JPWO2005112665A1 - 甘藷茎葉加工物含有組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
近年、この甘藷の茎葉は、ビタミン、ミネラルなどの健康に有効な成分を含有することが明らかにされ、生活習慣病予防を目的とした食品原料として利用され始めている。例えば、特開平7−111878号公報には、甘藷の茎葉を水に浸漬、煮沸し、溶出液を濃縮し、得られたエキスを海苔に塗布したカリウム含有食品が記載されている。特開平6−62783号公報には、甘藷茎葉の処理方法として、甘藷茎葉を洗浄する際に、含有されるビタミン、ミネラルなどの有効成分を流出させないように、噴出水で洗浄し、乾燥、粉末化することが記載されている。
しかし、甘藷茎葉には、上記文献で着目される成分以外にも、種々の優れた成分、例えば、ポリフェノールなどが含有されている。そのため、甘藷茎葉の有効利用という点では未だ不十分である。さらに、甘藷茎葉の茎部は硬い繊維質であるため、粉末化などの製剤化が困難であること、その結果、適用範囲が食品または医薬品の一部に限られるなどの問題点、あるいは甘藷茎葉に含まれる成分が不安定であることなどの問題点もある。
本願発明者らは、有効成分量、特にポリフェノール含有量が高い甘藷茎葉の加工物について、鋭意検討を行った。その結果、甘藷茎葉の若茎葉を用いることによって、加工が容易であり、有効成分が豊富な甘藷茎葉の加工物が得られることを見出した。さらに、甘藷茎葉の加工物と、糖アルコールまたは二糖以上の糖とを組み合わせることにより、優れた造粒性、保存安定性、嗜好性、および糖尿病予防効果が得られることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の組成物は、甘藷茎葉の加工物を含有し、該甘藷茎葉中に若茎葉が含まれる。
好ましい実施態様においては、上記甘藷茎葉は、地上部の長さが300cm以下の甘藷茎葉の地上部の少なくとも一部である。
好ましい実施態様においては、上記甘藷の若茎葉は、甘藷の葉の先端から60cm以下の部位である。
本発明の組成物はまた、甘藷茎葉の加工物と、糖アルコールおよび二糖以上の糖からなる群より選択される少なくとも1種の糖類とを含有する。
好ましい実施態様においては、上記甘藷茎葉中に若茎葉が含まれる。
好ましい実施態様においては、上記糖類は、難消化性デキストリンである。
(1)甘藷茎葉
本発明に用いられる甘藷茎葉において、その甘藷の品種は特に限定されない。例えば、ジョイホワイト、コガネセンガン、シロユタカ、サツマスターチ、アヤムラサキ、すいおうなどが挙げられる。そのうち、本発明では、特定品種である「すいおう」の茎葉が好適に用いられる。特に、「すいおう」の茎葉は、ポリフェノール含有量が高く、一度茎葉を収穫した後であっても、再度茎葉が再生するという特徴を有する。さらに、すいおうは、再生した茎葉においても、ポリフェノールを豊富に含んでいる。これらの理由により、本発明では、すいおうの甘藷茎葉を用いることが特に好ましい。
本明細書において、「甘藷茎葉」とは、「甘藷の茎および葉の少なくとも一部」をいう。ここで、甘藷の茎は、地上部の茎および地下部の茎(地下茎)のいずれも含み得るが、地上部の茎が好ましく用いられる。このように、本発明においては、甘藷の地上部の茎葉、すなわち甘藷栽培時に出る地上部の茎および葉が好適に用いられる。
本発明に用いられる甘藷茎葉の大きさは、特に制限されない。しかし、甘藷茎葉は、成長に際し、特に茎部が大きく成長することが知られているところ、このような成長した甘藷茎葉は、得られる加工物の収量が多い点で好ましいが、その一方で、加工しにくくなる、あるいは得られる加工物の栄養価、特にポリフェノール含有量が少なくなる場合がある。したがって、通常、所定の大きさの甘藷茎葉を用いることが好適である。例えば、地上部の長さ、すなわち甘藷の茎が地中から外に出ている位置(地表)から甘藷の葉の先端までの長さにおいて、好ましくは10cm以上、より好ましくは30cm以上、さらに好ましくは40cm以上、最も好ましくは60cm以上であり、好ましくは300cm以下、より好ましくは200cm以下、さらに好ましくは150cm以下の甘藷茎葉が用いられる。地上部の長さが300cmを超えると、甘藷茎葉の先端部が地面につきやすくなってしまい、害虫などの害を受けやすく、害を受けた場合に、十分量の甘藷茎葉を収穫できなくなるおそれがある。
上記甘藷茎葉としては、さらに緑色を保持した甘藷茎葉を用いることが好ましい。このような甘藷茎葉および甘藷茎葉の若葉は、植物体自身がやわらかいため、加工が容易であり、そのまま乾燥粉末などに加工した場合、舌触りのよい乾燥粉末を得ることができる。
本発明の組成物に用いられる甘藷茎葉は、若茎葉を含んでいてもよい。特に、第1の組成物にはこの若茎葉が必須である。この甘藷の「若茎葉」とは、甘藷茎葉の先端部分にあり、他の茎葉に比べて、黄味がかった緑色を有する部位をいう。具体的には、最先端の茎または葉から好ましくは60cm以下、より好ましくは40cm以下、さらに好ましくは20cm以下、最も好ましくは10cm以下の部位である。この甘藷の若茎葉は、ポリフェノールを多く含有するため、甘藷茎葉の中でも特に好ましく用いられる。本発明に用いられる甘藷茎葉は、この若茎葉を好ましくは乾燥質量換算で0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上含有する。
本発明に用いられる甘藷茎葉は、さらにジカフェオイルキナ酸およびトリカフェオイルキナ酸(以下、ジカフェオイルキナ酸等という)を豊富に含むことが好ましい。甘藷茎葉(特にすいおうの茎葉)は、一般に、他の植物と比べて、トリカフェオイルキナ酸を多く含んでいる。例えば、乾燥質量100gあたり、トリカフェオイルキナ酸を2mg〜300mg、好ましくは10mg〜300mg含む甘藷茎葉が好適に用いられる。さらにジカフェオイルキナ酸を100mg〜6000mg含有する甘藷茎葉が好適である。このようなジカフェオイルキナ酸等を含有する甘藷茎葉としては、好ましくはすいおうの茎葉、特に好ましくはすいおうの若茎葉である。
本発明に用いられる甘藷茎葉は、通常、泥などを水で洗浄した後、加工に供される。
(2)甘藷茎葉の加工物およびその調製
本発明に用いられる甘藷茎葉の加工物は、上記甘藷茎葉またはその洗浄物を処理したものであれば特に制限されない。このような甘藷茎葉の加工物は、甘藷茎葉を、例えば、破砕、加熱処理、固液分離、抽出、乾燥、および粉末化処理からなる群より選択される少なくとも1種で処理することによって得られる。具体的には、甘藷茎葉の破砕物、加熱処理物、搾汁、抽出物、抽出液、乾燥物、乾燥粉末、乾燥エキス末などが挙げられる。以下、上記の処理方法(破砕、加熱処理、固液分離処理、抽出、乾燥、および粉砕処理)について説明する。
(2−1破砕)
破砕は、フードプロセッサ、マスコロイダーなどの当業者が通常用いる破砕手段を用いて行われる。破砕を容易にする観点から、フードプロセッサなどで粗く破砕した後に、マスコロイダーを用いてさらに細かく破砕することが好ましい。破砕により、例えば、長径が0.1mm〜20mm程度の甘藷茎葉の破砕物が得られる。
(2−2:加熱処理)
加熱処理は、甘藷茎葉中の酵素を失活させ、品質を安定させること、あるいは甘藷茎葉の褪色を防ぐ目的で行われる。加熱処理としては、例えば、ブランチング処理(湯通し)、乾熱処理、マイクロウェーブ処理、赤外線や遠赤外線処理、水蒸気処理等が挙げられる。好ましくはブランチング処理である。このブランチング処理は、クロロフィルの色の褪色を防止する目的で当業者が通常行う方法、特に湯通しが好適に採用される。加熱処理は、甘藷茎葉およびその加工物(例えば、破砕物、搾汁、乾燥粉末、乾燥エキス末など)のいずれに対しても適宜行うことができる。甘藷茎葉をそのまま加熱処理する場合は、処理工程の便宜上、必要に応じて長径が1mm〜30cm程度に切断して用いることが好ましい。
上記加熱処理は、用いる甘藷の種類によって条件が大きく異なり、さらに風味や栄養素が損なわれたり、有用成分の生理活性が失活しやすいなどの問題が起こりやすい。本発明では、pH5.4以上、好ましくはpH5.6以上8.4未満、より好ましくは5.6〜8.0、最も好ましくは5.6〜7.6で加熱処理を行う。これによって、有効成分(例えば、トリカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸などのポリフェノールなど)の含有量が高い甘藷茎葉加工物を得ることができる。
特にブランチング処理の場合は、上記有効成分が高い甘藷茎葉加工物を得る観点から、上記pHの熱水を用いて行うことが好ましい。また、乾熱処理、マイクロウェーブ処理、赤外線または遠赤外線処理、あるいは水蒸気処理を行う場合は、予め上記の範囲のpHに調整した溶液を茎葉へ噴霧するなどの処理を行ってから、加熱処理をすればよい。
pHの調整は、当業者が通常用いる方法で行われ得る。例えば、塩基性に調整する場合は、pH調整剤として、水酸化ナトリウム、重曹、炭酸カルシウム(卵殻カルシウム、ホタテ貝殻カルシウム、サンゴカルシウムなど)、これらの炭酸カルシウムを焼成して得られる酸化カルシウムなどを用い得る。また、所定のpHに調整した水溶液として、アルカリイオン水などを用いてもよい。酸性に調整する場合は、酢酸、クエン酸、アスコルビン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸などの有機酸が用いられ得る。これらのpH調整剤の量は、用いる調整剤によって適宜調整される。
さらに、得られる甘藷茎葉加工物の風味を改善する観点から、上記pH調整された熱水または溶液に0.01〜5.0質量%、好ましくは0.2〜3.0質量%の食塩を添加することが好ましい。このように食塩を添加することにより、さらに緑色が鮮やかで、かつ風味がよい甘藷茎葉加工物を得ることができる。
加熱温度については、80℃より高い温度、好ましくは90℃以上の温度で行う。また、加熱時間は、5分未満、好ましくは3分以下、最も好ましくは10秒〜3分である。
加熱処理後、甘藷茎葉の緑色および風味を維持する上で、直ちに冷却することが好ましい。冷却は、冷水中への浸漬、冷風による急冷など、当業者が通常用いる手段で行われる。冷却の温度が低いほど、甘藷茎葉の緑色が映えるようになり、見た目に美しい。例えば、冷水への浸漬処理は、30℃以下の水、好ましくは20℃以下の水を用いて行われる。冷却時間は、甘藷茎葉の処理量に応じた任意の時間であるが、甘藷茎葉自身が冷却温度と同等になるまで行うことが好ましい。
(2−3:固液分離処理)
固液分離処理は、例えば、甘藷茎葉を圧搾機などを用いて圧搾する、あるいは甘藷茎葉の破砕物を濾過するなどの方法によって行われる。このようにして得られる甘藷茎葉の搾汁は、保存の観点から、80℃〜130℃で加熱殺菌することが好ましい。あるいはさらに、エキス末などに調製する場合は減圧濃縮機などを用いて濃縮することが好ましい。
(2−4:抽出)
抽出は、例えば、刈り取りをした甘藷茎葉の生葉、あるいは甘藷茎葉の乾燥物(粉末)などに、溶媒を加え、所定の温度で保持することによって行われる。抽出溶媒としては、例えば、水、有機溶媒、含水有機溶媒などが挙げられる。
上記水としては、例えば、湧水、井戸水、蒸留水、水道水、純水などが用いられる。抽出効率の観点から、熱水を用いることが好ましい。
上記有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、および1,1,2−トリクロロエタンが挙げられる。好ましくはメタノール、エタノールなどの極性有機溶媒である。
上記含水有機溶媒は、有効成分を効率的に抽出する点から、好ましく用いられる。好ましくは含水極性有機溶媒、より好ましくは含水アルコール、さらに好ましくは含水エタノールである。含水有機溶媒中の水の含有量は、例えば、10容量%以上、好ましくは20容量%以上、より好ましくは50容量%以上、さらに好ましくは80容量%以上である。特に、甘藷茎葉中の有効成分であるトリカフェオイルキナ酸を効率よく抽出したい場合は、エタノールを20容量%〜90容量%含有する含水エタノールが用いられる。
抽出溶媒の量は特に制限されない。通常、甘藷茎葉1質量部に対して、抽出溶媒を好ましくは0.5質量部〜50質量部加えられる。
抽出温度は、抽出溶媒の種類などに応じて適宜設定すればよく、例えば、4℃以上、10℃以上、25℃以上、50℃以上、70℃以上、90℃以上、95℃以上、100℃以上、121℃以上、および130℃以上に設定され得る。甘藷茎葉中の有効成分の分解を防止する観点から、低温で行うことが好ましい。なお、抽出溶媒に応じて圧力下で抽出を行ってもよい。
抽出時間は、抽出温度などに応じて適宜設定される。例えば、5分以上、好ましくは10分以上、より好ましくは30分以上、あるいは48時間以下、好ましくは24時間以下の範囲で適宜設定され得る。
なお、短時間抽出を行う場合、例えば、抽出時間を30分以下とする場合は、甘藷茎葉の乾燥粉末またはエキス末を用いて抽出することが好ましい。甘藷茎葉をそのまま用いると、甘藷茎葉中のポリフェノールが充分抽出されない場合があるからである。
具体的には、甘藷茎葉1質量部に対して、水もしくはエタノール含有量が10〜90容量%の含水エタノールを0.5質量部〜50質量部加えて、10℃〜100℃にて10分〜48時間抽出することによって、甘藷茎葉の抽出物を得ることができる。
また、別の抽出方法として、合成吸着剤(例えばダイアイオンHP20やセファビースSP825、アンバーライトXAD4、MCIgelCHP20P、クロマトレックスODS)やデキストラン樹脂(例えばセファデックスLH−20)などを用いる、当業者が通常用いる天然のポリフェノールの分離方法を採用してもよい。この場合、特に、抽出用溶媒として、水または含水極性溶媒(含水アルコール、特に含水エタノール等)を用いることが、ポリフェノールを効率よく抽出できる点で好ましい。この分離方法は、上記で得られる甘藷茎葉の抽出物をさらに精製する目的においても、必要に応じて採用され得る。
(2−5:乾燥および粉砕処理)
上記乾燥および粉砕処理は、甘藷茎葉の乾燥物、乾燥粉末、乾燥エキス末を得る目的で行われる。
乾燥は、長期保存の目的、品質の劣化防止や商品価値を高める目的などで行われる。乾燥方法は、特に制限されないが、例えば、熱風乾燥機、高圧蒸気乾燥機、電磁波乾燥機、凍結乾燥機、直火式加熱機、回転式乾燥機などを用いた方法が挙げられる。製造上のコストや乾燥の効率の面からは、熱風乾燥機、直火式加熱機、回転式通風乾燥機を用いることが好ましい。甘藷茎葉の搾汁などの液状物を乾燥する場合は、減圧濃縮、噴霧乾燥などを行うことも可能である。製造上のコストや乾燥の効率の面から、減圧濃縮および噴霧乾燥が好ましい。乾燥温度は、常圧下においては、60℃〜150℃程度で行うことが、風味が良く、色鮮やかな甘藷茎葉の乾燥粉末が得られる点で好ましい。減圧下においては、好ましくは60℃以下で、かつ甘藷茎葉、ペースト、または搾汁が凍結しない圧力下で行えば、栄養成分の損失を少なくしつつ乾燥することができる。乾燥は、通常、乾燥物またはエキス末中の水分含量が5質量%以下となることを目安に行われる。
例えば、熱風乾燥機などを用いて乾燥する場合、甘藷茎葉をそのまま乾燥してもよいが、2段階乾燥を行うことが好ましい。この2段階の乾燥工程を行うことにより、乾燥時間が短縮されると同時に、甘藷茎葉の緑色および風味が維持される。2段階乾燥は、例えば、甘藷茎葉または甘藷茎葉の加工物を、まず、水分含有量が25質量%以下となるまで、60〜80℃の温度で一次乾燥し、次いで、一次乾燥した甘藷茎葉の水分含量が5質量%以下となるまで、一次乾燥よりも高い温度で、かつ100℃以下、好ましくは90℃以下、より好ましくは85℃以下、さらに好ましくは80℃前後の温度で二次乾燥することによって行われる。二次乾燥温度を100℃以下に設定することによって、ポリフェノール含有量が多く色鮮やかな甘藷茎葉粉末を得ることができる。一次乾燥温度が60℃未満では、乾燥速度が遅くなる場合があり、二次乾燥温度が100℃を超える場合は、焦げを生じることがある。一次乾燥温度および二次乾燥温度が上記範囲を満たす場合、さらに一次乾燥と二次乾燥との温度差が、約5〜15℃であることが好ましく、約10℃であることがより好ましい。温度差を上記のように一定範囲に設定することにより、乾燥工程における甘藷茎葉の水分管理が容易になり、効率的に乾燥を行うことができる。
上記噴霧乾燥は、甘藷茎葉の搾汁などをエキス末とする場合にスプレードライヤーなどの噴霧乾燥機を用いて行われる。噴霧乾燥を用いる場合は、回収率を上げるために、必要に応じてデキストリン、シクロデキストリン、デンプン、マルトースのような賦形剤を添加して行われる。好適にはデキストリンが用いられ、搾汁とデキストリンの比は、デキストリン添加により粉末化を容易にするため、質量比で1:10〜5:1が好ましい。
上記乾燥によって、例えば、甘藷茎葉、甘藷茎葉の加熱処理物などからは、甘藷茎葉の乾燥物(乾燥粉末)が得られ、甘藷の搾汁からは、甘藷茎葉の乾燥エキス末が得られる。特に甘藷茎葉の加熱処理物を乾燥して得られる甘藷茎葉の乾燥物が甘藷加工物として好適に用いられる。なお、これらの乾燥物(特にエキス末)は、目的に応じて適宜殺菌して用いられる。
粉砕処理は、甘藷茎葉の乾燥物を粉末化する目的で、あるいは乾燥粉末をさらに微粉化する目的で行われる。粉砕することによって、更に粒径を小さく、均一な微粉末を得ることができる。甘藷茎葉には、硬さが異なる茎部、葉部および葉柄部が含まれるため、粉砕の効率を上げる観点からは、粗粉砕工程および微粉砕工程を経ることが好ましい。
粗粉砕は、例えば、甘藷茎葉の乾燥物をカッター、スライサー、ダイサーなどの当業者に公知の任意の機械または道具を用いてカットされる。カットされた甘藷茎葉の乾燥物の大きさは、長径が20mm以下であり、好ましくは0.1〜10mmである。
続いて、粗粉砕した甘藷茎葉の乾燥物を、微粉砕するが、微粉砕工程の前に殺菌してもよい。殺菌を施すことにより、粗粉砕した甘藷茎葉を均一に加熱することができ、緑葉の香味を良好にしつつ、効率の良い殺菌を行うことができる。殺菌は、高圧殺菌機、加熱殺菌機、加圧蒸気殺菌機などを用いて110℃以上で行われる。例えば、加圧蒸気殺菌による加熱処理の場合、粗粉砕した甘藷茎葉加工物は、例えば、0.5〜10kg/cm2の加圧下、110〜200℃の飽和水蒸気により、2〜10秒間加熱処理される。必要に応じて、飽和蒸気による加熱時に含んだ水分をさらに乾燥する。
微粉砕は、好ましくは90質量%が200メッシュ区分を通過するように粉砕される。微粉砕は、例えば、クラッシャー、ミル、ブレンダー、石臼などの当業者が通常用いる任意の機械または道具を用いて行えば良い。微粉砕することにより嗜好性がよくなるが、好ましくは、粗粉砕、加熱、および微粉砕の工程を順に経ることにより、さらに嗜好性がよくなる。
(3)第1の組成物の調製および用途
本発明の第1の組成物は、上記甘藷茎葉の加工物を含有し、該甘藷茎葉中に若茎葉が含まれる。上記甘藷茎葉の加工物の含有量は特に制限されないが、好ましくは0.0001質量%以上である。本発明の第1の組成物は、食品、医薬品、医薬部外品、化粧品、皮膚外用剤などとして利用され得る。上記甘藷茎葉の加工物は、そのまま第1の組成物として利用することも可能であり、例えば、甘藷茎葉や甘藷茎葉の乾燥粉末を熱水抽出して得られる抽出エキスは、そのままお茶として利用することができる。
本発明の第1の組成物は、甘藷茎葉の加工物以外に、特に糖アルコールおよび二糖以上の糖からなる群より選択される少なくとも1種の糖類を含有することが好ましい。本発明においては、甘藷茎葉の加工物と、上記糖類との組み合わせの詳細については、特に第2の組成物として後述する。
本発明の第1の組成物は、さらに必要に応じて、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加物、調味料、医薬品原料などのその他の成分が適宜含有され得る。
上記食品添加物としては、例えば、ローヤルゼリー、プロポリス、チオクト酸およびその誘導体、ビタミン類(A、B群、C、D、E、K、葉酸、パントテン酸、ビオチン、これらの誘導体等)、ミネラル(鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛等)、セレン、キチン・キトサン、レシチン、ポリフェノール(カテキン類、アントシアニン類、プロアントシアニジンなどの縮合型タンニン、ガロタンニン等の加水分解型タンニン、フラボノイド類、これらの誘導体等)、カロテノイド(リコピン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、ルテイン等)、サポニン(イソフラボン、ジンセサノイド、グリチルリチン酸等)、キサンチン誘導体(カフェイン等)、脂肪酸、アミノ酸、タンパク質(コラーゲン、エラスチン等)、ムコ多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルマタン、ヘパラン、ヘパリン、ケタラン、これらの塩等)、アミノ糖(グルコサミン、アセチルグルコサミン、ガラクトサミン、アセチルガラクトサミン、ノイラミン酸、アセチルノイラミン酸、ヘキソサミン、それらの塩等)、食物繊維(アルギン酸、グアガム、ペクチン、グルコマンナン等)、リン脂質及びその誘導体(フォスファチジルコリン、フォスファチジルセリン等)、スフィンゴ脂質およびその誘導体(スフィンゴミエリン、セラミド等)、含硫化合物(アリイン、セパエン、タウリン、グルタチオン、メチルスルホニルメタン等)、キノン類(コエンザイムQ10等)、リグナン類(セサミン等)、これらを含有する動植物抽出物、根菜類(ウコン、ショウガ等)、麦若葉末等のイネ科植物の緑葉、ケール等のアブラナ科植物の緑葉などが挙げられる。
上記食品添加物の中でも優れた抗糖尿病効果が得られる点で、特にビタミンB群、α−リポ酸などの糖の代謝促進成分、グァバ葉などの糖の消化吸収抑制成分、およびこれらの成分を含有する食品原料;キトサン、サイリウムなどの脂質吸収抑制成分、L−カルニチン、CoQ10などの脂質代謝促進成分、およびこれらの成分を含有する食品原料が好ましく用いられる。これらの成分を含有することによって得られる優れた抗糖尿病効果は、(1)甘藷茎葉によるインスリンの分泌促進作用およびインスリンの感受性増強作用と、(2)糖の代謝促進成分または糖の消化吸収抑制成分を有する原料とによる相乗的な効果、あるいは(1)および(2)の効果と、脂質吸収抑制成分または脂質代謝促進成分を有する原料とによる相乗的な効果であると考えられ、本発明の第1の組成物は、糖および脂質の吸収抑制成分やそれらの代謝促進成分を単に組合せた場合に比べて優れた抗糖尿病効果を示す。
本発明の第1の組成物中の上記糖の代謝促進成分、糖の消化吸収抑制成分、脂質吸収抑制成分、または脂質代謝促進成分の含有量は特に限定されない。好ましくは甘藷茎葉の加工物100質量部に対し、糖の消化吸収抑制成分、脂質吸収抑制成分、および脂質代謝促進成分の合計量が、1質量部〜5000質量部、好ましくは5質量部〜2500質量部となるように含有される。
さらに、上記食品添加物を含む飲料、例えば、植物発酵ジュース、野菜ジュース(例えば、人参ジュース)、植物抽出物、果汁なども利用され得、これらを含有させることにより、機能性または栄養価の高い飲料を得ることができる。そしてこれらは、調味料等を加えて、味を整えることができる。
本発明の第1の組成物の形態については特に制限されない。液体の場合は、そのまま飲料として用いることができる。また必要に応じて、ハードカプセル、ソフトカプセルなどのカプセル剤、錠剤、もしくは丸剤などに、あるいは粉末状、顆粒状、茶状、ティーバッグ状、もしくは飴状などの形態に成形することができる。本発明の第1の組成物は、これらの形状または好みに応じて、そのまま食してもよく、あるいは水、湯、牛乳などに溶いて飲んでも良い。また、粉末化してティーバッグ状などの場合、成分を浸出させてから飲んでも良い。
本発明の第1の組成物を皮膚外用剤(化粧品、トイレタリー用品など)として利用する場合は、種々の基材を添加して、例えば、化粧水、化粧クリーム、乳液、パック、ヘアトニック、シャンプー、ヘアリンス、トリートメント、ボディーシャンプー、先顔剤、石鹸、ファンデーション、口紅、育毛剤、軟膏、入浴剤、歯磨剤、マウスウォッシュ、シップ、ゲルなどの形態とされ得る。
(4)第2の組成物
本発明の第2の組成物は、甘藷茎葉の加工物と、糖アルコールおよび二糖以上の糖からなる群より選択される少なくとも1種の糖類とを含有することを特徴とする。
(4−1)甘藷茎葉およびその加工物
本発明の第2の組成物に用いられる甘藷茎葉としては、若茎葉を含まない甘藷茎葉も用いることができるが、若茎葉を含む甘藷茎葉を用いてもよい。より機能性の高い組成物とする観点からは、若茎葉を含む甘藷茎葉を用いることが好ましい。若茎葉を含まない甘藷茎葉の加工物の調製方法は、上記と同じである。
(4−2)糖アルコールまたは二糖以上の糖
本発明の第2の組成物には、糖アルコールまたは二糖以上の糖が含有される。糖アルコールおよび二糖以上の糖は、単独であるいは2以上を組み合わせて用いられる。
本明細書において、「糖アルコール」とは、糖分子のカルボニル基を還元して得られる多価アルコールをいう。糖アルコールとしては、エリスリトール、ペンチトール、ヘキシトール、キシリトール、ソルビトール、還元パラチノース、マルチトール(還元麦芽糖)、ラクチトール、マンニトールなどが挙げられる。好ましくはマルチトール(還元麦芽糖)などの水溶性の糖アルコールである。糖アルコールは、単独であるいは2以上を組み合わせて用いられる。
本明細書において、「二糖以上の糖」とは、単糖が2つ以上結合したものをいい、例えば、二糖、オリゴ糖、および多糖類(例えばデンプンの分解物等)などが挙げられる。二糖以上の糖は、単独であるいは2以上を組み合わせて用いられる。
二糖としては、例えば、トレハロース、スクロースなどのトレハロース型二糖(両構成単糖の還元基をもつ炭素原子がエーテル結合している二糖)、マルトース、セロビオース、ゲンチオビオース、ラクトースなどのマルトース型二糖(第1の構成単糖の還元基をもつ炭素原子と第2の単糖の還元基をもたない炭素原子との間でエーテル結合している二糖)などが挙げられる。
オリゴ糖としては、イソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、パラチノース、マルトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、キシロオリゴ糖などが挙げられる。
多糖としては、1種類の構成糖からなるホモ多糖、2種類以上の構成糖からなるヘテロ多糖、中性多糖、酸性多糖、グリコサミノグリカン、デキストリン、デンプン、アミロース、アミロペクチン、セルロース、難消化性デキストリンなどが挙げられる。好ましくは難消化性デキストリンである。
上記難消化性デキストリンとは、デンプンより得られる難消化性の多糖類であり、例えば、デンプンを加熱により加水分解した後、アミラーゼにより加水分解して得られるものであり、その難消化性成分は、デンプンが元来有する、α−1,4結合を主とする。難消化性デキストリンには、食後血糖上昇抑制効果のほか、血中脂質の改善効果、整腸効果があると言われている。難消化性デキストリンは、粉末、細粒、顆粒などの形態で市販されており、いずれの形態のものも使用可能である。また、難消化性デキストリンは水溶性であるため、水溶液の形態においても用いられる。
上記二糖以上の糖のうちで、好ましくはオリゴ糖、デキストリン、難消化性デキストリンなどの水溶性の糖であり、より好ましくは難消化性デキストリンである。
上記二糖類以上の糖は、構成される糖の種類によって異なるが、様々な剤形への応用を可能とする観点から、平均分子量が9,000以下(グルコースに換算すると平均で結合している単糖が50個以下)の糖であることが好ましい。
本発明の第2の組成物に用いられる二糖以上の糖の構造は、特に制限はなく、単糖が結合して環状構造をなしている糖(例えばシクロデキストリンなど)や、単糖が結合して鎖状構造をなしている糖(麦芽糖、アミロース、セルロースなど)、または、単糖が結合して枝分かれ状構造をなしている糖(アミロペクチン、ポリデキストロースなど)であればよい。
(4−3)第2の組成物の調製および用途
本発明の第2の組成物は、甘藷茎葉の加工物と、糖アルコールおよび二糖以上の糖からなる群より選択される少なくとも1種の糖類とを含有する。本発明の第2の組成物は、食品、医薬品、医薬部外品、化粧品、皮膚外用剤など、特に食品または医薬品として利用され得る。
本発明の第2の組成物中の甘藷茎葉の加工物の含有量は特に制限されない。好ましくは、第1の組成物と同様、好ましくは0.0001質量%以上である。特に甘藷茎葉の加工物が抽出物の乾燥粉末やエキス末の場合は、好ましくは0.0001質量%〜50質量%、好ましくは0.001質量%〜30質量%である。また、甘藷茎葉をそのまま乾燥粉末にして用いる場合は、0.01質量%〜80質量%、好ましくは0.01質量%〜50質量%である。
本発明の第2の組成物中の糖アルコールおよび二糖以上の糖の含有量は、特に制限されない。好ましくは甘藷茎葉加工物100質量部に対して、10〜2000質量部、より好ましくは10〜1000質量部である。造粒性と嗜好性の観点からは、糖アルコールおよび二糖以上の糖は、通常、組成物中に、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上含有される。
本発明の第2の組成物は、上記甘藷茎葉の加工物、糖アルコール、および二糖以上の糖以外に、必要に応じて、第1の組成物で用いたその他の成分が含有され得る。
本発明の第2の組成物の剤形については特に限定はなく、第1の組成物と同様の形態に成形され得る。好ましくは、ペースト、ゲルおよび固形の造粒物(顆粒、細粒、錠剤、混練物、焼き菓子等)であり、より好ましくは造粒物である。本発明の第2の組成物は、造粒性に優れるため、上述のように、特に造粒物として好適に用いられる。造粒方法は、一般に用いられている造粒法、例えば、転動造粒法、混合攪拌造粒法、押し出し造粒法、流動層造粒法、乳化造粒法、流動造粒、スプレードライヤーを用いた造粒法、コーティング造粒法などを用いて成形され得る。
本発明の第2の組成物の摂取量は特に制限されない。好ましくは、成人1日あたりの摂取量が、甘藷茎葉の加工物に含有されるジカフェオイルキナ酸等の合計量として10mg〜3000mg、好ましくは10mg〜1000mgとなるように摂取される。なお、甘藷茎葉の乾燥粉末の場合は、0.1g〜30g、好ましくは0.1〜10gとなるように配合されればよい。
本発明の第2の組成物は、優れた造粒性および安定性を示すと共に、糖アルコールおよび二糖以上の糖以外の糖類を含有する場合に比べて嗜好性を有する。さらに、血糖値の上昇抑制効果も糖アルコールおよび二糖以上の糖以外を含有する場合に比べて優れた効果を有する。
本発明の組成物は、甘藷茎葉の加工物を含有しているため、ポリフェノール含有量が高く、栄養価に優れている。特に第1の組成物は、甘藷茎葉中に甘藷の若茎葉を含有するため、ポリフェノール含有量がさらに高く、加工が容易である。第2の組成物は、さらに糖アルコールおよび二糖以上の糖からなる群より選択される少なくとも1種を含有するため、甘藷加工物を含有する様々な製剤化が可能となるだけでなく、嗜好性および安定性も向上する。その結果、甘藷茎葉加工物の利用が容易で安定な甘藷含有固体(例えば、粉体、錠剤、顆粒といった造粒物など)を容易に得ることができる。本発明の第2の組成物は、特に優れた抗糖尿病効果を有する。
(実施例1:甘藷の若茎葉の加工物を含有する組成物の製造)
すいおうの種芋を植え込み、地上部の長さが150cm程度となるまで栽培した。そして、甘藷の葉の先端部から60cmの部分を刈り取り、水で2回洗浄して、1kgの甘藷の若茎葉を得た(甘藷茎葉1とする)。
得られた甘藷の若茎葉を5mm程度にカットした後、pH8.0に調整した2Lの熱水(90℃)に1分間浸漬した。次いで、25℃の水で冷却した後、30秒間遠心分離して、ある程度まで脱水した。その後、水分量が約20質量%となるまで、乾燥機中70℃にて2時間温風乾燥(一次乾燥)し、次いで、最終水分量が3質量%となるように、80℃にて4時間温風乾燥(二次乾燥)した。この乾燥物を150℃の飽和水蒸気圧を用いて、3秒間加圧蒸気殺菌した。殺菌により甘藷の若茎葉に付着した水分を再度乾燥して除去した後、200メッシュ区分を90質量%が通過するようにハンマーミルを用いて微粉砕して、甘藷の若茎葉の乾燥粉末(80g)を得た。この乾燥粉末1gを用いて、フォーリンデニス法(財団法人日本食品分析センター編集、五訂日本食品標準成分表分析マニュアルの解説)により、乾燥粉末100g当たりの総ポリフェノール量を、カテキンを標準物質として測定した。結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1で刈り取った後の甘藷茎葉を、さらに地上部の長さが150cm程度となるまで栽培した。そして再度、甘藷の葉の先端から60cmの部分を刈り取り、甘藷の若茎葉を得た(甘藷茎葉2とする)。この甘藷の若茎葉を用いて実施例1と同様に行い、80gの甘藷茎葉の粉末を得た。上記操作を再度繰り返し、合計160gの甘藷茎葉乾燥粉末を得た後、実施例1と同様にして総ポリフェノール量を測定した。結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例1の甘藷の若茎葉の代わりに、実施例1と同様に栽培した甘藷茎葉の地上部をすべて刈り取り(すなわち、若茎葉を含む甘藷茎葉を刈り取り)、甘藷茎葉(全長)を得た(甘藷茎葉3とする)。これを甘藷茎葉として用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、1kgの甘藷茎葉から甘藷茎葉の乾燥粉末100gを得た。得られた乾燥粉末に含有される総ポリフェノール量を測定した。結果を表1に示す。
(調製例1)
実施例1の甘藷の若茎葉の代わりに、実施例1と同様に栽培した甘藷茎葉の地上部をすべて刈り取り、さらにこの甘藷茎葉の先端から60cmの部分を取り除き甘藷茎葉を得た(甘藷茎葉4とする)。この甘藷茎葉を用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、1kgの甘藷茎葉から110gの甘藷茎葉の乾燥粉末を得、含有される総ポリフェノール量の測定を行った。結果を表1に示す。
さらに、実施例1〜3の乾燥粉末は、調製例の乾燥粉末に比べて、粉末の舌触りがよく、特に実施例1および2の乾燥粉末の舌触りがよかった。これは、実施例1〜3、特に実施例1〜2で用いた甘藷の若茎葉は、茎部がやわらかいためと考えられる。
(実施例4:抽出物の製造及び分析)
実施例1で得られた甘藷の若茎葉(甘藷茎葉1)3gに、80容量%のエタノール水溶液を100mL加えて、80℃にて24時間加熱還流を行った。その後、濾過をして、抽出液を得、さらに50℃にて減圧濃縮し、抽出粉末を得た。この抽出粉末100mgを用いて、実施例1と同様にして、抽出粉末100g当たりの総ポリフェノール量を、カテキンを標準物質として測定した。実施例2および3ならびに調製例1の甘藷茎葉2〜4についても上記と同様に操作して、抽出粉末の質量および抽出粉末100g当たりの総ポリフェノール量を測定した。結果を表2に示す。
(実施例5:甘藷茎葉エキス末の製造)
実施例1と同様にして得られた甘藷の若茎葉(甘藷茎葉1)3kgを、マスコロイダーでペースト状に破砕し、濾過して甘藷茎葉の搾汁を得た。この搾汁を40℃で減圧濃縮して乾固させ、55gの甘藷茎葉エキス末を得た。
(実施例6:甘藷茎葉抽出物の製造)
実施例1と同様にして得られた甘藷の若茎葉(甘藷茎葉1)1kgを、そのまま80℃で熱風乾燥して、乾燥物を得た。この乾燥物をボールミルで粗粉砕し、水10L加えて、80℃で24時間かけて加熱還流を行った後に、濾過をして抽出液を得た。次いで、50℃で減圧濃縮を行い、20gの抽出粉末を得た。この抽出粉末中のポリフェノール量を実施例1と同様に測定したところ、抽出粉末中に50質量%のポリフェノールが含有されていることがわかった。
(実施例7:錠剤の製造)
実施例1で得られた甘藷茎葉1の乾燥粉末を用いて、表3に示す組成にて錠剤を製造した。
実施例5で得られた甘藷茎葉1のエキス末、果糖ブドウ糖液糖、レモン果汁、クエン酸、香料、グリシン、プロリン、およびアラニンを表4に示す量で配合し、これに純水を加えて1Lの飲料を調製した。
以下の手順にて飲料を調製した。まず、実施例6で得られた甘藷茎葉1の抽出粉末100gを1Lの熱水で30分間抽出した後、濾過して、甘藷茎葉1の熱水抽出液を得た。上記と同様に、緑茶葉10gおよび紅茶葉10gをそれぞれ1Lの熱水で抽出し、濾過して緑茶葉の熱水抽出液および紅茶葉の熱水抽出液をそれぞれ得た。これらの抽出液およびアスコルビン酸を用いて、表5に示す組成にて茶飲料を調製した。
実施例3で得られた甘藷茎葉3の乾燥粉末を用いて、表6に示す組成にて甘藷茎葉の乾燥粉末を含有する青汁(顆粒品)を製造した。
実施例6で得られた甘藷茎葉1の抽出粉末を用いて、表7に示す組成にて化粧水を調製した。
甘藷茎葉微粉末を以下のようにして調製した。まず、若茎葉を含む地表から200cmに成長した甘藷茎葉40kgを収穫し(甘藷茎葉5とする)、pH8.0に調整した熱水(97℃)に1分間浸漬させ、ブランチング処理を行った。ブランチング処理後、直ちに20℃の水へ浸漬して冷却した後、熱風乾燥を行った。次いで、ダイサーで長径が1mm程度になるように粉砕し、加圧蒸気殺菌機で殺菌後、ハンマーミルを用いて粉末の粒径の90質量%以上が600メッシュ以下(20μm以下)となるように微粉砕した。得られた甘藷茎葉5の微粉末は3.2kgであった。
上記微粉末中のポリフェノール含有量をフォーリンチオカルト法にて測定したところ、100g当たり0.4gのポリフェノール(0.4質量%)が含まれていることが分かった。
(実施例13)
実施例12で得られた甘藷茎葉5の微粉末、デンプン、還元麦芽糖、トレハロース、難消化性デキストリン、および果糖を用いて、表8に記載の組成にて混合粉末を調製した。そして、混合粉末700gを用いて、流動造粒を行った。流動造粒は、給気温度95℃、排気温度30℃にて、1分間あたり10mLの水を15分間噴霧した後に20分間乾燥を行い、粉末1〜4を得た。得られた各粉末(粉末1〜4)について、造粒性、水への分散性、および嗜好性を以下のようにして評価した。
(1)造粒性
流動造粒後の粉末を、140メッシュ(106μm)の篩を備えた篩別機を用いて篩分けを行い、顆粒が形成されているか否かを以下の基準で判定した。
<造粒性の判定基準>
粉末の通過量が30質量%未満である(造粒性が非常に良い) :◎
粉末の通過量が30質量%〜50質量%である(造粒性が良い):○
粉末の通過量が50質量%を超える(造粒性が悪い) :×
(2)水への分散性
流動造粒後の粉末3gを水100mLに添加し、10秒間攪拌した後に1分間静置し、目視により以下の基準で評価した。
<水への分散性の判定基準>
均一に分散している :◎
若干の溶け残り(凝集物)が見られるが、分散している :○
分散しない溶け残り(凝集物)および沈殿物が見られる :×
(3)嗜好性
流動造粒後の粉末3gを水100mLに添加し、均一になるまで攪拌して飲料を調製した。10名の女性パネラーに試飲してもらい、以下の判定基準で採点してもらった。得られた点数を合計した嗜好性を評価した。
<嗜好性の採点基準>
口当たりおよび後味が共によい : 1点
口当たりはよいが後味が悪い : 0点
口当たりおよび後味共に悪い :−1点
結果を表8に示す。
(実施例14:甘藷茎葉の抽出物の調製)
実施例12で得られた甘藷茎葉5の微粉末100gを準備し、この甘藷茎葉微粉末を、エタノールと純水とを8:2(重量比)で混合した含水エタノール5Lに分散させて、1時間加熱還流を行い、抽出した。次に、濾過により濾液を得て、その濾液を凍結乾燥させることにより、甘藷茎葉5の抽出物粉末5gを得た。
(実施例15:錠剤の製造)
実施例14で得られた甘藷茎葉5の抽出物粉末、結晶セルロース、ショ糖エステル、二酸化けい素、麦芽糖、エリスリトール、パラチノース、フラクトオリゴ糖、および果糖を、表9に記載の組成にて錠剤(1錠あたり200mg)を調製した。
次いで、これらをそれぞれ、3錠ずつアルミパウチに分包したものをそれぞれ6包準備し、そのうちの3包(計9錠)は、温度50℃および湿度75%の条件下で4週間保管した(条件1とする)。また残りの3包(計9錠)は、4℃の冷暗室に4週間保管し、変色等が起こらないようにした(条件2とする)。4週間後にそれぞれのアルミパウチに分包された錠剤の状態を観察し、以下の基準で採点し、採点の合計点により安定性を評価した。結果を表9に合わせて示す。なお、表中の採点は、各錠剤1〜5における採点の合計点である。
<判定基準>
条件2と条件1との間に変化は見られない : 1点
条件2に対し、条件1は吸水または変色が見られる : 0点
条件2に対し、条件1は吸水および変色が見られる :−1点
(実施例16:II型糖尿病予防並びに治療効果(血糖値上昇抑制または低下効果))
マウスの標準飼料(MF、オリエンタル酵母工業株式会社)に、実施例12で得られた甘藷茎葉5の微粉末、デキストリン(松谷化学工業株式会社製)、還元麦芽糖、および果糖を、表10に記載の含有量となるように混合して試験飼料1〜3を調製した。以下のようにしてII型糖尿病に対する効果を検証した。
まず、5週齢の雄性の2型糖尿病モデルマウス(KK−Ayマウス)(日本チャールズリバー社)28匹を標準飼料を与えて1週間馴化した後に、眼底より採血を行い、血糖値をグルテストセンサー(三和科学社製)を用いて測定した。次いで、血糖値の平均値が均一になるように(255〜257mg/dL)上記マウスを1群7匹の4群に分けた。3群のラットに試験飼料1〜3をそれぞれ自由摂取させた。残りの1群のラットには、標準飼料に果糖を混合した対照飼料を自由摂取させた。なお、試験中水については自由飲水とした。摂取開始から28日目に眼窩静脈より血液を採取し、血液中の血糖値を測定した。結果を表10に合わせて示す。なお、表10中の血糖値の値は平均値±標準偏差(mg/dL)を示す。
(実施例17)
若茎葉を含む地上部が200cmの甘藷茎葉をすべて収穫した。この甘藷茎葉(ジカフェオイルキナ酸等を含有)1kgを、pH8.0に調整した熱水(97℃)に1分間浸漬し、ブランチング処理を行った。ブランチング処理後、直ちに20℃の水へ浸漬して冷却した後に、熱風乾燥を行った。得られた乾燥物をダイサーで長径が1mm程度になるように粉砕し、加圧蒸気殺菌機で殺菌後、ハンマーミルを用いて80gの甘藷茎葉の微粉末を得た。この微粉末のポリフェノール含有量を、カテキンを標準物質として、フォーリンチオカルト法により測定したところ、微粉末1g当たり10mgのポリフェノール(1質量%)が含まれていた。
(実施例18:食品の調製)
実施例17で得られた甘藷茎葉の微粉末(ジカフェオイルキナ酸等を有する原料)、グァバ葉抽出物(商品名:グアバフェノン、備前化成社製)、難消化性デキストリン(商品名:パインファイバー、松谷化学工業社製)、ビタミンB1、および還元麦芽糖を用いて、表11の組成にて食品(粉末)を調製した(各々食品1〜4)。なお、グァバ抽出物、難消化性デキストリン、およびビタミンB1は、糖の代謝促進成分または糖の消化吸収抑制成分を有する原料である。
まず、6週齢の雄性のSDラット(九動株式会社)25匹を、標準飼料(MF、オリエンタル酵母工業株式会社)を与えて1週間馴化した。順化後、ストレプトゾトシンを30mg/kg体重となるように尾静脈から投与し、4日後に眼窩静脈より血液を採取し、摂食時における血糖値を測定した。そして、血糖値が200mg/dL以上となった20匹を選定し、I型糖尿病モデルとした。さらにこの20匹を、血糖値の平均値が同等(431〜433mg/dL)になるように1群5匹の4群に分けた。このうちの2群には、食品1および2をそれぞれ質量が1000mg/kg体重になるように7日間にわたり、1日1回の強制経口投与を行った(試験群)。なお、各経口投与には溶媒として0.5%Tween生理食塩水を使用した。別の1群には、食品3を上記と同様にして投与した(比較試験群)。残りの1群には溶媒のみを投与した(対照群)。試験中は、標準飼料を自由摂食とし、水についても自由飲水とした。摂取から7日後の再度摂食時の血液を採取し、血液中の血糖値(mg/dL)を測定した。その結果(平均値および標準偏差)を、表12に示す。
(実施例19:甘藷茎葉乾燥粉末の分析)
実施例1で得られた甘藷茎葉1の乾燥粉末中のカフェー酸換算の総ポリフェノール量を以下のようにして測定した。まず、100mgの乾燥粉末に水を100mL加え、20分間超音波抽出を行った。得られた抽出液について、フォーリン・デニス法により730nmの吸光度を測定した。なお、標準物質として、市販のカフェー酸(シグマアルドリッチジャパン株式会社)を用いた。上記と同様に730nmの吸光度を測定して検量線を作成し、これを用いてカフェー酸換算にて総ポリフェノール量を算出した。
その結果、甘藷茎葉1の乾燥粉末中の総ポリフェノール量は、カフェー酸換算で0.99g/100g乾燥粉末であった。
Claims (6)
- 甘藷茎葉の加工物を含有する組成物であって、該甘藷茎葉中に若茎葉が含まれる、組成物。
- 前記甘藷茎葉が、地上部の長さが300cm以下の甘藷茎葉の地上部の少なくとも一部である、請求項1に記載の組成物。
- 前記甘藷の若茎葉が、甘藷の葉の先端から60cm以下の部位である、請求項1または2に記載の組成物。
- 甘藷茎葉の加工物と、糖アルコールおよび二糖以上の糖からなる群より選択される少なくとも1種の糖類とを含有する、組成物。
- 前記甘藷茎葉中に若茎葉が含まれる、請求項4に記載の組成物。
- 前記糖類が、難消化性デキストリンである、請求項4または5に記載の組成物。
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