JP3682869B2 - 住宅の屋根断熱構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅の屋根を、通気性及び断熱性に優れた新規な屋根断熱構造に構築し、施工容易、且つ省エネルギー化された住宅を提供せんとするものであり、住宅建築の分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅建築に於いて、屋根構造に通気性及び断熱性を付与することは、住環境面、屋根耐久性面から重要な課題であり、従来より屋根垂木上面に断熱材を外張りする手法や、屋根垂木間に断熱材を充填する手法が実施されている。
外張り断熱にあっては、垂木自体も断熱保護する点では有利であるが、断熱材を屋根垂木上に固定するため、断熱材の厚さが制約を受ける問題があり、充填断熱にあっては、垂木の高さの変更により断熱層が自由に選択出来、且つ外張りに比べて、屋根下張り材の施工までの工程が少なく合理的に施工出来る。
【0003】
〔従来例1〕
図5は、従来の充填断熱の典型例であり、小屋組みの棟木、軒桁、母屋等に垂木を釘打ち固定し、棟木、軒桁等には垂木の座屈防止用のころび止め材を介装釘打ちして垂木を強固に堅結しておき、図5(A)の如く、合板等の屋根下張材を小屋組みの垂木上に釘留めし、垂木上端側面には通気下地材を釘留めし、図5(B)の如く、通気下地材に透湿防水シートや合板等の防風層を釘で留めて屋根下張材と防風層との間隙で通気層を形成し、次いで図5(C)の如く、垂木間寸法どおりに切断した断熱材板等を垂木間の内側から嵌め込んだ後、ずり落ちないように釘で固定し、更に断熱材の下側から塩ビフィルム等の防湿層をタッカー釘で垂木に留めている。
また、垂木上には屋根下張材を屋根面全面に亘って釘打ち固定し、屋根下張材の上にはアスファルトルーフィング等の防水層を敷設し、防水層上に屋根材(屋根仕上材)を載置固定している。
【0004】
〔従来例2〕
図6は、薄型で断熱性及び撓み剛性に優れた通気屋根パネルとして提案されたもの(特開平8−291600号公報)であり、両側及び中央部の垂木と適宜間隔に配した横材としての継ぎ桟とで格子枠を形成し、継ぎ桟の上面の一部に通風口を切欠しておき、垂木上面に張設固定した野地板の下面に通気隙間を形成するように断熱材を充填し、断熱材と野地板間に、プラスチックをエンボス加工して表面全域に多数の円柱状の凸部を相互に間隔を開けて突出した断熱シートを配置し、グラスウールの如き外気が容易に吹き抜ける断熱材の使用も可能とし、断熱シートの凸部で断熱材と野地板のバックアップ機能を奏し、断熱材の移動を抑制すると共に、凸部間隔及び継ぎ桟の通風口によって外気の導通を可能とし、更に野地板の上面に塩化ビニル等の防水シートを貼り付けておき、建築現場での防水処理作業の省力化をも可能としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1のものにあっては、有効な通気層が形成出来、垂木高さの選定によって所望厚の断熱材が付与出来るが、通気下地材の取付け、防風層の取付け、断熱材層の取付け等を含め、屋根施工は高所作業であって施工に手間がかかり、しかも、断熱機能面でも、断熱材は屋根からの加熱によって蓄熱体となり、夜間に外気温が下がっても依然として長時間に亘り住居内部へ一定の熱を伝達放散することとなる。
【0006】
また、従来例2の屋根パネルにあっては、格子枠を形成する継ぎ桟が内装仕上材省略の重要な要素であり、断熱シートとして耐久性及び断熱性に優れた合成樹脂材を選定して断熱材を保護してはいるが、エンボス加工突起が無数に散在しており、該断熱シートには熱線反射機能は無く、且つ枠材との通風口及び格子枠形成が複雑な構成となっており、外気の平滑な流動の期待出来ないものである。
しかも、断熱機能面でも、断熱材層は断熱シートと断熱材との異なる形状の単なる断熱材の重層構造であるため、断熱シートも輻射熱、対流熱及び伝導熱で加熱され、断熱シートの熱が伝導熱として断熱材に付加され、従来例1同様に断熱材は蓄熱体機能を奏する。また、小屋組みへの取付けに際しても、屋根パネルの構造上、横梁への固定が煩雑、且つ手間のかかる作業であった。
【0007】
本発明は、これら従来例1,2では全く着目されていない、屋根外部からの断熱材層への輻射熱による加熱作用を遮熱材で阻止し、断熱材への蓄熱を阻止軽減するという、全く新規、且つ異質の断熱構造を提供し、併せて簡単な構造の遮熱材の採用によって、小屋組みへの施工も容易とし、屋根施工上も機能上も格段に優れた、実用性に富んだ屋根断熱工法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明の屋根断熱構造は、例えば図3に示す如く、少なく少なくとも上面シート21が透湿防水性を備えた、少なくとも上面シート21と下面シート23とを含み、上面シート21が両側に突出縁21Eを備えた上下複数のシート21,22,23を、折曲自在な起立片24,25群で連結して各シート間に空気層空間Sを形成し、且つ、少なくとも最上層の空気層空間Sの下面を規定するシートが表面に輻射熱反射層fを備えて、シート表面での輻射熱反射作用と空気層空間Sでの空気流通作用を奏する遮熱材本体20に対し、上面シート21と同幅で透湿防水性の剛性面材70を、両側取付用突出縁70Eと上面シート21の両側突出縁21Eとの接着により、上面シート21の上面に層着した遮熱材2を、面材70の両側の突出縁70Eで屋根垂木1の上面1Tに固定し、屋根垂木1間の断熱材3への屋根材8からの加熱蓄熱を軽減するようにしたものである(請求項1)。
【0009】
尚、「上下複数のシート」は、図3に示す如く、上面シート21と下面シート23との間に1層の中間シート22を有する3層形態であっても、中間シート22が複数の多層形態であっても、或いは上面シート21と下面シート23との2層形態であっても良く、少なくとも上下2層を備えればシート間に空気層空間Sが形成出来、下面シート23の表面の輻射熱反射作用により下方の断熱材3への加熱蓄熱が抑制出来る。
【0010】
また、上下複数のシート及び各起立片は可撓性を有するものであって、典型的には紙材であり、シート表面にアルミ箔等の金属箔を貼着するかアルミ等の金属蒸着を施せば、シート表面が輻射熱反射作用を奏することとなる。
また、透湿防水性の剛性面材70は、木材板や木材合板等の通常の、湿気(水蒸気)の吸排出はするが水を透過しない透湿防水性建築用板で良く、典型的には屋根下張材である。
【0011】
従って、本発明の屋根断熱構造にあっては、可撓性で寸法安定性に欠ける遮熱材本体20が面材70と一体化しているため、屋根構造材としての面材70の垂木上面1Tへの釘打ち固定によって、遮熱材本体20が、容易、且つ強固に取付けられる。
しかも、透湿防水性の面材70に層着した上面シート21も透湿防水性を有するため、図1で明らかな如く、例え屋根材8からの雨水が防水シート81を透過して面材70を湿潤しても、面材70の下面の上面シート21が面材70からの水蒸気を下方の空気層空間S内へと排気することにより、面材70の吸水腐蝕は抑制出来る。
この場合、面材70は剛体であるため、遮熱材本体20と面材70との接着は、面材70を台上に載置して突出縁70Eに接着剤を塗布し、遮熱材本体20を積層状態で上面シート21の突出縁21Eを当接押圧することにより容易に実施出来、面材70及び上面シート21の垂木上面への当接部分のみの接着剤付与であるので、透湿防水性を損なうことなく実施出来る
しかも、上面シート21が面材70と同一幅であるため、垂木上面1Tでの各遮熱材2相互間の当接止着がきれいに仕上がり、例え隙間G1(図1)が発生しても単なる垂木上面のスリット形態の隙間G1となり、雨水の遮熱材本体20への侵入が抑制出来る
勿論、遮熱材本体20の各シート全てが透湿防水性であれば、遮熱材本体20の空気層空間Sは、面材70の水蒸気のみならず、断熱材3の水蒸気の排出にも有効である。
【0012】
また、屋根材8から室内側へ伝達される熱は、遮熱材2の最上層の空気層空間Sの下面のシート表面での輻射熱反射作用によって、断熱材3への熱線伝達を阻止し、空気層空間S内の高温化も空気流動によって抑制し、断熱材3が伝導熱を抑制するため、即ち、熱伝達の3要素である、輻射と対流に対しては遮熱材2が対応し、伝導に対しては断熱材3が対応するため、本発明の屋根断熱構造は、遮熱材2によって断熱材3の蓄熱が軽減される高断熱、且つ低蓄熱の優れた住環境の提供を可能とする。
【0013】
また、本発明の屋根断熱構造にあっては、遮熱材2は、断熱材3と別体であって、垂木1間に保持手段71によって嵌入保持した断熱材3の上面を当接被覆する形態に固定するのが好ましい(請求項2)。
尚、断熱材3の保持は耐用中の垂木間からの脱落と、垂木勾配(屋根勾配)に沿ったすべりが阻止出来れば良いのであって、接着手段、釘打ち手段、支承木片係止手段、板材支持等、慣用の保持手段で保持すれば良く、図1の如く、下面材71が保持手段の場合には、グラスウール等の保形性のない繊維系充填断熱材をはじめ、どのような形態の断熱材の適用も可能となり、しかも、下面材71は内装下地材にもなり、建築施工の合理化に有利である。
【0014】
また、断熱材3は軽量であるため、例えば、垂木1の側面下端部に、断面積の小な方形断面の木片(図示せず)を釘打ち等で固定し、保形性のある断熱材(ウレタンボード、スチレンボード等)を係止することも可能であり、この場合、断熱材両側下面に木片断面に対応する切欠を施せば断熱材厚を薄くする必要はない。勿論、保形性断熱材は、慣用の接着又は釘打ちも保持手段として有効である。
【0015】
断熱材3と遮熱材2とが別体であれば、遮熱材の下面シート23と、断熱材3上面とが、隙間G2を生じたり、過当接となったりするが、若干の空隙G2のある状態でも、過当接で起立片24,25群に弯曲が生じても、断熱材3と遮熱材2とが協働して高断熱、低蓄熱の機能を発揮する。
しかし、隙間G2は滞留空気の高温化の危険があるので、下面シート23と断熱材上面とは当接状態とするのが有効であり、遮熱材2の配置および垂木への取付作業も容易に実施出来る。勿論、透湿性の下面シート23は断熱材3の水蒸気排出も保証する。
そして、断熱材3自体は、施工屋根に最適の保持手段を選択して適切に施工出来、遮熱材も積層形態の嵩の低い状態で保管、搬送出来、屋根断熱構造の施工管理が合理化出来る。
しかも、本発明の屋根断熱構造は、存在する断熱材3上を遮熱材本体20が覆うように、且つ下面シート23と断熱材3の上面との若干の過当接も気にすることなく、遮熱材2を配置して、その面材70を垂木上面1Tに釘打ち固定するだけであるので、遮熱材2の適用は住宅の新築時のみならず、リフォーム断熱施工にも適切な断熱材構造に応じて自在に適用出来、高断熱且つ低蓄熱の高性能断熱構造の普及及び合理的施工に有利である。
【0016】
また、遮熱材2は、断熱材3と一体化物であって、断熱材3を保持手段71で保持すると共に、遮熱材2を面材70で垂木上面1Tに固定するのが好ましい(請求項3)。
この場合、典型的には、遮熱材2の下面シート23下面2Uを断熱材3上面と接着剤等で一体化固定したものであるが、遮熱材本体20を重量が大で剛性のある面材70と層着する前に、共に軽量な遮熱材本体20と断熱材3とを接着するのが好都合である。
勿論、断熱材3が吸湿性である場合は、スポット接着等、下面シート23の透湿防水性を失わないようにする必要があるが、独立気泡成形板等、吸湿性のない断熱材3に対しては下面シート23の透湿性は不要となる。
【0017】
断熱材3と遮熱材2との一体化物は、取付け用の面材70を備えた断熱パネルAとして取扱うことが出来、断熱材保持手段を適切に選択(例えば、下面材71)すれば、断熱材施工と遮熱材施工が一度に、合理的に実施出来る。
この場合、例えば下面材71、又は垂木側面の保持用木片(図示せず)等の断熱材保持位置と垂木上面1T間に若干の高さ不整があったり、断熱材3下面と面材70の垂木上面への取付面(上面シート突出縁21E下面)との高さ寸法が垂木1の高さより大であっても、起立片24,25群の弯曲撓みにより対処出来るので、断熱材3の保持支承位置は、面材70の垂木上面への固定時に断熱材3が吊下がり状態とならないように設定すれば良い。
【0018】
また、遮熱材2の面材70が屋根下張材であるのが好都合である(請求項4)。
この場合、屋根面の断熱材配置領域外、即ち、遮熱材2の配置面以外、の屋根面(軒先部及び棟木近傍部)には面材70と同効機能を奏する慣用の屋根下張材を付加張設すれば屋根材8の載置施工が可能となる。
従って、面材70は遮熱材本体20の敷設固定を容易とするばかりでなく、屋根下張材の施工の省力化をも達成する。
【0019】
また、請求項1の屋根断熱構造を好適に実施するための遮熱材2は、例えば図3に示す如く、少なくとも2層の上下複数のシート21,22,23と、起立片24,25群と、透湿防水性で剛性の面材70とを含み、起立片24,25群は、折曲部rで折曲自在であって、空気層空間Sを保って上下複数のシート21,22,23相互を連結し、上下複数のシート21,22,23は、少なくとも最上層の空気層空間Sの下面を規定するシートが表面に輻射熱反射層fを備えると共に、少なくとも上面シート21が透湿防水性で、両側に突出縁21Eを備えており、面材70は両側に突出縁70Eを備え、上面シート21の突出縁21Eの表面に、面材70の突出縁70Eを接着して上面シート21が透湿防水性を阻害しないように層着したものである(請求項5)。
【0020】
尚、この場合、面材70は、通常の屋根下張材として使用する合板等の透湿防水木板である。
また、「少なくとも最上層の空気層空間Sの下面を規定するシート」の「シート」は、遮熱材本体20が図3の如く3層形態のものにあっては、上面シート21と中間シート22の間と、中間シート22と下面シート23との間にそれぞれ空気層空間Sが出来るが、この場合の最上層の空気層空間は、上面シート21と中間シート22との間の空間Sであり、最上層の空気層空間Sを規定するシートは中間シート22を意味し、遮熱材本体20が2層形態のものにあっては、空気層空間Sが1層しか出来ないから、この場合は下面シート23を意味するものである。
【0021】
そして、輻射熱反射層fは、典型的には市販のアルミ箔層であるが、シート表面にアルミ蒸着膜を形成しても良い。
そして、空気層空間Sの下面を規定するシートが表面に輻射熱反射層を備えておれば、屋根面から輻射熱反射層まで到達した熱線は反射されて空気層空間Sを加熱すると共に、その熱は空気層空間Sの流動空気によって外部へ排出され、断熱材3への伝導熱とはならない。
従って、遮熱材本体20が2層形態であって、下面シート23のみが輻射熱反射層を有する場合でも所期の目的は達成出来る。
しかし、遮熱材本体20を3層形態とし、中間シート22及び下面シート23に輻射熱反射層を付与するのが、中間シート22を透過したわずかな熱線も下面シート23で完全に反射出来るため、好ましい。
【0022】
また、「少なくとも上面シート21が透湿防水性を備え」の意は、上面シート21は面材70と層着されるものであり、面材70が屋根材→防水シート→面材のルートで、例え雨水によって湿潤しても、面材70→上面シート→空気層空間Sのルートで面材の水蒸気を排出させるために、上面シート21に透湿防水性を備えさせるものであり、上面シート21は防風層の機能を奏するものであって透湿防水性が必須である。
従って、上面シート21と面材70の層着を、上面シートの両側の突出縁21Eと、面 材70の両側の突出縁70Eのみでの接着で達成するため、両部材の積層物全体透湿防水性は保証される。
【0023】
この場合、面材70は剛体であるため、遮熱材本体20と面材70との接着は、面材70を台上に載置して突出縁70Eに接着剤を塗布し、遮熱材本体20を積層状態で上面シート21の突出縁21Eを当接押圧することにより容易に実施出来、面材70及び上面シート21の垂木上面への当接部分のみの接着剤付与であるので、透湿防水性を損なうことなく実施出来る
しかも、上面シート21が面材70と同一幅であるため、垂木上面1Tでの各遮熱材2相互間の当接止着がきれいに仕上がり、例え隙間G1(図1)が発生しても単なる垂木上面のスリット形態となり、雨水の遮熱材本体20への侵入が抑制出来る
【0024
本発明遮熱材2は、遮熱材本体20と一体の面材70によって屋根垂木1に固定するため、簡単な釘打ちによって強固に固定出来、断熱材3の上部への遮熱材配置は、住宅の新築時でもリフォーム断熱時でも簡便に実施出来る。
また、遮熱材は、折曲自在な起立片24,25で各シート層が空気層空間Sを介して連結されているため、保管時や搬送時は起立片24,25の倒伏によって積層状態と出来、取扱いが容易であり、また、遮熱材本体20と面材70との層着、或いは、断熱材3と一体化するための層着作業も、遮熱材本体20の積層状態での作業となり、容易である。
【0025
そして、本発明遮熱材2を屋根構造に採用すれば、面材70が屋根構造材となって、図1の如く、面材70の上面に防水シート81を敷設して屋根材8を取付けることが出来、屋根材8→防水シート81→面材70のルートでの雨水侵入により面材70が湿潤しても、面材70→上面シート21→空気層空間Sのルートで面材70の水蒸気を排出するため、屋根構造材としての面材70の吸水腐蝕は抑制出来る。
即ち、本発明遮熱材2の屋根断熱への採用によって、屋根下張材及び防風層の取付作業が省力化出来る。
【0026
しかも、遮熱材2のシート表面の輻射熱反射層fによる熱線反射作用と、空気層空間Sの空気流動によって、屋根面から室内側への熱伝達は、遮熱材2が輻射熱伝達及び対流熱伝達を抑制し、断熱材3が伝導熱伝達を抑制することとなる。
従って、本発明遮熱材2を断熱材3と組み合わせることにより、高断熱且つ低蓄熱の画期的な高性能断熱構造の提供が可能となる。
【0027
また、遮熱材2は、上下複数のシート21,22,23、及び起立片24,25群が、共に紙材であって長手方向に同長であり、起立片24,25は、両端の折曲面24´,25´で上面シート21及び下面シート23に止着しているのが好ましい(請求項6)。
この場合、紙材は良好な接着性及び折曲性を具備するため、各シート材のアルミ箔貼着、微細孔hの穿設、起立片24,25の折曲面24´,25´の折曲形成、糊剤塗布、相互圧着等の操作は機械化可能であり、各構成シート材を走行給送しながらの機械化作業により、遮熱材本体20の製作が合理化出来る。
また、起立片24,25群は、各シート21,22,23間を長手方向に仕切る壁を形成するため、空気層空間S内を流動する空気流は乱流を生ずることなく平滑に案内出来る。
【0028
また、遮熱材2は、上下複数のシート21,22,23全てが全面に散在する微細孔hを備えているのが好ましい(請求項7)。
この場合、微細孔hの付与は、例えば、ニップローラー間を走行するシートに対するニードルローラー処理等の、適切な針でのニードリングで容易に実施出来る。
勿論、透湿防水性の要求されるシートはアルミ箔層fの貼着によって通気性が阻害されているが、アルミ箔層fのピンホール(微細孔)穿孔のみで透湿防水性を発揮するものであるため、アルミ箔層の損傷が生じないように針穿孔する必要がある。
そして、微細孔hの全面散在は、各シートに均斉な透湿防水性を付与すると共に、各シート間相互(各空気層空間S相互間)を連通する呼吸(吸排気)が可能となり、面材70や断熱材3からの水蒸気排出入がスムーズとなると共に、各アルミ箔層の結露汚染もなくなる
【0029】
また、請求項5乃至のいずれか1項の遮熱材2の下面2Uに断熱材3を層着して断熱パネルとするのが好ましい(請求項)。
遮熱材2は面材70を備えた積層物として取扱えるため、断熱材3と遮熱材の下面シート23との層着は、接着材の部分付与による部分接着(点接着)により、下面シート23の透湿防水性を損なうことなく実施出来る。
勿論、断熱パネルAとしての耐用中は、断熱材3は保持手段71によって保持するが、この場合は、断熱材3の下面3Uを支承するだけで良く、両部材の接着力も、保管、搬送、施工時に一体性を保持する程度に実施すれば良い。
【0030】
遮熱材2を断熱材3と予め一体化して屋根パネルAとしておけば、施工現場での断熱材3の垂木間への嵌入及び保持作業と、遮熱材2の垂木への取付作業とが一体物として施工出来、施工が合理化出来る。
また、一体化層着作業は工場で実施出来るため、接着剤付与が比較的煩雑である下面シート23の透湿防水性を損なわない層着も均質に実施出来る。
勿論、断熱材3が吸湿しないものであれば、下面シート23が透湿性を必要としないため、全面接着しても良く、断熱材3の型枠内への注入による充填発泡により一体化層着しても良い。
【0031】
【発明の実施の形態】
〔遮熱材2(図3)〕
遮熱材本体20のシート材として、中間シート22及び下面シート23用として予め表面にアルミ箔を層着した紙シートを用意し、上面シート21はアルミ箔のない紙シートとし、上面シート21、中間シート22、下面シート23にはピン穿孔処理により微細孔hを散在穿設し、適用屋根垂木1間の寸法に応じて下面シート23の幅W1を各垂木1間寸法W1に、上面シート21の幅W1´は、下面シートの幅W1+両側の突出縁21E(15mm)に、中間シート22の幅は、各起立片24,25間寸法+両側の折曲面22´(20mm)に、また各起立片24,25としては、アルミ箔の無い紙シートを用いて、幅は遮熱材2の所定高さH1(標準30mm)+上下の折曲面24´,25´(20mm)に,各紙シート幅を裁断し、図3(A)に示す如く、中間シート22の折曲面22´及び起立片の折曲面24´,25´の他シートへの当接面に糊剤を塗布し、各シートを所定寸法関係に接着すれば上面シート21が両側縁21Eを備えた図3(B)に示す遮熱材本体20が形成出来る。
【0032】
次いで、別途用意した屋根下張材として多用されている合板を、上面シート21と同幅、同長に裁断して面材70とし、面材70の突出縁70E部に接着剤を塗布し、遮熱材本体20の上面シート21の突出縁21E部を70E部に重ねて接着すれば、図3(C)に示す、面材70が上面シート21上に突出縁21E、70E部で一体化した、面材70、中間シート22、及び下面シート23の3層形態遮熱材2となる。
尚、中間シート22を省略すれば、上面シート21と一体化した面材70と、下面シート23との2層形態の遮熱材2が得られる。
【0033】
従って、遮熱材本体20は、アルミ箔シート、上面シート21、中間シート22、下面シート23、及び起立片24,25の各構成部材を全て長尺シート状態でローラー群装置に走行供給しながら、アルミ箔の紙シートへの層着及びピン処理による微細孔hの穿孔処理を含め、折り目付与、折り込み、糊付け、圧着、定寸切断、の流れ工程で合理的に製造出来る。
【0034】
また、2層形態の遮熱材本体20は、中間シート22を省略するため、複数の短幅シートの各起立片24,25間に短幅の分割中間シート群を介在接着する作業がなくなり、3層形態遮熱材本体20の製造よりはるかに簡単、且つ容易となる。
また、遮熱材本体20の幅W1及び高さH1(上面シート21と下面シート23の間隔)は、小屋組みの垂木1の形状に対応して寸法変更する必要があるが、遮熱材本体の幅、上下シート間距離の変更も、ローラー郡装置での寸法調整によって容易に対処可能である。
【0035】
〔屋根の断熱施工〕
〔例1(図1,図6)〕
例1は、断熱材3と遮熱材2とが別体のタイプ(請求項2)であり、図1に示すとおり、小屋組みの屋根垂木1の下面1Uには、保持手段としての下面材71を張設しておき、断熱材3を屋根垂木1間に嵌合する。
下面材71は屋根勾配の傾斜を有するため、断熱材3が下方へすべり落ちないように、下面材71に断熱材3用の係止片を設けるか、下面材71から釘打ちするか、等のすべり止め手段を施し、断熱材3を所望位置に嵌入確保する。
【0036】
次いで、図1の如く、遮熱材2を下面シート23が断熱材3上に当接して断熱材3上面全体を覆う形態に配置し、面材70の突出縁70Eを垂木上面1Tに載置して釘Nにより固定する。
次いで、屋根の遮熱材2敷設面以外の軒先部や棟木近傍部には面材70と同厚の屋根下張材(図示せず)を補充付設し、慣用の防水シート81、及び屋根材8で被覆する。
【0037】
尚、寸法関係にあっては、垂木上面1Tでの隣接各遮熱材面材70は、隙間G1(図1)が生じないように配置するのが理想であるが、隙間G1の上面は防水シート81で保護されるため若干隙間G1が生じても支障ない。
勿論、面材70の突出縁70Eは必要に応じて施工現場で切断調整すれば良い。
また、面材70を垂木上面1Tに釘打ちした際には、下面シート23が断熱材3上面に当接するのが理想であるが、断熱材3上の遮熱材用高さスペースに過不足があって、遮熱材2の起立片24,25群に撓みを生じたり、下面シート23と断熱材3表面との間に隙間G2が生じても、遮熱材2が輻射熱反射作用及び空気層空間Sによる空気流通作用が設計値どおりに発揮出来れば良い。
【0038】
得られる屋根断熱構造にあっては、屋根面が高温となって面材70を過熱しても、中間シート22及び下面シート23上のアルミ箔層fが熱線を反射して断熱材3への熱線透過を阻止し、空気層空間S内の温度が上昇しても、空気層空間S内の軒先側から棟木6側へと流動する空気によって、図6の如く外部へ高温空気が排除されることとなり、遮熱材下面の温度上昇は抑制出来る。
従って、断熱材3への熱負荷は、空気層空間S内の温度からとなり、例1(図1)の断熱構造は、熱伝達の3要素である輻射と対流に遮熱材2が対応し、伝導に断熱材3が対応する、高断熱、低蓄熱の高性能断熱構造となる。
【0039】
また、該遮熱材2は、屋根下張材として機能する面材70を一体的に有するため、遮熱材の施工によって屋根下張材の施工が省力化出来ると共に、例え防水シート81の損傷によって雨水が面材70を湿潤しても、面材70の下面の上面シート21の透湿防水性によって、面材70の水蒸気を、面材70→上面シート21→空気層空間S、のルートで排気するため、面材70の吸水腐蝕を抑制出来、屋根構造体の耐久性が好適に維持出来る。
しかも、面材70付き遮熱材2は、断熱材3と別体であり、どのような断熱材上に配置しても高断熱、低蓄熱の断熱構造を提供するため、住宅の新築の場合のみならず、リフォーム断熱化改修にも好適の実施出来、汎用性があり実用性の高い断熱手段である。
【0040】
〔例2(図2)〕
図2は、例1に用いた遮熱材2の下面に、接着剤Jによる部分接着で断熱材3を層着一体化したものであり、面材70付き遮熱材2と断熱材3との一体化した断熱パネルAである。
この一体化断熱パネルAを用いれば、垂木1間への装着は、例1が断熱材を装着保持した後に遮熱材2を取付けるのに対して、断熱材3と遮熱材2が同時に取付けられるようになり、現場での施工が省力化出来る。
しかも、高断熱、低蓄熱の断熱構造としては、例1と同効機能を奏し、且つ、例1と同様の、屋根構造体(面材)の吸水腐蝕抑制機能を奏する。
また、一体物であるため、取扱い、施工には便利であるが、遮熱材2の透湿防水性を維持した状態の層着が若干煩雑である。そして、例1に比べて、一体物であるが故の適用条件での制約により、汎用性が若干劣る。
【0041】
〔その他〕
材70の長さは、理論的には、最小長さが遮熱材本体20の長さであり、最大長さが屋根垂木長さ、即ち屋根材8の敷設長さであるが、屋根垂木長さとすれば、遮熱材2の敷設後の追加の屋根下張材施工は不要となる反面、遮熱材2としての適用範囲が狭まり、遮熱材としての利便性が失われる。
従って、面材70を上面シート21と同長として一体化するのが、取扱い面からも、利用面からも有利である。
【0042】
【発明の効果】
本発明の屋根断熱構造は、屋根垂木間に嵌入支持されたどのような断熱材上にも遮熱材を配置敷設出来るため、住宅の新築時はもとより、リフォーム断熱改修にも有効に適用出来、遮熱材2の垂木上面への釘打ち固定だけで、高所作業であった屋根構造への通気層付与、屋根下張材付与作業が同時に出来、省力化施工の下に、遮熱材2によって断熱材3の蓄熱が軽減される、高断熱、且つ、低蓄熱の画期的な屋根断熱構造の合理的な提供が可能となる。
【0043】
また、機能面でも、屋根面から室内側への熱伝達を、遮熱材2の各シート表面の輻射熱反射作用によって断熱材3側への熱線透過を阻止し、空気層空間S内での高温化を、該空間S内を軒先側から棟側へ流動する空気流によって排出し、遮熱材2下面からの伝導熱のみが断熱材3に負荷されることとなるため、即ち、外部からの熱伝達を、熱伝達の3要素である輻射熱伝達、及び対流伝達に対しては遮熱材が対応抑制し、伝導伝達のみに断熱材3が対応抑制することとなるため、本発明の断熱構造は、断熱材3への熱負荷の抑制された、高断熱、且つ低蓄熱の高性能断熱構造となる。
【0044】
この場合、面材70は剛体であるため、遮熱材本体20と面材70との接着は、面材70を台上に載置して突出縁70Eに接着剤を塗布し、遮熱材本体20を積層状態で上面シート21の突出縁21Eを当接押圧することにより容易に実施出来、面材70及び上面シート21の垂木上面への当接部分のみの接着剤付与であるので、透湿防水性を損なうことなく実施出来る
しかも、上面シート21が面材70と同一幅であるため、垂木上面1Tでの各遮熱材2相互間の当接止着がきれいに仕上がり、例え隙間G1(図1)が発生しても単なる垂木上面のスリット形態となり、雨水の遮熱材本体20への侵入が抑制出来る
従って、防水シートの不良等により、例え雨水が面材70を湿潤しても、面材70に層着した上面シート21は透湿防水性を有するため、面材70の水蒸気は、面材70→上面シート21→空気層空間Sのルートで排気出来、屋根構造材としての面材70の吸湿腐蝕も抑制出来、本発明断熱構造は、高断熱、低蓄熱の高性能断熱効果を奏すると同時に、屋根構造材の吸水腐蝕も抑制出来る。
【0045】
また、本発明遮熱材2は、遮熱材本体20と一体の面材70によって屋根垂木1に固定するため、簡単な釘打ちによって、可撓性の遮熱材本体20を断熱材3上に安定的に保持出来る。従って、断熱材3の上部への遮熱材配置は、住宅の、新築時でも、リフォーム断熱時でも簡便に実施出来る。
また、遮熱材は、折曲自在な起立片24,25で各シート層が空気層空間Sを介して連結されているため、保管時や搬送時は起立片24,25の倒伏によって積層状態と出来、取扱いが容易である。
また、遮熱材本体20と面材70との層着、或いは、断熱材3と一体化するための層着作業も、遮熱材本体20の積層状態での作業となり、容易である。
【0046】
そして、本発明遮熱材2を屋根構造に採用すれば、面材70が屋根構造材となって、図1の如く、面材70の上面に防水シート81を敷設して屋根材8を取付けることが出来、屋根材8→防水シート81→面材70のルートでの雨水侵入により面材70が湿潤しても、面材70→上面シート21→空気層空間Sのルートで面材70の水蒸気を排出するため、屋根構造材としての面材70の吸水腐蝕は抑制出来る。
即ち、本発明遮熱材2の屋根断熱への採用によって、屋根下張材及び防風層の取付作業が省力化出来る。
【0047】
しかも、剛性の面材70によって施工容易な遮熱材2は、遮熱材2のシート表面の輻射熱反射層fによる熱線反射作用と、空気層空間Sの空気流動によって、屋根面から室内側への熱伝達を、遮熱材2が輻射熱伝達及び対流熱伝達を抑制し、断熱材3が伝導熱伝達を抑制することとなる。
従って、本発明遮熱材2を断熱材3と組み合わせることにより、高断熱且つ低蓄熱の画期的な高性能断熱構造の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一部切欠斜視図である。
【図2】 本発明の断熱パネルの説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は(A)のB−B断面図である。
【図3】 本発明の遮熱材の説明図であって、(A)は遮熱材本体20の折曲状態を、(B)は遮熱材本体20の起立状体を、(C)は遮熱材本体20に面材70を一体化して遮熱材2とした状態を示す図である。
【図4】 本発明を適用した屋根の一部切欠斜視図である。
【図5】 従来例1の説明図であって、(A)は通気下地材を取付けた状態を、(B)は通気層形成状態を、(C)は断熱材を取付けて完成した状態を示す図である。
【図6】 従来例2の一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1:屋根垂木(垂木)、 1T:垂木上面、
2:遮熱材、 2U:遮熱材下面、 3:断熱材、
8:屋根材、 20:遮熱材本体、
21:上面シート、 21E,70E:突出縁、
22:中間シート、 23:下面シート、
24,25:起立片、 22´,24´,25´:折曲面、
70:面材、 71:下面材(保持手段)、
81:防水シート(防水層)、
A:断熱パネル、 f:輻射熱反射層(アルミ箔層)、
h:微細孔、 r:折曲部、 S:空気層空間

Claims (8)

  1. 少なくとも上面シート(21)が透湿防水性を備えた、少なくとも上面シート(21)と下面シート(23)とを含み、上面シート(21)が両側に突出縁(21E)を備えた上下複数のシート(21,22,23)を、折曲自在な起立片(24,25)群で連結して各シート間に空気層空間(S)を形成し、且つ、少なくとも最上層の空気層空間(S)の下面を規定するシートが表面に輻射熱反射層(f)を備えて、シート表面での輻射熱反射作用と空気層空間(S)での空気流通作用を奏する遮熱材本体(20)に対し、上面シート(21)と同幅で透湿防水性の剛性面材(70)を、両側取付用突出縁(70E)と上面シート(21)の両側突出縁(21E)との接着により、上面シート(21)の上面に層着した遮熱材(2)を、面材(70)の両側の突出縁(70E)で屋根垂木(1)の上面(1T)に固定し、屋根垂木(1)間の断熱材(3)への屋根材(8)からの加熱蓄熱を軽減するようにした住宅の屋根断熱構造。
  2. 遮熱材(2)は、断熱材(3)と別体であって、垂木(1)間に保持手段(71)によって嵌入保持した断熱材(3)の上面を当接被覆する形態に固定した請求項1の屋根断熱構造。
  3. 遮熱材(2)は、断熱材(3)と一体化物であって、断熱材(3)を保持手段(71)で保持すると共に、遮熱材(2)を面材(70)で垂木上面(1T)に固定した請求項1の屋根断熱構造。
  4. 面材(70)が屋根下張材である請求項1乃至3のいずれか1項の屋根断熱構造。
  5. 少なくとも2層の上下複数のシート(21,22,23)と、起立片(24,25)群と、透湿防水性で剛性の面材(70)とを含み、起立片(24,25)群は、折曲部(r)で折曲自在であって、空気層空間(S)を保って上下複数のシート(21,22,23)相互を連結し、上下複数のシート(21,22,23)は、少なくとも最上層の空気層空間(S)の下面を規定するシートが表面に輻射熱反射層(f)を備えると共に、少なくとも上面シート(21)が透湿防水性で、両側に突出縁(21E)を備えており、面材(70)は両側に突出縁(70E)を備え、上面シート(21)の突出縁(21E)の表面に、面材(70)の突出縁(70E)を接着して上面シート(21)が透湿防水性を阻害しないように層着した遮熱材。
  6. 上下複数のシート(21,22,23)、及び起立片(24,25)群が、共に紙材であって長手方向に同長であり、起立片(24,25)は、両端の折曲面(24´,25´)で上面シート(21)及び下面シート(23)に止着している請求項5の遮熱材。
  7. 上下複数のシート(21,22,23)全てが全面に散在する微細孔(h)を備えている請求項5又は6の遮熱材。
  8. 請求項5乃至のいずれか1項の遮熱材(2)の下面(2U)に断熱材(3)を層着した断熱パネル。
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