JP3681205B2 - 電気機器装置の筐体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話機やファクシミリ等のように電話回線を使用して情報通信を行う電気機器装置またはその他の電気機器装置の筐体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来電話回線を利用して情報通信を行う通信端末装置等の電気機器においては、図14に示すように筺体構造は板金等から成り、複数のボスcを有する上部ケースaとL字形の下部ケースbの内部にプリント回路板dを収容固定し、プリント回路板dの前部には液晶表示器fと電鍵gとLED(発光素子)hが搭載してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電気機器の筺体構造にあっては、上部ケースaが板金構造であるために、製造上多くの工数を要し、また、組立にあたっては下部ケースbを上部ケースaの複数のボスcに多くのねじiを用いて固定するため、組立ての作業性が悪いなどの問題点があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであって、その目的とするところは、従来の筐体構造に比べてねじの使用が無くなり、簡単に電気機器を組立てることができ、組立作業性を向上させることができるばかりか、ケース同士の固定が強固となり、組立が容易になる電気機器装置の筐体構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の電気機器装置の筐体構造は、ケース本体の、他方のケースの押し込み方向に直交する両側面部の内側に他方のケースを保持する保持部を、この他方のケースの押し込み方向に複数設け、これらの保持部の前記押し込み方向とは反対側の後端部のものをコ字形突部とし、当該コ字形突部の前部に前方に突出させた片持ち片の弾性片部であって、先端に設けられた下方に向かった突部と当該先端から後方に向かって上り傾斜する傾斜面とからなる弾性片部によって第1係合部を形成し且つ当該コ字形突部の後部を後方に突出させて第2係合部を形成した一方のケースと、一方のケースの前記第1係合部に係脱可能に係合する底面部に設けた孔から成る第3係合部と、一方のケースの前記押し込み方向に向かって最前の保持部に掛けられる引っ掛け部と、一方のケースの前記第2係合部に係脱可能に係合する後面部に設けた切欠きから成る第4係合部とを有する他方のケースとを備え、前記引っ掛け部を前記保持部に掛けて一方のケース側に回動してこの一方のケースに重ねて押し込むことにより、前記第1係合部の前記弾性片部先端の前記突部に前記第3係合部の前記孔を係合し、且つ、前記第2係合部に前記第4係合部の切欠きを係合することで前記一方のケースと前記他方のケースとを固定することを特徴とする。
【0007】
かかる構成により、一方のケースの前記押込み方向に向かって最前の保持部に他方のケースの引っ掛け部を掛けて、この他方のケースを一方のケース側に回動してこの一方のケースに重ねて押し込むことにより、第1係合部に第3係合部を係合し且つ第2係合部に第4係合部を係合して、一方のケースに他方のケースを組み立てることができ、また、前記押上げ手段により第1係合部を押し上げることによりこの第1係合部と第3係合部との係合を解除して、他方のケースを一方のケース側とは反対側に回動して後退させることにより一方のケースから他方のケースを外すことができる。
【0008】
このように、従来の筺体構造に比べてねじの使用が無くなり、簡単に電気機器を組み立てることができ、組立作業性を向上させることができるし、他方のケースと一方のケースとを第1係合部と第3係合部との係合および第2係合部と第4係合部との係合により固定することができて、その固定が強固になるばかりか、組立が容易になり、簡単に電気機器を組立てることができ、組立作業性を向上させることができる。
【0010】
また、かかる構成により、他方のケースに設けた第3係合部のねじ孔にねじを挿入し、回転させることで、このねじの端部を前記傾斜面に接触させ、ねじの端部が前記傾斜面を摺動することにより弾性片が持ち上がり、この弾性片の突部の先端が他方のケースの前記孔から外れた時点で他方のケースを引き抜くことで、この他方のケースの取外しが可能になり、筐体の組立、分解作業性を向上させることができる。
【0011】
また、上記の目的を達成するために、本発明の電気機器装置の筐体構造は、前記他方のケースの前記第3係合部を形成する前記孔の後方にネジ孔を設けて構成し、前記ネジ孔にねじを螺挿することで、前記第1係合部を上方に移動させて、当該第1係合部を構成する前記弾性片部先端の前記突部を、前記他方のケースの前記第3係合部の内面より上方に位置させ、前記他方のケースを前記一方のケースから取外し可能としたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態例を図1乃至図13に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施の形態例に係わる筺体構造を備えた電気機器装置の正面を示す斜視図、図2は同電気機器装置の後面を示す斜視図、図3は同電気機器装置の分解斜視図である。なお、図3において、X−X′方向が前後方向(下部ケースの押込み方向及びこの押込み方向とは反対方向)であり、Y−Y′方向が左右方向である。
【0014】
本発明に係わる筺体構造を備えた電気機器装置は、一方のケースである合成樹脂製の上部ケース1と、他方のケースである金属製の下部ケース2と、表示パネル3と、押ボタンユニット4と、プリント回路板5、6とで構成されている。
【0015】
前記上部ケース1は、図4に示すように上面部1Aと左、右側面部1B、1Cと前面部1Dとを有し且つ後面部が欠如したケース本体を備えており、このケース本体の前記左側面部1Bには放熱孔1aが形成してあり、また、左、右側面部1B、1Cの内面部には、前後に位置させて保持部であるプリント回路板保持部20、21、22、23が上部ケース1と一体に突設されている。
【0016】
前部下側のプリント回路板保持部20は、上下のコ字形突部1e、1fを背中合わせにしてコ字形突部1e、1f間にガイド溝1wを形成し且つ下側のコ字形突部1fと左、右側面部1B、1Cの内面部との間に挿入溝1gを形成したものであり、また、前部上側のプリント回路板保持部21は、上下のコ字形突部1e、1fを背中合わせにしてコ字形突部1e、1f間にガイド溝1wと前部を塞ぐストッパ部1pを形成したものである。
【0017】
また、後部上側のプリント回路板保持部22は、上下のコ字形突部1e、1fを背中合わせにしてコ字形突部1e、1f間にガイド溝1wを形成したものであり、また、後部下側のプリント回路板保持部23は、上下のコ字形突部1e、1fを背中合わせにしてコ字形突部1e、1f間にガイド溝1wを形成し、さらに、上側のコ字形突部1eに対して下側のコ字形突部1fの後部を後方に突出させて、この突出部分を第2係合部(他方の上部ケース側係合部)としての係合部24になし、前記ガイド溝1wの前部にプリント回路板5の切欠き5aと係合する突部1mを形成したものである。また、プリント回路板保持部21、22はコ字形突部1eの上部と上部ケース1の上面部1Aの内面との間には隙間1xが設けてある。
【0018】
そして、後部下側のプリント回路板保持部23には、図4に示すように第1係合部(一方の上部ケース側係合部)である係合部29が形成してある。この係合部29は、前記プリント回路板保持部23の下側のコ字形突部1fの前部に、前方に突出させた片持ち片である弾性片部1kを有しており、この弾性片部1kは、その先端に下方に向って突部1nと、弾性片部1kの下面は後方に傾斜する傾斜面1rとで構成してある。また、左、右側面部1B、1Cの内面部には、中央付近にリブ1hが形成してあり、これらの縦リブ1hの下端部にはリブ1vと隙間1jが形成してある。
【0019】
前記上部ケース1の前面部1Dには、押ボタンユニット4を収容固定する押しボタンユニット収容部25と、液晶表示器7の両側に設けた段差7aを収容する縦リブ1iと、長方形の開口部1sが設けてある。
【0020】
押ボタンユニット収容部25は、押ボタンユニット4の押ボタン4aを収容する複数の孔1gと、突部4bを収容する複数の孔1dと、プリント回路板5に搭載したLED8の光を透過する複数の孔1cがそれぞれ設けてある。
【0021】
前記上部ケース1の上面部1Aの前部内面には、押ボタンユニット4の上面に設けた突部4cを収容する複数のへこみ1bが設けてあり、一方、後部内面には、下部ケース2の後面部2Bの端部2kが係合する係合部26が下部ケース2と一体に形成されている。この係合部26は、傾斜面1uと溝1tとを備えている。
【0022】
前記下部ケース2は、図5に示すように電気機器における静電気やノイズ等をシールドする目的から板金等の導体で一体形成されており、底面部2Aの後面部2Bとを有し、底面部2Aには放熱孔2nが形成してある。
【0023】
また、底面部2Aの両側には上部ケース1の隙間1g、1jと係合するリブ2eが形成してあり、リブ2eの前部には引っ掛け部27が形成してあり、この引っ掛け部27は切欠き2cを有するL字形突部2bよりなる。前記リブ2eの後端部か欠如していて平坦部2jにしてあり、リブ2eの後端部がストッパ部2dに成されている。また、前記底面部2Aの前縁部にはリブ2mが形成されており、こリブ2mの一部には液晶表示器7の下部を固定するL字形の曲げ部2aが設けてある。
【0024】
また、前記下部のケース2の底面部2Aの後部で、その両側部には上部ケース1の係合部29と係合する第3係合部(一方の下部ケース側係合部)である係合部28が設けてあり、この係合部28には孔2lと、後部にネジ孔2pそれぞれ設けてある。この係合部28のねじ孔2pにねじ33を挿入することで押上げ手段を構成している。前記下部のケース2の後面部2BにはU字状の切欠き部2hと孔2gと複数の開口部2iと前記リブ2eの後端部のストッパ部2dに対向した第4係合部(他方の下部ケース側係合部)として切欠き2fとが形成してる。
【0025】
前記表示パネル3は、図3に示すように押ボタンユニット4の押ボタン4aを収容する孔3bと、プリント回路板5に搭載するLED8の光を透過する複数の透明部3aが設けてあり、この透明部3aには光を拡散する拡散処理が施されている。
【0026】
前記押ボタンユニット4は、図7に示すように長方形状のケース本体4Aを備えており、このケース本体4Aの前面部には左、右に位置させて前記上部ケース1の孔1dと係合する突部4bが突設してあり、また、ケース本体4Aの上面部には左、右に位置させて前記上部ケース1のへこみ1bと係合する突部4cが設けてある。
【0027】
また、ケース本体4Aの前面側には複数の押ボタン4aが左、右に並べて配置してあり、これらの押ボタン4aはバネ性を有す押ボタン連結片4dを介してケース本体4Aに取付けてあり、押ボタン4aの下側にはストッパ部4hが設けてある。また、押ボタン4の背面部の下側には電鍵9の先端9aと接触する台4gが形成してある。また、前記ケース本体4A内の下側には複数の溝4iを有する横リブ4jが設けてあり、また、ほぼ中央付近には柱4eが設けてあり、ケース本体4Aと柱4eの下部にはプリント回路板5の前端部5cを収容する溝4fが設けてある。
【0028】
前記プリント回路板5は、図6に示すようにプリント配線板より構成されていて、その配線板本体5Aの上面には液晶表示器7に接続しているケーブル7bと、ケーブル17を接続するコネクタ13a、13bが実装されている。配線板本体5Aの面部の前端部5cには先端9aを有する電鍵9と、LED8が設けてある。
【0029】
また、前記配線板本体5Aの後縁部には、インターフェースを構成するコネクタ14、15、16と、ネジ孔10aを有するホルダー10が設けてあり、このホルダー10にはケーブルホルダー11aで固定したケーブル11と、電源スイッチ12が搭載してある。また、配線板本体5Aの両側の前端部には面取り部5bが、後部には切欠き部5aがそれぞれ形成してある。
【0030】
前記プリント回路板6はプリント配線板よりなり、この配線板本体6Aの下面の側部にはケーブル17を接続するコネクター13cが搭載してある。また、配線板本体6Aの両側の前端部には面取り部6aが形成してある。
【0031】
次に、上記のように構成された電気機器の組み立て動作を説明する。
まず、上部ケース1の前部外側に表示パネル3を貼り付け固定する。次に、押ボタンユニット4を上部ケース1の前面部1Dの内側に収容し、上部ケース1のへこみ1b、孔1dと、押ボタンユニット4の突部4b、4cをそれぞれ係合する。ここで、上部ケース1の孔1dと押ボタンユニット4の突部4bとの係合は押ボタンユニット4の上下方向を固定し、一方、上部ケース1のへこみ1bと押ボタンユニット4の突部4cの係合は押ボタンユニットの上部の水平方向を固定している。
【0032】
次に、プリント回路板5、6を、それぞれに搭載してあるコネクター13b、13cに接続ケーブル17を挿入して互いに電気的に接続する。一方、液晶表示器7に接続された接続ケーブル7bの先端をプリント回路板5に搭載されたコネクタ13aに挿入して電気的に接続する。
【0033】
次に、上記のように液晶表示器7と、接続ケーブル17を介して電気的に接続したプリント回路板5、6を、上部ケース1の左、右側面部1B、1Cに設けたプリント回路保持部22、23のガイド溝1wに、プリント回路板5、6の左、右側縁部を挿入し、このプリント回路板5、6を、上部ケース1の背面から前方に移動させ、プリント回路板5、6の左、右側縁部を前側部のプリント回路板保持部20、21のガイド溝1wに順次挿入して、後側部のプリント回路板23の突部1mに、プリント回路板5の後部に設けた切欠き5aを係合してプリント回路板5を上部ケース1に固定する。一方、プリント回路板6を収容し、プリント回路板6の後端部6bを、プリント回路板5の後縁部に搭載したホルダー10の端部10bで押さえることで、プリント回路板6の水平方向を固定している。
【0034】
ここで、プリント回路板5、6の前部へ面取り部5b、6aと、プリント回路保持部20、21、22、23のガイド溝1wの入口部分の丸味1zは、プリント回路板5、6を挿入する際の作業性を容易にしている。
【0035】
一方、液晶表示器7の上部を上部ケース1の前面部1Dの内面と突部1lとの間に係合することで液晶表示器7の上部の水平方向を押さえ、液晶表示器7の両側に設けた段差7aを上部ケース1の前面部1Dの縦リブ1iの内側に収容することで液晶表示器7の左、右方向の動きを押えている。
【0036】
次に、前記上部ケース1と下部ケース2の固定を説明する。
まず、上部ケース1を反転させてその上面部1Aを下にした状態で、上部ケース1の前部のプリント回路板保持部20の下側に下部ケース2のL字形突部2bを挿入して係合し、この上部ケース2を前部のプリント回路板保持部20の部分を支点にして上部ケース1側に倒して下部ケース2を上部ケース1に重ねて、下部ケース2の左、右のリブ2eを上部ケース1の隙間1g、1jに係合させる。
【0037】
次に、この下部ケース2を前方に押し込むことにより、図8に示すように上部ケース1のプリント回路板保持部23の前方に設けた係合部29の弾性片部1kの突部1nを、下部ケース2の後部の両側部に設けた係合部28の面部に摺接させて、上部ケース1の突部1nを下部ケース2の係合部28の孔2lに係合する。さらに、下部ケース2の後面部2Bの端部2kを、上部ケース1の後面中央付近の係合部26の傾斜面1uに摺接させてこの端部2kを溝1tに係合する。この時、下部ケース2の切欠き2fに上部ケース1の後部下側プリント回路板保持部23の下側のコ字形突部1fの後端部である係合部24が係合する。
【0038】
尚、前部でのプリント回路板保持部20とL字形突部2bとの係合と、後部の切欠き2fへの係合部24の係合は上部ケース1と下部ケース2の上下方向を固定し、上部ケース1の後部下側のプリント回路板保持部23の前方に設けた係合部29の弾性片部1kの突部1nと下部ケース2の孔2lの係合と、後部中央付近の係合、すなわち、下部ケース2の後面部2Bの端部2kの上部ケース1への係合部26は水平方向を固定している。
【0039】
また、上記したように下部ケース2は下部ケース1の取付位置に下方より図8および図9に示すように矢印(イ)方向へ載置し、矢印(ロ)方向へスライドするため上部ケース1の弾性片部1kの突部1nが下部ケース2の係合部28の孔2lに係合する。
【0040】
また、以上の説明においては、上部ケース1の保持部としてのプリント回路板保持部20、23が、プリント回路板5を案内し、且つ保持する作用と、下部ケース2を係合させる作用(「下部ケース係合部」としての作用)とを成しており、これによって、下部ケース2を成形するモールド型が容易に作成可能な構造としている。しかしながら、これらの作用を共有させる必要はなく、実施態様によっては、プリント回路板保持部20、23と下部ケース係合部とを別々に設けることができる。すなわち、上部ケース1の左、右側面部1B、1Cの内面部の少し上方に、プリント回路板5の保持用に用いられるプリント回路板保持部を形成してもよい。この場合、その形状はプリント回路板保持部20、23と同様にすればよいことは明らかである。
【0041】
さらに、前記下部ケース2の上部ケース1からの取外しは、図10および図11に示すように下部ケース2の後部の両側部に設けた係合部28のねじ孔2pにねじ33を挿入、回転させることで、上部ケース1の係合部29が矢印(ハ)方向に移動し、下部ケース1の弾性片部1kの突部1nが下部ケース2の後部両側の係合部28の内面より上方に位置した時点で下部ケース2を矢印(ニ)方向へ引き抜くことで下部ケース2の取外しを可能としている。ここで、上部ケース1の弾性片部1kの傾斜面1rは、下部ケース2の取外しをスムーズにしている。最後に、ネジ32を下部ケース2の孔2gを通して、プリント回路板5のホルダー10のねじ孔10aに螺挿することにより組立が完了する。
【0042】
この組立が完了した状態の電気機器装置を図1及び図2に示す。尚、ねじ32は下部ケース2と、プリント回路板5のアースをホルダー10を介して電気的に導通させることを目的としている。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明の電気機器装置の筐体構造によれば、ケース本体の、他方のケースの押し込み方向に直交する両側面部の内側に他方のケースを保持する保持部を、この他方のケースの押し込み方向に複数設け、これらの保持部の前記押し込み方向とは反対側の後端部のものをコ字形突部とし、当該コ字形突部の前部に前方に突出させた片持ち片の弾性片部であって、先端に設けられた下方に向かった突部と当該先端から後方に向かって上り傾斜する傾斜面とからなる弾性片部によって第1係合部を形成し且つ当該コ字形突部の後部を後方に突出させて第2係合部を形成した一方のケースと、一方のケースの前記第1係合部に係脱可能に係合する底面部に設けた孔から成る第3係合部と、一方のケースの前記押し込み方向に向かって最前の保持部に掛けられる引っ掛け部と、一方のケースの前記第2係合部に係脱可能に係合する後面部に設けた切欠きから成る第4係合部とを有する他方のケースとを備え、前記引っ掛け部を前記保持部に掛けて一方のケース側に回動してこの一方のケースに重ねて押し込むことにより、前記第1係合部の前記弾性片部先端の前記突部に前記第3係合部の前記孔を係合し、且つ、前記第2係合部に前記第4係合部の切欠きを係合することで前記一方のケースと前記他方のケースとを固定することにより、一方のケースの前記押し込み方向に向かって最前の保持部に他方のケースの引っ掛け部に掛けて、この他方のケースを一方のケース側に回動してこの一方のケースに重ねて押し込むことにより、第1係合部に第3係合部を係合し且つ第2係合部に第4係合部を係合して、一方のケースに他方のケースを組み立てることができ、また、前記押し上げ手段により第1係合部を押し上げることによりこの第1係合部と第3係合部との係合を解除して、他方のケースを一方のケース側とは反対側に回動して後退させることにより一方のケースから他方のケースを外すことができる。
【0044】
このように、従来の筺体構造に比べてねじの使用が無くなり、簡単に電気機器を組み立てることができ、組立作業性を向上させることができるし、他方のケースと一方のケースとを第1係合部と第3係合部との係合および第2係合部と第4係合部との係合により固定することができて、その固定が強固になるばかりか、組立が容易になり、簡単に電気機器を組立てることができ、組立作業性を向上させることができる。
【0045】
また、本発明は、他方のケースに設けた第3係合部のねじ孔にねじを挿入、回転させることで、このねじの端部を前記傾斜面に接触させ、ねじの端部が前記傾斜面を摺動することにより弾性片が持ち上がり、この弾性片の突部の先端が他方のケースの前記孔から外れた時点で他方のケースを引き抜くことで、この他方のケースの取外しが可能になり、筐体の組立、分解作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例に係わる筺体構造を備えた電気機器装置の正面側から見た斜視図である。
【図2】同電気機器装置の後面から見た斜視図である。
【図3】同電気機器装置の分解斜視図である。
【図4】上部ケースの斜視図である。
【図5】下部ケースの斜視図である。
【図6】プリント回路板の斜視図である。
【図7】押ボタンユニットの斜視図である。
【図8】上部ケースと下部ケースの係合状態に示す斜視図である。
【図9】同部分詳細図でる。
【図10】上部ケーと下部ケースの取外し状態を示す部分詳細図である。
【図11】同部分詳細図でる。
【図12】押ボタンユニットとプリント回路板の係合状態を示す斜視図である。
【図13】液晶表示器の固定状態を示す斜視図である。
【図14】従来の電気機器装置の筺体構造の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 上部ケース(一方のケース)
1k 弾性片部
1n 突部
1r 傾斜面
2 下部ケース(他方のケース)
2l 孔
2p ねじ孔
2f 切欠き(第4係合部)
24 係合部(第2係合部)
28 係合部(第3係合部)
29 係合部(第1係合部)
33 ねじ(押上げ手段)
Claims (2)
- ケース本体の、他方のケースの押し込み方向に直交する両側面部の内側に他方のケースを保持する保持部を、この他方のケースの押し込み方向に複数設け、これらの保持部の前記押し込み方向とは反対側の後端部のものをコ字形突部とし、当該コ字形突部の前部に前方に突出させた片持ち片の弾性片部であって、先端に設けられた下方に向かった突部と当該先端から後方に向かって上り傾斜する傾斜面とからなる弾性片部によって第1係合部を形成し且つ当該コ字形突部の後部を後方に突出させて第2係合部を形成した一方のケースと、
一方のケースの前記第1係合部に係脱可能に係合する底面部に設けた孔から成る第3係合部と、一方のケースの前記押し込み方向に向かって最前の保持部に掛けられる引っ掛け部と、一方のケースの前記第2係合部に係脱可能に係合する後面部に設けた切欠きから成る第4係合部とを有する他方のケースとを備え、
前記引っ掛け部を前記保持部に掛けて一方のケース側に回動してこの一方のケースに重ねて押し込むことにより、前記第1係合部の前記弾性片部先端の前記突部に前記第3係合部の前記孔を係合し、且つ、前記第2係合部に前記第4係合部の切欠きを係合することで前記一方のケースと前記他方のケースとを固定することを特徴とする電気機器装置の筐体構造。 - 前記他方のケースの前記第3係合部を形成する前記孔の後方にネジ孔を設けて構成し、前記ネジ孔にねじを螺挿することで、前記第1係合部を上方に移動させて、当該第1係合部を構成する前記弾性片部先端の前記突部を、前記他方のケースの前記第3係合部の内面より上方に位置させ、前記他方のケースを前記一方のケースから取外し可能としたことを特徴とする請求項1記載の電気機器装置の筐体構造。
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1995
- 1995-11-17 JP JP32249295A patent/JP3681205B2/ja not_active Expired - Fee Related
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