JP3682138B2 - 分注装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分注装置に関し、特にノズルへの圧力伝達媒体として液体を用いた分注装置の分注精度の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、検体検査では、試験管内の検体や試薬などの液体試料をノズルに吸引し、この液体試料を別の検査用試験管に吐出するといった分注作業が行われる。この際、ノズルと分注ポンプをチューブなどの配管系でつないだ分注装置が用いられる。この分注装置は、分注ポンプによって生じる圧力の変動を、配管を介してノズルに伝達し、これを吸引力・吐出力として用いて、ノズル先端の開口部から液体試料の吸引・吐出を行う。従来の分注装置の一種として、ノズルと分注ポンプの間での圧力伝達の媒体に液体を用いるものがある。すなわち、この従来装置では、配管に圧力伝達液(以下、配管液と呼ぶ。)が注入され、分注ポンプに吸引力が発生すると、配管液が分注ポンプの方へ移動し、その結果、ノズルの先端から液体試料が吸引され、逆に分注ポンプに吐出力が発生すると、配管液がノズルの方へ移動して、液体試料が吐出される。ここで、圧力伝達を液体で行うことの利点の一つは、配管液をノズルから吐出させてノズルの洗浄を行うことができることにある。なお、この従来装置では、一般に、ノズル内で、配管液と吸引した試料の間に空気層が形成される。この空気層は、配管液と液体試料が混合するのを防止する機能を有し、例えば、ノズル先端まで配管液を充填した状態から、液体試料の吸引前にあらかじめ空気等をノズル内に吸引することにより形成される。
【0003】
上記、配管液により圧力を伝達する分注装置においては、その配管液に気泡が混入すると、その分、圧力伝達特性が変動して分注精度に悪影響を与えるおそれがある。そこで、従来は、定期的に又は随時に配管を外して配管液を入れ替える等の作業をしたり、またノズル洗浄時などにおいて、配管液をノズルから吐出させると同時に、配管液中の気泡を排出・除去したり、液溜まりを設け、その水面から気相中に気泡をトラップし除去することが行われていた。特に配管が透明な材料で構成されている場合には、操作者が配管内壁に付着した気泡量を視認した上で上記気泡除去操作を行うことができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
気泡の発生は、使用状況に依存する。例えば、分注装置に補給される配管液の保存状態や配管液の補充、入れ替え作業の仕方、その他、温度や気圧の変動に依存し得る。そのため、気泡除去から次の除去が必要となるまでの時間は一定ではない。よって、除去動作を自動化して定期的に行わせようとすると、その周期は、使用状況から想定される気泡発生所要時間の例えば最小値に設定される必要がある。つまり、定期的に除去動作を行う方法では、除去動作の頻度が必要以上に多数回になり、装置の分注処理稼働率が低下したり、洗浄のための配管液等の消費量が多量になるといった問題があった。一方、気泡の発生を操作者が上述のように視覚等により確認する方法は、操作者の監視負担が大きいという問題と、自動化に適さないといった問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、分注装置内、特に配管での気泡の発生を自動的に検知する分注装置を提供することを目的とし、さらにこれにより気泡除去動作の自動化を容易とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る分注装置は、ノズルと分注ポンプとが圧力伝達管によって接続され、前記分注ポンプで発生する吸引力・吐出力を前記圧力伝達管を流通する圧力伝達液を介して前記ノズルに及ぼす分注装置において、前記圧力伝達液の液圧を測定する圧力センサと、液圧測定値の時間変化特性に基づいて前記圧力伝達液中の気泡の存在を判定する気泡有無判定手段とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、圧力センサが、例えば圧力伝達管中の圧力伝達液の液圧を時間を追って測定する。気泡有無判定手段は、分注ポンプの吸引・吐出動作に応じた液圧の時間的変化特性に関し、圧力センサにより測定された当該特性が基準となる当該特性との間で差異を生じたことを検知する。そして、気泡有無判定手段は、この差異から気泡発生による圧力伝達液の圧力伝達特性の変化を検知し、これにより圧力伝達液中の気泡の存在が判定される。ここで、基準となる特性は、あらかじめ与えられたものでもよいし、測定によって随時得られるものでもよい。
【0008】
本発明に係る分注装置の好適な態様は、前記気泡が存在すると判定された場合に前記圧力伝達液からの気泡除去を行う気泡除去手段を有するものである。また、他の好適な態様は、前記気泡が存在すると判定された場合に警告を発するアラーム手段を有するものである。
【0009】
本発明に係る分注装置は、前記圧力センサが、前記圧力伝達管の前記ノズル側に位置するノズル側測定点と、前記分注ポンプ側に位置するポンプ側測定点とにそれぞれ設けられ、前記気泡有無判定手段が、前記ノズル側測定点での前記液圧の前記時間変化特性と前記ポンプ側測定点での前記液圧の前記時間変化特性との比較に基づいて前記判定を行うこと、を特徴とする。本発明によれば、気泡有無判定手段が気泡の存在検知の基準とする特性として、ポンプ側測定点で測定された時間変化特性が用いられる。
【0010】
本発明に係る分注装置は、前記気泡有無判定手段が、前記分注ポンプの吸引・吐出動作から当該動作に対応した前記液圧測定値の変化までの時間差が基準値より大きいことにより、前記気泡の存在を判定することを特徴とする。また、本発明に係る分注装置は、前記気泡有無判定手段が、前記分注ポンプの吸引・吐出動作における前記液圧測定値の変化率が基準値よりも小さいことにより、前記気泡の存在を判定することを特徴とする。また、本発明に係る分注装置は、前記気泡有無判定手段が、前記分注ポンプの吸引・吐出動作における前記液圧測定値のピーク値が基準値よりも小さいことにより、前記気泡の存在を判定することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、気泡有無判定手段により、測定により得られる特性値と、基準となる特性に基づいて定められるその特性値の基準値との比較が行われる。特性値としては、分注ポンプの吸引・吐出動作から当該動作に対応した液圧の変化までの時間差、つまり応答時間や、分注ポンプの吸引・吐出動作における液圧の変化率や、分注ポンプの吸引・吐出動作における液圧のピーク値が用いられる。本発明に係る分注装置は、前記圧力センサが、前記圧力伝達管の前記ノズル側に位置するノズル側測定点と、前記分注ポンプ側に位置するポンプ側測定点とにそれぞれ設けられ、前記気泡有無判定手段が、前記ポンプ側測定点での前記液圧の前記時間変化特性から前記基準値を求める基準値決定手段と、前記ノズル側測定点での前記液圧の前記時間変化特性と前記基準値に基づいて前記判定を行う手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の分注装置について図面を参照し説明する。
【0013】
図1は、本実施形態の分注装置の構成を示す模式図である。この装置は、図示しない基台上に備えられ、基台上の載置された分注元の試験管からノズルに液体試料を吸引し、このノズルを分注先の試験管に移動して試料を吐出する。
【0014】
図1において、ノズル2は、例えば、ステンレス製のノンディスポーザブルタイプノズルである。ノズル2は、ノズル移動機構4によって3次元的に移動でき、試料吸引位置や試料吐出位置、ノズル洗浄位置へと移動する。また、ノズル2は、配管6、三方弁である切り替え弁8、配管10を順に介して、分注ポンプであるシリンジポンプ12と接続される。
【0015】
シリンジポンプ12は円筒形のシリンジ14を有し、このシリンジ14にピストン16が内挿され、シリンジ14とピストン16によりシリンジ室18が形成されている。そして、シリンジ14は、前述の配管10と接続されている。ピストン16は、ピストン棒20を介してポンプモータ22から駆動力を受け、シリンジ14内で往復する。シリンジ室18には、後述する洗浄液が注入される。本装置は、後述するようにこの洗浄液を圧力伝達液とし、配管6、10を圧力伝達管として、ノズル2に吸引吐出力を伝達する。
【0016】
また、切り替え弁8の上方には、貯留槽30が配置され、両者は、切り替え弁8から貯留槽30まで単調に上昇する形状を有した配管32によって接続されている。貯留槽30の底面には配管32とともに、配管34が接続され、この配管34の反対端は、洗浄液タンク36内に蓄えられた洗浄液中に差し込まれている。洗浄液タンク36は、洗浄液を蓄えた補給槽であり、洗浄液タンク36内の洗浄液は、補給管である配管34、32、貯留槽30、切り替え弁8及び配管10を経由してシリンジポンプ12に補給される。
【0017】
貯留槽30は密閉容器であり、内部には洗浄液38が貯留され、その上部には空気層40が存在する。この空気層40の気圧を調整するために、空気層調整弁42が設けられ、これを開くことにより、空気層40と外気との間の流通を行うことができる。
【0018】
切り替え弁8は、例えば電磁弁であり、外部からの制御信号により駆動されて切り替え動作し、シリンジポンプ12をノズル2と貯留槽30のいずれかに連通させる。なお、配管6、10、32、34は、例えばポリマー製のチューブであり、その内径は、例えば、それぞれ約2mmである。
【0019】
切り替え弁8とノズル2を接続する配管6のノズル側には、その位置での配管内の洗浄液の液圧を測定する圧力センサ(ノズル側圧力センサ44)が設けられる。一方、切り替え弁8とシリンジポンプ12を接続する配管10のシリンジポンプ側には、その位置での配管内の洗浄液の液圧を測定する圧力センサ(ポンプ側圧力センサ46)が設けられる。これら圧力センサ44、46により測定された液圧測定値は、図2に示される制御部50に入力される。これら液圧測定値がアナログ値である場合には、制御部50への入力に先立ち必要に応じてデジタル化を行う。
【0020】
図2は、ノズル2、切り替え弁8、シリンジポンプ12を駆動するための制御システムの構成を示すブロック図である。同図において、制御部50は、主としてコンピュータからなり、入力部52から制御部50へ、分注量や、分注処理数、試験管の配置などの設定条件が入力される。また、制御部50は、試験検内の試料の液面位置を検出する液面検出器54と接続されている。さらに制御部50は、圧力センサ44、46からの液圧測定値を入力される。
【0021】
制御部50は、入力信号や設定された条件に応じた制御信号を、ノズル移動機構駆動回路56、電磁弁駆動回路58及びポンプモータ駆動回路60へ出力する。これら各駆動回路は、それぞれ、ノズル移動機構4、切り替え弁8及びポンプモータ22に駆動信号を送りこれらを駆動させる。
【0022】
本装置の大きな特徴は、圧力センサ44、46を有し、制御部50は、これら圧力センサが測定した液圧に基づいて、吸引・吐出動作に関係する装置内の洗浄液中における気泡の発生を検知する点、そして気泡の除去動作を自動的に行う点にある。
【0023】
図3は、本装置による液体試料の吸引・吐出動作を説明する概略の処理フロー図である。まず装置が起動されると、制御部50は各部のイニシャライズ処理を行う(S100)。この処理には、例えば、ノズル2を洗浄したり、ノズル2、配管6、10及びシリンジ室18に洗浄液を充填する動作が含まれる。
【0024】
分注処理の動作においては、ノズル2に液体試料を吸引して、ノズル2を分注先に移動させ、この分注先にノズル2から液体試料を吐出することが行われる。この分注処理動作を順を追って説明する。まず、ノズル2は、ノズル移動機構4によって分注元の液体試料容器の上方に移動される(S102)。
【0025】
また、切り替え弁8は、ノズル2とシリンジポンプ12を連通するように切り替えられる。まず、ノズル2の先端開口68が試験管内の液体試料に挿入されない状態で、ピストン16を引く。すると、シリンジ室18内の圧力低下を補償するように洗浄液が移動し、この移動がノズル2に伝達され、先端開口68からノズル2内に空気70が吸引される。この動作により、ノズル2先端に微小量の空気(例えば、30μl程度)が吸引される。
【0026】
次に、ノズル2が下方に移動され、液体試料に挿入される(S104)。このとき、図2の液面検出器54は、試料の液面位置を検出して制御部50に入力する。制御部50は、液面の位置に基づいてノズル移動機構4を制御し、ノズル2が液面から数mm程度の深さまで挿入されると、ノズル2の下降を停止させる(S106)。
【0027】
この状態で、ピストン16をさらに引いて、ノズル2内に液体試料を吸引する(S108)。この吸引量は、分注量より多めに設定される。これは、吐出時に試料が内壁に残るなどの要因により、必要な分注量が得られないことを避けるためである。ちなみに、試料吸引前に空気を微小量吸引したことにより、洗浄液と試料との間に空気層が形成される。この空気層により、ノズル2内において洗浄液と液体試料が分離され、両者が混ざりあうことが防止される。なお、空気層の体積は十分に小さく、また精度良く制御されているので、シリンジポンプ12に生じる吐出力が液体試料へ伝達する速度は速く、また吐出量を精度良く制御することも可能である。
【0028】
ここで本装置は特徴的処理として、液体試料の吸引動作S108とともに気泡有無判定処理S110を行う。これについては後に詳述する。この気泡有無判定処理S110において、洗浄液中に気泡がないと判断された場合には、通常の吸引・吐出動作が継続される。
【0029】
気泡が検知されることなく吸引動作S108が終了すると、ノズル2は液体試料容器から引き上げられ、分注先、例えば試験管等の上部へ移動され、さらにこの試験管の中へノズル2の先端部分を挿入し、先端開口68が空中にある状態で保持される(S112)。そして、シリンジポンプ12のピストン16が、ポンプモータ22により駆動されて押し込まれる。この押出し移動が配管10、6内の洗浄液に順次、伝達され、ノズル2先端の液体試料が先端開口68から試験管内へ吐出される(S114)。吐出量は例えば、3μl程度である。
【0030】
一方、気泡有無判定処理S110において、気泡有りと判断された場合には、いったんノズル2に吸引された液体試料を吐き戻し(S116)、後述する気泡除去フローに移行する(S118)。気泡の除去が完了すると、再び処理S102に戻り通常の分注処理を再開する。
【0031】
さて、本装置の特徴的動作である気泡有無判定処理S110を詳しく説明する。図4は、液体試料吸引動作S108における圧力センサ44、46の出力を示す模式的なグラフである。図において、横軸は時刻T、縦軸は静的状態からの液圧pの変動量の絶対値|Δp|を示す。また、出力波形80、82はそれぞれ、ポンプ側圧力センサ46、ノズル側圧力センサ44の出力波形である。つまりこれら出力波形80、82はそれぞれ、ポンプ側圧力センサ46が設けられたポンプ側測定点、ノズル側圧力センサ44が設けられたノズル側測定点での液圧の時間変化特性を表している。この波形は、それぞれピストン16の移動に対応して生じるパルス形状である。ただし、ピストン16が有限の時間で移動されることや、洗浄液の圧力伝達特性による劣化などによって、完全な矩形形状ではなく、その立ち上がり、立ち下がりはなだらかとなる。時刻Tの原点Oは、液体試料吸引動作S108においてピストン16を引いた時刻に採られている。
【0032】
ピストン16の引き出しにより洗浄液に生じる液圧の変動は、シリンジポンプ12側からノズル2側へ伝播していく。そのため、一般に、出力波形82は、出力波形80に対して時間的に遅れて現れる。なお、ここで、圧力変動Δpは、ピストン16の引き出しに対応して圧力低下であり負の符号を有する。
【0033】
ここで、洗浄液中に気泡が存在すると、シリンジポンプ12側からノズル2側への圧力伝達が劣化する。本装置の制御部50は、圧力センサ44、46から出力される液圧の時間変化特性を比較して、気泡量に応じて出力波形80、82に現れる圧力伝達の劣化の特徴を検出する。
【0034】
圧力伝達の劣化は、液圧の時間変化特性の幾つかの特徴として現れる。その一つは、圧力変動|Δp|の立ち上がり時刻差、つまり立ち上がりの遅延時間(以下、記号d0で表す。)の増大である。そもそも、ノズル側測定点とポンプ側測定点とは距離を有しているので、その距離に比例した立ち上がり時刻差は存在するが、気泡が存在するとその時刻差が一層拡大するのである。例えば、この遅延時間d0として、出力波形80、82がそれぞれ所定の閾値pth0を超えた時刻TP0、TN0の差(TN0−TP0)を用いることができる。なお、ここでの説明において、添字P、Nはそれぞれポンプ側、ノズル側を意味する。
【0035】
閾値pth0は、例えば静的状態すなわち|Δp|が0近傍に維持される状態での|Δp|のノイズ又は揺らぎの幅よりわずかに大きい値に設定されることが望ましい。そのような値を設定することにより、装置はノイズ等の影響を受けて誤動作することがなく、確実な気泡検出を行うことができる。
【0036】
制御部50は、気泡がない状態でのノズル側測定点とポンプ側測定点との距離に応じた遅延量d0の基準値と気泡有無判定処理S110で毎回求められる遅延量d0の測定値とを比較して、その測定値が基準値を超えたとき、気泡が発生したという判断をする。その基準値は、例えばあらかじめ両測定点間の距離に応じた所定値を制御部50に記憶させておく方法を採ることもできるし、気泡除去処理を行った直後のd0の測定値を制御部50に設定する方法を採ることもできる。
【0037】
また、圧力伝達の劣化を表す時間変化特性上の他の特徴は、液圧測定値に関する変動量|Δp|の変化率(以下、記号κで表す。)の低下である。すなわち、気泡がない状態では、洗浄液自体の圧縮性等による両測定点間での|Δp|の変化率κの差異は小さいが、両測定点間に気泡が発生すると、気泡の圧縮により圧縮率が高くなり変化率κが低下する。
【0038】
変化率κは、出力波形80、82の立ち上がりにおける傾きに相当する。例えば、この変化率κを、所定の閾値pth1からpth2まで|Δp|が増加するのに要する時間を測定して定めることができる。この方法では、ポンプ側測定点、ノズル側測定点それぞれにおける閾値pth1からpth2までの増加に要する時間をtP、tNとすると、各測定点でのκP、κNはそれぞれκP=(pth2−pth1)/tP、κN=(pth2−pth1)/tNで表される。閾値pth1、pth2は、図から理解されるように、ピストン16の移動により生じる出力波形80、82のパルス高より小さく設定する必要がある。
【0039】
制御部50は、ポンプ側測定点での変化率κPに基づいて基準値を定め、ノズル側測定点でのκNがこの基準値より小さいとき、気泡が発生したという判断をする。例えば、基準値には、あらかじめ制御部50に記憶させたマージンをκPから減算した値が用いられる。このマージンは、気泡がない状態でのκPとκNの両測定値の差に基づいて定めることができる。
【0040】
また、κNが基準値より小さいという判定は、κN、κPの測定値の比κN/κPが1より小さい所定の基準値を下回ったことによって行うこともできる。ここで比の基準値は、気泡がない状態でのκPとκNの両測定値の比κN/κPに基づいて定めることができる。
【0041】
また、上述したκP、κNは、それぞれ閾値pth1、pth2に基づいて定められる時間間隔tP、tNでの傾きの平均値であったが、この代わりに、圧力センサ44、46の出力の時間微分値を求め、これに基づいてポンプ側とノズル側とでの変化率の大小の比較を行うこともできる。この場合、例えば、その時間微分値の時間的な変化における最大値に基づいて、κP、κNを定めてもよい。
【0042】
もう一つの圧力伝達の劣化を表す時間変化特性上の大きな特徴は、液圧測定値に関する変動量|Δp|のピーク値(以下、記号Hで表す。)の低下である。すなわち、圧力変動のパルスが鈍ってブロードになるのに呼応して、ピーク値は低くなる。
【0043】
ポンプ側測定点、ノズル側測定点でのピーク値をそれぞれHP、HNとする。このピークとなったタイミングは、極大点で各圧力センサからの出力の時間微分が0となることに基づいて検知される。このタイミングは各圧力センサごとに求められ、それら各時刻での圧力変動値|Δp|が、それぞれ出力波形80、82のピーク値HP、Nとされる。なお、出力波形の揺らぎ等によるローカルな極値をピークのタイミングとして検知しないように、出力が閾値を超えるという条件を課したり、複数周期の出力値を用いた移動平均処理等のスムージング処理を行った上で極大点の判定を行ったりしてもよい。
【0044】
制御部50は、ポンプ側測定点でのピーク値HPに基づいて基準値を定め、ノズル側測定点でのHNがこの基準値より小さいとき、気泡が発生したという判断をする。例えば、基準値には、あらかじめ制御部50に記憶させたマージンをHPから減算した値が用いられる。このマージンは、気泡がない状態でのHPとHNの両測定値の差に基づいて定めることができる。
【0045】
また、HNが基準値より小さいという判定は、HN、HPの測定値の比HN/HPが1より小さい所定の基準値を下回ったことによって行うこともできる。ここで比の基準値は、気泡がない状態でのHPとHNの両測定値の比HN/HPに基づいて定めることができる。
【0046】
上述したように気泡の有無は、遅延時間d0、変化率κ、ピーク値Hについて得られる各条件それぞれによって判定することができるが、これらを複合的に用いて気泡有無の判断を行ってもよい。例えば、3つの条件のうち全部又はいずれか2つが満たされたとき、気泡が発生したと判断することとすれば、気泡がない場合に誤って気泡検知の判断がされるおそれが低くなり、不要な気泡除去動作が行われることによる分注処理の効率の低下を防止することができる。一方、3つの条件の論理和を用いて判断すれば、気泡発生の疑いがある場合には確実に気泡除去動作を起動することができ、装置の分注精度に対する信頼性が極めて高いものとなる。
【0047】
また、本装置はポンプ側、ノズル側の計2箇所に圧力センサを設け、これらの出力を上述したように比較して気泡有無判定を行う構成としたが、例えば、ノズル側のみの液圧測定値に基づいて気泡有無判定を行う構成も可能である。そのような構成の一つは、制御部50にあらかじめ基準となる出力波形又はd0、κ、Hについての各基準値を記憶させるものである。また他の構成例として、制御部50が気泡除去動作後のノズル側圧力センサ44又はポンプ側圧力センサ46の出力からd0、κ、Hについての基準値を取得して、上記判定処理に利用するという構成が可能である。つまりこれらの構成では、圧力センサをノズル2側の一つだけにすることができる。
【0048】
また、ノズル側圧力センサ44、ポンプ側圧力センサ46の設ける位置に関しては、特別な制限はなく、例えば、ノズル側圧力センサ44を配管6ではなくノズル2本体に接続してもよい。同様にポンプ側圧力センサ46を配管10にではなくシリンジ室18に接続してもよい。逆にノズル側圧力センサ44、ポンプ側圧力センサ46をもっと切り替え弁8側に設けてもよい。ただし、上述したように気泡有無判定処理S110では、両圧力センサの出力の比較に基づいて行う、言い換えれば両圧力センサの測定点間に存在する気泡量が直接的な検知対象となるので、両者間の距離があまり近いのは出力の差異が小さくなるため好ましくない。同様に、上述したノズル側圧力センサ44のみを用いる構成においても、その圧力センサの測定点はシリンジポンプ12から離れている方が好ましい。
【0049】
なお、本装置では、液体試料の吸引動作S108における圧力センサの測定値に基づいて気泡有無判定処理S110を行う構成としたが、これを液体試料吐出時における圧力センサの測定値に基づいて行うようにすることもできることは容易に理解される。この場合は、単にΔpの符号が正となるのみであり、上述した|Δp|を用いた上記処理の説明は特に変わるところがない。また、制御部50もΔpの絶対値を用いて処理を行うように構成しておけば、その処理内容自体を変更することなく、試料吸引時、吐出時いずれの処理タイミングにも気泡有無判定処理を行うことができる。
【0050】
以上述べた気泡有無判定処理S110で、気泡があると判断された場合には、上述したように、気泡除去フロー側に処理が分岐する。すでに述べたようにノズル2内の液体試料を吐き戻し処理した後(S116)、気泡除去フロー(S118)が実行される。
【0051】
図5は、気泡除去動作の概略の処理フロー図である。この処理により、シリンジポンプ12からノズル2までの系に充填された洗浄液内の気泡が除去される。以下この処理を説明する。
【0052】
初めに切り替え弁8である電磁弁がノズル2とシリンジポンプ12を接続するように切り替えられる(S130)。そして、ピストン16を下に移動しノズル2先端から空気を吸引する。この動作により、ノズル2から切り替え弁8までの洗浄液を全て、切り替え弁8からシリンジポンプ12寄りへ吸引する(S132)。なお、この動作により、ノズル2から切り替え弁8までの配管6には空気が充填される。
【0053】
次に、シリンジポンプ12と洗浄液タンク36とを接続するように切り替え弁8を切り替える(S134)。この状態で、ポンプモータ22を駆動してピストン16を上に移動させ、シリンジ室18から洗浄液を吐出させる。吐出された洗浄液は、配管32を介して貯留槽30に流入する。貯留槽30の上部の空気層40は密閉されているので、洗浄液が配管32から流入すると、貯留槽30内部の圧力が上昇し、これにより貯留槽30内部の洗浄液が配管34を経由して洗浄液タンク36へ流出する(S136)。続いて、今度は逆にピストン16を下に移動させると、処理S136と逆の流動が起こり、洗浄液タンク36からシリンジポンプ12へ洗浄液が移動する(S138)。
【0054】
上記処理S136及び処理S138を数回繰り返し、洗浄液をシリンジポンプ12と洗浄液タンク36との間で行き来させる。ここで、貯留槽30内部の洗浄液38の表面に達した気泡は、空気層40にトラップされて消滅し得る。上記洗浄液の流動は、洗浄液内の気泡が貯留槽30内で洗浄液38の表面に達する確率を高くし、気泡のトラップを促進させるものである。所望の回数、処理S136、S138のループを実行し、洗浄液中の気泡を減少させた後、切り替え弁8をノズル2側に切り替え、ノズル2とシリンジ室18とを連通させ(S140)、気泡除去動作を終了する。
【0055】
ここで、処理S140の前に処理S138が行われており、シリンジ室18には、洗浄液が充填されている。よって、ピストン16を上に移動させて、ノズル2の先端まで洗浄液を満たせば、上述した吸引動作の初期状態となり、よって、処理S140に続いて、図3に示した吸引、吐出といった分注処理の基本動作に移行することができる。
【0056】
なお、上述した処理S132における1回の吸引動作で、切り替え弁8からノズル2までの全体に空気を充填することができないような場合には、上記処理S130〜S136を順に必要な回数だけ繰り返して、ノズル2側から貯留槽30側への洗浄液の移動を行えばよい。
【0057】
本装置では、上述した気泡有無判定処理、気泡除去動作は、他の基本動作同様、制御部50を構成するコンピュータで実行される制御プログラムとして実現されている。なお、圧力センサ44、46からの出力がアナログである場合に、これをアナログ回路で処理する構成も可能である。また、両出力信号の差分信号を生成して、これに基づいて気泡有無判定処理を行う構成も可能である。
【0058】
また、上述した装置は、気泡除去手段としての貯留槽30や切り替え弁8を有し、気泡有無判定により気泡の存在が検知された場合、自動的に気泡除去フローに移行するものを示した。つまり、本装置では、気泡の存在が自動的に検知され、その結果により気泡除去が自動的に行われる。しかし、本装置の大きな特徴である気泡有無判定処理S110はこのような気泡除去手段を有さない装置にも用いることができる。例えば、気泡の存在が検知された場合に、これを操作者に知らせるアラーム手段を備えている装置も、本発明の一つの実施形態であり、実用上非常に有効なものである。アラーム手段としては、ブザー等の警告音、合成音声、その他、コントロールパネル上でのランプ又は警告灯の点灯、制御部50を構成するコンピュータのディスプレイ上での表示など、装置の運用に応じて便利なものが採用される。また、警告と同時に、装置の分注処理を自動的に停止し、操作者が気泡除去処理を行った後に再開させる構成も可能である。
【0059】
【発明の効果】
本発明の分注装置によれば、ノズルに対する圧力伝達を担う液体中に気泡が生じたことが自動的に検知され、気泡除去等の必要な処置を適時行うことができるので、操作者を気泡発生の監視負担から開放することができるとともに、分注精度を常に良好に維持することが容易な分注装置を得られるという効果がある。また、気泡除去手段と連動させることにより、気泡の影響を受けない自動化分注装置を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の分注装置の構成を示す模式図である。
【図2】 本装置を駆動するための制御システムの構成を示すブロック図である。
【図3】 本装置による液体試料の吸引・吐出動作を説明する概略の処理フロー図である。
【図4】 液体試料吸引動作における各圧力センサの出力を示す模式的なグラフである。
【図5】 気泡除去動作を説明する概略のフロー図である。
【符号の説明】
2 ノズル、4 ノズル移動機構、6,10,32,34 配管、8 切り替え弁、12 シリンジポンプ、14 シリンジ、16 ピストン、18 シリンジ室、20 ピストン棒、22 ポンプモータ、30 貯留槽、36 洗浄液タンク、38 洗浄液、40 空気層、42 空気層調整弁、44 ノズル側圧力センサ、46 ポンプ側圧力センサ、50 制御部、52 入力部、54 液面検出器、56 ノズル移動機構駆動回路、58 電磁弁駆動回路、60 ポンプモータ駆動回路。

Claims (5)

  1. ノズルと分注ポンプとが圧力伝達管によって接続され、前記分注ポンプで発生する吸引力・吐出力を前記圧力伝達管を流通する圧力伝達液を介して前記ノズルに及ぼす分注装置において、
    前記圧力伝達液の液圧を測定する圧力センサと、
    液圧測定値の時間変化特性から圧力伝達の劣化の特徴を検出して、前記圧力伝達液中の気泡の存在を判定する気泡有無判定手段と、
    を有し、
    前記圧力センサは、前記圧力伝達管の前記ノズル側に位置するノズル側測定点と、前記分注ポンプ側に位置するポンプ側測定点とにそれぞれ設けられ、
    前記気泡有無判定手段は、前記ノズル側測定点での前記液圧の前記時間変化特性と前記ポンプ側測定点での前記液圧の前記時間変化特性との比較に基づいて前記判定を行う、
    ことを特徴とする分注装置。
  2. ノズルと分注ポンプとが圧力伝達管によって接続され、前記分注ポンプで発生する吸引力・吐出力を前記圧力伝達管を流通する圧力伝達液を介して前記ノズルに及ぼす分注装置において、
    前記圧力伝達液の液圧を測定する圧力センサと、
    液圧測定値の時間変化特性から圧力伝達の劣化の特徴を検出して、前記圧力伝達液中の気泡の存在を判定する気泡有無判定手段と、
    を有し、
    前記気泡有無判定手段は、前記分注ポンプの吸引・吐出動作から当該動作に対応した前記液圧測定値の変化までの時間差が基準値より大きいことにより、前記気泡の存在を判定する、
    ことを特徴とする分注装置。
  3. ノズルと分注ポンプとが圧力伝達管によって接続され、前記分注ポンプで発生する吸引力・吐出力を前記圧力伝達管を流通する圧力伝達液を介して前記ノズルに及ぼす分注装置において、
    前記圧力伝達液の液圧を測定する圧力センサと、
    液圧測定値の時間変化特性から圧力伝達の劣化の特徴を検出して、前記圧力伝達液中の気泡の存在を判定する気泡有無判定手段と、
    を有し、
    前記気泡有無判定手段は、前記分注ポンプの吸引・吐出動作における前記液圧測定値の変化率が基準値よりも小さいことにより、前記気泡の存在を判定する、
    ことを特徴とする分注装置。
  4. ノズルと分注ポンプとが圧力伝達管によって接続され、前記分注ポンプで発生する吸引力・吐出力を前記圧力伝達管を流通する圧力伝達液を介して前記ノズルに及ぼす分注装置において、
    前記圧力伝達液の液圧を測定する圧力センサと、
    液圧測定値の時間変化特性から圧力伝達の劣化の特徴を検出して、前記圧力伝達液中の気泡の存在を判定する気泡有無判定手段と、
    を有し、
    前記気泡有無判定手段は、前記分注ポンプの吸引・吐出動作における前記液圧測定値のピーク値が基準値よりも小さいことにより、前記気泡の存在を判定する、
    ことを特徴とする分注装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれかに記載の分注装置において、
    前記圧力センサは、前記圧力伝達管の前記ノズル側に位置するノズル側測定点と、前記分注ポンプ側に位置するポンプ側測定点とにそれぞれ設けられ、
    前記気泡有無判定手段は、
    前記ポンプ側測定点での前記液圧の前記時間変化特性から前記基準値を求める基準値決定手段と、
    前記ノズル側測定点での前記液圧の前記時間変化特性と前記基準値に基づいて前記判定を行う手段と、を有することを特徴とする分注装置。
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