JP3681652B2 - 道路標識 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路標識に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の道路標識は、記号や文字を標示する表板材と、この表板材と前後方向に所定間隔をもって配設される裏板材とを有するものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、裏板材が金属から成るため、朝日や西日の逆光線が当たると、裏板材の影によって標示面が暗く見え、標示内容を正確に解読するのが困難になった。
そこで、本発明は、朝日や西日の逆光線が当たっても、標示内容を正確・容易に解読することができる道路標識を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る道路標識は、表て面側に記号又は/及び文字を標示するとともに朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R 1 が 15 %≦R 1 ≦ 30 %となるように部分透過する半透明の布シート体を有し、裏面側に朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R2 が25%≦R2 ≦60%となるように部分透過する光散乱粒子混入板を有し、上記布シート体と上記光散乱粒子混入板とを前後方向に所定間隔をおいて矩形周囲枠に固着し、かつ、光散乱粒子混入板の裏面側外部に照明器具を設けたものである。
【0005】
また、表て面側に記号又は/及び文字を標示するとともに朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R 1 が 15 %≦R 1 ≦ 30 %となるように部分透過する半透明の布シート体を有し、裏面側に朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R2 が25%≦R2 ≦60%となるように部分透過する光散乱粒子混入板を有し、上記布シート体と上記光散乱粒子混入板とを前後方向に所定間隔をおいて矩形周囲枠に固着し、かつ、布シート体と光散乱粒子混入板との間に照明器具を内蔵したものである。
【0006】
また、前面に記号又は/及び文字を標示する反射標示面を形成した半透明板を表て面側に有し、裏面側に朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R2 が25%≦R2 ≦60%となるように部分透過する光散乱粒子混入板を有し、上記半透明板と上記光散乱粒子混入板とを前後方向に所定間隔をおいて矩形周囲枠に固着し、かつ、光散乱粒子混入板の裏面側外部に照明器具を設けたものである。
【0007】
また、前面に記号又は/及び文字を標示する反射標示面を形成した半透明板を表て面側に有し、裏面側に朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R2 が25%≦R2 ≦60%となるように部分透過する光散乱粒子混入板を有し、上記半透明板と上記光散乱粒子混入板とを前後方向に所定間隔をおいて矩形周囲枠に固着し、かつ、半透明板と光散乱粒子混入板との間に照明器具を内蔵したものである。
【0008】
また、照明器具がストレート状蛍光燈であり、該照明器具を前方に、該照明器具の保持横杆を後方に、接近して前後平行に配設し、かつ、該保持横杆を矩形周囲枠の左右連結補強部材と兼用したものである。また、照明器具がストレート状蛍光燈であり、該照明器具を前方に、該照明器具の保持縦杆を後方に、接近して前後平行に配設し、かつ、該保持縦杆を矩形周囲枠の上下連結補強部材と兼用したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
【0010】
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態を示す。この道路標識は、表て面側に記号及び文字を標示する半透明の布シート体1───例えば、メタクリル樹脂、ポリエステル繊維等から成る───を有する。
【0011】
布シート体1の散乱光線透過率R1 は、15%≦R1 ≦30%とされる。散乱光線透過率R1 が上記範囲にあるので、逆光線が適度に透過し、記号及び文字を解読するのが容易になる。散乱光線透過率R1 がR1 <15%の場合は、表て面が暗くなり、記号及び文字を読みにくい。また、散乱光線透過率R1 が30%<R1 の場合は、表て面が明るくなりすぎるので、道路標識の表て面を見る人の目の瞳孔が小さくなり、記号及び文字を読みにくい。
【0012】
裏面側に朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R2 が25%≦R2 ≦60%となるように部分透過する光散乱粒子混入板2───例えば、メタクリル樹脂から成る───を有する。この光散乱粒子混入板2によって、逆光線が適度に透過し、記号及び文字を解読するのが容易になる。
【0013】
散乱光線透過率R2 がR2 <25%の場合は、表て面が暗くなり、記号及び文字を読みにくい。また、散乱光線透過率R2 が60%<R2 の場合は、表て面が明るくなりすぎるので、道路標識の表て面を見る人の目の瞳孔が小さくなり、記号及び文字を読みにくい。
【0014】
布シート体1と光散乱粒子混入板2とは前後方向に所定間隔Wをおいて矩形周囲枠3に固着される。光散乱粒子混入板2の裏面側外部に照明器具4,4が設けられる。
【0015】
図3及び図4は、第2の実施の形態を示す。布シート体1と光散乱粒子混入板2との間に照明器具4…が内蔵される。道路標識全体を、コンパクトに設置することができる。
【0016】
照明器具4はストレート状蛍光燈であり、照明器具4を前方に、照明器具4の保持横杆5を後方に、接近して前後平行に配設される。夜間、照明器具4を点灯させたときにも、保持横杆5の影が、表て面側に映らないので、正確・容易に標示内容を解読することができる。保持横杆5は矩形周囲枠3の左右連結補強部材と兼用される。なお、図4は、光散乱粒子混入板2を図示省略した背面図を示した。
【0017】
図5は、第3の実施の形態を示す。前面に記号及び文字を標示する反射標示面6aを形成した半透明板6を表て面側に有する。半透明板6は、透明のメタクリル樹脂板7の表面に半透明フィルムシート8を熱圧着したものから成る。半透明板6が、夜間、自動車のヘッドライトを適度に反射するので、記号及び文字を容易に解読することができる。光散乱粒子混入板2の裏面側外部に照明器具4が設けられる。
【0018】
図6は、第4の実施の形態を示す。前面に記号及び文字を標示する反射標示面6aを形成した半透明板6を表て面側に有する。半透明板6と光散乱粒子混入板2との間に照明器具4が内蔵される。
【0019】
図7は、第5の実施の形態を示す。照明器具4はストレート状蛍光燈であり、照明器具4を前方に、照明器具4の保持縦杆9を後方に、接近して前後平行に配設される。夜間、照明器具4を点灯させたときにも、保持縦杆9の影が、表て面側に映らないので、正確・容易に標示内容を解読することができる。保持縦杆9は矩形周囲枠3の上下連結補強部材と兼用される。なお、図7は、光散乱粒子混入板2を図示省略した背面図を示した。
【0020】
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、表て面側に、記号又は文字のいずれかのみを標示するも良い。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【0022】
(請求項1によれば)朝日や西日の逆光線が当たっても、標示内容を正確・容易に解読することができる。また、夜間でも、照明器具4によって、標示内容を正確・容易に解読することができる。
【0023】
(請求項2によれば)朝日や西日の逆光線が当たっても、標示内容を正確・容易に解読することができるとともに、全体がコンパクトになり、設置スペースが小さくてすむ。夜間でも、照明器具4によって、標示内容を正確・容易に解読することができる。
【0024】
(請求項3によれば)朝日や西日の逆光線が当たっても、標示内容を正確・容易に解読することができる。また、夜間でも、照明器具4によって、標示内容を正確・容易に解読することができる。
【0025】
(請求項4によれば)朝日や西日の逆光線が当たっても、標示内容を正確・容易に解読することができるとともに、全体がコンパクトになり、設置スペースが小さくてすむ。夜間でも、照明器具4によって、標示内容を正確・容易に解読することができる。
【0026】
(請求項5によれば)保持横杆5によって矩形周囲枠3の左右連結強度が補強されるとともに、保持横杆5の影が表て面側に映らないので、標示内容を正確・容易に解読することができる。
(請求項6によれば)保持縦杆9によって矩形周囲枠3の上下連結強度が補強されるとともに、保持縦杆9の影が表て面側に映らないので、標示内容を正確・容易に解読することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図2】断面側面図である。
【図3】第2の実施の形態を示す断面側面図である。
【図4】説明背面図である。
【図5】第3の実施の形態を示す断面側面図である。
【図6】第4の実施の形態を示す断面側面図である。
【図7】第5の実施の形態を示す説明背面図である。
【符号の説明】
1 布シート体
2 光散乱粒子混入板
3 矩形周囲枠
4 照明器具
5 保持横杆
6 半透明板
6a 反射標示面
9 保持縦杆
R2 散乱光線透過率
W 所定間隔
Claims (6)
- 表て面側に記号又は/及び文字を標示するとともに朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R 1 が 15 %≦R 1 ≦ 30 %となるように部分透過する半透明の布シート体1を有し、裏面側に朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R2 が25%≦R2 ≦60%となるように部分透過する光散乱粒子混入板2を有し、上記布シート体1と上記光散乱粒子混入板2とを前後方向に所定間隔Wをおいて矩形周囲枠3に固着し、かつ、光散乱粒子混入板2の裏面側外部に照明器具4を設けたことを特徴とする道路標識。
- 表て面側に記号又は/及び文字を標示するとともに朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R 1 が 15 %≦R 1 ≦ 30 %となるように部分透過する半透明の布シート体1を有し、裏面側に朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R2 が25%≦R2 ≦60%となるように部分透過する光散乱粒子混入板2を有し、上記布シート体1と上記光散乱粒子混入板2とを前後方向に所定間隔Wをおいて矩形周囲枠3に固着し、かつ、布シート体1と光散乱粒子混入板2との間に照明器具4を内蔵したことを特徴とする道路標識。
- 前面に記号又は/及び文字を標示する反射標示面6aを形成した半透明板6を表て面側に有し、裏面側に朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R2 が25%≦R2 ≦60%となるように部分透過する光散乱粒子混入板2を有し、上記半透明板6と上記光散乱粒子混入板2とを前後方向に所定間隔Wをおいて矩形周囲枠3に固着し、かつ、光散乱粒子混入板2の裏面側外部に照明器具4を設けたことを特徴とする道路標識。
- 前面に記号又は/及び文字を標示する反射標示面6aを形成した半透明板6を表て面側に有し、裏面側に朝日及び西日の逆光線を散乱光線透過率R2 が25%≦R2 ≦60%となるように部分透過する光散乱粒子混入板2を有し、上記半透明板6と上記光散乱粒子混入板2とを前後方向に所定間隔Wをおいて矩形周囲枠3に固着し、かつ、半透明板6と光散乱粒子混入板2との間に照明器具4を内蔵したことを特徴とする道路標識。
- 照明器具4がストレート状蛍光燈であり、該照明器具4を前方に、該照明器具4の保持横杆5を後方に、接近して前後平行に配設し、かつ、該保持横杆5を矩形周囲枠3の左右連結補強部材と兼用した請求項2又は4記載の道路標識。
- 照明器具4がストレート状蛍光燈であり、該照明器具4を前方に、該照明器具4の保持縦杆9を後方に、接近して前後平行に配設し、かつ、該保持縦杆9を矩形周囲枠3の上下連結補強部材と兼用した請求項2又は4記載の道路標識。
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JP2001123362A Expired - Lifetime JP3681652B2 (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 道路標識 |
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