JP3675168B2 - 先行車追従制御装置 - Google Patents
先行車追従制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3675168B2 JP3675168B2 JP13059298A JP13059298A JP3675168B2 JP 3675168 B2 JP3675168 B2 JP 3675168B2 JP 13059298 A JP13059298 A JP 13059298A JP 13059298 A JP13059298 A JP 13059298A JP 3675168 B2 JP3675168 B2 JP 3675168B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- preceding vehicle
- follow
- inter
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、先行車を認識して一定の車間距離を保ちながら追従する先行車追従制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
先行車を見失ってその先の車両を新たな先行車として認識した場合に、加速動作に移る時期を遅らせることによって先行車に急接近するのを防止する先行車追従制御装置が知られている(例えば、特開平7−132757号公報参照)。この装置では、新しい先行車を認識しても直ちに加速せず、所定時間だけ待ってから加速を開始するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の先行車追従制御装置では、先行車が入れ替わり新しい先行車を認識してから所定時間が経過したら、車間距離を詰めるために予め設定された制御ゲインで加速動作が行われるので、設定ゲインによっては強い加速で先行車に接近し、接近後に強い減速が必要となって乗員に違和感を与えることがある。
【0004】
本発明の目的は、先行車が入れ替わり新しい先行車に追従を開始する時に、乗員に違和感のない車両挙動で新しい先行車にスムーズに接近することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1の発明は、先行車との車間距離を検出する車間距離検出手段と、自車速を検出する自車速検出手段と、先行車と自車の相対速度を検出する相対速度検出手段と、目標車間距離と車間距離検出値と相対速度検出値とに基づいて目標車速を演算する目標車速演算手段と、自車速検出値を目標車速に一致させるように車両の制駆動力を制御する車速制御手段と、先行車の入れ替わりを検出する先行車入れ替わり検出手段とを備えた先行車追従制御装置であって、先行車に接近するときの加速度を第1の制限値以下に制限しながら追従制御を行う第1の追従制御モードと、先行車に接近するときの加速度を第1の制限値よりも低い第2の制限値以下に制限しながら追従制御を行う第2の追従制御モードとを有し、先行車入れ替わり検出手段で先行車の入れ替わりが検出されると、第1の追従制御モードから第2の追従制御モードへ切り換える追従制御モード切換手段を備える、ものである。
(2) 請求項2の先行車追従制御装置は、先行車に接近するときの相対速度検出値が大きいほど第2の加速度を小さくする、ようにしたものである。
(3) 請求項3の先行車追従制御装置は、先行車に接近するときの相対速度検出値が大きいほど第2の追従制御モードにおける目標車速の上限値を低くする、ようにしたものである。
(4) 請求項4の先行車追従制御装置は、追従モード切換手段によって、目標車速の変化量に制限値を与えることによって、先行車に接近するときの加速度を第1の制限値または第2の制限値以下に制限する、ようにしたものである。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、先行車が入れ替わり新しい先行車に追従を開始する時に、乗員に違和感のない車両挙動で新しい先行車にスムーズに接近させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は一実施の形態の構成を示す図である。
車間距離センサー1は、レーザー光を掃射して先行車からの反射光を受光するレーダー方式のセンサーである。なお、電波や超音波を利用して車間距離を計測してもよい。車速センサー2は変速機の出力軸に取り付けられ、その回転速度に応じた周期のパルス列を出力する。スロットルアクチュエーター3は、スロットルバルブ開度信号に応じてスロットルバルブを開閉し、エンジンへの吸入空気量を変えてエンジン出力を調節する。自動変速機4は車速とエンジントルクに応じて変速比を変える。制動装置6は車両に制動力を発生させる装置である。
【0008】
追従制御コントローラー5はマイクロコンピューターとその周辺部品を備え、車間距離検出値と車速検出値に基づいて目標車速を設定し、スロットルアクチュエーター3、自動変速機4および制動装置6を制御する。追従制御コントローラー5は、マイクロコンピューターのソフトウエア形態により図2に示す制御ブロック11、21、50、51を構成する。
【0009】
図2において、測距信号処理部11は、車間距離センサー1によりレーザー光を掃射してから先行車の反射光を受光するまでの時間を計測し、先行車との車間距離LTを演算する。なお、前方に複数の先行車がいる場合は追従すべき先行車を特定して車間距離LTを演算する。この先行車の選択方法についてはすでに公知であるから説明を省略する。車速信号処理部21は、車速センサー2からの車速パルスの周期を計測し、自車両の速度VSを検出する。
【0010】
先行車追従制御部50は、相対速度演算部501、車間距離制御部502および目標車間距離設定部503を備え、車間距離LTと自車速VSとに基づいて目標車間距離LT*と目標車速V*を演算する。相対速度演算部501は、測距信号処理部11により検出された車間距離LTに基づいて先行車との相対速度ΔVを演算する。車間距離制御部502は、相対速度ΔVを考慮して車間距離LTを目標車間距離LT*に一致させるための目標車速V*を演算する。目標車間距離設定部503は、先行車の車速VTまたは自車速VSに応じた目標車間距離L*を設定する。
【0011】
また、車速制御部51は、自車速VSが目標車速V*となるようにスロットルアクチュエーター3のスロットルバルブ開度と、自動変速機4の変速比と、制動装置6の制動力を制御する。
【0012】
次に、車間距離制御系について説明する。
この実施の形態のシステムは、車間距離と相対速度の2つの目標値を1つの入力(目標車速)で制御する1入力2出力系であることから、状態フィードバック(レギュレーター)を用いて制御系を設計する。システムの状態変数x1、x2を数式1、2で定義する。
【数1】
【数2】
ここで、VTは先行車の車速である。
【0013】
制御入力、すなわち追従制御コントローラー5の出力をΔV*とし、次式で定義する。
【数3】
車間距離LTは数式4で与えられる。
【数4】
ここで、Loは車間距離LTの初期値である。
【0014】
車速サーボ系は、例えば次式に示すように、目標車速V*に対して実際の車速VSが一次遅れで近似的に表現できる。
【数5】
ここで、τvは時定数である。
【0015】
先行車車速VTを一定と仮定すると、数式1、3、5により次式が得られる。
【数6】
さらに、目標車間距離LT*を一定とすると、数式2、4により次式が得られる。
【数7】
したがって、システムの状態方程式は次式のように記述できる。
【数8】
【0016】
次に、状態フィードバックを施すために制御入力uを次式で与える。
【数9】
状態フィードバックが施された全体システムの状態方程式は次式のように表される。
【数10】
ここで、
【数11】
と置くと、全体システムの特性方程式は次式のように導かれる。
【数12】
【0017】
上述した車速サーボ系の伝達特性に基づき、車間距離LTをLT*へ、相対速度ΔVを0へ収束させる特性が所望の特性となるようにゲインfd、fvを設定する。
【数13】
【数14】
【数15】
【0018】
先行車追従制御部50の車間距離制御部502は、車間距離LTと相対速度ΔVとに基づいて、車間距離LTをその目標値LT*に保ちながら先行車に追従走行するための目標車速V*を演算する。上記数式3,9により次式が導かれる。
【数16】
V*=VT−ΔV*=(1−fv)ΔV+fd(L T −L T * )+VS
但し、VT=VS+ΔV
すなわち、目標車速V*は、目標車間距離LT*と実車間距離LTとの偏差ΔL(=LT*−LT)に制御ゲインfdを乗じたものと、相対速度ΔVに制御ゲインfvを乗じたものと、自車速VSとの和により求められる。
【0019】
通常、遠方から先行車に接近して追従する場合のように、車間距離が長い場合には、早めに制御を開始してゆっくりと目標車間距離に収束する遅い極に設定し、追従制御中に他車に割り込まれた時など、車間距離が短い場合には、速く目標に収束する極に設定することが望ましい。例えば、車速サーボ系の時定数τvを0.5[sec]とし、(a)遅い収束特性の極を−0.1(重根)、(b)速い収束特性の極を−0.4(重根)とした場合、ゲインfv、fdは次のようになる。
【表1】
【0020】
上記(a)、(b)の極をそれぞれ上限、下限として、例えばωnを車間距離に対して図3(a)に示すように設定する。ここでは、車間距離が40m以下の短い場合はωnが0.4(速い極)、80m以上の場合はωnが0.2(遅い極)とし、その間(40〜80m)を線形補間するようにωnを設定すると、制御ゲインfv、fdは図3(b)に示すようになる。このようにスケジューリングすることによって、遠方の先行車にはゆっくりと接近し、近距離に割り込まれた場合には素早く減速応答させることができる。
【0021】
次に、一実施の形態の動作を説明する。
追従走行中に先行車が車線変更などをして自車線から離脱した時に、その前方に別の車両が存在する場合には、その車両に対して追従するために加速し、車間距離を詰める。この時、制御ゲインが比較的速い応答に設定され、且つ新しい先行車までの距離が長い場合には、早く目標車間距離LT*になるように接近するために加速度が大きく、さらに車速VS(相対速度ΔV)も高くなるので、追従に入る間際にブレーキをかけるなど減速が強くなり、乗員に違和感を与える。
【0022】
そこで、この実施の形態では、追従する先行車が入れ替わった場合には、新しい先行車に接近する時の加速度(目標車速V*の変化量)を通常の追従制御における制限値よりも小さい値に変更し、さらに相対速度ΔVにも制限を設ける。すなわち、緩やかな加速で、且つ(先行車の車速VT+α)を自車速VSの上限として接近させることにより、違和感のない追従挙動を実現する。
【0023】
追従制御の各種演算は、コントローラー5のマイクロコンピューターによって間欠的に実行される。したがって、以下では理論式である上記数式1〜16の記号と異なる記号を用いて説明する。例えば、上記数式16に基づいて追従制御コントローラー5で算出される目標車速をAC_Com(=V*)で表すとともに、AC_Com(n)が今回の計算値を、AC_Com(n-1)が前回の計算値を表す。
【0024】
車間距離制御を行うための目標車速AC_Comは上記数式16により求められるが、エンジン出力の応答性や実際の加速感などを考慮し、目標車速AC_Comの変化量に加速側制限値(以下、加速制限値と呼ぶ)Up_lmtと減速側制限値(以下、減速制限値と呼ぶ)Lo_lmtを施して、最終的な目標車速Vsp_Comを生成する。加速時の最終目標車速Vsp_Comを次式により計算する。
【数17】
Vsp_Com(n)=min{AC_Com(n),Vsp_Com(n-1)+Up_lmt}
また、減速時の最終目標車速Vsp_Comを次式により計算する。
【数18】
Vsp_Com(n)=max{AC_Com(n),Vsp_Com(n-1)−Lo_lmt}
【0025】
通常の追従制御では、例えば、加速制限値Up_lmtに0.06G相当の値を設定し、減速制限値Lo_lmtに−0.13G相当の値を設定する。
【0026】
一定追従走行中に先行車が離脱し、直後に前方の新しい車両を捕捉すると、車間距離を詰めるために目標車速が増加するが、この時、次のように目標車速を制限する。
▲1▼加速度を低く抑えて新しい先行車にゆるやかに接近させるために、加速制限値Up_lmtを、通常の追従制御時の値0.06Gより小さい値、例えば0.02Gとする。
▲2▼加速制限だけではいずれ車速が高くなるため、上記▲1▼に加え、目標車速AC_Comの上限を、{先行車の車速VT+α(Vsp_lmt)}で制限する。例えば、
【数19】
Vsp_Com(n)=min{AC_Com(n),Vsp_Com(n-1)+Up_lmt,Vt(n)+Vsp_lmt}
ここで、α(Vsp_lmt)を例えば10km/hとすればよい。
▲3▼上記加速制限値Up_lmtと目標車速上限値Vsp_lmtを、新しい先行車を捕捉した時の車間距離、または新しい先行車との相対速度に応じて設定する。
【0027】
次に、図4に示すフローチャートにより、最終目標車速Vsp_Comの演算処理を説明する。
ステップ1において、最終目標車速Vsp_Com演算時の制限値変更は、今まで追従してきた先行車が離脱し、その先の車両を新しい先行車として捕捉し、追従動作に入る時のみに行うので、新しい先行車に対してすでに定常追従状態にあるか否かを示すフラグを確認する。フラグがセットされている時は最終目標車速演算のための制限値の変更がすでに行われているので、ステップ61へ進む。
【0028】
フラグがクリヤされている時はステップ2へ進み、先行車が入れ替わったか否かを確認する。先行車の入れ替わりは、例えば車間距離の前回の検出値に対して今回の検出値が5m以上変化していたら車両が入れ替わった判断する。先行車が入れ替わっていない場合はステップ42へ進み、最終目標車速Vsp_Comの演算に用いる制限値Up_lmt、Vsp_lmtに通常の値、すなわちUp_lmtに0.06Gを、Vsp_lmtに∞を設定する。続くステップ72で、数式17、18により最終目標車速Vsp_Comを演算して処理を終了する。
【0029】
先行車が入れ替わっている場合はステップ3へ進み、入れ替わった車両が目標車間距離より近い所にいるか、または遠い所にいるかを判断する。新しい先行車が目標車間距離より近い所にいる場合はステップ42へ進み、最終目標車速Vsp_Comの演算に用いる制限値Up_lmt、Vsp_lmtに通常の値、すなわちUp_lmtに0.06Gを、Vsp_lmtに∞を設定する。続くステップ72で、数式17、18により最終目標車速Vsp_Comを演算して処理を終了する。
【0030】
新しい先行車が目標車間距離よりも遠い所にいる場合はステップ41へ進み、最終目標車速Vsp_Comを演算するための加速制限値Up_lmtと目標車速上限値Vsp_lmtに、新しい先行車との車間距離偏差ΔL(=LT*−LT)に応じた値を設定する。具体的には、図5(a)に示すように、加速制限値Up_lmtに、車間距離偏差ΔLが大きい場合は大きい値を設定し、偏差ΔLが小さい場合は小さい値を設定する。また、図5(b)に示すように、例えば車間距離偏差ΔLが大きい場合は、目標車速上限値Vsp_lmtを高めにし、相対速度ΔVを多少許容して早めに目標車間距離LT*になるように設定する。また、車間距離偏差ΔLが小さい場合は、目標車速上限値Vsp_lmtを小さくして相対速度ΔVを生じさせない値を設定する。
【0031】
なお、加速側制限値Up_lmtと目標車速の上限値Vsp_lmtに、図6(a)、(b)に示すように、新しい先行車との相対速度ΔVに応じた値を設定してもよい。
【0032】
ステップ5において、最終目標車速演算時に用いる制限値Up_lmt、Vsp_lmtの変更済みフラグをセットする。続くステップ61で、すでに新しい先行車に対して定常追従状態に入ったかどうかを確認する。まだ定常追従の状態に入っていない時はステップ71へ進み、最終目標車速演算用の制限値Up_lmt、Vsp_lmtを用いて上記数式19により最終目標車速Vsp_Comを計算する。一方、すでに定常追従状態に入っている時はステップ62へ進み、フラグをクリヤしてステップ42へ進む。そして、ステップ42で通常の制限値Up_lmt、Vsp_lmtを設定し、続くステップ72で通常の制限値Up_lmt、Vsp_lmtを用いて上記数式17,18により通常の最終目標車速Vsp_Comを計算する。
【0033】
図7〜図12は一実施の形態の追従制御のシュミレーション結果を示す。
まず、図7、図8は、車間距離40mで追従している先行車に代わって100m先の先行車(図7(a)、(b))、80m先の先行車(図8(a))、60m先の先行車(図8(b))に入れ替わった場合の、自車速Vsp[km/h]、車間距離L[m]、相対速度dV[km/h]、加速度Accel[m/ss]を示す。なお、加速制限値Up_lmtを車間距離偏差ΔLに応じて設定(図5(a)参照)するとともに、目標車速上限値Vsp_lmtを20km/h一定とする。また、図7(a)は目標車速に制限をかけない場合を示す。
これらのシュミレーション結果から明らかなように、この実施の形態によれば、新しい先行車に加速接近する時の加速度を車間距離に応じて制限するので、目標車間距離に近づいた時の減速度が加速度制限なしの場合(図7(a))に比べて小さくなっている。
【0034】
図9、図10は、車間距離40mで追従している先行車に代わって100m先の先行車(図9(a)、(b))、80m先の先行車(図10(a))、60m先の先行車(図10(b))に入れ替わった場合の、自車速Vsp[km/h]、車間距離L[m]、相対速度dV[km/h]、加速度Accel[m/ss]を示す。なお、目標車速上限値Vsp_lmtを車間距離偏差ΔLに応じて設定(図5(b)参照)するとともに、加速制限値Up_lmtを0.02G一定とする。また、図9(a)は目標車速に制限をかけない場合を示す。
これらのシュミレーション結果から明らかなように、新しい先行車に加速接近する時の目標車速を車間距離に応じて制限するので、目標車間距離に近づいた時の減速度が車速制限なしの場合(図9(a))に比べて小さくなっている。
【0035】
図11、図12は、車間距離40mで追従している先行車に代わって100m先の先行車に入れ替わった場合の、自車速Vsp[km/h]、車間距離L[m]、相対速度dV[km/h]、加速度Accel[m/ss]を示す。なお、加速制限値Up_lmtと目標車速上限値Vsp_lmtを先行車との相対速度ΔVに応じて設定する。また、(a)は相対速度ΔV=−10km/h(VT=70km/h)の新しい先行車に対して目標車速に制限をかけない場合を示し、(b)は相対速度ΔV=−5km/h(VT=75km/h)の先行車に対して加速制限値Up_lmt=0.02Gと目標車速上限値Vsp_lmt=7km/hを設定した場合を示す。さらに、(c)は相対速度ΔV=−8km/h(VT=72km/h)の先行車に対して加速制限値Up_lmt=0.01Gと目標車速上限値Vsp_lmt=9km/hを設定した場合を示し、(d)は相対速度ΔV=−10km/h(VT=70km/h)の先行車に対して加速制限値Up_lmt=0.005Gと目標車速上限値Vsp_lmt=11km/hを設定した場合を示す。
これらのシュミレーション結果から明らかなように、新しい先行車に加速接近するときの目標車速を相対速度に応じて制限するので、目標車間距離に近づいた時の減速度が制限なしの場合(図11(a))に比べて小さくなっている。
【0036】
このように、先行車が入れ替わって新しい先行車に接近、追従する時に、新しい先行車との車間距離や相対速度に応じて目標車速の変化量および/または上限値を制限するようにしたので、新しい先行車に強い加速で接近し、接近後に強い減速を行って乗員に違和感を与えるようなことがなく、新しい先行車にスムーズに接近して追従走行に移行することができる。
【0037】
以上の一実施の形態の構成において、車間距離センサー1が車間距離検出手段を、車速センサー2が自車速検出手段を、追従制御コントローラー5が相対速度検出手段、目標車速演算手段、車速制御手段、先行車入れ替わり検出手段および目標車速制限手段をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 一実施の形態の追従制御の構成を示すブロック図である。
【図3】 ゲインスケジューリングの一例を示す図である。
【図4】 目標車速の演算処理を示すフローチャートである。
【図5】 車間距離偏差に対する目標車速への加速制限値と目標車速の上限値を示す図である。
【図6】 先行車との相対速度に対する目標車速への加速制限値と目標車速の上限値を示す図である。
【図7】 車間距離偏差に応じて目標車速への加速制限値を設定した場合の一実施の形態のシュミレーション結果を示す図である。
【図8】 図7に続く、車間距離偏差に応じて目標車速への加速制限値を設定した場合の一実施の形態のシュミレーション結果を示す図である。
【図9】 車間距離偏差に応じて目標車速の上限値を設定した場合の一実施の形態のシュミレーション結果を示す図である。
【図10】 図9に続く、車間距離偏差に応じて目標車速の上限値を設定した場合の、一実施の形態のシュミレーション結果を示す図である。
【図11】 相対速度に応じて目標車速への加速度制限値および目標車速の上限値を設定した場合の、一実施の形態のシュミレーション結果を示す図である。
【図12】 図11に続く、相対速度に応じて目標車速への加速度制限値および目標車速の上限値を設定した場合の、一実施の形態のシュミレーション結果を示す図である。
【符号の説明】
1 車間距離センサー
2 車速センサー
3 スロットルアクチュエーター
4 自動変速機
5 車両制御コントローラー
6 制動装置
11 測距信号処理部
21 車速信号処理部
50 先行車追従制御部
51 車速制御部
501 相対速度演算部
502 車間距離制御部
503 目標車間距離設定部
Claims (4)
- 先行車との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
自車速を検出する自車速検出手段と、
先行車と自車の相対速度を検出する相対速度検出手段と、
目標車間距離と車間距離検出値と相対速度検出値とに基づいて目標車速を演算する目標車速演算手段と、
自車速検出値を目標車速に一致させるように車両の制駆動力を制御する車速制御手段と、
先行車の入れ替わりを検出する先行車入れ替わり検出手段とを備えた先行車追従制御装置であって、
先行車に接近するときの加速度を第1の制限値以下に制限しながら追従制御を行う第1の追従制御モードと、先行車に接近するときの加速度を前記第1の制限値よりも低い第2の制限値以下に制限しながら追従制御を行う第2の追従制御モードとを有し、前記先行車入れ替わり検出手段で先行車の入れ替わりが検出されると、前記第1の追従制御モードから前記第2の追従制御モードへ切り換える追従制御モード切換手段を備えることを特徴とする先行車追従制御装置。 - 請求項1に記載の先行車追従制御装置において、
先行車に接近するときの相対速度検出値が大きいほど前記第2の加速度を小さくすることを特徴とする先行車追従制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の先行車追従制御装置において、
先行車に接近するときの相対速度検出値が大きいほど前記第2の追従制御モードにおける目標車速の上限値を低くすることを特徴とする先行車追従制御装置。 - 請求項1〜3のいずれかの項に記載の先行車追従制御装置において、
前記追従モード切換手段は、前記目標車速の変化量に制限値を与えることによって、先行車に接近するときの加速度を前記第1の制限値または前記第2の制限値以下に制限することを特徴とする先行車追従制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13059298A JP3675168B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 先行車追従制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13059298A JP3675168B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 先行車追従制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11321378A JPH11321378A (ja) | 1999-11-24 |
JP3675168B2 true JP3675168B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=15037901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13059298A Expired - Fee Related JP3675168B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 先行車追従制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3675168B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5607135B2 (ja) * | 2012-12-13 | 2014-10-15 | ダイハツ工業株式会社 | 先行車発進報知装置 |
JP6318757B2 (ja) * | 2014-03-24 | 2018-05-09 | 株式会社デンソー | ナビゲーション装置及び車両制御システム |
JP7139593B2 (ja) | 2017-11-08 | 2022-09-21 | いすゞ自動車株式会社 | 走行制御装置、車両、および走行制御方法 |
JP7250624B2 (ja) * | 2019-06-06 | 2023-04-03 | 日産自動車株式会社 | 車両の走行制御方法及び走行制御装置 |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP13059298A patent/JP3675168B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11321378A (ja) | 1999-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3651259B2 (ja) | 先行車追従制御装置 | |
JP3788240B2 (ja) | 車両用追従走行制御装置 | |
JP4740684B2 (ja) | 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 | |
JP2015051716A (ja) | 車両走行制御装置 | |
JP2000135934A (ja) | 先行車追従制御装置 | |
JP3518286B2 (ja) | 先行車追従制御装置 | |
JP2000335276A (ja) | 先行車追従制御装置 | |
WO2007111267A1 (ja) | 車両走行制御装置および車両走行制御方法 | |
CN104843008A (zh) | 车辆驾驶控制设备 | |
JPH10338055A (ja) | 車両用追従走行制御装置 | |
US6865471B2 (en) | Method and apparatus for controlling vehicle cruise | |
JP3675168B2 (ja) | 先行車追従制御装置 | |
JP2000355231A (ja) | 先行車追従制御装置 | |
JP2002067734A (ja) | 車両用追従走行制御装置 | |
JP2001001789A (ja) | 車間距離制御装置 | |
JP2006088771A (ja) | 走行制御装置 | |
JP3649108B2 (ja) | 車両用追従走行制御装置 | |
JP2000118369A (ja) | 車両用走行制御装置 | |
JP3677959B2 (ja) | 先行車追従制御装置 | |
JPH1120503A (ja) | 先行車追従制御装置 | |
JP3814997B2 (ja) | 先行車追従制御装置 | |
JP2000071807A (ja) | 先行車追従制御装置 | |
JP3531447B2 (ja) | 先行車追従制御装置 | |
JP3233122B2 (ja) | 車間距離調整機能を備えた定速走行制御装置 | |
JP3033354B2 (ja) | 車間距離調整機能を備えた定速走行装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040511 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040709 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050425 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |