JP2003170426A - タブレットの検査・収納装置 - Google Patents

タブレットの検査・収納装置

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JP2003170426A JP2001370647A JP2001370647A JP2003170426A JP 2003170426 A JP2003170426 A JP 2003170426A JP 2001370647 A JP2001370647 A JP 2001370647A JP 2001370647 A JP2001370647 A JP 2001370647A JP 2003170426 A JP2003170426 A JP 2003170426A
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、正確な長さ検出が可能であ
り、且つ検査のサイクルタイムを短縮することができる
タブレットの検査・収納装置を得る。 【解決手段】 タブレットフィーダ側から整列した状態
で順次連続的に供給されてくるタブレットTを、そのま
まダイレクトにタブレットホルダ40の所定のポケット
Pに収納する。その後、タブレットホルダ40を僅かだ
け(タブレットTの直径D未満の距離だけ)移動させ、
その結果、すでに収納されたタブレットTの終端付近が
露出させる。この露出部分を利用して最短許容長さL1
及び最長許容長さL2にそれぞれ対応して設定・位置決
めされた2つの光センサ42、44によりタブレットT
の長さLを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂封止用等に用
いられるタブレットの検査・収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IC用のリードフレーム等を樹脂封止す
る場合、その前工程として、当該樹脂封止のための「タ
ブレット」と称される円筒形の樹脂素材を「シャトル」
と称されるタブレットホルダのポケット(収納穴)に収
納するという作業を実行する必要がある。ポケットに並
んだ状態で収納されたタブレット(群)は、ローダに引
き渡され、該ローダにより金型の所定の位置まで運ばれ
るようになっている。
【0003】一般に、このタブレットTは、「タブレッ
トフィーダ」と称される大きな容器中に多数蓄積・収容
されている。図6に示されるように、このタブレットフ
ィーダ2を振動させることによって、該タブレットフィ
ーダ内のタブレットTを一列に整列させて順次連続的に
取出すようにしている。取出したタブレットTは、図6
の2点鎖線Kで囲まれた位置でその長さが検査され、タ
ブレットホルダ(タブレットシャトル)4のポケット4
aに1個ずつ収納される。
【0004】しかしながら、タブレットTはタブレット
フィーダ2によって振動されながら取出されてくるた
め、ときに割れ、欠けの発生した不良タブレットが取出
されることがある。このような不良タブレットがそのま
ま樹脂封止に使用されると、ICリードフレーム自体が
不良品となってしまうため、何らかの検査が必要であ
る。しかしながら、従来はこれを目視により人手によっ
て行うか、或いは図7に示されるような極めて複雑な検
査装置を用いて行っていた。
【0005】図7において、タブレットフィーダ2から
整列した状態で順次連続的に供給されるタブレットT
(図ではT1〜T4が示されている)は、今、ストッパ
6の止め部6a、6bによってその進行が止められてい
る。この状態でタブレットT1が検査される。図の符号
8aはタブレットT1が検査位置に到着したことを検出
する光センサ、8b、8cは止め部6aからの検査距離
がタブレットの最短許容長さ及び最長許容長さにそれぞ
れ対応するように位置決め・配置された2つの長さ検査
用の光センサ、8dはタブレットT2がストッパ6の止
め部6bに到着したことを検出する光センサをそれぞれ
示している。
【0006】光センサ8aがオフ(遮断)された状態
で、最短許容長さに設定された光センサ8bがオフ(遮
断)、且つ最長許容長さに設定された光センサ8cがオ
ン(透光)の場合に、タブレットT1の長さが規定の許
容範囲に入っている(良品)と判断される。なお、この
検査状態では、送り部材12が、図のA3、A4(の一
部)の軌跡をたどり、タブレットT1を止め部6aに押
し付けている。
【0007】この状態で各タブレットTは以下のように
して現在の位置から移動する。
【0008】先ず、エアシリンダ8がタブレットT3を
押さえ(A1)、次にストッパ6のエアシリンダ10が
後退する(A2)。すると、ストッパ6が後退し、タブ
レットT1、T2がそれぞれ下降できるようになる。検
査済みのタブレットT1は送り部材12の矢印A4(の
続き)の動きによりタブレットホルダ4のポケット4a
内に送り込まれる。一方、タブレットT2が降りてきて
送り部材12の後ろ側に着く。ここでエアシリンダ10
が再び前進し(A5)、タブレットT2をその止め部6
aで受け止める。
【0009】その後、送り部材12が図のA6、A7の
動きにより元の位置に戻り、更に図のA3、A4(の一
部)の軌跡をたどり、図のT1の位置に来ているタブレ
ットT2を止め部6aに押し付け、前述した検査を行
う。
【0010】その間にエアシリンダ8を後退させ(A
8)、それまで押さえていたタブレットT3を、図のT
2の位置にまで下降させ、止め部6bに受け取らせる。
これでようやくタブレット1個分が前進したことにな
り、以下これが繰り返される。
【0011】このような複雑な機構を必要とするのは、
一つには、タブレットTがタブレットフィーダ2から一
列に並んで「連続的に」つながった状態で供給されてく
るため、1個1個のタブレットTの長さの検出をするた
めには、検出しようとするタブレットTを検査位置にお
いて他のタブレットと分離させる必要があるためであ
り、もう一つには、上流側において特定のタブレットの
進行が抑えられているときには、これより下流のタブレ
ットにはタブレットフィーダ側からの供給圧(進行圧
力)が掛からなくなってしまうため、長さを検出するた
めに正確な位置決めをするためには、送り部材等による
強制的な送りが必要だからである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の検査・収納装置は、その構造が非常に複
雑であり、コストが高く、又、検査のサイクルタイムが
長くなるという問題があった。
【0013】更には、再び図6に戻って従来装置の説明
を補充すると、従来は、タブレットフィーダ2からのタ
ブレットTを、検査を実行した上でタブレットホルダ4
に収納し、これをローダ側に引き渡すまでに、支持部材
20のレール部22に沿った紙面と垂直な方向の移動、
回転軸21を中心とする回転、及び支柱24に沿った支
持部材20全体の昇降の「3軸」での駆動が必要とな
り、そのため、駆動系が複雑化するだけでなく、ローダ
到着までの全体のサイクルタイムが極めて長くなるとい
う問題があった。
【0014】本発明は、このような従来の問題を解消す
るために創案されたものであって、構造が簡単で、正確
な長さ検出が可能であり、且つ検査のサイクルタイム、
ひいてはタブレットフィーダからローダまでのタブレッ
トの移送に関し、その全体のサイクルタイムを短縮する
ことのできるタブレットの検査・収納装置を提供するこ
とをその課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、タブレットフ
ィーダから整列した状態で順次連続的に供給されるタブ
レットを、その長さを検査しながら順次収納するタブレ
ットの検査・収納装置において、前記タブレットを収容
するためのポケットを、一列に並べた状態で複数有する
タブレットホルダと、前記ポケットの開口を前記タブレ
ットが順次連続して供給されてくる方向に向け、検査対
象となるタブレットを所定のポケットに収容した状態
で、前記該タブレットホルダを、前記タブレットが順次
連続して供給されてくる方向と交差する方向で且つポケ
ットが並んだ方向に、タブレットの直径未満の距離だけ
移動させる送り機構と、該タブレットホルダの前記直径
未満の距離の送りによって露出した既収納タブレットの
終端付近であって、且つポケット底面からの検査距離
が、前記タブレットの最短許容長さ及び最長許容長さに
対応する位置に、位置決めされたタブレット長さ検査用
のセンサと、を備えたことにより、上記課題を解決した
ものである。
【0016】本発明おいては、ポケットの開口を、タブ
レットがタブレットフィーダ側から順次連続的に供給さ
れてくる方向に向け、該タブレットを特に停止させたり
することなく、そのままダイレクトにタブレットホルダ
の所定のポケットに収納するようにしている。
【0017】又、タブレットホルダをタブレットが順次
連続して供給されてくる方向と交差する方向で且つポケ
ットが並んだ方向に僅かだけ(タブレットの直径未満の
距離だけ)移動させる。
【0018】この結果、すでに収納されたタブレットの
終端付近が露出するようになるため、この露出部分を利
用して最短許容長さ及び最長許容長さに対応して位置決
めされたセンサによりタブレットの長さを検出する。な
お、センサは、それぞれに対応して2つ用意してもよい
し、1個のセンサを移動して用いてもよい。
【0019】長さを検出しようとするとき、検査対象の
タブレットは、次のタブレットによりタブレットフィー
ダ側からの供給圧力が加えられているため、(特に送り
機構がなくても)確実にポケットの底部にまで収容さ
れ、収納が完全でないことに起因する検出誤差はほとん
ど発生しない。
【0020】なお、前記ポケットの底部に、タブレット
が確実に収容されたことを検出する収容センサを設ける
ようにするとよい。これにより、検査対象のタブレット
が確実にポケットの底部にまで収容されていることを確
認できる。
【0021】又、前記タブレットが順次連続して供給さ
れてくる方向が、水平面から所定角度だけ下降する方向
に設定され、且つ前記タブレットホルダが、この所定角
度が維持された収納態様のまま、前記送り機構によって
ポケットが並んだ方向に送り出されるように構成する
と、各ポケットに収容されたタブレットがタブレットホ
ルダの移動時にポケットから抜け出てしまうのを防止で
きる。
【0022】更には、前記タブレットホルダが、全ポケ
ットに良品タブレットを収納後、そのままポケットが並
んだ方向に送り出され、更に全ポケットが上側を向くよ
うにカーブしてローダの直下に水平に停止することによ
り、各ポケット内のタブレットをローダ側に受け渡すシ
ャトル体として機能するように構成した場合には、後述
するように、タブレットホルダの駆動系を「1軸」のみ
の簡素な体系とすることができる。
【0023】このほか、本発明においては、実施に当た
って様々な構成を付加することができる。詳細は後述す
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の例を図
面に基づいて説明する。
【0025】図1において、タブレットホルダ40は、
この実施形態ではタブレットT(T1、T2、…)の最
短許容長さL1未満の収納深さL2に設定された7個の
ポケットP(P1〜P7:図3参照)を、一列に並べた
状態で複数有する。このタブレットホルダ40は、基本
的にポケットPの開口を前記タブレットが順次連続して
供給されてくる方向に向けた状態で設置されている。
【0026】即ち、タブレットフィーダ(図示略:図6
符号2参照)から整列した状態で順次連続的に供給され
るタブレットTは、その進行を何ら制約されることな
く、そのままタブレットホルダ40のポケットPに収納
されるようになっている。
【0027】なお、各ポケットPの底面52にはロッド
54が任意の位置まで突出可能に配置されており、この
ロッド54により、ポケットPの実質的な収納深さLd
が規定される。タブレットTの種類が変更されたときな
ど、このロッド54のポケット底面52からの突出高さ
Phを変化させることで、収納深さLdを柔軟に変化さ
せることができる。
【0028】なお、このロッド54は、タブレットTを
最終的にローダ側(図示略)に渡す際に該タブレットT
を突き出すためにも用いられる。
【0029】タブレットホルダ40は、タブレットTの
長さLを検出するために、送り機構(後述)によってタ
ブレットTが順次連続して供給されてくる方向Xと交差
する方向で且つポケットPが並んだ方向Yに、タブレッ
トTの直径D未満の距離L5だけ移動させられるように
なっている。この実施形態では、タブレットTが順次連
続して供給されてくる方向Xは、水平方向Hに対してα
度(この実施形態では2度)だけ傾いており(下降して
おり)、タブレットTはこの方向Xを維持したままタブ
レットホルダ40に収納される。一方ポケットPが並ん
だ方向は、前記方向Xとちょうど直角の方向Yに当たっ
ている。即ち、方向Yは鉛直方向Vに対しβ度(この実
施形態では同じく2度)だけ傾いている。
【0030】符号42、44は、図2にも示されるよう
に、タブレットホルダ40の前記距離L5の移動によっ
て露出した検査対象タブレットTの終端付近に設けられ
たタブレット長さ検査用の光センサである。このうち光
センサ42はその検査距離がタブレットTの最短許容長
さL1に対応するように配置されており、一方、光セン
サ44は最長許容長さL2に対応するように配置されて
いる。
【0031】なお、符号46で示すのは、ポケットPの
中にタブレットTが確実に収容されたことを確認するた
めの光センサである。光センサ46はタブレットが装入
されてくる位置にのみ設けられている(タブレットホル
ダ側は、孔が開いているのみ)。
【0032】各光センサ42、44、46は、これ自体
は公知のセンサであるため詳細の図示は省略するが、発
光部と受光部で一対をなし、発光部からの光が受光部に
届くか否かで、その部分に該光を遮る物体が存在するか
を否かを判断する構成とされている。なお、光センサ4
2、44はこの実施形態では、それぞれ独立して配置し
てあるが、1個のセンサを移動して用いたりしてもよ
い。
【0033】タブレットホルダ40の上部には、不良品
と判定されたタブレットTをバキュームで吸引するため
の吸引口50が臨まされている。この吸引口50は、タ
ブレット装入位置よりポケット1個分の間隔L3よりも
小さな間隔L4だけ上部に位置している。
【0034】図3に前記タブレットホルダの送り機構の
概略を示す。
【0035】図3の符号60はボールねじであり、該ボ
ールねじ60の下端部に設置されたモータ(図示略)に
よって回転させられる。この回転により該ボールねじ6
0と係合している移動体62が該ボールねじ60に沿っ
て上下するようになっている。タブレットホルダ40
は、この移動体62(最上部にのみ図示)に取付けられ
た昇降軸64によって引き上げ・引き下げられるように
して昇降する。
【0036】ボールねじ60及び昇降軸64は鉛直方向
から前記β度だけ傾いており、図3の位置、即ちタブレ
ットフィーダ2からポケットP1にタブレットTが装入
される位置を最下端として、これからタブレットTの直
径D未満の距離L5に相当する分、あるいはそこから次
のポケットPが装入される位置までの距離L3に相当す
る分ボールねじ60が回転することにより、順次タブレ
ットホルダ40が上昇できるようになっている。
【0037】部材66、68はタブレットホルダ40の
ケーシング40aと一体化されている。また、ガイドロ
ーラ70は部材66に取り付けられている。昇降軸64
が上昇し、カムプレート72のカム面70aに接触する
ようになると、部材66、68は昇降軸64を中心にカ
ム面70aに沿ってその昇降方向が変えられるため、該
部材66、68と一体化されているタブレットホルダ4
0の向きが変えられるようになっている。
【0038】次に、この樹脂封止装置におけるタブレッ
トの検査・収納装置の作用を説明する。
【0039】図示せぬタブレットフィーダ側から整列し
た状態で順次連続的に供給されてくるタブレットT(T
1、T2、・・・)は、図1で示されるように、特に停
止されたりすることなく、そのままダイレクトにタブレ
ットホルダ40の所定のポケットP1に収納される。
【0040】その後、図2の(A)で示されるように、
タブレットホルダ40をタブレットTが順次連続して供
給されてくる方向Xと交差する方向で且つポケットが並
んだ方向Yに僅かだけ(タブレットの直径D未満の距離
L5だけ)移動させる。
【0041】この結果、既に収納されたタブレットT1
の終端付近が露出するようになるため、この露出部分を
利用して最短許容長さL1及び最長許容長さL2にそれ
ぞれ対応して位置決め・配置された2つの光センサ4
2、44により、該タブレットT1の長さを検出するこ
とができる。
【0042】長さを検出しようとするとき、タブレット
T1は、次のタブレットT2により収納方向(装入方
向)Xにタブレットフィーダ側からの供給圧力が加えら
れている。そのため、(従来の送り部材のようなものが
なくても)確実にポケットP1の底部(正確にはロッド
54の先端面)にまで押込み・収容され、収納が中途半
端であることに起因した検出誤差はほとんど発生しな
い。
【0043】最短許容長さL1に設定された光センサ4
2がオフ(遮断)、且つ最長許容長さL2に設定された
光センサ44がオン(透光)の場合に、タブレットT1
の長さLが規定の許容範囲に入っている(良品)と判断
される。一方、両光センサ42、44ともオフ(遮断)
と検出されたとき、あるいは両光センサ42、44とも
オン(透光)と検出されたときは、それぞれ長過ぎ、或
いは短過ぎということで不合格(不良品)と判定され
る。
【0044】なお、特に最短許容長さL1を検出するた
めの光センサ42の設置スペースの関係から、タブレッ
トホルダ40のポケットPの出口付近に光を透過させる
ための逃げ部(図示略)を形成するようにしてもよい。
【0045】なお、この実施形態では、前記ポケットP
の底部(正確にはロッド54の先端面)に、タブレット
Tが確実に収容されたことを検出する光センサ46が設
けてあるため、万一タブレットTが底部まで収容されて
いないときに、これを確認することができる。このた
め、欠けや割れ等、何らかの原因で極めて短くなってし
まったタブレットTが、形が不良であるが故にポケット
Pの底部にまで到達せず、しかも、その終端がたまたま
良品の許容範囲に入ることによって、良品と判断されて
しまうのを防止することができる。
【0046】検査の結果、万一タブレットT1が不良品
であると判断された場合には、タブレットホルダ40を
上方にポケット間隔L3より小さいか間隔L4(<L
3)だけ移動させて図2の(B)の状態とし、吸引口5
0から当該不良品と判定されたタブレットT1をバキュ
ーム吸引により排出する。この位置では、次のポケット
P2は未だ次のタブレットT2の挿入位置にまで到達し
ていないため、次のタブレットT2が次のポケットP2
に入ることはなく、待機状態に維持される。そのため、
不良品と判定されたタブレットT1が吸引された後、再
びタブレットホルダ40をそのまま支障なく下降させる
ことができ、ポケットP1に次のタブレットT2を再装
入することが可能である。
【0047】一方、タブレットT1が良品であると判断
された場合には、タブレットホルダ40を上方に距離L
3(ポケット間隔相当分)だけ移動させて図2の(C)
の状態とし、ポケットP2に次のタブレットT2を収容
する。以降順にポケットP3〜P7にT3以降のタブレ
ットを装入してゆく。
【0048】このタブレットホルダ40の移動方向Y
は、鉛直よりα度(2度)だけ傾いており、次のタブレ
ットTをポケットPに収容させるための装入方向Xと直
角である。そのためタブレットTは装入方向Xの(水平
方向Hからの角度β:2度)が維持された収納態様のま
ま、前記送り機構によってポケットPが並んだ方向Yに
送り出されることになり、各ポケットPに収容されたタ
ブレットTがタブレットホルダ40の移動時にポケット
Pから抜け出てしまうのが防止される。
【0049】図3に示されるように、こうしてタブレッ
トホルダ40が、ほぼ鉛直方向に若干ずつ移動すること
によって収納、検査、収納が繰り返され全ポケットP1
〜P7に良品タブレットTが収納されると、昇降軸64
が上昇し、タブレットホルダ40はそのままY方向上方
に送り出される。やがてガイドローラ70とカムプレー
ト72のカム面70aに接触するようになると、カムプ
レート72のカム面70aとの接触により部材66、6
8の昇降方向が変えられる。その結果、該部材66、6
8と一体化されているタブレットホルダ40の向きが変
えられ、最終的に全ポケットPが上側を向くようにカー
ブして水平に停止する(想像線参照)。即ち、タブレッ
トホルダ40はそのまま各ポケットP内のタブレットT
をローダ側に受け渡すためのシャトル体として機能す
る。
【0050】この間、タブレットホルダ40の駆動は、
装入時、検査時、ポケット移動時、及びローダまでの搬
送時を含め、全て昇降軸64をY方向に駆動するだけで
ある。即ち、タブレットホルダ40の駆動系を「1軸」
のみの簡素な体系とすることができる。
【0051】又、(不良品が出ない限り)検査をしなが
ら、タブレットホルダ40を単に順次上方に送るだけで
済むため、サイクルタイムを大幅に短縮することができ
る。又、万一不良品が出た場合でも、速やかに吸引して
排出することができ、また、そのとき次のタブレットT
は次のポケットPに入らない状態で待機しているため、
タブレットホルダ40の逆行(下降)を支障なく行うこ
とができる。
【0052】以上が本発明を適用した基本的な実施形態
に相当するが、本発明を実際の樹脂封止装置に対して具
体的に適用する場合には、更に様々な工夫を施すことが
できる。
【0053】図4には、吸引口50付近の他の実施形態
の例が示されている。
【0054】この例では、吸引口50の出口付近に配置
された吸い込み管82の上部に切欠き82aが形成さ
れ、この切欠き82aの上方から吸い込み管82内に平
板状のシャッタ84がエアシリンダ86によって昇降で
きるように構成してある。シャッタ54はタブレットT
に対して縦方向に配置され、タブレットT自体の吸引を
「阻止」する。
【0055】これにより、不良品を吸引・排出するとき
は、該シャッタ84を開けておき、一方、タブレットホ
ルダ40を意図的に上下動させることにより、鉛直面
(最終的にローダ側に向けられる面)40bを、(ポケ
ットPの一部にタブレットTが存在するときにおいて
も)その吸出を防止しながら清掃することができるよう
になる。
【0056】一般に、タブレットホルダ40の最終的に
ロータ側に向けられる面40bは、封止品質を低下させ
ないためにも、できるだけクリーンであることが望まし
い。そのため、当該面40b上に樹脂粉等が付着してい
た場合には、その都度清掃するのが望ましいが、この工
夫例によれば、いかなる状態下においても、吸引口50
の吸引機能をオンとした状態でタブレットホルダ40を
上下動させることにより当該鉛直面40bをタブレット
Tを吸出させることなく、いつでも清掃することができ
る。
【0057】また、この実施形態では、不良品と判定さ
れたタブレットTを吸引機構によって排出するようにし
ているが、この吸引時の負圧は切り替えバルブ(図示
略)を切り換えただけでは簡単には大気圧にまで回復し
ない。そのため、以降の良品タブレットTがこの吸引口
50の前を通過したときに該残存負圧によって吸出され
てしまうような現象が発生することがある。
【0058】しかしながら、この図4の例によれば、不
良品が発生してこれを吸引によって排出した後は、この
シャッタ84を閉じることにより、このような不具合が
発生するの効果的に防止できる。
【0059】一方、図5はタブレットTがタブレットホ
ルダ40に装入される部分における具体的な実施形態の
一例を示す。
【0060】上記実施形態では、ポケットPの実質的な
収容深さLdをタブレットTの最短許容長さL1よりも
浅く設定してあるため、大半のタブレットTはポケット
Pから若干露出する態様で収容され、そのまま上方に移
送されてゆくことになる。
【0061】しかしながら、ときにタブレットホルダ4
0の収容深さLdよりも短いタブレットTが装入されて
きたときには、(不良品と判定されるが)これを吸引口
50まで持ち上げる際に、既に次のタブレットTの一部
が当該ポケットP内に入り込んでしまっているため、こ
の状態でタブレットホルダ40を上昇させようとする
と、次のタブレットTを引っかけて持ち上げてしまうと
いう不具合が発生する恐れがある。
【0062】そこで、この工夫例では、若干の引っかか
りがあっても次のタブレットTが上部に持ち上げられな
いように、タブレットTの受け台90の片側上部に押さ
え体93を配置すると共に、最もポケットに近い部分に
ねじりばね入りヒンジ92を備えた押さえカバー体94
を配置するようにしている。
【0063】この押さえカバー体94は比較的弱い干渉
が生じた程度ではタブレットTが上に持ち上げないよう
に機能するが、例えば極端に長いタブレットTがポケッ
トPから大きくはみ出して収容された場合などでは、前
記ねじりばね入りヒンジ92が拡開してタブレットTが
破損して樹脂が散在しないように設定してある。
【0064】この押さえカバー体94は、円周方向の一
部が開放されており、そこに次のタブレットTを押さえ
ることのできるエアシリンダ96が配置されている。こ
のエアシリンダ96は不良と判定されたタブレットTが
装入されてきたとき、及び全タブレットTをタブレット
ホルダ40に装入し終わったときに伸長され、(次のタ
ブレットTを)押さえることができるようになってい
る。この結果、タブレットホルダ40が上方に移送され
ている間にタブレットTが次々に下方に落下するのを防
止できる。
【0065】ただし、本発明では、このねじりばね入り
ヒンジ92を備えた押さえカバー体94やエアシリンダ
96は必ずしも備える必要はない。例えば、タブレット
ホルダ40が上方に移送されている間はタブレットTを
そのまま落下させコンベア等で回収してもよい。
【0066】これら図4、あるいは図5に示した工夫
は、様々なタブレットがタブレットフィーダ側から供給
されてきた場合であっても適切に対応することを可能と
する。また、例えば不良タブレットを排出するための吸
引口の位置等に関して、必ずしも前述した位置(L4<
L3のような条件の付いた位置)に形成しなくても良く
なるというように、設計に当たっての自由度を拡大する
ことができる。
【0067】なお、上記実施形態では、タブレットホル
ダを1軸駆動にてローダ側にまで搬送していたが、本発
明ではこれに限定されず、例えば、タブレットホルダを
「水平」に動かしてタブレットを収容し、収容後、タブ
レットホルダを上昇させながらカムにてポケット面を上
向きに変えるような2軸構成としてもよい。
【0068】また、不良タブレットを排出するための吸
い込み管の吸引口とタブレットホルダとの間隔を「可
変」としておくと、例えば、検査の結果、極端に長いタ
ブレットが検出されたような場合であっても、当該吸引
口とタブレットホルダとの間隔を大きく拡げることによ
り、この長いタブレットを支障なく吸引口にまで持ち上
げることができるようになる。また、該間隔を1個1個
の検査結果(不良品の長さ)に連動させることにより、
常に最大の吸引力を確保することができるようにもな
る。
【0069】このほか、ポケットの開口部にタブレット
の引っ掛かりを防止するための面取りを施すなどの対処
がなされても良いのは言うまでもない。
【0070】このように、本発明を実施するに当たっ
て、さらに様々な工夫を施すのはもちろん自由であり、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲ならば、本発明に属する
ものである。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、構造が簡単で、正確な
長さ検出が可能であり、且つ検査・収納、ひいてはロー
だ側にタブレットを渡すまでのサイクルタイムを短縮す
ることができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたタブレットの検査・収納装
置の概略を示す要部断面図
【図2】タブレットの検査、排出、移動を説明するため
の要部断面図
【図3】タブレットホルダがそのままシャトルとして機
能する様子を示すタブレットの送り機構を示す概略正面
【図4】吸引口付近の工夫例を示す断面図
【図5】装入ポケット付近の工夫例を示す断面図
【図6】従来のタブレットの検査・収納装置の概略を示
す、一部に斜視図、部分断面を含む正面図
【図7】従来のタブレットの検査・収納装置の概略を示
す正面図
【符号の説明】
40…タブレットホルダ 54…ロッド 42、44、46…光センサ 50…吸引口 T…タブレット P…ポケット Ld…収納深さ L…長さ D…直径 L1…最短許容長さ L2…最長許容長さ L3…ポケット1個分の間隔 L4…L3より短い間隔 L5…直径未満の距離 X…タブレットの装入方向 Y…ポケットが並んだ方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F201 AC01 AH37 AP11 AQ01 BA02 BC12 BC20 BL03 BL25 BQ02 BQ14 BQ57 4F206 AC01 AH37 AP11 AQ01 JA02 JB12 JB17 JE29 JE30 JF01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タブレットフィーダから整列した状態で順
    次連続的に供給されるタブレットを、その長さを検査し
    ながら順次収納するタブレットの検査・収納装置におい
    て、 前記タブレットを収容するためのポケットを、一列に並
    べた状態で複数有するタブレットホルダと、 前記ポケットの開口を前記タブレットが順次連続して供
    給されてくる方向に向け、検査対象となるタブレットを
    所定のポケットに収容した状態で、前記該タブレットホ
    ルダを、前記タブレットが順次連続して供給されてくる
    方向と交差する方向で且つポケットが並んだ方向に、タ
    ブレットの直径未満の距離だけ移動させる送り機構と、 該タブレットホルダの前記直径未満の距離の送りによっ
    て露出した既収納タブレットの終端付近であって、且つ
    ポケット底面からの検査距離が前記タブレットの最短許
    容長さ及び最長許容長さに対応する位置に、位置決めさ
    れたタブレット長さ検査用のセンサと、を備えたことを
    特徴とするタブレットの検査・収納装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記タブレットが順次連続して供給されてくる方向が、
    水平面から所定角度だけ下降する方向に設定され、且つ
    前記タブレットホルダが、この所定角度が維持された収
    納態様のまま、前記送り機構によってポケットが並んだ
    方向に送り出されることを特徴とするタブレットの検査
    ・収納装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記タブレットホルダは、全ポケットに良品タブレット
    を収納後、そのままポケットが並んだ方向に送り出さ
    れ、更に全ポケットが上側を向くようにカーブしてロー
    ダの直下に水平に停止することにより、各ポケット内の
    タブレットをローダ側に受け渡すシャトル体として機能
    するように構成されたことを特徴とするタブレットの検
    査・収納装置。
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