JP3674706B2 - テレビジョンおよびテレビジョンキャビネット - Google Patents

テレビジョンおよびテレビジョンキャビネット Download PDF

Info

Publication number
JP3674706B2
JP3674706B2 JP2003426732A JP2003426732A JP3674706B2 JP 3674706 B2 JP3674706 B2 JP 3674706B2 JP 2003426732 A JP2003426732 A JP 2003426732A JP 2003426732 A JP2003426732 A JP 2003426732A JP 3674706 B2 JP3674706 B2 JP 3674706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
notch
cord
television
connecting cord
rib
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003426732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005191611A (ja
Inventor
桂吾 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2003426732A priority Critical patent/JP3674706B2/ja
Publication of JP2005191611A publication Critical patent/JP2005191611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3674706B2 publication Critical patent/JP3674706B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

本発明は、テレビジョンおよびテレビジョンキャビネットに関し、特に、内部に配線される接続用コードを所定の位置に固定するテレビジョンおよびテレビジョンキャビネットに関する。
従来のテレビジョンの組立て作業は、図11の(1)〜(3)に示す手順で行っていた。すなわち、テレビジョンキャビネットのうちフロントキャビネット110の内部にCRT装置120を配設するために、先ず、同フロントキャビネット110をその前面111が下を向くように倒す。そして、かかるフロントキャビネット110に対して上方からCRT装置120を降下させ、同CRT装置120の画像表示面121がフロントキャビネット110の前面111の開口111aを介して外部に向くようにフロントキャビネット110内部に配設していた。
また、従来技術として、スピーカを結合したキャビネットと、一端が上記スピーカに接続されて上記キャビネット外へ引き出されるとともに他端にコネクタを備えた接続用コードからなり、同コネクタを収納するための凹部をキャビネットの外壁に設けたスピーカ装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1においては、接続用コードの他端に接合されたコネクタを上記凹部にはめ込んで収容する。
さらに、他の従来技術として、スピーカフレームもしくはスピーカを装着するブラケットの根元部近傍にコード固定部を設けたスピーカ装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2においては、上記固定部によってコードを固定し、コードの引き回しの自由度を確保している。
さらに、他の従来技術として、スピーカとプリント配線基板とを接続する配線コードを、プリント基板から植立するクランパによってばらつかないように中間部を束ね、同配線コードを空中で固定したテレビジョン受像機が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平8‐65782号公報 特開平10‐23585号公報 特開2002‐33977号公報
上記従来の組立て作業においては、フロントキャビネット110を倒した際に、既に同フロントキャビネット110内部の所定位置に配設されているスピーカ130等から延出する接続用コード131が下方に垂れ下がってしまう。その結果、CRT装置120を降下させた際に接続用コード131とCRT装置120とが接触し、接続用コード131が降下していくCRT装置120に引きずられてしまうことがあった。そして、接続用コード131がCRT装置120とフロントキャビネット110との間に巻込まれ、CRT装置120がフロントキャビネット110内に配設されたときに、接続用コード131の先端部であるコネクタ131aが上記前面111の開口111aから外部に出てしまうという不都合も生じ得た。かかる場合には、もう一度CRT装置120の設置作業をやり直す必要があり、製品組立ての作業が大幅に遅延していた。
また、接続用コード131がCRT装置120とフロントキャビネット110との間に巻込まれないまでも、上記作業中において接続用コード131は全く拘束されていないため、コネクタ131aの位置もフロントキャビネット110内において全く自由となる。コネクタ131aの位置が組立て作業中の製品毎に違うため、同コネクタ131aを基板などの他の部品と接続させる作業の度に、フロントキャビネット110内の何処かから同コネクタ131aを探し出す必要が生じ、製品組立ての作業効率を悪化させていた。さらに、CRT装置120と同コネクタ131aとが接触することにより、同コネクタ131aに不要な負荷を与えてしまうことがあった。
さらに、上記特許文献1においては、コネクタは同凹部によって確実に保持されるため、テレビジョンの組立て作業においてコネクタを基板などに接続する際に同コネクタを外す作業が面倒となる。
さらに、上記特許文献2においては、スピーカのブラケットの根元近傍においてコードを固定しているためコードの大部分は自由度が高い。よって、テレビジョンの組立て作業において、コードがCRT装置とテレビジョンキャビネットとの間に巻込まれることを、確実に防ぐことはできなかった。
さらに、特許文献3に記載の従来技術においては、クランパは基板上に植立しているため、基板の取付け作業前においては、配線コードを固定することはできなかった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、テレビジョンの組立て作業において内部に配線される接続用コードが邪魔にならず、かつ、同接続用コードへの不要な負荷を禁止し、さらに、同接続用コードの他の電子部品への接続作業を容易にするテレビジョンおよびテレビジョンキャビネットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、本体前面に形成された略矩形の開口及び長手方向が同本体の前後方向を向くように同本体の底面内側上において略垂直に立設されたリブを有するテレビジョンキャビネットと、上記テレビジョンキャビネット内部の所定位置に配設され、かつ先端にコネクタを備える所定長さの接続用コードを延出するスピーカと、上記テレビジョンキャビネット内部において画像表示面を上記開口を介して外部に露出させて配設されるCRT装置と、上記接続用コードを介して上記スピーカと接続する所定の電子部品を実装するとともに上記底面内側上の所定位置に配設される基板とを備えるテレビジョンにおいて、上記リブは、上記底面の後端から所定距離内にある部位に、上記接続用コードが上記電子部品に未接続の状態において、同接続用コード上の部位であって上記コネクタから一定範囲内の長さ位置にある部位を引掛けて固定するための第一切欠部を有するとともに、第一切欠部よりも上記前面に近い部位に、上記接続用コードが上記電子部品に接続されるとともに上記基板が上記底面内側上の所定位置に配設された状態において、上記接続用コードの中途部位を引掛けて略固定状態とするための第二切欠部を有し、上記第一切欠部及び第二切欠部は、夫々上記リブの高さ方向に段差を設けた部位の各段の接続部分において上記前面に向かう方向に切欠状に形成され、第一切欠部は切欠状部位の最深部に近付くほどに空間が狭小となる構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、テレビジョンは、テレビジョンキャビネットと、同テレビジョンキャビネット内の各所定位置に配設されるスピーカと、CRT装置と、基板とを備える。スピーカは先端にコネクタを備える所定長さの接続用コードを延出しており、上記基板が所定位置に配設される際に、同接続用コードを介して、スピーカと基板に実装された所定の電子部品とが接続される。CRT装置は、テレビジョンキャビネットの前面に形成された略矩形の開口を介して画像表示面が外部に露出するように配設され、上記基板は、テレビジョンキャビネットの底面内側上の所定位置に配設される。また、テレビジョンキャビネットの底面内側上には、略垂直に立設されたリブが、その長手方向が同テレビジョンキャビネットの前後方向を向くように備えられている。
ここで、従来のテレビジョンの組立て作業では、上記スピーカから延出した接続用コードがテレビジョンキャビネット内において固定されていなかったために、CRT装置をテレビジョンキャビネット内に配設する際に、接続用コードがCRT装置とテレビジョンキャビネットとの間に巻込まれることがあった。そこで、上記リブは、上記底面の後端から所定距離内にある部位に、接続用コードが上記電子部品に未接続の状態において、接続用コード上の部位であって上記コネクタから一定範囲内の長さ位置にある部位を引掛けて固定するための第一切欠部を形成する。また、同第一切欠部は、リブの高さ方向に段差を設けた部位の各段の接続部分においてテレビジョンキャビネットの前面に向かう方向に切欠状に形成されている。
すなわち、接続用コードが上記電子部品に未接続の場合には、同接続用コードをリブの一部を切欠いて形成した第一切欠部に引掛けて固定しておく。この際、先端のコネクタから一定範囲内の長さ位置にある部位を第一切欠部によって固定するため、同コネクタの自由に動ける範囲は大きく制限される。その結果、CRT装置をテレビジョンキャビネット内に収容しようとするときにCRT装置とコネクタが接触することが避けられ、接続用コードがCRT装置に引きずられてCRT装置とテレビジョンキャビネットとの間に巻込まれることを防止できる。また、CRT装置とコネクタが接触しないことにより、コネクタに不要な負荷が与えられることも避けられる。
最終的に接続用コードは、そのコネクタにおいて上記電子部品と接続する必要があるため、第一切欠部に固定されるのはあくまで一時的な状態である。従って、第一切欠部は、CRT装置の設置作業中の衝撃等で外れない程度の強さで確実に接続用コードを固定でき、かつ、接続用コードを外す作業も簡単であることが望ましい。ここで、切欠状部位は、その最深部に近付くほどに空間が狭小となる形状であるため、接続用コードを空間の奥まで入れ込むように引掛ければ、容易にある程度の強さで接続用コードを固定できる。また、接続用コードは切欠状部位に引掛けられているだけなので、固定状態を解除するのも容易である。
さらに、第一切欠部は、様々な径の太さの接続用コードを固定できる。即ち、最深部に近付くほどに空間が狭小となる形状であるため、固定しようとする接続用コードの太さによってはそれ以上切欠状部位の奥には進めないという位置で、夫々の太さの接続用コードを固定することができる。
このように第一切欠部で接続用コードを固定しておけば、コネクタがテレビジョンキャビネット内の一定の位置にある状態を常に保つことができる。よって、コネクタと上記基板上の電子部品とを接続しようとする際に、同コネクタを探す必要がなくなり、同接続作業の効率が大幅に上がる。
上記リブの第一切欠部よりも上記前面に近い部位には、第二切欠部が形成されている。第二切欠部は、第一切欠部から接続用コードが外され、コネクタが上記電子部品に接続され、基板が上記底面内側上の所定位置に配設された状態において、接続用コードの中途部位を引掛けた状態で略固定する。第二切欠部も、第一切欠部と同様に、上記リブの高さに段差を設けた部位の各段の接続部分において上記前面に向かう方向に切欠状に形成されている。すなわち、接続用コードの中途部位を第二切欠部の切欠状部位に引掛けることにより、スピーカと上記電子部品とを接続した状態の接続用コードの動きを大きく制限する。その結果、テレビジョン内の他の部品に対する接続用コードの不要な接触を防ぐことができる。
請求項2にかかる発明は、先端にコネクタを備える所定長さの接続用コードを延出するスピーカと同接続用コードを介して同スピーカと接続する所定の電子部品を実装した基板とCRT装置とを本体内部の各所定位置に夫々配設するとともに、同本体の底面内側上に立設されたリブを備えるテレビジョンキャビネットであって、上記リブは、上記底面の後端から所定距離内にある部位に上記接続用コードを引掛けて固定するための第一切欠部を形成するとともに、上記第一切欠部よりも上記テレビジョンキャビネットの前面に近い部位に上記接続用コードを引掛けて略固定状態とするための第二切欠部を形成する構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、テレビジョンキャビネット内部の所定位置には、スピーカと、同スピーカと接続用コードを介して接続する所定の電子部品を実装した基板と、CRT装置とが配設される。また、テレビジョンキャビネットの底面内側上にはリブが立設されている。ここで、第一切欠部は、接続用コードを引掛けて固定することができる。 第一切欠部によって接続用コードを固定しておけば、CRT装置の設置作業において同接続用コードが邪魔にならない。よって、テレビジョンキャビット内に配設されるCRT装置に引きずられ、テレビジョンキャビットとCRT装置との間に同接続用コードが巻込まれるという不都合を回避できる。また、第一切欠部は、上記リブにおいて、上記底面の後端から所定距離内にある部位に形成されているため、テレビジョンキャビネットの後方から組立て作業を行う場合に、接続用コードを固定しやすい。
第二切欠部は、同接続用コードを引掛けて略固定状態とすることができる。ここで、テレビジョンキャビネット内において、接続用コードを第二切欠部によって略固定状態に保持すれば、他の部品に接続用コードが不必要に接触してしまうことを防ぐことができる。また、第二切欠部は、上記リブにおいて、第一切欠部よりも上記テレビジョンキャビネットの前面に近い部位に形成されている。よって、第一切欠部による固定を解除し、第二切欠部による略固定状態に切換えることで、接続用コードをテレビジョンキャビネットの前面により近い位置で保持できると同時に、接続用コードが第二切欠部よりもテレビジョンキャビネットの前面に近い位置に移動してしまうことを防ぐことができる。
請求項3にかかる発明は、上記請求項2に記載のテレビジョンキャビネットにおいて、上記第一切欠部は、上記接続用コードが上記電子部品と未接続の状態において上記接続用コードを固定し、上記第二切欠部は、上記接続用コードが上記電子部品に接続された状態において上記接続用コードを略固定状態とする構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、接続用コードが上記電子部品と未接続状態の場合に、第一切欠部によって接続用コードを固定する。その結果、CRT装置をテレビジョンキャビネット内に配設するときに、基板上の所定の電子部品とまだ接続されていない接続用コードにおいて、先端のコネクタがCRT装置に接触したり、CRT装置に引きずられ、テレビジョンキャビットとCRT装置との間に同接続用コードが巻込まれてしまうという不都合を回避できる。
このように、上記底面の後端から所定距離内にある第一切欠部で接続用コードを固定しておけば、コネクタが上記底面の後端付近にある状態を常に保つことができる。よって、コネクタと基板上の電子部品とを接続しようとする際に、同コネクタを探す必要がなくなり、同接続作業の効率が大幅に上がる。また、第二切欠部が、上記電子部品に接続された状態の接続用コードを略固定状態とすることにより、スピーカと上記電子部品とを接続する接続用コードの、他の部品に対する不要な接触を防止できる。
請求項4にかかる発明は、上記請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョンキャビネットにおいて、上記第一切欠部は、上記接続用コード上の部位のうち上記コネクタから一定範囲内の長さ位置にある部位を固定する構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、第一切欠部は、接続用コード上の部位のうち先端のコネクタから一定範囲内の長さ位置にある部位を固定する。ここで、テレビジョンキャビネット内に配設されたスピーカから接続用コードを上記リブの方向に対してほぼ撓まないようにひきつけ、接続用コード上のコネクタから一定範囲内の部位でなければ届かない上記リブ上の部位に第一切欠部を形成する。このようにすれば、必然的に接続用コード上の部位のうち先端のコネクタから一定範囲内の長さ位置にある部位のみを第一切欠部に引掛けて固定することができる。そして、上記一定範囲をコネクタの近傍とすれば、同コネクタの動きは殆ど制限され、同コネクタのCRT装置との接触や、CRT装置とテレビジョンキャビネットとの間に接続用コードが巻込まれるといった不都合を確実に防止できる。
請求項5にかかる発明は、上記請求項2〜請求項4のいずれかに記載のテレビジョンキャビネットにおいて、上記第一切欠部及び第二切欠部は、夫々上記リブの高さ方向に段差を設けた部位の各段の接続部分において上記前面に向かう方向に切欠状に形成される構成としてある。
上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、上記第一切欠部及び第二切欠部は、夫々上記リブの高さ方向に段差を設けた部位に形成されている。段差を設けた各部位の各段の接続部分に切欠状の部位を形成し、夫々第一切欠部、第二切欠部としている。各切欠状の部位は、その切欠の方向がテレビジョンキャビネットの前面方向を向いている。このような形状とすれば、テレビジョンキャビネットを前面が下を向くように倒した際、或いはテレビジョンキャビネットの後方から基板を所定位置に配設する際に、作業者は容易に第一切欠部又は第二切欠部に接続用コードを引掛けて固定することができる。
接続用コードが第一切欠部に固定されるのは一時的であるため、第一切欠部は、CRT装置の設置作業中に接続用コードが外れない程度の強さで確実に接続用コードを固定でき、かつ、接続用コードを外す作業も簡単であることが望ましい。さらに、固定しようとする接続用コードの径は一定であるとは限らないため、径の太さが異なる各接続用コードを夫々固定することが可能な形状であることが望ましい。そこで、請求項6にかかる発明は、上記請求項5に記載のテレビジョンキャビネットにおいて、上記第一切欠部は、切欠状部位の最深部に近付くほどに空間が狭小となる形状である構成としてある。
切欠状部位の最深部に近付くほどに空間が狭小となる形状とすれば、接続用コードを空間の奥まで入れ込むように引掛けることで、容易にある程度の強さで接続用コードを固定できる。また、接続用コードは切欠状部位に引掛けられているだけなので、固定状態を解除するのも容易である。加えて、固定しようとする接続用コードの径の太さに拘わらず、接続用コードを空間の奥まで入れ込んだ際に、それ以上切欠状部位の奥には進めないという位置で夫々の太さの接続用コードを固定することができる。
第一切欠部の具体的形状の例として、請求項7にかかる発明は、上記請求項6に記載のテレビジョンキャビネットにおいて、上記第一切欠部は、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち一方の側面が他方の側面に対して斜めに傾いている構成としてある。即ち、切欠状部位の最深部に近付くほどに空間が狭小となる形状の一例として、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち一方の側面が他方の側面に対して斜めに傾いている場合が考えられる。かかる形状とすれば、切欠状部位は空間が徐々に狭まっていくため、様々な径の接続用コードを夫々適切な位置で固定することができる。
第一切欠部の具体的形状の他の例として、請求項8にかかる発明のように、上記請求項6に記載のテレビジョンキャビネットにおいて、上記第一切欠部は、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち両方あるいは一方の側面が、最深部に近付くほどに他方の側面に対して階段状に接近する形状である構成としてもよい。すなわち、切欠状部位は奥に行くほどに空間の幅が段階的に狭まっていき、各側面は、相対する部位においては略平行となる。従って、ある太さの径の接続用コードを固定する際に、同接続用コードを両側から挟んで固定するのに最適な幅が形成されている部位を選択し、同接続用コードを固定すればよい。
請求項9にかかる発明は、上記請求項5〜請求項8のいずれかに記載のテレビジョンキャビネットにおいて、上記第二切欠部は、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち両方あるいは一方の側面上に突起体を設ける構成としてある。第二切欠部において、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち両方あるいは一方の側面上に突起体を設けることとすれば、第二切欠部に引掛けられた接続用コードに外力が与えられた場合でも、同突起体が接続用コードの周面に当接して抵抗となる。その結果、接続用コードは、第二切欠部によってより効果的にその動きが抑制される。
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、テレビジョンの組立て作業において、スピーカから延出した接続用コードがCRT装置とテレビジョンキャビネットとの間に巻込まれること及びCRT装置との接触による同接続用コードのコネクタへの不要な負荷を防止し、かつ、同接続用コードを基板上の電子部品に接続しやすく、基板がテレビジョンキャビネット内に配設された後には同接続用コードの他の部品への不要な接触を防ぐことが可能なテレビジョンを提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、接続用コードがCRT装置とテレビジョンキャビネットとの間に巻込まれること及びCRT装置との接触による同接続用コードのコネクタへの不要な負荷を防止し、かつ、テレビジョンキャビネット内における同接続用コードの他の部品への不要な接触を防ぐことが可能なテレビジョンキャビネットを提供することができる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、基板上の電子部品と未接続の場合の接続用コードおよび、同電子部品と接続した後の接続用コードを、テレビジョンキャビネット内において夫々適切に固定することができ、部品間の接続作業の効率も上がる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、接続用コードがCRT装置とテレビジョンキャビネットとの間に巻込まれること及びCRT装置との接触による同接続用コードのコネクタへの不要な負荷を確実に防止できる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、第一切欠部及び第二切欠部における接続用コードの固定作業が容易となる。
さらに、請求項6〜請求項8にかかる発明によれば、第一切欠部において、様々な太さの接続用コードを容易にかつ、ある程度の強度で固定することができ、さらに、固定状態を容易に解除することができる。
さらに、請求項9にかかる発明によれば、第二切欠部は接続用コードが動くことを効果的に抑制する。
図1は、本願発明にかかるテレビジョンの筺体となるテレビジョンキャビネット10を後方斜視図により示している。
同図においては、テレビジョンキャビネット10を構成するもののうち、フロントキャビネット20のみ示し、リアキャビネットは省略している。また、内部に収容される部品のうちスピーカ30以外のCRT装置40や基板50なども省略している。
フロントキャビネット20の前面21の略中央には、開口21aが形成されている。前面21の上下左右の縁部からは、後方に向かって側壁22が延設している。ここで、側壁22のうち前面21の下方縁部から延設しているものを、特に底面23と呼ぶ。
同図に示すように、フロントキャビネット20内の左右2箇所には、スピーカ30が設置されており、同スピーカ30からは、所定の長さを有する接続用コード31が延出している。また、接続用コード31の先端には、後述する基板50上に実装された電子部品51と接続するためのコネクタ31aが備えられている。
底面23の内側、即ち底面23上には、リブ24と基板支持部25とが略垂直に立設しており、リブ24及び基板支持部25は、その長手方向がフロントキャビネット20の前後方向を向いている。ここで、基板支持部25は一対で一枚の基板50を支持するものである。一対の基板支持部25の互いに向き合う側面上の同じ高さには、基板50の厚さ分の間隔で凹状にされたガイドレール25aが、基板支持部25の長手方向に夫々形成されている。すなわち、基板50は、左右の縁の上下をガイドレール25aに挟まれた状態で、基板支持部25の間を底面23の後端から前面21に向かう方向にスライドして設置される。
リブ24は、上記基板50が設置される予定の位置と、フロントキャビネット20内の左右位置に設置された各スピーカ30の位置との間に夫々立設される。即ち、リブ24は、一対の基板支持部25のうち右側に位置する基板支持部25と一対のスピーカ30のうち右側に位置するスピーカ30との間及び、一対の基板支持部25のうち左側に位置する基板支持部25と一対のスピーカ30のうち左側に位置するスピーカ30との間に夫々立設される
リブ24の縁部上には、第一切欠部24a及び第二切欠部24bが形成されている。第一切欠部24a及び第二切欠部24bは、いずれもリブ24の縁部上において高さ方向に段差を設けた部位に形成されており、高さの異なる縁部を接続する部分を、前面21の方向に向かって凹形状とした切欠となっている。かかる第一切欠部24a及び第二切欠部24bは、後述するように、テレビジョンの組立て作業の各段階で、接続用コード31を適宜固定する役割を果たす。本実施形態においては、第一切欠部24aを底面23の後端に近い位置に形成し、第二切欠部を、第一切欠部よりも前面21に近い位置に形成している。
図2は、フロントキャビネット20の内部にCRT装置40を設置する際の状態をフロントキャビネット20の側面から示した図である。
同図に示すように、CRT装置40をフロントキャビネット20の内部に設置する際には、フロントキャビネット20をその前面21が下を向くように倒しておく。そして、かかるフロントキャビネット20に対し、画像表示面41を下向きにした状態でCRT装置40を降下さる。そして、CRT装置40を、画像表示面41が開口21aを介して外部に露出するように、フロントキャビネット40内部の適切な位置に設置する。
本発明においては、同図に示すように、上記CRT装置40の設置作業の際に、接続用コード31をリブ24に形成された第一切欠部24aに引掛けて固定しておく。
図3は、第一切欠部24aに接続用コード31を固定した状態を拡大的に示している。
第一切欠部24aは、切欠状部位の奥に行くほどに空間が狭まっている。即ち、リブ24の高さ方向に空間を挟んで相対する側面24a1と側面24a2とが互いに平行ではなく、切欠状部位の最深部に向けて徐々に幅狭となっていく。同図においては、空間を挟んでリブ24の高さ方向の上方にある側面24a1が底面23に対して斜めに傾いている。従って、接続用コード31を固定する際に、切欠状部位の奥に接続用コード31を入れ込むように引掛ければ、接続用コード31は側面24a1及び側面24a2によってある程度の強さで挟まれた状態となる。その結果、接続用コード31は第一切欠部24aにおいて、CRT装置40を設置する作業中の衝撃によっては外れない程度に、確実に固定される。
また、接続用コード31は先端のコネクタ31aにおいて、基板50上の電子部品51と接続する必要があるため、第一切欠部24aにおける固定は、CRT装置40を設置する際の一時的な状態である。よって、第一切欠部24aは、固定した接続用コード31を容易に外せる形状であることが求められるが、接続用コード31は切欠状部位に挟まれるように引掛けられているだけなので、固定状態を解除するのも極めて容易である。
第一切欠部24aは、その切欠状部位の間口が広く奥ほど狭まった形状であるため、径が同間口を通過できる太さの接続用コード31であれば、様々な太さの接続用コード31を固定できる。ここで、フロントキャビネット20内におけるスピーカ30の設置位置によっては、スピーカ30と電子部品51とを繋ぐ接続用コード31が、電源回路などの高周波や高熱を発する回路付近を通過せざるを得ない場合がある。かかる、高周波や高熱を発する回路の付近を通過する場合の接続用コード31は、ノイズや熱を遮断するために信号線の周囲に厚めのゴムチューブを巻き、その径が太くなる。
スピーカ30から延出する接続用コード31といってもその太さは様々であり、固定しようとする接続用コード31の太さにあわせて第一切欠部24aの形状を設計するのはテレビジョンの生産コストを高くする。本実施形態においては、ある接続用コード31を第一切欠部24aの切欠状部位の奥まで入れ込んだ際に、それ以上切欠状部位の奥には進めないという位置で当該接続用コード31を固定すればよい。その結果、様々な太さの接続用コード31を固定できる。
第一切欠部24aによって、接続用コード31のどこの部位を引掛けて固定するかという問題も重要である。本実施形態においては、接続用コード31上の部位であって、先端のコネクタ31aから短い距離にある部位を固定する。ここで、コネクタ31aから短い距離とは、例えば、第一切欠部24aの位置からその距離の範囲内であらゆる方向にコネクタ31aが自由に動いたとしても、フロントキャビネット20への設置作業中のCRT装置40と接触する恐れがない程に短い距離を言う。
第一切欠部24aによって、コネクタ31aから短い距離にある接続用コード31上の部位を固定するには、リブ24の縁部上であってスピーカ30とある程度の距離を有する部位に第一切欠部24aを形成する。図1に示すように、本実施形態においては、スピーカ30は、フロントキャビネット20内において、前面21に比較的近い位置に設置されている。一方、第一切欠部24aは、上述の通り底面23の後端に近い位置に形成する。従って、接続用コード31をスピーカ30からリブ24の方向にほぼ撓まないようにひきつけ、コネクタ31aから短い距離にある接続用コード31上の部位でなければ届かないリブ24の縁部上の部位であって底面23の後端に近い部位に、第一切欠部24aを形成する。
このように、第一切欠部24aによって接続用コード31を引掛けて固定すれば、接続用コード31のフロントキャビネット20内における自由度が著しく制限され、コネクタ31aが動ける範囲も極めて狭い範囲となる。従って、フロントキャビネット20に対してCRT装置40を設置する作業中に、接続用コード31がCRT装置40とフロントキャビネット20との間に巻込まれたり、コネクタ31aがCRT装置40と接触して不要な負荷を受けるということが確実に防止される。
次に、基板50に実装された所定の電子部品51にコネクタ31aを接続し、基板50をフロントキャビネット20内の所定位置に設置する。
図4は、基板50を底面23上に設置する手順をフロントキャビネット20の斜め後方から示している。なお、CRT装置40の図示は省略してある。
同図においては、基板50を基板支持部25のガイドレール25aに沿って底面23の後端から前面21に向かう方向にスライド移動させる際、基板50が前面21に到達しきる前段階でスライド移動を停止させる。次に、接続用コード31を第一切欠部24aから外し、同接続用コード31の先端のコネクタ31aを電子部品51に接続する。かかる接続作業により、電子部品51とスピーカ30とが接続用コード31を介して接続したら、残りの距離をスライド移動させ、基板50の前方の縁部が前面21にほぼ到達する本来の設置位置に基板50を設置する。
電子部品51との接続前においては、接続用コード31は第一切欠部24aによって固定されているため、コネクタ31aの位置も常に一定範囲内の位置にある状態が保たれる。従って、コネクタ31aを上記電子部品51に接続する際に、フロントキャビネット20内においてコネクタ31aを探す必要がなく、同接続作業の効率が大幅に向上する。
ここで、昨今の基板50の小型化及び、基板50上の各種電子部品の密集化に伴い、基板50に実装される各電子部品の実装位置は、その多くがほぼ固定されており、ある電子部品の実装位置を基板50上で自由にレイアウトするのは難しいという現状がある。特に、スピーカ30と電気的に接続する上記電子部品51の実装位置は、基板50の前方に位置取りさせることが多い。かかる現状から、基板50が底面23上の本来の設置位置に置かれた際にCRT装置40の下の狭い空間に位置することになる電子部品51に対しては、基板50のスライド移動が完了する前段階でコネクタ31aを接続したほうが作業上都合がよい。そして、基板50が底面23上の本来の設置位置よりも幾らか後方にある時点で電子部品51とコネクタ31aとを接続するには、接続用コード31の長さを、基板50が本来の設置位置に置かれたときの電子部品51とスピーカ30間の距離よりも長めに設定する必要がある。
上記理由により本来必要な長さよりも長めに設定された接続用コード31は、弛んだ中途部位がテレビジョンキャビネット10内において、外部からの衝撃などによって自由に動きかねない。その結果、基板50上の他の電子部品等、テレビジョン内の他の部品と不必要な接触を生じさせる場合がある。そこで、接続用コード31が電子部品51に接続された状態において、接続用コード31の中途部位をある程度固定し、接続用コード31の自由な動きを抑制する必要がある。
図5は、接続用コード31を第二切欠部24bによって固定した状態を示している。同図においては、底面23を上から見た状態を示しており、フロントキャビネット20の他の部分や、CRT装置40などは省略してある。
同図に示すように、接続用コード31の中途部位を、第二切欠部24bの切欠状部位に引掛けることにより、接続用コード31を略固定状態で保持する。このように、中途部分を略固定状態とすることで、接続用コード31全体の自由な動きは抑制され、他の部品との不必要な接触を防ぐことができる。なお、第二切欠部24bを形成する位置は様々に選択可能であるが、上述したように、リブ24の縁部上の部位であって、第一切欠部24aよりも前面21に近い部位に形成する。
第一切欠部24aが接続用コード31の先端近くを固定するのに対し、第二切欠部24bは、両端がスピーカ30と電子部品51によって固定されている接続用コード31の中途部位を保持するものである。よって、第二切欠部24bが形成される位置を、第一切欠部24aよりもスピーカ30及び電子部品51に近い位置とすることにより、スピーカ30と電子部品51間を繋ぐ接続用コード31に過剰な引張り力を与えることなく、その中途部位を略固定状態とすることができる。
図6は、第二切欠部24bを斜視図により拡大的に示している。
同図に示すように、第二切欠部24bは、リブ24の縁部上の高さ方向に段差を設けた部位に形成されており、高さの異なる縁部の接続部分を前面21の方向に向かって略矩形状に切欠いた形状となっている。第二切欠部24bに引掛けられている接続用コード31の中途部位は、相対する側面24b1と側面24b2との間の範囲内に、その上下の動きが制限される。第二切欠部24bは接続用コード31の中途部位の自由な動きを抑制できる程度にその位置を保持できれば良く、かつ簡易な作業で略固定できることが望ましいため、略矩形状の切欠状部位に接続用コード31を引掛けるだけの構成となっている。
本発明において採用しうる、第一切欠部24a及び第二切欠部24bの形状は上述したものに限られず、様々な形状を採用可能である。
図7は、リブ24に形成した第一切欠部24cを示した図である。同図においては、第一切欠部24cが形成されるリブ24を側面側から示している。同図の左側が前面21の方向であり、右側が底面23の後端側である。以下図8,9においても同様の見かたとする。また、上下方向と言った場合、リブ24の高さ方向を示すものとする。
第一切欠部24cは、切欠状部位の奥に行くほど空間が狭小となるものであるから、上下方向に空間を挟んで相対する側面24c1と側面24c2とが互いに平行ではなく、切欠状部位の最深部に向けて徐々に幅狭となっていく。
しかし、図3に示した第一切欠部24aと異なり、相対して切欠状部位を形成する側面24c1,24c2のうち、下方に位置する側面24c2が底面23に対して斜めに傾くことにより、奥に行くほど狭小となる空間を形成している。したがって、上方に位置する側面24c1は底面23に対して略平行となる。その結果、側面24c2と空間を挟んで相対する側には、切欠状部位の最深部から、底面23の後端側に向かって底面23と略平行に延出する突出体24c3が形成される。
通常、リブ24を含むフロントキャビネット20は、その全体が合成樹脂で製造される。ここで、上記突出体24c3の上下方向の幅d1を、リブ24の部位のうち、突出体24c3と空間を挟んで下方に位置する部位の上下方向の幅d2に比べて短くする。このように、突出体24c3を細い棒状とすることで、樹脂製の突出体24c3はある程度のバネ性を有することになる。従って、第一切欠部24cに接続用コード31を引掛けて固定する際、接続用コード31を切欠状部位の奥に入れ込むと、突出体24c3が上方にしなり、より奥まで接続用コード31を入れ込むことができる。切欠状部位のより奥まで入り込んだ接続用コード31は側面24c1及び側面24c2によって強固に挟まれるため、第一切欠部24cは上記第一切欠部24aにも増して、接続用コード31を強固に固定することができる。
切欠状部位を形成する側面24c1,24c2は、その面が真直ぐである必要はなく、湾曲していても良い。一つの例として、図7の点線で示すように、側面24c2が、切欠状部位内の空間を広げる方向に湾曲していても良い。上記のように湾曲していれば、通常、断面が略円形である接続用コード31の周面に沿って側面24c2が接続用コード31を保持する。そのため、ある衝撃を受けたときに、接続用コード31が側面24c1,24c2からの反発力によって外へ押出されることが少なくなる。同様に、図3に示した第一切欠部24aの側面24a1を、切欠状部位内の空間が広がる方向に湾曲させても良い。
図8は、リブ24に形成した第一切欠部24dを示した図である。
同図に示すように、第一切欠部24dにおいて、上下方向に空間を挟んで相対する側面24d1,24d2のうち上方の24d1を、空間の奥に行くほどに側面24d2に階段状に接近する形状としても良い。このような形状とすれば、切欠状部位は奥に行くほどに空間の幅が段階的に狭まっていく。接続用コード31を固定する際には、切欠状部位における、当該接続用コード31の径を両側から確実に保持するのに最も適した空間幅を形成する位置まで、接続用コード31を入れ込めて固定する。第一切欠部24dでは、接続用コード31の周面を略平行となった24d1,24d2によって上下方向から挟むように保持する。そのため、ある衝撃を受けたときに、接続用コード31が側面24d1,24d2からの反発力によって外へ押出されることが無くなる。
図9に示した第一切欠部24eのように、上下方向に空間を挟んで相対する側面24e1,24e2のうち下方の24e2を、空間の奥に行くほどに側面24e1に階段状に接近する形状としても良い。この場合、図7に示した第一切欠部24cと同様に、上方の側面24e1は底面23に対して略平行となる。よって、側面24e2と空間を挟んで相対する側には、切欠上部位の最深部から、底面23の後端側に向かって底面23と略平行に延出する突出体24e3が形成される。突出体24e3の上下方向の幅d3を、リブ24の部位のうち、突出体24e3と空間を挟んで下方に位置する部位の上下方向の幅d4に比べて短くすれば、図7の突出体24c3と同様に、突出体24e3にある程度のバネ性を持たせることができる。
図10は、第二切欠部24fを斜視図により拡大的に示している。
同図に示すように、第二切欠部24fは、上下方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面24f1,24f2において、夫々突起体24f3を形成している。側面24f2上では、上方に向かって立設するリブ状の突起体24f3が一本、リブ24の長手方向に沿って形成されている。一方、側面24f1においては、下方に向かって突出する2本のリブ状の突起体24f3が、所定の間隔をもってリブ24の長手方向に沿って形成されている。従って、接続用コード31が、側面24f1,24f2に挟まれた空間内をリブ24の長手方向に対して左右方向に移動しようとするときに、接続用コード31の周面に突起体24f3が当接し抵抗となる。その結果、第二切欠部24fは、スピーカ30と電子部品51とを接続した状態の接続用コード31の動きをより効果的に抑制することができる。なお、側面24f1,24f2に設ける突起体24f3の数は何ら制限されるものではなく、側面24f1または側面24f2のいずれか一方にのみ設けても良い。
このように、テレビジョンキャビネット10内にCRT装置40を設置する際に、接続用コード31の先端に近い部位を、第一切欠部24aに引掛けて固定しておく。次に、第一切欠部24aから接続用コード31を外し、先端のコネクタ31aを基板50上の電子部品51に対して接続し、接続用コード31の中途部位を第二切欠部24bに引掛けて略固定状態とし、基板50をテレビジョンキャビネット10内の所定位置に設置する。その結果、接続用コード31がCRT装置40とテレビジョンキャビネット10との間に巻込まれること及びコネクタ31aへの負荷を防止し、電子部品51に対してコネクタ31aを効率よく接続することができ、さらに、テレビジョン内における、接続用コード31の他の部品に対する不要な接触を防止できる。
本願発明の実施形態にかかるテレビキャビネットを示した後方斜示図である。 フロントキャビネット内部にCRT装置を設置する際の状態を示した側面図である。 接続用コードを固定した状態の第一切欠部の拡大図である。 基板を設置する際のテレビキャビネットを示した後方斜示図である。 底面を上から見た場合の図である。 第二切欠部の拡大斜視図である。 第一切欠部の変形例を示した側面図である。 第一切欠部の変形例を示した側面図である。 第一切欠部の変形例を示した側面図である。 第二切欠部の変形例を示した拡大斜視図である。 従来におけるテレビジョンの組立作業の説明図である。
符号の説明
10…テレビジョンキャビネット
20,110…フロントキャビネット
21,111…前面
21a,111a…開口
23…底面
24…リブ
24a,24c,24d,24e…第一切欠部
24b,24f…第二切欠部
24a1,24a2,24b1,24b2,24c1,24c2,24d1,24d2,24e1,24e2,24f1,24f2…側面
24f3…突起体
30,130…スピーカ
31,131…接続用コード
31a,131a…コネクタ
40,120…CRT装置
41,121…画像表示面
50…基板
51…電子部品

Claims (9)

  1. 本体前面に形成された略矩形の開口及び長手方向が同本体の前後方向を向くように同本体の底面内側上において略垂直に立設されたリブを有するテレビジョンキャビネットと、上記テレビジョンキャビネット内部の所定位置に配設され、かつ先端にコネクタを備える所定長さの接続用コードを延出するスピーカと、上記テレビジョンキャビネット内部において画像表示面を上記開口を介して外部に露出させて配設されるCRT装置と、上記接続用コードを介して上記スピーカと接続する所定の電子部品を実装するとともに上記底面内側上の所定位置に配設される基板とを備えるテレビジョンにおいて、
    上記リブは、上記底面の後端から所定距離内にある部位に、上記接続用コードが上記電子部品に未接続の状態において、同接続用コード上の部位であって上記コネクタから一定範囲内の長さ位置にある部位を引掛けて固定するための第一切欠部を有するとともに、第一切欠部よりも上記前面に近い部位に、上記接続用コードが上記電子部品に接続されるとともに上記基板が上記底面内側上の所定位置に配設された状態において、上記接続用コードの中途部位を引掛けて略固定状態とするための第二切欠部を有し、
    上記第一切欠部及び第二切欠部は、夫々上記リブの高さ方向に段差を設けた部位の各段の接続部分において上記前面に向かう方向に切欠状に形成され、第一切欠部は切欠状部位の最深部に近付くほどに空間が狭小となることを特徴とするテレビジョン。
  2. 先端にコネクタを備える所定長さの接続用コードを延出するスピーカと同接続用コードを介して同スピーカと接続する所定の電子部品を実装した基板とCRT装置とを本体内部の各所定位置に夫々配設するとともに、同本体の底面内側上に立設されたリブを備えるテレビジョンキャビネットであって、
    上記リブは、上記底面の後端から所定距離内にある部位に上記接続用コードを引掛けて固定するための第一切欠部を形成するとともに、上記第一切欠部よりも上記テレビジョンキャビネットの前面に近い部位に上記接続用コードを引掛けて略固定状態とするための第二切欠部を形成することを特徴とするテレビジョンキャビネット。
  3. 上記第一切欠部は、上記接続用コードが上記電子部品と未接続の状態において上記接続用コードを固定し、上記第二切欠部は、上記接続用コードが上記電子部品に接続された状態において上記接続用コードを略固定状態とすることを特徴とする請求項2に記載のテレビジョンキャビネット。
  4. 上記第一切欠部は、上記接続用コード上の部位のうち上記コネクタから一定範囲内の長さ位置にある部位を固定することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョンキャビネット。
  5. 上記第一切欠部及び第二切欠部は、夫々上記リブの高さ方向に段差を設けた部位の各段の接続部分において上記前面に向かう方向に切欠状に形成されることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のテレビジョンキャビネット。
  6. 上記第一切欠部は、切欠状部位の最深部に近付くほどに空間が狭小となる形状であることを特徴とする請求項5に記載のテレビジョンキャビネット。
  7. 上記第一切欠部は、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち一方の側面が他方の側面に対して斜めに傾いていることを特徴とする請求項6に記載のテレビジョンキャビネット。
  8. 上記第一切欠部は、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち両方あるいは一方の側面が、最深部に近付くほどに他方の側面に対して階段状に接近する形状であることを特徴とする請求項6に記載のテレビジョンキャビネット。
  9. 上記第二切欠部は、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち両方あるいは一方の側面上に突起体を設けることを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれかに記載のテレビジョンキャビネット。
JP2003426732A 2003-12-24 2003-12-24 テレビジョンおよびテレビジョンキャビネット Expired - Fee Related JP3674706B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003426732A JP3674706B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 テレビジョンおよびテレビジョンキャビネット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003426732A JP3674706B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 テレビジョンおよびテレビジョンキャビネット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005191611A JP2005191611A (ja) 2005-07-14
JP3674706B2 true JP3674706B2 (ja) 2005-07-20

Family

ID=34786178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003426732A Expired - Fee Related JP3674706B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 テレビジョンおよびテレビジョンキャビネット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3674706B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005191611A (ja) 2005-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3889934B2 (ja) ハーネス弛み吸収装置
JP2006029566A (ja) バンドクランプ
JP5130118B2 (ja) 車載用室内照明装置
JP2005056792A (ja) 雌端子金具
KR200436537Y1 (ko) 박스의 브라켓결합구조
JP3674706B2 (ja) テレビジョンおよびテレビジョンキャビネット
KR101638043B1 (ko) 레버 작동식 전기 센터 조립체
JPH0997653A (ja) 可動コネクタ用クリップ
JP5149066B2 (ja) 中継用コネクタ
JP2006086091A (ja) コネクタ
JP2010015892A (ja) コネクタハウジング
JP2000270448A (ja) ワイヤハーネス取付用バンド
JP3345372B2 (ja) ケーブルコネクタ
JP6841724B2 (ja) 電線ガイド装置
KR101400547B1 (ko) 통합형 밴드케이블
JP2009268272A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタおよび該プロテクタの組立方法
JP4930945B2 (ja) クランプ部品の支持金具及び配線用クランプ
JP2007261422A (ja) ワイヤハーネスの接続構造
JP3198565U (ja) スライドレールアセンブリ
JP3580149B2 (ja) ワイヤハーネス用電線保持具
JP6547269B2 (ja) 棚装置
JP5144405B2 (ja) 掛け止め金具付きコネクタハウジング
JP2012084429A (ja) 電線配索構造及び電線配索方法
JP5129045B2 (ja) 掛け止め金具付きコネクタハウジング
JP2008300697A (ja) ブラケットへの電気部品ケースの取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees