JP3679363B2 - タブレットの検査・収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂封止用等に用いられるタブレットの検査・収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
IC用のリードフレーム等を樹脂封止する場合、その前工程として、当該樹脂封止のための「タブレット」と称される円筒形の樹脂素材を「シャトル」と称されるタブレットホルダのポケット(収納穴)に収納するという作業を実行する必要がある。ポケットに並んだ状態で収納されたタブレット(群)は、ローダに引き渡され、該ローダにより金型の所定の位置まで運ばれるようになっている。
【0003】
一般に、このタブレットTは、「タブレットフィーダ」と称される大きな容器中に多数蓄積・収容されている。図6に示されるように、このタブレットフィーダ2を振動させることによって、該タブレットフィーダ内のタブレットTを一列に整列させて順次連続的に取出すようにしている。取出したタブレットTは、図6の2点鎖線Kで囲まれた位置でその長さが検査され、タブレットホルダ(タブレットシャトル)4のポケット4aに1個ずつ収納される。
【0004】
しかしながら、タブレットTはタブレットフィーダ2によって振動されながら取出されてくるため、ときに割れ、欠けの発生した不良タブレットが取出されることがある。このような不良タブレットがそのまま樹脂封止に使用されると、ICリードフレーム自体が不良品となってしまうため、何らかの検査が必要である。しかしながら、従来はこれを目視により人手によって行うか、或いは図7に示されるような極めて複雑な検査装置を用いて行っていた。
【0005】
図7において、タブレットフィーダ2から整列した状態で順次連続的に供給されるタブレットT(図ではT1〜T4が示されている)は、今、ストッパ6の止め部6a、6bによってその進行が止められている。この状態でタブレットT1が検査される。図の符号8aはタブレットT1が検査位置に到着したことを検出する光センサ、8b、8cは止め部6aからの検査距離がタブレットの最短許容長さ及び最長許容長さにそれぞれ対応するように位置決め・配置された2つの長さ検査用の光センサ、8dはタブレットT2がストッパ6の止め部6bに到着したことを検出する光センサをそれぞれ示している。
【0006】
光センサ8aがオフ(遮断)された状態で、最短許容長さに設定された光センサ8bがオフ(遮断)、且つ最長許容長さに設定された光センサ8cがオン(透光)の場合に、タブレットT1の長さが規定の許容範囲に入っている(良品)と判断される。なお、この検査状態では、送り部材12が、図のA3、A4(の一部)の軌跡をたどり、タブレットT1を止め部6aに押し付けている。
【0007】
この状態で各タブレットTは以下のようにして現在の位置から移動する。
【0008】
先ず、エアシリンダ8がタブレットT3を押さえ(A1)、次にストッパ6のエアシリンダ10が後退する(A2)。すると、ストッパ6が後退し、タブレットT1、T2がそれぞれ下降できるようになる。検査済みのタブレットT1は送り部材12の矢印A4(の続き)の動きによりタブレットホルダ4のポケット4a内に送り込まれる。一方、タブレットT2が降りてきて送り部材12の後ろ側に着く。ここでエアシリンダ10が再び前進し(A5)、タブレットT2をその止め部6aで受け止める。
【0009】
その後、送り部材12が図のA6、A7の動きにより元の位置に戻り、更に図のA3、A4(の一部)の軌跡をたどり、図のT1の位置に来ているタブレットT2を止め部6aに押し付け、前述した検査を行う。
【0010】
その間にエアシリンダ8を後退させ(A8)、それまで押さえていたタブレットT3を、図のT2の位置にまで下降させ、止め部6bに受け取らせる。これでようやくタブレット1個分が前進したことになり、以下これが繰り返される。
【0011】
このような複雑な機構を必要とするのは、一つには、タブレットTがタブレットフィーダ2から一列に並んで「連続的に」つながった状態で供給されてくるため、1個1個のタブレットTの長さの検出をするためには、検出しようとするタブレットTを検査位置において他のタブレットと分離させる必要があるためであり、もう一つには、上流側において特定のタブレットの進行が抑えられているときには、これより下流のタブレットにはタブレットフィーダ側からの供給圧(進行圧力)が掛からなくなってしまうため、長さを検出するために正確な位置決めをするためには、送り部材等による強制的な送りが必要だからである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の検査・収納装置は、その構造が非常に複雑であり、コストが高く、又、検査のサイクルタイムが長くなるという問題があった。
【0013】
更には、再び図6に戻って従来装置の説明を補充すると、従来は、タブレットフィーダ2からのタブレットTを、検査を実行した上でタブレットホルダ4に収納し、これをローダ側に引き渡すまでに、支持部材20のレール部22に沿った紙面と垂直な方向の移動、回転軸21を中心とする回転、及び支柱24に沿った支持部材20全体の昇降の「3軸」での駆動が必要となり、そのため、駆動系が複雑化するだけでなく、ローダ到着までの全体のサイクルタイムが極めて長くなるという問題があった。
【0014】
本発明は、このような従来の問題を解消するために創案されたものであって、構造が簡単で、正確な長さ検出が可能であり、且つ検査のサイクルタイム、ひいてはタブレットフィーダからローダまでのタブレットの移送に関し、その全体のサイクルタイムを短縮することのできるタブレットの検査・収納装置を提供することをその課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、タブレットフィーダから整列した状態で順次連続的に供給されるタブレットを、その長さを検査しながら順次収納するタブレットの検査・収納装置において、前記タブレットを収容するためのポケットを、一列に並べた状態で複数有するタブレットホルダと、前記ポケットの開口を前記タブレットが順次連続して供給されてくる方向に向け、検査対象となるタブレットを所定のポケットに収容した状態で、前記該タブレットホルダを、前記タブレットが順次連続して供給されてくる方向と交差する方向で且つポケットが並んだ方向に、タブレットの直径未満の距離だけ移動させる送り機構と、該タブレットホルダの前記直径未満の距離の送りによって露出した既収納タブレットの終端付近であって、且つポケット底面からの検査距離が、前記タブレットの最短許容長さ及び最長許容長さに対応する位置に、位置決めされたタブレット長さ検査用のセンサと、を備えたことにより、上記課題を解決したものである。
【0016】
本発明おいては、ポケットの開口を、タブレットがタブレットフィーダ側から順次連続的に供給されてくる方向に向け、該タブレットを特に停止させたりすることなく、そのままダイレクトにタブレットホルダの所定のポケットに収納するようにしている。
【0017】
又、タブレットホルダをタブレットが順次連続して供給されてくる方向と交差する方向で且つポケットが並んだ方向に僅かだけ(タブレットの直径未満の距離だけ)移動させる。
【0018】
この結果、すでに収納されたタブレットの終端付近が露出するようになるため、この露出部分を利用して最短許容長さ及び最長許容長さに対応して位置決めされたセンサによりタブレットの長さを検出する。なお、センサは、それぞれに対応して2つ用意してもよいし、1個のセンサを移動して用いてもよい。
【0019】
長さを検出しようとするとき、検査対象のタブレットは、次のタブレットによりタブレットフィーダ側からの供給圧力が加えられているため、(特に送り機構がなくても)確実にポケットの底部にまで収容され、収納が完全でないことに起因する検出誤差はほとんど発生しない。
【0020】
なお、前記ポケットの底部に、タブレットが確実に収容されたことを検出する収容センサを設けるようにするとよい。これにより、検査対象のタブレットが確実にポケットの底部にまで収容されていることを確認できる。
【0021】
又、前記タブレットが順次連続して供給されてくる方向が、水平面から所定角度だけ下降する方向に設定され、且つ前記タブレットホルダが、この所定角度が維持された収納態様のまま、前記送り機構によってポケットが並んだ方向に送り出されるように構成すると、各ポケットに収容されたタブレットがタブレットホルダの移動時にポケットから抜け出てしまうのを防止できる。
【0022】
更には、前記タブレットホルダが、全ポケットに良品タブレットを収納後、そのままポケットが並んだ方向に送り出され、更に全ポケットが上側を向くようにカーブしてローダの直下に水平に停止することにより、各ポケット内のタブレットをローダ側に受け渡すシャトル体として機能するように構成した場合には、後述するように、タブレットホルダの駆動系を「1軸」のみの簡素な体系とすることができる。
【0023】
このほか、本発明においては、実施に当たって様々な構成を付加することができる。詳細は後述する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1において、タブレットホルダ40は、この実施形態ではタブレットT(T1、T2、…)の最短許容長さL1未満の収納深さL2に設定された7個のポケットP(P1〜P7:図3参照)を、一列に並べた状態で複数有する。このタブレットホルダ40は、基本的にポケットPの開口を前記タブレットが順次連続して供給されてくる方向に向けた状態で設置されている。
【0026】
即ち、タブレットフィーダ(図示略:図6符号2参照)から整列した状態で順次連続的に供給されるタブレットTは、その進行を何ら制約されることなく、そのままタブレットホルダ40のポケットPに収納されるようになっている。
【0027】
なお、各ポケットPの底面52にはロッド54が任意の位置まで突出可能に配置されており、このロッド54により、ポケットPの実質的な収納深さLdが規定される。タブレットTの種類が変更されたときなど、このロッド54のポケット底面52からの突出高さPhを変化させることで、収納深さLdを柔軟に変化させることができる。
【0028】
なお、このロッド54は、タブレットTを最終的にローダ側(図示略)に渡す際に該タブレットTを突き出すためにも用いられる。
【0029】
タブレットホルダ40は、タブレットTの長さLを検出するために、送り機構(後述)によってタブレットTが順次連続して供給されてくる方向Xと交差する方向で且つポケットPが並んだ方向Yに、タブレットTの直径D未満の距離L5だけ移動させられるようになっている。この実施形態では、タブレットTが順次連続して供給されてくる方向Xは、水平方向Hに対してα度(この実施形態では2度)だけ傾いており(下降しており)、タブレットTはこの方向Xを維持したままタブレットホルダ40に収納される。一方ポケットPが並んだ方向は、前記方向Xとちょうど直角の方向Yに当たっている。即ち、方向Yは鉛直方向Vに対しβ度(この実施形態では同じく2度)だけ傾いている。
【0030】
符号42、44は、図2にも示されるように、タブレットホルダ40の前記距離L5の移動によって露出した検査対象タブレットTの終端付近に設けられたタブレット長さ検査用の光センサである。このうち光センサ42はその検査距離がタブレットTの最短許容長さL1に対応するように配置されており、一方、光センサ44は最長許容長さL2に対応するように配置されている。
【0031】
なお、符号46で示すのは、ポケットPの中にタブレットTが確実に収容されたことを確認するための光センサである。光センサ46はタブレットが装入されてくる位置にのみ設けられている(タブレットホルダ側は、孔が開いているのみ)。
【0032】
各光センサ42、44、46は、これ自体は公知のセンサであるため詳細の図示は省略するが、発光部と受光部で一対をなし、発光部からの光が受光部に届くか否かで、その部分に該光を遮る物体が存在するかを否かを判断する構成とされている。なお、光センサ42、44はこの実施形態では、それぞれ独立して配置してあるが、1個のセンサを移動して用いたりしてもよい。
【0033】
タブレットホルダ40の上部には、不良品と判定されたタブレットTをバキュームで吸引するための吸引口50が臨まされている。この吸引口50は、タブレット装入位置よりポケット1個分の間隔L3よりも小さな間隔L4だけ上部に位置している。
【0034】
図3に前記タブレットホルダの送り機構の概略を示す。
【0035】
図3の符号60はボールねじであり、該ボールねじ60の下端部に設置されたモータ(図示略)によって回転させられる。この回転により該ボールねじ60と係合している移動体62が該ボールねじ60に沿って上下するようになっている。タブレットホルダ40は、この移動体62(最上部にのみ図示)に取付けられた昇降軸64によって引き上げ・引き下げられるようにして昇降する。
【0036】
ボールねじ60及び昇降軸64は鉛直方向から前記β度だけ傾いており、図3の位置、即ちタブレットフィーダ2からポケットP1にタブレットTが装入される位置を最下端として、これからタブレットTの直径D未満の距離L5に相当する分、あるいはそこから次のポケットPが装入される位置までの距離L3に相当する分ボールねじ60が回転することにより、順次タブレットホルダ40が上昇できるようになっている。
【0037】
部材66、68はタブレットホルダ40のケーシング40aと一体化されている。また、ガイドローラ70は部材66に取り付けられている。昇降軸64が上昇し、カムプレート72のカム面70aに接触するようになると、部材66、68は昇降軸64を中心にカム面70aに沿ってその昇降方向が変えられるため、該部材66、68と一体化されているタブレットホルダ40の向きが変えられるようになっている。
【0038】
次に、この樹脂封止装置におけるタブレットの検査・収納装置の作用を説明する。
【0039】
図示せぬタブレットフィーダ側から整列した状態で順次連続的に供給されてくるタブレットT(T1、T2、・・・)は、図1で示されるように、特に停止されたりすることなく、そのままダイレクトにタブレットホルダ40の所定のポケットP1に収納される。
【0040】
その後、図2の(A)で示されるように、タブレットホルダ40をタブレットTが順次連続して供給されてくる方向Xと交差する方向で且つポケットが並んだ方向Yに僅かだけ(タブレットの直径D未満の距離L5だけ)移動させる。
【0041】
この結果、既に収納されたタブレットT1の終端付近が露出するようになるため、この露出部分を利用して最短許容長さL1及び最長許容長さL2にそれぞれ対応して位置決め・配置された2つの光センサ42、44により、該タブレットT1の長さを検出することができる。
【0042】
長さを検出しようとするとき、タブレットT1は、次のタブレットT2により収納方向(装入方向)Xにタブレットフィーダ側からの供給圧力が加えられている。そのため、(従来の送り部材のようなものがなくても)確実にポケットP1の底部(正確にはロッド54の先端面)にまで押込み・収容され、収納が中途半端であることに起因した検出誤差はほとんど発生しない。
【0043】
最短許容長さL1に設定された光センサ42がオフ(遮断)、且つ最長許容長さL2に設定された光センサ44がオン(透光)の場合に、タブレットT1の長さLが規定の許容範囲に入っている(良品)と判断される。一方、両光センサ42、44ともオフ(遮断)と検出されたとき、あるいは両光センサ42、44ともオン(透光)と検出されたときは、それぞれ長過ぎ、或いは短過ぎということで不合格(不良品)と判定される。
【0044】
なお、特に最短許容長さL1を検出するための光センサ42の設置スペースの関係から、タブレットホルダ40のポケットPの出口付近に光を透過させるための逃げ部(図示略)を形成するようにしてもよい。
【0045】
なお、この実施形態では、前記ポケットPの底部(正確にはロッド54の先端面)に、タブレットTが確実に収容されたことを検出する光センサ46が設けてあるため、万一タブレットTが底部まで収容されていないときに、これを確認することができる。このため、欠けや割れ等、何らかの原因で極めて短くなってしまったタブレットTが、形が不良であるが故にポケットPの底部にまで到達せず、しかも、その終端がたまたま良品の許容範囲に入ることによって、良品と判断されてしまうのを防止することができる。
【0046】
検査の結果、万一タブレットT1が不良品であると判断された場合には、タブレットホルダ40を上方にポケット間隔L3より小さいか間隔L4(<L3)だけ移動させて図2の(B)の状態とし、吸引口50から当該不良品と判定されたタブレットT1をバキューム吸引により排出する。この位置では、次のポケットP2は未だ次のタブレットT2の挿入位置にまで到達していないため、次のタブレットT2が次のポケットP2に入ることはなく、待機状態に維持される。そのため、不良品と判定されたタブレットT1が吸引された後、再びタブレットホルダ40をそのまま支障なく下降させることができ、ポケットP1に次のタブレットT2を再装入することが可能である。
【0047】
一方、タブレットT1が良品であると判断された場合には、タブレットホルダ40を上方に距離L3(ポケット間隔相当分)だけ移動させて図2の(C)の状態とし、ポケットP2に次のタブレットT2を収容する。以降順にポケットP3〜P7にT3以降のタブレットを装入してゆく。
【0048】
このタブレットホルダ40の移動方向Yは、鉛直よりα度(2度)だけ傾いており、次のタブレットTをポケットPに収容させるための装入方向Xと直角である。そのためタブレットTは装入方向Xの(水平方向Hからの角度β:2度)が維持された収納態様のまま、前記送り機構によってポケットPが並んだ方向Yに送り出されることになり、各ポケットPに収容されたタブレットTがタブレットホルダ40の移動時にポケットPから抜け出てしまうのが防止される。
【0049】
図3に示されるように、こうしてタブレットホルダ40が、ほぼ鉛直方向に若干ずつ移動することによって収納、検査、収納が繰り返され全ポケットP1〜P7に良品タブレットTが収納されると、昇降軸64が上昇し、タブレットホルダ40はそのままY方向上方に送り出される。やがてガイドローラ70とカムプレート72のカム面70aに接触するようになると、カムプレート72のカム面70aとの接触により部材66、68の昇降方向が変えられる。その結果、該部材66、68と一体化されているタブレットホルダ40の向きが変えられ、最終的に全ポケットPが上側を向くようにカーブして水平に停止する(想像線参照)。即ち、タブレットホルダ40はそのまま各ポケットP内のタブレットTをローダ側に受け渡すためのシャトル体として機能する。
【0050】
この間、タブレットホルダ40の駆動は、装入時、検査時、ポケット移動時、及びローダまでの搬送時を含め、全て昇降軸64をY方向に駆動するだけである。即ち、タブレットホルダ40の駆動系を「1軸」のみの簡素な体系とすることができる。
【0051】
又、(不良品が出ない限り)検査をしながら、タブレットホルダ40を単に順次上方に送るだけで済むため、サイクルタイムを大幅に短縮することができる。又、万一不良品が出た場合でも、速やかに吸引して排出することができ、また、そのとき次のタブレットTは次のポケットPに入らない状態で待機しているため、タブレットホルダ40の逆行(下降)を支障なく行うことができる。
【0052】
以上が本発明を適用した基本的な実施形態に相当するが、本発明を実際の樹脂封止装置に対して具体的に適用する場合には、更に様々な工夫を施すことができる。
【0053】
図4には、吸引口50付近の他の実施形態の例が示されている。
【0054】
この例では、吸引口50の出口付近に配置された吸い込み管82の上部に切欠き82aが形成され、この切欠き82aの上方から吸い込み管82内に平板状のシャッタ84がエアシリンダ86によって昇降できるように構成してある。シャッタ54はタブレットTに対して縦方向に配置され、タブレットT自体の吸引を「阻止」する。
【0055】
これにより、不良品を吸引・排出するときは、該シャッタ84を開けておき、一方、タブレットホルダ40を意図的に上下動させることにより、鉛直面(最終的にローダ側に向けられる面)40bを、(ポケットPの一部にタブレットTが存在するときにおいても)その吸出を防止しながら清掃することができるようになる。
【0056】
一般に、タブレットホルダ40の最終的にロータ側に向けられる面40bは、封止品質を低下させないためにも、できるだけクリーンであることが望ましい。そのため、当該面40b上に樹脂粉等が付着していた場合には、その都度清掃するのが望ましいが、この工夫例によれば、いかなる状態下においても、吸引口50の吸引機能をオンとした状態でタブレットホルダ40を上下動させることにより当該鉛直面40bをタブレットTを吸出させることなく、いつでも清掃することができる。
【0057】
また、この実施形態では、不良品と判定されたタブレットTを吸引機構によって排出するようにしているが、この吸引時の負圧は切り替えバルブ(図示略)を切り換えただけでは簡単には大気圧にまで回復しない。そのため、以降の良品タブレットTがこの吸引口50の前を通過したときに該残存負圧によって吸出されてしまうような現象が発生することがある。
【0058】
しかしながら、この図4の例によれば、不良品が発生してこれを吸引によって排出した後は、このシャッタ84を閉じることにより、このような不具合が発生するの効果的に防止できる。
【0059】
一方、図5はタブレットTがタブレットホルダ40に装入される部分における具体的な実施形態の一例を示す。
【0060】
上記実施形態では、ポケットPの実質的な収容深さLdをタブレットTの最短許容長さL1よりも浅く設定してあるため、大半のタブレットTはポケットPから若干露出する態様で収容され、そのまま上方に移送されてゆくことになる。
【0061】
しかしながら、ときにタブレットホルダ40の収容深さLdよりも短いタブレットTが装入されてきたときには、(不良品と判定されるが)これを吸引口50まで持ち上げる際に、既に次のタブレットTの一部が当該ポケットP内に入り込んでしまっているため、この状態でタブレットホルダ40を上昇させようとすると、次のタブレットTを引っかけて持ち上げてしまうという不具合が発生する恐れがある。
【0062】
そこで、この工夫例では、若干の引っかかりがあっても次のタブレットTが上部に持ち上げられないように、タブレットTの受け台90の片側上部に押さえ体93を配置すると共に、最もポケットに近い部分にねじりばね入りヒンジ92を備えた押さえカバー体94を配置するようにしている。
【0063】
この押さえカバー体94は比較的弱い干渉が生じた程度ではタブレットTが上に持ち上げないように機能するが、例えば極端に長いタブレットTがポケットPから大きくはみ出して収容された場合などでは、前記ねじりばね入りヒンジ92が拡開してタブレットTが破損して樹脂が散在しないように設定してある。
【0064】
この押さえカバー体94は、円周方向の一部が開放されており、そこに次のタブレットTを押さえることのできるエアシリンダ96が配置されている。このエアシリンダ96は不良と判定されたタブレットTが装入されてきたとき、及び全タブレットTをタブレットホルダ40に装入し終わったときに伸長され、(次のタブレットTを)押さえることができるようになっている。この結果、タブレットホルダ40が上方に移送されている間にタブレットTが次々に下方に落下するのを防止できる。
【0065】
ただし、本発明では、このねじりばね入りヒンジ92を備えた押さえカバー体94やエアシリンダ96は必ずしも備える必要はない。例えば、タブレットホルダ40が上方に移送されている間はタブレットTをそのまま落下させコンベア等で回収してもよい。
【0066】
これら図4、あるいは図5に示した工夫は、様々なタブレットがタブレットフィーダ側から供給されてきた場合であっても適切に対応することを可能とする。また、例えば不良タブレットを排出するための吸引口の位置等に関して、必ずしも前述した位置(L4<L3のような条件の付いた位置)に形成しなくても良くなるというように、設計に当たっての自由度を拡大することができる。
【0067】
なお、上記実施形態では、タブレットホルダを1軸駆動にてローダ側にまで搬送していたが、本発明ではこれに限定されず、例えば、タブレットホルダを「水平」に動かしてタブレットを収容し、収容後、タブレットホルダを上昇させながらカムにてポケット面を上向きに変えるような2軸構成としてもよい。
【0068】
また、不良タブレットを排出するための吸い込み管の吸引口とタブレットホルダとの間隔を「可変」としておくと、例えば、検査の結果、極端に長いタブレットが検出されたような場合であっても、当該吸引口とタブレットホルダとの間隔を大きく拡げることにより、この長いタブレットを支障なく吸引口にまで持ち上げることができるようになる。また、該間隔を1個1個の検査結果(不良品の長さ)に連動させることにより、常に最大の吸引力を確保することができるようにもなる。
【0069】
このほか、ポケットの開口部にタブレットの引っ掛かりを防止するための面取りを施すなどの対処がなされても良いのは言うまでもない。
【0070】
このように、本発明を実施するに当たって、さらに様々な工夫を施すのはもちろん自由であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲ならば、本発明に属するものである。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、構造が簡単で、正確な長さ検出が可能であり、且つ検査・収納、ひいてはローだ側にタブレットを渡すまでのサイクルタイムを短縮することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたタブレットの検査・収納装置の概略を示す要部断面図
【図2】タブレットの検査、排出、移動を説明するための要部断面図
【図3】タブレットホルダがそのままシャトルとして機能する様子を示すタブレットの送り機構を示す概略正面図
【図4】吸引口付近の工夫例を示す断面図
【図5】装入ポケット付近の工夫例を示す断面図
【図6】従来のタブレットの検査・収納装置の概略を示す、一部に斜視図、部分断面を含む正面図
【図7】従来のタブレットの検査・収納装置の概略を示す正面図
【符号の説明】
40…タブレットホルダ
54…ロッド
42、44、46…光センサ
50…吸引口
T…タブレット
P…ポケット
Ld…収納深さ
L…長さ
D…直径
L1…最短許容長さ
L2…最長許容長さ
L3…ポケット1個分の間隔
L4…L3より短い間隔
L5…直径未満の距離
X…タブレットの装入方向
Y…ポケットが並んだ方向

Claims (3)

  1. タブレットフィーダから整列した状態で順次連続的に供給されるタブレットを、その長さを検査しながら順次収納するタブレットの検査・収納装置において、
    前記タブレットを収容するためのポケットを、一列に並べた状態で複数有するタブレットホルダと、
    前記ポケットの開口を前記タブレットが順次連続して供給されてくる方向に向け、検査対象となるタブレットを所定のポケットに収容した状態で、前記該タブレットホルダを、前記タブレットが順次連続して供給されてくる方向と交差する方向で且つポケットが並んだ方向に、タブレットの直径未満の距離だけ移動させる送り機構と、
    該タブレットホルダの前記直径未満の距離の送りによって露出した既収納タブレットの終端付近であって、且つポケット底面からの検査距離が前記タブレットの最短許容長さ及び最長許容長さに対応する位置に、位置決めされたタブレット長さ検査用のセンサと、を備えた
    ことを特徴とするタブレットの検査・収納装置。
  2. 請求項1において、
    前記タブレットが順次連続して供給されてくる方向が、水平面から所定角度だけ下降する方向に設定され、且つ
    前記タブレットホルダが、この所定角度が維持された収納態様のまま、前記送り機構によってポケットが並んだ方向に送り出される
    ことを特徴とするタブレットの検査・収納装置。
  3. 請求項2において、
    前記タブレットホルダは、全ポケットに良品タブレットを収納後、そのままポケットが並んだ方向に送り出され、更に全ポケットが上側を向くようにカーブしてローダの直下に水平に停止することにより、各ポケット内のタブレットをローダ側に受け渡すシャトル体として機能するように構成された
    ことを特徴とするタブレットの検査・収納装置。
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