JP2002335380A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像形成装置

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JP2002335380A
JP2002335380A JP2001138953A JP2001138953A JP2002335380A JP 2002335380 A JP2002335380 A JP 2002335380A JP 2001138953 A JP2001138953 A JP 2001138953A JP 2001138953 A JP2001138953 A JP 2001138953A JP 2002335380 A JP2002335380 A JP 2002335380A
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Yasuhiro Ono
泰宏 小野
Makoto Masuda
麻言 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿台を複雑な構成にすることなく小型化す
るとともに、原稿読取部のシェーディング補正に用いる
ための基準部材を汚れないように取り付ける。 【解決手段】 原稿搬送路を介して搬送される原稿の一
方の面の情報を光学的に読み取る第1読取部と、前記原
稿の他方の面の情報を光学的に読み取る第2読取部とに
より原稿の両面の情報を読み取る画像読取装置におい
て、第1読取部と第2読取部とは原稿搬送路の一部を形
成する透光性原稿台を挟んで対向するように配置され、
第1読取部が配置される側の透光性原稿台面上であって
第1読取部が光学的に原稿を読み取るときの光路を阻害
しない位置に前記第2読取部の光学系の補正を行う基準
白板を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原稿に光を照射し、
原稿からの反射光に基づいて原稿の情報を読み取る画像
読取装置及びこの画像読取装置を用いた画像形成装置に
関し、より詳しくは、両面原稿の読み取りが可能な画像
読取装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ等の画像形成装置
に適用される画像読取装置として、原稿の読み取りのス
ループットを早くする目的、または、搬送系路を複雑に
せずに、搬送中の原稿のダメージや破損の可能性を低減
する目的で、原稿の表裏両面の画像を一度に読み取れる
装置が開発されている。
【0003】例えば特公平5−26387号には、一対
のガイド板を設け、夫々のガイド板に相互にずれた位置
に切欠を設ける構造が開示されている。これらの切欠部
には第1及び第2のラインイメージセンサが設けられて
おり、ガイド板内を走行する原稿の表面・裏面の情報が
同時に読み取られる。このように構成することで、原稿
の表面側に位置する蛍光灯の光を原稿の裏面を読み取る
イメージセンサから遮断し、原稿の裏面に位置する蛍光
灯の光を原稿の表面を読み取るイメージセンサから遮断
してS/N比を向上させることができることが記載され
ている。
【0004】また、特開平7−193680号には、原
稿台ユニットが第1の原稿台ユニットと第2の原稿台ユ
ニットとにより構成され、このうち第1の原稿台ユニッ
トは第1の白シートと第1の白シートを一部で挟持する
2枚の透明板より構成され、これが原稿通路上側の光学
ユニットの原稿読取位置に配置されてなり、さらに第2
の原稿ユニットも同様に第2の白シートと第2の白シー
トを一部で挟持する2枚の透明板より構成され、これが
原稿通路下側の第2光学ユニットの原稿読取位置に配置
されてなる画像読取装置が開示されている。そして、第
1の白シートが第2の原稿ユニットの透明部分と対向
し、第2の白シートが第1の原稿ユニットの透明部分と
対向するように配置することにより、光学ユニットの原
稿読取位置と第2の光学ユニットの原稿読取位置を極め
て近づけることが可能となり、コンパクトな構成とする
ことができることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、下記に示す問題点がある。即ち、
先の従来例(特公平5−26837号)として示したも
のは、原稿を安定して搬送するためにはガイド板の間隔
を非常に狭く保持する必要があり、精密な構成をとる必
要がある。また、原稿にたわみが生じると、集光レンズ
の焦点位置がずれるため、読み取ったデータにぼやけが
生じうる。すなわち、この従来の技術では、確かに第1
のイメージセンサと第2のイメージセンサとの遮光を行
うことは可能であるが、原稿をたわみ無く安定して搬送
させるために非常に精密な構成並びに制御が必要とな
る。
【0006】一方、後の従来例(特開平7−19368
0号)として示したものは、原稿台ユニットの構成が
複雑になる、原稿台ユニットの表面に異物などが付着
した場合、清掃が困難でありメンテナンス性が悪い、
光学ユニットの一方を密着型イメージセンサ、他方を縮
小光学系で構成した場合、光強度の強い縮小光学系から
の光が密着型イメージセンサ側に迷光として入り込み、
密着型イメージセンサでの読み取りに悪影響を及ぼすお
それがある、というような問題がある。
【0007】そこで本発明は、シェーディング補正に用
いる基準部材を原稿搬送面以外に設けるようにして基準
部材が汚れにくくした画像読取装置を提供することを目
的とする。
【0008】また、表側の原稿読取位置と裏側の原稿読
取位置とをできるだけ近づけてコンパクトな構造にする
とともに、原稿読取位置を近づけた場合であっても基準
部材を用いたシェーディング補正を容易に行うことがで
きる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0009】また、精密な搬送および制御を行わずとも
タワミ等の問題が発生せずに原稿を安定して搬送するこ
とができるとともに、表側の読み取りにおいて裏側から
の迷光の影響を受けないようにし、また裏側の読み取り
において表側からの迷光の影響を受けないようにしたコ
ンパクトな画像読取装置を提供することを目的とする。
【0010】さらに、本発明は表側の原稿読取位置と裏
側の原稿読取位置とをできるだけ近づけてコンパクトな
構造にするとともに、1つの基準部材で両方の読取装置
のシェーディング補正が可能にした画像読取装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされて本発明は、原稿搬送路を介して搬送される原
稿の一方の面の情報を光学的に読み取る第1読取部と、
前記原稿の他方の面の情報を光学的に読み取る第2読取
部とにより原稿の両面の情報を読み取る画像読取装置に
おいて、第1読取部と第2読取部とは原稿搬送路の一部
を形成する透光性原稿台を挟んで対向するように配置さ
れ、第1読取部が配置される側の透光性原稿台面上であ
って第1読取部が光学的に原稿を読み取るときの光路を
阻害しない位置に前記第2読取部の光学系の補正を行う
基準白板を設ける。この発明によれば、第2読取部シェ
ーディング補正を行う際に透光性原稿台の裏側、即ち原
稿が搬送される側とは反対側の面に取りつけた基準白板
で補正する。これにより基準白板には原稿が触れること
がないので汚れにくくなり、しかも複雑な構成となるこ
ともない。
【0012】また、上記発明において第1読取部と第2
読取部とは、前記透光性原稿台上を搬送される原稿の読
み取り位置が互いに近接するように第1読取部および第
2読取部の光学系が配置されるようにする。これにより
原稿台の構成を複雑にすることなく、コンパクトな画像
読取装置とすることができる。
【0013】さらに上記発明において基準白板の上面、
即ち第1読取部が配置される側に遮光部材を設ける。こ
の発明によれば、第1読取部の光源が点灯していても遮
光部材の存在により第2読取部側に迷光として入り込む
おそれがなくなる。
【0014】また、上記発明において第1読取部は、原
稿を読み取るための光源と光学系とを搭載した移動可能
な走査ユニットと、走査ユニットからの検出信号を受け
る検出部とを有し、かつ、走査ユニットは前記基準白板
に対向する位置に移動可能に設けられ、走査ユニットを
前記基準白板に対向させた状態で第1読取部の光学系の
補正を行う。この発明によれば、走査ユニットをこの位
置に移動することで基準部材により第1読取部光学系の
補正をも行う。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について実施例を用
いて説明する。図1は本発明の一実施例である画像読取
装置の構成を示す図であり、図3はその読取部近傍を拡
大して詳細を示した図である。本発明の画像読取装置は
下部筐体1、上部筐体2、原稿排出トレイ3とから主に
構成されている。
【0016】本画像読取装置では、原稿を静止させて画
像を読み取る静止読取モード、原稿を搬送させながら画
像を読み取る片面走行読取モード、あるいは、原稿を搬
送させながら、原稿における両面の画像を読み取る両面
走行読取モードで、原稿に対する画像読み取りを行える
ようになっている。これらのモードは画像出力装置に備
えられる操作部(例えば、液晶ディスプレイよりなる表
示部と設定を行うボタンなどより構成)より入力され
る。
【0017】図1に示すように、下部筐体1の上面は、
下部筐体1上面の大半を形成する第1コンタクトガラス
11と、この第1コンタクトガラス11とは分離し、第
1コンタクトガラス1の左側に取り付けられた短い幅の
第2コンタクトガラス16(透光性原稿台)とから主に
構成され、ともに原稿台として用いられる。このうち第
1コンタクトガラス11は静止読取モードで原稿台とし
て用い、第2コンタクトガラスは走行読取モードで原稿
台として用いるものである。
【0018】下部筐体1内には、第1走査ユニット1
2、第2走査ユニット13、結像レンズ14、CCD1
5(Charge Coupled Device、検出部)で構成される第
1読取部10が含まれる。第1走査ユニット12には第
1読取部10用の光源50と、スリット44、ミラー5
1、リフレクタ45などの光学系部材が含まれておりこ
れらが一体となるように組み込まれているとともに、光
学系の焦点が原稿台の原稿の位置となるように調整して
ある。また、第2走査ユニット13には第1走査ユニッ
ト12からの光路を反転してCCD15に信号を送るす
るためのミラー52、53が組み込まれている。第1走
査ユニット12と第2走査ユニット13とは下部筐体1
内で移動可能に取り付けられており、第1走査ユニット
12は第1コンタクトガラス11に沿って左から右に一
定速度Vで移動しながら原稿を露光できるようになって
いる。第2走査ユニット13は、第1走査ユニット12
に追随して移動し、第2走査ユニット13の移動速度は
第1走査ユニットの移動速度の1/2になるように構成
されている。これにより、第1走査ユニット12の位置
に関わらず、結像レンズ14を介してCCD15に結像
できるようになっている。CCD15は、結像レンズ1
4からの光をアナログ信号に変換し、このアナログ信号
は後段に接続される画像処理部でデジタルの画像データ
に変換され画像メモリに記憶される。
【0019】なお、第2走査ユニット13と第1走査ユ
ニット12とには、これらの移動を同期させるために、
図示しないワイヤが巻き掛けられている。そして、この
ワイヤを介して、ステッピングモータ(図示せず)によ
って走査ユニットが駆動されるようになっている。
【0020】第1コンタクトガラス11上の原稿を読み
取る際には、第1走査ユニット12は、図1中のPos
1(即ち第1コンタクトガラス左端近傍)の位置からP
os2(第1コンタクトガラス右端近傍)の位置の方向
に、原稿サイズ検出手段で検出された原稿サイズに応じ
て所定距離だけ移動するようになっている。
【0021】第1コンタクトガラス11の左端に原稿の
位置を決めるための原稿基準板41が取り付けられてお
り、これに従って原稿を第1コンタクトガラス11上に
位置決めして載置することができる。この原稿基準板4
1の裏側(即ち下部筐体1内面側)にはCCD15のシ
ェーディング(特に白レベルの決定)を実施するための
第1基準白板42が設けられている。第1読取部のシェー
ディング補正処理を実行する際には第1走査ユニット1
2がこの下に停止するようになっている。
【0022】この第1読取部10は、第1コンタクトガ
ラス11上に載置された原稿の読み取りに加えて、上部
筐体2の部材によって搬送されている原稿の画像を読み
取る機能も有している。この走行読取モードの場合、第
1読取部10は図1のPos3(第2コンタクトガラス
16の下部位置)に移動して停止するようになってい
る。
【0023】第2コンタクトガラス16の裏側面(下部
筐体内面側)には、ほぼその左側半面を覆うように基準
白板68が取り付けてある。基準白板68は、第1走査
ユニット12が第2コンタクトガラス16の下にあって
走行読取モードで用いられる際に光路を阻害しないよう
にするため第1走査ユニット12の光路を避けるように
配置されている。即ち、第1走査ユニット12の光路が
原稿台としての第2コンタクトガラス16を通過して原
稿に届くように基準白板68の寸法や位置が規定されて
いる。
【0024】また第1走査ユニット12は第2コンタク
トガラス6の上に載置された原稿面に焦点(図3のA
点)がくるように調整されている。また、基準白板68
の上にはさらに遮光部材90が形成されている。遮光部
材90としては黒色のPET(ポリエチレンテレフタラ
ート)などが好適である。
【0025】一方、上部筐体2は本画像読取装置の奥側
(図1紙面奥側)に下部筐体1との間に設けられたヒン
ジ(図示せず)を回動支点として、上方に回動するよう
になっている。これにより、本画像読取装置では、紙面
手前側から、第1コンタクトガラス11の上面及び第2
コンタクトガラス16の上面を開放できるようになって
いる。そして、図1に示すように上部筐体2は主に、O
Cマット21、原稿セットトレイ22、第2読取部2
3、開放扉24とから主に構成されている。
【0026】OCマット21は、上部筐体2を閉めたと
きに第1コンタクトガラス11に押しつけられて密着す
る位置に設けられた白色のマットである。原稿セットト
レイ22は、走行読取モードで読み取る原稿を載置する
ための台である。開放扉24は、第2読取部23の取り
付け状態を調整するために、上部筐体2に設けられてい
る開閉自在の窓である。
【0027】第2読取部23は、原稿セットトレイ22
に載置された原稿の画像を読み取るためのものであり、
原稿搬送機構31、イメージセンサ部32、原稿搬送路
33、原稿排出部34を備えている。原稿搬送機構31
は、原稿セットトレイ22に載置された原稿を取り入
れ、原稿搬送路33上を搬送させるものである。イメー
ジセンサ部32は、搬送されている原稿の画像を読み取
るものである。原稿排出部34は、イメージセンサ部3
2によって画像を読み取られた後の原稿を、排紙トレイ
3に排出するものである。
【0028】原稿搬送機構31は、給送ローラ、原稿セ
ット検出センサや整合ローラ対67(図3参照)等を備
えており、原稿セットトレイ22から送られてくる原稿
を第2読取部23内部に引き入れるものである。なお、
整合ローラ対67は、その駆動軸に電磁クラッチ(図示
せず)を備えており、駆動モータ(図示せず)からの駆
動力の伝達を制御できるようになっており、原稿のない
状態では停止している。そして、原稿の先端が図示しな
い給送タイミングセンサに接触し、このセンサから所定
の信号が伝達されたときに、原稿を下流側に搬送する方
向に回動するように設定されている。整合ローラ対67
は、停止した状態で、原稿の先端が搬送方向に直角とな
るように整合される。さらに、整合ローラ対67は原稿
搬送路33の一部を形成している。
【0029】原稿搬送路33は、整合ローラ対67、第
2コンタクトガラス16、上側原稿搬送ガイド70、原
稿排出部34の排出ローラ対等から構成される搬送経路
であり、図3に示すように原稿セットトレイ22から送
られる原稿を原稿排出トレイ3に導くためのものであ
る。
【0030】上側原稿搬送ガイド70は、第2コンタク
トガラス16の上に載置されているものである。なお、
この上側原稿搬送ガイド70における水平方向の位置
は、位置決め突起70aによって設定される。
【0031】第2読取部23内にはイメージセンサ部3
2が設けられている。イメージセンサ部32は、光源と
光学系と検出部を有しており、原稿搬送路33を走行す
る原稿における裏面(上面)の画像を読み取ることがで
きるようにしてある。第2読取部23は、第1読取部1
0とは異なり位置が固定された状態で用いられるので光
源と光学系と検出部とが一体となった小型のセンサを用
いるのが好ましい。このようなイメージセンサとして密
着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)を
用いることが望ましい。イメージセンサ部32は、第2
コンタクトガラス16を挟んで基準白板68に対向する
位置に取り付けられている。そしてイメージセンサ部3
2の光学系は、第2コンタクトガラス16上に載置される
原稿に焦点がくるように調整されている。そして原稿が
存在しないときには光路がちょうど第2コンタクトガラ
スを通過して裏側にある基準白板68に至るようにして
ある。なお、原稿の厚み寸法はいろいろであるので被写
界深度は第2コンタクトガラス16の表面から原稿搬送
路33の間の大部分を占めるようにしてある。さらに前
述したように、基準白板68の上には遮光部材90が設
けられており、第1読取部の光源50の影響が及ばない
ようにしてある。
【0032】次に本発明の画像読取装置における制御系
について図2を用いて説明する。図2は本発明の画像読
取装置の一実施例を示す制御ブロック図であり、全体を
制御するシステムコントローラ101と、画像読取装置
の読取動作に必要な制御を行う読取制御部103と、読
み取られた画像のシェーディング処理などを行う画像処
理部104と、画像を記憶する画像メモリ105と、ユ
ーザが入力操作を行う操作部106と、画像を出力する
画像出力装置107とが、バス102を介して接続され
ている。
【0033】この装置では、操作部106からの入力操
作により静止読取モード、走行読取モード(片面、両
面)が選択されると、読取制御部103はそれぞれのモ
ードに必要な制御を光源、走査系ユニット、ローラ等に
対して行い必要な読取動作を実行する。そして、読み取
られた画像データは画像処理部104に送られ、画像処
理がなされる。ここでなされる画像処理としてはアナロ
グ信号処理・A/D変換・シェーディング補正・フィル
タ処理・濃度変換等である。処理された画像データは画
像メモリ105に蓄積されるとともに操作部106から
の指示により出力装置107から出力される。
【0034】ここでシェーディング補正について説明す
る。シェーディング補正は、A/D変換されて入力され
る量子化された画像信号に対して黒再生及び白再生を施
して、続くフィルタ処理に出力するものである。なお、
黒再生とは、CCD15あるいはイメージセンサ部32
の暗時出力をサンプリングして記憶し、読取データであ
る原稿読取時のCCD15あるいはイメージセンサ部3
2の出力する画像信号から減算することにより、暗時出
力の影響を削除することである。また、白再生とは、反
射率の均一な基準白板41・68を読み取ったときの画
素毎の画像信号に基づいて原稿読取時の画像信号を画素
毎に正規化し、光量むらや光学部品の影響及びCCD1
5やイメージセンサ部32の光電変換素子(検出部)の
画素感度のバラツキを補正することである。
【0035】次に、本画像読取装置における読取処理の
動作について図1を用いて説明する。静止読取モード時
では、片面モードだけが選択可能となり、第1読取部1
0だけが原稿の読み取りに用いられる。このとき、第1
読取部10の第1走査ユニット12は、まずホームポジ
ション(図1中のPos3とPos1との間の特定位置
である)に配置される。そして、読取制御部103の指
示に応じて、Pos1の位置から第1コンタクトガラス
11上に載置された原稿を走査しながら、第2走査ユニ
ット13とともにPos2側に移動する。これにより、
CCD15に、原稿画像に応じた反射光を受光させるこ
とが可能となる。このように、第1読取部10は、静止
した原稿の下側の面(表面)に形成されている画像を読
み取ることとなる。
【0036】走行読取モード時では、片面モードと両面
モードの両方が選択可能となる。走行読取モードの片面
モード時には、第1読取部10だけが原稿の読み取りに
用いられる。このモードの指示があると、第1読取部1
0の第1走査ユニット12は、ホームポジションの位置
からPos3の位置に移動して停止し、そのまま停止状
態を保持して、走行する原稿の読み取りを行う。そし
て、読取制御部103の指示に応じて、CCD15が、
第2コンタクトガラス16を介して、原稿搬送路33を
搬送される原稿のA点(図3)位置の画像を下側から読み
取る。第1読取部10は、原稿の下側の面(表面)に形
成されている画像を読み取ることとなる。
【0037】走行読取モードの両面モード時には、第1
読取部10およびイメージセンサ部32の双方が原稿の
読み取りに用いられる。このとき、第1読取部10の第
1走査ユニット12は、走行読取モードの片面モード時
と同様に、図1中のPos3の位置に停止される。
【0038】そして、読取制御部103の指示に応じ
て、第1読取部10が、第2コンタクトガラス16を介
して、原稿搬送路33を搬送される原稿のA点(図3)位
置の画像を下側から読み取る。また、同様に、イメージ
センサ部32が、搬送される原稿のB点(図3)位置の
画像を上側から読み取る。このように、本画像読取装置
における両面モードでは、第1読取部10およびイメー
ジセンサ部32が、搬送原稿の表裏両面の画像を、上下
方向から一度に読み取ることとなる。
【0039】このとき図3に見られるように第1読取部
10のA点と、第2読取部23のB点とは水平方向の位
置がわずかにずれているので互いに干渉しないようにな
っている。
【0040】第2読取部23のシェーディング補正を行
う場合は、第2読取部23のイメージセンサ部32が基
準白板68を読み取り、画素ごとの画像信号に基づいて
画像信号を正規化し、光量ムラや光学部品の影響等を補
正する。イメージセンサ部32は基準白板68の直上に
位置しているので簡単にシェーディング補正をすること
ができる。なお、第2読取部23の焦点の位置は基準白
板68表面より上方であり深さ方向の位置が異なるので
シェーディング補正を行う際には、第2コンタクトガラ
ス16の厚さと第2コンタクトガラス16の表面から第
2読取部の焦点の位置までの距離を考慮に入れて強度補
正を行う。この基準白板68は第2コンタクトガラス1
6を介して取り付けられているので原稿に接触すること
もなく汚れにくくなっている。
【0041】なお、基準白板68の上にさらに黒色PE
Tからなる遮光部材90を取り付けることにより第1読
取部10の光源50からの迷光を遮断することができる
のでたとえ両側の光源が同時に点灯されたとしてもその
影響を防止することができる。この場合、遮光部材90
は第1走査ユニット12が図1、3のPos3の位置に
停止しているときに、第1走査ユニット12のスリット
44の幅が、第2コンタクトガラス16側に投影した空
間に入って光路を遮らないようにしてあるので影響を及
ぼすことはない。
【0042】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図4は本発明の他の一実施例である画像読取装置の
構成を示す図である。特に説明しない部分は図1、図3
に示したものと同じであるので同符号を付すことにより
説明を省略する。
【0043】この実施例のものは、図3に示した例に比
較して第2コンタクトガラス16を幅広にし、第1読取
部10の焦点位置(C点)と第2読取部23の焦点位置
(D点)との距離Lを、第1読取部10の光源50の光
がイメージセンサ部32に入っても原稿の読み取りに影
響のでない距離に設定したものである。即ち、イメージ
センサ部32に対する第1読取部10の光源50の影響
は、光源50及びイメージセンサ部32の光強度に依存
するので、例えば、第1読取部10の位置を変えてイメ
ージセンサ部32からの出力電流をモニタし、第1読取
部10の光源50の影響がほとんど現れなくなる距離を
求め、これをLとしてこの距離以上に焦点間の距離を離
すようにしている。
【0044】このようにすることにより、基準白板68
の上に黒色PETの遮光部材90を取り付ける必要がな
くなる。さらに基準白板68の下方位置に第1読取部の
操作ユニット12を移動するようにする。これにより基
準白板68を用いて第2読取部23のみならず、第1読
取部10のシェーディング補正をも行うことが可能にな
る。したがって、この例によれば基準白板42と遮光部
材90とが必要でなくなるので部品点数が削減される。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、透
光性原稿台の裏側の面に基準白板を取り付けているの
で、基準白板68を汚れにくくすることができ清掃メン
テナンスをする必要がなくなる。また、原稿台の構成を
複雑にすることなく両面読み取りが可能な画像読取装置
を小型化することができる。また、遮光部材を基準白板
の上に取り付けることにより、第1読取部の光源の影響
が第2読取部に及ぶことがなくなる。また、第1読取部
の焦点位置と第2読取部の焦点位置とを互いに干渉しな
い程度に離すことにより、1つのシェーディング用白板
のみで第1、第2読取部の両方のシェーディング補正を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である画像読取装置の構成を
示す図。
【図2】図1に示した画像読取装置の制御系を示すブロ
ック図。
【図3】図1に示した画像読取装置の第1読取部・第2
読取部の要部を拡大した図。
【図4】他の実施例である画像読取装置の第1読取部・
第2読取部の要部を拡大した図。
【符号の説明】
1:下部筐体 2:上部筐体 3:原稿排出トレイ 10:第1読取部 11:第1コンタクトガラス 12:第1走査ユニット 13:第2走査ユニット 15:CCD 16:第2コンタクトガラス 23:第2読取部 32:イメージセンサ部 33:原稿搬送路 44:スリット 50:光源 51、52、53:ミラー 68:基準白板 90:遮光部材
フロントページの続き Fターム(参考) 2H076 AA46 AA58 AA60 BA24 BA35 BA36 BA58 BA83 5B047 AA01 AB02 BA01 BA02 BA07 BB02 BC05 BC09 BC11 BC14 BC23 DA04 DC06 5C072 AA01 BA01 BA17 CA02 DA02 DA04 DA12 DA21 EA05 EA07 FB12 RA16 UA02 WA02 XA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿搬送路を介して搬送される原稿の一
    方の面の情報を光学的に読み取る第1読取部と、前記原
    稿の他方の面の情報を光学的に読み取る第2読取部とに
    より原稿の両面の情報を読み取る画像読取装置におい
    て、 第1読取部と第2読取部とは原稿搬送路の一部を形成す
    る透光性原稿台を挟んで対向するように配置され、 第1読取部が配置される側の透光性原稿台面上であって
    第1読取部が光学的に原稿を読み取るときの光路を阻害
    しない位置に前記第2読取部の光学系の補正を行う基準
    白板を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 第1読取部と第2読取部とは、透光性原
    稿台上を搬送される原稿の読み取り位置が互いに近接す
    るように第1読取部および第2読取部の光学系が配置さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 基準白板は、第1読取部が配置される側
    の面に遮光部材が設けられたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 第1読取部は、原稿を読み取るための光
    源と光学系とを搭載した移動可能な走査ユニットと、走
    査ユニットからの検出信号を受ける検出部とを有し、か
    つ、走査ユニットは前記基準白板に対向する位置に移動
    可能に設けられ、走査ユニットを前記基準白板に対向さ
    せた状態で第1読取部の光学系の補正を行うことを特徴
    とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4項の何れかに記載の画像
    読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (5)

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