JP3676116B2

JP3676116B2 - 下着電極

Info

Publication number: JP3676116B2
Application number: JP12669999A
Authority: JP
Inventors: 岩男山崎; 良弘井沢
Original assignee: Ya Man Ltd
Current assignee: Ya Man Ltd
Priority date: 1999-05-07
Filing date: 1999-05-07
Publication date: 2005-07-27
Anticipated expiration: 2019-05-07
Also published as: JP2000314002A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Ｔシャツやトレーナなどを含め肌につける衣服としての下着に電極を取り付け、これらの電極を肌に導電接触させて微弱電流を流し、生体を電気的に刺激する下着電極に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
人体にはその生体を維持するために、休みなく生体電流が流れて細胞活動や筋肉の収縮運動を行っている。
このため、外部から人為的に微弱電流を流して生体を刺激すると、生体電流と同じように細胞活動を活性化し、筋肉の収縮運動を喚起して生体機能を高める効果がある。
【０００３】
この微弱電流を流すには、多数の電極を身体の各部に適切に配置して導電接触させる必要がある。
このため、従来は電極を装着するのに手間と時間がかかって面倒であった。
そこで、肌につける下着の内側に電極を付けてこれを着ると、多数の電極を一度に装着することができ、多くの電極を身体の各部に配置して装着する手間が省けて便利である。
また、下着電極は通常の下着と同じように普段着用できるので、日常生活の中で時間や場所を選ばず、いつでも、どこでも好きなときにトリートメントできて便利である。
【０００４】
この下着電極は、ウレタンゴムの表面にカーボンをコーティングした面状電極をミシンなどで縫い付けるのが一般的であった。
このため、多くの電極を一つ一つ縫い付けるのに手間を要し、当然工数がかさみ、生産コストが上昇した。
【０００５】
また、電極のへりにギザギザの縫い目ができ、このギザギザの尖った部分に電流が強く流れてピリピリしたり、ギザギザが皮膚に当たってチクチクして着心地がよくなかった。
また、下着電極を装着するときに電極のへりがめくれたり、ギザギザが擦れて皮膚に傷を付けることもあった。
【０００６】
そこで本発明は、下着に縫い付けるのではなく、電極のへりにギザギザのない特にへりの部分がフラットで滑らかな下着に付ける電極を提供することを目的になされたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下のように構成した。
【０００８】
すなわち、請求項１の発明は、外部からの微弱電流を導電接触する皮膚に流す面状の皮膚接触用電極を、下着の内側に導電性の顔料を捺染して形成して、下着と皮膚接触用電極との継目をなくすことを特徴とする下着電極である。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【００１０】
図１と図２に、本発明を実施した下着電極を取り付けたショーツの正面図と背面図を示す。
ショーツ１は、柔軟なニット地の端縁に収縮力の大きいパワーネットＰを接合して脇腹、下腹、尻の部分に配置し、パワーネットＰの内側に面状の皮膚接触用電極Ｅ１〜Ｅ３を取り付ける。
皮膚接触用電極Ｅ１は脇腹の腹直筋、Ｅ２は下腹部の外腹斜筋、Ｅ３は尻部の大殿筋にそれぞれ対応させる。
【００１１】
パワーネットＰは、ナイロンとウレタンの合成繊維から成り、縦横に伸縮自在で、特に横方向に大きな伸縮性を持つ。
【００１２】
皮膚接触用電極Ｅ１〜Ｅ３は、この他、パワーネットＰに導電性の顔料を捺染したり、導電性のインクをスクリーン印刷法あるいはグラビア印刷法により印刷したり、導電性の塗料を塗布して形成する。
【００１３】
導電性の顔料、インク、塗料は、黒鉛粉末、カーボンブラック粉末、銀などの導電性材料から成る微粉末、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などから成る結合剤、ジメチルホルムアミド、イソホロンなどの溶剤を混合溶解する。
【００１４】
熱溶融性材料は、室温では固体であるが加熱すると注入または塗布することができるほど流動性になる熱可塑性材料であり、接着剤や塗料として広く用いられている。
この熱溶融性材料で形成したシートに、導電性のインクを印刷して熱と圧力を加え熱溶融性シートを形成する。
そして、この熱溶融性シートを熱溶融して下着の内側に面状の皮膚接触用電極を接着する。
【００１５】
皮膚接触用電極Ｅ１〜Ｅ３は、この他、パワーネットＰに導電性の顔料を捺染したり、導電性のインクをスクリーン印刷法あるいはグラビア印刷法により印刷したり、導電性の塗料を塗布して形成してもよい。
【００１６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の下着電極は、導電性の顔料を捺染して、面状の皮膚接触電極を形成する。
従って、本発明によれば、縫い付けるのではなく、下着の生地そのものを加工して皮膚接触用電極とするので、下着と皮膚接触電極との継目がなくなり、電極のへりの部分が完全にフラットで滑らかになる。よって、電極のへりの部分が
皮膚に当らず着心地がよい。
また、見た目もスマートで外観形状に優れるので、商品の完成度が高まる。
さらに、多くの電極を一つ一つ縫い付ける手間が省けるので、生産効率が大幅にアップする。
また、当該皮膚接触用電極に微弱電流を流し生体を電気的に刺激できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施した下着電極を取り付けたショーツの正面図である。
【図２】図１の背面図である。

Claims

外部からの微弱電流を導電接触する皮膚に流す面状の皮膚接触用電極を、下着の内側に導電性の顔料を捺染して形成して、下着と皮膚接触用電極との継目をなくすことを特徴とする下着電極。