JP3675737B2 - 両面原稿読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿を反転搬送させて当該原稿の両面の画像を読み取る両面原稿読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の両面原稿読取装置として、特開平11-122489号公報、特開2000-209400号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
特開平11-122489号公報の両面原稿読取装置では、表面画像読取り手段により基準白板を読み取って読取り基準レベルを得た後、この表面画像読取り手段を停止読取り位置に位置させて原稿搬送路中を両面白色の基準原稿を搬送させ、この基準原稿を表面画像読取り手段と裏面画像読取り手段とで各々読み取り、読み取り基準レベルに対する読取りレベルに応じて調整手段により対基準原稿の白レベルを調整することで、基準原稿を1回通紙するだけで両面の白レベル調整を行っている。
【0004】
特開2000-209400号公報の両面原稿読取装置は、搬送ローラからなりかつ原稿を1回反転させる搬送経路と、原稿を1回反転させる前の位置と1回反転させた後の位置で原稿からの反射光を受光して光電変換する撮像ユニットと、原稿を1回反転させる前の位置で原稿の裏面を照明する照明ランプとを有する。そして、原稿の表面を読み取る時は、撮像ユニットを標準位置にセットし、原稿表面読込照明ランプを点灯し、且つ原稿裏面照明ランプを消灯する。また、原稿の裏面を読み取る時には、撮像ユニットを原稿を1回反転させる前の位置と1回反転させた後の位置の間の直線距離だけ光軸方向に移動し、原稿表面読取の照明ランプを消灯し、原稿裏面読取の照明ランプを点灯させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術には以下のような問題点がある。
特開平11-122489号公報の両面原稿読取装置では、表面原稿読取り手段と裏面原稿読取り手段との間には互いの光学干渉を防止するものが無いため迷光が生じてしまう。また、表面原稿読取り手段と裏面原稿読取り手段との間でジャムが発生した場合、その発生位置に読取り手段が対面しているため、ジャム処理が困難である。また、白基準の補正を基準白板の読込みと両面白色の基準原稿の通紙で行なうため、白レベル調整に時間がかかる。
【0006】
特開2000-209400号公報の両面原稿読取装置では、その構造上、原稿の両面を同時読込みすることができないため、読込み処理速度が遅い。また、原稿からレンズまでの焦点距離を合わせる必要上、レンズユニットの駆動手段を備えているため、コスト高になる。
【0007】
本発明は、前記の問題点を解消するためになされたものであって、原稿搬送路の構造を複雑化することなく、複数の原稿読取部間の光学的相互干渉を防止でき、且つ小型化が容易な両面原稿読取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、次の構成を有する。
本発明の第1の要旨は、原稿をセットするための原稿セット部と、原稿を排出するための排出部と、前記原稿セット部より搬送された原稿を前記排出部に導く湾曲搬送路と、前記湾曲搬送路中の原稿の一方の面が対向する側に読取領域を有する第1読取部と、前記湾曲搬送路中の原稿の他方の面が対向する側であって、前記第1読取部の読取領域よりも原稿搬送方向下流側に読取領域を有する第2読取部と、を備えた両面原稿読取装置において、前記湾曲搬送路は、原稿の搬送方向を略90度以上反転させる反転搬送路部と、該反転搬送路部から原稿搬送方向上流側に略平面状に延びる上流側搬送路部と、該反転搬送路部から原稿搬送方向下流側に略平面状に延びる下流側搬送路部とを有し、前記第1読取部は、前記上流側搬送路部に設けられ、前記第2読取部は、前記下流側搬送路部に設けられ、前記第1読取部は、原稿に光を照射する第1の光源と該原稿からの反射光を受光する第1の受光部を有し、前記第2読取部は、原稿に光を照射する第2の光源と該原稿からの反射光を受光する第2の受光部を有し、前記第2読取部は、等倍光学系からなることを特徴とする両面原稿読取装置にある。
【0009】
本発明の第2の要旨は、原稿をセットするための原稿セット部と、原稿を排出するための排出部と、前記原稿セット部より搬送された原稿を前記排出部に導く湾曲搬送路と、前記湾曲搬送路中の原稿の一方の面が対向する側に読取領域を有する第1読取部と、前記湾曲搬送路中の原稿の他方の面が対向する側であって、前記第1読取部の読取領域よりも原稿搬送方向下流側に読取領域を有する第2読取部とを備えた両面原稿読取装置において、前記湾曲搬送路は、原稿の搬送方向を略90度以上反転させる反転搬送路部と、該反転搬送路部から原稿搬送方向上流側に略平面状に延びる上流側搬送路部と、該反転搬送路部から原稿搬送方向下流側に略平面状に延びる下流側搬送路部とを有し、第1読取部又は第2読取部を、前記反転搬送路部に設けることを特徴とする両面原稿読取装置にある。
【0010】
本発明の第3の要旨は、前記第1読取部は、原稿に光を照射する第1の光源と該原稿からの反射光を受光する第1の受光部を有し、前記第2読取部は、原稿に光を照射する第2の光源と該原稿からの反射光を受光する第2の受光部を有することを特徴とする要旨2に記載の両面原稿読取装置にある。
【0011】
本発明の第4の要旨は、前記反転搬送路部に設ける前記第1読取部又は前記第2読取部は、等倍光学系からなることを特徴とする要旨2又は3に記載の両面原稿読取装置にある。
【0012】
本発明の第5の要旨は、等倍光学系からなる読取部を湾曲搬送路の湾曲内部側に設けることを特徴とする要旨1又は4に記載の両面原稿読取装置にある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる両面原稿読取装置の構成例を示す概略断面図である。該両面原稿読取装置は、下部筐体1、上部筐体2および原稿排紙トレイ3から構成されている。
【0014】
両面原稿読取装置は、原稿を静止させて画像を読み取る静止読取モード、または原稿を搬送させながら画像を読み取る走行読取モードで原稿の画像読取を行えるようになっている。走行読取モードには、原稿を搬送させながら、原稿における片面の画像を読み取る片面モードと両面の画像を読み取る両面モードとが有る。
【0015】
そして、静止読取モードおよび走行読取モードの片面モードでは下部筐体1内の第1読取部10によって画像を読み取る。また、走行読取モードの両面モードでは、これら第1読取部10および第2読取部32の双方を同時に用いて原稿の両面の画像を読み取るようになっている。
【0016】
下部筐体1には、第1読取部10、第1コンタクトガラス11および第2コンタクトガラス16が設けられている。第1読取部10は、縮小光学系(移動可能な光学系)であり、第1走査ユニット12、第2走査ユニット13、結像レンズ14およびCCD15を備えている。第1コンタクトガラス11は、静止読取モードで読み取る原稿を載置するための台である。
【0017】
第1読取部10に関してより詳細に構成を説明する。
第1走査ユニット12は、第1コンタクトガラス11に沿って副走査方向(図の左から右)に一定速度Vで移動しながら、原稿を露光するものである。そして、キセノンランプ等の原稿の露光用ランプである第1光源50と、原稿の反射光を第2走査ユニット13に導く第1の反射ミラー51とリフレクタRとスリットS(後述する)とを有している。
【0018】
第2走査ユニット13は、第1走査ユニット12に追随してV/2の速度で移動するようになっており、第1反射ミラー51からの光を結像レンズ14、CCD15に導く第2、第3反射ミラー52,53を備えている。
【0019】
結像レンズ14は、第3反射ミラー53からの反射光を、CCD15上で結像させるものである。CCD15は、結像レンズ14からの光をアナログの電気信号に変換するものである。なお、この電気信号は、後述する画像処理部によってデジタルの画像データに変換され、後述する画像メモリに記憶される。
【0020】
なお、第1走査ユニット12と第2走査ユニット13とには、これらの移動を同期させて相互に同じ方向に移動できるように図示しないワイヤが巻き掛けられている。そして、このワイヤを介して、ステッピングモータ(図示せず)によって図1の左右方向(副走査方向)に移動されるようになっている。
【0021】
また、この第1読取部10は、静止読取モード時に第1コンタクトガラス11上に載置された原稿の読み取りに加えて、後述するように、走行読取モード時に上部筐体2内を搬送される原稿の画像を読み取る機能も有している。
【0022】
また、第1コンタクトガラス11上の原稿を読み取る際には、第1走査ユニット12は、図1中のpos1の位置からpos2の位置の方向に、原稿サイズ検出手段で検出された原稿サイズに応じて所定距離だけ移動するようになっている。一方、搬送されている原稿を読み取る際には、図1中のpos3の位置に停止している。また、使用されていない待機中には、図1中のpos1の位置とpos3の位置との中間のpos0の位置(ホームポジション)に停止している。尚、pos3の位置は搬送されている原稿が略平面(平面の含む)を形成する搬送路に位置している。
【0023】
また、図2に示すように、第1コンタクトガラス11の図中の左端側には、原稿基準板41が備えられている。
【0024】
この基準板41には、第1コンタクトガラス11に載置する原稿のサイズおよび載置方向を示す指標が示されている。ユーザは、この指標に従って、第1コンタクトガラス11に原稿を容易に載置できる。
【0025】
また、第1コンタクトガラス11の原稿基準板41が設けられた側と反対の側であって、原稿基準板41が対向する位置には、CCD15のシェーディング(白レベルの決定)を実施する際に使用する第1基準白板42が設けられている。
【0026】
上部筐体2は、下部筐体1との間(装置の奥側)に設けられたヒンジ(図示せず)を回動支点として、上方に回動するようになっている。これにより、この両面原稿読取装置では、手前側から、第1コンタクトガラス11の上面および第2コンタクトガラス16の上面を開放できるようになっている。そして、上部筐体2には図1に示すように、OCマット21、原稿トレイ22、第2読取部32,開放扉24、原稿搬送部31が配置されている。
【0027】
OCマット21は、上部筐体2を閉めたときに第1コンタクトガラス11に押しつけられて密着する位置に設けられた白色のシート体であり、その背面側にスポンジ等の弾性発泡体を備えている。
【0028】
原稿トレイ22は、走行読取モードで読み取る原稿を載置するための台である。
【0029】
開放扉24は、第2読取り部32の取り付けや第2読取部32の取り付け状態を調整するために、上部筐体2の上面に設けられている開閉自在の扉である。
【0030】
第2読取部32は、原稿トレイ22に載置された原稿の画像を読み取るためのものであり、イメージセンサ部71とその保持部とを備えている。第2読取部32は、搬送されている原稿の画像を読み取るものである。第2読取部32の詳細については後述する。
【0031】
原稿搬送部31は、原稿トレイ22に載置された原稿をU字状搬送路33に導くための搬送部である。
【0032】
U字状搬送路33は、原稿搬送部31から送られた原稿を第1、第2読取部10、32の読み取り領域に搬送し、かつ原稿排出部34に導く搬送路であり、搬送方向に向かって椀状、或は略U字状(U字形を含む)に湾曲する湾曲搬送路(Uターンペーパガイド)102を有するU字状搬送路33である。湾曲搬送路102は、原稿の搬送方向をその前後で略反転(略180度(反転、180度を含む))させるものであり、反転前後の搬送路を図面に向かって左右方向、及び奥行き方向に関して略並行(並行を含む)とする積層状とするのが望ましい。しかながら、部品の配置等を考慮し、反転前後の搬送路を図面に向かって左右方向、及び/又は、奥行き方向を並行としない形態としてもよい。よって、原稿トレイ22に載置された原稿は、原稿搬送部31によってU字状搬送路33に取り入れられ、湾曲搬送路(Uターンペーパガイド)102にて略反転して排紙トレイ3上に排出される。
【0033】
原稿排出部34は、第2読取部32によって画像を読み取られた後の原稿を、排紙トレイ3に排出するものである。
【0034】
図2は、原稿搬送部31、第2読取り部32、原稿排出部34の近傍の構成を詳細に示す部分断面図である。
【0035】
原稿搬送部31は、給送補助ローラ61、原稿セット検出センサ62、原稿抑え板63、摩擦パッド64、給送タイミングセンサ65、給送ローラ66、及び整合ローラ対67を備えている。
【0036】
給送補助ローラ61および原稿抑え板63は、原稿セット検出センサ62に検知された原稿を、原稿搬送部内部に引き入れるものである。
【0037】
摩擦パッド64、給送ローラ66および整合ローラ対67は、給送タイミングセンサ65の検知結果に基づいて、引き込まれた原稿を1枚毎に第1読取部10、第2読取部32に導くものである。
【0038】
なお、整合ローラ対67は、その駆動軸に電磁クラッチ(図示せず)を備え、駆動モータ(図示せず)からの駆動力の伝達を制御できるようになっており、原稿のない状態では停止している。そして、原稿の先端が給送タイミングセンサ65に接触し、このタイミングセンサ65から所定の信号が伝達された後に整合ローラ対67のニップ部の上流側に原稿のたわみを形成するための所定の時間経過としたときに、原稿を下流側に搬送する方向に回動するように設定されている。整合ローラ対67は、停止した状態で、摩擦パッド64および給送ローラ66により上流側より搬送された原稿の先端が、整合ローラ対67のニップ部に突き当たり、原稿に所定の撓みを形成した後に、下流側に原稿を搬送するように回動する。この際に、整合ローラ対67のニップ部により、原稿の先端が搬送方向に直角となるように整合される。
【0039】
U字状搬送路33は、搬送ガイド58と給送ローラ66との間隙、整合ローラ対67と第2コンタクトガラス16との間隙、湾曲搬送路102、及び原稿ガイド70と基準白板68との間隙とを有する原稿の搬送経路である。
【0040】
原稿ガイド70は、その中央開口OPに第3コンタクトガラス17を備えた状態で、U夕一ン後ローラ対101の後に載置されているものである。なお、この原稿ガイド70と第2読取部32の基準白板68の位置は、原稿ガイド70の搬送方向に第3コンタクトガラス17を挟んで設けた位置決め突起70aによって設定される。これについては後述する。第3コンタクトガラス17は、原稿ガイド70の搬送路側の凹部開口OPに、接着剤で接着されている。
【0041】
原稿排出部34は、排出ローラ対69および原稿排出センサ59を備えている。排出ローラ69の上側ローラは、駆動側のローラであり、上部筐体2の上部に一体的に設けられて、上部筐体2中の駆動機構により駆動されている。排出ローラ69の上側ローラは、排出ローラ69の下側ローラ(従動ローラ)とで、U字状搬送路33を通った原稿を、挟持搬送して、排紙トレイ3上に排出する機能を有している。
【0042】
また、原稿排出センサ59は、排出ローラ69の下流側に配置されており、原稿排出の完了を、後述する読み取り制御部に伝達するものである。
【0043】
第2読取部32は、上部筐体2に設けられており、U字状搬送路33を走行する原稿の第1読取部10の読取領域P1で読み込んだ原稿面の裏面側の画像を読取領域P2読み取るためものである。また、第2読取部32に対向して設けられた第2基準白板68は、イメージセンサユニット71から出力される電気信号をシェーディングする(白部レベルの決定)をする際に、白レベルを決定するために読み込む白板であり、原稿搬送のためのペーパガイドも兼ねている。また、第2読取部32は第1走査ユニット12のpos3の位置に対し、背を向ける構造となっているために2つの読取部が互いの画像が適切な濃度で読み取れなくなるのを防止している。
【0044】
図3、図4は、第2読取部32の近傍の構成を示す説明図である。
図3は、第2読取部32をU字状搬送路33の湾曲搬送路102の搬送方向下流側に平面上に延びる下流側直線搬送路33cに設けた例を示し、図4は、第2読取部32をU字状搬送路33の湾曲搬送路102中に設けた略直線(直線を含む)、略平面(平面を含む)を成す平坦搬送路102aに設けた例を示している。
【0045】
すなわち、第1読取部10と第2読取部32の取り付け位置は、互いの照射光が干渉し合わないよう位置に設ければよく、第1読取部10と第2読取部32での搬送方向が略90度以上(90度を含む)の場合であればよい。
【0046】
図3の場合には、第1読取部10と第2読取部32での搬送方向が略180度(180度を含む)を成し、図4の場合には、第1読取部10と第2読取部32の原稿の搬送方向、照射光の方向がそれぞれ略90度を成している。
【0047】
また、図4では搬送方向を略反転させる湾曲搬送路102を用いているが、他の部材、配置スペース等の関係より、搬送方向を略90度変更する湾曲搬送路とすることができる。
【0048】
第2読取部32は、イメージセンサユニット71、ユニット固定板73、ユニット保持板74などから構成されている。
【0049】
イメージセンサユニット71は、原稿ガイド70の中央に設けられた第3コンタクトガラス17に面して配置されている。この第3コンタクトガラス17は、イメージセンサユニット71と原稿との間の光透過を実現させるとともに、原稿のジャムを防止する機能を有している。
【0050】
また、このイメージセンサユニット71は、装置の上部筐体2の前後フレーム間に固定されている基準板72に対し、ユニット固定板73、ユニット保持板74を介して設置されている。
【0051】
図3、図4に示すように、イメージセンサユニット71は、その内部に、原稿面を照射するための光源81(LEDアレイなど)、原稿からの反射光を集光するセルフォックレンズアレイ82、受光した光の強度に応じた電気信号(電気的画像信号)を生成するイメージセンサ(第2光電変換素子)83を備えている。
【0052】
光源81は、搬送される原稿幅全域を照射できる長さに設定され、本実施形態では搬送方向に直行するU字状搬送路33の幅と略同様の長さを有している。また、光源81は、原稿の搬送方向に関し、イメージセンサ(第2光電変換素子)83を挟んで2本並行に設けている。
【0053】
イメージセンサユニット71は、イメージセンサ83の出力信号をシェーディングする際に、第3コンタクトガラス17を介して、第2基準白板68を読み取る。この読取値を基に、シェーディング値を決定し、原稿画像を読み取った際に第2読取部32から出力される電気信号をシェーディングする(白部レベルの決定)をする。
【0054】
セルフォックレンズアレイ82の焦点は、U字状搬送路33の高さ(原稿ガイド70と第2読取部の基準白板68の間の間隙)の中央部よりも、やや第2読取部の基準白板68寄りに合うように設定されている。これにより、セルフォックレンズアレイ82の披写界深度は第2読取部の基準白板68の表面からU字状搬送路33の高さの大部分を占めるようになっている。したがって、イメージセンサ(第2光電変換素子)83が受光する第2基準白板68からの反射光は、U字状搬送路33を通過する原稿の白部からの反射光と同レベルになる。
【0055】
次に、イメージセンサユニット71の設置構成について説明する。
図5は、イメージセンサユニット71の設置部の構成を示す部分斜視図である。図示するように、基準板72は、中央部分に大きく開口部72aが形成されるとともに、開口部72aの搬送方向の両端部が曲げ起こされた形状となっている。そして、この2つの曲げ起こし部72bに、ユニット固定板73が掛け渡され、複数の固定ビス76によって固定されている。
【0056】
また、ユニット保持板74は、中空の四角柱形状を有しており、内部にユニット固定板73を貫通させた状態で、調整ビス77によってユニット保持板74に上方から固定されている。
【0057】
イメージセンサユニット71は、このユニット保持板74に堅固に固定されている。また、基準板72に対するユニット保持板74の高さ位置および姿勢(傾斜の度合い)、および、ユニット保持板74に対するユニット固定板73の高さ位置および姿勢は、固定ビス76、調整ビス77を調整することによって、所定範囲でずらすことが可能となっている。
【0058】
すなわち、この両面原稿読取装置では、イメージセンサユニット71の姿勢および高さ位置(第3コンタクトガラスとの相対的な位置)を、上記の各ビス76,77を調整することによって、微小単位で制御できるようになっている。これにより、イメージセンサユニット71を、最適な姿勢・位置に厳密に配置させることが容易となっている。
【0059】
また、図5に示すように、原稿ガイド70は、基準板72の端部に対し、段付きビス78およびガイド付勢用バネ79で固定されている。すなわち、原稿ガイド70は、基準板72との間に設けたガイド付勢用バネ79により基準板72から基準白板68側に付勢されつつ、原稿ガイド70の位置決め突起70aが基準白板68に当接することで位置決めされる。これにより、U字状搬送路33の高さ(原稿ガイド70と基準白板68との間隔)を各部品の精度バラツキが存在しても常に一定(位置決め突起70aの高さ)とすることができる。
【0060】
また、上記各ビスの調整は、図1に示した開放扉24を開放することで、上部筐体2の上方から行うことができる。さらに、図6に示すように、この開放扉24を開放することで、第2読取部32の全体の着脱を行えるように設定されている。
【0061】
次に、この両面原稿読取装置における読み取り処理について図1を用いて説明する。
静止読取モード時は、第1読取部10だけが原稿の読み取りに用いられる。このとき、第1読取部10の第1走査ユニット12は、まず、pos0に配置される。そして、読み取り制御部の指示に応じて、pos1の位置から第1コンタクトガラス11上に載置された原稿を走査しながら、第2走査ユニット13とともにpos2側に移動する。これにより、CCD15に、原稿画像に応じた反射光を受光させることが可能となる。このように、第1読取部10は、静止した原稿の下側の面(表面)に形成されている画像を読み取ることとなる。
【0062】
走行読取モード時は、片面モードと両面モードの両方が選択可能となる。
走行読取モードの片面モード時には、第1読取部10だけが原稿の読み取りに用いられる。このモードの指示があると、第1読取部10の第1走査ユニット12は、図1中のpos0の位置からpos3の位置に移動して、停止し、そのまま、停止状態を保持して、走行する原稿の読み取りを行う。そして、読み取り制御部の指示に応じて、CCD15が、第2コンタクトガラス16を介して、U字状搬送路33を搬送される原稿の画像を図1の向かって下側から読み取る。すなわち、第1読取部10は、原稿の下側の面(表面)に形成されている画像を読み取ることとなる。
【0063】
走行読取モードの両面モード時は、第1読取部10および第2読取部32の双方が原稿の読み取りに用いられる。このとき、第1読取部10の第1走査ユニット12は、走行読取モードの片面モード時と同様に、図1中のpos3の位置に停止される。
【0064】
そして、読み取り制御部の指示に応じて、第1読取部10が、第2コンタクトガラス16を介して、U字状搬送路33を搬送される原稿の画像を下側(表面)から読み取る。また、同様に、第2読取部32が、第3コンタクトガラス17を介して、搬送される原稿の図1の向かって上側の面(裏面)に形成されている画像を側から読み取る。
【0065】
第1読取部10と第2読取部32は、各々、原稿照射用光源(50、81)と受光した光の強度に応じた電気信号(電気的画像信号)を生成するイメージセンサ(15、83)を有し、光源、イメージセンサを共有しないので、両面モードでは、第1読取部10および第2読取部32が、搬送原稿の表裏両面の画像を、上下又は直交する方向から、各々独立に、同時又は連続等の任意のタイミングで原稿の読み取りが可能となる。
従って、従来のように、1つの読取部で一方の面の読取り後に原稿を反転して他方の面を読み取る構成とした画像読取り装置に比べて原稿の読取りの完了が早くできる。
【0066】
また、上部筐体2に形成されている原稿搬送部31および原稿排出部34を用いて原稿を搬送するだけで原稿の両面を読み取れるため、構造を簡略化できる。
【0067】
また、第1読取部10を縮小光学系(移動型読取り光学系)とし、第2読取部32を等倍光学系(固定型等倍読取り光学系(CIS))とすることで、原稿の整合手段を第1読取部10の1カ所だけ設ければよいので、搬送制御が容易となる。従って、片面原稿の読み取りが大半で、両面原稿の読み取りをほとんど必要としないユーザにとっては、両面原稿読取機能のために装置が大型化し、構成が複雑になり、コストが高価になるという問題を解消できる。
【0068】
また、第2読取部32を等倍光学系(固定型等倍読取り光学系(CIS))とすることで、U字状搬送路33の内側に配置することができ、且つその取り付け位置も多様化させることができ、装置の小型化、設計の自由度を高めることができる。
【0069】
また、第1読取部10と第2読取部の取り付け位置関係が、原稿の搬送方向が略90度以上、例えば、図3に示す場合には略180度、図4に示す場合には略90度としているので、互いの読取部の照射光が干渉し合うことを防ぐことができる。
【0070】
また、この両面原稿読取装置では、開放扉24を開放することで、第2読取部32を着脱できるようになっている。すなわち、他の部材の少ない搬送手段の上側から第2読取部32を装着できる。これにより、第2読取部32の着脱を容易にすることができる。さらに、他の部材に関する設計の自由度を高めることができる。
【0071】
また、この両面原稿読取装置では、第2読取部32におけるイメージセンサユニット71の高さ位置および姿勢を、U字状搬送路33に対して容易に調整できるようになっている。これにより、画質劣化の原因となる第2読取部32の位置ずれを、容易に解消することが可能となる。
【0072】
さらに、この両面原稿読取装置では、原稿ガイド70の高さ位置・姿勢も調整できるようになっている。これにより、U字状搬送路33の高さ(第3コンタクトガラス17の高さ)を最適な値に設定できるため、シートのジャムを防止できる。
【0073】
次に、この両面原稿読取装置における制御系について図7を参照して説明する。図7において、システムコントローラ84は、通信制御部85を介して、読取り制御部86を制御し、さらにシステムバス87を介して画像処理中継部88と画像メモリ89を制御する。これにより、システムコントローラ84は、原稿の読取動作が適切に行われるように、この両面原稿読取装置の全体を制御する。
【0074】
第1光源基板90は、読取制御部86の信号に基づいて、第1読取部10の光源50を点灯・消灯する。また、第2光源基板91は、読取制御部86の信号に基づいて、第2読取部32の光源81を点灯・消灯する。
【0075】
第1読取り走査系駆動モータ制御基板92は、読取制御部86の信号に基づいて、第1読取り走査系駆動モータ93を制御して、第1走査ユニット12および第2走査ユニット13を、図1中における左右両方向に移動する。
【0076】
第1読取り走査系位置センサ群94は、第1走査ユニット12がpos0,pos1,pos2,pos3に配置されたときに、読取制御部86に規準位置信号を出す。
【0077】
読取制御部86は、第1読取り走査系位置センサ群94の規準位置信号と第1読取り走査系駆動モータ93のステップ数とを基に、第1走査ユニット12の位置を算出して、第1読取り走査系駆動モータ93を正逆転制御して、走査ユニット12,13を往復移動させる。
【0078】
自動原稿送り装置(原稿搬送部31、原稿排出部34)の駆動モータ制御基板95は、読取制御部86の信号により、ステッピングモータである駆動モータ96をオンオフ制御して、自動原稿送り装置31、34の駆動系を駆動し、上述の給紙ローラ61、66、分離給送手段、整合ローラ対67、排出ローラ69および他の搬送ローラに駆動力を伝える。また、駆動モータ96は、駆動モータ制御基板95からのパルスレートにより回転速度を変えられる。
【0079】
原稿排出センサ59、原稿セット検出センサ62、及び給送タイミングセンサ65(原稿検出センサ群)は、原稿が各センサの位置に到達した時に、原稿の有無信号を読取制御部86に伝える。
【0080】
これに対して、読取制御部86は、センサ群59,62,65からの原稿の有無信号とタイマとにより、原稿が適切なタイミングで搬送されているか否かを算出して、搬送不良の場合には、ジャム等の発生の信号を、システムバス87を介してシステムコントローラ84に伝える。
【0081】
原稿搬送用ローラクラッチ群97は、読取制御部86からの信号によりオンオフして、自動原稿送り装置のそれぞれの駆動系に対して、接続または非接続に切り換えて、駆動系を停止したり、回転したりする。
【0082】
次に、片面読取りモード時および両面読取りモード時の読取り走査により得られた電気的画像信号の処理に関して説明する。
【0083】
CCD15および第2読取部32(CIS83)により得られた電気的画像信号(以後、画像信号と呼称する)は、画像処理部IPに送られて、所定の画像処理を施された後に、画像処理中継部88に送られ、さらに所定の画像処理を施された後、システムバス87を介して1ページ毎に区別されて画像メモリ89に記憶される。
【0084】
画像処理部IPは、アナログ信号処理部I1、A/D変換部I2、シェーディング補正部I3、フィルタ処理部I4、濃度変換部I5で構成されている。これら画像処理部IPの各要素は、読取制御部86の制御下で動作する。
【0085】
アナログ信号処理部I1は、それぞれ、CCD15および第2読取部32(CIS83)から入力される画像信号に、レベル変換処理、サンプルホールド処理および信号増幅処理を施して、A/D変換部I2に出力する。CCD15と第2読取部32とでは、光源光量、光電変換効率および出力信号レベル等が異なるため、CCD15と第2読取部32用に、それぞれ専用のアナログ信号処理部I1が設けられている。
【0086】
A/D変換部I2は、アナログ信号処理部I1から入力されるアナログの画像信号をデジタル変換して、量子化した画像信号をシェーディング補正部I3に出力する。
【0087】
シェーディング補正部I3は、A/D変換部I2から入力される量子化された画像信号に対して黒再生および白再生を施して、フィルタ処理部I4に出力する。
【0088】
なお、黒再生とは、CCD15あるいは第2読取部32の暗示出力をサンプリングして記憶し、読取データである原稿読取時のCCD15あるいは第2読取部32の出力する画像信号から減算することにより、暗示出力の影響を削除することである。
【0089】
また、白再生とは、反射率の均一な基準白板を読み取ったときの画素毎の画像信号に基づいて原稿読取時の画像信号を各画素に正規化し、光量むらや光学部品の影響および第1光電変換素子15や第2光電変換素子83の画素感度のバラツキを補正することである。
【0090】
フィルタ処理部(フィルタ処理手段)I4は、シェーディング補正部I3から入力される画像信号に、読取制御部86から設定されるフィルタ特性を決定する係数に基づいて所定のフィルタ処理、具体的には、空間フィルタリング処理を施すことにより、画像の高周波成分を強調して、画像の「ぼけ」の修復を行う。
【0091】
すなわち、CCD15および第2読取部32の出力する画像信号には、レンズやミラー等の光学部品、CCD15や第2読取部32の受光面のアパーチャ開口度、CCD15や第2読取部32の転送効率や残像、物理的な走査による積分効果および走査むら等に起因するMTF(Modulation Transfer Function)の劣化があり、フィルタ処理部I4によりこのMTFの劣化を補償している。
【0092】
このように、MTFは、CCD15と第2読取部32によりその劣化具合も大きく異なるため、適切なフィルタ処理を行っている。また、MTFの劣化は、高周波域ほど顕著であるので、フィルタ処理部I4は、高周波域の画像信号に対して、強調処理を施すことにより、「ぼけ」を修復して、画像品質を向上させている。
【0093】
フィルタ処理部I4は、入力画像信号がCCD15からの画像信号であるか、第2読取部32からの画像信号であるかにより異なったフィルタ処理を実施する。
【0094】
濃度変換部(濃度変換手段、2値化手段)I5は、フィルタ処理部I4でフィルタ処理された画像信号に濃度変換を行うためのものであり、たとえば、画像信号をファクシミリ通信する場合や、印字条件が2値化指定された場合等に画像信号を2値化処理し、また、写真画像等のように印字条件が多値であれば、所定の濃度特性により濃度変換を行って、画質を向上させている。
【0095】
濃度変換部I5は、RAMおよびRAM制御部(図示せず)等を備え、RAMにセットされたデータ変換用のルックアップテーブルを入力画像信号のアドレスとして読み出すことにより、データ変換を行って、濃度変換処理を行う。濃度変換処理が完了した画像信号は、画像メモリ89に記憶される。
【0096】
以下に本発明の特徴点について、図3、図4を参照して詳細に説明する。
図3に示す実施の形態では、U字状搬送路33に湾曲搬送路102を設け、湾曲搬送路102の上流側に第1読取部10である第1走査ユニット12(pos3位置)、下流側に第1走査ユニット12に背を向けるように第2読取部32を設けている。すなわち、原稿の表面を読み取る第1読取部10をU字状搬送路33の湾曲搬送路102の原稿搬送方向上流側に延びる略直線(直線を含む)、略平面(平面を含む)の上流側搬送路33bに配置し、原稿の裏面を読取る第2読取部32を湾曲搬送路102の原稿搬送方向下流側に延びる略直線、略平面の下流側搬送路33cに配置している。
【0097】
図3の構成では、原稿搬送部31により送られてきた原稿が第2コンタクトガラス16上を通過する際に第1読取部10により読取領域P1で原稿の表面の読取りを行う。さらにUターン前ローラ対100で原稿を搬送し、湾曲搬送路102を介して反転させ、Uターン後ローラ対101によって第3コンタクトガラス17上に送り出す。そして、原稿が第3コンタクトガラス17上を通過する際に第2読取部32により読取領域P2で原稿の裏面の読取りを行う。
【0098】
上記構成によれば、第1読取部10に対して第2読取部32が背を向けるようにして配置されており、且つ両読取部10、32間にはU字状搬送路33を構成する遮光部材が介在しているため、2つの読取部10、32が互いに光学干し合うのを防止することができる。
【0099】
また、2つの読取部10、32を積層的に配置できることで装置を小型化することができる。また、原稿の入紙から出紙までUターン搬送するだけなので原稿搬送路の構造が複雑にならないためジャムが生じにくい。
【0100】
また、湾曲搬送路102の上流側と下流側の直線搬送路33b,33cにそれぞれ読取部10,32を設けたので、U字状搬送路33の用紙が通過する隙間を狭くしてもジャム等は発生せず、読取りを安定して行うことができる。
【0101】
また、第2読取部32をコンパクトに構成できる等倍光学系(固定光学系)で構成することで、U字状搬送路33の内側に配置することができ、装置の高さ方向の小型化が容易となる。
【0102】
また、開放扉24によりU字状搬送路33の上側を開放できるのでジャム処理を容易に行うことができる。
【0103】
図4に示す実施の形態では、U字状搬送路33に湾曲搬送路102を設け、湾曲搬送路102の上流側に第1読取部10である第1走査ユニット12(pos3位置)、湾曲搬送路102の中間部の平坦搬送路102aに第2読取部32を設けている。すなわち、原稿の表面を読み取る第1読取部10をU字状搬送路33の湾曲搬送路102の原稿搬送方向上流側に延びる上流側搬送路33bに配置し、原稿の裏面を読取る第2読取部32を湾曲搬送路102の平坦搬送路102aに配置している。
【0104】
図4の構成では、原稿搬送部31により送られてきた原稿が第2コンタクトガラス16上を通過する際に第1読取部10の読取領域P2で原稿の表面の読取りを行う。さらにUターン前ローラ対100で原稿を搬送し、湾曲搬送路102の中間部に位置する原稿が第3コンタクトガラス17の前を通過する際に第2読取部32の読取領域P2で原稿の裏面の読取りを行う。
【0105】
上記構成によれば、第1読取部10の読み取り方向に対して第2読取部32の読み取り方向が略直交(略90°傾斜)しており、かつ両読取部10、32間にはU字状搬送路33を構成する遮光部材が介在しているため、2つの読取部が互いに光学干捗し合うのを防止することができる。
【0106】
また、第2読取部32が平坦搬送路102aに設けられているので、第2読取部32の読取領域P2を通過する際に原稿が撓まないので、原稿の画像が湾曲して読み取られることがない。
【0107】
また、第2読取部32が横倒しの姿勢、すなわち、原稿からイメージセンサ83に入射する反射光の光軸方向がU字状搬送路33の上下の直線部33b,33cと略平行(並行を含む)となるように設けられていることで、図3の場合よりも装置を高さ方向に更に小型化することができる。
【0108】
なお、上記実施の形態では、走行読取モードの片面モード時に、第1読取部10を用いて画像読み取りを行うようにしているが、これに限らず、このモードにおいて、第2読取部32だけを用いて画像読み取りを行うようにしてもよい。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の要旨によれば、反転搬送路部から原稿搬送方向上流側に略平面状に延びる上流側搬送路部と、反転搬送路部から原稿搬送方向下流側に略平面状に延びる下流側搬送路部とに設ける第1読取部と第2読取部に、それぞれ個別に光源と受光部を設けることで、第1読取部と第2読取部の互いに光学的相互干渉を防止しながら、互いに独立して同一原稿の表裏面を読み取ることができ、両面複写時間の短縮ができる。
そして、第2読取部を等倍光学系から構成することで、等倍光学系よりも読取領域と読取部の受光素子との間の距離(光学離)が長く大型である縮小光学系からなる読取部を配置した場合に比して、コンパクトな構成とできるために設計の自由度を高めることができる。
【0110】
本発明の第2の要旨によれば、原稿の搬送方向を略90度以上反転させる反転搬送路部に一方の読取部を設けることで、第1読取部と第2読取部の互いに光学的相互干渉を防止しながら、コンパクトな構成で両面原稿読取装置を構成できる。
【0111】
本発明の第3の要旨によれば、第1読取部と第2読取部に、それぞれ個別に光源と受光部を設けることで、第1読取部と第2読取部の互いに光学的相互干渉を防止しながら、互いに独立して同一原稿の表裏面を読み取ることができ、両面複写時間の短縮ができる。
【0112】
本発明の第4の要旨によれば、前記反転搬送路部に設ける前記第1読取部又は前記第2読取部を等倍光学系にて構成することで、等倍光学系よりも読取領域と読取部の受光素子との間の距離(光学離)が長く大型である縮小光学系からなる読取部を配置した場合に比して、コンパクトな構成とできるために設計の自由度を高めることができる。
【0113】
本発明の第5の要旨によれば、等倍光学系からなる読取部を湾曲搬送路の湾曲内部側に設けることで、湾曲搬送路の湾曲内部側を有効に活用し、コンパクトな構成で両面原稿読取装置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる両面原稿読取装置の実施の形態の一例を示す概略断面図である。
【図2】図1の両面原稿読取装置の一部構成をより詳細に示す部分断面図である。
【図3】U字状搬送路の部分の構成例を示す拡大図である。
【図4】U字状搬送路の部分の別の構成例を示す拡大図である。
【図5】第2読取部の設置部の構成を示す部分斜視図である。
【図6】第2読取部の着脱動作についての作用的説明図である。
【図7】両面原稿読取装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 原稿排紙トレイ
10 第1読取部
15 CCD
22 原稿トレイ
32 第2読取部
33 U字状搬送路
33b 上流側搬送路
33c 下流側搬送路
50 第1光源
81 光源
83 イメージセンサ
102 湾曲搬送路
102a 平坦搬送路
P1,P2 読取領域

Claims (3)

  1. 原稿をセットするための原稿セット部と、
    原稿を排出するための排出部と、
    前記原稿セット部より搬送された原稿を前記排出部に導く湾曲搬送路と、
    前記湾曲搬送路中の原稿の一方の面が対向する側に読取領域を有する第1読取部と、
    前記湾曲搬送路中の原稿の他方の面が対向する側であって、前記第1読取部の読取領域よりも原稿搬送方向下流側に読取領域を有する第2読取部と、を備えた両面原稿読取装置において、
    前記湾曲搬送路は、原稿の搬送方向を略180度反転させる反転搬送路部と、該反転搬送路部から原稿搬送方向上流側に略平面状に延びる上流側搬送路部と、該反転搬送路部から原稿搬送方向下流側に略平面状に延びる下流側搬送路部とを有し、
    前記第1読取部は、前記上流側搬送路部に設けられ、
    前記第2読取部は、前記下流側搬送路部に設けられ、
    前記第1読取部は、原稿に光を照射する第1の光源と該原稿からの反射光を受光し、第1の画像信号を出力する第1の受光部を有し、
    前記第2読取部は、原稿に光を照射する第2の光源と該原稿からの反射光を受光し、第2の画像信号を出力する第2の受光部を有し、
    前記1の画像信号は、第1の画像処理部で処理され、
    前記2の画像信号は、第2の画像処理部で処理され、
    前記第1読取部は、縮小光学系からなり、
    前記第2読取部は、等倍光学系からなり、
    前記湾曲搬送路は、前記第1の光源の照射光から前記第2読取部を遮光し、
    前記下流側搬送路部は、対向する第1、第2の搬送平面部と、前記両面原稿読取装置に固定されている基準部と、該第1の搬送平面部と該基準部間に設けられ該第1の搬送平面部を第2の搬送平面部側に付勢する付勢用バネと、該第1、第2の搬送平面部間に設けられ前記原稿の通過間隔を設定する位置決め突起と、を有し、前記第1の搬送平面部は、該付勢用バネの付勢力により該位置決め突起を介して該第2の搬送平面部に当接し
    前記下流側搬送路部に対する前記第2読取部の相対位置を調整する調整部を有することを特徴とする両面原稿読取装置。
  2. 前記第2読取部は、湾曲搬送路の内部側に設けることを特徴とする請求項1に記載の両面原稿読取装置。
  3. 前記第2読取部は、前記第1読取部よりも上方に位置し、
    前記第2読取部を着脱可能とする開閉扉を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の両面原稿読取装置。
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