JP3040891U - 活性炭粉末添着物 - Google Patents
活性炭粉末添着物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 活性炭の電磁波還元作用に注目し、また除湿
・脱臭等の作用も利用して、寝具用・肌着用・靴下用・
マスク用・ドライヤ−・空調機・フイルタ−用等に供し
うるもので、しかも感触が良く、活性炭の飛び散らな
い、安価で、健康面に寄与しうる布帛・紙・金属等の表
面に活性炭を付着さした活性炭粉末添着物の提供をす
る。 【課題手段】 竹炭等からなる活性炭粉末2を、布帛ま
たは紙4に糊付けまたは樹脂加工で付着した活性炭粉末
添着物1と、竹炭等からなる活性炭粉末2に、蓬・枇杷
等からなる薬用粉末3を混合し、布帛・紙・金属等の表
面4に糊付けまたは樹脂加工で付着した活性炭粉末添着
物1を構成するものである。
・脱臭等の作用も利用して、寝具用・肌着用・靴下用・
マスク用・ドライヤ−・空調機・フイルタ−用等に供し
うるもので、しかも感触が良く、活性炭の飛び散らな
い、安価で、健康面に寄与しうる布帛・紙・金属等の表
面に活性炭を付着さした活性炭粉末添着物の提供をす
る。 【課題手段】 竹炭等からなる活性炭粉末2を、布帛ま
たは紙4に糊付けまたは樹脂加工で付着した活性炭粉末
添着物1と、竹炭等からなる活性炭粉末2に、蓬・枇杷
等からなる薬用粉末3を混合し、布帛・紙・金属等の表
面4に糊付けまたは樹脂加工で付着した活性炭粉末添着
物1を構成するものである。
Description
【0001】
本考案は竹炭等からなる活性炭を用いて、その表面ラジカルによる電磁波還元 作用のほか、除湿作用・脱臭作用等の各効果を利用したもので、寝具用他に使用 される活性炭粉末添着物に関するものである。
【0002】
人体の健康維持にとって、十分な熟睡は必要不可欠なことで、そのためには直 接肌に触れるシ−ツや枕の材質も重要である。実開昭55−56173号公報、 実開昭59−13183号公報、実開平7−1850号公報の先行技術は、寝具 に活性炭が有効であるとしている。特に実開平7−1850号公報(実登第25 02707号)は、布の間に炭粒と籾殻を混合し、これを布で挟み周囲をヒ−ト シ−ルし、中をキルティング加工で止めた寝具を提案し、通気性、抗菌性、脱臭 性に優れ、快適な安眠ができる旨、提案している。然しこれ等の先行技術は、何 れも粒状の活性炭粒をそのまま利用しているため、ごつごつとして痛く感触の悪 いものであつた。
【0003】 活性炭の第一の効果は勿論吸着である。但し本考案物が期待する吸着効果は、 一部のフイルタ−用を除き、主として気相吸着用の脱臭効果にとどまる。活性炭 には粉末と粒状があるが、従来気相吸着用には粒状炭が使用されてきた。粉末で は飛び散る恐れがあり、細孔の乱れてない粒状が好ましいとされてきたためであ る。しかし、粉末が固着されておれば飛び散る恐れがないので問題はない。また 粉末の細孔半径は、10Å程度が主体になので吸着には実際に支障なく、寧ろ粉 末の安価な点が粒状に対するメリットとなっている。そして価格の点では、炭素 繊維綿等を使用した布団に高価な値段がついて出回っている。
【0004】 次に活性炭には触媒作用のあることも、古くから知られている。ここで生成物 から活性炭の作用を解釈してみると、電子伝導性とそれに基づく表面ラジカルお よび表面酸化物官能性に大別される。先ず電子伝導作用は、800〜1,700 ℃の熱処理を受けた炭素によって発生されるので、高温での炭化が必要となる。 また化学吸着とスピルオ−バ−の表面酸化物官能性は、活性炭が常温においても 酸素を吸着する性能があることとしてよく知られている。本考案が注目するのは この性質とともに表面ラジカルである。即ち活性炭の表面上に存在するラジカル を人体に取り入れることは、電磁波還元作用として働くために、健康面に寄与す る効果のある点に注目したのである。
【0005】 自然界は、陰(マイナス)と陽(プラス)の調和のもとに成り立っていて、そ のバランスのとれた所で健康が保たれている。人体における+と−の働きとは、 酸化と還元の法則であると考えられる。全ての物質は元素で構成され、その元素 は原子で出来ている。そして原子の真中には原子核があり、その周囲を電子が回 っている。原子核の中にある陽子は、陽電気(+電子・正電荷)を持っていて、 その周囲をグルグルと回っている電子は、陰電気(−電子・負電荷)を持ってい る。陽子も電子も、仲良く同じ数だけついているので、陰陽一体となって電気的 に中性を保っており、即ちあらゆる生命体や物質は電気を持っている。
【0006】 ところが自然界の全ての物質は、原子から電子が段々離れて少なくなると、腐 ったり酸化の現象をきたすようになる。しかし活性炭を接触させれば、活性炭か ら出る電子が、物質の原子に付加増量され、酸化を押さえる還元作用を促してく れることになる。
【0007】 しかしながら、活性炭なら何でも良いわけではなく、比較的高温で焼いた竹炭 等が好ましい。特開平7−70991号公報は、特殊竹活性炭を用いた段ボ−ル 箱を開示している。竹粉を炭化させ、紙パルプ繊維に漉き混んで製造したシ−ト を、食料品や生花用の段ボ−ル箱として使用すれば、鮮度を保つことが出来ると している。しかしこれは、人体の健康に適用できるものではなく、既存の布帛や 紙や金属表面に応用できるものでもなかった。
【0008】 これ等の活性炭は、健康に良いと言われるマイナスイオンを放出する作用があ るので、共鳴磁気波動が脳の働きを安静にする効果があり、寝具として利用すれ ば安眠を促すことになり、肌着や靴下やマスクやドライヤ−や空調機等に利用す れば吸湿・脱臭の効果と相俟って健康の増進に寄与することが出来、その他一般 フイルタ−にも使用できるものであるが、従来はその向きの満足すべき製品は見 当らなかった。
【0009】
そのため本考案は、活性炭の電磁波還元作用に注目し、また除湿・脱臭等の作 用も利用して、寝具用・肌着用・靴下用・マスク用・ドライヤ−・空調機・フイ ルタ−用等に供しうるもので、しかも感触が良く、活性炭の飛び散らない、安価 で、健康面に寄与しうる布帛・紙・金属等の表面に活性炭を付着さした物の提供 を課題とする。
【0010】
本考案は、竹炭等からなる活性炭粉末を、布帛または紙に糊付けまたは樹脂加 工で付着した活性炭粉末添着物と、竹炭等からなる活性炭粉末に、蓬・枇杷等か らなる薬用粉末を混合し、布帛・紙・金属等の表面に糊付けまたは樹脂加工で付 着した活性炭粉末添着物にして上記の課題を解決した。
【0011】
以下、本考案の活性炭粉末添着物を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は 本考案の活性炭粉末シ−トからなる添着物の一実施例を示す分解斜視図である。
【0012】 1は、本考案のシ−トからなる活性炭粉末添着物で、本実施例の場合は竹を炭 化さした竹炭の粉末からなる活性炭粉末2に、蓬と枇杷からなる薬用粉末3を、 タオル地の布帛4に糊付けで付着さしたものを、袋地5で被覆し、粉末が飛び散 らないようにしたものである。本考案は、薬用粉末3を混合せずに、竹炭等の活 性炭粉末2だけを付着させるようにしてもよい。布帛4は、紙や金属等の表面へ の付着をさせることも出来る。さらに糊付けは、樹脂加工に変えて粉末を付着さ せることもでき、この場合は粉末の飛散を防止することが出来るため、本実施例 の場合の被覆袋地5は必要でなくなる。
【0013】 本考案物が健康面で有効なものとしている主原料は、炭化さした炭である。例 えば木炭は一般に多孔質で臭気などを吸着するが、1gの表面積が400平方メ −トルである。これに対して、良質の活性炭は1000〜2500平方メ−トル もあるので、本考案で使用する炭は勿論一般の木炭域も包含するのではあるが、 より活性化された炭が好ましいため、敢えて活性炭としたものにすぎない。
【0014】 活性炭の出発原料としては、植物質・動物質・石炭質・石油質・その他と多岐 に渉っている。植物質としては、一般に木材・のこ屑・ヤシガラ等が使用されて いる。動物質としては、牛の骨・血液等が用いられている。石炭質としては、泥 炭・褐炭・無煙炭等が使われている。石油質としては、石油残渣・硫酸スラッジ 等が用いられる。その他の中には、合成樹脂・廃棄物・廃液等があり、これ等は 何れも使用できる。
【0015】 しかし、本考案に最適な活性炭は、竹を炭化さした竹炭である。竹は、モウソ ウチク・マダケ・ハチク・クロチク・ホテイチク等が有名で、ササ類を含め日本 では11属500種以上が知られている。しかし竹の利用は、従来細工物主体の 用途に限られていた。竹は、強靱な繊維質からなる細胞組織で、硬質でありなが ら柔軟な性質を有しており、しかも非常に多孔質なので、竹からの活性炭は他の 物質を担持させることなく、炭化物そのままを利用できる有利さがある。また遠 州の竹炭は、特に本考案向きに適している。
【0016】 活性炭には、粉末状と粒状がある。従来の活性炭は粒状が主体であり、粉末状 は接触濾過用に限られていた。しかし本考案の活性炭は、安価な粉末を利用する ものである。本考案用の粉末は、各種メッシュのものが使用できるが、850μ mより細かいものが特に好ましい。850μmより細かい粉末とは、ふるい目の開 きが0.850mmの篩(日本薬局方のJIS第4号標準篩)を通過する粉末のこ とである。極端に細かくない限り、吸着性能には支障なく、これ以上粗いと本考 案の特徴である滑らかなシ−トが得られないからである。本考案の竹炭等からな る活性炭粉末2は、炭化した炭を粉砕して粉末にしてもよい。しかし、多孔質を より乱さないように保つためには、予め竹片を粉砕してから炭化させる方がよい 。
【0017】 本実施例の布帛4は、実施例の如きタオル地に限らず、織物地やメリスヤス地 も使用することが出来る。また本考案の布帛4は、図示してはないが不織布を含 む紙4に変えることも出来る。さらに布帛4は、図示してないが金属等の表面4 に付着させることも出来る。ここで金属等の表面とは、ドライヤ−や扇風機を含 む空調機の羽根等が対象となる。羽根等とは、吸排気の筒内部やコ−ナの内側な どに活性炭粉末2を強力接着剤に練り混んで付着させることも出来る。そして金 属等としたのは、ドライヤや扇風機の場合プラスチック製の部品からなり、その 表面に付着させる場合もあるからである。
【0018】 布帛4に対する本実施例の糊付けは、次のようにして行なつた。布海苔100 重量部に、850μmより細かい活性炭粉末30重量部と、蓬・枇杷等からなる 薬用粉末8重量部を混合したエマルジョンに、布帛4を含浸さして乾燥した。布 海苔に変えて、膠やPVA等を使用することも出来る。薬用粉末も、蓬や枇杷以 外にも、海藻類や唐辛子等各種の健康面に寄与する薬用粉末を利用することが出 来る。また加工方法も含浸に変えて、コ−ティングや塗布することも出来る。従 って本考案でいう糊付けには、染色加工の手法や接着剤による加工を含んでいる 。さらに本考案の付着は樹脂加工で行なうことも出来るが、この場合の樹脂加工 とは、主として初期縮合性の水溶性樹脂を使用し、キュアリング加工によって強 固に固着させるようにすることが望ましい。
【0019】 このようにして出来た本考案の活性炭粉末添着物は、シ−ツや枕等の寝具用と して、浴衣の下着等の肌着用として、足底部等に加工した靴下用として、内装ガ −ゼ等のマスク用として、ドライヤ・扇風機や吸湿機を含む空調機等の空気浄化 用として、食品用漉紙を含む液用フイルタ−として、広範囲な用途に利用するこ とが出来る。
【0020】
本考案の竹炭等からなる活性炭粉末を、布帛に付着したシ−トからなる添着物 を寝具用として利用すれば、活性炭による脱臭・減菌・除湿作用のほか電磁波還 元作用が働いて健康面に寄与し、さらに遠赤外線・森林浴・鍼灸的効果も期待で きる。そのため熟睡・肩懲りや腰痛の解消・疲労回復・自立神経の調和が保たれ る他、寝具も乾燥された状態になるので、さわやかな目覚めが約束され、気分を 安らかに落ち着かせることが出来る。同様に、肌着用・水虫治療向きに靴下用等 に利用した場合にも、快適な環境が保持され健康面に寄与するところ大である。
【0021】 また本考案の活性炭粉末に、植物性・動物性・海藻類等からなる薬用粉末を混 合すると、皮膚から或いは浄化空気の吸入によって、身体の痛み止めや血液の浄 化を促進し、直接薬としての作用が加味され、特に各種万性的な自立神経失調症 の病気治療に対するも効果も認められる。従って本考案の添着物は、マスク用の フイルタ−としての用途も期待できる。さらに液相用のフイルタ−としては、コ −ヒ−用や天婦羅油漉し用としての用途も有望であり、水の腐敗防止にも寄与す るものである。
【0022】 活性炭の中でも特に竹炭は、マイナスイオンを放出する作用があるため、電磁 波還元作用が強い。そのため本考案の活性炭粉末添着物を室内に置くと、室内の 電気製品やコンピュ−タから発生する、社会的に問題となっている電磁波を、生 体的に弱めることが出来る。そのため、電気過敏症と呼ばれる頭痛や皮膚の痛み 等を引き起こす症状を、和らげることが出来る。そのため本考案の添着物を、ド ライヤ−や空調機に使用すれば、防錆・防臭効果のほか、マイナスイオンの散布 によって健康が維持される。
【0023】 本考案の活性炭粉末添着物は、粒状でないため、ごろごろすることもなくて表 面の感触が良く、粉末は固着さしているので飛び散ることもなく、従来のこの種 製品と対比すれば安価で、何よりも健康面に寄与するところ大なる点に特徴のあ る有用なものである。
【図1】本考案の活性炭粉末添着シ−トからなる添着物
の一実施例を示す分解斜視図である。
の一実施例を示す分解斜視図である。
1 活性炭添着物 2 活性炭粉末 3 薬用粉末 4 布帛等 5 被覆袋地
Claims (3)
- 【請求項1】 竹炭等からなる活性炭粉末を、布帛・紙
・金属等の表面に糊付けまたは樹脂加工で付着したこと
を特徴とする活性炭粉末添着物。 - 【請求項2】 竹炭等からなる活性炭粉末に、蓬(よも
ぎ)・枇杷等からなる薬用粉末を混合し、布帛または紙
に糊付けまたは樹脂加工で付着したことを特徴とする活
性炭粉末添着物。 - 【請求項3】 活性炭粉末が、850μmより細かいも
のからなるようにしたことを特徴とする請求項1または
2記載の活性炭粉末添着物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997001578U JP3040891U (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 活性炭粉末添着物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997001578U JP3040891U (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 活性炭粉末添着物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3040891U true JP3040891U (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=43175437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997001578U Expired - Lifetime JP3040891U (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 活性炭粉末添着物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3040891U (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-02-24 JP JP1997001578U patent/JP3040891U/ja not_active Expired - Lifetime
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