JP4163672B2 - ブレーキドラム - Google Patents

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本発明は、車両用ドラムブレーキにおけるブレーキドラムの改良技術に関する。
車両用ドラムブレーキは、車輪に取付けた回転側のブレーキドラムと、固定側のブレーキシューとの組合せ構造である。このようなブレーキドラムには、剛性を高めるためにリブを有したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭54−125034号公報(第2−5図)
特許文献1に示す従来の車両用ドラムブレーキの概要を、次の図6に基づいて説明する。図6(a),(b)は従来の車両用ドラムブレーキの概要図であり、(a)は車両用ドラムブレーキの下半分の断面構造を示し、(b)はブレーキドラムの下半分の断面構造を示す。
図6(a)に示すように、従来の車両用ドラムブレーキ100は、有底円筒状のブレーキドラム101における底板102の外面を車輪103のハブ104にボルト止めし、ブレーキドラム101の内部に固定側のブレーキシュー105を配置し、ブレーキドラム101における筒部106の内周面にはブレーキシュー105のブレーキライニング107が接する摺接面108を設けた、拡径式ドラムブレーキである。111はブレーキライニング107と摺接面108との間の隙間、112はハブ104並びにブレーキシュー105を支持するステアリングキングピン、113はタイヤである。
このような車両用ドラムブレーキ100は、摺接面108にブレーキライニング107を押しつけたときの摩擦力によって、ブレーキドラム101を制動するものである。このため、摺接面108は真円であることが求められる。摺接面108の真円を確保するためには、(1)ブレーキライニング107から摺接面108に作用する押しつけ力に対して、ブレーキドラム101の歪みを抑制するとともに、(2)摺接面108とブレーキライニング107との摩擦によって発生する摩擦熱に対して、ブレーキドラム101の熱歪みを抑制する必要がある。
これに対してブレーキドラム101は、図6(b)に示すように筒部106の外周面及びその周辺に、複数のスパイラル状の凸状リブ(フィン)121・・・を一体に形成したものである。凸状リブ121・・・は、筒部106の剛性を高めるとともに、ブレーキドラム101の放熱フィンの役割を果すことができる。
ところで、上述のように、ブレーキライニング107から摺接面108に押しつけ力が作用したとき、筒部106には径外方への曲げ応力が働く。この曲げ応力は底板102の部分が最大となる。これに対し、凸状リブ121・・・によって筒部106の曲げ剛性を高めることはできる。しかしながら、底板102の部分は相変らず平坦な板状のままである。すなわち、凸状リブ121の端122は底板102と同じ高さ又は若干低い。底板102の外面に形成された車輪取付け面123から凸状リブ121の端122までの高さはHrである。
このような構成であるから、ブレーキドラム101全体の曲げ剛性を高めて、歪みをより一層抑制するには、改良の余地がある。さらには、ブレーキドラム101の熱歪みを、より抑制することが好ましい。
本発明は、(1)ブレーキドラム全体の曲げ剛性を高めることで、ブレーキドラムの歪みを、より抑制するとともに、(2)ブレーキドラムの放熱性を高めることで、ブレーキドラムの熱歪みを、より抑制することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両用ドラムブレーキのブレーキドラムであって、このブレーキドラムが円筒状の筒部とこの筒部の一端に設けた底板とからなる有底筒状の部材であり、筒部の内周面にはブレーキライニングが接する摺接面を形成し、底板の外面の中央には車輪を取付ける平坦な車輪取付け面を形成したブレーキドラムにおいて、このブレーキドラムに、ドラムの軸方向に細長い複数の凸状リブを一体に形成し、これら複数の凸状リブを、筒部の外周面から底板の外面を通って車輪取付け面まで延ばすことで、その延出端が車輪取付け面に連なっており、ブレーキドラムが、底板の外面から軸方向外側へ突出した被切削凸部を有する鋳造品又は鍛造品であり、車輪取付け面が、被切削凸部を切削することによって形成された面であり、延出端が、車輪取付け面側から見たときに先細り形状を呈していることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、延出端の端面が、被切削凸部の切削時に切削しない面であって、車輪取付け面に対し軸方向で略面一であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ブレーキドラムに、ドラムの軸方向に細長い複数の凸状リブを一体に形成し、これら複数の凸状リブを、筒部の外周面から底板の外面を通って車輪取付け面まで延ばすことで、その延出端を車輪取付け面に連なるように構成したので、複数の凸状リブによって、筒部及び底板の両方の曲げ剛性をより高めることができる。
特に、ブレーキライニングから筒部の摺接面に押しつけ力が作用したときに、曲げ応力が最大となる底板の部分をも、複数の凸状リブによって曲げ剛性をより一層高めることができる。この結果、ブレーキドラム全体の曲げ剛性を、より一層高めることができる。このため、ブレーキドラムの歪みを、より抑制することができるので、摺接面の真円を十分に確保することができる。
さらには、複数の凸状リブを、筒部の外周面から底板の外面を通って車輪取付け面まで延ばすことによって、凸状リブの放熱面積を増大させることができる。この結果、ブレーキドラムの放熱性を高めることができる。しかも、摩擦熱による熱応力に対し、筒部及び底板の両方の剛性を複数の凸状リブによって、一層高めることができる。このように、摺接面とブレーキライニングとの摩擦によって発生する摩擦熱に対して、ブレーキドラムの熱歪みを、より抑制することができる。このため、ブレーキドラムの歪みを、より抑制することができるので、摺接面の真円を十分に確保することができる。
このように請求項1に係る発明では、摺接面の真円が十分に保たれるので、摺接面に対するブレーキライニングの接触圧を均一にすることができる。従って、制動トルクの変動を抑制して均一化を図ることができ、摺接面にブレーキライニングが摺接するときの軋み音(いわゆる、ブレーキの鳴き現象)の発生を防止し、ブレーキライニングの偏った摩耗の発生を防止し、ジャダ現象(半ブレーキ状態によって異常振動をする現象)の発生を防止して、より一層安定した制動力を得ることができる。
しかも、摺接面の真円が十分に保たれるので、摺接面とブレーキライニングとの間の隙間を過大に調整する必要がない。
さらに、請求項1に係る発明では、ブレーキドラムを鋳造品又は鍛造品とし、底板の外面から軸方向外側へ被切削凸部を突出させ、この被切削凸部を切削することによって車輪取付け面を形成するようにし、一方、延出端を車輪取付け面側から見たときに、延出端が先細り形状を呈したものである。
車輪取付け面は、車輪を取付ける部分であるから、平坦な面であることが求められる。これに対し請求項3に係る発明では、ブレーキドラムと共に鋳造にて形成された被切削凸部を切削するだけで、平坦な車輪取付け面を得ることができる。しかも、延出端を車輪取付け面側から見たときに、延出端が先細り形状を呈しているので、被切削凸部の切削時に延出端の端面が僅かに切削されたとしても、切削範囲が微少なので、ブレーキドラムの加工性が高まる。
請求項2に係る発明では、延出端の端面は被切削凸部の切削時に切削しない面とし、車輪取付け面に対して延出端の端面を軸方向で略面一となるようにしたものである。
車輪取付け面は、車輪を取付ける部分であるから、平坦な面であることが求められる。これに対し請求項2に係る発明では、ブレーキドラムと共に鋳造にて形成された被切削凸部を切削するだけで、平坦な車輪取付け面を得ることができる。しかも、被切削凸部の切削時に延出端の端面を切削することなく、被切削凸部だけを切削すればよい。すなわち、ブレーキドラムの軸方向において、延出端の端面に対し車輪取付け面が略面一となるように、被切削凸部だけを切削すればすむので、ブレーキドラムの加工性が高まる。
さらには、車輪取付け面に対して、延出端の端面を軸方向で略面一となるようにしたので、複数の凸状リブによって、筒部及び底板の両方の曲げ剛性を高める効果が、より一層高まる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、Inは車幅方向の内側、Ouは車幅方向の外側を示す。
図1は本発明に係る車輪及び車両用ドラムブレーキを前方から見た断面図である。車両10の車輪11は、車軸中心線CL(ブレーキドラム中心線CL)上で、図示せぬ車軸にハブ12を介して回転可能に取付けた操舵車輪であり、ホイールドラム13とリム14とタイヤ15とからなる。車輪11のブレーキ機構は車両用ドラムブレーキ17からなる。
車両用ドラムブレーキ17は、車輪11に取付けた回転側のブレーキドラム20と、車体等に取付けた固定側のブレーキシュー51との、組合せ構造からなる。
図2は本発明に係るブレーキドラムを車幅方向の外側から見た側面図である。図3は図2の3−3線断面図である。
図2及び図3に示すように、ブレーキドラム20は、アルミニウム合金等の軽量合金の鋳造品又は鍛造品であって、円筒状の筒部21とこの筒部21の一端に設けた底板31とからなる、有底筒状の部材である。
筒部21は、内周面22に摺接面23を形成したものである。摺接面23は、図1に示すブレーキシュー51に設けられたブレーキライニング52が接する、真円の面である。
底板31は概ね平板状の部材であって、外面32の中央に車輪取付け面33を形成するとともに、内面34の中央にハブ取付け面35を形成した部材である。車輪取付け面33は、ブレーキドラム中心線CL上に形成された平坦な円形の面であり、車輪11(図1参照)を取付けることができる。ハブ取付け面35は、ハブ12(図1参照)を取付ける平坦な面である。
図1に示すように、車輪取付け面33にホイールドラム13を重ねるとともに、ハブ取付け面35にハブ12のフランジ12aを重ね、底板31をホイールドラム13及びフランジ12aで挟み込んでボルト18にて止めることで、車輪11にブレーキドラム20を取付けることができる。
図2及び図3に示すように、ブレーキドラム20は、ドラムの軸方向に細長い複数の凸状リブ41・・・を一体に形成した構成である。ここで、ドラムの軸方向とは、車幅方向内側Inから車幅方向外側Ouへ延びるブレーキドラム中心線CLの方向のことである。複数の凸状リブ41・・・は、筒部21の外周面24から底板31の外面32を通って車輪取付け面33まで延びることで、その延出端42が車輪取付け面33に連なっていることを特徴とする。
ブレーキドラム20を車輪取付け面33側(すなわち図2の手前側。図3の車幅方向の外側Ou)から見たときに、複数の凸状リブ41・・・は、ブレーキドラム20の中心から放射状に等間隔で配列したものである。凸状リブ41のリブ幅は、ブレーキドラム20の中心へ向かって先細り形状(テーパ状)を呈し、そのテーパ角はαである。
なお、図3に示すようにブレーキドラム20は、筒部21の内周面22と底板31の内面34とのコーナ付近に、複数の内側リブ36・・・を一体に形成した構成である。これらの内側リブ36・・・は、図2に示すように全周にわたって、凸状リブ41,41間に配列することになる。
図2及び図3において、25は筒部21の外周面24に一体に形成された環状のフランジ、37は車輪取付け面33を貫通したハブ挿通孔、38・・・は車輪取付け面33に開けられたボルト孔である。凸状リブ41における車幅方向内側Inの延出端43は、フランジ25に連なっている。
図4は本発明に係るブレーキドラムの要部斜視図である。図2〜図4に示すように、凸状リブ41は、互いに連続した軸方向リブ部44及び径方向リブ部45からなる。軸方向リブ部44は、筒部21の外周面24から径方向外側へ突出するとともに、ドラムの軸方向に延びるリブである。径方向リブ部45は、底板31の外面32からドラムの軸方向(車幅方向の外側Ou)へ突出するとともに、径方向外側へ延びるリブである。
車輪取付け面33に対して、ブレーキドラム中心寄りの延出端42の端面42aは、ドラムの軸方向で略面一である。さらに延出端42・・・は、車輪取付け面33側(すなわち図2の手前側。図4の車幅方向の外側Ou)から見たときに先細り形状を呈している。
図5(a),(b)は本発明に係るブレーキドラムの要部構成図であり、上記図3に対応させて表した。
図5(a)は車輪取付け面33を形成する前のブレーキドラム20を示す。図5(a)に示すように、ブレーキドラム20は、底板31の外面32から軸方向外側Ouへ突出した被切削凸部39を有する。被切削凸部39は、ブレーキドラム20と共に鋳造にて形成された突出部分である。車輪取付け面33から被切削凸部39の先端までの突出量はPrである。被切削凸部39の径は車輪取付け面33の径とほぼ同一である。
被切削凸部39を旋盤等の機械加工機で切削することによって、図5(b)に示す完成品となる。
図5(b)は車輪取付け面33を形成した後のブレーキドラム20を示す。図5(b)に示すように、車輪取付け面33は、被切削凸部39を切削することによって形成された、平坦な面である。ブレーキドラム中心寄りの延出端42の端面42aは、被切削凸部39の切削時に切削しない面であって、車輪取付け面33に対し軸方向で略面一である。すなわち、延出端42の外面42bは、車輪取付け面33の縁33aを円弧の基端とするとともに、点Poを中心とする半径Rrの円弧状の断面構造である。このため、車輪取付け面33は半径Rrの円弧の接線上にあると、言うことができる。
次に、上記構成のブレーキドラム20の作用を説明する。
図4に示すように、ブレーキドラム20は、ドラムの軸方向に細長い複数の凸状リブ41・・・を一体に形成し、これら複数の凸状リブ41・・・を、筒部21の外周面24から底板31の外面32を通って車輪取付け面33まで延ばすことで、その延出端42を車輪取付け面33に連なるように構成したので、複数の凸状リブ41・・・によって、筒部21及び底板31の両方の曲げ剛性をより高めることができる。
特に、ブレーキライニング52(図1参照)から筒部21の摺接面23に押しつけ力が作用したときに、曲げ応力が最大となる底板31の部分をも、複数の凸状リブ41・・・によって曲げ剛性を、より一層高めることができる。この結果、ブレーキドラム20全体の曲げ剛性を、より一層高めることができる。このため、ブレーキドラム20の歪みを、より抑制することができるので、摺接面23の真円を十分に確保することができる。
さらには、複数の凸状リブ41・・・を、筒部21の外周面24から底板31の外面32を通って車輪取付け面33まで延ばすことによって、凸状リブ41・・・の放熱面積を増大させることができる。この結果、ブレーキドラム20の放熱性を高めることができる。しかも、摩擦熱による熱応力に対し、筒部21及び底板31の両方の剛性を複数の凸状リブ41・・・によって、一層高めることができる。このように、摺接面23とブレーキライニング52との摩擦によって発生する摩擦熱に対して、ブレーキドラム20の熱歪みを、より抑制することができる。このため、ブレーキドラム20の歪みを、より抑制することができるので、摺接面23の真円を十分に確保することができる。
このように本発明では、摺接面23の真円が十分に保たれるので、摺接面23に対するブレーキライニング52の接触圧を均一にすることができる。従って、制動トルクの変動を抑制して均一化を図ることができ、摺接面23にブレーキライニング52が摺接するときの軋み音(いわゆる、ブレーキの鳴き現象)の発生を防止し、ブレーキライニング52の偏った摩耗の発生を防止し、ジャダ現象(半ブレーキ状態によって異常振動をする現象)の発生を防止して、より一層安定した制動力を得ることができる。
しかも、摺接面23の真円が十分に保たれるので、摺接面23とブレーキライニング52との間の隙間δを過大に調整する必要がない。
さらには、筒部21の開放端の近傍において、筒部21の外周面24を環状のフランジ25にて補強し、更に、このフランジ25から車輪取付け面33まで複数の凸状リブ41・・・を延ばして繋いだので、ブレーキドラム20全体の曲げ剛性を、より一層高めることができる。このため、ブレーキドラム20の歪みを、より一層抑制することができるので、摺接面23の真円を、より一層十分に確保することができる。
さらに本発明では、ブレーキドラム20を鋳造品又は鍛造品とし、図5に示すように底板31の外面32から軸方向外側へ被切削凸部39を突出させ、この被切削凸部39を切削することによって車輪取付け面33を形成するようにし、一方、ブレーキドラム中心寄りの延出端42の端面42aは被切削凸部39の切削時に切削しない面とし、車輪取付け面33に対して延出端42の端面42aを軸方向で略面一となるようにしたものである。
車輪取付け面33は、車輪11(図1参照)を取付ける部分であるから、平坦な面であることが求められる。これに対し本発明では、ブレーキドラム20と共に鋳造にて形成された被切削凸部39を切削するだけで、平坦な車輪取付け面33を得ることができる。しかも、被切削凸部39の切削時に延出端42の端面42aを切削することなく、被切削凸部39だけを切削すればよい。すなわち、ブレーキドラム20の軸方向において、延出端42の端面42aに対し車輪取付け面33が略面一となるように、被切削凸部39だけを切削すればすむので、ブレーキドラム20の加工性が高まる。
さらには、車輪取付け面33に対して、延出端42の端面42aを軸方向で略面一となるようにしたので、複数の凸状リブ41・・・によって、筒部21及び底板31の両方の曲げ剛性を高める効果が、より一層高まる。
さらに本発明では、ブレーキドラム20を鋳造品又は鍛造品とし、底板31の外面32から軸方向外側へ被切削凸部39を突出させ、この被切削凸部39を切削することによって車輪取付け面33を形成するようにし、一方、延出端42を車輪取付け面33側から見たときに、延出端42が先細り形状を呈したものである。
従って、ブレーキドラム20と共に鋳造にて形成された被切削凸部39を切削するだけで、平坦な車輪取付け面33を得ることができる。しかも、延出端42を車輪取付け面33側から見たときに、延出端42が先細り形状を呈しているので、被切削凸部39の切削時に延出端42の端面42aが僅かに切削されたとしても、切削範囲が微少なので、ブレーキドラム20の加工性が高まる。
なお、本発明は実施の形態では、ブレーキドラム20の材質は鋳鋼や鋳鉄等、任意である。また、複数の凸状リブ41・・・の形状や寸法は任意である。
本発明のブレーキドラム20は、乗用車等の自動車の車輪に取付けた車両用ドラムブレーキに好適である。
本発明に係る車輪及び車両用ドラムブレーキを前方から見た断面図である。 本発明に係るブレーキドラムを車幅方向の外側から見た側面図である。 図2の3−3線断面図である。 本発明に係るブレーキドラムの要部斜視図である。 本発明に係るブレーキドラムの要部構成図である。 従来の車両用ドラムブレーキの概要図である。
符号の説明
10…車両、11…車輪、17…車両用ドラムブレーキ、20…ブレーキドラム、21…筒部、22…筒部の内周面、23…摺接面、24…筒部の外周面、31…底板、32…底板の外面、33…車輪取付け面、39…被切削凸部、41…凸状リブ、42…延出端、42a…延出端の端面、51…ブレーキシュー、52…ブレーキライニング。

Claims (2)

  1. 車両用ドラムブレーキのブレーキドラムであって、このブレーキドラムは円筒状の筒部とこの筒部の一端に設けた底板とからなる有底筒状の部材であり、前記筒部の内周面にはブレーキライニングが接する摺接面を形成し、前記底板の外面の中央には車輪を取付ける平坦な車輪取付け面を形成したブレーキドラムにおいて、
    このブレーキドラムは、ドラムの軸方向に細長い複数の凸状リブを一体に形成した構成であり、これら複数の凸状リブは、前記筒部の外周面から前記底板の外面を通って前記車輪取付け面まで延びることで、その延出端が車輪取付け面に連なっており、
    さらに、前記ブレーキドラムは、前記底板の外面から軸方向外側へ突出した被切削凸部を有する鋳造品又は鍛造品であり、前記車輪取付け面は、前記被切削凸部を切削することによって形成された面であり、前記延出端は、車輪取付け面側から見たときに先細り形状を呈していることを特徴としたブレーキドラム。
  2. 前記延出端の端面は、前記被切削凸部の切削時に切削しない面であって、前記車輪取付け面に対し軸方向で略面一であることを特徴とした請求項1記載のブレーキドラム。
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