JP3675630B2 - 鉄道車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両及び構造物の内装構造に係り、居住空間を構成するものとして好適である。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両では、強度を確保する部分を金属材料或いは炭素繊維等を利用した樹脂系構造材料よりなる車体と、乗客を始めとする利用者等に快適な空間を提供するために見栄えや環境を良好にする艤装品とから構成されている。艤装品は、車内の快適な空間を確保するために、車体だけでは満足できない快適な車内環境を確保する機能、例えば、断熱、遮音や見栄えなどを確保する機能を持つ内装品と、電線、空気配管や空調ダクト、空調装置、照明器具などの設備品で構成される。ここで、前記艤装品は、前記機能を達成するために、断熱性能に優れた断熱材、遮音性能に優れた遮音材、見栄えに優れた化粧板、電線管、空気配管や空調用ダクト等の部品をそれぞれ個々に車体に結合していた。このため、部品の手配、管理、運搬、締結などにかかわる労力は多大である。
【0003】
上記問題点を解決する方法としては、代表して以下の2例を挙げることができる。まず、実公昭60−9096号に記載した構造が挙げられる。本構造では、鉄道車両の天井部を対象にして、天井ダクトや天井灯などをユニット化している。この効果として、天井面が平滑になると同時に、作業効率の向上を図ることができる。この天井ダクト、天井灯ユニットは、双方の下面を平滑にして天井面を構成している。
【0004】
次に、特開平04−334654号に記載された構造によれば、空調ダクトと照明具がユニット化されることにより、車両内部で車体に設置する艤装品の数量が減少することにより、作業性の向上が図れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術によると、内装材は、その機能ごとに個々の部材としている。このため、例え天井ダクトや照明具等をユニット化した場合でも、断熱材や遮音材を別部材として設置する必要がある。したがって、部品点数が多くなり、車体に結合するためには多大な労力が必要となる。
【0006】
本発明の目的は、内装材に多機能を集約して、車体或いは構造物に直接取付ける部品点数を削減することにより、作業性の向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、押出し方向を車体長手方向とする中空押出し形材よりなる側構体と、押出し方向を車体長手方向とする中空押出し形材よりなる屋根構体と、台枠と、妻構体とから車体を構成するとともに、屋根構体の車体内側には吊り手、または天井灯を、側構体には荷棚を配設している鉄道車両において、前記側構体を構成する中空押出し形材の荷棚の支持位置および前記屋根構体を構成する中空押出し形材の吊り手、または天井灯の支持位置に、それぞれ内装材固定部を設け、前記荷棚支持位置の内装材固定部と吊り手、または天井灯の支持位置の内装材固定部との間の車体内面には肩内装パネルを配設し、該肩内装パネルは前記荷棚支持位置および吊り手、または天井灯支持位置の内装固定部で車体に取付けられて車体との間に空間を形成するとともに、該肩内装パネルは室内側と車体側との断熱を行う断熱材を備えていることにより、達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を鉄道車両に適用した場合についての一実施例を、図1から図3によって説明する。
【0014】
図3において、鉄道車両の車体10は、車体長手方向に対して左右の面を形成する側構体11、車体長手方向に対して両端を閉鎖する面を形成する妻構体12、屋根を形成する屋根構体13及び床面を形成する台枠14から構成されている。側構体11、妻構体12、屋根構体13、台枠14は全てアルミ合金製の押出し型材によって構成されている。特に、側構体11、屋根構体13及台枠14については、車外側板部及び車内板部とこれらをつなぐ隔壁部によって中空部を構成した中空押出し型材によって構成されている。
【0015】
側構体11は、窓の上側を構成する幕部15、窓の下側を構成する腰部16、隣接する窓の間を構成する吹寄せ部17により構成されている。
【0016】
図2は、車体10の断面図である。車体10は、側構体11、妻構体12、屋根構体13及び台枠14から構成され、居住空間を形成するとともに全体の強度及び剛性を確保している。車体10の内面には、車内環境を確保する艤装品19が設置されている。艤装品としては、吊り手20、荷棚21、腰掛22、天井灯23、電線管及び空気管等の配管24、ドア開閉装置26や内装パネル1を挙げることができる。ここで、内装パネル1は、見栄えを向上し、断熱や遮音に代表される車内空間の快適性を確保するために設置するものであり、屋根構体13に対応する天井内装パネル2、屋根構体13から幕部15に対応する肩内装パネル3、側構体11に対応する側内装パネル4が車体10の内面に設置される。
【0017】
図1は、側構体11から屋根構体13に対応した車体断面を示す。
車体10の車内側には、肩内装パネル3、配管24、荷棚21、吊り手20、天井灯23、空調ダクト25、ドア開閉装置26等の内装品が設置してある。本図1では、幕部15から屋根構体13までの間の車内側を構成する肩内装パネル3について説明する。
【0018】
肩内装パネル3は、断熱材や遮音板に代表される車内空間の快適性を確保する部材、化粧板及び荷棚の機能を統合したものであり、自重或いは設計された負荷に対して実用上十分な面外曲げ剛性を有する。このため、肩内装パネル3は、車体10に固定することによって、その形状を保つものではなく、それ自体が必要な形状を保つとともに強度を備えおり、結合部30bと30cにおいて車体10に結合されている。内装パネル3と車体10との結合点は、車両の長手方向に対して平行に複数点設置されている。すなわち、車体10を構成する中空押出し型材の車内側表面に、複数の艤装品支持レールすなわち内装材固定部が車体長手方向に沿って一体に形成されている。一方、肩内装パネル3の車体幅方向の端部には、前記艤装品支持レールに締結するための結合部30b及び結合部30cが設けられており、結合部30b及び30cは車体長手方向に沿って複数形成されている。但し、前記結合部30b及び30cは、一つの肩内装パネル3について、例えば結合部30bを2箇所、結合部30cを1箇所形成して、3点支持とし、該肩内装パネル3と車体の艤装品支持レール部の製作上の寸法誤差を許容して、取付け作業の効率を図る構成としても良い。なお、肩内装パネル3の場合、荷棚21を一体に構成して前記結合部30b及び30cに大きな荷重が作用することが考えられる。このような場合には、前記結合部30b及び30c以外に結合部を形成するか、或いは、補強締結具を追加して強度向上を図る。
【0019】
このように前記肩内装パネル3は、その車体幅方向両端部分で車体10に固定されており、該パネルの全面で結合していない。このため、肩内装パネル3と車体10との間には空間40が生じ、この空間40は車体長手方向に伸びて形成されており、前記肩内装パネル3自体或いは肩内装パネル3を固定する締結部材によって前記空間が遮られることがない。したがって、この空間40には、配管24、配線などの車体長手方向に沿って配置される艤装品を設置する。これらの車体長手方向に配置される艤装品も、車体内面に機器支持レールを一体に構成しておき、固定バンド等の固定具により取り付けられる。前記空間40を利用して、乗客の目に触れさせたくない艤装品を設置し、室内の見栄えを向上させる。
【0020】
肩内装パネル3は、車内空間を快適に保つ目的で設置される。このため、乗客から見える表面の見栄えを向上させている。また、断熱、遮音等車内環境を快適に保つために必要な高い性能を有する材料で構成している。すなわち、一対のアルミ合金板の間に、樹脂発砲材或いは紙製ハニカム材を樹脂接着したパネル材を用いる。このパネル材は、予め成形した一対の板の間に、樹脂発泡剤を充填するか、或いは成形された前記ハニカム材を設置して構成される。または、一対の板の間に樹脂を充填したパネル材を曲げ加工することにより、車体10の内面に沿った形状に構成されている。前記肩内装パネル3の車内側表面には、化粧シートが貼り付けられている。
【0021】
このため、肩内装パネル3の車内側においては、見栄え、温度、静寂等に代表される快適性を確保している。しかし、空間40では、車体10により風雨を遮られている他は車体10の外側すなわち車外と同程度の環境である。
【0022】
また、前記空間40は、前述のように車外と同様な環境であり、冬季においては車体10の内面の温度が低下する。したがって、前記各内装パネルの間から侵入した高湿度の空気が前記空間40の車体10の内面で、結露する恐れがある。このため、前記車体10の内面には、断熱機能を有する塗料を塗布するか、或いは、シート状の断熱材を接着して、高湿度の空気が車体10の内表面に直接接触しないように構成されている。図においては、車体10の内表面に形成された前記断熱層の記載を省略した。
この実施例によれば、肩内装パネル3がその形状を保つ十分な曲げ強度を有することから、吊り手固定部と荷棚固定部とで車体10に固定することにより、車体に直接取付ける内装材の部品点数を削減することができる。
【0023】
図4に、肩内装パネル3の幕部15への接合部の拡大図を示す。肩内装パネル3は、幕部15への結合部近傍において、一般的な部位と比較して強固な構造とした接合部35が形成されている。前記接合部35は一対の板部36a及び板部36bとこれらをつなぐ隔壁部とからなる中空押出し型材によって構成されている。前記板部36bを締結具を介して幕部15の内装材支持レールに固定することにより、肩内装パネル3を車体10に固定している。前記締結具はボルトとナットからなり、前記ボルトの頭部を前記内装材支持レールに挿入可能で、回動することにより該頭部がレールに掛合し、ナットを螺合することにより締結を行う構造となっている。前記接合部35の接合を行わない板部36aには、締結具を挿入するための穴が加工されている。
接合部35の上部側において、板部36aと板部36bとの間には、パネル材の下端部が挿入されている。また、接合部35の下部側は、車体幅方向中央側へ伸びており、図1に示すように荷棚21を構成している。このように肩内装パネル3は、中空押出し形材からなる接合部35が荷棚を構成するとともに、側構体11(幕部15)への強固な取付け部を構成している。
このように肩内装材3は荷棚を一体に構成することにより車体に直接取付ける部品点数を削減できる。
【0024】
図5及び図6に、隣接する肩内装パネル同士の接合部構造を示す。図5は、肩内装パネルの斜視図を示す。隣接する肩内装パネル3aと3bの間の車体10には、隙間塞ぎ板45を配置する。前記隙間塞ぎ板45は、車体10の内面に接着されており、前記肩内装パネル3a及び3bの車体長手方向の端部を押し当てている。各肩内装パネル3a及び3bの間には、乗客が指を挿入できなない程度の隙間を設けている。
【0025】
図6は、図5におけるA−A断面を示す。隣接した二つの肩内装パネル3の隙間を塞いで、該内装パネル3と構体10との間に、隙間塞ぎ板45を配置する。隣接する肩内装パネル間の長さと隙間塞ぎ板45の車体長手方向の幅を比較すると、隙間塞ぎ板45の幅を広く構成している。この隙間塞ぎ板45は、弾性を有する樹脂によって構成されている。
【0026】
かかる構成においては、内装材及び断熱材、遮音材の機能を統合し、さらに、荷棚の機能を肩内装パネル3に集約することにより、部品点数を削減することができる。また、前記肩内装パネル3の全面ではなく、限られた締結部分すなわち該肩内装パネル3の幅方向端部で車体10と締結することが可能である。このため、従来構造の内装材部品を設置するための労力を軽減することができる。
【0027】
なお、各肩内装パネルと車体10の内表面との間に空間を設けている場合、隙間塞ぎ板は隣接した肩内装パネルの一方の端面部に接着固定し、隣接した他方の肩内装パネルに押し当てる構造とする。このような構成によれば、見栄えは前記図5の実施例と同様であり、順次肩内装パネルを設置するだけで、各肩内装パネルのつなぎ部分が開口することなく、作業性を大幅に改善することができる。
【0028】
肩内装パネルと車体との間に、空間を設けている場合、隣接した肩内装パネルの突き合わせ部を裏側から支える支え部材を設置し、この支え部材に前記隙間塞ぎ板を取付ける構成としても良い。この際、支え部材には、軽量化のために穴を構成し、この穴を配管設置に利用しても良い。この支え部材は、車体の内面に接着固定しても、また、一方の肩内装パネルの裏面に設置しても良い。
【0029】
前記内装パネルと車体の接合は、該内装パネルの車体手方向に平行な端部で行い、車体長手方向に対して直角な方向の端部では接合を行わない。この際、車体における内装パネルと接合する部位に、車体長手方向に平行に突起を設置する。この突起を利用することにより、車体長手方向に対して直角な方向に対する内装パネルの位置は決定され、合わせ作業を簡略化することができる。
【0030】
本実施例では、内装パネルの大きさを側構体から屋根構体にかけての範囲とした。しかし、製作性や設計性を考慮して大きさを決定することにより、さらに効率的な作業を可能とする。
【0031】
さらに、内装パネルは、断熱、遮音に代表される車内空間の環境の保持を目的にした機能と車内側からの見栄えを向上させる機能を有するものとした。しかし、この2種類の機能に限定するわけではなく、形状を考慮して電線管等の配管機能も持たせることにより、さらに部品点数の低減を図ることができる。
【0032】
隣接する肩内装パネル間についても、隙間塞ぎ板45の車体長手方向の幅を十分長くとることにより、製作上で生じた誤差などを吸収することができる。
【0033】
図7により、他の実施例を説明する。図7は、屋根構体13の部分の断面図である。図7において、天井内装パネル2は、先の実施例で述べた肩内装パネルと同様に、車体10と全面で接合しておらず、その結合部30d及び30eにおいて、車体10と結合している。
【0034】
天井内装パネル2は、先の実施例で述べたように、車内空間の快適性を確保する機能を有する以外に、空調ダクト25や送風機室27も兼ねている。空調ダクト25や送風機室27は、他の空間と断熱性能が高い材料で隔離されている。すなわち、前記天井内装パネル2を構成する一対の板部材の間に設置する芯材として、断熱性能の高いものを用いる。また、前記天井内装パネル2は、その車体幅方向両端部に形成された結合部30d及び30eで車体10に固定されるため、該結合部30d及び30eは十分な強度が確保できるように構成する。但し、前記結合部30d及び30eは、天井内装パネル2を車体10に取り付ける際には、3点支持を構成するものとし、3点で車体への支持を行い、車体の艤装品支持レールへ補強支持具によって固定する。
【0035】
かかる構成において、天井部分の艤装品は当該天井内装パネル2のみを設置するだけで作業は完了する。このため、部品点数の削減と作業の簡略化を図ることができる。
この実施例によれば、天井内装パネル2および肩内装パネル3がその形状を保つ十分な曲げ強度を有することから、吊り手固定部と荷棚固定部とで車体10に固定することにより、車体に直接取付ける内装材の部品点数を削減することができる。また、前記吊り手固定部と荷棚固定部は、車体長手方向に沿って平行に構成されており、この内装固定部に天井内装パネル2を順次取付けるだけで天井部分の艤装作業を完了することができ、作業の簡略化が図れる。すなわち、前記天井内装パネル2は、空調ダクト25を内蔵しており、空調ダクトのみを個別に車体に設置する必要がないため、車体内での艤装作業を簡略化することができる。
【0036】
図8により、さらに他の実施例を説明する。図8は、側構体11の部分を示す。図8において、側内装パネル4は、先の実施例で述べた肩内装パネルと同様に、車体10と全面で接合しておらず、その端部30fと30gにおいて車体10と結合している。側内装パネル4は、先の実施例で述べたように、車内空間の快適性を確保する機能を有する以外に、腰部掛22も兼ねている。すなわち、一対の板部材とその間に配置される芯材を積層して構成した内装パネルに、腰掛け用の背摺り及び座布団を取付け、側内装パネル4として構成する。但し、一対の板部材の間には、背摺り及び座布団を支持固定するための補強材を埋め込んで構成する。
【0037】
なお、本実施例の場合は、腰掛けが車体長手方向に伸びたロングシートであるが、クロスシートの場合は、背摺り及び座布団の受け金を内装パネルの内面に設置するか、或いは、内装パネルに直接取付ける構造とする。直接クロスシートを内装パネルに取り付ける場合、該座布団の車体幅方向中央側に補強支持部材を設置することも考えられる。
【0038】
かかる構成において、側部分の艤装品は当該側内装パネル4のみを設置するだけで作業は完了する。このため、部品点数の削減と作業の簡略化を図ることができる。
【0039】
図9は、隣り合った出入口29a及び29bの間の内装パネルと床面の間の部分を示す。隣り合った出入口の間には、窓開口部が一個所だけ存在し、当該窓開口部には窓ガラス28が設置される。この部位において、側内装パネル4は、腰掛つき横内装パネル5を1枚と、出入口に隣接された縦内装パネル6を2枚の合計3枚で構成される。
【0040】
腰掛つき横内装パネル5は、断熱や遮音に代表される車内空間の快適性を確保する内装パネルと腰掛22を一体化している。腰掛22の設置場所は、窓の下側である。このため、横内装パネル5の高さは、床面から窓開口の下側までである。腰掛22の車体長手方向の長さは、窓開口部の車体長手方向の幅よりも長い。ここで、横内装パネル5の長さは、腰掛22の長さと比較して短い。
【0041】
縦内装パネル6は、出入口29に近接して設置する。高さは、床面から肩内装パネルの下辺部までとし、幅は、出入口端部から隣接する窓開口部までとする。
【0042】
かかる構成において、側構体に関する内装材を設置する場合、上記3枚の内装パネルを設置するだけで作業は完了し、部品点数が大幅に減少する。このため、労力の軽減につながる。
【0043】
本構造では、腰掛22を設けた横内装パネル5の長さは、腰掛22の長さと比較して短い。このため、腰掛22のうち、横内装パネル5と接合していない端部を縦内装パネル6と結合することもできる。かかる構造において、腰掛部における強度向上を図ることができる。
【0044】
本構造では、腰掛22の横内装パネル5の長さは、腰掛22の長さと比較して短いが、これに限定するものではない。
【0045】
本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の各請求項の記載の文言あるいは課題を解決させるための手段の項の記載の文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及ぶものである。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、内装材を車体或いは構造物に接合する場合において、労力の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である鉄道車両の肩部の内装構造を示した断面図である。
【図2】本発明の一実施例である鉄道車両の天井から床面までの内装パネルの配置を示した断面図である。
【図3】本発明の一実施例の鉄道車両の車体外観を示した斜視図である。
【図4】本発明の一実施例における肩内装パネルの車体への結合部の拡大断面図である。
【図5】本発明の他の実施例における隣接した肩内装パネルの斜視図である。
【図6】図5のA−A部の断面図である。
【図7】本発明の他の実施例における天井内装パネルを示した断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を適用した側内装パネルを示した断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を適用した車体における側窓部及び出入口部分の斜視図である。
【符号の説明】
1…内装パネル、2…天井内装パネル、3…肩内装パネル、4…側内装パネル、5…横内装パネル、6…縦内装パネル、10…車体、11…側構体、12…妻構体、13…屋根構体、14…台枠、15…幕部、16…腰部、17…吹寄せ、19…艤装品、20…吊り手、21…荷棚、22…腰掛、23…天井灯、24…配管、25…空調ダクト、26…ドア開閉装置、28…窓ガラス、45…隙間塞ぎ板。

Claims (4)

  1. 押出し方向を車体長手方向とする中空押出し形材よりなる側構体と、押出し方向を車体長手方向とする中空押出し形材よりなる屋根構体と、台枠と、妻構体とから車体を構成するとともに、屋根構体の車体内側には吊り手を、側構体には荷棚を配設している鉄道車両において、
    前記側構体を構成する中空押出し形材の荷棚の支持位置および前記屋根構体を構成する中空押出し形材の吊り手の支持位置に、それぞれ内装材固定部を設け、
    前記荷棚支持位置の内装材固定部と吊り手支持位置の内装材固定部との間の車体内面には肩内装パネルを配設し、該肩内装パネルは前記荷棚支持位置および吊り手支持位置の内装固定部で車体に取付けられて車体との間に空間を形成するとともに、該肩内装パネルは車内側と車体側との断熱を行う断熱材を備えていること、
    を特徴とする鉄道車両。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両において、
    前記肩内装パネルは、荷棚支持位置に、前記内装材固定部に固定する押出し方向を車体長手方向に沿って配置される中空押出し形材から成る接合部を備え、該接合部は車体幅方向中央部側へ延びて前記荷棚を構成していること、
    を特徴とする鉄道車両。
  3. 押出し方向を車体長手方向とする中空押出し形材よりなる側構体と、押出し方向を車体長手方向とする中空押出し形材よりなる屋根構体と、台枠と、妻構体とから車体を構成するとともに、屋根構体の車体内側には天井灯を、側構体には荷棚を配設している鉄道車両において、
    前記側構体を構成する中空押出し形材の荷棚の支持位置および前記屋根構体を構成する中空押出し形材の天井灯の支持位置に、それぞれ内装材固定部を設け、
    前記荷棚支持位置の内装材固定部と天井灯支持位置の内装材固定部との間の車体内面には肩内装パネルを配設し、該肩内装パネルは前記荷棚支持位置および天井灯支持位置の内装固定部で車体に取付けられて車体との間に空間を形成するとともに、該肩内装パネルは車内側と車体側との断熱を行う断熱材を備えていること、
    を特徴とする鉄道車両。
  4. 請求項3に記載の鉄道車両において、
    前記肩内装パネルは、荷棚支持位置に、前記内装材固定部に固定する押出し方向を車体長手方向に沿って配置される中空押出し形材から成る接合部を備え、該接合部は車体幅方向中央部側へ延びて前記荷棚を構成していること、
    を特徴とする鉄道車両。
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