JP3233247B2 - 電気機器装置の筐体構造とその分解方法 - Google Patents

電気機器装置の筐体構造とその分解方法

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JP3233247B2 JP08922294A JP8922294A JP3233247B2 JP 3233247 B2 JP3233247 B2 JP 3233247B2 JP 08922294 A JP08922294 A JP 08922294A JP 8922294 A JP8922294 A JP 8922294A JP 3233247 B2 JP3233247 B2 JP 3233247B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話機やファクシミリ
等のように電話回線を使用して情報通信を行う電気機器
装置またはその他の電気機器装置の筐体構造とこの筐体
構造の分解方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来電話回線を使用して情報通信を行う
通信端末装置等の電気機器においては、図14に示すよ
うに筐体構造は板金等から成り、複数のボスcを有する
上部ケースaとL字形の下部ケースbの内部にプリント
回路板dを収容固定し、上部ケースaの前部には表示パ
ネルe、fを固定し、プリント回路板dには集合コネク
タgと電鍵hが搭載してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電気機器の筐体構造では上部ケースaが板金構造で
あるため製造上多くの工数を要し、また組立てにあたっ
ては下部ケースbを上部ケースaの複数のボスcに多く
のねじiを用いて固定するため、組立ての作業性が悪い
などの問題点があった。
【0004】本発明は上記欠点を改善するためになされ
たもので、その第1の目的とするところは、従来の筐体
構造に比べてねじの使用が無くなり、簡単に電気機器を
組立てることができ、組立作業性を向上させることがで
きる一方、下部ケースと上部ケースの係合部を設けるこ
とにより固定が強固になるばかりか、組立が容易になる
電気機器装置の筐体構造を提供することにある。
【0005】また、本発明の第2の目的とするところ
は、筐体の組立、分解作業性を向上させることができる
電気機器装置の筐体構造を提供することにある。
【0006】また、本発明の第3の目的とするところ
は、下部ケースに対してねじを付加することで筐体の取
り外しが容易にできて、電気機器装置の筐体の分解がで
きてこの筐体の分解作業性を向上させることができる電
気機器装置の筐体構造の分解方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明の電気機装置の筐体構造は、上部ケ
ース本体の左、右側面部の内側に前後方向に所定の間隔
をおいて複数の保持部を設け、これら保持部中間のも
のに一方の上部ケース側係合部を形成し且つこれら保持
部の後端のものに他方の上部ケース側係合部を形成した
上部ケースと、前記一方の上部ケース側係合部に係脱可
能に係合してねじの螺進によりこの係合を解除する一方
の下部ケース側係合部と、最前の保持部に掛けられる
左、右側の引っ掛け部と、前記他方の上部ケース側係合
部に係脱可能に係合する他方の下部ケース側係合部とを
有し、前記引っ掛け部を前記保持部に掛けて前記上部ケ
ース側に回動してこの上部ケースに重ね、この後前方に
押し込むことにより、前記一方の上部ケース側係合部に
前記一方の下部ケース側係合部を前後方向に係合し
、前記他方の上部ケース側係合部に前記他方の下部ケ
ース側係合部を上下方向に係合する下部ケースとを備え
たことを特徴とする。
【0008】上記の第2の目的を達成するために、本発
明の電気機器装置の筐体構造は、請求項1記載の電気機
器装置の筐体構造において、前記上部ケースの一方の上
部ケース側係合部を、前記保持部の端面に形成されて後
方に傾斜する傾斜面と、この傾斜面と前記保持部の前面
とがなす係合突部とで構成し、前記下部ケースの一方の
下部ケース側係合部を、前記下部ケースの面部に形成さ
れた片持ち状の弾性片部に、前記係合突部に係脱可能に
係合する突部と前記ねじが螺挿されるねじ孔とを形成し
て構成した。
【0009】また、上記の第3の目的を達成するため
に、本発明の電気機器装置の筐体構造は、上部ケース本
体の左、右側面部の内側に前後方向に所定の間隔をおい
て複数の保持部を設け、これら保持部の中間のものに一
方の上部ケース側係合部を形成し且つこれら保持部の後
端のものに他方の上部ケース側係合部を形成した上部ケ
ースと、前記一方の上部ケース側係合部に係脱可能に係
合してねじの螺進によりこの係合を解除する一方の下部
ケース側係合部と、最前の保持部に掛けられる左、右側
の引っ掛け部と、前記他方の上部ケース側係合部に係脱
可能に係合する他方の下部ケース側係合部とを有し、前
記引っ掛け部を前記保持部に掛けて前記上部ケース側に
回動してこの上部ケースに重ね、この後前方に押し込む
ことにより、前記一方の上部ケース側係合部に前記一方
の下部ケース側係合部を前後方向に係合し、且つ、前記
他方の上部ケース側係合部に前記他方の下部ケース側係
合部を上下方向に係合する下部ケースとを備えた電気機
器装置の筐体構造の分解方法であって、前記下部ケース
の一方の下部ケース側係合部に、ねじ孔と突部を有する
片持ち状の弾性片部を設け、前記ねじ孔にねじを挿入し
て回転させることにより、このねじの端部を前記一方の
上部ケース側係合部の傾斜面に接触摺動させて前記弾性
片部を上部ケースから下方に移動させて、前記突部と前
記上部ケース側係合部との係合を外し、前記ねじの端部
を前記傾斜面で滑るようにして、前記上部ケースに対し
前記下部ケースを後方に移動させるようにしたことを
特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の電気機器装置の筐体構造では、
従来の筐体構造に比べてねじの使用が無くなり、簡単に
電気機器を組立てることができ、組立作業性を向上させ
ることができる一方、下部ケースと上部ケースの係合部
を設けることにより固定が強固になるばかりか、組立が
容易になり、簡単に電気機器を組立てることができ、組
立作業性を向上させることができる。
【0011】また、請求項2記載の電気機器装置では、
前記下部ケースに設けた下部ケース側係合部のねじ孔に
ねじを挿入、回転させることで、このねじの端部を前記
傾斜面に接触させ、ねじの端部が前記傾斜面を摺動する
ことにより下部ケース側係合部が移動し、下部ケースの
突部の先端が上部ケースの係合突部の最下部より下方に
位置した時点で下部ケースを引き抜くことで下部ケース
の取外しが可能になり、筐体の組立、分解作業性を向上
させることができる。
【0012】また、請求項3記載の電気機器装置の筐体
構造の分解方法では、ねじを付加することにより、電気
機器装置の筐体の分解ができてこの筐体の分解作業性を
向上させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図13に基
づいて説明する。図1は本発明の一実施例に係わる筐体
構造を備えた電気機器装置の正面を示す斜視図、図2は
同電気機器装置の後面を示す斜視図、図3は同電気機器
装置の分解斜視図である。
【0014】本発明に係わる筐体構造を備えた電気機器
装置は、合成樹脂製の上部ケース1と金属製の下部ケー
ス2と表示パネル3、4とLEDプリント回路板5とプ
リント回路板9、10とで構成されている。
【0015】上部ケース1は図4に示すように上面部1
Aと左、右側面部1B、1Cと前面部1Dとを有してお
り、後面部が欠如している。前記左側面部1Bには放熱
孔1aが、上面部1Aの後部には放熱孔1vがそれぞれ
形成してあり、また、左、右側面部1B、1Cの内面部
には、前後および中央に位置させて保持部であるプリン
ト回路板保持部20、21、22が上部ケース1と一体
に突設されている。
【0016】前側のプリント回路板保持部20は、上下
のコ字形突部1e、1fを背中合わせにしてコ字形突部
1e、1f間にガイド溝1zを形成し且つ下側のコ字形
突部1fと左、右側面部1B、1Cの内面部との間に挿
入溝1gを形成したものである。
【0017】また、中央のプリント回路板保持部21
は、上側のコ字形突部1eの背面部と、突部1cとの間
にガイド溝1zを形成し、且つ下側の突部1cと左、右
側面部1B、1Cの内面部との間に挿入溝1gを形成し
たものであり、また、後側のプリント回路板保持部22
は図4に示すように上下のコ字形突部1e、1fを背中
合わせにしてこの間に四角状の突部1uを配してコ字形
突部1eと四角状の突部1uの上部と、コ字形突部1f
と四角状の突部1uの下部との間にそれぞれガイド溝1
zを形成し、且つ下部のコ字形突部1fと左、右側面部
1B、1Cの内面部との間に挿入溝1gを形成し、更に
上部のコ字形突部1eおよび四角状の突部1uに対して
下側のコ字形突部1fの後部を後方に突出させて、この
突出部分を他方の上部ケース側係合部としての係合部2
3になし、前記ガイド溝1zの前部にプリント回路板9
の切欠き9fと係合する係合突部1mを形成したもので
ある。
【0018】そして、中央のプリント回路板保持部21
には、図8に示すように一方の上部ケース側係合部であ
る係合部40が形成してある。この係合部40は、前記
プリント回路板保持部21の端面に形成されて後方に傾
斜する傾斜面1dと、この傾斜面1dと前記プリント回
路板保持部21の前面がなす係合突部21dとで構成し
てある。また、左、右側面部1B、1Cの内面部には、
前後に位置させて縦リブ1hが形成してあり、これらの
縦リブ1hの下端部にはリブ1yと間隙1jが形成して
ある。
【0019】前記上部ケース1の前面部1Dには、LC
Dプリント回路板5を収容固定するLCDプリント回路
板収容部24と集合コネクタ12を収容する長方形状の
開口部1tと、電鍵11のキートップ11aを収容する
孔1tと下部ケース2の端部2mと係合する段差1iが
設けてある。
【0020】LEDプリント回路板収納部24は、長方
形状の開口部1rと、LEDプリント回路板5に搭載し
た複数のLED5bの光を透過する複数の孔1qと、L
EDプリント回路板5の上部を狭持する溝1S、1Pを
有する複数の縦リブ1lと、LEDプリント回路板5の
端部5Cを収容する溝1Kを備えている。尚、縦リブ1
lの溝1Sは、他のリブ1Pより浅くなっている。
【0021】前記上部ケース1の上面部1Aの後部内面
の左右には、下部ケース2の後面部2Bの端部2Kが係
合する他方の上部ケース側係合部である係合部25が下
部ケース2と一体に形成されている。この係合部25は
傾斜面1xと溝1wとを備えている。
【0022】前記下部ケース2は、図5に示すように電
気機器における静電気やノイズ等をシールドする目的か
ら板金等の導体で一体形成されており、底面部2Aと後
面部2Bとを有し、底面部2Aには放熱孔2nが形成し
てある。
【0023】また、底面部2Aの両側には上部ケース1
の間隙1g、1jと係合するリブ2eが形成してあり、
リブ2eの前部には引っ掛け部27が形成してあり、こ
の引っ掛け部27は切欠き2cを有するL字形突部2b
よりなる。また、前記リブ2eの後端部は欠如していて
平坦部2jにしてあり、リブ2eの後端部がストッパ部
2qに成されている。また、前記底面部2Aの前縁部に
はリブ2mが形成されている。
【0024】また、前記下部ケース2の底面部2Aの中
央で、その両側部には上部ケース1の係合部40と係合
する一方の下部ケース側係合部である係合部26が設け
てあり、この係合部26は、前記底面部2Aより切り出
された片持ち片である弾性片部26Aを有しており、こ
の弾性片部26Aには、その内面先側に突部2lが、ま
た、突部2lの後部にねじ孔2pがそれぞれ設けてあ
り、弾性片部26Aは内側に曲げられている。
【0025】前記下部ケース2の後面部2BにはU字状
の切欠部2hとねじ孔2gと複数の開口部2Sと前記リ
ブ2eの後端部のストッパ部2qに対向した他方の下部
ケース側係合部として切り欠き2fとが形成してある。
【0026】前記表示パネル3は、図4に示すようにL
EDプリント回路板5に搭載するLED5bの光を透過
する複数の透明部3aが設けてあり、この透明部3aに
は光を拡散する拡散処理が施されている。
【0027】前記表示パネル4は、図4に示すようにプ
リント回路板9に搭載する集合コネクタ12を収容する
切り欠き4aと電鍵11の先端11aを収容する孔4b
が設けてある。
【0028】前記プリント回路板9は、図6に示すよう
にプリント配線板より構成されていて、その配線板本体
9Aの上面には接続ケーブル10Cを接続するコネクタ
14が実装されている。配線板本体9Aの面部にはスペ
ーサ8を装着する孔9Cと、スペーサ7を装着する孔9
bとが設けてあり、配線板本体9Aの前端部にはキート
ップ11aを有する電鍵11と、集合コネクタ12と、
ホルダー6を装着する孔9Sと、LEDプリント回路板
5を接続するコネクタ15が設けてある。
【0029】また、前記配線板本体9Aの後縁部には、
インターフェースを構成するコネクター30、31と、
複数の電鍵16、28と、ねじ孔29aを有するアース
ターミナル29が設けてあり、電鍵16、28にはキー
トップ16a、28aを備えており、電鍵28は電鍵1
6より後方に位置している。また、配線板本体9Aの両
側の前端部には面取り部9dが、後部には切欠き部95
がそれぞれ形成してある。
【0030】前記プリント回路板10はプリント配線板
よりなり、この配線板本体10Aの上面の前部には接続
ケーブル10Cを接続するコネクタ13が設けてあり、
そして、配線板本体10Aの隅角部及び後部中央には孔
10aが設けてある。また、配線板本体10Aの後縁部
には電源ケーブル18を固定するケーブルホルダー18
aと、電源スイッチ19を固定、搭載したプリント回路
板ホルダー17が設けてあり、プリント回路板ホルダー
17の端部17aにはねじ孔7bが形成してある。ま
た、配線板本体10Aの両側の前端部には面取り部10
dが、後部には切欠部10bがそれぞれ形成してある。
【0031】前記LEDプリント回路板5はプリント配
線板よりなり、その表面には複数のLED5bと離面に
はコネクタ55を搭載し、中央の端面にはへこみ5aと
両端には突起部5Cを形成している。また、コネクタ5
fを介して接続ケーブル5dが設けてある。前記スペー
サ7には、突起7aと板バネ7bが設けてある。
【0032】次に、上記のように構成された電気機器の
組み立て動作を説明する。まず、上部ケース1の前部外
側に表示パネル3、4を貼り付け固定する。前記プリン
ト回路板9、10は、実装された電子部品が互いに干渉
しないように間隔をあけるため各プリント回路板9、1
0間にスペーサ7を介在させて、スペーサ7の上、下端
に突設された突起7aを各プリント回路板9、10の孔
9b、10aに挿入して板バネ7bの作用により固定す
る。また、前記プリント回路板9の孔9aには、下面か
らスペーサ8の突起8aが挿入して板バネ8bの作用に
より固定する。
【0033】一方、前記LEDプリント回路板5に接続
された接続ケーブル5dの先端をプリント回路板9に搭
載されたコネクタ15に接続固定する。また、ホルダー
6の突起6aをプリント回路板の孔9sに挿入固定す
る。
【0034】次に、上記のようにLEDプリント回路板
5と、スペーサ6と、スペーサ7を介して固定したプリ
ント回路板10と、スペーサ8を搭載したプリント回路
板9を、上部ケース1の左、右側面部に設けたプリント
回路板保持部22のガイド溝1Zに、プリント回路板9
の左、右側縁部を挿入し、このプリント回路板9を、上
部ケース1の背面から前方に移動させ、プリント回路板
9の左、右側縁部を中央部および前側部のプリント回路
板保持部21、20のガイド溝1Zに順次挿入して、後
側部のプリント回路板22の突部1mに、プリント回路
板9、10の後部に設けた切欠9b、10bを係合して
プリント回路板9、10を上部ケース1に固定する。
【0035】ここで、プリント回路板9、10の前部へ
の面取り部9d、10dと、プリント回路板保持部2
0、21、22のガイド溝1Zの入口部分の丸味nは、
プリント回路板9、10を挿入する際の作業性を容易に
している。
【0036】一方、LEDプリント回路板5の上部を上
部ケース1のLEDプリント回路板収容部24に設けた
縦リブ1lの溝1s、1pに係合し、両突起部5cを溝
1kに収容し、さらに下部をプリント回路板9に搭載し
たホルダー6でLEDプリント回路板5の後方への動き
を押さえ、ホルダー6のバネ性を有する固定部6bは衝
撃を吸収している。ここでLEDプリント回路板5のへ
こみ5aと、上部ケース1のLEDプリント回路板収容
部24に設けた縦リブ1lの溝1sは、LEDプリント
回路板5の位置決めとしている。
【0037】また、上部ケース1のLEDプリント回路
板収容部24に設けた縦リブ1lは、プリント回路板9
に搭載したホルダー6で前方に押された場合のLEDプ
リント回路板5の変形を防止している。
【0038】次に、前記上部ケース1と下部ケース2の
固定を説明する。まず、上部ケース1を反転させてその
上面部1Aを下にした状態で、上部ケース1の前部のプ
リント回路板保持部20の下側に下部ケース2のL字形
突部2bを挿入して係合し、この下部ケース2を前部の
プリント回路板保持部20の部分を支点にして上部ケー
ス1側に倒して下部ケース2を上部ケース1に重ねて、
下部ケース2の左右のリブ2eを上部ケース1の間隔1
g、1jに係合させる。
【0039】次に、この下部ケース2を前方に押し込む
ことにより、図8に示すように下部ケース2の中央付近
の両側部に設けた係合部26の突部2lを、上部ケース
1の係合部40の傾斜面1dに摺接させてこの突部2l
を係合部40に係合する。さらに、下部ケース2の後面
部2Bの端部2Kを、上部ケース1の後面中央付近の係
合部25の傾斜面1Xに摺接させてこの端部2Kを溝1
Wに係合する。この時、下部ケース2の切欠2fに上部
ケース1の後部下側のコ字形突部15の後端部である係
合部23が係合する。
【0040】尚、前部でのプリント回路板保持部20と
L字形突部2bとの係合と、後部の切欠2fへの係合部
23の係合は上部ケース1と下部ケース2の上下方向を
固定し、上部ケース1の中央付近の係合部40と下部ケ
ース2の突部2lの係合と、後部中央付近の係合、すな
わち、下部ケース2の後面部2Bの端部2Kの上部ケー
ス1への係合部25は水平方向を固定している。
【0041】また、上記したように下部ケース2は上部
ケース1の取付位置に下方より図7および図8に示すよ
うに矢印(イ)方向へ載置し、矢印(ロ)方向へスライ
ドするため下部ケース2の突部2lが上部ケース1の中
央付近の係合部40に係合する。
【0042】また、以上の説明においては、上部ケース
1の保持部としてのプリント回路板保持部20、21、
22が、プリント回路板9を案内し、且つ保持する作用
と、下部ケース2を係合させる作用(「下部ケース係合
部」としての作用)とを成しており、これによって、下
部ケース2を成形するモールド型が容易に作成可能な構
造としている。しかしながら、これらの作用を共有させ
る必要はなく、実施態様によっては、プリント回路板保
持部20、21、22と下部ケース係合部とを別々に設
けることができる。すなわち、上部ケース1の左、右側
面部1B、1Cの内面部の少し上方に、プリント回路板
9の保専用に用いられるプリント回路板保持部を形成し
てもよい。この場合、その形状はプリント回路板保持部
20、21、22と同様にすればよいことは明らかであ
る。
【0043】さらに、前記下部ケース2の上部ケース1
からの取外しは、図9および図10に示すように下部ケ
ース2の中央付近の両側部に設けた係合部26のねじ孔
2Pにねじ33を挿入、回転させることで下部ケース2
の係合部26が矢印(ハ)方向に移動し、下部ケース2
の突部2lの先端が上部ケース2の中央付近の係合部4
0の最下部より下方に位置した時点で下部ケース2を矢
印(ニ)方向へ引き抜くことで下部ケース2の取外しを
可能としている。ここで、下部ケース2の係合部26の
内側への曲げは上部ケース1の係合部40と、下部ケー
ス2の係合部26の係合を確実にし、さらに上部ケース
1の傾斜面1dは、下部ケース2の突部2lの係合と、
下部ケース2の取外しをスムーズにしている。
【0044】なお、図11に示すように、下部ケース2
は上部ケース1に対して、前部のプリント回路板保持部
20とL字型突部2bとの係合と、後部の切欠き23の
係合とで上下方向を固定する両端支持構造となり、下部
ケース2の係合部26の下方への移動時には下部ケース
2の中央部が下方に移動するため(下部ケース2が少し
湾曲する)、ねじ33を回す力と係合部26の変移が少
なくて済み、下部ケース2を取り外す際の作業性を容易
にしている。
【0045】また、前記プリント回路板9の下面に搭載
したスペーサ8は、電気機器が下面より押された場合の
下部ケース2とプリント回路板9との接触を防止してい
る。最後に、ねじ32を下部ケース2の孔2gを通し
て、プリント回路板10のプリント回路板ホルダー17
のねじ孔17bに螺挿することにより全体の組み立てが
完了する。
【0046】この組み立てが完了した状態の電気機器装
置を図1乃至図2に示す。尚、ねじ32は下部ケース2
と、プリント回路板9、10のアースをプリント回路板
ホルダー17を介して電気的に導通させることを目的と
しており、本発明の電気機器装置の筐体構造の組み立て
には付随的なものである。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気機器
装置の筐体構造は、上部ケース本体の左、右側面部の内
側に前後方向に所定の間隔をおいて複数の保持部を設
け、これらの保持部の少なくとも中間のものに一方の上
部ケース側係合部を形成し且つ上部ケース本体に他方の
上部ケース側係合部を形成した上部ケースと、一方の上
部ケース側係合部に係脱可能に係合してねじの螺進によ
りこの係合を解除する一方の下部ケース側係合部と、最
前の保持部に掛けられる左、右側の引っ掛け部と、他方
の上部ケース側係合部に係脱可能に係合する他方の下部
ケース側係合部とを有し、前記引っ掛け部を前記保持部
に掛けて前記上部ケース側に回動してこの上部ケースに
重ねて押し込むことにより、一方の上部ケース側係合部
に一方の下部ケース側係合部を係合し且つ他方の上部ケ
ース側係合部に他方の下部ケース側係合部を係合する下
部ケースとを備えたから、従来の筐体構造に比べてねじ
の使用が無くなり、簡単に電気機器を組立てることがで
き、組立作業性を向上させることができる一方、下部ケ
ースと上部ケースの係合部を設けることにより固定が強
固になるばかりか、組立が容易になり、簡単に電気機器
を組立てることができ、組立作業性を向上させることが
できる。
【0048】また、本発明の電気機器装置の筐体構造
は、請求項1記載の電気機器装置の筐体構造において、
前記上部ケースの一方の上部ケース側係合部を、前記保
持部の端面に形成されて後方に傾斜する傾斜面と、この
傾斜面と前記保持部の前面とがなす係合突部とで構成
し、前記下部ケースの一方の下部ケース側係合部を、前
記下部ケースの面部に形成された片持ち状の弾性片部
に、前記係合突部に係脱可能に係合する突部と前記ねじ
が螺挿されるねじ孔とを形成して構成したから、前記下
部ケースに設けた下部ケース側係合部のねじ孔にねじを
挿入、回転させることで、このねじの端部を前記傾斜面
に接触させ、ねじの端部が前記傾斜面を摺動することに
より下部ケース側係合部が移動し、下部ケースの突部の
先端が上部ケースの係合突部の最下部より下方に位置し
た時点で下部ケースを引き抜くことで下部ケースの取外
しが可能になり、筐体の組立、分解作業性を向上させる
ことができる。
【0049】また、本発明の電気機器装置の筐体構造の
分解方法は、下部ケースに、ねじ孔と突部を有する片持
ち状の弾性片部を設け、前記ねじ孔にねじを挿入して回
転させることにより、このねじの端部を上部ケースの保
持部の傾斜面に接触摺動させて前記弾性片部を上部ケー
スから下方に移動させて、下部ケースに設けた突部と上
部ケースの保持部との係合を外し、上部ケースに対して
下部ケースを後方に移動させるようにしたから、ねじを
付加することにより、電気機器装置の筐体の分解ができ
てこの筐体の分解作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる筐体構造を備えた電
気機器装置の正面を示す斜視図である。
【図2】同電気機器装置の後面を示す斜視図である。
【図3】同電気機器装置の分解斜視図である。
【図4】上部ケースの斜視図である。
【図5】下部ケースの斜視図である。
【図6】プリント回路板の斜視図である。
【図7】上部ケースと下部ケースの係合状態を示す斜視
図である。
【図8】同部分詳細図である。
【図9】上部ケースと下部ケースの取外し状態を示す部
分詳細図である。
【図10】同部分詳細図である。
【図11】同部分断面図である。
【図12】LEDプリント回路板の装着状態を示す斜視
図である。
【図13】LEDプリント回路板の斜視図である。
【図14】従来の電気機器装置の筐体構造の分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 上部ケース 1d 傾斜面 2 下部ケース 2l 突部 2p ねじ孔 21 プリント回路板保持部(保持部) 21d 係合突部 26 係合部(一方の下部ケース側係合部) 26A 弾性片部 33 ねじ 40 係合部(一方の上部ケース側係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−231792(JP,A) 特開 平6−334359(JP,A) 実開 昭57−134879(JP,U) 実開 昭61−188387(JP,U) 実開 昭63−6772(JP,U) 実開 平5−6880(JP,U) 実開 昭59−180371(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 5/00 - 5/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部ケース本体の左、右側面部の内側に
    前後方向に所定の間隔をおいて複数の保持部を設け、こ
    れら保持部中間のものに一方の上部ケース側係合部を
    形成し且つこれら保持部の後端のものに他方の上部ケー
    ス側係合部を形成した上部ケースと、前記 一方の上部ケース側係合部に係脱可能に係合してね
    じの螺進によりこの係合を解除する一方の下部ケース側
    係合部と、最前の保持部に掛けられる左、右側の引っ掛
    け部と、前記他方の上部ケース側係合部に係脱可能に係
    合する他方の下部ケース側係合部とを有し、前記引っ掛
    け部を前記保持部に掛けて前記上部ケース側に回動して
    この上部ケースに重ね、この後前方に押し込むことによ
    り、前記一方の上部ケース側係合部に前記一方の下部ケ
    ース側係合部を前後方向に係合し且つ、前記他方の上
    部ケース側係合部に前記他方の下部ケース側係合部を
    下方向に係合する下部ケースとを備えたことを特徴とす
    る電気機器装置の筐体構造。
  2. 【請求項2】 前記上部ケースの一方の上部ケース側係
    合部を、前記保持部の端面に形成されて後方に傾斜する
    傾斜面と、この傾斜面と前記保持部の前面とがなす係合
    突部とで構成し、前記下部ケースの一方の下部ケース側
    係合部を、前記下部ケースの面部に形成された片持ち状
    の弾性片部に、前記係合突部に係脱可能に係合する突部
    と前記ねじが螺挿されるねじ孔とを形成して構成した請
    求項1記載の電気機器装置の筐体構造。
  3. 【請求項3】 上部ケース本体の左、右側面部の内側に
    前後方向に所定の間隔をおいて複数の保持部を設け、こ
    れら保持部の中間のものに一方の上部ケース側係合部を
    形成し且つこれら保持部の後端のものに他方の上部ケー
    ス側係合部を形成した上部ケースと、 前記一方の上部ケース側係合部に係脱可能に係合してね
    じの螺進によりこの係合を解除する一方の下部ケース側
    係合部と、最前の保持部に掛けられる左、右側の引っ掛
    け部と、前記他方の上部ケース側係合部に係脱可能に係
    合する他方の下部ケース側係合部とを有し、前記引っ掛
    け部を前記保持部に掛けて前記上部ケース側に回動して
    この上部ケースに重ね、この後前方に押し込むことによ
    り、前記 一方の上部ケース側係合部に前記一方の下部ケ
    ース側係合部を前後方向に係合し、且つ、前記他方の上
    部ケース側係合部に前記他方の下部ケース側係合部を上
    下方向に係合する下部ケースとを備えた電気機器装置の
    筐体構造の分解方法であって、 前記 下部ケースの一方の下部ケース側係合部に、ねじ孔
    と突部を有する片持ち状の弾性片部を設け、前記ねじ孔
    にねじを挿入して回転させることにより、このねじの端
    部を前記一方の上部ケース側係合部の傾斜面に接触摺動
    させて前記弾性片部を上部ケースから下方に移動させ
    て、前記突部と前記上部ケース側係合部との係合を外
    し、前記ねじの端部を前記傾斜面で滑るようにして、前
    上部ケースに対して前記下部ケースを後方に移動させ
    るようにしたことを特徴とする電気機器装置の筐体構造
    の分解方法。
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