JPH1120503A - 先行車追従制御装置 - Google Patents

先行車追従制御装置

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JPH1120503A
JPH1120503A JP9178308A JP17830897A JPH1120503A JP H1120503 A JPH1120503 A JP H1120503A JP 9178308 A JP9178308 A JP 9178308A JP 17830897 A JP17830897 A JP 17830897A JP H1120503 A JPH1120503 A JP H1120503A
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JP
Japan
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vehicle
distance
inter
target
speed
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Application number
JP9178308A
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English (en)
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Junji Tsutsumi
淳二 堤
Akira Higashimata
章 東又
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1120503A publication Critical patent/JPH1120503A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K31/00Vehicle fittings, acting on a single sub-unit only, for automatically controlling vehicle speed, i.e. preventing speed from exceeding an arbitrarily established velocity or maintaining speed at a particular velocity, as selected by the vehicle operator
    • B60K31/0008Vehicle fittings, acting on a single sub-unit only, for automatically controlling vehicle speed, i.e. preventing speed from exceeding an arbitrarily established velocity or maintaining speed at a particular velocity, as selected by the vehicle operator including means for detecting potential obstacles in vehicle path

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自車より速い速度で走行している車両を目標
車間距離より短い車間距離で新たに先行車として認識し
た場合に、自車を減速させずに車間距離をその目標値ま
でスムーズに変える。 【解決手段】 自車速検出値Vよりも速い車両を目標車
間距離L*よりも短い車間距離で新たに先行車として認
識した場合に、目標車間距離L*、車間距離検出値Lお
よび相対速度検出値ΔVに基づいて、自車を減速させず
に車間距離を目標車間距離L*とするための目標車速V*
を演算し、自車速検出値Vが目標車速V*となるように
駆動装置、変速装置および制動装置を制御する。これに
より、自車速検出値Vよりも速い車両を目標車間距離L
*よりも短い車間距離で新たに先行車として認識した場
合に、自車を減速させずに車間距離を目標車間距離L*
までスムーズに変えることができ、先行車変更時に乗員
に違和感を与えるようなことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先行車を認識して
一定の車間距離を保ちつつ追従する先行車追従制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】追従走行中の先行車を追い
越すため、追い越し車線へ車線変更して自車よりも速い
車両の後へついた場合に、車線変更直後の車間距離を新
たな目標車間距離として設定し、追い越し終了後は通常
の目標車間距離になるように車間距離を順次戻していく
先行車追従制御装置が提案されている。
【0003】しかし、上述した従来の先行車追従制御装
置では、車線変更直後は先行車が自車よりも速いため、
車間距離は新たに変更した目標車間距離より徐々に広が
る。ここで目標車間距離に一致させるには、いったん先
行車よりも速い速度で追いかけた後に先行車の速度に戻
るという動作をするため、乗員に違和感を与える。ま
た、自車速が先行車の車速を超えないように制御する
と、先行車との車間距離が目標車間距離にならず定常偏
差が残る。上記の従来装置によれば、追い越し終了後、
通常の目標車間距離へ順次戻していくようにしているた
め、最終的には車間距離に定常偏差が残らなくなるが、
そのためいったん先行車と同じ速度で走行した状態から
減速動作に入らなければならず、結果的に乗員へ違和感
を与える。
【0004】本発明の目的は、自車より速い速度で走行
している車両を目標車間距離より短い車間距離で新たに
先行車として認識した場合に、自車を減速させずに車間
距離をその目標値までスムーズに変えるようにした先行
車追従制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1の発明は、自車速を検出する自車速検
出手段と、先行車との車間距離を検出する車間距離検出
手段と、先行車と自車の相対速度を検出する相対速度検
出手段と、目標車間距離、車間距離検出値および相対速
度検出値に基づいて車間距離を目標車間距離とするため
の目標車速を演算する目標車速演算手段と、自車速検出
値が目標車速となるように駆動装置、変速装置および制
動装置を制御する車速制御手段とを備えた先行車追従制
御装置であって、目標車速演算手段は、自車速検出値よ
りも速い車両を目標車間距離よりも短い車間距離で新た
に先行車として認識した場合に、自車を減速させずに車
間距離を目標車間距離とするための目標車速を演算す
る。 (2) 請求項2の先行車追従制御装置は、目標車速演
算手段によって、目標車間距離と車間距離検出値との偏
差に第1のゲインを乗じた値と、相対速度検出値に第2
のゲインを乗じた値との線形結合を含む形で目標車速を
演算するようにしたものである。 (3) 請求項3の先行車追従制御装置は、目標車速演
算手段によって、自車速検出値よりも速い車両を目標車
間距離よりも短い車間距離で新たに先行車として認識し
た場合は、先行車追従制御の応答特性が遅くなるように
第1のゲインおよび第2のゲインを変更するようにした
ものである。 (4) 請求項4の先行車追従制御装置は、目標車速演
算手段によって、自車速検出値よりも速い車両を目標車
間距離よりも短い車間距離で新たに先行車として認識
し、第1のゲインおよび第2のゲインを変更した場合
に、車間距離と目標車間距離との偏差が所定値以下にな
ったら第1のゲインおよび第2のゲインを元の値に戻す
ようにしたものである。
【0006】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明によれば、自車速検出値よりも
速い車両を目標車間距離よりも短い車間距離で新たに先
行車として認識した場合に、自車を減速させずに車間距
離を目標車間距離までスムーズに変えることができ、先
行車変更時に乗員に違和感を与えるようなことがない。 (2) 請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加
え、先行車との相対速度を考慮した目標車速を算出で
き、追従過程における相対速度が過大または過小になる
ようなことがなく、車間距離をその目標値に収束させる
ことができる。また、簡単な制御系の構成で実現でき、
チューニング工数を削減できる上に、チューニング結果
が調整者の個人差により影響を受けない。 (3) 請求項3の発明によれば、請求項1と同様な効
果が得られる。 (4) 請求項4の発明によれば、追従制御の応答特性
を遅くしたままにすると、先行車が減速した時や先行車
と自車との間に他車が割り込んできた時などに応答(減
速)が遅くなり過ぎるおそれがあるが、車間距離偏差が
所定値以下になったら追従制御の応答特性を元の速い応
答に戻すので、先行車追従制御の応答特性を遅くするこ
とによる不具合を避けることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は一実施の形態の構成を示す
図である。車間距離センサーヘッド1は、レーザー光を
掃射して先行車からの反射光を受光するレーダー方式の
センサーヘッドである。なお、電波や超音波を利用して
車間距離を計測してもよい。車速センサー2は変速機の
出力軸に取り付けられ、その回転速度に応じた周期のパ
ルス列を出力する。スロットルアクチュエータ3は、ス
ロットル開度信号に応じてスロットルバルブを開閉し、
エンジンの吸入空気量を変えてエンジン出力を調節す
る。自動変速機4は、車速とスロットル開度に応じて変
速比を変える。制動装置6は車両に制動力を発生させる
装置である。
【0008】追従制御コントローラー5はマイクロコン
ピュータとその周辺部品を備え、車間距離と車速の検出
値に基づいて目標車速を求め、スロットルアクチュエー
タ3、自動変速機4および制動装置6を制御する。
【0009】追従制御コントローラー5は、マイクロコ
ンピュータのソフトウエア形態により図2に示す制御ブ
ロック11、21、50、51を構成する。測距信号処
理部11は、車間距離センサーヘッド1によりレーザー
光を掃射してから先行車の反射光を受光するまでの時間
を計測し、先行車との車間距離を演算する。なお、前方
に複数の先行車がいる場合は追従すべき先行車を特定し
て車間距離を演算する。この先行車の選択方法について
はすでに公知であるから説明を省略する。車速信号処理
部21は、車速センサー2からの車速パルスの周期を計
測し、自車両の速度を検出する。
【0010】先行車追従制御部50は、相対速度演算部
501、車間距離制御部502および目標車間距離設定
部503を備え、車間距離Lと自車速Vとに基づいて目
標車間距離L*と目標車速V*を演算する。相対速度演算
部501は、測距信号処理部11により検出された車間
距離Lに基づいて先行車との相対速度ΔVを演算する。
車間距離制御部502は、相対速度ΔVを考慮して車間
距離Lを目標車間距離L*に一致させるための目標車速
*を演算する。目標車間距離設定部503は、先行車
の車速Vtまたは自車速Vに応じた目標車間距離L*を設
定する。
【0011】また、車速制御部51は、自車速Vが目標
車速V*となるようにスロットルアクチュエータ3のス
ロットル開度と、自動変速機4の変速比と、制動装置6
の制動力を制御する。
【0012】図3〜図7により、測距信号処理部11と
先行車追従制御部50の詳細を説明する。まず、先行車
との相対速度の演算方法について説明する。相対速度Δ
Vは、図3、図4に示すように、測距信号処理部11で
演算された先行車までの車間距離Lを入力とし、バンド
パスフィルターあるいはハイパスフィルターを用いて近
似的に求めることができる。例えば、バンドパスフィル
ターは数式1に示す伝達関数で実現できる。
【数1】F(s)=ωc2s/(s2+2ζωcs+ωc2) ただし、ωc=2πfc、sはラプラス演算子である。数
式1のフィルター伝達関数の分母のカットオフ周波数f
cは、車間距離Lに含まれるノイズ成分の大きさと、短
周期の車体前後G変動の許容値より決定する。
【0013】次に、車間距離を目標車間距離に保ちつ
つ、先行車に追従するための制御則について説明する。
基本的な制御系の構成は、図2に示すように先行車追従
制御部50と車速制御部51をそれぞれ独立に備える。
先行車追従制御部50の出力は目標車速(車速指令値)
*であり、車間距離を直接に制御する構成としていな
い。
【0014】先行車追従制御部50の車間距離制御部5
02は、車間距離Lと相対速度ΔVとに基づいて、車間
距離Lを目標値L*に保ちながら先行車に追従走行する
ための目標車速V*を演算する。具体的には、図5に示
すように、目標車間距離L*と実車間距離Lとの偏差
(L*−L)に制御ゲインfdを掛けたものと、相対速度
ΔVに制御ゲインfvを掛けたものの線形結合を含む構
成で算出する。
【数2】ΔV*=fd(L*−L)+fv・ΔV, V*=VT−ΔV* ここで、VTは先行車の車速である。制御ゲインfdおよ
びfvは、先行車に対する追従制御性能を決めるパラメ
ーターである。このシステムは2個の目標値(車間距離
と相対速度)を1個の入力(目標車速)で制御する1入
力2出力系であることから、制御法として状態フィード
バック(レギュレーター)を用いて制御系を設計する。
【0015】以下、制御系設計の手順を説明する。シス
テムの状態変数x1、x2を次式で定義する。
【数3】x1=VT−V, x2=L*−L また、制御入力(コントローラーの出力)をΔV*とし
て次式で定義する。
【数4】ΔV*=VT−V* 車間距離Lは次式で与えられる。
【数5】L=∫(VT−V)dt+Lo
【0016】車速サーボ系は線形伝達関数、例えば次式
のように目標車速V*に対して実車速Vが一時遅れで近
似的に表現できる。
【数6】 先行車車速VTを一定と仮定すると、数式3、4および
6より、
【数7】 さらに、目標車間距離L*を一定とすると、数式3およ
び5より、
【数8】x2=−(VT−V)=−x1 したがって、システムの状態方程式は以下のように記述
できる。
【数9】
【0017】制御入力uを次式で与える。
【数10】u=FX, F=[fv fd] 状態フィードバックが施された全体システムの状態方程
式は次式で表わされる。
【数11】 A’=A+BFとすると、
【数12】 したがって、全体システムの特性方程式は次のように導
かれる。
【数13】
【0018】車速制御部の車速サーボ系は近似的に線形
伝達関数で表現でき、この伝達特性に基づき車間距離L
が目標値L*へ、相対速度ΔVが0へそれぞれ収束する
収束特性が設計者の意図する特性となるように制御ゲイ
ンfd、fvを設定する。例えば、車速サーボ系の時定数
τvを0.5(sec)、極配置法により先行車追従制御系
の極(目標値)を−0.14±0.14j(ωn=0.
2、ζ=0.7)とおくと、制御ゲインfd、fvは次の
ようになる。
【数14】s2+2ζωns+ωn2=s2+0.28s+
0.04=0 数式13、14により、
【数15】 (1−fv)/τv=2−2・fv=0.28, fd/τv=2・fd=0.04 したがって、制御ゲインfd、fvは次のように求まる。
【数16】fv=0.86, fd=0.02
【0019】この実施の形態では、相対速度ΔVが先行
車と自車の車速差であることから、先行車車速VTを自
車速Vと車間距離データから得られた相対速度ΔVを用
いて算出する(図6参照)。
【数17】VT=V+ΔV したがって、この場合の目標車速V*は数式2および1
7から次のようになる。
【数18】V*=V−fd(L*−L)+(1−fv)ΔV
【0020】一方、目標車間距離L*は接近警報などで
用いられる車間時間という概念を用いて設定してもよい
が、ここでは制御の収束性にまったく影響を及ぼさない
という観点から先行車の車速VTの関数とする。数式1
7で定義した先行車の車速VTを用いて、
【数19】L*=a・VT+Lo=a(V+ΔV)+Lo と設定する。ここで、Loは車間距離の初期値である。
あるいは、先行車の車速VTを自車速Vと相対速度ΔV
から演算した値を用いると、相対速度検出値に重畳され
るノイズの影響を受けるため、図7に示すように自車速
Vの関数とする。例えば、次式に示すように設定する。
【数20】L*=a・V+Lo
【0021】図8は一実施の形態の先行車追従制御を示
すフローチャートである。追従制御コントローラー5は
所定の時間間隔でこの制御を実行する。ステップ1にお
いて、割り込み/車線変更などによって先行車が変った
かどうかを判断する。先行車変更の場合はステップ2へ
進み、先行車車速VTと自車速Vの比較を行なう。先行
車車速VTが速い場合はステップ3へ進み、通常の制御
ゲインfd、fvで演算した結果が減速を必要とするかど
うか、すなわち算出した目標車速V*が現在の自車速V
より小さいかどうかを判断する。減速する場合にはステ
ップ4へ進み、制御ゲインfd、fvを変更するフラグを
セットする。一方、減速しない場合には制御ゲインf
d、fvを変更せず、ステップ10へ進む。
【0022】ステップ2で自車速Vが先行車車速VTよ
り速い場合は、ステップ5で制御ゲイン変更フラグの状
態を確認する。ゲイン変更フラグがセットされている場
合はステップ6へ進み、ゲイン変更フラグをクリヤす
る。すなわち、自車速Vが先行車車速VTより速い場合
は制御ゲインを変更しない。
【0023】ステップ1で追従している先行車が変更さ
れなかった場合には、ステップ7でゲイン変更フラグの
状態を確認する。ゲイン変更フラグがセットされている
場合はステップ8へ進み、現在の車間距離Lが目標車間
距離L*の1/2に達したかどうかを確認する。車間距
離Lが目標車間距離L*の1/2に達した場合はステッ
プ9へ進み、ゲイン変更フラグをクリヤする。これによ
り、遅い応答となっていた制御ゲインが通常のゲインに
戻って応答が速くなるため、目標車間距離L*になるま
での時間が短縮され、先行車の車速VTが変った場合な
どの応答遅れが防止される。
【0024】ステップ10において、これまでセットま
たはクリヤしたゲイン変更フラグの状態を確認する。ゲ
イン変更フラグがクリヤされている場合はステップ11
へ進み、通常の制御ゲインfd、fvを設定する。一方、
ゲイン変更フラグがセットされている場合はステップ1
2へ進み、遅い収束特性の制御ゲインfd、fvを設定す
る。
【0025】次に、この実施の形態による実際の動作例
を説明する。今、通常の制御ゲインfd、fvを用いて追
従制御を行なっている時に、車速変更などによって自車
より速い車両を目標車間距離より短い車間距離で新たに
先行車として認識した場合を想定する。目標応答ωn=
0.5(rad/sec)、ζ=1.0、車速サーボ系の時定
数τv=0.5として、数式14、15と同様に制御ゲ
インfd、fvを演算すると、fd=0.125、fv=
0.5となる。先行車車速VT=120km/h、自車
速V=100km/h、目標車間距離L*=50m、自
車より速い車両を目標車間距離より短い車間距離で新た
に先行車とした後の車間距離L=15mとすると、先行
車変更後の目標車速V*は数式18により94.3km
/hとなり、自車より速い車両を目標車間距離より短い
車間距離で新たに先行車としたことにより、自車速Vが
100km/hから94.3km/hへ減速してしま
う。
【0026】そこで、この実施の形態では、自車より速
い車両を目標車間距離より短い車間距離で新たに先行車
として認識した場合に、制御ゲインfd、fvを変更して
先行車追従制御の応答特性を遅くし、先行車変更後の減
速の発生をなくして乗員に違和感を与えないようにす
る。すなわち、先行車変更後に目標応答ωn=0.31
7(rad/sec)、ζ=1.0、車速サーボ系の時定数τv
=0.5とすると、制御ゲインはfd=0.0502、
fv=0.683となる。この結果、自車より速い車両
を目標車間距離より短い車間距離で新たに先行車として
認識しても、数式18による目標車速V*が100km
/hとなる。つまり、応答ωnを0.5から0.317
へ変更することによって、先行車変更後も減速せずに走
行することができる。
【0027】この実施の形態では、先行車車速VT=1
20km/h、自車速V=100km/h、目標車間距
離L*=50m、自車より速い車両を目標車間距離より
短い車間距離で新たに先行車とした後の車間距離L=1
5mの場合に、減速が発生しないような応答ωnを設定
したので、先行車変更後の車間距離Lが15mより短い
場合には減速が発生することになる。しかし、この場合
の減速は追従制御の応答特性を変更しない場合に比べて
緩やかであり、乗員に違和感を与える程度のものではな
い。なお、応答特性をより遅く設定することによって減
速が発生しないようにすることもでき、追従制御の応答
特性を変えることによって乗員の好みに応じた追従制御
特性とすることができる。
【0028】ところが、追従制御の応答特性を遅くした
ままにすると、先行車が減速した時や先行車と自車との
間に他車が割り込んできた時などの応答(減速)が遅く
なり過ぎるおそれがある。そこで、車間距離Lが目標車
間距離L*の1/2になったら制御ゲインfd、fvを変
更し、追従制御の応答特性を通常の応答特性に戻す。こ
れにより、先行車追従制御の応答特性を遅くすることに
よる不具合を避けることができる。
【0029】図9、図10はこの実施の形態のシミュレ
ーション結果を示す図であり、図9は追従制御の応答特
性を変更しない場合(従来装置と同様)を示し、図10
は応答特性を変更する場合を示す。このシミュレーショ
ンは自車速100km/h、車間距離50mで追従走行
している状態から、自車速よりも速い車速120km/
hで走行中の車両の後方15mに車線変更した場合を想
定したものである。図9に示す追従制御の応答特性を変
更しない場合の制御定数は、目標応答ωn=0.5(rad
/sec)、ζ=1.0、車速サーボ系の時定数τv=0.
5、フィードバックゲインfd=0.125、fv=0.
5である。また、図10に示す追従制御の応答特性を変
更する場合の、車線変更後の制御定数は、目標応答ωn
=0.317(rad/sec)、ζ=1.0、車速サーボ系
の時定数τv=0.5、フィードバックゲインfd=0.
0502、fv=0.683である。これらのシミュレ
ーション結果から、自車より速い車両を目標車間距離よ
り短い車間距離で新たに先行車として認識した場合に、
先行車変更後の追従制御の応答特性を変更することによ
って、先行車変更後も減速せずに変更後の先行車に追従
できることがわかる。
【0030】このように、自車より速い車両を目標車間
距離より短い車間距離で新たに先行車として認識した場
合は、車間距離が目標値に収束する追従制御の応答特性
を通常の応答特性より遅く設定し、さらに車間距離と目
標車間距離との偏差が所定値以下になったら通常の応答
特性に戻すようにしたので、自車より速い車両を目標車
間距離より短い車間距離で新たに先行車とした場合で
も、いったん減速するようなことがなく、先行車変更後
の車間距離を目標値までスムーズに変えることができ
る。
【0031】以上の一実施形態の構成において、車速セ
ンサー2および車速信号処理部21が自車速検出手段
を、車間距離センサーヘッド1および測距信号処理部1
1が車間距離検出手段を、相対速度演算部501が相対
速度検出手段を、先行車追従制御部50が目標車速演算
手段を、車速制御部51が車速制御手段をそれぞれ構成
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 一実施の形態の制御系の構成を示すブロック
図である。
【図3】 測距信号処理部と先行車追従制御部の詳細を
説明するための図である。
【図4】 測距信号処理部と先行車追従制御部の詳細を
説明するための図である。
【図5】 測距信号処理部と先行車追従制御部の詳細を
説明するための図である。
【図6】 測距信号処理部と先行車追従制御部の詳細を
説明するための図である。
【図7】 測距信号処理部と先行車追従制御部の詳細を
説明するための図である。
【図8】 一実施の形態の先行車追従制御を示すフロー
チャートである。
【図9】 一実施の形態のシミュレーション結果を示す
図である。
【図10】 一実施の形態のシミュレーション結果を示
す図である。
【符号の説明】
1 車間距離センサーヘッド 2 車速センサー 3 スロットルアクチュエータ 4 自動変速機 5 追従制御コントローラー 6 制動装置 11 距離信号処理部 21 車速信号処理部 50 先行車追従制御部 51 車速制御部 501 相対速度演算部 502 車間距離制御部 503 目標車間距離設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G08G 1/16 G08G 1/16 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車速を検出する自車速検出手段と、 先行車との車間距離を検出する車間距離検出手段と、 先行車と自車の相対速度を検出する相対速度検出手段
    と、 目標車間距離、車間距離検出値および相対速度検出値に
    基づいて車間距離を目標車間距離とするための目標車速
    を演算する目標車速演算手段と、 自車速検出値が目標車速となるように駆動装置、変速装
    置および制動装置を制御する車速制御手段とを備えた先
    行車追従制御装置であって、 前記目標車速演算手段は、自車速検出値よりも速い車両
    を目標車間距離よりも短い車間距離で新たに先行車とし
    て認識した場合に、自車を減速させずに車間距離を目標
    車間距離とするための目標車速を演算することを特徴と
    する先行車追従制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の先行車追従制御装置に
    おいて、 前記目標車速演算手段は、目標車間距離と車間距離検出
    値との偏差に第1のゲインを乗じた値と、相対速度検出
    値に第2のゲインを乗じた値との線形結合を含む形で目
    標車速を演算することを特徴とする先行車追従制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の先行車追従制御装置に
    おいて、 前記目標車速演算手段は、自車速検出値よりも速い車両
    を目標車間距離よりも短い車間距離で新たに先行車とし
    て認識した場合は、先行車追従制御の応答特性が遅くな
    るように前記第1のゲインおよび前記第2のゲインを変
    更することを特徴とする先行車追従制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の先行車
    追従制御装置において、 前記目標車速演算手段は、自車速検出値よりも速い車両
    を目標車間距離よりも短い車間距離で新たに先行車とし
    て認識し、前記第1のゲインおよび前記第2のゲインを
    変更した場合に、車間距離と目標車間距離との偏差が所
    定値以下になったら前記第1のゲインおよび前記第2の
    ゲインを元の値に戻すことを特徴とする先行車追従制御
    装置。
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