JP3682312B2 - スピードスプレーヤの送風機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、スピードスプレーヤの送風機に関し、特に、スピードスプレーヤの薬液噴霧部に用いられる送風機の位置調整可能な風胴用中空外部胴体に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピードスプレーヤは、ノズルから噴霧される薬液を送風機による空気流で送風散布する走行式の防除機であり、例えば、前部に運転席、中間部に薬液タンクと内燃エンジン、後部にノズルと送風機とからなる噴霧部を配置した構成となっている。この様なスピードスプレーヤで薬液を散布する場合は、作業者が前部の運転席に座って運転し、圃場の果樹等の散布対象物間を走行し、運転席から離れた送風機の後端部から空気を吸い込むと共に、ノズルから薬液を噴霧し、該噴霧された薬液を前記送風機からの空気流で、機体の進行方向に対して直角方向に散布するものである。
【0003】
ところで、この種、従来のスピードスプレーヤの送風機は、例えば、図6に示すように、前部のエンジンルーム15から延びるギヤケース27に軸支されている出力軸28、該出力軸28に固定されている送風フアン21、風胴42、風胴カバー部23’、吐出ベルマウス部24’を備えている。
前記風胴42は、内筒部42aと外筒部42bとを備え、該二つの筒部42a、42bの間に多数の固定案内翼42c、42c…を配置し、前記外筒部42bの下部の左右両側に備えた支持脚(図示省略)によって車体に載置固定されている。前記風胴カバー部23’は、半円形状の外周部23a’と、該外周部23a’の後部の内側に凹曲した吸入ベルマウス部23b’とで構成され、前記吐出ベルマウス部24’は前壁24c’と、該前壁24c’から外側後方に折り曲げられた外周部24a’と、前記前壁24c’から内側後方に折り曲げられた短円筒状内周部24b’とで構成されていて、前記風胴42の前記外筒部42b、前記風胴カバー部23’、及び、前記吐出ベルマウス部24’との三つの部材を互いに接合固定することで風胴用の中空外部胴体H’を構成している。
【0004】
また、前記中空外部胴体H’の前部と前記エンジンルーム15のエンジンルームカバー5の後壁であるブローボード5aとの間は、略半円状の吐風口7として構成されている。
エンジンを始動して前記送風フアン21を回転させると、前記中空外部胴体H’の一部を構成する前記風胴カバー部23’の吸入ベルマウス部23b’から空気が吸い込まれて、機体の進行方向に進み、前記風胴42の前記内筒部42aと前記外筒部42bとの間に導かれて前記風胴42の前部に出た後、前記ブローボード5aに案内されて機体の進行方向に対して直角方向に進行して前記吐風口7から略半円状に放出される。
【0005】
そして、前記中空外部胴体H’は、車体に載置固定されている前記風胴42と一体に構成されているので、移動することができず、前記ブローボード5aとの間隔、即ち、前記吐風口7の開口幅Lはいつも一定に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】
ところで、スピードスプレーヤは、薬液等の散布作業において、散布目的もしくは散布対象作物、例えば、リンゴ、モモ等の立木用、或いは、ブドウ、ナシ等の棚作り用等によって送風機の吐出空気流の風速・風量を適切に変えて作業を行うことが必要である。この場合、送風機の回転速度を変えることによって行うのが通常の使用形態であるが、前記中空外部胴体H’と前記ブローボード5aとの間の前記吐風口7の開口幅Lも前記空気流の風速・風量に影響を与えるものである。
【0007】
しかるに、前記従来の送風機は、前記中空外部胴体H’が車体に固定されていたので、移動できず、前記吐風口7の開口幅Lを変更するこができないとの問題点があった。
このような問題に対処するべく、油圧装置等を用いて送風機全体をエンジンルームのブローボードに対して前後方向に移動可能として吐風口の開口幅を変更自在としたもの、あるいは、前記ブローボードを送風機に対して同様に油圧装置等を用いて移動可能として吐風口の開口幅を変更自在としたもの、さらには、前記吐風口の出口部周囲に複数の揺動板等を設けて吐風口の開口幅を変更できるようにしたもの等が既に提案されている(例えば、特公平5−58783号公報、実開平3−32970号公報参照)。
【0008】
しかしながら、前記のように送風機全体あるいはブローボードを移動するものは、その移動のために油圧装置等の駆動手段を必要とするし、送風機全体を移動させるためには移動のための載置レール等移動装置を必要とし、かつ、該装置を堅固な構造にする必要があった。また、揺動板等を設置するものは、新たに揺動板を備える必要があるとともに、該揺動板の位置調節のための手段等を必要とし、部品点数も多くなるとの問題点があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、特に、スピードスプレーヤの送風機の中空外部胴体の前部とエンジンカバーの後壁であるブローボードとの間の吐風口の幅を簡単な構成で変更できるスピードスプレーヤの送風機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のスピードスプレーヤの送風機は、送風フアン、風胴、及び、中空外部胴体を備え、前記中空外部胴体が前記風胴の外周を車体の前後方向に摺動自在にせしめたスピードスプレーヤの送風機であって、前記風胴の外筒部の外周には両端部に雄ネジ部を備えた複数の保持桿が前記車体の前後方向に沿って取付固定され、前記中空外部胴体の前記内周部には係合保持溝が形成されると共に、前記保持桿に前記係合保持溝を係合させ、前記複数の保持桿の前記両端雄ネジ部に調節固定ナットを螺合させて該調節固定ナットで前記中空外部胴体を前後から挟持し、該中空外部胴体を前後位置調節可能に摺動自在にせしめたことを特徴としている。
【0010】
そして、より具体的な実施態様としては、前記中空外部胴体は、上部が半円形状で下部が平面の外周部と該外周部の後方部が内側に凹曲した吸入ベルマウス部とから成る風胴カバー部と、前壁、該前壁から外側後方に短く延びる外周部、及び、前記前壁から内側後方に湾曲すると共に円筒状に更に延びる内周部とから成る吐出ベルマウス部とで構成され、前記中空外部胴体は、合成樹脂等の一体成形体で構成されていることを特徴としている。
【0011】
【作 用】
前述の如く構成された本発明に係るスピードスプレーヤの送風機は、送風フアンの回転によって後部から空気を吸引し、該吸引された空気流が吸入ベルマウス部に導かれ、前記送風フアンの多数の翼を通過して、前記風胴内を圧送され、該風胴部を通過した後、吐出ベルマウス部を通過してブローボードによって機体の進行方向に対して直角方向に方向転換して、略半円状に開口している吐風口から略半円状に、かつ、車体の前後方向に幅Lで放出される。この時、噴霧ノズルから外部に向けて噴霧される薬液が前記吐風口から吐出される空気流によって拡散され、薬液の散布が高能率で行われる。
【0012】
散布作業の前、あるいは、散布作業の途中で作業者が、前記吐風口の前後方向の幅を調節して、該吐風口から吐出される空気流の送風速度と送風量を変更しようとしたときは、保持桿に螺合されて、前記中空外部胴体を車体前後の両側から挟んでその取付位置を固定している調節固定ナットを前記中空外部胴体に対して緩める方向に回動してその位置を移動させると共に、前記中空外部胴体を車体の進行方向、もしくは、後退方向に移動させ、前記吐風口の幅を狭い幅、もしくは、広い幅に適宜変更し、該変更位置に前記中空外部胴体を前記調節固定ナットで挟持して締付固定する。前記中空外部胴体の位置変更によって、前記送風機の送風フアンの回転速度が同じでも、前記吐風口の開口幅が変更されることにより、該吐風口から吐出される空気流の送風速度と送風量を必要に応じて変更することができる。
【0013】
【実施例】
以下に添付の図を参照して本発明の一実施例を詳細に説明する。
図1〜3は、本発明の一実施例の送風機が適用されたスピードスプレーヤの外観を示し、図1は送風機部を破断した全体側面図、図2は後面図、図3は中空外部胴体の位置を移動させた送風機部分の要部破断側面図である。なお、本発明の一実施例を説明するための図面において、前述の図6に示した従来技術の各部に対応する部分には同一の符号を付して説明することとする。
【0014】
図示例のスピードスプレーヤ1は、車体3の下部に四つの前後車輪12、12…が設けられると共に、前記車体3の前部一側に運転席(図示省略)と操縦ハンドル8を配置したボンネット部2が設置され、中央部に断面半円形状の薬液タンク4が設置され、該薬液タンク4の直後に、この薬液タンク4の外表面と略同一の断面半円形状の外表面を持つエンジンルームカバー5で画成されたエンジンルーム15が形成されると共に、このエンジンルーム15内には、走行用と送風機20等の駆動用とを兼ねるリヤ配置の単一のディーゼル式等の内燃エンジン(図示省略)が収容されている。
【0015】
前記エンジンルーム15の後部は、前記エンジンルームカバー5の後壁に相当するブローボード5aとされ、該ブローボード5aの後部には、中空外部胴体Hを含む送風機20(詳細後述)が配されている。該送風機20の前記中空外部胴体Hの前部と前記ブローボード5aとの間は、吐風口7として構成され、該吐風口7は車体3の進行方向に直角で、半円形状に放射方向に延びる開口と成っている。
【0016】
前記吐風口7の出口部分には、外方を臨むように所要数の薬液噴霧ノズル(図示省略)が半円形状に配設され、該薬液噴霧ノズルから外部に向けて噴霧される薬液は、前記吐風口7から前記車体3の進行方向と直角外方に向けて前記送風機20で吹き出される空気流によって拡散され、果樹園等において高能率で薬液の散布を行うことができる。
【0017】
図4、図5は、本実施例の送風機20を示すもので、図4は送風機の要部破断縦断面図、図5は前記送風機20の分解斜視図である。
前記送風機20は、概ね、送風フアン21、前記エンジンルーム15内のエンジンに片持状に固着されたギヤケース27に軸支されている回転出力軸28、風胴42、中空外部胴体H、ハブカバー29、及び、吸入口グリド30とを具備している。
【0018】
前記風胴42は、内筒部42aと外筒部42bとを備え、該二つの筒部42a、42bの間に多数の固定案内翼42c、42c…を配置して風胴空間Mを構成し、前記外筒部42bの外周下部の左右両側に支持脚42d、42dが配置されると共に、前記外筒部42bの外周の最上部と左右両側には、三つの等間隔に前記車体3の前後方向に沿って配置された中空外部胴体用の保持桿43、43、43が溶接等により取付固定されている。
【0019】
前記三つの保持桿43、43、43は、その前後両端部に雄ネジ部43a、43bを備えていると共に、該雄ネジ部43a、43bの端部にそれぞれ雌ネジ孔43c、43dが穿設されている。前記両雄ネジ部43a、43b…には、前記中空外部胴体Hの位置を調節固定する調節固定ナット44a、44b…が螺合されており、前記前方の雄ネジ部43a、43a、43aの端部は、前記ブローボード5aに固定ボルト45a、45a、45aを前記雌ネジ孔43c、43c、43cにねじ込み固定することによって締付固定され、前記後方の雄ネジ部43b、43b、43bは、固定ボルト45b、45b、45bを前記雌ネジ孔43d、43d、43dにねじ込み固定することによって、前記吸入口グリド30を締付固定保持している。前記外筒部42bの外周下部の左右両側に配置されている前記支持脚42d、42bは、取付ボルト(図示省略)等の取付固定手段によって、前記車体3に取付固定されている。
【0020】
前記送風フアン21は、多数の翼21a、21a…を備えると共に、前記エンジンルーム15から片持ち支持状態で延びて前記風胴42の内筒部42aに挿入されている前記ギヤケース27に軸支されている回転出力軸28に、前記ギヤケース27の挿入側とは反対側で固定ナット(図示省略)等で取付固定されている。
【0021】
前記中空外部胴体Hは、例えば、合成樹脂等の素材から成り、回転成形等の手段で全体が一体に成形され、中空状に構成されている。前記中空外部胴体Hは、概ね、風胴カバー部23と吐出ベルマウス部24とで構成され、前記風胴カバー部23は上部が半円形状で下部が平面の外周部23aと該外周部23aの後方部が内側に凹曲した吸入ベルマウス部23bとから成り、前記吐出ベルマウス部24は、前壁24cと、該前壁24cから外側後方に短く延びる外周部24aと、前記前壁24cから内側後方に、ベルマウス状に湾曲すると共に前記風胴42の前記外筒部42bの外周に沿って円筒状に更に延びる内周部24bとから成っている。
【0022】
図5に示す如く、前記吐出ベルマウス部24の前記内周部24bの内周面の最上部と内周下部左右両側部には、前記保持桿43、43、43を係合保持する三つの等間隔に配置された係合保持溝25、25、25が前記車体3の前後方向に沿って形成されている。前記中空外部胴体Hの前記左右両側部の前記係合保持溝25、25の下部には、後端部を除いて前記内周部24bから前記外周部23aに渡って開口し、前記風胴42の前記支持脚42d、42dを前記中空外部胴体Hの外方に突出させる支持脚用細長開口部26、26が形成されている。
【0023】
前述の如く構成された前記送風機20の前記スピードスプレヤ1の車体3への載置組付は、前記風胴42の前記保持桿43、43、43の前部の雄ネジ部43a、43a、…に調節固定ナット44a、44a…を螺合した状態で前記風胴42を前記車体3の後部から載置するものであるが、前記回転出力軸28を軸支している前記ギヤケース27を予め前記エンジンルーム15内のエンジンに組み付けた状態にして置き、前記ギヤケース27を前記風胴42の内筒部42a内に挿入するように、前記風胴42を前記車体3の前方に向け移動させ、所定位置で前記風胴42の前記支持脚42d、42dを前記車体3に固定ボルト(図示省略)等で締付固定する。そして、前記保持桿43、…の前部の雄ネジ部43a、43a、…の端部の前記雌ネジ孔43c、43c…に前記固定ボルト45a、45a、…をねじ込むことによって、前記保持桿43、43、…の前部を前記ブローボード5aに締付固定する。
【0024】
その後、前記風胴42の前記三つの保持桿43、43…に前記中空外部胴体Hの前記三つの係合保持溝25、25、…を後方から係合すると共に、前記支持脚用細長開口26、26を前記風胴42の前記支持脚42d、42dに係合させ、前記中空外部胴体Hの前記前壁24cが前記調節固定ナット44a、44a…に接触するまで前方に移動させる。この状態で、前記三つの保持桿43、…の前記後部の雄ネジ部43a、43a、…に調節固定ナット44b、44b…を螺合して、前記中空外部胴体Hを前記調節固定ナット44a、44b、…で前後両側から挟んだ状態で位置固定する。
【0025】
そして、前記ギヤケース27に軸支されている回転出力軸28に前記送風フアン21をスプライン嵌合等をし、締付ナット(図示省略)等で両者を締付固定すると共に、前記三つの保持桿43、43、…の後部の前記雄ネジ部43b、43b…に前記ハブカバー29を取り付けた吸入口グリド30を、前記後部の雄ネジ部43b、…の端部の前記雌ネジ孔43d、…に前記固定ボルト45b、45b、…をねじ込むことによって締付固定する。
【0026】
次に、このように構成された本実施例の作動について説明する。
薬液散布作業にあたって、スピードスプレーヤ1のエンジンルーム15内に配置されている内燃エンジン(図示省略)を始動し、車体3を走行させると共に、前記内燃エンジンによって、ギヤケース27に回転可能に軸支されている回転出力軸28を回転駆動する。該回転出力軸28の回転によって送風フアン21が回転して、前記送風機20の後部から空気を吸引する。該吸引された空気流は、前記中空外部胴体Hの内側の前記吸入ベルマウス部23bに導かれて、前記送風フアン21の多数の翼21a、21a…の部分を通過し、前記風胴42内の前記多数の固定案内翼22c、22c…が配置されている前記外筒部42bと前記内筒部42aとの間の風胴間Mに圧送され、該風胴間Mを通過した後、前記中空外部胴体Hのベルマウス状の内周部24bを通過して前記エンジンルームカバー5の後壁である前記ブローボード5aに案内され、機体の進行方向に対して直角方向に方向転換して、略半円状に開口している前記吐風口7から略半円状に、かつ、前記車体3の前後方向に幅Lで放出される。この時、噴霧ノズルから外部に向けて噴霧される薬液が前記送風機20の前記吐風口7から吐出される空気流によって拡散され、薬液の散布が高能率で行われる。
【0027】
散布作業の前、あるいは、散布作業の途中で作業者が、前記ブローボード5aと前記中空外部胴体Hとの間に形成される前記吐風口7の前後方向の幅Lを調節して、該吐風口7から吐出される空気流の送風速度と送風量を変更しようとするときは、前記保持桿43に螺合し、前記中空外部胴体Hを前後両側から挟んで位置を固定している前記調節固定ナット44a、44b…を前記中空外部胴体Hに対して緩める方向に回動させてその位置を移動させると共に、前記中空外部胴体Hを車体3の進行方向、もしくは、後退方向に移動させ、図1の如く前記吐風口7の幅Lを狭い幅L1 、もしくは、図3の如く前記吐風口7の幅Lを広い幅L2 等の適宜幅に変更し、その変更位置に前記中空外部胴体Hを前記調節固定ナット44a、44b、…によって前後から挟持して締付固定する。
【0028】
前記の如き中空外部胴体Hの前後位置変更によって、前記送風機20は、前記送風フアン21の回転速度が同じであっても、前記吐風口7から吐出される空気流の風速と風量を簡単に変更することができる。
以上、本発明の一実施例のスピードスプレーヤの送風機について説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された精神を逸脱することなく、種々の他の構成に変更できるものである。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明に係るスピードスプレーヤの送風機は、風胴の外周に中空外部胴体を車体の前後方向に位置調節可能に摺動させた構成としたので、作業状態に合わせて容易に吐風口の前後方向の幅を変更できる。
【0031】
また、前記中空外部胴体のみを移動する構成としたので、手動で簡単に移動でき、かつ、位置固定ができると共に、部品点数の少ない構成とすることができる。
更に、前記中空外部胴体を回転成形等で一体成形体として構成したので、製作が容易であると共に、堅固で、かつ、軽量にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送風機の一実施例が適用されたスピードスプレーヤの外観を示す送風機部を破断した全体側面図。
【図2】図1の実施例の送風機の後面図。
【図3】図1の実施例の中空外部胴体の位置を移動させた送風機部分を示す要部破断側面図。
【図4】図1の実施例の送風機の要部破断縦断面図。
【図5】図1の実施例の送風機の分解斜視図。
【図6】従来の送風機の縦断面図。
【符号の説明】
H…中空外部胴体
3…車体
20…送風機
21…送風フアン
23…風胴カバー部
23a…半円形状の外周部
23b…吸入ベルマウス部
24…吐出ベルマウス部
24a…外周部
24b…円筒状内周部
24c…前壁
25…係合保持溝
42…風胴
42a…内筒部
42b…外筒部
43…保持桿
43a…雄ネジ部
43b…雄ネジ部
44a…調節固定ナット
44b…調節固定ナット
Claims (3)
- 送風フアン(21)、風胴(42)、及び、中空外部胴体(H)を備え、該中空外部胴体(H)が前記風胴(42)の外周を車体(3)の前後方向に摺動自在にせしめたスピードスプレーヤ(1)の送風機(20)であって、
前記風胴(42)の外筒部(42b)の外周には両端部に雄ネジ部(43a、43b)を備えた複数の保持桿(43、43、…)が前記車体(3)の前後方向に沿って取付固定され、前記中空外部胴体(H)の内周部(24b)には係合保持溝(25、25、…)が形成されると共に、前記保持桿(43、43、…)に前記係合保持溝(25、25、…)を係合させ、前記複数の保持桿(43、43、…)の前記両端雄ネジ部(43a、43b)に調節固定ナット(44a、44b…)を螺合させて該調節固定ナット(44a、44b…)で前記中空外部胴体(H)を前後から挟持し、該中空外部胴体(H)を前後位置調節可能に摺動自在にせしめたことを特徴とするスピードスプレーヤの送風機。 - 前記中空外部胴体(H)は、上部が半円形状で下部が平面の外周部(23a)と該外周部(23a)の後方部が内側に凹曲した吸入ベルマウス部(23b)とから成る風胴カバー部(23)と、前壁(24c)、該前壁(24c)から外側後方に短く延びる外周部(24a)、及び、前記前壁(24c)から内側後方に湾曲すると共に円筒状に更に延びる内周部(24b)とから成る吐出ベルマウス部(24)とで構成されていることを特徴とする請求項1記載のスピードスプレーヤの送風機。
- 前記中空外部胴体(H)は、合成樹脂等の一体成形体で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスピードスプレーヤの送風機。
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