JP3680161B2 - スイッチング電源のソフトスタート装置 - Google Patents
スイッチング電源のソフトスタート装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3680161B2 JP3680161B2 JP2002009570A JP2002009570A JP3680161B2 JP 3680161 B2 JP3680161 B2 JP 3680161B2 JP 2002009570 A JP2002009570 A JP 2002009570A JP 2002009570 A JP2002009570 A JP 2002009570A JP 3680161 B2 JP3680161 B2 JP 3680161B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- output
- power supply
- circuit
- switching power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
- Control Of Voltage And Current In General (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング電源において、出力電圧を滑らかに立ち上げるスイッチング電源のソフトスタート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体のプロセス技術の進歩により、ロジック半導体の動作スピードが向上し、また集積度が大幅に改善されつつある。ところが、プロセスルールが微細になるに従ってデバイスの耐圧が下がり使用する電源電圧は低くなりつつある。このようなロジック半導体に使用されるスイッチング電源では、出力電圧がロジック半導体の耐圧を超えないことが重要である。特に、ロジック半導体の使用電圧が下がることにより絶対電圧のマージンが狭くなっている。このため、スイッチング電源の立ち上がり時に高い電圧を出力しないようにするソフトスタート装置の重要性が増している。
【0003】
このソフトスタート装置に関する従来の形態を説明する。図3は従来の形態におけるソフトスタート装置の概略構成を示すブロック図である。図3において、1は出力電圧をエラーアンプに帰還する分圧回路、2は分圧回路1で分圧された電圧と比較する基準電圧、3は基準電圧2と分圧回路1で分圧された電圧とを入力に持つエラーアンプ、4は系全体の位相補償をするフィルタ回路、5は電源電圧の立ち上がりまたは命令信号により滑らかに立ち上がる電圧を出力する電圧発生回路、6はエラーアンプ3または電圧発生回路5の低い電圧を出力する比較回路、7はスイッチング動作周波数を発生する発振器、8は比較回路6と発振器7の電圧を比較するコンパレータ、9はコンパレータ8の出力電圧に応じた駆動をする出力回路、10は出力回路9で得られた出力電圧を平滑化してスイッチング電源の出力電圧とする出力電圧平滑化回路である。
【0004】
次に、ソフトスタート装置の動作について図3を参照しながら説明する。また、図4(a)はソフトスタート装置におけるエラーアンプの出力電圧Ve,電圧発生回路の出力電圧Vsのタイミングチャート、図4(b)はスイッチング電源の出力コントロール電圧Vc,出力電圧Voのタイミングチャートである。
【0005】
図4(a),(b)のタイミングチャートに示す時間T0からT1の期間において、出力電圧Voを分圧回路1で分圧した電圧は基準電圧2に比べ低い電圧であり、エラーアンプ3の出力電圧VeはDレンジ最大の電圧を出力する。また、比較回路6は電圧発生回路5から出力する出力電圧Vsとエラーアンプからの出力電圧Veのうち、低い電圧Vsをスイッチング電源11の出力コントロール電圧Vcとして出力する。この比較回路6の出力電圧であるスイッチング電源11の出力コントロール電圧Vcと発振器7から出力される電圧をコンパレータ8で電圧比較した結果に応じたデューティーの期間、出力回路9が動作駆動し出力電圧平滑回路10を経て出力電圧Voを得る。すなわち、出力電圧Voには出力コントロール電圧Vcに比例した電圧が出力される。
【0006】
次に、時間T1からT2の期間は、出力電圧Voを分圧回路1で分圧した電圧は基準電圧2に比べ高い電圧でありエラーアンプ3の出力電圧Veはフィルタ回路4の時定数によって決まるスピードで変化する。ここで、比較回路6は電圧発生回路5で出力する電圧Vsとエラーアンプ3の出力電圧Veのうち、低い電圧Vsをスイッチング電源11の出力コントロール電圧Vcとして出力する。
【0007】
最後に、時間T2からT3の期間は、出力電圧Voを分圧回路1で分圧した電圧は基準電圧2に比べ高い電圧でありエラーアンプ3の出力電圧Veは先程の時間T1からT2の期間と同様の電圧軌跡を得る。しかし比較回路6は電圧発生回路5で出力する電圧Vsとエラーアンプ3の出力電圧Veのうち、低い電圧Veをスイッチング電源の出力コントロール電圧Vcとして出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のソフトスタート装置においては、図4(a),(b)に示すように、時間T1以降の期間において、エラーアンプ3(図3参照)の出力電圧Veはフィルタ回路4による遅延時間により急速に応答しないため、スイッチング電源11の出力コントロール電圧Vcが、より持ち上がってしまう。このため、出力電圧Voも出力目標値電圧より高い電圧を出力して、スイッチング電源11の出力につながったロジック半導体の耐圧を超えてしまうことにより、ロジック半導体を破壊してしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、スイッチング電源の立ち上がり時に出力目標値電圧を超えない、スムーズな立ち上がり特性を持ったスイッチング電源に好適なソフトスタート装置を提供すること目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係るスイッチング電源のソフトスタート装置は、出力電圧に比例した電圧と基準電圧を比較するエラーアンプと、電源電圧の立ち上がりまたは命令信号に応じて滑らかに立ちが上る電圧を出力する電圧発生回路と、エラーアンプの出力と電圧発生回路の出力を比較して、低い方の電圧を出力する比較回路と、一端を出力電圧に比例した電圧に接続し、他端を比較回路の出力に接続したフィルタ回路と、比較回路の出力をフィードバック信号として安定した出力電圧をつくるスイッチング電源とから構成されたことを特徴とする。
【0011】
前記構成によれば、ソフトスタート装置は、電圧発生回路とエラーアンプの各出力を比較する比較回路の後段に、フィルタ回路を接続することによりスイッチング電源の出力コントロールする電圧が設定値を超えないようにして、さらにフィルタ回路による遅延時間を気にすることなくエラーアンプの帰還定数を決定でき、フィルタ回路によるエラーアンプ出力の遅延時間の影響がないことから、比較回路から得られるスイッチング電源の出力コントロール電圧が急速に切り替わり、スイッチング電源の出力電圧が出力目標値電圧を超えることなく、常に安定した出力電圧を供給することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明の実施の形態におけるソフトスタート装置の概略構成を示すブロック図である。ここで、前記従来例を示す図3において説明した構成部材に対応し実質的に同等の機能を有するものには同一の符号を付してこれを示す。
【0014】
図1において、1は出力電圧を分圧する分圧回路、2は基準電圧、3はエラーアンプ、4はフィルタ回路、5は電源電圧の立ち上がりまたは命令信号に応じて滑らかに立ち上がる電圧を出力する電圧発生回路、6は比較回路、7は発振器、8はコンパレータ、9は出力回路、10は出力電圧平滑回路である。
【0015】
以上のように構成されたソフトスタート装置について、以下、図1を参照しながらその動作を説明する。また、図2(a)は本実施の形態におけるソフトスタート装置におけるエラーアンプの出力電圧Ve,電圧発生回路の出力電圧Vsのタイミングチャート、図2(b)はスイッチング電源の出力コントロール電圧Vc,出力電圧Voのタイミングチャートである。
【0016】
図2(a),(b)に示す時間T0からT1の期間は、出力電圧Voを分圧回路1で分圧した電圧は基準電圧2に比べ低い電圧でありエラーアンプ3はDレンジ最大の電圧を出力する。また、比較回路6は電圧発生回路5で出力する出力電圧Vsとエラーアンプ3の出力電圧Veのうち、低い電圧Vsをスイッチング電源11の出力コントロール電圧Vcとして出力する。この比較回路6の出力電圧であるスイッチング電源11の出力コントロール電圧Vcと発振器7から出力される電圧をコンパレータ8で電圧比較した結果に応じたデューティーの期間、出力回路9が動作駆動し出力電圧平滑回路10を経て出力電圧Voを得る。
【0017】
次に、時間T1からT3の期間は、出力電圧Voを分圧回路1で分圧した電圧が基準電圧2に比べ高い電圧になった瞬間に、エラーアンプ3の出力電圧Veは下がり、比較回路6は電圧発生回路5から出力する出力電圧Vsとエラーアンプ3の出力電圧Veのうち、低い電圧すなわちエラーアンプ3の出力電圧Veをスイッチング電源11の出力コントロール電圧Vcとして出力する。スイッチング電源11の出力コントロール電圧Vcから出力電圧Voが得られて、フィードバックループが動作することで出力電圧Voは出力目標値電圧になる。すなわち、出力電圧Voは出力目標値電圧を超えることなくスムーズに立ち上がる。
【0018】
以上のように、フィルタ回路4によるエラーアンプ3の出力電圧Veにおいて遅延時間が影響しないため、比較回路6から得られるスイッチング電源の出力コントロール電圧Vcが急速に切り替わり、スイッチング電源の出力目標値電圧を超えることがなく、常に安定した出力電圧Voを供給することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、滑らかに移行するソフトスタート電圧となる電圧発生回路の出力電圧とエラーアンプの出力電圧の引継ぎをスムーズに行うことにより、スイッチング電源の立ち上がり時の出力電圧が目標値電圧を超えることなく立ち上がるため、スイッチング電源の出力に接続されたロジック半導体の耐圧を超えることによる破壊の原因を回避でき、また、フィルタ回路の時定数による出力の遅延時間を気にすることなく設定でき、設計余裕度も増し、かつ常に安定した出力電圧を供給するスイッチング電源に好適なソフトスタート装置を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるソフトスタート装置の概略構成を示すブロック図
【図2】(a)は本実施の形態であるソフトスタート装置におけるエラーアンプの出力電圧Ve,電圧発生回路の出力電圧Vsのタイミングチャート、(b)はスイッチング電源の出力コントロール電圧Vc,出力電圧Voのタイミングチャート
【図3】従来のソフトスタート装置の概略構成を示すブロック図
【図4】(a)は従来のソフトスタート装置におけるエラーアンプの出力電圧Ve,電圧発生回路の出力電圧Vsのタイミングチャート、(b)はスイッチング電源の出力コントロール電圧Vc,出力電圧Voのタイミングチャート
【符号の説明】
1 分圧回路
2 基準電圧
3 エラーアンプ
4 フィルタ回路
5 電圧発生回路
6 比較回路
7 発振器
8 コンパレータ
9 出力回路
10 出力電圧平滑回路
11 スイッチング電源
Claims (1)
- 出力電圧に比例した電圧と基準電圧を比較するエラーアンプと、電源電圧の立ち上がりまたは命令信号に応じて滑らかに立ち上がる電圧を出力する電圧発生回路と、前記エラーアンプの出力と前記電圧発生回路の出力を比較して、低い方の電圧を出力する比較回路と、一端を前記出力電圧に比例した電圧に接続し、他端を前記比較回路の出力に接続したフィルタ回路と、前記比較回路の出力をフィードバック信号として安定した前記出力電圧をつくるスイッチング電源とから構成されたことを特徴とするスイッチング電源のソフトスタート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002009570A JP3680161B2 (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | スイッチング電源のソフトスタート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002009570A JP3680161B2 (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | スイッチング電源のソフトスタート装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003216249A JP2003216249A (ja) | 2003-07-31 |
JP3680161B2 true JP3680161B2 (ja) | 2005-08-10 |
Family
ID=27647548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002009570A Expired - Fee Related JP3680161B2 (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | スイッチング電源のソフトスタート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3680161B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7579784B2 (en) | 2004-12-03 | 2009-08-25 | Rohm Co., Ltd. | Switching power supply and its control circuit, and electronic apparatus employing such switching power supply |
JP2011244677A (ja) | 2010-04-23 | 2011-12-01 | Rohm Co Ltd | スイッチング電源の制御回路およびそれを用いたスイッチング電源、発光装置および電子機器 |
KR101171730B1 (ko) * | 2012-06-05 | 2012-08-06 | 주식회사 화인 | 전기 침투 탈수기의 전기 절감형 전압 입력 장치 |
-
2002
- 2002-01-18 JP JP2002009570A patent/JP3680161B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003216249A (ja) | 2003-07-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101331721B1 (ko) | 스위칭 전압 조절기 및 제어 신호 생성 방법 | |
JP4056780B2 (ja) | 不定周波数の切換調整器を位相ロックループと同期させるための回路および方法 | |
US6972546B2 (en) | Power system | |
JP4303731B2 (ja) | デュアルモード電圧調整器 | |
KR101045737B1 (ko) | 벅 스위칭 레귤레이터 및 방법 | |
KR101045718B1 (ko) | 벅 스위칭 레귤레이터 및 방법 | |
JP2010252314A (ja) | 発振回路、周期信号の生成方法およびスイッチング電源 | |
JP2002233135A (ja) | 周波数変調型負電圧発生装置 | |
JP2022088554A (ja) | 低電力から高電力への遷移モードを備える電力供給 | |
US6703810B2 (en) | Digital controlled charge current regulator | |
JP3680161B2 (ja) | スイッチング電源のソフトスタート装置 | |
JP2007236071A (ja) | 電圧変換装置および方法 | |
JPH0583930A (ja) | 電源装置 | |
JP2007215152A (ja) | 制御回路、それを応用した負荷システムおよび可変調三角波発生器 | |
JP2004040859A (ja) | Dc/dcコンバータ | |
JP3115618B2 (ja) | 圧電振動子駆動回路 | |
JP4269716B2 (ja) | ゲート駆動用電源装置 | |
JP2002369509A (ja) | スイッチング電源 | |
JPS59144366A (ja) | スイツチングレギユレ−タ | |
JP6995450B2 (ja) | 電源装置 | |
JP2005327661A (ja) | 高圧放電灯の点灯装置およびそれを用いた電子機器 | |
JP4655347B2 (ja) | 電圧周波数変換回路および点灯装置 | |
JP2002320379A (ja) | 電源回路 | |
JP2000324803A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2004048853A (ja) | 圧電トランス式直列共振型dc−dcコンバータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050118 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050426 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090527 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100527 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110527 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110527 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120527 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |