JP3675972B2 - Hst式ミッション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラ式作業機において車速を変速する走行用のHST式無段変速機構と、操向を行う為の旋回用のHST式無段変速機構を具備したHST式ミッション装置のミッションケースに対する取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からクローラ式作業機において、走行駆動をHST式無段変速機構(例えば実開昭60−89454号公報参照)により行う技術は公知とされているのである。しかし、2基の油圧ポンプと2基の油圧モータを、一体的にコンパクトにアッセンブリーとして、このアッセンブリーをミッションケースの取付部に固着した取付構造を持つものは無かったのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、走行用のHST式無段変速機構と旋回用のHST式無段変速機構を具備し、2基の油圧ポンプと、2基の油圧モータを配置したHST式ミッション装置において、これら2基の油圧ポンプと、2基の油圧モータをコンパクトにアッセンブリーとして、このアッセンブリーをミッションケースに付設すべく構成したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、2基の油圧ポンプ(23)(26)と、2基の油圧モータ(24 )(27)を一体的に併置したHST式ミッション装置を、ミッションケース(22)に付設する構成において、2基の油圧モータ(24)(27)の一方は、クローラ式走行装置を駆動する走行油圧モータ(24)とし、他方は、操向ハンドル(19)の操作により、旋回時にミッションケース(22)中の差動ギヤ機構(33)に、左右逆方向の同一回転を与える旋回油圧モータ(27)とし、2基の油圧ポンプ(23)(26)を直列に配置して、それぞれの油圧ポンプのポンプ軸をカップリング(143)により連結して駆動し、該カップリング(143)を配置した部分に、油圧ポンプと油圧モータの間の油路を形成したセンターセクション(C)を配置し、該センタセクション(C)の両側の面に2基の油圧ポンプ(23)(26)を付設し、且つセンタセクション(C)の一方側の面に2基の油圧モータ(24)(27)を付設したものである。
【0005】
請求項2においては、請求項1記載のHST式ミッション装置において、該センタセクション(C)の一方の面を、ミッションケース(22)の取付面に固着したものである。
【0006】
請求項3においては、請求項1記載のHST式ミッション装置において、該センタセクション(C)の一方の面に付設した油圧モータからの出力軸の出力方向を同一方向としたものである。
【0007】
請求項4においては、請求項1記載のHST式ミッション装置において、該センタセクション(C)の一方に配置した油圧ポンプのポンプ軸に入力用プーリーを設け、センタセクション(C)の他方に配置した油圧ポンプのポンプ軸にチャージポンプ(CP)を配置したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
図1はクローラ式作業機の中でコンバインに本発明のHST式ミッション装置を搭載した状態の全体側面図、図2は同じく図1のコンバインの平面図、図3は本コンバインのHST式ミッション装置を一体化したミッション装置(M)のスケルトン図である。
【0009】
図中、トラックフレーム(1)は走行クローラ(2)を装設している。
(3)は前記トラックフレーム(1)に架設する機台、(4)はフイードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀機である脱穀部、(8)は刈刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備える刈取部、(11)は刈取フレーム(12)を介して刈取部(8)を昇降させる油圧シリンダである。
【0010】
(13)は排藁チェン(14)の終端を臨ませる排藁処理部、(15)は脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(16)を介して搬入する穀物タンク、(17)は前記穀物タンク(15)の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、(18)は丸形である操向ハンドル(19)及び運転席(20)などを備える運転キャビン、(21)は運転キャビン(18)下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0011】
図3に示す、ミッションケース(22)のスケルトン構造を説明する。
前記走行クローラ(2)を駆動する運転駆動部であるミッション装置(M)はHST式ミッション装置(H)をミッションケース(22)の上に搭載して構成している。
HST式ミッション装置(H)は、1対の走行油圧ポンプ(23)及び走行油圧モータ(24)からなる主変速機構である走行用のHST式無段変速機構(25)と、1対の旋回油圧ポンプ(26)及び旋回油圧モータ(27)からなる旋回機構である旋回用のHST式無段変速機構(28)とを備え、前記エンジン(21)の出力軸(21a)に走行油圧ポンプ(23)の入力軸(23a)をカウンターケース(K)、伝達ベルト(29)等を介し連動連結させると共に、旋回油圧ポンプ(26)の入力軸(26a)を伝達ベルト(30)を介し、前記走行油圧ポンプ(23)の入力軸(23a)に連動連結させている。伝達ベルト(30)は後述の実施例図9に示すカップリングの(143)に代わる動力伝達部材である。
【0012】
そして、前記走行油圧モータ(24)の出力軸(31)に、ミッションケース(22)内の副変速機構(32)及び差動機構(33)を介し、走行クロ−ラ(2)の駆動輪(34)を連動連結させている。
前記ミッションケース(22)内の差動機構(33)は左右対称の1対の遊星ギヤ機構(35)(35)を有し、各遊星ギヤ機構(35)は1つのサンギヤ(36)と、該サンギヤ(36)の外周で噛合う3つのプラネタリギヤ(37)と、これらプラネタリギヤ(37)に噛合うリングギヤ(38)などで形成している。
前記プラネタリギヤ(37)はサンギヤ軸(39)と同軸線上とのキヤリヤ軸(40)のキヤリヤ(41)にそれぞれ回転自在に軸支させ、左右のサンギヤ(36)(36)を挟んで左右のキヤリヤ(41)を対向配置させると共に、前記リングギヤ(38)は各プラネタリギヤ(37)に噛み合う内歯を有してサンギヤ軸(39)とは同一軸芯状に配置させ、キャリヤ軸(40)に回転自在に軸支させている。
【0013】
また、HST式ミッション装置(H)内の走行用のHST式無段変速機構(25)は走行油圧ポンプ(23)の回転斜板の角度変更調節により走行油圧モータ(24)の正逆回転と回転数の制御を行うもので、走行油圧モータ(24)の回転出力を出力軸(31)の回転を、ミッションケース(22)内の伝達ギヤ(42)より各ギヤ(43)(44)(45)及び副変速機構(32)を介して、サンギヤ軸(39)に固定したセンタギヤ(46)に伝達してサンギヤ(36)を回転するように構成している。
前記副変速機構(32)は、前記ギヤ(45)を有する副変速軸(47)と、前記センタギヤ(46)に噛合うギヤ(48)を有する車速センサ軸(49)とを備え、副変速軸(47)とセンサ軸(49)間に各1対の低速用ギヤ(50)(48)・中速用ギヤ(51)(52)・高速用ギヤ(53)(54)を設けて、中央位置のギヤ(51)のスライド操作によってこれら低速・中速・高速の切換えを可能とさせるように構成している。
【0014】
また、前記センサ軸(49)には車速検出ギヤ(55)を設けると共に、該ギヤ(55)の回転数より車速を検出する車速センサ(56)を設けている。なお、作業機などに回転力を伝達するPTO軸(57)のPTO入カギヤ(58)に、PTO伝達ギヤ機構(59)を介し前記出力軸(31)を連動連結させている。 そして、前記センタギヤ(46)を介しサンギヤ軸(39)に伝達された走行油圧モータ(24)からの駆動力を、左右の遊星ギヤ機構(35)を介しキャリヤ軸(40)に伝達させると共に、該キャリヤ軸(40)に伝達された回転を左右各一対の減速ギヤ(60)(61)を介し左右の駆動輪(34)の左右輪軸(34a)にそれぞれ伝えるように構成している。
【0015】
さらに、HST式ミッション装置(H)内の旋回用のHST式無段変速機構(28)は旋回油圧ポンプ(26)の回転斜板の角度変更調節により旋回油圧モータ(27)の正逆回転と回転数の制御を行うもので、旋回油圧モータ(27)の出力軸(62)の出力ギヤから、ミッションケース(22)内のギヤ伝達機構(63)を介し旋回入力軸(64)の入カギヤ(65a)(65b)に回転出力を伝達し、左側のリングギヤ(38)の外歯に対しては直接的に、また右側のリングギヤ(38)の外歯に対しては、逆転軸(66)の逆転ギヤ(67)を介して伝えて、旋回油圧モータ(27)の正転時に左右のリングギヤ(38)を左右同一回転数で左リングギヤ(38)を逆転、右リングギヤ(38)を正転とさせるように構成している。
そして、旋回用の旋回油圧ポンプ(26)の駆動を停止させ左右リングギヤ(38)を静止固定させた状態で、走行用の走行油圧ポンプ(23)の駆動を行うと、走行油圧モータ(24)からの回転出力はセンタギヤ(46)から左右のサンギヤ(36)に同一回転数で伝達され、左右遊星ギヤ機構(35)のプラネタリギヤ(37)・キャリヤ(41)及び減速ギヤ(60)(61)を介し、左右の輪軸(34a)に左右同回転方向の同一回転数で伝達されて、機体の前後直進走行が行われる。
【0016】
一方、走行用の走行油圧ポンプ(23)の駆動を停止させ左右のサンギヤ(36)を静止固定させた状態で、旋回用の旋回油圧ポンプ(26)を正逆回転駆動すると、左側の遊星ギヤ機構(35)が逆或いは正回転、また右側の遊星ギヤ機構(35)が正或いは逆回転して、左右走行クローラ(2)の駆動方向を前後逆方向とさせて、機体を左或いは右にその場でスピンターンさせるものである。
また、走行用の走行油圧ポンプ(23)を駆動させながら、旋回用の旋回油圧ポンプ(26)を駆動して、機体を左右に旋回させる場合には旋回半径の大きい旋回を可能にできるもので、その旋回半径は左右走行クローラ(2)の速度に応じ決定される。
そして、図3において図示する如く、旋回油圧モータ(27)の出力軸(62)の他端に中立時制動装置(135)を設け、該中立時制動装置(135)は湿式多板ディスク機構(135a)により構成している。
また、走行油圧モータ(24)の出力軸(31)の他端にも、中立時制動装置(134)を配置し、該中立時制動装置(134)は湿式多板ディスク機構(134a)により構成されている。
【0017】
図4は本発明のHST式ミッション装置Hの油圧回路図、図5はミッションケース(22)の上部にHST式ミッション装置(H)を搭載して、全体としてミッション装置(M)とした構成を示す後面図、図6はミッション装置(M)の左側面図、図7はミッション装置(M)の右側面図、図8はHST式ミッション装置(H)の平面一部断面図、図9は同じくHST式ミッション装置(H)の前面一部断面図、図10はHST式ミッション装置(H)の左側面一部断面図、図11はHST式ミッション装置(H)の旋回サーボ機構(T2)を示す前面一部断面図、図12はエンジン(21)、HST式ミッション装置(H)、ミッションケース(22)の相対関係位置を示す平面模式図、図13は同じく前面模式図である。
【0018】
図4において、本発明のHST式ミッション装置の油圧回路を説明する。
該HST式ミッション装置(H)は走行用のHST式無段変速機構(25)と旋回用のHST式無段変速機構(28)とチャージポンプCPと中立時制動装置(135)(134)等により構成されており、センタセクション(C)の前後の面に付設されている。
チャージポンプ(CP)は、図6に示すように1行油圧ポンプ(23)の入力軸(23a)と、旋回油圧ポンプ(26)を駆動する入力軸(26a)をカップリング(143)で連結し、該入力軸(26a)の上にチャージポンプ(CP)が配置駆動されている。この実施例のカップリング(143)は図3に示す伝達ベルト(30)に代わる動力伝達部材である。
【0019】
そして、該チャージポンプ(CP)から吐出されたチャージ作動油が、走行用のHST式無段変速機構(25)の閉回路と、旋回用のHST式無段変速機構(28)の閉回路に供給されている。該チャージポンプ(CP)からのチャージ作動油が、旋回用のHST式無段変速機構(28)の閉回路に供給される部分には、両側にチェックバルブ及び絞り機構(137)(138)が配置されている。また、チャージポンプCPから走行用のHST式無段変速機構(25)の閉回路への供給部にも、一方にチェックバルブ及び絞り機構(141)が配置されている。
【0020】
また、走行用のHST式無段変速機構(25)の閉回路のバイパス回路に、油圧調整弁(142)が配置されており、旋回用のHST式無段変速機構(28)の閉回路のバイパス回路にも油圧調整弁(144)が介装されている。
また、走行用のHST式無段変速機構(25)を構成する走行油圧ポンプ(23)の斜板(145)を傾動する走行サーボ機構(T1)は走行変速手動制御バルブ(V3)により、ピストン(P1)とスプール(S1)を操作して行うのみである。しかし、旋回用のHST式無段変速機構(28)を構成する旋回油圧ポンプ(26)の斜板(146)を傾動する旋回サーボ機構(T2)は、自動操向制御バルブ(V1)と手動操向制御バルブ(V2)の両方によりピストン(P)とスプール(S)を操作すべく構成している。
また、図4に示す如く、チャージポンプCPからのチャージ作動油の一部を、走行中立制動電磁弁(140)と旋回中立制動電磁弁(139)に導入して、走行油圧モータ(24)の中立時制動装置(134)と、旋回油圧モータ(27)の中立時制動装置(135)を制動すべく構成している。
走行中立制動電磁弁(140)と旋回中立制動電磁弁(139)の間は、パイピングにより連結して、チャージポンプ(CP)からの圧油を両者に流用している。
【0021】
本発明のHST式ミッション装置(H)は、図5と図6と図7において図示する如く、副変速機構(32)や遊星ギヤ機構(35)(35)を構成するミッションケース(22)の上部に搭載しており、センタセクション(C)を中心に、走行用のHST式無段変速機構(25)と旋回用のHST式無段変速機構(28)を付設して、2ポンプ2モータのHST式ミッション装置(H)に構成している。
そして、前記センタセクション(C)において、走行油圧ポンプ(23)を付設した側の面を、ミッションケース(22)の側面への固着付設面としている。また、センタセクション(C)の他側の面には、旋回用油圧ポンプ(26)と旋回油圧モータ(27)により構成するHST式無段変速機構(28)と、走行油圧モータ(24)が付設されている。
そして、走行油圧ポンプ(23)の出力軸(31)と、旋回油圧モータ(27)の出力軸(62)は、どちらも、センタセクション(C)を貫通して、走行油圧ポンプ(23)を取りつけた側の同じ方向に突出している。
該走行油圧ポンプ(23)の出力軸(31)は、そのままミッションケース(22)の内部に嵌入して走行変速装置を駆動している。また旋回油圧モータ(27)の出力軸(62)も、そのままミッションケース(22)の内部に挿入されて、左右対称の1対の遊星ギヤ機構(35)(35)を駆動して、クローラ式の走行装置を操向ハンドル(19)により旋回操向可能に構成している。
【0022】
図8から図13において図示する如く、センタセクション(C)の右側には、走行用のHST式無段変速機構(25)の半分を構成する走行油圧ポンプ(23)が付設されている。そして走行用のHST式無段変速機構(25)を構成する他の半分である走行油圧モータ(24)は、図5に示す平面図の如く、入力軸(23a)の側方の位置に走行油圧モータ(24)と出力軸(31)が配置されている。
該出力軸(31)の出力側は、センタセクション(C)の側に突出しており、ミッションケース(22)の内部に挿入されて、副変速機構(32)と差動機構(33)を駆動している。該出力軸(31)のセンタセクション(C)とは逆の他端には、中立時制動装置(134)と湿式多板ディスク機構(134a)と走行中立制動電磁弁(140)が配置されている。
【0023】
また、センタセクション(C)の左側で、走行油圧ポンプ(23)と向かい合う位置には、旋回用HST式無段変速機構(28)を構成する旋回油圧ポンプ(26)が配置されている。前記走行油圧ポンプ(23)の入力軸(23a)と、旋回油圧ポンプ(26)の入力軸(26a)とは、カップリング(143)でスプライン連結されて、一体的にエンジン(21)の回転を伝達している。この実施例では、図3に示す伝達ベルト(30)に代えてカップリング(143)が使用されている。該入力軸(23a)にエンジン(21)の出力軸(21a)からの動力が伝達ベルト(29)を介して伝達されている。
また、カップリング(143)を介して、駆動される入力軸(26a)の他端には、チャージポンプCPが介装されており、更にチャージポンプCPの部分に、他のPTOプーリーが固着される。
【0024】
また、旋回油圧ポンプ(26)の上面には自動旋回制御バルブ(V1)が付設されており、該自動旋回制御バルブ(V1)とピストン(P2)の内部に配置された手動旋回制御バルブ(V2)とピストン(P1)との間で全体的に旋回サーボ機構(T2)が構成されている。また、走行油圧ポンプ(23)の近傍には、手動走行制御バルブ(V3)とスプール(S3)とピストン(P2)により走行サーボ機構(T1)が構成されている。
また、旋回油圧モータ(27)の出力軸(62)の他端には、中立時制動装置(135)と旋回中立制動電磁弁(139)と湿式多板ディスク機構(135a)が付設されている。
【0025】
次に、該走行サーボ機構(T1)と、旋回サーボ機構(T2)の構成について説明する。
図8と図9と図10において、走行サーボ機構(T1)の平面図が図示されている。該走行サーボ機構(T1)は、手動走行変速バルブ(V3)を構成するスプール(S1)を操作することにより、ピストン(P1)を上下動して、斜板(145)を回動し、走行用の旋回用のHST式無段変速機構(25)を変速するものである。
該走行用のHST式無段変速装置(25)を中立位置で保持する必要があり、走行中立保持アーム(148)が設けられ、該走行中立保持アーム(148)の先端に走行中立保持ローラ(148a)が枢支されている。該走行中立保持ローラ(148a)は、走行変速操作アーム(151)と一体的に、走行中立カム(149)が回動し、該走行中立カム(149)の中央の凹部に前記走行中立保持ローラ(148a)が嵌入して中立を保持する。走行中立保持アーム(148)に長穴(148b)を貫設し、この長穴(148b)に走行変速操作アーム(151)のピン部(151b)を嵌入して、作業機の振動によるリンク系統のガタを吸収する。
また、該走行変速操作アーム(151)は衝撃吸収バネ(151a)を介して、共に回動する走行ストッパー杆(150)が設けられており、該ストッパー板(157)と係合して、走行変速操作アーム(151)のそれ以上の回動を阻止する。
【0026】
また、前記走行変速操作アーム(151)には、衝撃吸収バネ(151a)を介してスプール(S1)を操作するクランクアーム(159)が設けられており、該クランクアーム(159)が、スプール(S1)の凹部と係合している。該スプール(S1)がピストン(P1)の内部で摺動することにより、手動走行変速バルブ(V3)を構成している。
同様の旋回サーボ機構(T2)が図11の如く、旋回油圧ポンプ(26)の斜板(146)を回動すべく構成されている。該旋回油圧ポンプ(26)の旋回サーボ機構(T2)の構成は、略走行サーボ機構(T1)と同じ構成が左右対称に構成されている。
【0027】
即ち、旋回操作アーム(162)と共に回動する旋回中立保持アーム(152)と、該旋回中立保持アーム(152)に軸受支持された旋回中立保持ローラ(152a)が構成されている。また旋回中立保持ローラ(152a)が接頭する旋回中立カム(153)が設けられ、旋回ストッパー杆(154)と、該旋回ストッパー杆(154)が係合する旋回ストッパー板(156)が構成されている。前記旋回操作アーム(162)に衝撃吸収バネ(162a)が付設されている。
走行サーボ機構(T1)と旋回サーボ機構(T2)とは略左右対称型に構成されており、走行中立保持アーム(148)と旋回中立保持アーム(152)の間を、走行中立保持ローラ(148a)と旋回中立保持ローラ(152a)が、走行中立カム(149)と旋回中立カム(153)の方向に常時付勢される方向の付勢バネ(160)が介装されている。これらローラ(148a),(152a)が中立カム(14a),(153)のカム面上に形成された中立位置に係合するときは、走行クローラ(2)は中立時に作動停止状態に保持される。
【0028】
次に図11において、旋回用のHST式無段変速機構(28)の旋回油圧ポンプ(26)と旋回油圧モータ(27)と旋回サーボ機構(T2)の配置を説明する。
センタセクション(C)に旋回用のHST式無段変速機構(28)が付設されているが、該旋回用のHST式無段変速機構(28)のケースの内部に旋回サーボ機構(T2)が埋め込まれている。該構成は走行用のHST式無段変速機構(25)の場合の同じであり、センタセクション(C)の他の面に走行用のHST式無段変速機構(25)のケースがそのまま付設されており、該走行油圧ポンプ(23)のケースの内部に走行サーボ機構(T1)が埋め込まれて一体的に構成されているのである。
【0029】
そして、該走行サーボ機構(T1)と旋回サーボ機構(T2)の方向は、走行油圧ポンプ(23)と旋回油圧ポンプ(26)に設けた、クレイドル型の斜板の上下回動方向とピストン(P1)(P2)、スプール(S1)(S2)の摺動方向を同じとしている。
該ピストン(P1)(P2)と、クレイドル型の斜板(146)とを連結ピン(190)より連結している。
【0030】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1の如く、2基の油圧ポンプ(23)(26)と、2基の油圧モータ(24)(27)を一体的に併置したHST式ミッション装置を、ミッションケース(22)に付設する構成において、2基の油圧モータ(24)(27)の一方は、クローラ式走行装置を駆動する走行油圧モータ(24)とし、他方は、操向ハンドル(19)の操作により、旋回時にミッションケース(22)中の差動ギヤ機構(33)に、左右逆方向の同一回転を与える旋回油圧モータ(27)とし、2基の油圧ポンプ(23)(26)を直列に配置して、それぞれの油圧ポンプのポンプ軸をカップリング(143)により連結して駆動し、該カップリング(143)を配置した部分に、油圧ポンプと油圧モータの間の油路を形成したセンターセクション(C)を配置し、該センタセクション(C)の両側の面に2基の油圧ポンプ(23)(26)を付設し、且つセンタセクション(C)の一方側の面に2基の油圧モータ(24)(27)を付設したので、2ポンプ2モータのHST式ミッション装置(H)でありながら、センタセクション(C)を中心にコンパクトなアッセンブリーとすることが可能となり、他のラインでこのHST式ミッション装置(H)のアッセンブリーを組立して、ミッションケース(22)の上に搭載し、固着することにより、簡単にミッション装置(M)を構成することが出来るのである。
また、2基の油圧モータの一方は、走行駆動用の油圧モータとし、他方の油圧モータは、旋回操作用の油圧モータとしたので、HST式の操向装置と、操向ハンドル(19)を具備したHST式の旋回操向装置を構成することができ、コンバインのようなクローラ式の操向装置の操作をワンタッチ方式の簡単な構成とすることが出来たのである。
また、2基の油圧モータの一方はクローラ式走行装置を駆動する油圧モータとし、他方の油圧モータは、操向ハンドルの操作により、ミッションケース中の差動ギヤ機構に回転を与えることにより旋回を行う旋回用の油圧モータとしたので、クローラ式走行装置の操作を操向ハンドル(19)により操作可能とすることができ、芯地旋回も可能な走行装置とすることが出来たのである。
【0031】
請求項2の如く、請求項1記載のHST式ミッション装置において、該センタセクション(C)の一方の面を、ミッションケース(22)の取付面に固着したので、HST式ミッション装置(H)を構成するケース自体を、ミッションケース(22)への取付面として機械加工する必要がなく、センタセクション(C)の両側の加工面の一面を、ミッションケース(22)への取付け面として兼用することが出来るのである。
【0032】
請求項3の如く、請求項1記載のHST式ミッション装置において、該センタセクション(C)の一方の面に付設した油圧モータからの出力軸の出力方向を同一方向としたのでセンタセクション(C)の取付けと同時に、2本の出力軸をミッションケース(22)の内面に挿入して、ミッションケース(22)の内部にギアを固定して、ミッションケース(22)の内部の副変速機構(32)や、左右対称の1対の遊星ギヤ機構(35)(35)を駆動する機構を構成することができるのである。
【0033】
請求項4の如く、請求項1記載のHST式ミッション装置において、該センタセクション(C)の一方に配置した油圧ポンプのポンプ軸に入力用プーリーを設け、センタセクション(C)の他方に配置した油圧ポンプのポンプ軸にチャージポンプ(CP)を配置したので、走行油圧ポンプ(23)の入力軸(23a))をカップリング(143)により連結するだけで、旋回用油圧ポンプ(26)の入力軸(26a)の駆動軸として利用できるので、入力軸(26a)の為の駆動ギアや駆動ベルトを必要としないのである。また、チャージポンプ(CP)の為の駆動軸を別に設ける必要がなくなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クローラ式作業機の中でコンバインに本発明のHST式ミッション装置を搭載した状態の全体側面図。
【図2】 同じく図1のコンバインの平面図。
【図3】 本コンバインのHST式ミッション装置(H)とミッションケース(22)を一体化したミッション装置(M)のスケルトン図。
【図4】 本発明のHST式ミッション装置(H)の油圧回路図。
【図5】 ミッションケース(22)の上部にHST式ミッション装置(H)を搭載して、全体としてミッション装置(M)とした構成を示す後面図。
【図6】 ミッション装置(M)の左側面図。
【図7】 ミッション装置(M)の右側面図、
【図8】 HST式ミッション装置(H)の平面一部断面図。
【図9】 同じくHST式ミッション装置(H)の正面一部断面図。
【図10】 HST式ミッション装置(H)の側面一部断面図。
【図11】 HST式ミッション装置(H)の旋回用油圧ポンプ(26)と旋回サーボ機構(T2)の部分を示す拡大一部断面図。
【図12】 エンジン(21)、HST式ミッション装置(H)、ミッションケース(22)の相対関係位置を示す平面模式図。
【図13】 同じく前面模式図である。
【符号の説明】
M ミッション装置
H HST式ミッション装置
C センタセクション
CP チャージポンプ
T1 走行サーボ機構
T2 旋回サーボ機構
P1 走行制御ピストン
P2 操向制御ピストン
S1 走行制御スプール
S2 操向制御スプール
18 運転キャビン
19 操向ハンドル
22 ミッションケース
23 走行油圧ポンプ
24 走行油圧モータ
25 走行用のHST式無段変速機構
26 旋回油圧ポンプ
27 旋回油圧モータ
28 旋回用のHST式無段変速機構

Claims (4)

  1. 2基の油圧ポンプ(23)(26)と、2基の油圧モータ(24)(27)を一体的に併置したHST式ミッション装置を、ミッションケース(22)に付設する構成において、
    2基の油圧モータ(24)(27)の一方は、クローラ式走行装置を駆動する走行油圧モータ(24)とし、他方は、操向ハンドル(19)の操作により、旋回時にミッションケース(22)中の差動ギヤ機構(33)に、左右逆方向の同一回転を与える旋回油圧モータ(27)とし、
    2基の油圧ポンプ(23)(26)を直列に配置して、それぞれの油圧ポンプのポンプ軸をカップリング(143)により連結して駆動し、該カップリング(143)を配置した部分に、油圧ポンプと油圧モータの間の油路を形成したセンターセクション(C)を配置し、該センタセクション(C)の両側の面に2基の油圧ポンプ(23)(26)を付設し、且つセンタセクション(C)の一方側の面に2基の油圧モータ(24)(27)を付設したことを特徴とするHST式ミッション装置。
  2. 請求項1記載のHST式ミッション装置において、該センタセクション(C)の一方の面を、ミッションケース(22)の取付面に固着したことを特徴とするHST式ミッション装置。
  3. 請求項1記載のHST式ミッション装置において、該センタセクション(C)の一方の面に付設した油圧モータ(24)(27)からの出力軸の出力方向を同一方向としたことを特徴とするHST式ミッション装置。
  4. 請求項1記載のHST式ミッション装置において、該センタセクション(C)の一方に配置した油圧ポンプのポンプ軸に入力用プーリーを設け、センタセクション(C)の他方に配置した油圧ポンプのポンプ軸にチャージポンプ(CP)を配置したことを特徴とするHST式ミッション装置。
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