JP3681260B2 - ドラムブレーキ装置 - Google Patents
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- F16D51/00—Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラムブレーキのブレーキドラムの開放端に設けられブレーキブラケット或はハブに取り付けられてブレーキ構成部材をカバーしているドラムブレーキのバックプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図7及び図8に例示するエアブレーキの場合のように、ブレーキドラム10の開放端に、ブレーキブラケット47に取り付けられブレーキの構成部材であるブレーキシュー41やライニング44等をカバーし、ダストや水等の侵入を防止しているドラムブレーキのバックプレートは知られている。ここで、符号3は溝部、42はSカム、43はリタンスプリング、45はカムシャフト、46はスラックアジャスタをそれぞれ示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タイヤ等で跳ね上げられた水のスプラッシュはバックプレート1でブレーキ本体内に侵入するのを防止できるが、ドラム10とバックプレート1との間からバックプレートの周縁部に設けられているドラムと係合する溝部3に入った水がブレーキの構成部材に垂れるため、それらの部材に錆が発生し、構成部材の作動不良による制動力不足が発生するという問題がある。
【0004】
したがって、本発明は、バックプレート周縁部の溝に入った水がブレーキ構成部材上に垂れることなくバックプレートから排出されるドラムブレーキ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ブレーキドラムの開放端に設けられたブレーキブラケットに取り付けられる平坦部と、その外周に設けられ全体としてコ字状の断面に形成されてブレーキドラムと係合する溝部とからなるバックプレートによってブレーキ構成部品をカバーしているドラムブレーキ装置において、前記バックプレートの平坦部と溝部との接続部は車両への取り付け状態で上部が山型に形成された第1の部分と、その第1の部分に連なる垂直な第2の部分と、その第2の部分に連なる円弧状の第3の部分とで構成され、その第1および第2の部分は平坦部と溝部とにそれぞれ角度が90度で接続され、第3の部分は平坦部と溝部とが鈍角をなして溝部側壁が傾斜面であり、そしてバックプレートの外径がブレーキドラムの鉢巻部の外径と同じである。
【0008】
また、本発明によれば、ブレーキドラムの開放端に設けられたブレーキブラケットに取り付けられる平坦部と、その外周に設けられ全体としてコ字状の断面に形成されてブレーキドラムの開放端と係合する溝部とからなるバックプレートによってブレーキ構成部品をカバーしているドラムブレーキ装置において、ブレーキドラムの開放端にはリング状の凸部が形成され、前記バックプレートのブレーキドラム開放端と係合する溝部にはリング状の堰部材が設けられており、その堰部材は前記ブレーキドラムの凸部の下方に位置し、かつその断面はL字状に形成されて前記溝部の平坦部寄り側面または底部のいずれかに溶接され、ほぼ上方半周に亘って設けられている。
【0009】
そして、本発明によれば、ブレーキドラムの開放端に設けられたブレーキブラケットに取り付けられる平坦部と、その外周に設けられ全体としてコ字状の断面に形成されてブレーキドラムの開放端と係合する溝部とからなるバックプレートによってブレーキ構成部品をカバーしているドラムブレーキ装置において、ブレーキドラムの開放端にリング状の凸部が形成され、前記バックプレートのブレーキドラム開放端と係合する溝部にはリング状の堰が設けられ、その堰は前記ブレーキドラムの凸部の下方に位置し、皿状のバックプレートのフランジ端部にその堰を形成し、そのフランジの折り曲げ部には断面がL字状に形成されたリングの立ち上がり端部の絞り部が溶接されて前記溝部が形成されている。
【0010】
また、バックプレートの外周はフランジアップを設けないで、ブレーキドラム鉢巻部の外径と同径とすることが好ましい。
本発明は上記のように構成されており、ブレーキドラムとバックプレートとの隙間から侵入した水がバックプレートとドラムとの空間にあるブレーキの構成部品を濡らすことがないため発錆が防止でき、ブレーキ機能を完全に維持し車両の安全運行に寄与する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1において、全体を符号1で示すバックプレートは、全体が円板状に鋼板をプレス成形されたもので、図示しないブレーキブラケットに複数(図示の例は6個)のボルト孔9でボルトにより取り付けられ、平坦部2とその外周に設けられている全体に断面コ字状に形成された溝部3とで構成され、平坦部2の平面形は上部が山型に形成された第1の部分4と垂直に形成された第2の部分5と円弧状に形成された第3の部分6とで構成されている。
【0013】
そして、図1の断面を示す図2を参照して、溝部3の側壁と平坦部2との接続部aは第1の部分4と第2の部分5とはそれぞれほぼ90度になるよう形成されており、第3の部分6は接続部bが鈍角で溝部3の側壁が傾斜面となって平坦部2と接続されるよう構成されている。
【0014】
また、バックプレート1の外径D1はブレーキドラム10の鉢巻部10aの外径D2と同じになるよう形成されている。
【0015】
以下、作用について説明する。
バックプレート1とブレーキドラム10の隙間Gからバックプレート1の溝部3に侵入した水(矢印Fで示す)は溝部3の第1の部分4の側壁の山形に沿って下方に流れ、垂直に形成されている第2の部分5の側壁に沿って流れる。そして、円弧状に形成されている第3の部分6の側壁は傾斜面となっているため、水が傾斜面に沿って流れやすく、側壁から水が離れることがなくF1に示すように壁面に沿って流れるので落下することがない。したがって、この部分にある部品を水で濡らすことがない。
【0016】
図9は従来の平坦部21が円形状に形成されたバックプレート11の場合を示し、水がfのように平坦部21やf1のように水滴となって落下する態様を示している。
【0017】
図3は、本発明の第2の実施形態を示し、ブレーキドラム30の開放端にはリング状に形成された凸部30aがドラム30の外周寄りに設けられている。また、バックプレート31の平坦部32の外周に設けられたドラム30の端部と係合する溝部33の平坦部32側の壁面34には、ドラム30の凸部30aの下方の位置に断面L字状に形成され、図6をも参照して、ほぼ上部半周に亘るリング状の堰部材35がスポット溶接されている。
【0018】
したがって、図6を参照して、ドラム30とバックプレート31との隙間Gから侵入した水はドラム30の凸部30aにより矢印のように堰部材35と溝部33の底部36とで形成される溝35bに誘導され下方に流れ、堰部材35に誘導され外部に排出される。
【0019】
図4は、第2の実施形態の別の実施例を示し、堰部材37が底部36にスポット溶接されている以外、図3の実施形態と同様であり、作用効果についても同じである。
【0020】
図5は、第2の実施形態の他の実施例を示し、溝部33をフランジ38aを有する皿状のバックプレート38と断面L字状に形成されたリングの立ち上がり部40の端部に絞り部40aを設け、フランジ38aの折り曲げ付近に絞り部40aをシーム溶接してフランジ38aの端部を堰としたものであり、作用効果は図4、5の場合と同じである。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されており、ブレーキドラムとバックプレートとの隙間から侵入した水がバックプレートとドラムとの空間にあるブレーキの構成部品を濡らすことがないため発錆が防止でき、ブレーキ機能を維持し車両の安全運行に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すバックプレートの平面図。
【図2】図1の側断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す要部の側断面図。
【図4】本発明の別の実施の形態を示す図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す図。
【図6】図3の作用を説明する図。
【図7】従来の技術の例を示す図。
【図8】図7の側断面図。
【図9】従来技術の問題点を説明する図。
【符号の説明】
1・・・バックプレート
2、32・・・平坦部
3、33・・・溝部
4・・・第1の部分
5・・・第2の部分
6・・・第3の部分
10、30・・・ブレーキドラム
30a・・・凸部
34・・・側壁
35、37・・・堰部材
36・・・底部
38a・・・フランジ
40a・・・絞り部
Claims (3)
- ブレーキドラム(10)の開放端に設けられたブレーキブラケット(47)に取り付けられる平坦部(2)と、その外周に設けられ全体としてコ字状の断面に形成されてブレーキドラム(10)の開放端と係合する溝部(3)とからなるバックプレート(1)によってブレーキ構成部品をカバーしているドラムブレーキ装置において、前記バックプレートの平坦部(2)と溝部(3)との接続部は車両への取り付け状態で上部が山型に形成された第1の部分(4)と、その第1の部分(4)に連なる垂直な第2の部分(5)と、その第2の部分(5)に連なる円弧状に形成された第3の部分(6)とで構成され、その第1および第2の部分(4、5)は平坦部(2)と溝部(3)とにそれぞれ角度が90度で接続され、第3の部分(6)は平坦部(2)と溝部(3)とが鈍角をなして溝部側壁が傾斜面であり、そしてバックプレート(1)の外径(D1)がブレーキドラム(10)の鉢巻部(10a)の外径(D2)と同じであることを特徴とするドラムブレーキ装置。
- ブレーキドラム(30)の開放端に設けられたブレーキブラケット(47)に取り付けられる平坦部(32)と、その外周に設けられ全体としてコ字状の断面に形成されてブレーキドラム(30)の開放端と係合する溝部(33)とからなるバックプレート(31)によってブレーキ構成部品をカバーしているドラムブレーキ装置において、ブレーキドラム(30)の開放端にはリング状の凸部(30a)が形成され、前記バックプレート(31)のブレーキドラム開放端と係合する溝部(33)にはリング状の堰部材(35または37)が設けられており、その堰部材(35または37)は前記ブレーキドラムの凸部(30a)の下方に位置し、かつその断面はL字状に形成されて前記溝部(33)の平坦部寄り側面(34)または底部(36)のいずれかに溶接され、ほぼ上方半周に亘って設けられていることを特徴とするドラムブレーキ装置。
- ブレーキドラム(30)の開放端に設けられたブレーキブラケット(47)に取り付けられる平坦部(32)と、その外周に設けられ全体としてコ字状の断面に形成されてブレーキドラム(30)の開放端と係合する溝部(33)とからなるバックプレート(31)によってブレーキ構成部品をカバーしているドラムブレーキ装置において、ブレーキドラム(30)の開放端にリング状の凸部(30a)が形成され、前記バックプレート(31)のブレーキドラム開放端と係合する溝部(33)にはリング状の堰が設けられており、その堰は前記ブレーキドラムの凸部(30a)の下方に位置し、皿状のバックプレート(38)のフランジ(38a)端部にその堰を形成し、そのフランジ(38a)の折り曲げ部には断面がL字状に形成されたリング(40)の立ち上がり端部の絞り部(40a)が溶接されて前記溝部(33)が形成されていることを特徴とするドラムブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19824897A JP3681260B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ドラムブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19824897A JP3681260B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ドラムブレーキ装置 |
Publications (2)
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JPH1137188A JPH1137188A (ja) | 1999-02-09 |
JP3681260B2 true JP3681260B2 (ja) | 2005-08-10 |
Family
ID=16387977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19824897A Expired - Lifetime JP3681260B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ドラムブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3681260B2 (ja) |
-
1997
- 1997-07-24 JP JP19824897A patent/JP3681260B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1137188A (ja) | 1999-02-09 |
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