JP3679908B2 - 真空包装材料および真空包装用袋の製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は真空包装材料およびこの真空包装材料から製造される真空包装用袋の製造方法に係り、特に、茶葉、コーヒー等の粉状、粒状で集合形状不定形の内容物に対して消費者の美観を損なうことなく真空包装を施し、かつ、開封が容易であることを可能とする真空包装用袋を製造するのに用いられる真空包装材料および製造歩留りを向上させる真空包装用袋の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、茶葉やコーヒー豆等の吸湿性の良い食品を長期保存するために真空包装用袋が一般的に用いられている。
【0003】
従来の真空包装用袋は、セロファン等からなる外装材と、この外装材とはヒートシールによっては接着することのない外面とヒートシール性を有する内面とを備えた内装材とを包装材料として形成されており、前記外装材と内装材とは、製袋後は真空包装用袋の表面となる部分以外で、少なくとも、前記外装材と内装材の両側端縁部分および製袋後の上下方向端縁部分に形成された接着剤により形成された接着層の部分的接着により一体化された後、開口部を有した所望の形状に製袋されている。
【0004】
そして、このようにして製袋された真空包装用袋の前記開口部から内容物を充填し、次いで前記開口部から真空吸引脱気した後、開口部を密封シールすることで内容物に真空包装を施すようになされている。
【0005】
このようにして製袋された真空包装用袋は、前記接着層を接着させて接着部を断続的に形成するとともに、前記接着部以外の部分(以下、連通部という)をも形成することによって、真空包装に供された真空包装用袋の外装材と内装材との間に生ずる未接着部と外部とを連通させるように構成されている。
【0006】
これは、真空吸引脱気の時、内装材は吸引密着し内容物の形状に沿って凹凸が表面に現われるが、外装材は内装材とその端縁部分において部分的に接着し、その他の部分は未接着状態とすることで、外装材までが吸引密着してしまうことを防止し、外装材の表面を平滑にして美観を保つことを目的としている。このように前記外装材の表面を平滑にするのは、通常、前記真空包装用袋の表面には、何等かの装飾的な模様や商標等の印刷が施されており、この部分の美観が商品の売行きを左右するものとなるためである。
【0007】
ところで、前記印刷は、前記外装材の背面に印刷層を形成することによりなされており、前記印刷層は、印刷機により、長尺に形成された前記外装材の原反から繰出される外装材に対して所定間隔毎に前記真空包装用袋の印刷パターンを繰り返し印刷するようになされている。
【0008】
前述の通り、前記印刷層が形成された外装材は、接着部を以て前記内装材と一体化されて前記真空包装用袋を形成することとなっており、そして、前記接着部に形成される接着層は、従来においては、印刷機により前記外装材に印刷層を形成する工程とは別の後工程において、前記印刷パターンに対応するようにして形成されていた。
【0009】
つまり、印刷の後工程のドライラミネート時に、ドライラミネート機により印刷が施された外装材を繰出しながら、予め印刷機において印刷された外装材の印刷パターンに合せて部分接着のための前記接着層をボンド等の接着剤をロールコートによりの所定の位置に形成し、続いて、前記外装材と内装材との部分接着を行なうようになされていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法では、印刷パターンの形成の段階で外装材に縮みが発生すること等の理由から、前記接着層を形成すべく、既に形成された印刷パターンに合せて前記外装材のピッチ送りを制御することが困難であり、真空包装用袋の生産の歩留りや生産性を阻害していた。
【0011】
特に、製袋後の真空包装用袋の上下端縁部分に形成される接着層は、長尺に形成されている外装材を、単体の真空包装用袋に施される印刷パターン毎に区切るようにして所定の位置に形成されていることが要求されるため、その印刷が施された長尺の外装材の送り方向においてズレが生じることは許されない。前記ドライラミネート機がピッチ送りの正確な制御機構を有するものであれば、この問題は解消することも可能であろうが、そういった正確な制御機構を有するドライラミネート機は非常に少なく、設置場所も限られてくることから、現実性、実用性のあるものではなかった。
【0012】
また、前記印刷機とドライラミネート機とをインラインにすれば、やはり、機械は大がかりなものとなり、設置場所も限られるし、逆に、前記印刷機とドライラミネート機とがインラインではないため、前記印刷パターンの形成と前記真空包装用袋の上下端縁部分に形成される接着層の形成を1つのピッチ送り制御の下で行うことができなかった。
【0013】
さらに、真空包装用袋は、その内装材の内面同士をヒートシールすることにより密封可能とされるものであるが、従来の内装材の内面樹脂は、PE(ポリエチレン、以下、PEと記す)、またはPE成分の多いEVA(エチレンビニルアセテートコポリマ、以下、EVAと記す。VA(ビニルアセテートコポリマ、以下、VAと記す)含有量5%以下のものが多用されている)を使用しているため、ヒートシール時に強接着してしまい、前記真空包装用袋の包装材料を人手により把持して双方向に引張ることにより開封することができず、ハサミ等の開封のための用具を使用することが必然とされるため、使用感が悪くなるという問題を有していた。
【0014】
本発明は前述した点に鑑みなされたもので、真空包装を施した際に商品としての美観を保つことができ、使用感が良好な真空包装用袋に使用される真空包装材料および製袋作業が簡便で歩留りも良い真空包装用袋の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の請求項1に係る真空包装材料は、シート状をなす外装材とヒートシール性を有しない外面およびヒートシール性を有する内面を備えたシート状をなす内装材とを複数の部分接着部により一体化させるとともに、前記内装材と外装材との未接着部分を外部と連通させた真空包装材料において、前記部分接着部は、前記外装材と内装材との間に熱可塑性を有しない接着剤からなる第1部分接着層を介して形成された第1部分接着部と、前記外装材と内装材との間に熱可塑性を有する接着剤からなる第2部分接着層を介して形成された第2部分接着部とからなることを特徴とし、また、請求項2に係る真空包装材料は、請求項1に記載の真空包装材料であって、前記第1部分接着部は、前記真空包装材料から製造される真空包装用袋の背面に位置する前記内装材と外装材の両側部を含む部分に形成されており、前記第2部分接着部は、前記真空包装用袋の上下端縁部に位置する前記内装材と外装材の両端部を含む部分に形成されていることを特徴とする。
【0016】
そして、請求項3に係る真空包装材料は、請求項1または請求項2に記載の真空包装材料であって、前記内装材のヒートシール性を有する内面は、ヒートシールにより真空包装材料から製造される真空包装用袋を密封可能とし、かつ前記内面同士は人手により開封可能に弱接着する特性を有する樹脂からなることを特徴とする。
【0017】
これらの真空包装材料は、前記第1部分接着部により、前記外装材と内装材とを確実に部分接着して一体化するとともに、その第1部分接着部の接着とは異なりヒートシールによって形成される前記第2部分接着部により、前記外装材と内装材とを部分接着して前記部分接着されていない未接着部分を外部と連通する連通部として機能させるとともに、前記内装材同士のヒートシールによりこの真空包装材料から製造される真空包装用袋を密封可能とし、かつ前記内面同士は弱接着させるものである。
【0018】
そして、請求項4に係る真空包装用袋の製造方法は、前記真空包装用袋の印刷パターンをその外装材の搬送方向に繰り返し印刷すると同時に、熱可塑性を有する接着剤を塗布して第2部分接着層を形成し、その後、熱可塑性を有しない接着剤を塗布してエンドレスパターンとしての第1部分接着層を形成し、ドライラミネートにより前記外装材と、内装材とを一体化させて長尺な真空包装材料を形成した後、ヒートシールにより下端縁を閉ざして上端縁に開口部を有する袋状に形成し、前記開口部から内容物を真空包装用袋内に充填し、前記開口部から真空吸引脱気した後に前記開口部を密封シールすることを特徴とする。
【0019】
本発明の真空包装用袋の製造方法は、印刷パターンの形成と同時に第2部分接着層を形成することができ、また、前記熱可塑性を有しない接着剤をもってドライラミネート時に前記外装材と内装材とを確実に部分接着させるとともに、前記熱可塑性を有する接着剤をもって、真空包装用袋のヒートシール時に前記外装材と内装材とを部分接着させるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本実施形態の真空包装材料を示す説明図である。
【0021】
本実施形態の真空包装材料1は、長方形のシート状部材であり、図2に示すように、外装材2と、前記外装材2とはヒートシールによっては接着しない外面3Aおよびヒートシール性を有する内面3Bとを備えた内装材3とを有している。
【0022】
前記真空包装材料1は、図1に示すように、幅方向中央部には真空包装用袋11の製袋時に正面となる部分1Aが形成されており、その両外側には真空包装用袋11の側面となる部分1B,1Bがそれぞれ連続して形成されており、さらにその真空包装用袋11の側面となる部分1B,1Bの両外側で真空包装材料1自体の両側部5,5には真空包装用袋11の背面となる部分1C,1Cが連続して形成されている。
【0023】
前記外装材2としては、特に限定することはしないが、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート、以下、PETと記す)、OPP(伸延ポリプロピレン、以下、OPPと記す)、NY(ナイロン、以下、NYと記す)等の2軸延伸性フィルムを用いることとすれば、製袋時にしごきじわが発生しにくい構造となる。以下、本実施形態においてはPETを用いた場合について説明する。
【0024】
また、前記内装材3は、本実施形態においては、ガスバリヤ性の良好なアルミニウム層を有する積層材料を用いており、前記内装材3の外面3Aの最上層を形成する材料には、前記外装材2とヒートシールによっては接着しない材料を用いる。つまり、この真空包装材料1が用いられる真空包装用袋11は、外装材2と内装材3とを真空包装用袋11の背面11Cの全面における部分接着により接合し、未接着部分をもって外部と連通させることにより、真空吸引脱気した際に内装材3のみが内容物の形状に添うこととなり、内容物の凹凸が内装材3の表面にあらわれても、外装材2は内装材3に密着することなく、しかも、前記内装材3に添って見た目の一体感を保つことを目的として使用されるものであるからである。この真空包装用袋11の本来の効果をあげるためにも、外装材2と内装材3がヒートシールによって接着されて未接着部分と外部との連通を断ってしまうことは防止しなければならないが、前述の2軸延伸性フィルムとしてのPET、OPP、NY等同士は、ヒートシールによる接着が不可能であり、外装材2および内装材3の外面3Aとしては好適であるといえる。
【0025】
一方、外装材2の外面2Aと内装材3の内面3Bとは、製袋の必要上、接着が可能でなければならない。本実施形態において、前記内装材3の内面樹脂として、PEとそれ自体ではヒートシールしない他の樹脂(例えばPP(ポリプロピレン)、PB(ポリブデン)、アクリルエステル等をブレンドした樹脂、VA含有量を5〜15%としたEVA、EEA(エチレンアクリレートコポリマ)等)を用いることとする。これらの内面樹脂は、外装材2の表面に使用されたPET等の樹脂とはヒートシールにより接着可能なものである。また、これらの内面樹脂は、その内装材3の内面同士のヒートシールによっては従来のような強接着状態にはならず、内容物を密封可能とする弱接着状態とするものである。
【0026】
ところで、本実施形態において、前記真空包装材料1は、図1に示すように、その製袋後は真空包装用袋11の背面となる部分全面の外装材2と内装材3との間にボンド等の熱可塑性を有しない接着剤からなる第1部分接着層6を介在させており、図1に散点模様で示す真空包装用袋11の背面となる部分1Cの全面において前記第1部分接着層6により構成される複数の第1部分接着部9において点接着されることによって一体に形成されている。つまり、本実施形態の真空包装材料1の外装材2と内装材3は、製袋後は真空包装用袋11の背面となる部分1Cの全面を部分的(本実施形態においては散点状)に接着されることにより一体化されるとともに、前記点接着されていない未接着部分は、図1に矢印で示すように、外部と連通する連通部として機能するように形成される。
【0027】
また、本実施形態においては、図1に示すように、前記真空包装材料1の上下端縁部分の外装材2の内面には、熱可塑性を有するヒートシール性コーティング剤からなる第2部分接着層7が断続的に形成されている。前記ヒートシール性コーティング剤としては、例えばアクリル、PE、塩酢ビニール等の一般的な熱可塑性のコーティングインクを用いることとし、この第2部分接着層7は、真空包装用袋11の上下の端縁部分のヒートシール時に、前記外装材2と内装材3とを部分接着させて第2部分接着部10を形成するように機能するとともに、部分接着されていない未接着部分は、図1に矢印で示すように、外部と連通する連通部として機能することとなる。
【0028】
なお、前記真空包装用袋11には、内容物や商品の提供者を示すための印刷や装飾用の印刷が施されているのが通常であり(図1においては省略)、本実施形態の真空包装用袋11においても、図2に示すように、これらの印刷が前記外装材2の内面に印刷層8として形成されているものとする。
【0029】
つぎに、前述の真空包装材料1を用いた真空包装用袋11について、図3の内容物の充填前の真空包装用袋11の構成を示す斜視図をもって説明する。
【0030】
本実施形態の真空包装用袋11は、前述した構成の真空包装材料1を用いて形成されており、外装材2と内装材3との接着箇所が1ヵ所もない正面11Aと両側面11B,11B、それと全面において点接着による部分接着が施された背面11Cとを有している。
【0031】
また、内容物の充填前の状態を示す図2の真空包装用袋11において、その底部13は、真空包装用袋11の正面11A、側面11B,11Bおよび背面11Cを形成する前記真空包装材料1の内装材3の内面下端縁同士をヒートシールにより接着させることで密閉されている。このヒートシール時に、前記外装材2は、前記第2部分接着層7を介して内装材3と部分的に接着することとなることは前述の通りである。
【0032】
続いて、本実施形態の真空包装用袋の製造方法について説明する。
【0033】
まず、原反のロールから繰出される長尺状の外装材2の内面2Bに対して、印刷機により、所望の印刷パターンを所定間隔で繰り返し印刷し、前記外装材2の内面2Bとして印刷層8を形成する。そして、本実施形態においては、この印刷時に、前記印刷層8を形成すると同時に、前記印刷パターンに合せて形成されることを必要とする前記第2部分接着層7をも形成する。つまり、前記印刷パターンの印刷時に、その印刷パターンを構成するインクを塗布する要領で、前記ヒートシール性コーティング剤(熱可塑性コーティングインク)を前記印刷パターンの区切りとなる所定の位置に塗布する。
【0034】
このように、第2部分印刷層7を印刷パターンの印刷と同時に形成してしまうことにより、印刷が施された外装材2の縮み等による前記印刷パターンに対する第2部分印刷層7の形成位置のずれの問題を解決することが可能となる。
【0035】
そして、次の工程において、ドライラミネート機により、前記第1部分印刷層6を前記印刷パターンおよび第2部分印刷層7とが形成された外装材2の少なくとも前記外装材2の切断後には切断された各外装材2のシートの両側部5を含む位置(本実施形態においては搬送方向両端縁部分)にロールコートによりエンドレスパターンとして形成する。
【0036】
続いて、前記ドライラミネート機により前記外装材2と内装材3とをドライラミネートすることにより、前記第1部分接着層6を介して一体化させる。この時点では、前記第2部分接着層7の配設部分は接着していない。
【0037】
そして、本実施形態においては、一体化された真空包装材料1を、前記印刷パターン毎に前記第2部分接着層7をその上下縁端部分に配設するようにして真空包装用袋11の長さ寸法に切断する。なお、切断のタイミングとしてはこのタイミングに限ることなく、例えば、袋状に形成された真空包装材料1に内容物を充填し、最後の作業工程として、長尺な真空包装材料1からその真空包装用袋11の部分を前記長尺な真空包装材料から切断することも可能である。
【0038】
そして、前記外装材2と内装材3とを一体化して形成した真空包装材料1の両側部5,5を、図3に示すように、前記真空包装用袋11の背面11Cの幅方向中央部で、その内装材3の内面3Bをいわゆる合掌合せにしてヒートシールにより接着し、前記真空包装材料1を筒状に成形する。
【0039】
つぎに、真空包装用袋11の正面11A、両側面11B,11Bおよび背面11Cを区分するようにして規定の寸法に折り込んで成形する。このとき、本実施形態に示す真空包装用袋11において、その側面11B,11Bは、真空包装用袋11の正面11Aと背面11Cとの間に、側面11Bの幅方向中央部11B’を最も内側にし外装材2の表面同士を対向させた2つ折りの状態で折り込まれることとなる。なお、この真空包装材料1の折込成形は、前記真空包装材料1の両側部5,5の接合の前工程で行なうようにしてもよい。
【0040】
このような筒状に形成された真空包装材料1を、その上端部を真空包装用袋11の開口部14とし下端部を底部13とすべく、まず、下端縁をヒートシール接着して製袋する。この際に、前記真空包装材料1の外装材2の下端縁部分に塗布された前記ヒートシール性コーティング剤からなる前記第2部分接着層7を介して、前記外装材2と内装材3とを部分接着させて第2部分接着部10を形成することができる。よって、内装材3同士をヒートシール接着した際に、外装材2は前記内装材3から剥離したような外観を呈してしまうような不具合を防止することができる。
【0041】
つぎに、前記開口部14から内容物を真空包装用袋11内に充填し、前記開口部14から真空吸引脱気した後に前記開口部14を密封シールする。この密封シールする際のヒートシールによって、前記真空包装材料1の外装材2の上端縁部分に形成された前記ヒートシール性コーティング剤からなる第2部分接着層7を介して前記外装材2と内装材3とを部分接着させ、外装材2が前記内装材3から剥離したような外観を呈してしまうような不具合を防止するのは、前述の下端縁部分の場合と同様である。
【0042】
このように、本実施形態の真空包装用袋11の製造方法によれば、真空包装用袋11の印刷パターンとの位置を合せて形成されることが要求される第2部分印刷層7を、簡単かつ確実に所望の配設位置に形成することができるので、真空包装用袋11の製造歩留りを向上させることができる。
【0043】
そして、本実施形態の真空包装用袋の製造方法によれば、大掛かりな装置を導入してインラインで行なうまでもなく、外装材2に印刷を施す工程から前記外装材2と内装材3とを貼り合わせるまでの工程を別個の機械により異なる場所で行なっても、高品位な真空包装用袋11を製造することが可能となる。
【0044】
また、前記真空包装用袋11は、内容物に真空包装が施される際に、図4に示すように、前記真空吸引脱気により、内装材3が内容物の形状に添って内容物の凹凸を表面に表わしても、外装材2と内装材3とを前記第1部分接着部9と第2部分接着部10とにより接合し、未接着部分をもって外部と連通させることによって外装材2はその表面に内容物の凹凸を表わすことなく、しかも内装材3に添って、見た目の一体感を保つことができる。
【0045】
そして、本実施形態の真空包装用袋11においては、その製袋時には前記真空包装用袋11の外装材2と内装材3はその真空包装用袋11の背面11Cの全面において部分接着されているため、前述した一連の製袋作業が非常に簡単に行なうことができる。また、真空包装材料1から製袋する際に、その真空包装材料1の両側部5,5の接合部12を真空包装用袋11の背面11Cの中央部に位置させる場合にも、接合部12の両サイドの真空包装材料1の外装材2と内装材3は点接着されているため、しごきじわの発生を防止することができる。
【0046】
さらに、前記外装材2として2軸延伸性フィルムを用いた場合は、前記真空包装用袋11の外装材2の全周においてしわの発生を防止することができ、真空包装された物品の外観を優れたものとすることができる。
【0047】
また、本実施形態の真空包装用袋11においては、その内装材3の内面樹脂として、その内装材2の内面同士のヒートシールによって内容物を密封可能とするとともに弱接着状態となるものを用いることにより、真空包装用袋11の開封時に、ハサミ等の開封のための用具を使用しなくても、人手により真空包装材料1を把持して双方向に引張ることにより開封することが可能となり、使用感を高めることができる。
【0048】
なお、本発明は前記実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0049】
例えば、前記外装体と内装体の部分接着は、真空包装用袋の背面となる部分のみならず、さらに側面となる部分についても行なうようにしてもよい。
【0050】
また、真空包装用袋の形状も前述の形状に限ることなく、例えば、側面部分を有しない真空包装用袋であってもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る真空包装材料を使用した真空包装用袋は、真空包装を施した際に商品としての美観を保つことができ、開封もしやすく、使用感が良好であり、その真空包装用袋の製造方法は製袋作業が簡便となり、歩留りも向上させることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る真空包装用袋を構成する真空包装材料の構成の一実施形態を示す説明図
【図2】 図1の真空包装材料の要部断面図
【図3】 本実施形態の真空包装用袋の位置実施形態の構成を示す説明図
【図4】 図3の真空包装用袋の要部断面図
【符号の説明】
1 真空包装材料
2 外装材
3 内装材
5 側部
6 第1部分接着層
7 第2部分接着層
8 インク層
9 第1部分接着部
10 第2部分接着部
11 真空包装用袋
12 接合部
13 底部
14 開口部
【発明の属する技術分野】
本発明は真空包装材料およびこの真空包装材料から製造される真空包装用袋の製造方法に係り、特に、茶葉、コーヒー等の粉状、粒状で集合形状不定形の内容物に対して消費者の美観を損なうことなく真空包装を施し、かつ、開封が容易であることを可能とする真空包装用袋を製造するのに用いられる真空包装材料および製造歩留りを向上させる真空包装用袋の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、茶葉やコーヒー豆等の吸湿性の良い食品を長期保存するために真空包装用袋が一般的に用いられている。
【0003】
従来の真空包装用袋は、セロファン等からなる外装材と、この外装材とはヒートシールによっては接着することのない外面とヒートシール性を有する内面とを備えた内装材とを包装材料として形成されており、前記外装材と内装材とは、製袋後は真空包装用袋の表面となる部分以外で、少なくとも、前記外装材と内装材の両側端縁部分および製袋後の上下方向端縁部分に形成された接着剤により形成された接着層の部分的接着により一体化された後、開口部を有した所望の形状に製袋されている。
【0004】
そして、このようにして製袋された真空包装用袋の前記開口部から内容物を充填し、次いで前記開口部から真空吸引脱気した後、開口部を密封シールすることで内容物に真空包装を施すようになされている。
【0005】
このようにして製袋された真空包装用袋は、前記接着層を接着させて接着部を断続的に形成するとともに、前記接着部以外の部分(以下、連通部という)をも形成することによって、真空包装に供された真空包装用袋の外装材と内装材との間に生ずる未接着部と外部とを連通させるように構成されている。
【0006】
これは、真空吸引脱気の時、内装材は吸引密着し内容物の形状に沿って凹凸が表面に現われるが、外装材は内装材とその端縁部分において部分的に接着し、その他の部分は未接着状態とすることで、外装材までが吸引密着してしまうことを防止し、外装材の表面を平滑にして美観を保つことを目的としている。このように前記外装材の表面を平滑にするのは、通常、前記真空包装用袋の表面には、何等かの装飾的な模様や商標等の印刷が施されており、この部分の美観が商品の売行きを左右するものとなるためである。
【0007】
ところで、前記印刷は、前記外装材の背面に印刷層を形成することによりなされており、前記印刷層は、印刷機により、長尺に形成された前記外装材の原反から繰出される外装材に対して所定間隔毎に前記真空包装用袋の印刷パターンを繰り返し印刷するようになされている。
【0008】
前述の通り、前記印刷層が形成された外装材は、接着部を以て前記内装材と一体化されて前記真空包装用袋を形成することとなっており、そして、前記接着部に形成される接着層は、従来においては、印刷機により前記外装材に印刷層を形成する工程とは別の後工程において、前記印刷パターンに対応するようにして形成されていた。
【0009】
つまり、印刷の後工程のドライラミネート時に、ドライラミネート機により印刷が施された外装材を繰出しながら、予め印刷機において印刷された外装材の印刷パターンに合せて部分接着のための前記接着層をボンド等の接着剤をロールコートによりの所定の位置に形成し、続いて、前記外装材と内装材との部分接着を行なうようになされていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法では、印刷パターンの形成の段階で外装材に縮みが発生すること等の理由から、前記接着層を形成すべく、既に形成された印刷パターンに合せて前記外装材のピッチ送りを制御することが困難であり、真空包装用袋の生産の歩留りや生産性を阻害していた。
【0011】
特に、製袋後の真空包装用袋の上下端縁部分に形成される接着層は、長尺に形成されている外装材を、単体の真空包装用袋に施される印刷パターン毎に区切るようにして所定の位置に形成されていることが要求されるため、その印刷が施された長尺の外装材の送り方向においてズレが生じることは許されない。前記ドライラミネート機がピッチ送りの正確な制御機構を有するものであれば、この問題は解消することも可能であろうが、そういった正確な制御機構を有するドライラミネート機は非常に少なく、設置場所も限られてくることから、現実性、実用性のあるものではなかった。
【0012】
また、前記印刷機とドライラミネート機とをインラインにすれば、やはり、機械は大がかりなものとなり、設置場所も限られるし、逆に、前記印刷機とドライラミネート機とがインラインではないため、前記印刷パターンの形成と前記真空包装用袋の上下端縁部分に形成される接着層の形成を1つのピッチ送り制御の下で行うことができなかった。
【0013】
さらに、真空包装用袋は、その内装材の内面同士をヒートシールすることにより密封可能とされるものであるが、従来の内装材の内面樹脂は、PE(ポリエチレン、以下、PEと記す)、またはPE成分の多いEVA(エチレンビニルアセテートコポリマ、以下、EVAと記す。VA(ビニルアセテートコポリマ、以下、VAと記す)含有量5%以下のものが多用されている)を使用しているため、ヒートシール時に強接着してしまい、前記真空包装用袋の包装材料を人手により把持して双方向に引張ることにより開封することができず、ハサミ等の開封のための用具を使用することが必然とされるため、使用感が悪くなるという問題を有していた。
【0014】
本発明は前述した点に鑑みなされたもので、真空包装を施した際に商品としての美観を保つことができ、使用感が良好な真空包装用袋に使用される真空包装材料および製袋作業が簡便で歩留りも良い真空包装用袋の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の請求項1に係る真空包装材料は、シート状をなす外装材とヒートシール性を有しない外面およびヒートシール性を有する内面を備えたシート状をなす内装材とを複数の部分接着部により一体化させるとともに、前記内装材と外装材との未接着部分を外部と連通させた真空包装材料において、前記部分接着部は、前記外装材と内装材との間に熱可塑性を有しない接着剤からなる第1部分接着層を介して形成された第1部分接着部と、前記外装材と内装材との間に熱可塑性を有する接着剤からなる第2部分接着層を介して形成された第2部分接着部とからなることを特徴とし、また、請求項2に係る真空包装材料は、請求項1に記載の真空包装材料であって、前記第1部分接着部は、前記真空包装材料から製造される真空包装用袋の背面に位置する前記内装材と外装材の両側部を含む部分に形成されており、前記第2部分接着部は、前記真空包装用袋の上下端縁部に位置する前記内装材と外装材の両端部を含む部分に形成されていることを特徴とする。
【0016】
そして、請求項3に係る真空包装材料は、請求項1または請求項2に記載の真空包装材料であって、前記内装材のヒートシール性を有する内面は、ヒートシールにより真空包装材料から製造される真空包装用袋を密封可能とし、かつ前記内面同士は人手により開封可能に弱接着する特性を有する樹脂からなることを特徴とする。
【0017】
これらの真空包装材料は、前記第1部分接着部により、前記外装材と内装材とを確実に部分接着して一体化するとともに、その第1部分接着部の接着とは異なりヒートシールによって形成される前記第2部分接着部により、前記外装材と内装材とを部分接着して前記部分接着されていない未接着部分を外部と連通する連通部として機能させるとともに、前記内装材同士のヒートシールによりこの真空包装材料から製造される真空包装用袋を密封可能とし、かつ前記内面同士は弱接着させるものである。
【0018】
そして、請求項4に係る真空包装用袋の製造方法は、前記真空包装用袋の印刷パターンをその外装材の搬送方向に繰り返し印刷すると同時に、熱可塑性を有する接着剤を塗布して第2部分接着層を形成し、その後、熱可塑性を有しない接着剤を塗布してエンドレスパターンとしての第1部分接着層を形成し、ドライラミネートにより前記外装材と、内装材とを一体化させて長尺な真空包装材料を形成した後、ヒートシールにより下端縁を閉ざして上端縁に開口部を有する袋状に形成し、前記開口部から内容物を真空包装用袋内に充填し、前記開口部から真空吸引脱気した後に前記開口部を密封シールすることを特徴とする。
【0019】
本発明の真空包装用袋の製造方法は、印刷パターンの形成と同時に第2部分接着層を形成することができ、また、前記熱可塑性を有しない接着剤をもってドライラミネート時に前記外装材と内装材とを確実に部分接着させるとともに、前記熱可塑性を有する接着剤をもって、真空包装用袋のヒートシール時に前記外装材と内装材とを部分接着させるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本実施形態の真空包装材料を示す説明図である。
【0021】
本実施形態の真空包装材料1は、長方形のシート状部材であり、図2に示すように、外装材2と、前記外装材2とはヒートシールによっては接着しない外面3Aおよびヒートシール性を有する内面3Bとを備えた内装材3とを有している。
【0022】
前記真空包装材料1は、図1に示すように、幅方向中央部には真空包装用袋11の製袋時に正面となる部分1Aが形成されており、その両外側には真空包装用袋11の側面となる部分1B,1Bがそれぞれ連続して形成されており、さらにその真空包装用袋11の側面となる部分1B,1Bの両外側で真空包装材料1自体の両側部5,5には真空包装用袋11の背面となる部分1C,1Cが連続して形成されている。
【0023】
前記外装材2としては、特に限定することはしないが、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート、以下、PETと記す)、OPP(伸延ポリプロピレン、以下、OPPと記す)、NY(ナイロン、以下、NYと記す)等の2軸延伸性フィルムを用いることとすれば、製袋時にしごきじわが発生しにくい構造となる。以下、本実施形態においてはPETを用いた場合について説明する。
【0024】
また、前記内装材3は、本実施形態においては、ガスバリヤ性の良好なアルミニウム層を有する積層材料を用いており、前記内装材3の外面3Aの最上層を形成する材料には、前記外装材2とヒートシールによっては接着しない材料を用いる。つまり、この真空包装材料1が用いられる真空包装用袋11は、外装材2と内装材3とを真空包装用袋11の背面11Cの全面における部分接着により接合し、未接着部分をもって外部と連通させることにより、真空吸引脱気した際に内装材3のみが内容物の形状に添うこととなり、内容物の凹凸が内装材3の表面にあらわれても、外装材2は内装材3に密着することなく、しかも、前記内装材3に添って見た目の一体感を保つことを目的として使用されるものであるからである。この真空包装用袋11の本来の効果をあげるためにも、外装材2と内装材3がヒートシールによって接着されて未接着部分と外部との連通を断ってしまうことは防止しなければならないが、前述の2軸延伸性フィルムとしてのPET、OPP、NY等同士は、ヒートシールによる接着が不可能であり、外装材2および内装材3の外面3Aとしては好適であるといえる。
【0025】
一方、外装材2の外面2Aと内装材3の内面3Bとは、製袋の必要上、接着が可能でなければならない。本実施形態において、前記内装材3の内面樹脂として、PEとそれ自体ではヒートシールしない他の樹脂(例えばPP(ポリプロピレン)、PB(ポリブデン)、アクリルエステル等をブレンドした樹脂、VA含有量を5〜15%としたEVA、EEA(エチレンアクリレートコポリマ)等)を用いることとする。これらの内面樹脂は、外装材2の表面に使用されたPET等の樹脂とはヒートシールにより接着可能なものである。また、これらの内面樹脂は、その内装材3の内面同士のヒートシールによっては従来のような強接着状態にはならず、内容物を密封可能とする弱接着状態とするものである。
【0026】
ところで、本実施形態において、前記真空包装材料1は、図1に示すように、その製袋後は真空包装用袋11の背面となる部分全面の外装材2と内装材3との間にボンド等の熱可塑性を有しない接着剤からなる第1部分接着層6を介在させており、図1に散点模様で示す真空包装用袋11の背面となる部分1Cの全面において前記第1部分接着層6により構成される複数の第1部分接着部9において点接着されることによって一体に形成されている。つまり、本実施形態の真空包装材料1の外装材2と内装材3は、製袋後は真空包装用袋11の背面となる部分1Cの全面を部分的(本実施形態においては散点状)に接着されることにより一体化されるとともに、前記点接着されていない未接着部分は、図1に矢印で示すように、外部と連通する連通部として機能するように形成される。
【0027】
また、本実施形態においては、図1に示すように、前記真空包装材料1の上下端縁部分の外装材2の内面には、熱可塑性を有するヒートシール性コーティング剤からなる第2部分接着層7が断続的に形成されている。前記ヒートシール性コーティング剤としては、例えばアクリル、PE、塩酢ビニール等の一般的な熱可塑性のコーティングインクを用いることとし、この第2部分接着層7は、真空包装用袋11の上下の端縁部分のヒートシール時に、前記外装材2と内装材3とを部分接着させて第2部分接着部10を形成するように機能するとともに、部分接着されていない未接着部分は、図1に矢印で示すように、外部と連通する連通部として機能することとなる。
【0028】
なお、前記真空包装用袋11には、内容物や商品の提供者を示すための印刷や装飾用の印刷が施されているのが通常であり(図1においては省略)、本実施形態の真空包装用袋11においても、図2に示すように、これらの印刷が前記外装材2の内面に印刷層8として形成されているものとする。
【0029】
つぎに、前述の真空包装材料1を用いた真空包装用袋11について、図3の内容物の充填前の真空包装用袋11の構成を示す斜視図をもって説明する。
【0030】
本実施形態の真空包装用袋11は、前述した構成の真空包装材料1を用いて形成されており、外装材2と内装材3との接着箇所が1ヵ所もない正面11Aと両側面11B,11B、それと全面において点接着による部分接着が施された背面11Cとを有している。
【0031】
また、内容物の充填前の状態を示す図2の真空包装用袋11において、その底部13は、真空包装用袋11の正面11A、側面11B,11Bおよび背面11Cを形成する前記真空包装材料1の内装材3の内面下端縁同士をヒートシールにより接着させることで密閉されている。このヒートシール時に、前記外装材2は、前記第2部分接着層7を介して内装材3と部分的に接着することとなることは前述の通りである。
【0032】
続いて、本実施形態の真空包装用袋の製造方法について説明する。
【0033】
まず、原反のロールから繰出される長尺状の外装材2の内面2Bに対して、印刷機により、所望の印刷パターンを所定間隔で繰り返し印刷し、前記外装材2の内面2Bとして印刷層8を形成する。そして、本実施形態においては、この印刷時に、前記印刷層8を形成すると同時に、前記印刷パターンに合せて形成されることを必要とする前記第2部分接着層7をも形成する。つまり、前記印刷パターンの印刷時に、その印刷パターンを構成するインクを塗布する要領で、前記ヒートシール性コーティング剤(熱可塑性コーティングインク)を前記印刷パターンの区切りとなる所定の位置に塗布する。
【0034】
このように、第2部分印刷層7を印刷パターンの印刷と同時に形成してしまうことにより、印刷が施された外装材2の縮み等による前記印刷パターンに対する第2部分印刷層7の形成位置のずれの問題を解決することが可能となる。
【0035】
そして、次の工程において、ドライラミネート機により、前記第1部分印刷層6を前記印刷パターンおよび第2部分印刷層7とが形成された外装材2の少なくとも前記外装材2の切断後には切断された各外装材2のシートの両側部5を含む位置(本実施形態においては搬送方向両端縁部分)にロールコートによりエンドレスパターンとして形成する。
【0036】
続いて、前記ドライラミネート機により前記外装材2と内装材3とをドライラミネートすることにより、前記第1部分接着層6を介して一体化させる。この時点では、前記第2部分接着層7の配設部分は接着していない。
【0037】
そして、本実施形態においては、一体化された真空包装材料1を、前記印刷パターン毎に前記第2部分接着層7をその上下縁端部分に配設するようにして真空包装用袋11の長さ寸法に切断する。なお、切断のタイミングとしてはこのタイミングに限ることなく、例えば、袋状に形成された真空包装材料1に内容物を充填し、最後の作業工程として、長尺な真空包装材料1からその真空包装用袋11の部分を前記長尺な真空包装材料から切断することも可能である。
【0038】
そして、前記外装材2と内装材3とを一体化して形成した真空包装材料1の両側部5,5を、図3に示すように、前記真空包装用袋11の背面11Cの幅方向中央部で、その内装材3の内面3Bをいわゆる合掌合せにしてヒートシールにより接着し、前記真空包装材料1を筒状に成形する。
【0039】
つぎに、真空包装用袋11の正面11A、両側面11B,11Bおよび背面11Cを区分するようにして規定の寸法に折り込んで成形する。このとき、本実施形態に示す真空包装用袋11において、その側面11B,11Bは、真空包装用袋11の正面11Aと背面11Cとの間に、側面11Bの幅方向中央部11B’を最も内側にし外装材2の表面同士を対向させた2つ折りの状態で折り込まれることとなる。なお、この真空包装材料1の折込成形は、前記真空包装材料1の両側部5,5の接合の前工程で行なうようにしてもよい。
【0040】
このような筒状に形成された真空包装材料1を、その上端部を真空包装用袋11の開口部14とし下端部を底部13とすべく、まず、下端縁をヒートシール接着して製袋する。この際に、前記真空包装材料1の外装材2の下端縁部分に塗布された前記ヒートシール性コーティング剤からなる前記第2部分接着層7を介して、前記外装材2と内装材3とを部分接着させて第2部分接着部10を形成することができる。よって、内装材3同士をヒートシール接着した際に、外装材2は前記内装材3から剥離したような外観を呈してしまうような不具合を防止することができる。
【0041】
つぎに、前記開口部14から内容物を真空包装用袋11内に充填し、前記開口部14から真空吸引脱気した後に前記開口部14を密封シールする。この密封シールする際のヒートシールによって、前記真空包装材料1の外装材2の上端縁部分に形成された前記ヒートシール性コーティング剤からなる第2部分接着層7を介して前記外装材2と内装材3とを部分接着させ、外装材2が前記内装材3から剥離したような外観を呈してしまうような不具合を防止するのは、前述の下端縁部分の場合と同様である。
【0042】
このように、本実施形態の真空包装用袋11の製造方法によれば、真空包装用袋11の印刷パターンとの位置を合せて形成されることが要求される第2部分印刷層7を、簡単かつ確実に所望の配設位置に形成することができるので、真空包装用袋11の製造歩留りを向上させることができる。
【0043】
そして、本実施形態の真空包装用袋の製造方法によれば、大掛かりな装置を導入してインラインで行なうまでもなく、外装材2に印刷を施す工程から前記外装材2と内装材3とを貼り合わせるまでの工程を別個の機械により異なる場所で行なっても、高品位な真空包装用袋11を製造することが可能となる。
【0044】
また、前記真空包装用袋11は、内容物に真空包装が施される際に、図4に示すように、前記真空吸引脱気により、内装材3が内容物の形状に添って内容物の凹凸を表面に表わしても、外装材2と内装材3とを前記第1部分接着部9と第2部分接着部10とにより接合し、未接着部分をもって外部と連通させることによって外装材2はその表面に内容物の凹凸を表わすことなく、しかも内装材3に添って、見た目の一体感を保つことができる。
【0045】
そして、本実施形態の真空包装用袋11においては、その製袋時には前記真空包装用袋11の外装材2と内装材3はその真空包装用袋11の背面11Cの全面において部分接着されているため、前述した一連の製袋作業が非常に簡単に行なうことができる。また、真空包装材料1から製袋する際に、その真空包装材料1の両側部5,5の接合部12を真空包装用袋11の背面11Cの中央部に位置させる場合にも、接合部12の両サイドの真空包装材料1の外装材2と内装材3は点接着されているため、しごきじわの発生を防止することができる。
【0046】
さらに、前記外装材2として2軸延伸性フィルムを用いた場合は、前記真空包装用袋11の外装材2の全周においてしわの発生を防止することができ、真空包装された物品の外観を優れたものとすることができる。
【0047】
また、本実施形態の真空包装用袋11においては、その内装材3の内面樹脂として、その内装材2の内面同士のヒートシールによって内容物を密封可能とするとともに弱接着状態となるものを用いることにより、真空包装用袋11の開封時に、ハサミ等の開封のための用具を使用しなくても、人手により真空包装材料1を把持して双方向に引張ることにより開封することが可能となり、使用感を高めることができる。
【0048】
なお、本発明は前記実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0049】
例えば、前記外装体と内装体の部分接着は、真空包装用袋の背面となる部分のみならず、さらに側面となる部分についても行なうようにしてもよい。
【0050】
また、真空包装用袋の形状も前述の形状に限ることなく、例えば、側面部分を有しない真空包装用袋であってもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る真空包装材料を使用した真空包装用袋は、真空包装を施した際に商品としての美観を保つことができ、開封もしやすく、使用感が良好であり、その真空包装用袋の製造方法は製袋作業が簡便となり、歩留りも向上させることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る真空包装用袋を構成する真空包装材料の構成の一実施形態を示す説明図
【図2】 図1の真空包装材料の要部断面図
【図3】 本実施形態の真空包装用袋の位置実施形態の構成を示す説明図
【図4】 図3の真空包装用袋の要部断面図
【符号の説明】
1 真空包装材料
2 外装材
3 内装材
5 側部
6 第1部分接着層
7 第2部分接着層
8 インク層
9 第1部分接着部
10 第2部分接着部
11 真空包装用袋
12 接合部
13 底部
14 開口部
Claims (4)
- シート状をなす外装材とヒートシール性を有しない外面およびヒートシール性を有する内面を備えたシート状をなす内装材とを複数の部分接着部により一体化させるとともに、前記内装材と外装材との未接着部分を外部と連通させた真空包装材料において、前記部分接着部は、前記外装材と内装材との間に熱可塑性を有しない接着剤からなる第1部分接着層を介して形成された第1部分接着部と、前記外装材と内装材との間に熱可塑性を有する接着剤からなる第2部分接着層を介して形成された第2部分接着部とからなることを特徴とする真空包装材料。
- 前記第1部分接着部は、真空包装材料から製造される真空包装用袋の背面に位置する前記内装材と外装材の両側部を含む部分に形成されており、前記第2部分接着部は、前記真空包装用袋の上下端縁部に位置する前記内装材と外装材の両端部を含む部分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の真空包装材料。
- 前記内装材のヒートシール性を有する内面は、PEとそれ自体ではヒートシールしない他の樹脂との混合樹脂、VA含有量を5〜15%としたEVA、EEA等のヒートシールにより真空包装材料から製造される真空包装用袋を密封可能とし、かつ前記内面同士は人手により開封可能に弱接着する特性を有する樹脂からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空包装材料。
- 1個の真空包装用袋を形成する真空包装材料のサイズに切断前の長尺な外装材の内面に、前記真空包装用袋の印刷パターンをその外装材の搬送方向に繰り返し印刷することにより前記真空包装用袋の印刷層を形成すると同時に、前記外装材の搬送方向における前記印刷パターンの前後で、前記外装材の切断後には切断された各外装材シートの上下端縁部分となる位置に熱可塑性を有する接着剤を塗布して第2部分接着層を形成し、
前記長尺な外装材の少なくとも前記外装材の切断後には切断された各外装材シートの両側部を含む位置に熱可塑性を有しない接着剤を塗布してエンドレスパターンとしての第1部分接着層を形成し、
ドライラミネートにより前記外装材と、ヒートシール性を有しない外面およびヒートシール性を有する内面を備えた長尺状の内装材とを一体化させて長尺な真空包装材料を形成した後、
1個の真空包装用袋を形成するシートサイズに切断し、
この真空包装材料のシートを筒状となるように、その両側部の各内装材の内面同士を合せてヒートシールし、
下端縁をヒートシールにより閉ざして上端縁に開口部を有する袋状に形成した後、
前記開口部から内容物を真空包装用袋内に充填し、前記開口部から真空吸引脱気した後に前記開口部を密封シールすることを特徴とする真空包装用袋の製造方法。
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|---|---|---|---|---|
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1997
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