補強部材を挟着して該側板間に空間を設けた状態とすると共に、前記略L字形の補強部材及び一対の側板の直角部分が、在来軸組工法による木造建築物における、通し柱又は管柱等の鉛直部材と土台又は胴差等の水平部材との交差、又は、前記水平部材同士の交差により形成される隅部に合うように、前記略L字形の補強部材及び一対の側板の幅を、前記隅部を形成する前記鉛直部材の側面と前記水平部材の側面との交差線又は前記水平部材の側面同士の交差線の長さよりも小さく設定してなるものである。
ここで、前記略L字形の補強部材を形成する二枚の木製の矩形補強板の端部同士を、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定してなると好ましい。
また、前記一対の木製の側板が直角三角形状であると好ましい。
本発明に係る木造建築物における隅部の補強構造は、在来軸組工法による木造建築物における、通し柱又は管柱等の鉛直部材と土台又は胴差等の水平部材との交差、又は、前記水平部材同士の交差により形成される隅部の補強構造であって、二枚の木製の矩形補強板を、その端部同士を連結して直交するように配設し、又は、その端部同士を離間して端部を延長すれば直交するように配設してなる略L字形の補強部材と、直交する二端面又は延長すれば直交する二端面を有し、前記略L字形の補強部材の側面全体を略覆う形状としてなる一対の木製の側板とを備え、前記略L字形の補強部材の直交部の直角と前記側板の直交部の直角とを合わせ、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて前記側板により前記略L字形の補強部材を挟着して該側板間に空間を設けた状態としてなる補強具を形成すると共に、この補強具の前記略L字形の補強部材及び一対の側板の直角部分を前記隅部に合わせるように配設し、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて前記補強具と前記隅部を形成する部材とを固定してなるので、前記隅部周りの補強を木製の補強具により効果的に行うことができ、耐震性、信頼性及び実用性に優れた、木造建築物における隅部の補強構造を得ることができるという効果を奏する。また、該空間を設けているので、断熱材の材料ロスを抑制することができると共に断熱材の施工時間も短縮することができる。さらに、前記補強具同士が干渉しないため、前記補強具の前記隅部への配設の自由度が高く、前記隅部の構成に応じて多数の前記補強具を配設することができるため、さらに補強強度が高い隅部の補強構造を得ることができるという効果を奏する。
また、前記略L字形の補強部材を形成する二枚の木製の矩形補強板の端部同士を、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定したので、さらに補強強度が高い隅部の補強構造を得ることができるという効果を奏する。
さらに、前記一対の木製の側板が直角三角形状であるので、前記釘及び木ネジを用いて行う前記補強具の前記隅部を形成する部材への固定作業の作業性が向上し、施工時間を短縮することができるという効果を奏する。
本発明に係る木造建築物における隅部の補強具は、二枚の木製の矩形補強板を、その端部同士を連結して直交するように配設し、又は、その端部同士を離間して端部を延長すれば直交するように配設してなる略L字形の補強部材と、直交する二端面又は延長すれば直交する二端面を有し、前記略L字形の補強部材の側面全体を略覆う形状としてなる一対の木製の側板とを備え、前記略L字形の補強部材の直交部の直角と前記側板の直交部の直角とを合わせ、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて前記側板により前記略L字形の補強部材を挟着して該側板間に空間を設けた状態とすると共に、前記略L字形の補強部材及び一対の側板の直角部分が、在来軸組工法による木造建築物における、通し柱又は管柱等の鉛直部材と土台又は胴差等の水平部材との交差、又は、前記水平部材同士の交差により形成される隅部に合うように、前記略L字形の補強部材及び一対の側板の幅を、前記隅部を形成する前記鉛直部材の側面と前記水平部材の側面との交差線又は前記水平部材の側面同士の交差線の長さよりも小さく設定してなるので、前記隅部を形成する部材に前記補強具を、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定することにより、前記隅部周りの補強を効果的に行うことができる。従って、耐震性、信頼性及び実用性に優れた、木造建築物における隅部の補強具を得ることができるという効果を奏する。また、該空間を設けているので、断熱材の材料ロスを抑制することができると共に断熱材の施工時間も短縮することができる。さらに、前記補強具同士が干渉しないため、前記補強具の前記隅部への配設の自由度が高く、前記隅部の構成に応じて多数の前記補強具を配設することができるため、さらに前記隅部周りの補強強度を高めることができるという効果を奏する。
また、前記略L字形の補強部材を形成する二枚の木製の矩形補強板の端部同士を、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定したので、さらに補強強度が高い補強具を得ることができるという効果を奏する。
さらに、前記一対の木製の側板が直角三角形状であるので、前記釘及び木ネジを用いて行う前記補強具の前記隅部を形成する部材への固定作業の作業性が向上し、施工時間を短縮することができるという効果を奏する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る木造建築物における隅部の補強構造の例を示す斜視図である。通し柱又は管柱等の鉛直部材1と土台又は胴差等の水平部材2とは交差して隅部3が形成されており、この隅部3には補強具4が固定されている。補強具4を構成する木製の矩形補強板5及び6は、端部同士を連結して直交するように配設されており、略L字形の補強部材を形成している。また、補強具4を構成する、直交する二端面を有する一対の木製の側板7及び8は、前記略L字形の補強部材をサンドイッチ状に挟んでおり、一対の側板7及び8間には空間9が空いている。
図2は、補強具を構成する矩形補強板及び側板の構成例を示す説明図である。また、図2(a)及び(b)は矩形補強板同士の接合部の形状が異なる場合を示している。すなわち、図2(a)は、矩形補強板5及び6の直交する端部が矩形補強板6の端部の水平面上に矩形補強板5の端面を接合して構成される場合を、図2(b)は、前記直交する端部が矩形補強板5及び6の傾斜面を接合して構成される場合を示している。
矩形補強板5及び6により形成される略L字形の補強部材の直交部の直角(図中A)と一対の側板7及び8の端面の直交部の直角(図中B及びC)とを合わせて、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて一対の側板7及び8により前記略L字形の補強部材を図中矢印のように挟着して補強具4を形成する。次に、補強具4の前記直角部分(図中A,B及びC)を図1の隅部3に合わせるように配設し、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて補強具4と隅部3を形成する鉛直部材1及び水平部材2とを固定し、図1のように補強具4による隅部3の補強を行う。なお、接着剤を用いる場合は、図2の補強具4の矩形補強板5の合わせ面5a、一対の側板7,8の端面7a及び8aの少なくとも一つと図1の鉛直部材1とを接着すると共に、補強具4の矩形補強板6の合わせ面6a、一対の側板7,8の端面7b及び8bの少なくとも一つと図1の水平部材2とを接着する。なお、図1において、木製の矩形補強板5及び6の長さ並びに一対の木製の側板7及び8の直交する二辺の長さは、隅部3を形成する鉛直部材1の側面と水平部材2の側面との交差線の長さWの3ないし4倍程度であることが望ましい。また、補強具4の幅WRは前記交差線の長さWの約70%以上であることが望ましい。
また、図2のように、略L字形の補強部材を形成する二枚の木製の矩形補強板5及び6の端部同士を連結して、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定すると、さらに、補強強度が向上する。
このように、前記略L字形の補強部材である矩形補強板5及び矩形補強板6と一対の側板7及び8とを接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定して補強具4を形成し、且つ、この補強具4の直角部分を隅部3に密着させて、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定してなるため、補強具4と隅部3周りが一体化し、補強具4が全体として多方向の荷重を受け持ち隅部3周りの変形を抑制するため、隅部3周りの補強を効果的に行うことができる。
また、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて行う、補強具4を形成するための矩形補強板5及び矩形補強板6と一対の側板7及び8との固定、及び、補強具4と被補強部である隅部3周りとの固定は、木材の乾湿による伸縮及び変形並びに温度変化による歪等があっても、木材同士の固定であるため、前記固定する木材間に生じる歪及び応力を低減することができる。従って、補強具4による隅部3の補強の長期に亘る信頼性・耐震性を確保することができる。さらに、被補強部である隅部3周りにボルト孔等の加工をする必要がないと共に、前記固定する木材間に生じる歪及び応力の低減効果により、最も力が掛かる隅部3周りに発生しやすい亀裂の発生も抑制することができる。
以上のように、補強具4は、木製の矩形補強板5、木製の矩形補強板6並びに一対の木製の側板7及び8を接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定することにより形成されるものであり、簡単な形状の木材の結合によるため、低コスト化を図ることができ、一般住宅等の使用に耐える高い実用性を実現することができる。
なお、前記の木材同士の固定を接着剤により行う場合は、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂又は合成ゴム等を主成分とする接着剤を用いることができ、木材同士の接着であるため、特に強固な且つ信頼性が高い接着が可能となる。また、前記の木材同士の固定を釘により行う場合は、例えば鉄又はステンレス製の、丸釘、又くぎ等を用いることができる。さらに、前記の木材同士の固定を木ねじにより行う場合は、例えば鉄又はステンレス製の、十字穴若しくは四角穴付きの丸木ねじ、さら木ねじ又は丸さら木ねじ等を用いることができる。
また、前記固定は木材同士であるため、接着剤、釘及び木ねじを容易に併用することができ、このような併用により結合部の強度がさらに向上するため、補強具4による隅部3の補強の長期に亘る信頼性・耐震性をさらに向上することができる。また、接着材による固定と釘又は木ネジによる固定を併用すれば、簡単かつ確実に、接着剤の乾燥完了まで接着部を固定しておくことができる。
図1及び図2において、直交する二端面を有する一対の木製の側板7及び8の形状は直角三角形である。このような形状とすることにより、矩形補強板5の鉛直部材1への釘打ち又はネジ止め作業及び矩形補強板6の水平部材2への釘打ち又はネジ止め作業時において、矩形補強板5及び矩形補強板6の隅部3から離れた端部が露出しており、側板7及び8が邪魔になりにくいため、空間9で行う前記釘打ち又はネジ止めの作業性が向上する。従って、側板7及び8の強度を確保しながら、矩形補強板5、矩形補強板6並びに一対の側板7及び8により形成される補強具4による隅部3の補強作業の施工時間を短縮することができる。また、側板7及び8の形状を直角三角形とすることにより、側板7及び8に必要な強度を確保しつつ、矩形の板材を無駄なく有効に使用して側板7及び8を切り出すことができる。
図3ないし図6は、本発明の実施の形態1に係る木造建築物における隅部の補強具を用いた補強構造の例を示す説明図である。
図1に示すように、矩形補強板5及び矩形補強板6からなる略L字形の補強部材を一対の側板7及び8によりサンドイッチ状に挟んでなる補強具4の幅WRは、隅部3を形成する鉛直部材1の側面と水平部材2の側面との交差線の長さW(水平部材2,2により隅部3が形成される場合は、水平部材2,2の側面同士の交差線の長さW)よりも小さいため、補強具4同士が干渉しない構成となっている。従って、補強具4の隅部3への配設の自由度が高く、隅部3の構成に応じて多数の補強具4を配設することができるため、隅部3周りの十分な補強強度及び耐震性を確保することができる。
図3は、鉛直部材1に対して水平部材2,2・・・が四方から交差して、隅部3,3・・・が四方向に形成されている場合の補強構造の例を示す説明図である。前記のように補強具4同士が干渉しないため、四箇所の隅部3,3・・・に補強具4,4・・・を配設することができ、隅部3,3・・・周りの十分な補強強度及び耐震性を確保することができる。
図4は、補強具4を用いた補強構造の例を示す説明図であり、図4(a)は鉛直部材1と水平部材2が交差して十字状となり隅部3,3・・・が四方向に形成されている場合を、図4(b)は水平部材2,2が交差して十字状となり隅部3,3・・・が四方向に形成されている場合を示している。このような構成においても、前記のように補強具4同士が干渉しないため、図4(a)では鉛直面上に四箇所の隅部3,3・・・全てに補強具4,4・・・を並設することができ、図4(b)では水平面上に四箇所の隅部3,3・・・全てに補強具4,4・・・を並設することができる。従って、隅部3,3・・・周りの十分な補強強度及び耐震性を確保することができる。
また、図3の構成と図4の構成とを合わせてなる構成等、隅部3がある箇所においては、前記のように補強具4同士が干渉しないため、必要に応じてあらゆる隅部3に補強具4を配設することができ、十分な補強強度及び耐震性を確保することができる。
図5は、壁部の補強構造の例を示す説明図であり、図5(a)は従来の補強構造の例を、図5(b)は本願発明の補強構造の例を示している。図5(a)の従来の補強構造においては、間柱10と鉛直部材1、1の対角線に入れた筋交い11とが干渉することから、筋交い11に切り欠きを入れる必要があるため強度が落ちること、及び、筋交い11の形状精度がでにくいため筋交い11と隅部3,3との結合強度がばらつくこと等の問題点がある。さらに、鉛直部材1,1の対角線に入れた筋交い11により断熱材を配設しにくいと共に断熱材の材料ロスが生じるという問題点もある。これに対して、図5(b)の本願発明の補強構造においては、間柱10を避けて、補強具4,4・・・を四箇所の隅部3,3・・・に配設でき十分な補強強度及び耐震性を確保することができる。また、補強具4,4・・・の施工を簡単に行うことができる。さらに、図1の空間9があるため、断熱材の材料ロスを抑制することができると共に断熱材の施工時間も短縮することができる。
図6は、窓枠の補強構造の例を示す説明図である。窓枠12周りに、補強具4,4・・・を鉛直部材1と窓台である水平部材2との交差により形成される隅部3,3・・・に配設し、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて、補強具4,4・・・を隅部3,3・・・を形成する鉛直部材1及び水平部材2と固定することにより、十分な補強強度を得ることができる。したがって、窓周りに生じやすい亀裂の発生を抑制することができる。したがって、窓周りに生じやすい亀裂の発生を抑制することができる。
以上のとおり、本願発明においては、補強具4の施工箇所を選ばず、玄関ドアの周り、窓、腰高窓、ハキダシ窓及び壁等の、鉛直部材1と水平部材2との交差、又は、水平部材2同士の交差により隅部3が形成されているあらゆる箇所に補強具4を配設することができ、必要且つ十分な強度を簡単に確保することができる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る木造建築物における隅部の補強構造の、補強具を構成する矩形補強板及び側板の構成例を示す説明図であり、矩形補強板が、その端部同士を離間して端部を延長すれば直交するように配設されている場合を示している。また、図7(a)及び(b)は、一対の側板7及び8の構成が異なる例を示している。すなわち、図7(a)は、一対の側板7及び8の形状が実施の形態1の図1及び図2と同じ場合を、図7(b)は、実施の形態1の図1及び図2の一対の側板7及び8の直交する二端面7a及び7b並びに8a及び8bの隅部3近傍部分の直角部分を切り欠いて、延長すれば直交する二端面7c及び7d並びに8c及び8dとした場合を示している。なお、実施の形態1の図2と同一符号は同一又は相当部分を示している。以下において、図7の補強具を図1と同様に鉛直部材1及び水平部材2との交差により形成される隅部3の補強に用いる場合について説明する。
補強具を構成する木製の矩形補強板5及び6は、その端部同士を離間して端部を延長すれば直交するように配設されており、略L字形の補強部材を形成している。また、補強具を構成する、直交する二端面又は延長すれば直交する二端面を有する一対の木製の側板7及び8は、前記略L字形の補強部材をサンドイッチ状に挟んでいる。
前記略L字形の補強部材の直交部の直角(図中A)と一対の側板7及び8の、端面7a及び7b並びに8a及び8bの直交部の直角(図7(a)中のB及びC)又は延長すれば直交する二端面7c及び7d並びに8c及び8dの直交部の直角(図7(b)中のB及びC)とを合わせて、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて一対の側板7及び8により前記略L字形の補強部材を図中矢印のように挟着して補強具4を形成する。次に、補強具4の前記直角部分(図中A,B及びC)を図1と同様の構成の隅部3に合わせるように配設し、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて補強具4と隅部3を形成する鉛直部材1及び水平部材2とを固定し、図1と同様に補強具4による隅部3の補強を行う。
なお、接着剤を用いる場合は、図7の補強具4の矩形補強板5の合わせ面5b、一対の側板7,8の端面7a及び8aの少なくとも一つ(図7(a))、又は、補強具4の矩形補強板5の合わせ面5b、一対の側板7,8の端面7c及び8cの少なくとも一つ(図7(b))と図1の鉛直部材1とを接着すると共に、補強具4の矩形補強板6の合わせ面6b、一対の側板7,8の端面7b及び8bの少なくとも一つ(図7(a))、又は、補強具4の矩形補強板6の合わせ面6b、一対の側板7,8の端面7d及び8dの少なくとも一つ(図7(b))と図1の水平部材2とを接着する。
図7の補強具の構成を用いると、実施の形態1の図1の補強構造に対して隅部3近傍の補強が若干弱くなるが、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて、前記一対の側板7及び8により前記矩形補強板5及び6からなる略L字形の補強部材を挟着して補強具4を形成し、この補強具4を接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて隅部3を形成する部材に固定する構成により、実施の形態1の図1及び図2の構成に準じた補強効果を得ることができる。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3に係る木造建築物における隅部の補強構造の例を示す断面図であり、一対の側板7及び8の形状のバリエーションの例を示している。すなわち、図8(a)は側板7及び8の形状が矩形状である場合を、図8(b)は側板7及び8の形状が1/4円状である場合を、図8(c)は側板7及び8の形状が矩形状の隅部3近傍部分の直角部分を切り欠いた形状である場合を示している。なお、実施の形態1の図1と同一符号は同一又は相当部分を示している。
側板板8の形状は、実施の形態1の直角三角形状、又は、実施の形態2の直角三角形の直角部分を切り欠いた形状に限定されるものではなく、図8(a)の矩形状、図8(b)の1/4円状、図8(c)の矩形状の隅部3近傍部分の直角部分を切り欠いた形状等、要求仕様等に応じて適宜選択することができる。また、側板7の形状についても同様である。
このような側板7及び8の形状であっても、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて、前記一対の側板7及び8により前記矩形補強板5及び6からなる略L字形の補強部材を挟着して補強具4を形成し、この補強具4を接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて隅部3を形成する部材に固定するため、補強具4と隅部3周りが一体化し、補強具4が全体として多方向の荷重を受け持ち隅部3周りの変形を抑制するため、隅部3周りの補強を効果的に行うことができる。
以上の実施の説明においては、一対の木製の側板7及び8が同一形状である場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、一対の木製の側板7及び8の形状は異なるものであってもよい。
本発明の実施の形態1に係る木造建築物における隅部の補強構造の例を示す斜視図である。 補強具を構成する矩形補強板及び側板の構成例を示す説明図であり、(a)及び(b)は矩形補強板同士の接合部の形状が異なる場合の例を示している。 補強具を用いた補強構造の例を示す説明図である。 補強具を用いた補強構造の例を示す説明図であり、(a)は鉛直部材と水平部材が交差して隅部が四方向に形成されている場合を、(b)は水平部材が交差して隅部が四方向に形成されている場合を示している。 壁部の補強構造の例を示す説明図であり、(a)は従来の補強構造の例を、(b)は本願発明の補強構造の例を示している。 窓枠の補強構造の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る木造建築物における隅部の補強構造における、補強具を形成する矩形補強板及び側板の構成例を示す説明図であり、(a)及び(b)は側板の形状が異なる場合の例を示している。 本発明の実施の形態3に係る木造建築物における隅部の補強構造の例を示す断面図であり、(a)〜(c)は側板の形状が異なる場合の例を示している。
符号の説明
1 鉛直部材2 水平部材、3 隅部、4 補強具、5、6 木製の矩形補強板、7、8 一対の木製の側板、A 木製の矩形補強板5及び6により形成される略L字形の補強部材の直交部の直角、B 木製の側板7の直交する二端面又は延長すれば直交する二端面により形成される直交部の直角、C 木製の側板8の直交する二端面又は延長すれば直交する二端面により形成される直交部の直角、W 隅部3を形成する鉛直部材1の側面と水平部材2の側面との交差線の長さ、WR 補強具4の幅。

Claims (6)

  1. 在来軸組工法による木造建築物における、通し柱又は管柱等の鉛直部材と土台又は胴差等の水平部材との交差、又は、前記水平部材同士の交差により形成される隅部の補強構造であって、
    二枚の木製の矩形補強板を、その端部同士を連結して直交するように配設し、又は、その端部同士を離間して端部を延長すれば直交するように配設してなる略L字形の補強部材と、
    直交する二端面又は延長すれば直交する二端面を有し、前記略L字形の補強部材の側面全体を略覆う形状としてなる一対の木製の側板とを備え、
    前記略L字形の補強部材の直交部の直角と前記側板の直交部の直角とを合わせ、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて前記側板により前記略L字形の補強部材を挟着して該側板間に空間を設けた状態としてなる補強具を形成すると共に、この補強具の前記略L字形の補強部材及び一対の側板の直角部分を前記隅部に合わせるように配設し、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて前記補強具と前記隅部を形成する部材とを固定してなることを特徴とする木造建築物における隅部の補強構造。
  2. 前記略L字形の補強部材を形成する二枚の木製の矩形補強板の端部同士を、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定してなることを特徴とする請求項1記載の木造建築物における隅部の補強構造。
  3. 前記一対の木製の側板が直角三角形状であることを特徴とする請求項1又は2記載の木造建築物における隅部の補強構造。
  4. 二枚の木製の矩形補強板を、その端部同士を連結して直交するように配設し、又は、その端部同士を離間して端部を延長すれば直交するように配設してなる略L字形の補強部材と、
    直交する二端面又は延長すれば直交する二端面を有し、前記略L字形の補強部材の側面全体を略覆う形状としてなる一対の木製の側板とを備え、
    前記略L字形の補強部材の直交部の直角と前記側板の直交部の直角とを合わせ、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて前記側板により前記略L字形の補強部材を挟着して該側板間に空間を設けた状態とすると共に、前記略L字形の補強部材及び一対の側板の直角部分が、在来軸組工法による木造建築物における、通し柱又は管柱等の鉛直部材と土台又は胴差等の水平部材との交差、又は、前記水平部材同士の交差により形成される隅部に合うように、前記略L字形の補強部材及び一対の側板の幅を、前記隅部を形成する前記鉛直部材の側面と前記水平部材の側面との交差線又は前記水平部材の側面同士の交差線の長さよりも小さく設定してなることを特徴とする木造建築物における隅部の補強具。
  5. 前記略L字形の補強部材を形成する二枚の木製の矩形補強板の端部同士を、接着剤、釘及び木ねじの少なくとも一つを用いて固定してなることを特徴とする請求項4記載の木造建築物における隅部の補強具。
  6. 前記一対の木製の側板が直角三角形状であることを特徴とする請求項4又は5記載の木造建築物における隅部の補強具。
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