JP3676800B1 - 間隔保持材 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば複数のガラス板を重ねて載置する場合に、各ガラス板の間に挟んで用いられる、ガラス板同士の接触を防止するための間隔保持部材において、接続による強度損失の少ない枠状の組立式の間隔保持材を提供する。
【解決手段】所定の厚みを有する複数の辺部材3をそれぞれの斜辺端部5で接続した枠状のスペーサ2であって、前記接続を行う接続面3aを、前記辺部材3の斜辺端部5に形成した辺部材3の厚みより厚みの薄い接続溝6と、該接続溝6に挿着する接続部材4とで構成した。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば複数のガラス板を重ねて載置する場合に、各ガラス板の間に挟んで各ガラス板同士の接触を防止するような間隔保持材に関する。
現在、液晶ディスプレイ等の表示面に薄板状のガラス板が多く用いられている。
これらのガラス板の厚みは1mm以下のものが多く、また微細な傷も許容しないため、保管方法や運搬方法に様々な工夫が必要とされている。
そのため、ガラス板の保管用に枠状のスペーサ(間隔保持材)が提案されている(特許文献1参照)。
このスペーサはガラス板の周縁に沿って接触し、各ガラス板の間に挟んで用いられる。
また、平面サイズの大きなガラス板の保管用に図15の斜視図に示すようなスペーサ100が一般的に用いられている。
このスペーサ100は、2つの平面視コの字型のコの字部材101で構成され、長辺の中央部付近で各コの字部材101の端部を接続し、枠形状を形成している。
なお、図16の側面図に示すように、コの字部材101の一端の端部断面を、上方から下方へ徐々に傾斜させた下方傾斜面104で形成し、他端の端部断面を、下方から上方へ前記下方傾斜面と同一の傾斜角度を有する上方傾斜面105を形成している。
また、各コの字部材101同士を接続する接続部分は、一方のコの字部材101の上方傾斜面105と他方のコの字部材101の下方傾斜面104とを接着固定することで接続している。
しかし、このスペーサ100は、b部に示すように傾斜面の先端部分が欠落したり、c部で示すように傾斜面の先端部分の接着が剥離してガラスとの接触面となるスペーサ100の表面部に凹凸が生じるという問題があった。
また、接続部分が長辺の中央部分に形成されるため、平面サイズの大きなスペーサ100である場合に、スペーサ100を移動させる際に、強度的な弱点となる接続部分でスペーサ100が折れ曲がるというような問題も生じていた。
実開平3−29474号公報
この発明は、接続による強度損失の少ない枠状の組立式の間隔保持材を提案するものである。
この発明は、所定の厚みを有する複数の帯状部材を、それぞれの該帯状部材の接続端面に備えた接続凹部と、該接続凹部に挿着する接続手段とで接続して形成した枠状の間隔保持材であって、前記帯状部材を、前記帯状部材の厚さより厚みの薄い帯状薄板で所定の厚みに形成し、少なくとも一部の前記帯状薄板の端部に施した切取り加工によって、前記帯状部材の厚さより厚みの薄い前記接続凹部を形成したことを特徴とする。
前記帯状部材は、平面視直線形状、円弧形状、カギ形状等の帯状部材を含む。
また、前記帯状部材は、折畳んだ一枚の帯状薄板からなる部材、複数枚の帯状薄板を重ね合わせた部材、折畳んだ帯状薄板を複数枚重ね合わせた部材、折畳んだ帯状薄板と折畳んでいない帯状薄板とを重ね合わせた部材を含み、複数の薄板の層で帯状部材が構成されていることを指す。
また、前記帯状薄板は、紙製部材、樹脂製部材、発泡性部材、木製部材等の適宜の部材で形成することを含む。
前記枠状は、平面視多角形、円形、楕円形等の形状を含む。
前記接続部分は、帯状部材の端部付近の側面同士をつき合わせて面接触させ、帯状部材の互いの上面同士および下面同士が面一となるように接続する接続部分を指す。
前記接続端面は帯状部材の長手方向の端面を指す。
前記切取り加工は、帯状部材の端部形状を所望の形状に切り取って形成する加工を指す。
前記接続凹部は、端面の内側に穴をあけて形成する凹部、端面の周部の切欠きによって形成する凹部、端面周部の角部をつなぐ切欠きで形成する凹部を端面に形成した溝部であることを含む。
前記接続手段は、帯状部材と別体で形成する接続手段、帯状部材と一体で形成する接続手段を含む。
なお、接続手段を帯状部材と別体で形成する場合、接続手段は紙製部材、樹脂製部材、発泡性部材、木製部材等であることを含む。
前記構成により、接続部分の強度の損失を低減させ、枠形状を形成することができる。
また、帯状薄板を折畳み又は/および重ね合わせて所定の厚みの帯状部材を形成することができる。
したがって、厚板に比べて安価である薄板で所定の厚みを構成することができ、コストを低減することができる。
また、帯状薄板を加工して形成するため、最終形状の厚みを有する厚板をそのまま加工する場合と比べて高能力な加工機械を必要としない。
また、一部の前記帯状薄板の端部に切取り加工を施して前記接続凹部を形成するため、容易に正確な位置および形状に形成でき、帯状部材の厚みより薄い厚みの接続凹部を容易に形成することができる。
また、運搬できないぐらいの大きなサイズの間隔保持材であっても、組立て前の状態で運搬して利用箇所で組立て使用することができる。
また、各部材を枠状に組み立てずに保管することができるため、保管スペースを低減することができる。
この発明の態様として、前記帯状部材を、前記帯状薄板を折畳んで前記所定の厚みに形成することができる。
前記帯状部材は、一枚の折畳んだ前記帯状薄板で形成される帯状部材、複数枚の折畳んだ前記帯状薄板を重ね合わせて形成される帯状部材を含む。
これにより、例えば、同じ裁断パターンで形成した帯状薄板を用いて所定の厚みを形成できるため、数種類の裁断パターンが必要である場合と比べて、加工コスト、または、保管コストをさらに低減することができる。
また、この発明の態様として、前記折畳みとして、前記帯状薄板の幅方向両側部を両開き状に折畳む構成とし、該両側部の長手方向端部に切取り加工を施し、2枚の折畳んだ前記帯状薄板を、折畳み面を対向させて重ねて固定して前記帯状部材を形成することができる。
前記幅方向は、帯状薄板の短手方向を指す。
前記両開きは、いわゆる観音開きを指す。
前記固定は、接着固定、溶着固定、融解固定、噛み合せ固定、くさび留め等の他部材による固定を含む。
これにより、折畳んだ両側部分によって接続凹部を形成するため、さらに容易に正確な位置および形状の接続凹部を形成することができる。
また、折畳む両側部分の幅が短いため、折畳み固定の際に、固定面に空気溜り等の固定不完全部が生ずることを防止できる。
また、折畳み面が帯状部材の表面に出ないため、折畳む両側部分の外側切断面の切断に高度な技術を要しない。
また、折畳み面が帯状部材の表面に出ないため、外観上きれいな帯状部材を形成することができる。
また、前記帯状薄板を接着固定して前記帯状部材を形成する場合においては、帯状薄板を接着剤で貼り合せることによって、一枚の帯状板で帯状部材を形成する場合と比べて強い強度を得ることができる。
また、この発明の態様として、前記接続凹部を、互いに接続する前記帯状部材の両接続端面の内側に備え、前記接続手段を、前記両接続凹部に両端を挿着する接続材で形成することができる。
前記接続材は、帯状部材と別体で形成し、両端を有する平面視L型、への字型、ハート型、円弧形状、棒形状等の接続材であることを含む。
これにより、様々なサイズや形状の間隔保持材を容易に製造することができる。
特に、帯状部材の端部を角として形成した多角形の枠の場合、帯状部材の端部に突出した折れ曲がり部を設ける必要がなく、製造コストを低減することができる。
また、帯状部材と別体で接続材を形成していることによって、帯状部材の裁断の際に切り取られて廃棄される不要部分を減らすことができる。
また、この発明の態様として、全体を多角形の枠状に形成し、前記帯状部材を平らな棒状に形成し、枠状の角部となる前記帯状部材同士の接続部分を、枠状の各角部の内角から外角へ向かう直線形状に形成することができる。
前記直線形状は、例えば枠形状が四角であり、全て同一幅の帯状部材で形成する場合であれば45度であることを含む。
これにより、接続部分が接続する帯状部材のどちらか一方に偏る場合に比べて、接続部の強度の低下をさらに低減できる。
この発明により、接続による強度損失の少ない枠状の組立て式の間隔保持材を形成することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、薄ガラス板1の間にスペーサ2を挟んだ薄ガラス板1をガラスラック1aに立て掛けて保管している状態の左側上方からの斜視図を示し、図2はスペーサ2の平面図を示す。
薄ガラス板1は、液晶ディスプレイの表示板に使用される厚さ0.8mmの薄ガラスであり、表示ディスプレイ用に加工される前の原板サイズ(幅1600mm、長さ1980mm)で立て掛けて保管される。
スペーサ2は、薄ガラス板1の周縁部付近に設置されるため、薄ガラス板1のサイズよりひと回り大きい外周を有する長方形の枠形状である。
なお、本実施形態において、枠を形成する各辺部材3の幅を50mm、厚さを薄ガラス板1のサイズ及び厚さから決定された厚みである8mmで形成しているが、これに限定されない。
また、スペーサ2は、各辺部材3を角部の接続面3aでつき合わせて接続して、長方形枠を形成している。
なお、接続面3aは後述する斜辺端部5(図3)をつき合わせて形成している。
図3は、組立て前のスペーサ2を各構成部品の平面図を示す。
スペーサ2は、4本の辺部材3と、4つの平面視L型の接続部材4で構成されている。
各辺部材3は、幅50mm、厚み8mmであり、両端部を長手方向中心線に対して45度に傾斜させた斜辺端部5を有し、台形に形成して、それぞれの上辺が内側となるように配設している。
接続部材4は、直角の角部4bを有し、左右の長さの等しいL型形状であり、両端部を半円形状に形成している。
なお、該接続部材4は、一辺の幅を30mm、長さを約150mmとし、内角部に約20mmの隅切り4aを施し、厚みを辺部材3の厚みの半分となる4mmで形成している。
また、辺部材3と接続部材4は紙製部材であるが、これに限定されず、樹脂製部材、発泡性部材、木製部材等であってもよい。
なお、本実施形態のように辺部材3と接続部材4は同一部材で形成してもよいし、別部材で形成してもよい。
スペーサ2は、各辺部材3の両側の斜辺端部5の断面内部に備えた接続溝6に接続部材4を挿着して、辺部材3同士を接続固定して形成している。
なお、接続固定は、接着剤による接着固定であるが、これに限定されず、溶着固定、融解固定、噛み合せ固定、くさび留め等の他部材による固定であってもよい。
図4はa部(図2)の左側上方からの拡大斜視図を示し、図5はa部の拡大平面図を示し、図6は辺部材3のA−A(図5)拡大断面図を示す。
なお、図6では、接続溝6内の接続部材4を明瞭にするため、接続部材4を小さく図示しているが、実際は、接続溝6の厚さ(図示上下方向の厚さ)および幅(図示左右方向の幅)と接続部材4の厚さおよび幅とは同一である。
図4に示すように、各辺部材3は一層あたり2mmの帯状薄板を後述する折畳みによって2層構造とし、上側折畳み辺部材7aと下側折畳み辺部材7bを上下対称に形成して2枚重ね合わせて固定して8mmの厚みを形成している。
なお、折畳み辺部材7(7a、7b)同士の固定方法は接着剤による接着固定である。
また、斜辺端部5の端面内部に設けた接続溝6に接続部材4を挿着固定して辺部材3の斜辺端部5同士をつき合わせて辺部材3同士を接続固定している。
なお、接続溝6の平面形状は、挿入される接続部材4の外角頂点と隅切り4aの中心を結んだ線で分断した接続部材4の半分と略同一のU字形状であり、厚みは接続部材4と同一の4mmで形成している。
図7は、型抜き薄板10の拡大平面図を示している。
折畳み辺部材7は、型抜き薄板10を折畳んで形成する。
ここで、図7は、型抜き薄板10の右側がスペーサ2の内側となる向きで示している。
型抜き薄板10は、辺部材3の幅の2倍となる100mm幅を有する短冊薄板11から切り出されて形成される。なお、短冊薄板11の幅は、辺部材3の幅の2倍よりわずかに短くてもよい。
型抜き薄板10は、短冊薄板11の幅方向中央に折畳み辺部材7の表面となる中央部12と、中央部12の両側の折り目13a、13bに沿って中央部12側に折畳む折畳み部14a、14bと有する。
ここで、型抜き薄板10の長手方向両端部に形成した端部形状について、図7における上側に位置する端部に着目して詳述する。
折畳み部14aの端部形状は、折畳んだ状態で接続溝6(図5)の半分を形成する接続溝外線15と斜辺端部5の一部を形成する斜辺aを形成するくり抜き部16を切り取って形成される。
接続溝外線15は、接続部材4を構成する一辺を長手方向中心線で分断した片側と略同一であり、折り目13aに平行な直線部分と該直線部の辺部材3中央側外向きに1/4円を備えた逆しの字形状である。
また、斜辺aは折り目13aの端点から接続溝外線15に向かって45度(左下方向)の角度で形成している。これにより、斜辺aは、折畳み部14aが折畳まれた状態において斜辺bの片側一部と重なって斜辺端部5(図3)の一部を形成している。
さらにまた、中央部12と折畳み部14bの端部形状は、斜辺端部5を形成する斜辺bと、折畳んだ状態で斜辺端部5の一部を形成する斜辺cと、接続溝6の半分を形成する接続溝外線17とを形成するくり抜き部18を切り取って形成される。
斜辺bは斜辺端部5を形成し、折り目13aの端点と折り目13bの端点とを結ぶ直線で折り目13aに対して45度(右下方向)の角度で形成される。
斜辺cは、折り目13bの端点から接続溝外線17に向かって45度(右上方向)であり、斜辺bと直角に形成されている。これにより、斜辺cは、折畳み部14bが折畳まれた状態において斜辺bの片側一部と重なって斜辺端部5の一部を形成している。
また、接続溝外線17は、接続溝外線15を左右対称のしの字形状であり、斜辺cの右上端点から隅切り部4aに適合する斜辺cと直角に交わる斜辺dと45度の角度で交わる。
なお、上述したように短冊薄板11からくり抜き部16とくり抜き部18とをくり抜くことによって、型抜き薄板10は形成される。
図8は断面図による折畳みの説明図であり、(A)、(C)は型抜き薄板10のB−B(図7)拡大断面、および(B)は辺部材3の拡大断面を示し、(D)は13aの拡大断面を示す。
また、図9は、下側折畳み辺部材7bを構成する型抜き薄板10の拡大平面図を示す。
まず、折り目13(13a、13b)について説明すると、折り目13は、型抜き薄板10を折畳んで折畳み辺部材7を形成した際に表面側となる面から反対面に向かって施した切り込みで形成している。本実施形態における切り込み深さは、反対面側に約0.2mmの切り込まない部分を残すため、2mmの型抜き薄板10において1.8mmの切り込み深さとなるが、これに限定されない。
また、折り目13a、13bは、型抜き薄板10の長手方向中心線と平行に型抜き薄板10の両端部を結び、中央部12の両側に設けている。
図8中の(A)、(C)の仮想線に示すように、上述した折り目13a、13bに沿って、中央部12の表面と反対側に折畳み部14a、14bをいわゆる両開きの状態で折畳み、中央部12と接着固定する。
これにより、図9に示すように、折畳み部14a、14bによって中央部12の裏面の幅方向中央にU字型の溝6bが形成され、この溝6bが接続溝6の下側半分となる。
また、上側折畳み辺部材7aは、下側折畳み辺部材7bと上下対称に形成し、これにより溝6bと対向する溝6a(図6)が形成される。この溝6aと溝6bで接続溝6を形成する。
ここで、折畳む前の折畳み部14aの図中の左端面と折畳み部14bの右端面とは折畳まれた際に接触せず、離間20が生ずる。
(B)に示すように、2枚の型抜き薄板10を折畳んで形成した折畳み辺部材7を、互いに折畳み部14a、14b側を対向させて接着し、辺部材3ならびに接続溝6を形成する。
以上の構成により、四角枠形状においてもっと強度の強い角部に接続部を設けることができ、強度損失の少ない枠形状を形成することができる。
また、接続部材4を辺部材3と別部材で形成しているため、接続部材4の長さ、または、幅を変更することで、接着面積を変更することができる。
また、型抜き薄板10を折畳んで形成した折畳み辺部材7を重ね合わせて辺部材3を形成するため、上側折畳み辺部材7aの折畳み部14a、14bと下側折畳み辺部材7bの折畳み部14a、14bを合わせた厚みが接続溝6の厚みとなり、辺部材3の断面内部に正確な寸法及び位置の接続溝6を容易に設けることができる。
言い換えれば、中央部12が表面板、折畳み部14a、14bの対が内部板として機能し、表面板の端部形状と内部板を異ならせることで接続溝6を形成できる。特に、内部板として機能する折畳み部14a、14bの端部に凹部となるU字溝を形成していることによって、貼り合わせで正確な形状、厚みの接続溝6を形成できる。
また、紙製品は、厚み2mmの価格に比べて、4mm厚は約3倍、8mm厚は約8倍という価格事情を有するため、折畳み貼り合わせ製造によってコストを低減することができる。
また、中央部12の両側の折畳み部14a、14bを折畳む際に、いわゆる片開きの状態の折畳みと比べて、折り目13a、13bから折畳み部14a、14bの側部端面までの距離が短いため、中央部12と折畳み部14a、14bとの間の接着面に空気溜り等の接着不完全部が生じることを防止でき、確実に中央部12と折畳み部14a、14bとを接着固定することができる。
また、接着剤を過剰に塗布した場合であっても、型抜き薄板10の折畳み部14a、14bを折畳んで接着固定する際、過剰な接着剤が離間20に寄せられることによって、余分な接着剤が接着面に残らず均一厚みの接着面を形成することができ、確実な接着固定をすることができる。
また、接続部材4を辺部材3の断面内部に挿着するため、接続部の表面には、枠形状の外角と内角を結ぶ直線しか現れないため、美しい外観のスペーサ2を得ることができる。
図10は、型抜き薄板10を裁断する前の原紙21の平面図を示し、図11は、接続部材4を裁断する前の原紙23の平面図を示す。
型抜き薄板10は、上述したように短冊薄板11からくり抜き部16とくり抜き部18をくり抜いて形成することができるが、実際の製造においては、原紙21を短冊薄板11に加工してから型抜き薄板10を形成するのではなく、原紙21から複数の型抜き薄板10を直接切り取って形成してもよい。
図10で示すように、例えば8枚の型抜き薄板10を形成するためには、くり抜き部16と、4箇所のくり抜き部22aと、3箇所のくり抜き部22bを図中の上下両端からそれぞれ切り出し、左右方向に並設した各型抜き薄板10を切り分けることで形成することができる。
なお、くり抜き部22aはくり抜き部18(図7)を左右対称に合わせた形状であり、くり抜き部22bはくり抜き部16を左右対称に合わせた形状である。
したがって、原紙21のうち、不要となる廃棄部分はくり抜き部16と、くり抜き部22aと、くり抜き部22bのみとなる。
また、いわゆる紙の目と呼ばれる繊維方向が、図10において上下方向となる長手方向である原紙21を用いることで、型抜き薄板10によって形成した辺部材3の長手方向が縦目となり、辺部材3の折れ曲がりに対する強度を向上させることができる。
図10に示すように、原紙21に上側折畳み辺部材7aと下側折畳み辺部材7bとを構成する型抜き薄板10を左右対称に隣接するように配しているが、全ての型抜き薄板10を同一方向に配してもよい。
なお、折り目13a、13bを形成してから型抜き薄板10を切り取ってもよいし、型抜き薄板10を同一方向に配する場合には、型抜き薄板10を切り取ってから折り目13a、13bを形成してもよい。
図11(a)は、折畳み、接着固定して接続部材4を形成する場合の原紙23を示している。該原紙23は、前記原紙21と同一部材により、同一の厚みで形成している。このようなパターンで裁断をすることによって、廃棄部分はくり抜き部24となる。
なお、原紙21の一部に原紙23を形成してもよい。
また、図11(b)に示すように接続部材4の切り出し前に原紙23を重ね合わせて所定の厚み(本実施形態においては4mm)を形成してから接続部材4を切り出してもよい。
上述のような、裁断によって不要となる廃棄部分を少なくすることができ、コスト低減を図ることができる。
次に、図12から図14によって示された、他の実施形態について説明する。
図12に示すように、接続部材4および接続溝6の平面形状を略ハート型で形成してもよい。
これにより、接続部材4を接続溝6に挿着して辺部材3同士を接続する際に、斜辺端部5の断面に設けられた接続溝6の挿着口の幅が接続部材4の先端部25の幅より大きいため、接続部材4の挿入角度の自由度が大きくなり、容易に辺部材3の接続をすることができる。
また、斜辺端部5同士が対向して形成する接続面3aのうち接続部材4が占める割合を増加させることができるため、接続箇所の強度損失をさらに低減させることができる。
また、図13に示すように、接続部材4を別部材で形成せず、辺部材3の一部で接続部材4を形成してもよい。
この実施形態において、接続する辺部材3同士の一方の辺部材3の上側折畳み辺部材7aの下面側に正方形の凹型接続部4aと、下側折畳み辺部材7bの上面側に正方形の凸型接続部4bとを備え、他方の辺部材3には、下側折畳み辺部材7bの上面側に凹型接続部4aと、上側折畳み辺部材7aの下面側に凸型接続部4bとを備え、互いの凹型接続部4aと凸型接続部4bとを嵌合させて辺部材3同士を接続する。
これにより、別部材の接続部材4を使用する必要がなくなり、廃棄部材をさらに低減することができる。さらに接続部材4の紛失等によるロスの心配がなくなる。
また、他の実施形態として、型抜き薄板10の端部拡大平面図である図14に示すように、折畳み部14a、14bのさらに両側に折畳み部31a、31bを備えてもよい。折畳み部31aは折畳み部14aと左右対称の形状であり、同様に折畳み部31bは折畳み部14bと左右対称の形状である。
また、折り目30a、30bは、折り目13a、13bが施された面の反対面に施し、折り目30a、30bに沿って山折りし、折り目13a、13bに沿って谷折りすることで左右の折畳み部14a、14bと折畳み部31a、31bとをZ折りする。
これにより、3層構造の折畳み辺部材7を形成することができ、しいては6層分の厚みを有する辺部材3を形成することができる。
また、2層の折畳み辺部材7と3層の折畳み辺部材7とを重ね合わせて5層分の厚みを有する辺部材3を形成することもできる。
さらにまた、中央部12のみが形成された折畳み辺部材7と、3層の折畳み辺部材7とを重ね合わせて4層分の厚みを有する辺部材3を形成してもよい。
このように、層の構成は様々なパターンを用いることができため、容易に様々な厚みの辺部材3に対応することができる。
また、スペーサ2は、円形、楕円形、または長方形に限定されず様々な多角形の枠状であってもよい。
これにより、様々な形状の薄ガラス板1に対応することができる。
また、辺部材3は、折畳みではなく、重ねあわせによって形成してもよく、1枚の板部材で形成してもよい。
さらに、接続材4は、両端を有する平面視円弧形状、直角以外の任意角度を有するへの字型、棒形状等の接続材であってもよい。
これにより、様々な薄ガラスに対応して、様々なサイズ、および形状のスペーサ2を形成することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の帯状部材は、辺部材3に対応し、
以下同様に
接続部分は、接続面3aに対応し、
間隔保持材は、スペーサ2に対応し、
接続端面は、斜辺端部5に対応し、
接続凹部は、接続溝6に対応し、
接続手段は、接続部材4に対応し、
帯状薄板は、型抜き薄板10に対応し、
切取り加工は、くり抜き部16、18、22a、22bに対応し、
折畳んだ帯状薄板は、折畳み辺部材7、上側折畳み辺部材7a、下側折畳み辺部材7bに対応し、
両側部は、折畳み部14a、14bに対応し、
接続材は、接続部材4に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
保管状態の薄ガラス板の斜視図。 スペーサの平面図。 スペーサの平面図。 a部の拡大斜視図。 a部の拡大平面図。 辺部材のA−A断面図。 型抜き薄板の拡大平面図。 型抜き薄板のB−B断面図。 型抜き薄板の拡大平面図。 原紙の平面図。 原紙の平面図。 他の実施形態の拡大平面図。 他の実施形態の拡大斜視図。 他の実施形態の型抜き薄板の拡大平面図。 従来のスペーサの平面図。 従来のスペーサの接続部の側面図。
符号の説明
2…スペーサ
3…辺部材
3a…接続面
4…接続部材
5…斜辺端部
6…接続溝
7…折畳み辺部材
7a…上側折畳み辺部材
7b…下側折畳み辺部材
10…型抜き薄板
14a…折畳み部
14b…折畳み部
16…くり抜き部
18…くり抜き部
22a…くり抜き部
22b…くり抜き部

Claims (5)

  1. 所定の厚みを有する複数の帯状部材を、それぞれの該帯状部材の接続端面に備えた接続凹部と、該接続凹部に挿着する接続手段とで接続して形成した枠状の間隔保持材であって、
    前記帯状部材を、前記帯状部材の厚さより厚みの薄い帯状薄板で所定の厚みに形成し、
    少なくとも一部の前記帯状薄板の端部に施した切取り加工によって、前記帯状部材の厚さより厚みの薄い前記接続凹部を形成した
    間隔保持材。
  2. 前記帯状部材を、前記帯状薄板を折畳んで前記所定の厚みに形成した、
    請求項1に記載の間隔保持材。
  3. 前記折畳みとして、前記帯状薄板の幅方向両側部を両開き状に折畳む構成とし、
    該両側部の長手方向端部に切取り加工を施し、
    2枚の折畳んだ前記帯状薄板を、折畳み面を対向させて重ねて固定して前記帯状部材を形成した
    請求項2に記載の間隔保持材。
  4. 前記接続凹部を、互いに接続する前記帯状部材の両接続端面の内側に備え、
    前記接続手段を、前記両接続凹部に両端を挿着する接続材で形成した
    請求項1から3のいずれか1つに記載の間隔保持材。
  5. 全体を多角形の枠状に形成し、前記帯状部材を平らな棒状に形成し、
    枠状の角部となる前記帯状部材同士の接続部分を、枠状の各角部の内角から外角へ向かう直線形状に形成した
    請求項1から4のいずれか1つに記載の間隔保持材。
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