JP3676272B2 - プロポリス組成物及びその顆粒製剤 - Google Patents

プロポリス組成物及びその顆粒製剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、健康食品製剤や美容製剤等として利用されるプロポリス組成物、及びその組成物を含有するプロポリス組成物顆粒製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プロポリス(プロポリス原塊)は蜂ヤニともいわれ、セイヨウミツバチの巣の巣壁を構成する樹脂状ないしは蝋状の物質である。このプロポリスは、ミツバチが周辺の植物から採取してきた樹液や植物体であってしばしば蜜蝋や花粉が混入されており、一般に茶褐色ないし黒褐色を呈し、多種多様な成分を含有している。
【0003】
このプロポリスは、ヨーロッパにおいては医薬品或いは健康食品の素材として古くから用いられてきたが、近年日本においても健康食品や化粧品の素材として多くの製品に使用されるようになった。プロポリスの主要な生理活性としては、活性酸素消去能及び免疫賦活作用が知られており、健康食品の素材としての効能を裏付けている。また、消炎作用や鎮痛作用、抗アレルギー作用や広い範囲の病原菌に対する抗菌作用も知られている。中でも著しい抗癌・抗腫瘍作用があることが学会において報告され、複数の新しい殺癌物質が成分中から発見報告されたことからプロポリスの優れた効能が一躍世の注目を集めることとなった。
【0004】
このプロポリス中に含まれる化学成分としては、極性の高い有機酸化合物からフラボノイド類、ポリフェノール類等さらには極性の低いテルペ丿イド類等非常に多くの化合物が確認されている。これらの物質の生理活性が複雑に作用しあってプロポリスの優れた生理活性を形成しているものと考えられる。
【0005】
プロポリス原塊は、そのままの状態で摂取するのは極めて困難であることから、エタノール等の親水性有機溶媒又は水で抽出された抽出物として摂取されるのが一般的である。このプロポリスの親水性有機溶媒抽出物又は水抽出物には、種々の生理活性物質が含有されており、健康食品分野においてその薬理作用を利用した様々な製品が市販されている。また、特開2000−325032号公報では、アルコール抽出プロポリスに水抽出プロポリスを徐々に添加・混合することにより、アルコール抽出プロポリス特有の樹脂成分を沈澱濾過して取り除いたプロポリス製品について開示されている。そして、このプロポリス製品は、アルコール抽出プロポリス及び水抽出プロポリスの夫々が有する難点を克服するとともに、単独の溶媒(アルコール又は水)で抽出されたプロポリス抽出物と比較して、夫々の成分の相乗効果が期待できるうえ飲用に適しているとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のアルコール抽出プロポリスと水抽出プロポリスを含有するプロポリス製品では、プロポリス原塊中の成分のうち、アルコールに可溶な成分と水に可溶な成分のみしか含有されておらず、しかも沈澱濾過工程において樹脂成分を除去することで多くの有効成分を失っていて、プロポリス有効成分の一部しか摂取することができなかった。このため、前記相乗効果は、プロポリス原塊をまるごと摂取したときの多数の有効成分による生理活性の相乗効果と比べると、著しく低いものに過ぎなかった。
【0007】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、健康食品及び化粧品素材として高い効能を発揮することができるように構成されたプロポリス組成物及びその顆粒製剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のプロポリス組成物は、親水性有機溶媒抽出プロポリスと、水抽出プロポリスと、超臨界抽出プロポリスとを含有するプロポリス組成物であって、超臨界抽出プロポリス1重量部に対して、親水性有機溶媒抽出プロポリスを1〜20重量部、及び水抽出プロポリスを0.5〜6重量部含有し、水抽出プロポリス及び超臨界抽出プロポリスから選ばれる少なくとも1種は、プロポリス原塊を親水性有機溶媒で抽出した後の残渣より抽出されたものであることを特徴とするものである。
【0010】
請求項に記載の発明のプロポリス組成物は、請求項1に記載の発明において、超臨界抽出プロポリス1重量部に対して、親水性有機溶媒抽出プロポリスを10重量部を越え、かつ18重量部以下、及び水抽出プロポリスを1〜5重量部含有することを特徴とするものである。
【0011】
請求項に記載の発明のプロポリス組成物は、請求項1又は請求項に記載の発明において、前記親水性有機溶媒抽出プロポリスを粉末化した親水性有機溶媒抽出物粉末と、前記水抽出プロポリスを粉末化した水抽出物粉末と、前記超臨界抽出プロポリスを粉末化した超臨界抽出物粉末とを含有することを特徴とするものである。
【0012】
請求項に記載の発明のプロポリス組成物顆粒製剤は、請求項1から請求項のいずれかに記載のプロポリス組成物を含有するプロポリス組成物顆粒製剤であって、前記親水性有機溶媒抽出プロポリスを顆粒状に造粒した親水性有機溶媒抽出物顆粒と、前記水抽出プロポリスを顆粒状に造粒した水抽出物顆粒と、前記超臨界抽出プロポリスを顆粒状に造粒した超臨界抽出物顆粒とを含有することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施形態を詳細に説明する。
実施形態のプロポリス組成物は、親水性有機溶媒抽出プロポリス(以下、親水性有機溶媒抽出物と記載する)と、水抽出プロポリス(以下、水抽出物と記載する)と、超臨界抽出プロポリス(以下、超臨界抽出物と記載する)とを含有するものである。このプロポリス組成物は、健康食品製剤や美容製剤等の種々の製剤の形態で、経口又は経皮投与されて利用される。このプロポリス組成物は、異なる抽出方法による3種類の抽出物に含まれる有効成分の相乗効果によって、極めて高い健康増進作用と美容効果が発揮される。前記健康増進作用及び美容効果は、浮腫抑制活性、ヒアルロニダーゼ阻害活性、白血球貪食促進活性及び活性酸素消去能の指標となるラジカル捕捉促進活性を測定比較することで推定、確認される。
【0014】
各抽出物を抽出するための出発原料(以下、プロポリス原料と記載する)は、それぞれ別個のプロポリス原塊を3種類準備して3種類の抽出操作に用いることが可能である。しかしながら、抽出工程の作業性及び有効成分の回収率(経済性)を考慮すると、プロポリス原塊を2種類以上の抽出操作により抽出するように構成するのが好ましい。すなわち、プロポリス原塊をまず親水性有機溶媒で抽出した後、その残分(親水性有機溶媒に不溶性の残渣)を水抽出又は超臨界抽出に供しても良いし、逆に超臨界抽出を行った後の残分を親水性有機溶媒抽出又は水抽出に供してもよい。
【0015】
最も好ましくは、プロポリス原塊を用いて先に親水性有機溶媒抽出を行った後、その残分(残渣)を水抽出又は超臨界抽出するように構成するとよい。このとき、水及び親水性有機溶媒で抽出され得る境界域に位置する親水性成分、又は超臨界抽出及び親水性有機溶媒で抽出され得る境界域に位置する疎水性成分がプロポリス組成物中に重複して含有されることがないことから、健康増進効果等に対する抑制効果を低減させることが容易である。すなわち、前記親水性成分又は疎水性成分を一度に多量に摂取すると、かえって健康増進を抑制する働きがある。また、先に親水性有機溶媒抽出に供した後の残分は、親水性有機溶媒の作用で浸透性が良好になっていることから、その後の水抽出又は超臨界抽出においての収率を容易に向上させることができる。
【0016】
なお、前記プロポリス原塊は、ブラジル、中国、日本、米国、ヨーロッパ等のいずれの産地のものも使用可能であるが、水抽出においては抽出収率の高いブラジル産を使用するのが特に好ましい。
【0017】
親水性有機溶媒抽出物は、抽出溶媒として親水性有機溶媒又はその水希釈液を用いて、プロポリス原料中の親水性有機溶媒に可溶な成分を抽出することによって得られるが、健康食品としての組成物の製造には親水性有機溶媒としてはエタノールを用いることが好ましい。この親水性有機溶媒抽出物には、フラボノイド類、ポリフェノール類、有機酸類、テルぺノイド類等の種々の有効成分が含まれており、活性酸素消去作用、免疫賦活作用、消炎作用、抗癌作用等の健康増進作用を発揮する。
【0018】
前記親水性有機溶媒は、水に溶解する性質を有するエタノール、メタノール、イソプロパノール等の低級アルコールのほか、アセトンやメチルエチルケトン等のケトン類が適宜選択して使用することができるが、溶媒の性質及びプロポリス組成物を食品として経口することを考えればエタノールが最も好ましい。親水性有機溶媒としてエタノールを用いるときその濃度は、好ましくは60〜100容量%、より好ましくは80〜100容量%である。この濃度が60容量%未満の場合には、エタノールに可溶な有効成分を本実施形態の構成に適した比率でかつ効率良く抽出することができない。エタノールの使用量は、プロポリス原料に対して好ましくは1〜20倍量、より好ましくは2〜10倍量、さらに好ましくは3〜8倍量である。この使用量が1倍量未満の場合には、有効成分の収率が低下する。逆に20倍量を超える場合には、装置が不必要に大きくなるばかりでなく濃縮等の工程に時間がかかり作業性が著しく低下する。
【0019】
抽出温度は10〜30℃の常温付近の温度でよく、その抽出温度で攪拌しながら24時間以上抽出操作を行うとよい。なお、前記抽出温度が10℃未満の場合には、有効成分の収率が低下する。逆に30℃を超える場合には、抽出後の濾過性が悪くなって作業性が低下する。そして、上記の抽出条件で有効成分を充分に抽出した後、濾紙濾過又は珪藻土濾過を行うことにより親水性有機溶媒抽出物液を得る。この親水性有機溶媒抽出物液の溶媒を蒸発し乾燥することで親水性有機溶媒抽出物が得られる。この親水性有機溶媒抽出物は、褐色ないし黒褐色の樹脂状固体で、これを粉砕すれば純粋の親水性有機溶媒抽出物粉末が得られるが、粉末物性が劣るので、前記親水性有機溶媒抽出物液を、必要に応じて希釈、濃縮した後、乳糖やデキストリン等の賦形剤を添加して乾燥し、粉末化して親水性有機溶媒抽出物粉末としてもよい。
【0020】
水抽出物は、抽出溶媒として水を用いて、プロポリス原料中の水に可溶な成分を抽出することによって得られる。この水抽出物には、有機酸類、多糖類、蛋白質等の種々の有効成分が含まれており、抗酸化作用、ラジカル捕捉促進作用、ヒアルロニダーゼ阻害活性、抗癌作用等の健康増進作用を発揮する。抽出溶媒の使用量は、プロポリス原料に対して好ましくは1〜20倍量、より好ましくは2〜15倍量、さらに好ましくは5〜12倍量である。この抽出溶媒の使用量が1倍量未満の場合には、有効成分の収率が低下する。逆に20倍量を超える場合には、濃縮等の工程に時間がかかり作業性が著しく低下する。
【0021】
抽出温度は、好ましくは20〜90℃、より好ましくは30〜80℃、さらに好ましくは40〜60℃である。この抽出温度が20℃未満の場合には、抽出工程に長時間を要し、品質の低下を招くばかりでなく有効成分の収率も低下する。逆に90℃を越える場合には、有効成分の変性が起こり相乗効果が低下することが予想される。また、抽出時間は抽出溶媒の使用量にもよるが、充分な量の有効成分を抽出するために、2時間以上かけて抽出するのが望ましい。
【0022】
そして、上記の抽出条件で充分に有効成分を抽出した後、濾紙濾過又は珪藻土濾過を行うことによって水抽出物液を得る。さらに、必要に応じて、この水抽出物液を濃縮した後に凍結乾燥すれば、純粋な水抽出物凍結乾燥粉末が得られる。さらに物性のよい粉末を得るためには、前記の水抽出物液に乳糖やデキストリン等の賦形剤を添加した後に凍結乾燥して粉末特性に優れた水抽出物凍結乾燥粉末としてもよい。また、前記の純粋な水抽出物凍結乾燥粉末に乳糖やデキストリン等の賦形剤を添加しても粉末特性のよい水抽出物凍結乾燥粉末(以下、水抽出物粉末と記載する)が得られる。
【0023】
超臨界抽出物は、公知の超臨界流体抽出装置を用い、超臨界流体を臨界温度以上及び臨界圧力以上の条件下で超臨界状態にした超臨界流体とプロポリス原料とを接触させることにより、プロポリス原料から所定の成分を抽出したものである。超臨界流体として二酸化炭素を用いる場合は、31.1℃の臨界温度以上及び72.8気圧(7.4MPa)の臨界圧力以上として超臨界流体状態となった二酸化炭素によってプロポリス原料を抽出する。この二酸化炭素を用いた超臨界抽出物には、フラボノイド類、テルぺノイド、その他の疎水性生理活性物質等が含まれており、ヒアルロニダーゼ阻害活性、抗癌作用、浮腫抑制作用等の健康増進作用を発揮することが確認されている。
【0024】
前記超臨界流体は、エタン、プロパン、二酸化炭素、亜酸化窒素等が使用可能であるが、二酸化炭素を用いるのが最も好ましい。この二酸化炭素は、臨界温度が常温に近いうえに極性がエタノールより低いという抽出対象化合物に適合する物理的、化学的性質を有している。二酸化炭素はこのように抽出工程での物性が優れているばかりでなく無味・無臭で超臨界抽出製品の味にも影響を及ぼさないことから本実施形態に用いる超臨界流体としては二酸化炭素が最も好ましい。
【0025】
超臨界流体抽出における操作には、超臨界流体が臨界点近傍において、わずかな温度差、圧力差に対して密度と溶解性が大きく変化する性質を利用するため処理の温度及び圧力には適切な上下幅が必要である。二酸化炭素を用いる場合の操作温度は、好ましくは32〜80℃、より好ましくは32〜50℃である。また、その操作圧力は、好ましくは73〜500気圧(7.4〜50.7MPa)、より好ましくは73〜400気圧(7.4〜40.5MPa)である。超臨界流体としての二酸化炭素の流量(流速)は、プロポリス原料1kgに対して、好ましくは1〜10kg/時間、より好ましくは3〜7kg/時間である。処理時間は、プロポリス原料の量や状態により異なるが、テスト又は処理実績から抽出が完了する時間を確認することで適宜に決定することが可能である。
【0026】
そして、上記の抽出条件で抽出されたプロポリスの超臨界抽出物の性状は、抽出の経過時間によっても変化する。多くはペースト状であるが一部は粉末ないし塊状の固体として得られることもある。エントレーナーとしてエタノールを用いるときは、エタノールを含んだ液状となる。超臨界抽出物は、抽出直後は抽出原料に含まれるエタノール、エントレーナーとしてのエタノール等が含まれるほか、断熱膨張で固体化した二酸化炭素が含まれる。さらに抽出経過時間によって異なる組成を持つ不均一な抽出物として得られるので、均一に攪拌しながらエタノールと二酸化炭素を除去して固形の超臨界抽出物とした後、粉砕すれば純粋な超臨界抽出物粉末となる。さらによりよい粉末特性を与えるために、必要に応じて、超臨界抽出物に乳糖やデキストリン等の賦形剤を添加して粉末化した超臨界抽出物粉末としてもよい。
【0027】
本実施形態のプロポリス組成物中の親水性有機溶媒抽出物の配合割合は、超臨界抽出物1重量部に対して、好ましくは1〜20重量部、より好ましくは10重量部を越え、かつ18重量部以下である。超臨界抽出物1重量部に対して親水性有機溶媒抽出物の配合割合が1重量部未満の場合には、健康食品又は美容製剤としての充分な効能及び効果を発揮させることができない。逆に超臨界抽出物1重量部に対して親水性有機溶媒抽出物の配合割合が20重量部を超える場合には、水抽出物に対する超臨界抽出物の含有量が相対的に低下することから、それら水抽出物と超臨界抽出物との相乗効果が充分に発揮されない。
【0028】
本実施形態のプロポリス組成物中の水抽出物の配合割合は、超臨界抽出物1重量部に対して、好ましくは0.5〜6重量部、より好ましくは1〜5重量部である。超臨界抽出物1重量部に対して水抽出物の配合割合が0.5重量部未満の場合には、健康食品又は美容製剤としての充分な効能及び効果を発揮させることができない。逆に超臨界抽出物1重量部に対して水抽出物の配合割合が6重量部を超える場合には、親水性有機溶媒抽出物に対する超臨界抽出物の含有量が相対的に低下することから、それら親水性有機溶媒抽出物と超臨界抽出物との相乗効果が充分に発揮されない。
【0029】
上記のように構成されるプロポリス組成物は、健康食品製剤や美容製剤等として経口又は経皮投与されて利用される。その際、このプロポリス組成物中には、上記有効成分の健康増進効果を損なわない範囲内で、例えば、デキストリン、シクロデキストリン、乳糖等の賦形剤、炭酸水素ナトリウム等の膨化剤、カルナバロウ、シェラック、ミツロウ等の光沢剤、ペクチンカルボキシメチルセルロース、カンテン、デンプン等のゲル化剤、アルギン酸、カラギナン、キサンタンガム、キトサン等の増粘剤、砂糖、蜂蜜、カンゾウ抽出物、ステビア、サッカリンナトリウム、オリゴ糖、エリスリトール、水飴、異性化糖等の甘味剤、キラヤ抽出物、レシチン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、大豆サポニン等の乳化剤、シナモン精油、ジャスミン精油、ローズマリー精油、ライム精油等の香味料、カラメル、アカキャベツ、クチナシ、ムラサキイモ、ブドウ、ウコン等の色素、乳酸、乳酸塩、クエン酸、リンゴ酸、炭酸ナトリウム等のpH調整剤を添加してもよい。
【0030】
健康食品製剤としては、上記プロポリス組成物を食品素材、飲料品素材又は医薬品素材中に添加することによって、粉末状、液状、顆粒状、錠剤、カプセル状、スティック状等の形状に加工され、健康食品、健康飲料又は医薬部外品として使用される。医薬部外品としては、石鹸、歯磨き粉等に配合されて使用される。美容製剤としては、上記プロポリス組成物を食品素材、飲料品素材又は化粧品素材に添加することによって、液状、乳液状、半固形状、粉末状等の形状に加工され、美容食品、美容飲料又は化粧品として使用される。前記化粧品は、化粧の種類に応じて、アルコール類、油脂類界面活性剤、精製水等が適宜添加される。
【0031】
一方、このプロポリス組成物を経口剤として利用する場合には、錠剤、カプセル剤、顆粒、散剤、シロップ剤、ドリンク剤等の諸形態に加工される。錠剤及びカプセル剤に加工する場合には、結合剤、賦形剤、膨化剤、光沢剤、甘味剤、香味剤等が好適に添加される。錠剤は、シェラック又は砂糖で被覆することもできる。また、カプセル剤の場合には、上記の材料にさらに油脂等の液体担体を含有させることができる。一方、非経口剤として利用する場合には、軟膏剤、クリーム剤、水剤等の外用剤の形態で経皮投与されて使用される。この外用剤の基剤としては、ワセリン、パラフィン、油脂類、ラノリン、マクロゴール等が好適に用いられ、通常の方法によって軟膏剤やクリーム剤等とすることができる。
【0032】
一方、上記プロポリス組成物を粉末状、特に微小な粒子径の粉末状にした場合には、プロポリス組成物中の成分が吸湿等により保存中に固結する可能性が高いため、粒子径の大きな顆粒状の顆粒製剤とすることが望ましい。
【0033】
このプロポリス組成物を顆粒製剤とする場合には、3種類の抽出物を混合した後に粉末化し、造粒装置にて定法に従って顆粒状に成形して顆粒製剤とすることができる。或いは、造粒装置を用いて3種類の粉末化された抽出物を混合しながら顆粒状に造粒して顆粒製剤とすることもできる。或いは、コーティング造粒装置を用いて、精製白糖やトウモロコシデンプン等で予め顆粒状に造粒された原料顆粒の表面に、3種類の抽出物を混合した液体(液状のプロポリス組成物)を直接噴霧するか、又は3種類の粉末化された抽出物を糊剤を介して付着させながら混合し、その後乾燥させることによってプロポリス組成物顆粒製剤とすることも可能である。
【0034】
しかしながら、上記顆粒製剤の製造方法では、各抽出物の性質(脂溶性の強弱等)の相違により混合時又は保存時に分離等の問題が生じる可能性が高いことから、各抽出物毎に顆粒状にした後に所定の比率で混合することによって顆粒製剤とするのが最も好ましい。すなわち、まず、親水性有機溶媒抽出物顆粒、水抽出物顆粒及び超臨界抽出物顆粒をそれぞれ別々に造粒した後、3種類の顆粒を混合することにより顆粒製剤を製造するように構成するのが最も好ましい。
【0035】
親水性有機溶媒抽出物顆粒は、親水性有機溶媒抽出物に乳糖やデキストリン等の賦形剤を添加することにより粉末化した後、造粒装置にて常法に従って顆粒状に造粒される。或いは、コーティング造粒装置を用いて、精製白糖やトウモロコシデンプン等で予め顆粒状に造粒された原料顆粒の表面に、液状の親水性有機溶媒抽出物を直接噴霧するか、又は粉末化された親水性有機溶媒抽出物を糊剤を介して付着させ、その後乾燥させることによって造粒することも可能である。この顆粒中に含まれる親水性有機溶媒抽出物の含有量は、固形分で5〜50重量%であるのが好ましい。この親水性有機溶媒抽出物の含有量が5重量%未満の場合には、プロポリス組成物顆粒製剤中に充分な量の有効成分を含有させることができない。逆に50重量%を超える場合には、粉末化及び造粒工程が著しく困難になる。
【0036】
水抽出物顆粒は、上記親水性有機溶媒抽出物顆粒と同様の製造方法により顆粒とすることが可能であるが、フリーズドライ法により粉末化した後、造粒装置を用いて顆粒状にすることもできる。この水抽出物顆粒中に含まれる水抽出物の含有量は、上記親水性有機溶媒抽出物顆粒の場合と同様の理由で、固形分で5〜50重量%であるのが好ましい。
【0037】
超臨界抽出物顆粒は、前記親水性有機溶媒抽出物顆粒と同様の製造方法により顆粒とすることが可能である。さらに、この超臨界抽出物顆粒を製造する際には、予めペースト状又は乳化液状の超臨界抽出物を粉末化することが好ましい。この粉末化には前記賦形剤とともにカルシウムや二酸化ケイ素等の付着防止剤を添加して粉末化するように構成するのが好ましい。このとき、超臨界抽出物粉末中の超臨界抽出物の含有量は、好ましくは10〜35重量%、より好ましくは15〜25重量%である。この超臨界抽出物の含有量が10重量%未満の場合には、プロポリス組成物顆粒製剤中に充分な量の有効成分を含有させることができない。逆に35重量%を越える場合には、粉末化及び造粒工程が著しく困難になる。
【0038】
さらに、付着防止剤の配合割合は、超臨界抽出物1に対して重量比で好ましくは0.01〜2、より好ましくは0.05〜1である。この付着防止剤の重量比が0.01未満の場合には、超臨界抽出物を粉末化する際に油分が分離したり、粉末同士の固結が生じたりする。逆に2を越える場合には、プロポリス特有の味及び匂いが弱まって商品の品質が損なわれる。これら3種類の抽出法ごとの顆粒を個別に用意して、それらを混合して本実施形態のプロポリス組成物とすることにより、超臨界抽出物中に多く含まれる油分の分離や、粉末同士の付着による固結の発生を効果的に防止することが可能である。
【0039】
また、この超臨界抽出物顆粒中に含まれる超臨界抽出物の含有量は、好ましくは3〜35重量%、より好ましくは5〜20重量%である。この超臨界抽出物の含有量が3重量%未満の場合には、プロポリス組成物顆粒製剤中に充分な量の有効成分を含有させることができない。逆に35重量%を越える場合には、粉末化及び造粒工程が著しく困難になる。
【0040】
さらに、上記の様に各々造粒した親水性有機溶媒抽出物顆粒、水抽出物顆粒及び超臨界抽出物顆粒においては、造粒後の顆粒の表面にコーティング剤をコーティングすることによってコーティング顆粒とするのが好ましい。なお、前記コーティング剤としては、デキストリン又はコーンスターチが好適に用いられる。このとき、保存時における顆粒製剤同士又は顆粒同士の付着による品質低下を容易に防止することができるうえ、有効成分の体内への分散時期及び吸収時期を適宜コントロールすることが可能となる。特に、3種類の抽出物顆粒からなるプロポリス組成物顆粒製剤の場合には、有効成分の体内への吸収時期を各顆粒毎にコントロールすることができることから、3種類の抽出物の体内における生理活性発現のピークを揃えて相乗効果を顕著に高めることが可能となる。
【0041】
親水性有機溶媒抽出物のコーティング顆粒は、コーティング造粒装置を用いて、親水性有機溶媒抽出物顆粒の表面に、液状のコーティング剤を直接噴霧するか、又は粉末化されたコーティング剤を糊剤を介して付着させ、その後乾燥させることにより調製される。水抽出物のコーティング顆粒、超臨界抽出物のコーティング顆粒及び造粒前に3種類の抽出物を混合した後に造粒したプロポリス組成物顆粒製剤も同様に調製される。
【0042】
親水性有機溶媒抽出物のコーティング顆粒のコーティング比、すなわちコーティング顆粒の固形分重量に対するコーティング剤重量の比率(割合)は、0.2〜0.4であるのが好ましい。このコーティング比が0.2未満の場合には、胃内での崩壊時間が短いために胃液にさらされる時間が長くなり、親水性有機溶媒抽出物中の成分が凝集しやすくなる。その結果、胆汁酸による乳化作用を受け難くなって体内への吸収率が低下する。逆に0.4を超える場合には、胃内で充分に崩壊されないことから有効成分の吸収が著しく遅れる傾向にある。
【0043】
水抽出物のコーティング顆粒のコーティング比は、0.4〜0.6であるのが好ましい。このコーティング比が0.4未満の場合には、コーティング顆粒の表面付近に存在する水抽出物中の成分が吸湿し、コーティング顆粒同士の付着が起こるおそれがある。また、胃内において有機酸等の低分子物質が容易に溶出して希釈され、腸管の膜透過性が低下することにより体内への吸収率が低下するおそれもある。逆に0.6を超える場合には、有効成分の含有量が低下することから充分な抗炎症効果が発揮されない。
【0044】
超臨界抽出物のコーティング顆粒のコーティング比は、好ましくは0.05〜0.2、より好ましくは0.05〜0.1である。このコーティング比が0.05未満の場合には、胃内での崩壊時間が短いために胃液にさらされる時間が長くなり、超臨界抽出物中の成分が凝集しやすくなる。逆に0.2を超える場合には、胃内で充分に崩壊されずに有効成分の吸収が著しく遅れる傾向にある。
【0045】
上記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態のプロポリス組成物は、親水性有機溶媒抽出物と、水抽出物と、超臨界抽出物との3種類の抽出物を含有するものである。前記各抽出物は、それぞれ異なる抽出溶媒(抽出方法)により抽出されたものであることから、互いに異なる有効成分を含有している。このプロポリス組成物は、これら異なる有効成分の相乗効果により、1種類の抽出物又は2種類の抽出物の混合物と比較して、健康食品及び美容製剤としてのより高い効能と効果を発揮することができ、優れた健康食品及び美容製剤を得ることができる。
【0046】
さらに、このプロポリス組成物は、水溶性の物質、親油性の物質及びその中間の性質を有する物質が含有されていることから、プロポリス原塊に含まれる健康増進活性を有する多種類の生理活性物質であって抽出可能な物質を実質上すべてを含むと言うことができる。このため、プロポリス原塊をまるごと摂取するのと同様にプロポリス中のほとんどすべての生理活性物質を摂取できるばかりでなく、前記3種類の抽出物の組合わせ比率の組成物はプロポリス原塊そのものよりさらに高い効能を相乗効果として発揮し得るものである。
【0047】
一方、特開2001−78686号公報では、アルコール抽出プロポリスと水抽出プロポリスに超臨界抽出プロポリスを加えたプロポリス組成物調製の試みも行われている。しかしながら、この試みでは、均一な3種の抽出物からなる組成物を調製することのみを目的としており、有効成分の効能に相乗的な向上効果をもたらすことに関しては全く配慮が払われていない。さらに、生理活性物質(有効成分)にとっては極めて過酷な製造条件が採用されており、例えば熱に弱いとされる水抽出プロポリスを含む組成物の粉末化に、組成物の品温が高温化するスプレードライヤーが使用されている。このため、3種の抽出物による相乗効果が期待できないばかりでなく、かえって効能が減殺される可能性が高い。
【0048】
・ 水抽出物又は超臨界抽出物として、プロポリス原塊を親水性有機溶媒で抽出した後の残渣より抽出されたものとすることによって、親水性有機溶媒で抽出される成分のうち、極度な親水性を有する親水性成分又は極度な疎水性を有する疎水性成分がプロポリス組成物中に重複して多量に含有されることがない。本発明者らによる鋭意研究の結果、これらの成分を一度に多量に摂取した場合には、健康増進効果等をかえって抑制する働きがあることが解明されたことから、前記水抽出物又は超臨界抽出物を含有するプロポリス組成物は、健康増進効果を極めて良好に発揮させることができる。なお、超臨界抽出及び水で抽出され得る境界域に位置する成分はほとんど存在しない。さらにこのとき、親水性有機溶媒の作用でプロポリス原塊(プロポリス原料)の浸透性が容易に高められることから、その抽出物を得る工程を容易に行うことができるうえ、原料費を容易に節約することが可能である。
【0049】
・ 超臨界抽出物1重量部に対して、親水性有機溶媒抽出物を1〜20重量部、及び水抽出物を0.5〜6重量部含有することによって、3種類の抽出物による相乗効果を極めて効果的に発揮させることができる。さらに、超臨界抽出プロポリス1重量部に対して、親水性有機溶媒抽出プロポリスを10重量部を越え、かつ18重量部以下、及び水抽出プロポリスを1〜5重量部含有することによって、3種類の抽出物による相乗効果をより一層顕著に発揮させることができる。
【0050】
・ 本実施形態のプロポリス組成物は、親水性有機溶媒抽出物粉末と、水抽出物粉末と、超臨界抽出物粉末とを含有するように構成されている。すなわち、このプロポリス組成物は、3種類の異なる抽出法により抽出された各抽出物粉末が、それぞれに最も安定性の高い条件で粉末化されていることから、各抽出物粉末の変質を来たすことがなく、より一体化した組成物として存在し得る。さらに、このプロポリス組成物は、粉末特性が著しく高いことから極めて高い品質を長期間保持することができる。さらにこのとき、優れた相乗効果が期待できる混合比を自由に変化させることが容易であることから、優れた商品性を製品に付与することができる。
【0051】
・ 実施形態のプロポリス組成物顆粒製剤は、上記プロポリス組成物を含有するものであって、親水性有機溶媒抽出物顆粒と、水抽出物顆粒と、超臨界抽出物顆粒とを含有するものである。このため、上記プロポリス組成物と同じ組成を有することから、3種類の抽出物による相乗効果を極めて効果的に発揮させることができる。さらに、各抽出物毎にその抽出物の物性に対応させた顆粒となっていることから、異なった成分の混合による物性の劣化を回避することができ、プロポリス組成物が吸湿すること等により固結するのを効果的に防止することができるうえ、各抽出物中の油溶成分が混合時又は保存時に分離する等の問題も効果的に防止することができる。従って、3種類の抽出物をそれぞれ顆粒として組合わせることによって、極めて高い品質のプロポリス組成物顆粒製剤を提供することができる。
【0052】
・ 超臨界抽出物を顆粒とする場合、予め超臨界抽出物1に対して重量比で付着防止剤を0.01〜2配合することにより容易に製造することができる。特に、付着防止剤としてカルシウムを用いることによって、ペースト状又は乳化液状の超臨界抽出物を粉末化する工程において、超臨界抽出物中の油分の分離や、粉末同士の付着による固結の発生を効果的に防止することができる。
【0053】
加えて、前記3種類の抽出物の顆粒をそれぞれコーティング顆粒とすることによって、各抽出物の体内への分散時期及び吸収時期を任意にコントロールすることが可能である。このため、3種類の抽出物の体内への吸収をより一層促進することができるとともに、3種類の抽出物による抗炎症作用の相乗効果を顕著に高めることができる。特に、親水性有機溶媒抽出物、水抽出物及び超臨界抽出物のコーティング顆粒のコーティング比を、それぞれ0.2〜0.4、0.4〜0.6及び0.05〜0.2となるように構成することによって、前記各抽出物の体内への吸収及び相乗効果を著しく顕著に高めることができる。
【0054】
すなわち、各抽出物の吸収面においては、親水性有機溶媒抽出物は疎水性であるため、胃での分散及び溶解がされ難いことから腸内での吸収は遅くなる傾向がある。水抽出物は、胃で極めて迅速に溶解及び分散されることから、腸管内に移行したときには消化液により大幅に希釈された状態となっており、腸管内での吸収が濃度依存的に行われることから、その吸収率は低い傾向にあった。このように、3種類の抽出物の吸収時期が揃わない場合には、充分な相乗効果を発揮することができずに各抽出物単独又は2種類の抽出物の相加的効果が発揮されるに止まってしまう可能性が高かった。しかしながら、前記コーティング比でコーティングされた3種類の抽出物のコーティング顆粒を含有するプロポリス組成物顆粒製剤では、体内への吸収時期を適切にコントロールすることができることから、各抽出物の吸収時期を揃えてそれらの相乗効果を発揮させやすくすることが可能となる。
【0055】
【実施例】
以下、前記実施形態を具体化した実施例及び比較例について説明する。
(比較例1)
ブラジル産プロポリス原塊6kgを粉砕機((株)石崎電機製作所製のこなどん)で粉砕した後、95容量%エタノール30リットルを加えて室温で24時間攪拌抽出した。次に、前記プロポリス粉砕物を含む抽出液を濾紙(アドバンテック東洋(株)製のNo.2)で濾過して残渣を除去することによって、プロポリスのエタノール抽出液27kg(固形分8.9重量%)を得た。得られた抽出液をエバポレーターにて20重量%になるまで減圧濃縮し、エタノール抽出液12kgを得た。さらにこのエタノール抽出液3kgを減圧で濃縮乾固してエタノール抽出物600gを得た。このエタノール抽出物を乳鉢で粉砕することによってエタノール抽出物粉末とした。
【0056】
(比較例2)
比較例1で得られたエタノール抽出後のプロポリス残渣を固形分換算で2kg計量し、水20リットルを加えて45℃で5時間攪拌抽出した。次に、前記プロポリス残渣を含む抽出液を粗濾過用布(ポリエステル生糸織物)にて残渣の水気がなくなるまで粗濾過して粗濾過液19.0kgを得た。この粗濾過液に珪藻土(中央シリカ(株)製のシリカ100F)340gを加えて攪拌した後、濾紙(アドバンテック東洋(株)製のNo.2)を用いて再度濾過することによって濾過液18.7kgを得た。この濾過液をエバポレーターにて20重量%になるまで減圧濃縮し、水抽出液1.1kgを得た。この水抽出液0.6kgを凍結真空乾燥機を用いて凍結乾燥した。得られた凍結乾燥物を粉砕することによって水抽出物粉末120gを得た。
【0057】
(比較例3)
比較例1で得られたエタノール抽出後のプロポリス残渣を固形分換算で1kg計量し、超臨界流体処理装置(三菱化工機(株)製)で2時間超臨界流体処理を行った。なおこのとき、超臨界ガスとして二酸化炭素を用い、流量5kg/時間、最高圧力345気圧(35.0MPa)、温度40℃の条件で抽出した。抽出物を均一に混合することによって超臨界抽出物59.3gが得られた。
【0058】
(比較例4)
ブラジル産プロポリス原塊2kgを粉砕機(こなどん)で粉砕した後、水20リットルを加えて45℃で5時間攪拌抽出した。次に、前記プロポリス粉砕物を含む抽出液を粗濾過用布(ポリエステル生糸織物)にて残渣の水気がなくなるまで粗濾過して粗濾過液17.0kgを得た。この粗濾過液に珪藻土(中央シリカ(株)製のシリカ100F)340gを加えて攪拌した後、濾紙(アドバンテック東洋(株)製のNo.2)を用いて再度濾過することによって濾過液16.5kgを得た。この濾過液をエバポレーターにて20重量%になるまで減圧濃縮し、水抽出液1.4kgを得た。この水抽出液0.7kgを凍結真空乾燥機を用いて凍結乾燥した。得られた凍結乾燥物を粉砕することによって水抽出物粉末140gを得た。
【0059】
(比較例5)
ブラジル産プロポリス原塊1kgを粉砕機(こなどん)で粉砕した後、超臨界流体処理装置(三菱化工機(株)製)で2時間超臨界流体処理を行った。なおこのとき、超臨界ガスとして二酸化炭素を用い、流量5kg/時間、最高圧力345気圧(35.0MPa)、温度40℃の条件で抽出した。抽出物を均一に混合することによって超臨界抽出物98.3gが得られた。
【0060】
(実施例1)
比較例1で得られたエタノール抽出物粉末10.7gと、比較例2で得られた水抽出物粉末1.3gと、比較例3で得られた超臨界抽出物1.0gとを混合しプロポリス組成物13.0gを得た。
【0061】
(実施例2)
比較例1で得られたエタノール抽出物粉末12.0gと、比較例2で得られた水抽出物粉末4.5gと、比較例3で得られた超臨界抽出物1.0gとを混合しプロポリス組成物17.5gを得た。
【0062】
(実施例3)
比較例1で得られたエタノール抽出物粉末17.0gと、比較例2で得られた水抽出物粉末3.0gと、比較例3で得られた超臨界抽出物1.0gとを混合しプロポリス組成物21.0gを得た。
【0063】
(実施例4)
比較例1で得られたエタノール抽出物粉末5.0gと、比較例2で得られた水抽出物粉末3.0gと、比較例3で得られた超臨界抽出物1.0gとを混合しプロポリス組成物9.0gを得た。
【0064】
参考例1
比較例1で得られたエタノール抽出物粉末10.7gと、比較例4で得られた水抽出物粉末1.3gと、比較例5で得られた超臨界抽出物1.0gとを混合しプロポリス組成物13.0gを得た。
【0065】
参考例2
比較例1で得られたエタノール抽出物粉末12.0gと、比較例4で得られた水抽出物粉末4.5gと、比較例5で得られた超臨界抽出物1.0gとを混合しプロポリス組成物17.5gを得た。
【0066】
<ラジカル捕捉能試験>
健康食品製剤及び美容製剤として重要な生理活性作用である活性酸素消去作用をラジカル捕捉能試験によって比較した。
【0067】
比較例1〜5実施例1〜4及び参考例1,2の各組成物を無水エタノール中に各々0.001重量%の濃度で溶解させた試料溶液を調製した。各試料溶液2mlに、60μMのDPPH(1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl)無水エタノール溶液2mlを加えて混合し、DPPHエタノール試料溶液を調製した後、室温で20分間反応させた。その後、分光光度計(PERKIN ELMER UV Spectrometer Lambda40)を用いて、各DPPHエタノール試料溶液の波長517nmにおける吸光度を測定した。また、対照として水を用いて同操作を行った後、そのときの吸光度を100%として各DPPHエタノール試料溶液の紫色除去能力(ラジカル捕捉率(%))を計算した。なお、このラジカル捕捉率の値が高いほど抗酸化活性が高いことを示している。結果を表1に示す。
【0068】
【表1】
Figure 0003676272
その結果、3種類の抽出物を含有する実施例1〜のプロポリス組成物は、比較例1〜5の組成物と比較して、抗酸化活性が顕著に高いことが確認された。特に、実施例1〜3のプロポリス組成物の活性酸素消去作用は、実施例4と比較してより高いことが確認された。
【0069】
<ヒアルロニダーゼ阻害活性試験>
アレルギー発現の機作の一つであるヒアルロニダーゼ作用を阻害する活性の強さを測定比較することで、抗アレルギー作用を比較した。
【0070】
比較例1〜5実施例1〜4及び参考例1,2の各組成物を、0.1M酢酸緩衝液(pH3.5)に各々0.001〜0.1重量%の各種濃度で溶解させた試料溶液を調製した。次に、予めヒアルロニダーゼを0.125ml(1100ユニット(U))ずつ分注し、37℃で20分間保温しておいた溶液中に前記各試料溶液を加え、さらに37℃で20分間加温して反応させた。続いて、ヒアルロン酸カリウム(1.5mg/ml)を含む酢酸緩衝液を加えて37℃で40分間反応させた。反応停止後に発色させ、各試料(サンプル)の585nmにおける吸光度を測定し、ヒアルロニダーゼ活性阻害率(%)を下記数1の算出式により求めた。また、対照として0.1M酢酸緩衝液を用いて同操作を行い、コントロールとした。
【0071】
【数1】
Figure 0003676272
さらに、前記各種濃度の試料溶液で算出されたヒアルロニダーゼ活性阻害率の値を用いて、コントロールのヒアルロニダーゼ活性を50%阻害する濃度IC50(重量%)を求めた。結果を上記表1に示す。その結果、3種類の抽出物を含有する実施例1〜のプロポリス組成物は、比較例1〜5の組成物と比較して、ヒアルロニダーゼに対して著しく高い阻害効果を有していることが確認された。特に、実施例1〜3のプロポリス組成物は、実施例4と比較してより高い効果があることが確認された。
【0072】
<白血球貪食能試験>
免疫賦活作用の指標として白血球貪食能を検討するために、死滅したイースト菌に対するラット白血球の貪食能促進効果について試験を行った。試料としては、比較例1〜3及び実施例1〜4の組成物をそれぞれ110μg/mlの濃度になるようにジメチルスルフォキシド(DMSO)に溶解させた試料溶液を使用した。また、陽性対照としてクレスチン粉末(三共製薬(株)製)を用いて同様に対照試料溶液を調製した。
【0073】
まず、Wistar系ラット(体重220g前後)の腹腔中にグリコーゲンを投与した。4時間後にラットを脱血到死させ、生理食塩水を腹腟内に注入して腹腔内を洗浄した後、腹腔内に存在する白血球とともに前記洗浄液を回収した。この洗浄液をリン酸緩衝液(PBS)で2回洗浄し、セルカウントを行った後、5×106個/mlの細胞濃度となるように細胞浮遊液を調製した。また、予めイースト死滅菌液YEAST(Bakers yeast)TypeII(SIGMA社製)を0.2容量%になるようにPBS中に懸濁させた後にラット血清0.1mlを加え、121℃で15分間オートクレーブ殺菌処理することによってイースト死滅菌溶液を調製した。
【0074】
次に、前記細胞浮遊液0.2mlに各試料溶液を0.04ml加え、室温で10分間インキュベートした各反応液に、前記イースト死滅菌溶液0.1mlを加えて37℃で30分間インキュベートした。冷却後、95容量%エタノールに塩基性フクシンを1重量%になるように溶解し、0.45μmのフィルターで濾過することにより調製したフクシン染色液を0.05ml加えて染色した。また、対照としてはPBSを用いて同操作を行った。最後に、前記フクシン染色液で染色されなかった細胞数(イースト菌を貪食しなかった白血球数)及びフクシン染色液で染色された細胞数(イースト菌を貪食した白血球数)をカウントし、白血球貪食率(%)すなわち全細胞数に対するイースト菌を貪食した細胞数の割合を求めた。結果を上記表1に示す。
【0075】
その結果、3種類の抽出物を含有する実施例1〜4のプロポリス組成物は、比較例1〜3の組成物と比較して、高い白血球貪食作用が発揮され、免疫賦活作用が確認された。特に、実施例1〜3のプロポリス組成物の白血球貪食能は極めて高いことが確認された。なお、陽性対照としてのクレスチン粉末の白血球貪食率は150.4%であった。
【0076】
(実施例7)
遠心流動型コーティング造粒装置(フロイント産業(株)製)を用い、回転数200r.p.m.、80℃の条件下で、精製白糖及びトウモロコシデンプンからなる原料顆粒(ノンパレル−101:商標登録)100gに、比較例1のエタノール抽出液250gをドライエアーで乾燥しながら徐々に噴霧した。同時にコーンスターチ210gを徐々に添加し、前記原料顆粒表面にエタノール抽出物及びコーンスターチを付着させたエタノール抽出物顆粒299gを得た。
【0077】
また、同条件にて、同原料顆粒100gに、比較例2の水抽出液67.5gを品温が50℃を越えないように、ドライエアーで乾燥しながら徐々に噴霧した。同時にコーンスターチ12.5gを徐々に添加し、原料顆粒表面に水抽出物及びコーンスターチを付着させた水抽出物顆粒113.5gを得た。また、回転数180r.p.m.、室温下で原料顆粒100gに、60重量%のコーンスターチ懸濁液37.5gを噴霧しながら、予め17重量%含有粉末とした比較例3の超臨界抽出物75g及びコーンスターチ57.5gを徐々に添加し、乾燥して、超臨界抽出物顆粒223.5gを得た。
【0078】
なお、前記超臨界抽出物の粉末化は以下のように行った。比較例3の超臨界抽出物25gに卵殻カルシウムを20g混合し、さらにパインフロー55gを混合して粉末とした後、50gのコーンスターチを混合し17重量%含有超臨界抽出物粉末150gを作製した。最後に、前記エタノール抽出物顆粒77.0g(エタノール抽出物として10.7g相当)と、水抽出物顆粒12.1g(水抽出物として1.3g相当)と、超臨界抽出物顆粒20g(超臨界抽出物として1g相当)とを混合してプロポリス組成物顆粒製剤とした。
【0079】
(実施例8)
実施例7のエタノール抽出物顆粒75gに、コーティング剤としてコーンスターチ32.15gを添加(コーティング)し、エタノール抽出物のコーティング顆粒107.15gを得た。なお、この顆粒のコーティング比は0.3である。また、実施例7の水抽出物顆粒50gに、コーティング剤としてコーンスターチ50gを添加し、水抽出物のコーティング顆粒100g(コーティング比は0.5)を得た。また、実施例7の超臨界抽出物顆粒100gに、コーティング剤としてコーンスターチ11.2gを添加し、超臨界抽出物のコーティング顆粒111.2g(コーティング比は0.10)を得た。最後に、前記エタノール抽出物のコーティング顆粒110.2g(エタノール抽出物として10.7g相当)と、水抽出物のコーティング顆粒24.1g(水抽出物として1.3g相当)と、超臨界抽出物のコーティング顆粒22.2g(超臨界抽出物として1g相当)とを混合してプロポリス組成物顆粒製剤とした。
【0080】
<浮腫抑制試験>
抗炎症作用の指標となる浮腫抑制作用を検討するために急性炎症モデルラットを作製し、その炎症抑制効果について試験を行った。まず、Wistar系ラット(体重220g前後)を一日絶食させ、右後股足蹠に1重量%カラゲニン溶液0.1mlを皮下注射し、4時間後に足の体積を測定した。試料としては、比較例1〜3、実施例1〜4、実施例7及び実施例8の各組成物を10%アラビアゴム溶液中に溶解させ、プロポリス(抽出物)濃度が20mg/mlになるように調整した。各試料溶液をカラゲニン投与の1時間前、3時間前又は5時間前に、それぞれ200mg/kg/10mlになるように経口投与した。また、対照としては滅菌水を用いた。そして、ラットの足の体積の測定結果からカラゲニン浮腫抑制率(%)を求めた。結果を表2に示す。
【0081】
【表2】
Figure 0003676272
その結果、3種類の抽出物を含有する実施例1〜4、実施例7及び実施例8のプロポリス組成物顆粒製剤は、比較例1〜3の組成物と比較して、カラゲニン投与3時間前に投与した群において、急性炎症による浮腫に対して著しく高い抑制効果が確認された。各抽出物(比較例1〜3の組成物)はそれぞれ抗炎症作用(浮腫抑制作用)を発揮するが、3種類の抽出物を混合したプロポリス組成物(実施例1〜4、実施例7及び実施例8)は相乗的に高められた抗炎症効果を発揮することが確認された。さらに、エタノール抽出物の混合比率を高めることによりフラボノイド類の含有量を増大させるとともに、補助的に水抽出物に含まれる有機酸類及び多糖類と超臨界抽出物に含まれる疎水性の高い物質(油脂成分等)とが加わることにより、抗炎症作用をより一層顕著に高めることができる。
【0082】
一方、実施例8のプロポリス組成物顆粒製剤は、実施例7の顆粒製剤よりも高い抑制効果が確認された。この現象は、エタノール抽出物顆粒及び超臨界抽出物顆粒がコーティングされることより、それらに含まれる有効成分の胃酸への接触が抑制されて凝集が防止され、腸内で分散されるようになって吸収量が著しく増加したことによるものと推測される。さらに、水抽出物顆粒のコーティング比を増加させて分散時期を遅らせることにより、その有効成分がエタノール抽出物及び超臨界抽出物の吸収時期とほぼ同時期に吸収されるようになり、3種類の抽出物中の有効成分の吸収時期が揃うとともに吸収量が増大したことによるものと推測される。従って、3種類の抽出物中の有効成分による相乗効果が極めて顕著に発揮されたことによるものと予想される。
【0083】
なお、上記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。・ プロポリス原塊を用いて先に親水性有機溶媒抽出を行った後、その残分を水抽出し、さらにその残分を超臨界抽出するように構成すること。或いは、プロポリス原塊を用いて先に親水性有機溶媒抽出を行った後、その残分を超臨界抽出し、さらにその残分を水抽出するように構成すること。このように構成した場合、原料費節減効果をさらに効果的に発揮させることができる。
【0084】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記親水性有機溶媒抽出プロポリス、水抽出プロポリス及び超臨界抽出プロポリスの配合割合を、重量比で2〜15:0.6〜5:1としたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のプロポリス組成物。
【0085】
・ 前記親水性有機溶媒抽出プロポリスの顆粒をコーティング比0.2〜0.4のコーティング顆粒とし、前記水抽出プロポリスの顆粒をコーティング比0.4〜0.6のコーティング顆粒とするとともに、前記超臨界抽出プロポリスの顆粒をコーティング比0.05〜0.2のコーティング顆粒とすることを特徴とする請求項5に記載のプロポリス組成物顆粒製剤。但し、前記コーティング比は、コーティング顆粒重量に対するコーティング剤重量の割合を示す。
【0086】
・ 前記超臨界抽出プロポリスの顆粒は、超臨界抽出プロポリス1に対して付着防止剤を重量比で0.01〜2配合して粉末化したものであることを特徴とする請求項5に記載のプロポリス組成物顆粒製剤。
【0087】
・ 請求項1から請求項のいずれかに記載のプロポリス組成物を含有することを特徴とする健康食品製剤。このように構成した場合、健康食品及び化粧品として高い効能を発揮することができる健康食品製剤を効率良く安価に提供することができる。
【0088】
・ 請求項1から請求項のいずれかに記載のプロポリス組成物を含有することを特徴とする美容製剤。このように構成した場合、健康食品及び化粧品として高い効能を発揮することができる美容製剤を効率良く安価に提供することができる。
【0089】
・ 請求項に記載のプロポリス組成物顆粒を含有することを特徴とする健康食品製剤。このように構成した場合、健康食品及び化粧品として高い効能を発揮することができるとともに、安定性に優れた健康食品を提供することができる。
【0090】
・ 親水性有機溶媒抽出プロポリスと、水抽出プロポリスと、超臨界抽出プロポリスとを含有するプロポリス組成物であって、前記水抽出プロポリス及び超臨界抽出プロポリスから選ばれる少なくとも1種は、プロポリス原塊を親水性有機溶媒で抽出した後の残渣より抽出されたものであることを特徴とするプロポリス組成物。このように構成した場合、健康食品及び化粧品素材として高い効能を発揮することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1から請求項に記載の発明のプロポリス組成物、並びに請求項に記載のプロポリス組成物顆粒製剤によれば、健康食品及び化粧品素材として高い効能を発揮することができる。

Claims (4)

  1. 親水性有機溶媒抽出プロポリスと、水抽出プロポリスと、超臨界抽出プロポリスとを含有するプロポリス組成物であって、
    超臨界抽出プロポリス1重量部に対して、親水性有機溶媒抽出プロポリスを1〜20重量部、及び水抽出プロポリスを0.5〜6重量部含有し、前記水抽出プロポリス及び超臨界抽出プロポリスから選ばれる少なくとも1種は、プロポリス原塊を親水性有機溶媒で抽出した後の残渣より抽出されたものであることを特徴とするプロポリス組成物。
  2. 超臨界抽出プロポリス1重量部に対して、親水性有機溶媒抽出プロポリスを10重量部を越え、かつ18重量部以下、及び水抽出プロポリスを1〜5重量部含有することを特徴とする請求項1に記載のプロポリス組成物。
  3. 前記親水性有機溶媒抽出プロポリスを粉末化した親水性有機溶媒抽出物粉末と、前記水抽出プロポリスを粉末化した水抽出物粉末と、前記超臨界抽出プロポリスを粉末化した超臨界抽出物粉末とを含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプロポリス組成物。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロポリス組成物を含有するプロポリス組成物顆粒製剤であって、
    前記親水性有機溶媒抽出プロポリスを顆粒状に造粒した親水性有機溶媒抽出物顆粒と、前記水抽出プロポリスを顆粒状に造粒した水抽出物顆粒と、前記超臨界抽出プロポリスを顆粒状に造粒した超臨界抽出物顆粒とを含有することを特徴とするプロポリス組成物顆粒製剤
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