JP3677058B2 - 4サイクルピストン式内燃機関 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、円筒状のピストンを封止状−摺動状に受けいれる少くとも1つのシリンダと、該シリンダの一つの端壁と該ピストンの隣接した端壁との間に画定された仕事スペースと、燃焼ガスを該仕事スペースに供給するために入口通路に連結された入口開口と、該仕事スペースから排出ガスを排出するために出口通路に連結された排出開口と、該入口開口及び排出開口をサイクル式に開閉するための弁手段とを備えた、4サイクルピストン式内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
往復ピストン式の内燃機関は、高度に開発されている。しかし、クランク軸機構によって駆動軸にピストンの往復運動を伝達しなければならない点が不具合である。そのため、往復ピストン式の機関は、構造が比較的複雑で、重量が大きく、スペース要求が高く、それによりコスト及び燃料消費率が高くなる。
【0003】
回転ピストン式の内燃機関は、回転ピストンの回転運動が直接に出力軸に伝達されうるため、カム軸機構を必要としない。しかし、回転ピストン式の内燃機関は、封止上の問題、3倍の負荷変動による過大な燃料消費率その他の欠陥のため、成功が制限される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の一目的は、新しい原理に従って作動する4サイクルピストン式のユニークな内燃機関を提供することにある。
【0005】
本発明の別の目的は、構造が簡単で、軽量であると共に、燃料消費率が最小の、4サイクルピストン式の内燃機関を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の内燃機関によれば、ピストンは、次の4サイクル即ちa)吸引、b)圧縮、c)膨張及びd)ピストンが約360°回転する間の排出、の各サイクルに従って、4行程即ち2回の往復運動を行う。ピストンの回転運動は、回転出力手段に直接に伝達することができる。シリンダ及びピストンの円周壁に形成されて点火時に互に補完して燃焼室を形成する燃焼室半部分は、ピストンの外周部に膨張する燃焼ガスによってトルクが及ぼされることを確実にする。従ってピストンに及ぼされる回転力は、ピストンに加えられる軸方向力を実質的に超過する。
【0007】
本発明による内燃機関は、往復ピストン式の機関と回転ピストン式の機関とのそれぞれの利点を兼備している。クランク軸機構は不要なので、本発明の機関は、比較的簡単な構造とし、また軽量とすることができる。膨張する燃焼ガスによって及ぼされる力が一義的に回転方向に、そしてピストンの外面上に作用するので、機関が高効率とされ、それにより燃料の消費率を低くできる。これは、ピストンの回転運動に主に起因する燃焼室中においての燃料ガスの完全な旋回作用によって助長される。内燃機関は、その簡単な構造のため、高信頼性で長寿命である。
【0008】
本発明の内燃機関は、オットー式にもディーゼル式にも適用できる。本発明の内燃機関は、限定的にではないが、好ましくは自動車用の機関として用いられる。
【0009】
以下に本発明の構成を列挙する。
【0010】
1.円筒状のピストンを封止状且つ摺動状に受けいれる少くとも1つのシリンダと、該シリンダの一つの端壁と該ピストンの隣接した端壁との間に画定された仕事スペースと、燃焼ガスを該仕事スペースに供給するために入口通路に連結された入口開口と、該仕事スペースから排出ガスを排出するために排出通路に連結された排出開口と、該入口開口及び排出開口をサイクル式に開閉するための弁手段とを備えた、4サイクルピストン式内燃機関であって、
(a)前記ピストンは、軸方向の運動及び回転運動を行うように、前記シリンダ中に取付けてあり、蛇行状の案内手段が、前記ピストンと前記シリンダとの間に取付けてあり、それにより前記ピストンが、内燃機関の4サイクルに従って、各々の回転について約360°に亘って、4行程を行うようにされ、
(b)前記シリンダ及び前記ピストンは、互に向い合う端壁に隣接して、それぞれの円周に形成された燃焼室半部分を各々含み、これらの燃焼室半部分は、燃焼ガスの点火時に燃焼室中において膨張する燃焼ガスが前記ピストンに回転力を及ぼすように、燃焼ガスの点火時に相互に補完して1つの燃焼室を形成するようにされ、
(c)前記ピストンは、前記ピストンの回転運動を出力手段に伝達するために同軸的に配された軸部材を含む
4サイクルピストン式内燃機関。
【0011】
2.前記蛇行状の案内手段が、前記ピストンの円周壁中に形成された半円形の断面形状の蛇行状の溝と、該シリンダの該円周壁中の直径上に向い合った個所において、該ピストンの前記溝に係合するように取付けられた一対の球体とを有する上記1に記載の内燃機関。
【0012】
3.前記燃焼室半部分が、前記シリンダの軸線に対して直交する平面内において実質的に三角形の形状をもち、互に補完して1つの実質的に矩形の燃焼室を形成し、この燃焼室が、前記ピストンの回転方向と実質的に横方向に延長する、前記ピストン中の駆動面と、該駆動面と実質的に平行な、前記シリンダ中の反力面とを含む上記1に記載の内燃機関。
【0013】
4.前記軸部材が駆動軸中に、ピストンの往復運動及び該駆動軸への前記ピストンの回転運動の伝達を許容するように、軸方向に可動に、また該駆動軸に対して回動不可能に取付けてあり、前記駆動軸は、回動可能に、また軸方向には静止しているように前記シリンダ中に取付けてある上記1に記載の内燃機関。
【0014】
5.前記軸部材及び前記駆動軸が多角形の断面形状を有する上記4に記載の内燃機関。
【0015】
6.軸部材と駆動軸とが前記ピストンの各々の軸方向側に配設されている上記4に記載の内燃機関。
【0016】
7.前記弁手段が弁フランジを含み、該弁フランジにはそれを貫通する弁オリフィスが形成してあり、該弁フランジは、前記シリンダの一方の端壁中に回動可能に取付けてあり、前記入口開口及び排出開口をサイクル式に開閉するように前記ピストンと共に回動しうるように該ピストンに連結されている上記1に記載の内燃機関。
【0017】
8.ガスの漏洩を防止もしくは低減させるために、封止ディスクオリフィスを貫通形成した封止ディスクが、軸方向に可動に、前記弁フランジの凹み中に取付けてあり、該弁フランジに対して支持された弾性手段が、前記シリンダの隣接する端壁に向って該封止ディスクを付勢するように配置してあり、前記弁オリフィスを囲む前記弁フランジの軸方向の突起が前記封止ディスクの前記封止ディスクオリフィス中に摺動自在に取付けてある上記4又は7に記載の内燃機関。
【0018】
9.前記仕事スペースから遠隔のピストンの軸方向側において該ピストンと該シリンダとの間に別のスペースを配設した上記1に記載の内燃機関。
【0019】
10.前記別のスペースがそれぞれの再供給導管手段によって前記入口通路及び前記排出通路に連結され、それにより排出ガスのある部分が該排出通路から前記別のスペースに、更にそこから新しい燃焼ガスと共に該入口通路を経て前記仕事スペースに再供給される上記9に記載の内燃機関。
【0020】
11.前記駆動軸が別のシリンダのピストンに連結されている上記4に記載の内燃機関。
【0021】
12.内燃機関がオットー式であり、点火手段が前記シリンダの前記燃焼室半部分中に配設されている上記1に記載の内燃機関。
【0022】
【実施例】
各図には、オットープロセスに従って作動する4サイクル形式の内燃機関のシリンダ−ピストン組立体が示されている。図示してない内燃機関の各部例えば燃料空気混合手段(気化器手段又は燃料噴射手段)、電子制御手段、潤滑手段、点火手段その他は、従来の形式のものとすることができる。従って、これらは本発明の理解にとって必要でないため、ここでは説明しない。
【0023】
図1に示したシリンダ−ピストン組立体は、円筒形の円周壁4及び一対の端壁6a、6bを備えた、シリンダ2として形成されたハウジングを備えている。端壁6a、6bは、シリンダ2中に円筒形のスペースを画定するように周囲壁4に固定的に、また封止状に連結されている。
【0024】
円筒状のピストン10は、この円筒状のスペースが図1の左側の仕事スペース8(仕事側)と右側の別のスペース9(再供給側)とに区画されるように、ピストンリング12によって、前記円筒形スペース中に封止状に、また摺動自在に取付けられている。
【0025】
図1に示したシリンダ−ピストン組立体は、ある点では、中心面III−IIIに関して対称である。従って、ピストン10の両側に配置されて互に対応している部分は、同一の参照番号に英小文字a、bを付した記号により示されている。
【0026】
ピストン10は、その対向端面に、同軸的に延在している軸部材14a、14bを有し、これらの軸部材は、駆動軸16a、16bに、これらに対し回動不可能に、また軸方向に移動可能にそれぞれ連結されている。この目的のために、軸部材14a、14bは、多角形特に6角形もしくは8角形の横断面をもち、駆動軸16a、16bの嵌合形状の内側の多角形の凹み中に延在している。駆動軸16a、16bは、それぞれ前面壁6a、6b中に、それぞれ軸受18a、18bによって、回動可能に、しかし軸方向には静止しているように取付けられている。
【0027】
ピストン10は、その結果として、回動運動と軸方向の往復運動とを行うことができる。ピストン10は、図1に示すように、比較的大径である。円筒形スペースの軸方向の長さは、ピストン10の軸方向の長さを約50%超過している。
【0028】
案内手段20は、ピストン10に回転運動と往復運動とを同時に行わせる(らせん運動)ように、ピストン10とシリンダ2の周囲壁4との間に配設されている。案内手段20は、ピストン10の周囲壁に形成された蛇行状の溝22を備えている。この溝22は、半円形の断面形状をもち、ほぼ半正弦波の形状のらせん部分を備えている(図5の展開図参照)。一対の球体24は、1対のボルト26によって、シリンダ2の円周壁4中に、直径上に向い合った1対の個所に取付けてあり、球体24は、各々の球体24の半部分がピストン10の溝22中に係合するように、ピストン10の溝22に嵌合されている。そのためピストン10は、以下に詳述するように、ピストン10が1完全回転を行う間に、内燃機関の4サイクル、即ち吸引、圧縮、膨張及び排出行程の各サイクルに従って4行程を行う。
【0029】
シリンダ−ピストン組立体の仕事側(図1で左側)において、シリンダ2の円周壁4とピストン10の円周壁とは、それぞれシリンダ2とピストン10とのそれぞれの端面に隣接して、燃焼室半部分32、34を各々備えている。燃焼室半部分32、34は、ピストン10が図3bに破線によって示した位置にある時に、相互に補完して、燃焼室30を形成する。図3a、図3bからわかるように、各々の燃焼室半部分32、34は、シリンダ軸線と直交する平面内において、実質的に三角形の形状を有する。燃焼室半部分32、34は、その内側の長手方向の側面において、仕事スペース8に開放され、また燃焼室半部分34は、その軸方向の一方の端面に沿っても、仕事スペース8に開放されている。シリンダ2中の燃焼室半部分32には、点火スパーク35を含む点火手段が組合されている。燃焼室30の作用については以下に一層詳細に説明する。
【0030】
シリンダ2の端壁6aは、燃焼ガスを仕事スペース8に供給するために仕事スペース8に対して開放された入口開口38を有する入口通路36を備えている(図3a、図3b、図4参照)。更に、端壁6aは、排出ガスを排出するために仕事スペース8に連結された排出開口42を備えた排出通路40を備えている。
【0031】
入口開口38と排出開口42とを開閉するために、弁手段が設けられており、この弁手段は、図示した実施例では、駆動軸16aに配設された弁フランジ48aと、弁フランジ48aを貫通している弁オリフィス54aとを備えている(図1、図3a、図3b、図6、図7参照)。端壁6aの凹み中に回動可能に取付けられた弁フランジ48aは、駆動軸16aとピストン10との間の駆動連結によって、ピストン10と同一の回転運動を行うので、弁オリフィス54aは、4サイクル機関の4サイクルに従って入口開口38と排出開口42とを開閉するように、入口開口38及び排出開口42と順次整列される。
【0032】
弁フランジ48aと端壁6aとの間の漏れによる損失を防止又は減少させるために、封止ディスク50aが弁フランジ48aの凹み中に軸方向に摺動自在に取付けられている。封止ディスク50aは、弁オリフィス54aと同じ形状の、封止ディスク50aを貫通して延長する封止ディスクオリフィス52aを有し、弁フランジ48aの弁オリフィス54aを囲む軸方向の突部に対して、摺動状に案内される(図6、図7参照)。封止ディスク50aは、弁フランジ48aに対して支持された複数(例えば3個)の円弧状の板ばね56aによって、端壁6aの端面に押付けられているため、封止ディスク50aは、漏れを防止するように、その封止機能を逐行することができる。
【0033】
以上に説明した4サイクルオットー式内燃機関のシリンダ−ピストン組立体の操作は次の通りである。
【0034】
ピストン10がその吸引行程を今開始したものと想定する。ピストン10は、この時には、オリフィス52a、54aが入口開口38と互に重なり始めた図3に示す回転位置にある。ピストン10は、この時には、(図1において)左端の死位置にあるため、仕事スペース8の容積は、−燃焼室半部分32、34の容積を考慮しない場合−零となる。次にピストン10が(図3でみて)時計方向に90°回転すると、ピストン10は、案内手段20によって、(図1において)右端の、その死位置に向って同時に移動する。燃焼ガスは、それによって、開放された入口開口38を経て、入口通路36から仕事スペース8中に吸引される。
【0035】
燃焼ガスは、気化器手段(図示せず)が設けられている場合、燃焼−空気混合物とすることができる。また、別の方法として、仕事スペース8に組合された燃料噴射手段(図示せず)があれば、燃焼ガスを空気としても良い。
【0036】
ピストン10は、次の90°に亘って回転すると、(図1において)左端のその死位置に向って軸方向の行程を行うので、仕事スペース8及び燃焼室半部分32、34中の燃焼ガスは圧縮される。圧縮行程の終了時には、ピストン10は、燃焼室半部分32、34が互に補完して燃焼室30を形成する図3b中破線で示した回転位置となっている。この時点では燃焼ガスの最大の圧縮が実現されている。実質的に全部の燃焼ガスは、燃焼室30中にあり、点火スパーク35によって点火される。
【0037】
燃焼室30bは、図3aに示すように、実質的に矩形の形状を有する。ピストン10の燃焼室半部分34は、回転方向に対してほぼ直交する駆動面34’を有し、シリンダ2の燃焼室半部分32は、駆動面34’とほぼ平行の反力面32’を有する。膨張する燃焼ガスは、燃焼室30の構造及び配置形態のため、ピストン10に回転力を作用させ、これらの回転力は、実質的なトルクを供与するように、ピストン10の外周面に対して作用する。
【0038】
ピストン10は、その結果として、燃焼ガスによって回転方向に駆動されると同時に、(図1の右方に向って)膨張行程を行う。ピストン10の回転運動は、軸部材14aを経て駆動軸16aに直接伝達され、内燃機関のより効率的な作動を行わせる。
【0039】
ピストン10が90°回転すると、その膨張行程(仕事行程)が終了するので、排出ガスを排出させることができる。ピストン10は、排出サイクルの間に、案内手段20によって再び(図1において)左方に移動し、弁オリフィス52a、54aはその間に排出開口42上において掃引する。そのため排出ガスはピストン10によって排出通路40中に排出される。排出行程の終了時点では、ピストン10は、再び図3に破線で示した角度位置となり、オリフィス52a、54aは、排出開口42と入口開口38との間の位置となる。
【0040】
ピストン10は、従って、4サイクル機関の特徴である4つの仕事サイクル即ち吸引、圧縮、膨張(仕事)及び排出の各サイクルを逐行し、各々のサイクルは、ピストン10の約90°の回転とその軸方向の行程とによって関連付けられている。ピストン10は、4つの仕事サイクルの間に、約360°の1完全回転と、軸方向の4行程とを行う。
【0041】
開口64、66を介して前記別のスペース9と連通する再供給導管60、62は、排出通路40及び入口通路36の各々から分岐している。開口64、66の開閉を制御するために、仕事側のものと同様の構成及び作用をもった弁フランジ48b、封止ディスク50b、オリフィス52b、54b、及びばね56bから成る組立体が、再供給側に設けられている。
【0042】
そのため、排出通路40を通って流れる排出ガスの一部(例えば排出ガス容積の1/3ないし1/4)は、排出サイクルの間に、再供給導管60を経て、前記別のスペース9に吸引される。次の吸引サイクルの間に、別のスペース9中の排出ガスは、再供給導管62を経て入口通路36に導かれ、新しい燃焼ガスと共に、入口開口38を経て仕事スペース8に流入する。
【0043】
そのため燃焼ガスは予加熱され、機関はすみやかにその作動温度に到達するように加熱されるため、最適の点火及び燃焼が得られ、汚染物質の放出量が対応して減少する。
【0044】
再供給側で分流されるガスの比率は、再供給導管60、62のそれぞれの寸法決めによって計量することができる。なおこの計量は、それぞれの制御される弁手段(図示せず)によって行うことができることに留意すべきである。後者の場合、機関の冷機起動時のような不十分な温度の作動条件に排出ガスの再供給が制限されるという利点が得られる。
【0045】
ピストン10には、圧縮行程の間前記別のスペース9中に過度の真空が生ずることを防止するために、別のスペース9の容積を増すための凹み(図示せず)を設けることができる。その他に、又はそれに代るものとして、入口通路36から空気を供給したり、直接に大気から空気を供給したりするための弁手段を用意しても良い。
【0046】
なお、別のシリンダの駆動軸を、直接にか又は伝動手段を介して、駆動軸16a、16bに連結しても良い。
【0047】
図3a、図3b、図4には、シリンダを冷却するための冷却流体通路68が示されている。本発明の理解にとって必要ではない内燃機関の詳細な構造部分、例えば潤滑方式については、特に説明は行わない。
【0048】
しかし、案内手段20即ち球体24及び溝22並びにピストン10の正確な潤滑を可能とするために、長手方向の潤滑孔(図示せず)をボルト26に形成しても差支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、4サイクル式の内燃機関のシリンダ−ピストン組立体の概略的な縦断面図である。
【図2】図2は、図1に示したシリンダ−ピストン組立体の立面図である。
【図3】図3a、図3bは、図1の矢印IIIの方向にみた断面図であり、破線で示したピストンが互に対して180°ずらされた2つの位置にある状態を示す図である。
【図4】図4は、図1の矢印IVの方向にみた断面図である。
【図5】図5は、ピストンの円周面の縮小尺による展開図である。
【図6】図6は、図1〜5のシリンダ−ピストン組立体の弁手段を示す展開斜視図である。
【図7】図7は、図6に示した弁手段の弁フランジを示す端面図である。
【符号の説明】
2 シリンダ
8 仕事スペース
10 ピストン
14a,14b 軸部材
22 溝(案内手段)
30 燃焼室
32,34 燃焼室半部分
38 入口開口
42 排出開口

Claims (1)

  1. 円筒状のピストンを封止状且つ摺動状に受けいれる少くとも1つのシリンダと、該シリンダの一つの端壁と該ピストンの隣接した端壁との間に画定された仕事スペースと、燃焼ガスを該仕事スペースに供給するために入口通路に連結された入口開口と、該仕事スペースから排出ガスを排出するために排出通路に連結された排出開口と、該入口開口及び排出開口をサイクル式に開閉するための弁手段とを備えた、4サイクルピストン式内燃機関であって、
    (a)前記ピストンは、軸方向の運動及び回転運動を行うように、前記シリンダ中に取付けてあり、蛇行状の案内手段が、前記ピストンと前記シリンダとの間に取付けてあり、それにより前記ピストンが、内燃機関の4サイクルに従って、各々の回転について約360°に亘って、4行程を行うようにされ、
    (b)前記シリンダ及び前記ピストンは、互に向い合う端壁に隣接して、それぞれの円周に形成された燃焼室半部分を各々含み、これらの燃焼室半部分は、燃焼ガスの点火時に燃焼室中において膨張する燃焼ガスが前記ピストンに回転力を及ぼすように、燃焼ガスの点火時に相互に補完して1つの燃焼室を形成するようにされ、
    (c)前記ピストンは、前記ピストンの回転運動を出力手段に伝達するために同軸的に配された軸部材を含む
    4サイクルピストン式内燃機関。
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