JP3674706B2 - テレビジョンおよびテレビジョンキャビネット - Google Patents
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Description
特許文献1においては、接続用コードの他端に接合されたコネクタを上記凹部にはめ込んで収容する。
特許文献2においては、上記固定部によってコードを固定し、コードの引き回しの自由度を確保している。
さらに、上記特許文献2においては、スピーカのブラケットの根元近傍においてコードを固定しているためコードの大部分は自由度が高い。よって、テレビジョンの組立て作業において、コードがCRT装置とテレビジョンキャビネットとの間に巻込まれることを、確実に防ぐことはできなかった。
さらに、特許文献3に記載の従来技術においては、クランパは基板上に植立しているため、基板の取付け作業前においては、配線コードを固定することはできなかった。
このように第一切欠部で接続用コードを固定しておけば、コネクタがテレビジョンキャビネット内の一定の位置にある状態を常に保つことができる。よって、コネクタと上記基板上の電子部品とを接続しようとする際に、同コネクタを探す必要がなくなり、同接続作業の効率が大幅に上がる。
また、請求項2にかかる発明によれば、接続用コードがCRT装置とテレビジョンキャビネットとの間に巻込まれること及びCRT装置との接触による同接続用コードのコネクタへの不要な負荷を防止し、かつ、テレビジョンキャビネット内における同接続用コードの他の部品への不要な接触を防ぐことが可能なテレビジョンキャビネットを提供することができる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、接続用コードがCRT装置とテレビジョンキャビネットとの間に巻込まれること及びCRT装置との接触による同接続用コードのコネクタへの不要な負荷を確実に防止できる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、第一切欠部及び第二切欠部における接続用コードの固定作業が容易となる。
さらに、請求項6〜請求項8にかかる発明によれば、第一切欠部において、様々な太さの接続用コードを容易にかつ、ある程度の強度で固定することができ、さらに、固定状態を容易に解除することができる。
さらに、請求項9にかかる発明によれば、第二切欠部は接続用コードが動くことを効果的に抑制する。
同図においては、テレビジョンキャビネット10を構成するもののうち、フロントキャビネット20のみ示し、リアキャビネットは省略している。また、内部に収容される部品のうちスピーカ30以外のCRT装置40や基板50なども省略している。
フロントキャビネット20の前面21の略中央には、開口21aが形成されている。前面21の上下左右の縁部からは、後方に向かって側壁22が延設している。ここで、側壁22のうち前面21の下方縁部から延設しているものを、特に底面23と呼ぶ。
同図に示すように、CRT装置40をフロントキャビネット20の内部に設置する際には、フロントキャビネット20をその前面21が下を向くように倒しておく。そして、かかるフロントキャビネット20に対し、画像表示面41を下向きにした状態でCRT装置40を降下さる。そして、CRT装置40を、画像表示面41が開口21aを介して外部に露出するように、フロントキャビネット40内部の適切な位置に設置する。
本発明においては、同図に示すように、上記CRT装置40の設置作業の際に、接続用コード31をリブ24に形成された第一切欠部24aに引掛けて固定しておく。
第一切欠部24aは、切欠状部位の奥に行くほどに空間が狭まっている。即ち、リブ24の高さ方向に空間を挟んで相対する側面24a1と側面24a2とが互いに平行ではなく、切欠状部位の最深部に向けて徐々に幅狭となっていく。同図においては、空間を挟んでリブ24の高さ方向の上方にある側面24a1が底面23に対して斜めに傾いている。従って、接続用コード31を固定する際に、切欠状部位の奥に接続用コード31を入れ込むように引掛ければ、接続用コード31は側面24a1及び側面24a2によってある程度の強さで挟まれた状態となる。その結果、接続用コード31は第一切欠部24aにおいて、CRT装置40を設置する作業中の衝撃によっては外れない程度に、確実に固定される。
次に、基板50に実装された所定の電子部品51にコネクタ31aを接続し、基板50をフロントキャビネット20内の所定位置に設置する。
同図においては、基板50を基板支持部25のガイドレール25aに沿って底面23の後端から前面21に向かう方向にスライド移動させる際、基板50が前面21に到達しきる前段階でスライド移動を停止させる。次に、接続用コード31を第一切欠部24aから外し、同接続用コード31の先端のコネクタ31aを電子部品51に接続する。かかる接続作業により、電子部品51とスピーカ30とが接続用コード31を介して接続したら、残りの距離をスライド移動させ、基板50の前方の縁部が前面21にほぼ到達する本来の設置位置に基板50を設置する。
同図に示すように、接続用コード31の中途部位を、第二切欠部24bの切欠状部位に引掛けることにより、接続用コード31を略固定状態で保持する。このように、中途部分を略固定状態とすることで、接続用コード31全体の自由な動きは抑制され、他の部品との不必要な接触を防ぐことができる。なお、第二切欠部24bを形成する位置は様々に選択可能であるが、上述したように、リブ24の縁部上の部位であって、第一切欠部24aよりも前面21に近い部位に形成する。
同図に示すように、第二切欠部24bは、リブ24の縁部上の高さ方向に段差を設けた部位に形成されており、高さの異なる縁部の接続部分を前面21の方向に向かって略矩形状に切欠いた形状となっている。第二切欠部24bに引掛けられている接続用コード31の中途部位は、相対する側面24b1と側面24b2との間の範囲内に、その上下の動きが制限される。第二切欠部24bは接続用コード31の中途部位の自由な動きを抑制できる程度にその位置を保持できれば良く、かつ簡易な作業で略固定できることが望ましいため、略矩形状の切欠状部位に接続用コード31を引掛けるだけの構成となっている。
図7は、リブ24に形成した第一切欠部24cを示した図である。同図においては、第一切欠部24cが形成されるリブ24を側面側から示している。同図の左側が前面21の方向であり、右側が底面23の後端側である。以下図8,9においても同様の見かたとする。また、上下方向と言った場合、リブ24の高さ方向を示すものとする。
第一切欠部24cは、切欠状部位の奥に行くほど空間が狭小となるものであるから、上下方向に空間を挟んで相対する側面24c1と側面24c2とが互いに平行ではなく、切欠状部位の最深部に向けて徐々に幅狭となっていく。
同図に示すように、第一切欠部24dにおいて、上下方向に空間を挟んで相対する側面24d1,24d2のうち上方の24d1を、空間の奥に行くほどに側面24d2に階段状に接近する形状としても良い。このような形状とすれば、切欠状部位は奥に行くほどに空間の幅が段階的に狭まっていく。接続用コード31を固定する際には、切欠状部位における、当該接続用コード31の径を両側から確実に保持するのに最も適した空間幅を形成する位置まで、接続用コード31を入れ込めて固定する。第一切欠部24dでは、接続用コード31の周面を略平行となった24d1,24d2によって上下方向から挟むように保持する。そのため、ある衝撃を受けたときに、接続用コード31が側面24d1,24d2からの反発力によって外へ押出されることが無くなる。
同図に示すように、第二切欠部24fは、上下方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面24f1,24f2において、夫々突起体24f3を形成している。側面24f2上では、上方に向かって立設するリブ状の突起体24f3が一本、リブ24の長手方向に沿って形成されている。一方、側面24f1においては、下方に向かって突出する2本のリブ状の突起体24f3が、所定の間隔をもってリブ24の長手方向に沿って形成されている。従って、接続用コード31が、側面24f1,24f2に挟まれた空間内をリブ24の長手方向に対して左右方向に移動しようとするときに、接続用コード31の周面に突起体24f3が当接し抵抗となる。その結果、第二切欠部24fは、スピーカ30と電子部品51とを接続した状態の接続用コード31の動きをより効果的に抑制することができる。なお、側面24f1,24f2に設ける突起体24f3の数は何ら制限されるものではなく、側面24f1または側面24f2のいずれか一方にのみ設けても良い。
20,110…フロントキャビネット
21,111…前面
21a,111a…開口
23…底面
24…リブ
24a,24c,24d,24e…第一切欠部
24b,24f…第二切欠部
24a1,24a2,24b1,24b2,24c1,24c2,24d1,24d2,24e1,24e2,24f1,24f2…側面
24f3…突起体
30,130…スピーカ
31,131…接続用コード
31a,131a…コネクタ
40,120…CRT装置
41,121…画像表示面
50…基板
51…電子部品
Claims (9)
- 本体前面に形成された略矩形の開口及び長手方向が同本体の前後方向を向くように同本体の底面内側上において略垂直に立設されたリブを有するテレビジョンキャビネットと、上記テレビジョンキャビネット内部の所定位置に配設され、かつ先端にコネクタを備える所定長さの接続用コードを延出するスピーカと、上記テレビジョンキャビネット内部において画像表示面を上記開口を介して外部に露出させて配設されるCRT装置と、上記接続用コードを介して上記スピーカと接続する所定の電子部品を実装するとともに上記底面内側上の所定位置に配設される基板とを備えるテレビジョンにおいて、
上記リブは、上記底面の後端から所定距離内にある部位に、上記接続用コードが上記電子部品に未接続の状態において、同接続用コード上の部位であって上記コネクタから一定範囲内の長さ位置にある部位を引掛けて固定するための第一切欠部を有するとともに、第一切欠部よりも上記前面に近い部位に、上記接続用コードが上記電子部品に接続されるとともに上記基板が上記底面内側上の所定位置に配設された状態において、上記接続用コードの中途部位を引掛けて略固定状態とするための第二切欠部を有し、
上記第一切欠部及び第二切欠部は、夫々上記リブの高さ方向に段差を設けた部位の各段の接続部分において上記前面に向かう方向に切欠状に形成され、第一切欠部は切欠状部位の最深部に近付くほどに空間が狭小となることを特徴とするテレビジョン。 - 先端にコネクタを備える所定長さの接続用コードを延出するスピーカと同接続用コードを介して同スピーカと接続する所定の電子部品を実装した基板とCRT装置とを本体内部の各所定位置に夫々配設するとともに、同本体の底面内側上に立設されたリブを備えるテレビジョンキャビネットであって、
上記リブは、上記底面の後端から所定距離内にある部位に上記接続用コードを引掛けて固定するための第一切欠部を形成するとともに、上記第一切欠部よりも上記テレビジョンキャビネットの前面に近い部位に上記接続用コードを引掛けて略固定状態とするための第二切欠部を形成することを特徴とするテレビジョンキャビネット。 - 上記第一切欠部は、上記接続用コードが上記電子部品と未接続の状態において上記接続用コードを固定し、上記第二切欠部は、上記接続用コードが上記電子部品に接続された状態において上記接続用コードを略固定状態とすることを特徴とする請求項2に記載のテレビジョンキャビネット。
- 上記第一切欠部は、上記接続用コード上の部位のうち上記コネクタから一定範囲内の長さ位置にある部位を固定することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のテレビジョンキャビネット。
- 上記第一切欠部及び第二切欠部は、夫々上記リブの高さ方向に段差を設けた部位の各段の接続部分において上記前面に向かう方向に切欠状に形成されることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のテレビジョンキャビネット。
- 上記第一切欠部は、切欠状部位の最深部に近付くほどに空間が狭小となる形状であることを特徴とする請求項5に記載のテレビジョンキャビネット。
- 上記第一切欠部は、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち一方の側面が他方の側面に対して斜めに傾いていることを特徴とする請求項6に記載のテレビジョンキャビネット。
- 上記第一切欠部は、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち両方あるいは一方の側面が、最深部に近付くほどに他方の側面に対して階段状に接近する形状であることを特徴とする請求項6に記載のテレビジョンキャビネット。
- 上記第二切欠部は、上記リブの高さ方向に空間を挟んで相対し切欠状部位を形成する二つの側面のうち両方あるいは一方の側面上に突起体を設けることを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれかに記載のテレビジョンキャビネット。
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