JPH10246256A - 車両用ドラムブレーキの防水構造 - Google Patents
車両用ドラムブレーキの防水構造Info
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- JPH10246256A JPH10246256A JP4761097A JP4761097A JPH10246256A JP H10246256 A JPH10246256 A JP H10246256A JP 4761097 A JP4761097 A JP 4761097A JP 4761097 A JP4761097 A JP 4761097A JP H10246256 A JPH10246256 A JP H10246256A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレーキドラムの開放側端面に環状溝を形成
し、ブレーキドラムの開放面を覆うバックプレートの内
側面に、上記環状溝に突入してラビリンスを構成するフ
ィンを有する環状の防水板を溶接し、外部からブレーキ
ドラム内への飛散水の浸入を防ぐようにした、車両用ド
ラムブレーキの防水構造において、防水板を薄鋼板製と
するも、そのフィンの剛性を高め、他物との接触に耐え
得るようにする。 【解決手段】 ラビリンス30のフィン33を、その先
端を共有するように防水板32から屈曲して立ち上がり
且つ互いに密着する内外2重の環状壁33a,33bで
構成する。これによりフィン33は、その肉厚が防水板
32の2倍となり、高剛性が得られる。
し、ブレーキドラムの開放面を覆うバックプレートの内
側面に、上記環状溝に突入してラビリンスを構成するフ
ィンを有する環状の防水板を溶接し、外部からブレーキ
ドラム内への飛散水の浸入を防ぐようにした、車両用ド
ラムブレーキの防水構造において、防水板を薄鋼板製と
するも、そのフィンの剛性を高め、他物との接触に耐え
得るようにする。 【解決手段】 ラビリンス30のフィン33を、その先
端を共有するように防水板32から屈曲して立ち上がり
且つ互いに密着する内外2重の環状壁33a,33bで
構成する。これによりフィン33は、その肉厚が防水板
32の2倍となり、高剛性が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキドラムの
開放側端面に環状溝を形成し、ブレーキドラムの開放面
を覆うバックプレートの内側面に、上記環状溝に突入し
てラビリンスを構成するフィンを有する環状の防水板を
溶接し、外部からブレーキドラム内への飛散水の浸入を
防ぐようにした、車両用ドラムブレーキの防水構造に関
する。
開放側端面に環状溝を形成し、ブレーキドラムの開放面
を覆うバックプレートの内側面に、上記環状溝に突入し
てラビリンスを構成するフィンを有する環状の防水板を
溶接し、外部からブレーキドラム内への飛散水の浸入を
防ぐようにした、車両用ドラムブレーキの防水構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】かゝる車両用ドラムブレーキの防水構造
は、例えば実開昭52−60589号公報に開示されて
いるように、既に知られている。
は、例えば実開昭52−60589号公報に開示されて
いるように、既に知られている。
【0003】かゝる車両用ドラムブレーキの防水構造に
おいて、防水板は強度部材ではないから、これをバック
プレートよりも十分に薄い鋼板で作ることにより、ドラ
ムブレーキの軽量化を図ることができる。
おいて、防水板は強度部材ではないから、これをバック
プレートよりも十分に薄い鋼板で作ることにより、ドラ
ムブレーキの軽量化を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構造では、その薄鋼板製の防水板の内周端を単に一回屈
曲させてフィンを形成しているため、これが組立て等の
取り扱い時に他物と接触すると、容易に変形する虞れが
ある。
構造では、その薄鋼板製の防水板の内周端を単に一回屈
曲させてフィンを形成しているため、これが組立て等の
取り扱い時に他物と接触すると、容易に変形する虞れが
ある。
【0005】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、防水板を薄鋼板製とするも、そのフィンの剛性を
高め、他物との接触に耐えることができ、しかも防水板
とバックプレートとの溶接部の浸水による発錆を防止し
得るようにした、前記車両用ドラムブレーキの防水構造
を提供することを目的とする。
ので、防水板を薄鋼板製とするも、そのフィンの剛性を
高め、他物との接触に耐えることができ、しかも防水板
とバックプレートとの溶接部の浸水による発錆を防止し
得るようにした、前記車両用ドラムブレーキの防水構造
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ブレーキドラムの開放側端面に環状溝を
形成し、ブレーキドラムの開放面を覆うバックプレート
の内側面に、上記環状溝に突入してラビリンスを構成す
るフィンを有する環状の防水板を溶接してなる、車両用
ドラムブレーキの防水構造において、フィンを、その先
端を共有するように防水板から屈曲して立ち上がり且つ
互いに密着する内外2重の環状壁で構成したことを第1
の特徴とする。
に、本発明は、ブレーキドラムの開放側端面に環状溝を
形成し、ブレーキドラムの開放面を覆うバックプレート
の内側面に、上記環状溝に突入してラビリンスを構成す
るフィンを有する環状の防水板を溶接してなる、車両用
ドラムブレーキの防水構造において、フィンを、その先
端を共有するように防水板から屈曲して立ち上がり且つ
互いに密着する内外2重の環状壁で構成したことを第1
の特徴とする。
【0007】而して、フィンを、その先端を共有するよ
うに防水板から屈曲して立ち上がり且つ互いに密着する
内外2重の環状壁で構成することにより、フィンの肉厚
は防水板の肉厚の2倍となり、その剛性を高めることが
できる。
うに防水板から屈曲して立ち上がり且つ互いに密着する
内外2重の環状壁で構成することにより、フィンの肉厚
は防水板の肉厚の2倍となり、その剛性を高めることが
できる。
【0008】また本発明は、上記特徴に加えて、バック
プレート及び防水板間に、それらの溶接部の半径方向外
方に順次隣接する環状空腔及び環状密着部を設けたこと
を第2の特徴とする。
プレート及び防水板間に、それらの溶接部の半径方向外
方に順次隣接する環状空腔及び環状密着部を設けたこと
を第2の特徴とする。
【0009】而して、バックプレート及び防水板に外部
の飛散水が掛かっても、両者の密着部により、両者の溶
接部への浸水を防ぐことができる。この場合、該密接部
の僅かな隙間に毛細管現象による浸水があっても、前記
環状空腔が毛細管現象を断ち切ることにより、両者の溶
接部までの浸入は回避され、該溶接部の浸水による発錆
を防ぐことができる。
の飛散水が掛かっても、両者の密着部により、両者の溶
接部への浸水を防ぐことができる。この場合、該密接部
の僅かな隙間に毛細管現象による浸水があっても、前記
環状空腔が毛細管現象を断ち切ることにより、両者の溶
接部までの浸入は回避され、該溶接部の浸水による発錆
を防ぐことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0011】先ず、図1及び図2に示す本発明の第1実
施例より説明する。図1は、自動車の後輪ブレーキ部の
縦断面図、図2は図1に2−2線断面図である。
施例より説明する。図1は、自動車の後輪ブレーキ部の
縦断面図、図2は図1に2−2線断面図である。
【0012】これらの図面において、図示しない車体に
支持されるナックル1にハブユニット2がベアリング3
を介して回転自在に支承される。このハブユニット2に
は、開放面をナックル1側に向けたブレーキドラム4の
端壁4aがビス5により固着され、またその端壁4aを
挟んでリアホイール6がボルト7及びナット8により固
着される。
支持されるナックル1にハブユニット2がベアリング3
を介して回転自在に支承される。このハブユニット2に
は、開放面をナックル1側に向けたブレーキドラム4の
端壁4aがビス5により固着され、またその端壁4aを
挟んでリアホイール6がボルト7及びナット8により固
着される。
【0013】ブレーキドラム4の開放面を覆うべく配置
されるバックプレート9は、ナックル1に一体に形成さ
れたフランジ1aにボルト10及びナット11により固
着される。このバックプレート9に、ブレーキドラム4
内に配設される一対のブレーキシュー12の下端が下部
アンカ13を介して開閉方向へ揺動可能に支持される。
これらブレーキシュー12の上端は、上部アンカ14に
離間可能に当接すると共に、戻しばね15によりその当
接方向に付勢される。これらブレーキシュー12の上部
対向面には切欠16がそれぞれ形成されており、これら
切欠16にパーキングリンク17の両端が係合され、該
リンク17の一端にパーキング作動レバー18が係合す
る。このパーキング作動レバー18は、その上端が一方
のブレーキシュー12に枢軸19を介して揺動可能に連
結され、その下端に、パーキング操作レバー(図示せ
ず)に連なるブレーキワイヤ20が接続される。以上に
よりパーキング用のドラムブレーキDoが構成される。
されるバックプレート9は、ナックル1に一体に形成さ
れたフランジ1aにボルト10及びナット11により固
着される。このバックプレート9に、ブレーキドラム4
内に配設される一対のブレーキシュー12の下端が下部
アンカ13を介して開閉方向へ揺動可能に支持される。
これらブレーキシュー12の上端は、上部アンカ14に
離間可能に当接すると共に、戻しばね15によりその当
接方向に付勢される。これらブレーキシュー12の上部
対向面には切欠16がそれぞれ形成されており、これら
切欠16にパーキングリンク17の両端が係合され、該
リンク17の一端にパーキング作動レバー18が係合す
る。このパーキング作動レバー18は、その上端が一方
のブレーキシュー12に枢軸19を介して揺動可能に連
結され、その下端に、パーキング操作レバー(図示せ
ず)に連なるブレーキワイヤ20が接続される。以上に
よりパーキング用のドラムブレーキDoが構成される。
【0014】而して、パーキング操作レバーによりブレ
ーキワイヤ20を牽引すれば、パーキング作動レバー1
8が枢軸19周りに回動し、パーキングリンク17を介
して反対側のブレーキシュー12をブレーキドラム4の
内周面に圧接させ、その反作用により、パーキング作動
レバー18と連結したブレーキシュー12もブレーキド
ラム4の内周面に圧接する。こうしてブレーキドラム
4、したがってリアホイール6に制動力を加えることが
できる。
ーキワイヤ20を牽引すれば、パーキング作動レバー1
8が枢軸19周りに回動し、パーキングリンク17を介
して反対側のブレーキシュー12をブレーキドラム4の
内周面に圧接させ、その反作用により、パーキング作動
レバー18と連結したブレーキシュー12もブレーキド
ラム4の内周面に圧接する。こうしてブレーキドラム
4、したがってリアホイール6に制動力を加えることが
できる。
【0015】ブレーキドラム4には、その開放端外周面
からフランジ状に延出するブレーキディスク22が一体
に形成されており、このブレーキディスク22の上部を
左右から跨ぐブレーキキャリパ23が、前記バックプレ
ート9にボルト結合したブラケット24に軸方向摺動可
能に支持される。ブレーキキャリパ23は、油圧ピスト
ン25と、この油圧ピストン25の作用及び反作用でブ
レーキディスク22の左右両側面を挟圧する左右一対の
ブレーキパッド26とを備えており、以上によりサービ
ス用のディスクブレーキDiが構成される。
からフランジ状に延出するブレーキディスク22が一体
に形成されており、このブレーキディスク22の上部を
左右から跨ぐブレーキキャリパ23が、前記バックプレ
ート9にボルト結合したブラケット24に軸方向摺動可
能に支持される。ブレーキキャリパ23は、油圧ピスト
ン25と、この油圧ピストン25の作用及び反作用でブ
レーキディスク22の左右両側面を挟圧する左右一対の
ブレーキパッド26とを備えており、以上によりサービ
ス用のディスクブレーキDiが構成される。
【0016】而して、図示しないブレーキレバーによる
マスタシリンダの作動により油圧ピストン25を前進作
動させれば、一方のブレーキパッド26がブレーキディ
スク22の一側面に圧接し、その反作用によりブレーキ
キャリパ23がブラケット24上を軸方向に摺動して他
方のブレーキパッド25をブレーキディスク22の他側
面に圧接させる。こうしてブレーキディスク22、した
がってリアホイール6に制動力を加えることができる。
マスタシリンダの作動により油圧ピストン25を前進作
動させれば、一方のブレーキパッド26がブレーキディ
スク22の一側面に圧接し、その反作用によりブレーキ
キャリパ23がブラケット24上を軸方向に摺動して他
方のブレーキパッド25をブレーキディスク22の他側
面に圧接させる。こうしてブレーキディスク22、した
がってリアホイール6に制動力を加えることができる。
【0017】さて、路上からの飛散水のブレーキドラム
4内への浸入を防ぐ本発明の防水構造について説明す
る。
4内への浸入を防ぐ本発明の防水構造について説明す
る。
【0018】この防水構造は、ブレーキドラム4及びバ
ックプレート9間に構成されるラビリンス30を備え、
このラビリンス30は、バックプレート9の開放端面に
形成された環状溝31と、バックプレート9の内側面に
固着される環状の防水板32に成形されて上記環状溝3
1に突入する環状のフィン33とからなっている。この
フィン33の半径方向内方においてバックプレート9及
び防水板32間には、それらを相互に固着する溶接部3
4が設けられる。
ックプレート9間に構成されるラビリンス30を備え、
このラビリンス30は、バックプレート9の開放端面に
形成された環状溝31と、バックプレート9の内側面に
固着される環状の防水板32に成形されて上記環状溝3
1に突入する環状のフィン33とからなっている。この
フィン33の半径方向内方においてバックプレート9及
び防水板32間には、それらを相互に固着する溶接部3
4が設けられる。
【0019】防水板32は、バックプレート9よりも十
分に薄い薄鋼板製であり、その半径方向中間部を軸方向
へ突出させて前記フィン33が形成される。即ち、上記
フィン33は、その先端を共有するように防水板32か
らその内側面側へ屈曲して立ち上がる内外二重の環状壁
33a,33bで構成され、両環状壁33a,33bは
互いに密着させてある。
分に薄い薄鋼板製であり、その半径方向中間部を軸方向
へ突出させて前記フィン33が形成される。即ち、上記
フィン33は、その先端を共有するように防水板32か
らその内側面側へ屈曲して立ち上がる内外二重の環状壁
33a,33bで構成され、両環状壁33a,33bは
互いに密着させてある。
【0020】このフィン33の半径方向外方においてバ
ックプレート9及び防水板32間には、それらが相互に
密着する環状密着部35が設けられ、この密着部35と
前記溶接部34との間においてバックプレート9及び防
水板32間に環状空腔37が設けられる。図示例では、
前記二重の環状壁33a,33bの立ち上がり部に丸み
を付けることにより、それらの立ち上がり部とバックプ
レート9との間に断面三角形状の環状空腔37が画成さ
れる。
ックプレート9及び防水板32間には、それらが相互に
密着する環状密着部35が設けられ、この密着部35と
前記溶接部34との間においてバックプレート9及び防
水板32間に環状空腔37が設けられる。図示例では、
前記二重の環状壁33a,33bの立ち上がり部に丸み
を付けることにより、それらの立ち上がり部とバックプ
レート9との間に断面三角形状の環状空腔37が画成さ
れる。
【0021】防水板32には、また、前記密着部35よ
り半径方向外方へ延出して、ブレーキキャリパ23の領
域を除いてブレーキディスク22の一側面及び外周面を
覆うガード壁38が一体に形成され、このガード壁38
の外周端には補強ビード39が形成される。
り半径方向外方へ延出して、ブレーキキャリパ23の領
域を除いてブレーキディスク22の一側面及び外周面を
覆うガード壁38が一体に形成され、このガード壁38
の外周端には補強ビード39が形成される。
【0022】次に、この実施例の作用について説明す
る。
る。
【0023】自動車の走行中、路面からの飛散水がディ
スクブレーキDi及びドラムブレーキDoに勢いよく掛
かると、先ず防水板32のガード壁38により殆どの飛
散水を抑えてラビリンス30への浸入を防ぐことがで
き、またガード壁38及びブレーキディスク22の間隙
を通過した勢力の強い一部の飛散水に対しては、環状溝
31及びフィン33からなるラビリンス30により、そ
の勢力を減衰してブレーキドラム4内への浸入を防ぐこ
とができる。
スクブレーキDi及びドラムブレーキDoに勢いよく掛
かると、先ず防水板32のガード壁38により殆どの飛
散水を抑えてラビリンス30への浸入を防ぐことがで
き、またガード壁38及びブレーキディスク22の間隙
を通過した勢力の強い一部の飛散水に対しては、環状溝
31及びフィン33からなるラビリンス30により、そ
の勢力を減衰してブレーキドラム4内への浸入を防ぐこ
とができる。
【0024】ところで、上記ラビリンス30のフィン3
3は、薄鋼板製の防水板32に成形されるも、フィン3
3の先端を共有するように防水板32から屈曲して立ち
上がり且つ互いに密着する内外2重の環状壁33a,3
3bで構成されるものであるから、フィン33の肉厚は
防水板32の肉厚の2倍となり、その剛性を高めること
ができる。したがって、組立て等の取り扱い時、他物と
接触しても、ラビリンス機能を損なうような大きな変形
を生ずることはない。
3は、薄鋼板製の防水板32に成形されるも、フィン3
3の先端を共有するように防水板32から屈曲して立ち
上がり且つ互いに密着する内外2重の環状壁33a,3
3bで構成されるものであるから、フィン33の肉厚は
防水板32の肉厚の2倍となり、その剛性を高めること
ができる。したがって、組立て等の取り扱い時、他物と
接触しても、ラビリンス機能を損なうような大きな変形
を生ずることはない。
【0025】また、バックプレート9及び防水板32に
掛かった飛散水に対しては、バックプレート9及び防水
板32の密着部35により、溶接部34への浸入を防ぐ
ことができる。ところが、該密着部35に僅かな隙間が
あって毛細管現象による水の浸入が起きることが想定さ
れるが、こうした場合でも、密着部35と溶接部34と
の間に介在する環状空腔37が毛細管現象を阻止して、
溶接部34への水の浸入を防ぐことができる。したがっ
て浸水による該溶接部の発錆を防ぐことができる。
掛かった飛散水に対しては、バックプレート9及び防水
板32の密着部35により、溶接部34への浸入を防ぐ
ことができる。ところが、該密着部35に僅かな隙間が
あって毛細管現象による水の浸入が起きることが想定さ
れるが、こうした場合でも、密着部35と溶接部34と
の間に介在する環状空腔37が毛細管現象を阻止して、
溶接部34への水の浸入を防ぐことができる。したがっ
て浸水による該溶接部の発錆を防ぐことができる。
【0026】図3は本発明の第2実施例を示すもので、
サービスブレーキとして使用されるドラムブレーキDo
の防水構造に適用したものである。この場合の前実施例
との相違点は、防水板32の外周端に、ブレーキドラム
4外周縁を囲繞する環状の補助フィン40を形成して、
ラビリンス30の屈曲路を追加した点である。尚、図
中、前実施例と対応する部分には同一符号を付して、そ
の説明を省略する。
サービスブレーキとして使用されるドラムブレーキDo
の防水構造に適用したものである。この場合の前実施例
との相違点は、防水板32の外周端に、ブレーキドラム
4外周縁を囲繞する環状の補助フィン40を形成して、
ラビリンス30の屈曲路を追加した点である。尚、図
中、前実施例と対応する部分には同一符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0027】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨の範囲を逸脱することなく、種々の設
計変更が可能である。
はなく、その要旨の範囲を逸脱することなく、種々の設
計変更が可能である。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、ブレーキドラム4の開放側端面に環状溝を形成し、
ブレーキドラムの開放面を覆うバックプレートの内側面
に、上記環状溝に突入してラビリンスを構成するフィン
を有する環状の防水板を溶接してなる、車両用ドラムブ
レーキの防水構造において、フィンを、その先端を共有
するように防水板から屈曲して立ち上がり且つ互いに密
着する内外2重の環状壁で構成したので、フィンの肉厚
が防水板の肉厚の2倍となり、その剛性を高めることが
できる。したがって、他物との接触にも耐え、常に正常
なラビリンス機能を維持することができる。
ば、ブレーキドラム4の開放側端面に環状溝を形成し、
ブレーキドラムの開放面を覆うバックプレートの内側面
に、上記環状溝に突入してラビリンスを構成するフィン
を有する環状の防水板を溶接してなる、車両用ドラムブ
レーキの防水構造において、フィンを、その先端を共有
するように防水板から屈曲して立ち上がり且つ互いに密
着する内外2重の環状壁で構成したので、フィンの肉厚
が防水板の肉厚の2倍となり、その剛性を高めることが
できる。したがって、他物との接触にも耐え、常に正常
なラビリンス機能を維持することができる。
【0029】また本発明の第2の特徴によれば、バック
プレート及び防水板間に、それらの溶接部の半径方向外
方に順次隣接する環状空腔及び環状密着部を設けたの
で、バックプレート及び防水板に外部の飛散水が掛かっ
ても、両者の密着部により、両者の溶接部への浸入を防
ぐことができ、また若し、該密接部の僅かな隙間に毛細
管現象による浸水があっても、前記環状空腔が毛細管現
象を断ち切ることにより、両者の溶接部までの浸水を防
ぐことができ、したがって浸水による該溶接部の発錆を
防ぎ、その耐久性を高めることができる。
プレート及び防水板間に、それらの溶接部の半径方向外
方に順次隣接する環状空腔及び環状密着部を設けたの
で、バックプレート及び防水板に外部の飛散水が掛かっ
ても、両者の密着部により、両者の溶接部への浸入を防
ぐことができ、また若し、該密接部の僅かな隙間に毛細
管現象による浸水があっても、前記環状空腔が毛細管現
象を断ち切ることにより、両者の溶接部までの浸水を防
ぐことができ、したがって浸水による該溶接部の発錆を
防ぎ、その耐久性を高めることができる。
【図1】本発明の第1実施例に係る自動車の後輪ブレー
キ部の縦断面図(図2の1−1線断面図)。
キ部の縦断面図(図2の1−1線断面図)。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】本発明の第2実施例に係るドラムブレーキの要
部の断面図。
部の断面図。
Do・・・・ドラムブレーキ 4・・・・・ブレーキドラム 9・・・・・バックプレート 30・・・・ラビリンス 31・・・・環状溝 32・・・・防水板 33・・・・フィン 34・・・・溶接部 35・・・・環状密着部 37・・・・環状空腔
Claims (2)
- 【請求項1】 ブレーキドラム(4)の開放側端面に環
状溝(31)を形成し、ブレーキドラム(4)の開放面
を覆うバックプレート(9)の内側面に、上記環状溝
(31)に突入してラビリンス(30)を構成するフィ
ン(33)を有する環状の防水板(32)を溶接してな
る、車両用ドラムブレーキの防水ラビリンス構造におい
て、 フィン(33)を、その先端を共有するように防水板
(32)から屈曲して立ち上がり且つ互いに密着する内
外2重の環状壁(33a,33b)で構成したことを特
徴とする、車両用ドラムブレーキの防水構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 バックプレート(9)及び防水板(32)間に、それら
の溶接部(34)の半径方向外方に順次隣接する環状空
腔(37)及び環状密着部(35)を設けたことを特徴
とする、車両用ドラムブレーキの防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4761097A JPH10246256A (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 車両用ドラムブレーキの防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4761097A JPH10246256A (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 車両用ドラムブレーキの防水構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10246256A true JPH10246256A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=12780010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4761097A Pending JPH10246256A (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | 車両用ドラムブレーキの防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10246256A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999027269A1 (de) * | 1997-11-22 | 1999-06-03 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Bremseinrichtung für kraftfahrzeuge |
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