JP3675788B2 - 転造平ダイスの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転造平ダイスの製造方法に関し、特に、緩み止め効果を奏する形状のおねじを確実かつ経済的に製造することができる転造平ダイスの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ねじを使用した締結部の緩み止め方法としては、例えば、おねじとめねじとの螺合面間にインサート材を介挿して、このインサート材をねじの締結と共に塑性変形させて螺合面間に充塞させる方法や、予めおねじ又はめねじの表面に緩み止め剤を塗布しておき、この緩み止め材により螺合面間を接着固定する方法が一般的である。
【0003】
しかしながら、これらの方法では、締結作業の度にインサート材や緩み止め材を介挿したり塗布したりしなければならず、作業コストが嵩むばかりでなく、部品点数が増加して、その分、部品コストが嵩むという問題点があった。
【0004】
そこで、これらの問題点を解決するために、おねじの形状自体に緩み止め効果を持たせた技術が種々提案されている。具体的には、おねじのフランク面に凹凸を設け、めねじとの螺合面間の摩擦係数を増大せることにより、回転抵抗を大きくして、ねじの緩みを防止するのである。これにより、インサート材や緩み止め材等の特別な部品が不要となるので、その分、低コストで締結部の緩みを防止することができる(例えば、特許文献1から3参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開昭52−89558号公報(例えば、第1−3図)
【特許文献2】
実開昭54−150761号公報(例えば、第1−5図)
【特許文献3】
特開平8−170626号公報(例えば、第1−4図)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したおねじの形状は、あくまで机上の形状に過ぎず、これを確実かつ経済的に製造することが困難であるという問題点があった。即ち、従来より、おねじの形状に緩み止め効果を持たせる技術自体は種々提案されているが、そのおねじの製造方法を開示するものは皆無である。例えば、上述した形状のおねじを切削加工により製造した場合には、その製造コストはとうてい市販に耐えうるものではない。その結果、このようなおねじは、未だ実用化されていないのである。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、緩み止め効果を奏する形状のおねじを確実かつ経済的に製造することができる転造平ダイスの製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
この目的を達成するために、請求項1記載の転造平ダイスの製造方法は、一側のフランク面に凹部が凹設されたねじ山を有する転造歯形面を備え、その転造歯形面に当接された被転造素材の外周面を塑性変形させておねじを転造すると共に、前記凹部によりおねじの圧力側フランク面に緩み止め用の凸部を形成する転造平ダイスの製造方法であって、前記転造歯形面にねじ山を形成するねじ山形成工程と、その形成工程により形成されたねじ山の1側のフランク面に電極を近接させ放電加工を施すことにより前記凹部を凹設する放電工程とを備え、前記電極の一面側には、前記転造歯形面に放電加工を施す放電加工面が設けられ、この放電加工面には、突出部が側面視略櫛形状に突出されると共に、各突出部の先端部が所定幅の放電部とされ、その放電部には、前記転造歯形面のねじ山と略同一のピッチ及びフランク角を有して形成されるねじ山が、前記転造歯形面のねじ山と同じリード角で傾斜して刻設され、その放電加工面のねじ山と前記転造歯形面のねじ山とが歯合可能に構成され、前記放電工程は、前記歯合面間隔を制御してパルス放電を発生させることにより、前記転造歯形面に前記所定幅の凹部を凹設するものである
請求項2記載の転造平ダイスの製造方法は、請求項1記載の転造平ダイスの製造方法において、前記放電工程は、幅方向一側から他側へ向かって凹設深さが漸次深くなるように前記凹部を凹設するものであり、この凹部によって、前記被転造素材に転造されるおねじの圧力側フランク面には、ねじ込み時の進行方向先端側から後端側に向かって高さが漸次高くなる断面視楔形状の緩み止め用の凸部が形成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1実施例である転造平ダイス1の正面図であり、図1(b)は、図1(a)の側面図である。なお、図1(a)では、加工歯3の山頂線を実線で図示する一方、谷底線を省略して図示している。
【0015】
転造平ダイス1は、円柱状の軸状素材(以下、「被転造素材」と称す。)の外周面を塑性変形させておねじを転造するための工具である。この転造平ダイス1によれば、おねじ(おねじ部11)の転造加工と同時に、その一側のフランク面に緩み止め用の突起(凸部12)を凸設することができ、これにより、緩み止め効果を奏するねじ(以下、単に「ねじ部品」と称す。)10(図2参照)を確実かつ経済的に製造することができる。
【0016】
なお、転造平ダイス1による転造加工は、被転造素材を一対の転造平ダイス1の対向面間に挟持した状態で行われるが、図1では、転造加工を行う一対の転造平ダイス1のうち、転造盤(図示せず)に固定される一方の転造平ダイス1を図示しており、かかる一方の転造平ダイス1に対して平行移動される他方の転造平ダイス1の図示を省略している。
【0017】
転造平ダイス1は、転造に適した合金工具鋼または高速度工具鋼等の金属材料から略直方体状に形成されており、その一面側(図1(a)紙面手前側、図1(b)上側)には、被転造素材の外周面におねじ部11の転造を行うと共に、そのおねじ部11の一側のフランク面に緩み止め用の凸部12を形成するための転造歯形面2が設けられている。
【0018】
この転造歯形面2には、図1(a),(b)に示すように、転造平ダイス1の転造方向始端側(図1(a),(b)右側)から終端側(図1(a),(b)左側)へ向けて、食付き部2a、仕上げ部2bおよび逃げ部2cが順に連続して設けられている。
【0019】
食付き部2aは、転造平ダイス1の転造歯形面2を被転造素材の外周面に食い付かせる為の部位であり、いわゆる食付き部として用いられる。この食付き部2aは、図1(b)に示すように、転造平ダイス1の転造方向始端側(図1(a),(b)右側)から仕上げ部2b側(図1(a),(b)左側)へ向けて所定の傾斜角で上昇傾斜して形成されている。
【0020】
仕上げ部2bは、食付き部2aによって被転造素材に転造されたおねじ部11を仕上げると共に、そのおねじ部11の圧力側フランク面11aに緩み止め用の凸部12を形成するための部位であり(図2参照)、転造平ダイス1の下端面(図1(b)下側)に対して略平行に形成されている。なお、この仕上げ部2bの詳細構成については、後述する。
【0021】
逃げ部2cは、仕上げ部2bにより仕上げられた被転造素材を転造平ダイス1の転造歯形面2から排出するための部位であり、いわゆる逃げ部として用いられている。この逃げ部2cは、図1(b)に示すように、仕上げ部2bの終端から転造平ダイス1の転造方向終端端(図1(b)左側)へ向けて所定の傾斜角で下降傾斜して形成されている。
【0022】
これら食付き部2a、仕上げ部2b及び逃げ部2cで構成された転造歯形面2には、複数のねじ山(以下、「加工歯」と称す。)3が刻設されている。これら複数の加工歯3は、それぞれ食付き部2aの始端(図1右側)から逃げ部2cの終端(図1左側)へ向けて連続して形成されている。また、これら複数の加工歯3は、図1(a)に示すように、転造平ダイス1の長手方向(図1左右方向)に対してリード角βで食付き部2aの始端から逃げ部2cの終端へ傾斜して刻設されている。
【0023】
ここで、図2を参照して、転造平ダイス1により転造されるねじ部品10について説明する。
【0024】
図2(a)は、ねじ部品10の正面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるねじ部品10の断面図である。なお、図2(b)では、理解を容易とするために、ねじ部品10のおねじ部11をねじ山の谷底に沿って切断した図を示している。
【0025】
ねじ部品10は、図2(a)に示すように、六角ボルトの一種であり、おねじ部11のフランク面から突出して形成された凸部12により、めねじとの螺合面間の摩擦係数を増大させ、回転抵抗を大きくすることにより、締結後の緩みを防止可能なボルトである。
【0026】
凸部12は、上述したように、ねじ部品10の締結後の緩みを防止する役割を担う部位であり、おねじ部11のフランク面に複数形成されている。これら複数の凸部12は、図2(a),(b)に示すように、おねじ部11のフランク面から所定高さだけ突出する正面視略矩形状の略直方体状に形成されている。なお、各凸部12の凸設高さはそれぞれ略同一である。
【0027】
凸部12は、図2(a)に示すように、おねじ部11の先端側から後端側まで直線状に配置されており、この凸部列は、図2(b)に示すように、おねじ部11に3本が列設されている。なお、各凸部列の配設間隔は、図2(b)に示すように、おねじ部11のフランク面周方向において略等間隔(略120°間隔)とされている。
【0028】
また、凸部12は、図2(a)に示すように、おねじ部11の圧力側フランク面11aのみに形成されており、進み側フランク面11bには、形成されていない。よって、ねじ込み易く、かつ、緩み難いという特性を有するねじ部品10を得ることができる。即ち、進み側フランク面11bの表面を平滑に保つことにより、ねじ込み時の抵抗を低減することができる一方、圧力側フランク面11aに凸部12を形成することにより、締結時のめねじとの摩擦抵抗を増大させて、緩み方向への回転抵抗を大きくすることができるのである。
【0029】
このように構成されたねじ部品10の緩み止め用の凸部12は、転造平ダイス1による転造加工によって、おねじ部11のねじ山と同時に転造される。具体的には、転造平ダイス1(転造歯形面2)の仕上げ部2bに設けられた凹部4により形成される。
【0030】
図1に戻って、転造歯形面2の仕上げ部2bに設けられた凹部4の詳細構成について説明する。なお、図1(a)に示す範囲P1,P2,P3は、仕上げ部2b上を被転造素材が転動移動する際の略1回転分に相当する範囲である。よって、本実施例の転造平ダイス1では、仕上げ部2b上を被転造素材が略3回転転動移動する。
【0031】
仕上げ部2bには、図1(a)に示すように、複数本の凹部列4a1〜4a3、4b1〜4b3、4c1〜4c3が転造平ダイス1の長手方向(転造方向、図1左右方向)に対して一定の間隔で配設されており、この各凹部列4a1〜4a3、4b1〜4b3、4c1〜4c3には、複数の凹部4が転造平ダイス1の長手方向に対して略直交する方向(図1(a)上下方向)へ列設されている。
【0032】
これら複数の凹部4は、上述したように、緩み止め用の凸部12をおねじ部11の圧力側フランク面11a上に凸設するための部位であり、加工歯3の一側(おねじ部11の圧力側フランク面11aに対応する側であり、本実施例では、図1(a)上側)のフランク面のみに凹設されている。
【0033】
転造平ダイス1によれば、被転造素材が仕上げ部2b上を転動移動することにより、加工歯3により押圧された外周面が塑性変形して、その外周面にねじ山(おねじ部11)が転造される。この場合、加工歯3のフランク面には凹部4が凹設されているので、被転造素材に転造されるねじ山(おねじ部11)のフランク面には、加工歯3により押圧された材料が凹部4の凹設空間内に流動し、その結果、凹部4に対応する部分に凸部12が凸設されるのである。
【0034】
なお、本実施例の転造平ダイス1には、図1(a)に示すように、各範囲P1,P2,P3に凹部列4a1〜4a3、4b1〜4b3、4c1〜4c3が略同一ピッチでそれぞれ3本ずつ配設されている。これにより、ねじ部品10のおねじ部11には、その先端側から後端側まで軸方向に向かって直線状に凸部12が配置された凸部列が周方向略等間隔に3本形成される(図2参照)。
【0035】
図3(a)は、放電電極20の正面図であり、図3(b)は、図3(a)の側面図である。なお、図3(a)では、放電歯22の山頂線を実線で図示する一方、谷底線を省略して図示している。
【0036】
放電電極20は、転造平ダイス1の転造歯形面2に凹部4を凹設する際に使用される放電加工用の電極である。この放電電極20は、放電加工に適した銅−ダングステン合金または銀−ダングステン合金等の金属材料から略直方体状に形成されており、その一面側(図3(a)紙面手前側、(b)上側)には、転造平ダイス1(転造歯形面2)に放電加工を施す放電加工面21が設けられている。
【0037】
この放電加工面21は、図3(b)に示すように、突出部が側面視略櫛形状に突出して形成されており、これら各突出部の先端部(図3(b)上側)が、それぞれ放電部21a1〜21a3,21b1〜21b3,21c1〜21c3とされている。なお、各放電部21a1〜21a3,21b1〜21b3,21c1〜21c3の突出幅(図3左右方向幅)は、幅Lとされている。
【0038】
また、放電部21a1〜21a3,21b1〜21b3,21c〜21c3には、複数のねじ山(以下、「放電歯」と称す。)22が刻設されている。これら複数の放電歯22は、転造平ダイス1の転造歯形面2に刻設される加工歯3と略同一のピッチ及びフランク角を有して形成されており、図3(a)に示すように、その加工歯3と同じリード角βで傾斜して刻設されている。
【0039】
よって、放電電極20は、その放電加工面21を転造平ダイス1の転造歯形面2に向かい合わせることにより、放電加工面21の放電歯22と転造歯形面2の加工歯3とを歯合可能に構成されている。よって、かかる歯合面間隔を制御してパルス放電を発生させることにより、転造平ダイス1の転造歯形面2には、放電加工面21の形状が転写され、その結果、幅Lの凹部4a1〜4a3、4b1〜4b3、4c1〜4c3が所定間隔毎に凹設される(図1(a)参照)。
【0040】
なお、凹設幅Lの値は任意であり、製造するねじ部品10の材質や寸法、或いは、締結するめねじの材質等に応じて適宜変更することができる。従って、ねじ部品10の圧力側フランク面11a全周に凸部12を形成するように凹設幅Lの値を設定しても良い。但し、この凹設幅Lは、ねじ部品10のねじ込み易さと緩み止め効果とを両立させるべく、形成される凸部12とめねじのフランク面との接触面積を考慮して、その上限値を製造するねじ部品10の呼び径に基づいて設定することが好ましい。
【0041】
具体的には、製造されるねじ部品10の呼び径dに対して、圧力側フランク面11a一周当たりの凸部12の幅の合計が略0.4d以下となるように、凹設幅Lを設定する。例えば、本実施例では、圧力側フランク面11a一周当たりに3つの凸部12が形成されるので(図2(b)参照)、この3つの凸部12の幅の合計が略0.4d以下となるように、凹設幅Lは、略0.4d/3以下となるように設定する。
【0042】
次いで、転造平ダイス1の製造方法について説明する。まず、合金工具鋼または高速度工具鋼等の金属材料からなる素材を略直方体状に切断し熱処理を施す。そして、その熱処理を施した素材の一面側を研削して加工歯3を形成する(ねじ山形成工程)。これにより、素材の一面側には、食付き部2a、仕上げ部2b及び逃げ部2cで構成された転造歯形面2が形成される。
【0043】
転造歯形面2を形成した後は、この転造歯形面2の仕上げ部2bに放電電極20を使用して放電加工を施す(放電工程)。これにより、仕上げ部2bに刻設された加工歯3の一側のフランク面に凹部4が凹設される。ここで、図4を参照して、放電電極20による凹部4の凹設方法について説明する。
【0044】
図4は、転造平ダイス1及び放電電極20の断面図であり、これは、図1(a)及び図3(a)のIV−IV線における転造平ダイス1及び放電電極20の断面図に対応する。よって、放電電極20(放電部21b2)の放電歯22は、図4の紙面垂直方向にLの幅を有している(図3参照)。
【0045】
転造平ダイス1の転造歯形面2に放電加工を施すに際しては、まず、転造平ダイス1を加工液に浸漬して固定した後、放電加工機(図示せず)に装着した放電電極20の放電加工面21を、図4に示すように、転造平ダイス1の転造歯形面2に対向させる。なお、この場合には、図4に示すように、放電加工面21の放電歯22の山頂が転造歯形面2の加工歯3の谷底に一致するように調整する。
【0046】
次いで、放電電極20を図4の矢印A方向へ下降移動させることにより、放電電極20の放電歯22と転造平ダイス1の加工歯3との対向面間隔を調整し、放電歯20と転造平ダイス1の加工歯3との対向面間にパルス放電を発生させつつ、放電電極20を図4の矢印B方向へ水平移動させる。
【0047】
この放電電極20の矢印B方向への移動により、パルス放電により溶融された部分が転造平ダイス1の加工歯3から吹き飛ばされて除去されるので(図4の斜線部分)、この除去深さが深さDに到達した時点で、放電電極20の移動を停止して、反矢印A方向へ後退させる。
【0048】
これにより、転造平ダイス1の転造歯形面2には、図4に示すように、各加工歯3の一側(図4左側)のフランク面に幅L(図4紙面垂直方向)、深さDの凹部4が凹設される。この放電加工により、凹部4を凹設した後は、転造歯形面2にホーニング加工を施して、加工歯3の仕上げを行った後、転造平ダイス1の製造が終了する。
【0049】
次に、上述のように構成された転造平ダイス1により製造されたねじ部品10を用いて行ったトルク試験について説明する。このトルク試験は、ねじ部品10を所定の締め付けトルクで締結し、そのねじ部品10を戻り回転させる際に発生する戻しトルクを計測する試験である。この戻しトルクを計測することにより、ねじ部品10が奏する緩み止め効果を確認する。
【0050】
具体的には、まず、丸穴が穿設された鋼製の治具に、ねじ部品10を通し、ナットでその治具を所定の締め付けトルク(略35Nm)で締結する。その後、ねじ部品10を戻り回転させ、その際に発生する戻しトルクを計測する方法でトルク試験を行った。
【0051】
なお、トルク試験には、本実施例で説明したねじ部品10(以下、「本発明品A」と称す。図2参照)と、材質及び寸法は同一であるが緩み止め用の凸部12を有しないねじ部品(以下、「通常品B」と称す。)とを用いて行った。本発明品A及び通常品Bの仕様は、ねじの呼び:M8×1.25、呼び長さ:35mm、ねじ部の長さ:28mm、材質:鋼である。ナットの仕様は、高さ:6mm、材質:鋼、強度区分:4T及び8Tの2種である。
【0052】
また、本発明品A及び通常品Bは、上述した転造平ダイス1を用いて製造した。但し、通常品Bを製造する転造平ダイス1には、加工歯3に凹部4が凹設されていない。本発明品Aを製造する転造平ダイス1に凹設される凹部4の形状は、凹設深さ:0.14mm(D=0.14mm、図4参照)、凹設幅:1mm(L=1mm、図1参照)である。
【0053】
図5は、トルク試験の結果を示した図であり、(a)は、通常品Bを用いて行ったトルク試験の結果であり、(b)は、本発明品Aを用いて行ったトルク試験の結果である。
【0054】
図5(a),(b)中、横軸30は、ねじ部品の回転角度Rを示しており、縦軸31は、発生トルク(締め付けトルクFT、戻しトルクRT)を示している。なお、測定値32,33は、それぞれ強度区分4T、8Tのナットを使用した場合の通常品Bのグラフであり、測定値34,35は、それぞれ強度区分4T、8Tのナットを使用した場合の本発明品Aのグラフである。
【0055】
まず、締め付けトルクFTの値について、通常品B及び本発明品Aの測定値32〜35を比較する。両者の締め付けトルクFTの値は、締め付け開始後、所定の締め付けトルク(35Nm)に達するまで、ねじ込み方向の回転角度Rと共にほぼ直線的に上昇する。この所定の締め付けトルク(35Nm)に達するまでに要するねじ込み方向への締め込み量(角度)は、通常品B及び本発明品Aの両者共に、略210°を要し、略同等の締め込み量であった。
【0056】
これにより、本発明品Aは、緩み止め用の凸部12を備えるにも関わらず、通常品Bと略同等のねじ込み性能(ねじ込み易さ)を発揮することが確認された。なお、これは、上述したように、本発明品Aは、緩み止め用の凸部12がおねじ部11の圧力側フランク面11a側のみに設けられているので、進み側フランク面11bを平滑に保つことができ、その結果、ねじ込み時の接触抵抗が抑制されることに起因する。
【0057】
一方、戻しトルクRTの値を比較すると、通常品Bの測定値32,33は、戻しトルクRTの値が、略27Nmのピーク値から戻り方向への回転と共に直線的に減少し、戻り方向への回転を開始してから略160°程度の回転量(角度)で略0Nmに達した。
【0058】
これに対して、本発明品Aの測定値34,35は、戻しトルクRTのピーク値が略24Nm程度と通常品Bよりも若干小さな値を示すにも関わらず、通常品Bと略同等の略160°程度の戻り方向への回転量(角度)を要して、略4Nmまで徐々に減少した。更に、その後も、戻りトルクRTの値は、略4Nm程度の値が保持されており、戻り方向への回転抵抗を発揮し続けることが判明した。なお、この戻りトルクRTの値は、図5(b)への図示は省略したが、ナットが完全に取り外されるまでの間、略0Nmまで低下することがなかった。
【0059】
これにより、本発明品Aは、おねじ部11の圧力側フランク面11aに設けられた凸部12により、めねじとの摩擦係数を増大して、戻り方向への回転抵抗を大きくすることができ、その結果、通常品Bと比較して、優れた緩み止めの効果を奏することが確認された。
【0060】
次に、図6及び図7を参照して第2実施例について説明する。第1実施例の転造平ダイス1がねじ部品10に凸部12を軸方向直線状に形成可能に構成されていたのに対して、第2実施例の転造平ダイス100は、ねじ部品110に凸部112をスパイラル状に形成可能に構成されている。なお、前記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0061】
図6(a)は、第2実施例における転造平ダイス100の正面図である。転造平ダイス100の一面側(図6紙面手前側)には、第1実施例と同様に、転造歯形面102が設けられており、この転造歯形面2には、食付き部102a、仕上げ部102bおよび逃げ部102cが転造方向始端から終端に向けて順に連続して設けられている。また、この転造歯形面102には、複数のねじ山(以下、「加工歯」と称す。)103が刻設されており、これら加工歯103は、図6(a)に示すように、転造平ダイス100の長手方向(図6(a)左右方向)に対してリード角βで傾斜して刻設されている。
【0062】
仕上げ部102bの各加工歯103には、ねじ部品110に緩み止め用の凸部112(図7参照)を形成するための複数の凹部104が凹設されている。第1実施例における凹部4は、ねじ部品10に凸部12を軸方向直線状に形成するべく(図2参照)、転造平ダイス1の長手方向と略直交する方向に列設した状態に配置されたが(図1(a)参照)、第2実施例における凹部104は、ねじ部品110に凸部112をスプライン状に形成するべく、図6(a)に示すように、転造平ダイス100の長手方向に対して傾斜角γで傾斜しつつ、一定のピッチで複数本が配置されている。
【0063】
なお、凹部104は、仕上げ部102bの加工歯103の一側のフランク面のみに凹設されており、第1実施例と同様に、ねじ部品110の緩み止め用の凸部112をおねじ部111の圧力側フランク面111aのみに形成可能に構成されている(図7参照)。
【0064】
図6(b)は、放電電極120の正面図である。放電電極120は、第2実施例における転造平ダイス100の転造歯形面102に凹部104を凹設する際に使用される放電加工用の電極である。
【0065】
放電電極120の一面側(図6(b)紙面手前側)には、転造平ダイス100(転造歯形面102)に放電加工を施す放電加工面121が設けられている。この放電加工面121は、第1実施例と同様に、側面視略櫛形状に突出して形成されると共に、その各突出部の先端部(図6(b)紙面手前側)が、放電部121とされている。
【0066】
但し、第2実施例における放電電極120は、転造平ダイス100の転造歯形面102に凹部104を傾斜角γで配置するべく(図6(a)参照)、図6(b)に示すように、各放電部121が傾斜角γで傾斜して延設されている。
【0067】
また、放電部121には、複数のねじ山(以下、「放電歯」と称す。)122が刻設されている。これら複数の放電歯122は、第1実施例と同様に、転造平ダイス100の転造歯形面102に刻設される加工歯103と略同一のピッチ及びフランク角を有して形成されており、図6(b)に示すように、その加工歯103と同じリード角βで傾斜して刻設されている。
【0068】
次いで、図7を参照して、第2実施例における転造平ダイス100により転造されるねじ部品110について説明する。
【0069】
図7(a)は、ねじ部品110の正面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線におけるねじ部品110の断面図である。なお、図7(b)では、理解を容易とするために、ねじ部品110のおねじ部111をねじ山の谷底に沿って切断した図を示している。
【0070】
上述した転造平ダイス100により製造されたねじ部品100には、図7(a)に示すように、凸部112がおねじ部111の圧力側フランク面111aのみに形成されるので、第1実施例と同様に、おねじ部111のねじ込み時の抵抗が低減される。
【0071】
また、ねじ部品100のおねじ部111には、凸部112がスパイラル状に配設されるので、図7(b)に示すように、おねじ部111の凸部112とめねじのフランク面との接触位置関係を周方向に均一化しつつ、その接触面積を増加させることができる。その結果、ねじ部品110の緩み止め効果をより一層向上させることができる。
【0072】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0073】
例えば、上記各実施例の転造平ダイス1,100では、凹部4,104の凹設深さが幅方向(図4紙面垂直方向)に略同一とされる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、凹部4,104の凹設深さを幅方向に変更することは当然可能である。ここで、図8を参照して、その凹設形状を例示する。
【0074】
図8(a)〜(c)は、凹部204,304,404の凹設形状を説明する断面図であり、これは、図4における加工歯3をVIII−VIII線で切断した断面図に対応する。なお、図8では、その凹部204,304,404により形成される凸部212,312,412が模式的に図示されている。
【0075】
図8(a)に示す加工歯203の凹部204は、その幅方向一側(図8(a)上側)から他側(図8(a)下側)へ向かって凹設深さが漸次深くなるように凹設されている。これにより、おねじ部の圧力側フランク面211aには、ねじ込み時の進行方向先端側(図8(a)上側)から後端側(図8(a)下方向)に向かって高さが漸次高くなる断面視楔形状の凸部212が形成される。
【0076】
このように、緩み止め用の凸部212を断面視楔形状に形成することにより、ねじ込み時には、かかる凸部212をめねじのフランク面に引っ掛けることなくスムーズにねじ込むことができる一方、緩み方向への回転時には、かかる凸部212をめねじのフランク面に係止させることにより、緩み方向への回転抵抗を確保して、ねじ部品の緩み止め効果を向上させることができる。
【0077】
図8(b)に示す加工歯303の凹部304は、断面視略円弧状に凹設されており、これにより、おねじ部の圧力側フランク面311aには、略円弧状に突出する凸部312が形成されるので、材料の流動性が向上し、転造不良の低減を図ることができる。
【0078】
図8(c)に示す加工歯403の凹部404は、断面視略鋸刃状に形成されており、これにより、おねじ部の圧力側フランク面411aには、略鋸刃状の刻みが刻設された凸部412が形成されるので、めねじとの接触抵抗を向上させることができる。
【0079】
なお、凹部4,104,204,304,404の凹設形状は、それぞれ他の凹設形状と組み合わせることは当然可能である。例えば、第1実施例で説明した凹部4の表面に、図8(c)に示す鋸刃状の刻みを刻設しても良い。また、凹部4,104,204,304,404の凹部表面にシボ加工を施して、凸部12,112,212,312,412の表面に微小突起を形成させることにより、めねじとの接触抵抗を確保するように構成しても良い。
【0080】
上記各実施例では、転造平ダイス1,100が転造歯形面2の仕上げ部2b,102bの各範囲P1,P2,P3に凹部4,104がそれぞれ設けられて構成されたが、必ずしも全範囲P1,P2,P3に凹部4,104を設ける必要はなく、少なくとも仕上げ部2b,102bを転動移動する被転造素材がの最後の一回転に相当する範囲P3に設けられていれば良い。
【0081】
なお、好ましくは、被転造素材の最後の一回転に相当する範囲P3のみに凹部4,104を設けるのが良い。これにより、凹部4,104の個数が低減され、凹設コストを抑制することができる。更に、仕上げ部2b,102b上を転動移動する被転造素材の転動誤差に起因して、各回転毎に凹部4,104と凸部12,112との位置ずれが生じても、1の凹部4,104により形成された凸部4,104が次の回転時に位置ずれが生じたまま他の凹部4,104に圧下され、変形してしまうということを回避することができる。その結果、被転造素材のおねじに高精度の凸部12,112を形成することができ、ねじ部品10,110のねじ込み性能や緩み止め性能の向上を図ることができる。
【0082】
上記各実施例では、加工歯3の歯底から山頂までのフランク面全域に凹部4,104が凹設される場合を説明したが(図4参照)、必ずしもこれに限られるわけではなく、フランク面の高さ方向一部のみを凹設することは当然可能である。例えば、加工歯3の山頂(又は、歯底)付近のみを凹設しても良く、或いは、フランク面の高さ方向複数箇所を凹設しても良い。
【0083】
【発明の効果】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
請求項1記載の転造平ダイスの製造方法によれば、形成工程により形成された転造歯形面のねじ山には、放電工程により放電加工が施されて凹部が凹設されるので、かかる凹部を高精度に加工することができるという効果があると共に、かかる凹部を経済的に凹設することができ、その分、転造平ダイス全体としての製造コストを低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明の一実施例である転造平ダイスの正面図であり、(b)は、図1(a)の側面図である。
【図2】 (a)は、ねじ部品の正面図であり、(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるねじ部品の断面図である。
【図3】 (a)は、放電電極の正面図であり、(b)は、図3(a)の側面図である。
【図4】 転造平ダイス及び放電電極の断面図である。
【図5】 トルク試験の結果を示した図である。
【図6】 (a)は、第2実施例における転造平ダイスの正面図であり、(b)は、放電電極の正面図である。
【図7】 (a)は、ねじ部品の正面図であり、(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線におけるねじ部品の断面図である。
【図8】 凹部の凹設形状を説明する断面図である。
【符号の説明】
1,100 転造平ダイス
2,102 転造歯形面
2a,102a 食付き部
2b,102b 仕上げ部
2c,102c 逃げ部
3,103 加工歯(ねじ山)
4,104,204,304,404 凹部
10,110 ねじ部品
11,111 おねじ部
11a 圧力側フランク面
11b 進み側フランク面
12,112,212,312,412 凸部
20 放電電極(電極)
21 放電加工面
22 放電歯(ねじ山)

Claims (2)

  1. 一側のフランク面に凹部が凹設されたねじ山を有する転造歯形面を備え、その転造歯形面に当接された被転造素材の外周面を塑性変形させておねじを転造すると共に、前記凹部によりおねじの圧力側フランク面に緩み止め用の凸部を形成する転造平ダイスの製造方法であって、
    前記転造歯形面にねじ山を形成するねじ山形成工程と、
    その形成工程により形成されたねじ山の1側のフランク面に電極を近接させ放電加工を施すことにより前記凹部を凹設する放電工程とを備え
    前記電極の一面側には、前記転造歯形面に放電加工を施す放電加工面が設けられ、この放電加工面には、突出部が側面視略櫛形状に突出されると共に、各突出部の先端部が所定幅の放電部とされ、
    その放電部には、前記転造歯形面のねじ山と略同一のピッチ及びフランク角を有して形成されるねじ山が、前記転造歯形面のねじ山と同じリード角で傾斜して刻設され、その放電加工面のねじ山と前記転造歯形面のねじ山とが歯合可能に構成され、
    前記放電工程は、前記歯合面間隔を制御してパルス放電を発生させることにより、前記転造歯形面に前記所定幅の凹部を凹設するものであることを特徴とする転造平ダイスの製造方法。
  2. 前記放電工程は、幅方向一側から他側へ向かって凹設深さが漸次深くなるように前記凹部を凹設するものであり、
    この凹部によって、前記被転造素材に転造されるおねじの圧力側フランク面には、ねじ込み時の進行方向先端側から後端側に向かって高さが漸次高くなる断面視楔形状の緩み止め用の凸部が形成されることを特徴とする請求項1記載の転造平ダイスの製造方法。
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