JP6841724B2 - 電線ガイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電線ガイド装置に関する。
従来、例えば自動車のスライドドア内に装備された電装品に給電するワイヤハーネス等、所定の屈曲動作が繰り返し行われるワイヤハーネスの動きをガイドする電線ガイド装置が知られている。例えば下記特許文献1に記載の電線ガイド装置は、電線を包囲して所定の形状に屈曲変位可能な構造を有する電線ガイドと、電線ガイドの端部を回転可能に保持してスライドドアに固定されるドア側ブラケット及びボディに固定されるボディ側ブラケットを備えている。電線ガイドの内部に挿通された電線は、電線ガイドの端部(回転端)に形成された電線挿通孔から外部に引き出される。この電線ガイド装置は、例えば搭乗者が電線ガイドを踏み付けると、回転体がブラケットに対して傾斜し、所定角度まで傾斜するとブラケットとの連結が外れ、離脱するようになっている。
特開2015−101131号公報
しかしながら、上記のような構成では、回転体の傾き角度が増すと、電線挿通孔の周縁エッジが電線に強く接触する。電線挿通孔の周縁エッジが電線に強く接触すると、電線が損傷し、短絡する虞が生じるため対策が望まれていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線挿通孔の周縁エッジが電線に強く接触することを防ぐことが可能な電線ガイド装置を提供することを目的とする。
本発明の電線ガイド装置は、被固定部に固定されるブラケットと、電線を包囲して所定の形状に屈曲可能な電線ガイドの端部に配され、前記電線を外部に引き出す電線挿通孔が形成されるとともに前記ブラケットに任意の方向に回転可能に保持される回転端と、前記ブラケット及び前記回転端に設けられ、互いに当接することにより前記回転端の過度の傾斜姿勢を防ぐように機能する過度傾斜規制構造と、を備えているものである。
本発明によれば、過度傾斜規制構造により、回転端がブラケットに対して大きく傾斜することを防ぐことができるので、電線挿通孔の周縁エッジが電線に強く接触することを防ぐことができる。
本実施例における電線ガイド装置であって、スライドドアの開閉に伴って電線ガイドが屈曲変位する様子を示す概略平面図 回転端が保持されている状態のブラケットを示す正面図 回転端が保持されている状態を示す一部拡大断面図であって、図2のA−A位置における断面に相当する断面図 回転端を示す斜視図 回転端を示す平面図 回転端を示す底面図 回転端を示す側面図 回転端を示す正面図 回転端を示す背面図 回転端を示す断面図 ブラケットの第1部材の回転端保持部を示す一部切欠き正面図 ブラケットの第2部材の回転端保持部を示す一部切欠き正面図 ブラケットに回転端が保持されている状態を示す断面図 回転端が上向きに傾いた状態を示す断面図 回転端が下向きに傾いた状態を示す断面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明の電線ガイド装置は、前記過度傾斜規制構造が機能した状態で、前記電線挿通孔の周縁エッジと前記電線との間にスペースがあいているものとしてもよい。このような構成によれば、電線挿通孔の周縁エッジが電線に接触することを防ぐことができる。
また、本発明の電線ガイド装置は、前記ブラケットが、前記電線挿通孔から引き出された電線を前記ブラケットの外部に引き出す電線引出部を有し、前記過度傾斜規制構造が、前記回転端に立設されて前記電線引出部の内周面に当接することにより前記傾斜姿勢を防ぐように機能する規制壁部を備えているものとしてもよい。このような構成によれば、ブラケットに設けられる電線引出部の内周面を過度傾斜規制構造として利用することができるから、ブラケットの構造変更を小さくすることができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図15を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例における電線ガイド装置は、スライドドアDを有する車両に搭載されるものであり、スライドドアD内に装備される図示しない電装品に常時給電するスライドドア用ワイヤハーネス10の屈曲動作をガイドするものである。スライドドアDは、完全に閉じた全閉状態から完全に開いた全開状態に向かう(車両後方へスライドする)にしたがって斜め上方に変位するようになっている。ワイヤハーネス10は、複数本の電線11を有し、車両ボディBとスライドドアDとの間に架設される。以下、各構成部材において、図2の上側(ワイヤハーネス10が車両に搭載された状態における上側)を上方、下側を下方として説明する。
電線ガイド装置は、複数本の電線11を包囲して略水平面内で所定の形状に屈曲可能な電線ガイド12を備えている。電線ガイド12は、図1に示すように、略角筒状に形成された複数のリンク体13を回動可能に連結したものである。電線ガイド12のボディB側の端部は、ボディ側ブラケット14に回動不能な状態で連結され、スライドドアD側の端部(以後、回転端20と称する)は、ドア側ブラケット(以後、単にブラケット40と称する)に回動可能に連結される。電線ガイド12は、スライドドアDの全閉状態及び全開状態では車両ボディBに下側を支持され、全閉状態と全開状態との間の半開状態では、宙に浮いた状態になる。なお、電線ガイド12は、可撓性を有するゴム製の保護チューブ(図示せず)によって保護されている。
回転端20は、電線ガイド12の端部に配され、ブラケット40に回転可能に保持されるものである。回転端20は、図4に示すように、全体として中空のブロック状に形成されている。回転端20は、電線11を包囲して電線ガイド12の長手方向に開口する筒状部21を有し、筒状部21のうち長手方向における一端側には、他のリンク体13との連結部22が設けられている。連結部22は、上下に対向配置された一対の連結片23を有し、一対の連結片23には、リンク体13の連結突起15が嵌合可能な連結穴24が開口している(図13参照)。
回転端20の上面には、図13に示すように、電線ガイド12の内部から回転端20の内部に挿通された電線11を外部に引き出す電線挿通孔25が形成されている。電線挿通孔25の周壁には、回転端20の内部から上端に向かって電線挿通孔25の幅寸法を連結部22とは反対側に広げるように傾斜(湾曲)した拡幅部26が形成されている。
電線挿通孔25の上端縁(以後、周縁エッジEと称する)は、図5に示すように、平面視、電線ガイド12の延び方向に長い長円形状をなしている。また、周縁エッジEは、図7に示すように、連結部22とは反対側の部分が低くなっている。
周縁エッジEには、過度傾斜規制構造Mを構成する規制壁部27が立設されている。規制壁部27については、後ほど詳しく説明する。
回転端20の下面には、ブラケット40の嵌合穴部51に嵌合可能な嵌合突部28が下向きに突設されている。嵌合突部28は、円筒形状をなし、電線挿通孔25とほぼ同軸をなして上下方向に貫通している。
回転端20は、ブラケット40に対していわゆるボールジョイント構造により支持される。回転端20の上下両側には、ボールジョイント構造を構成する上支持面29および下支持面31が形成されている。上支持面29および下支持面31は、球面形状をなし、それぞれブラケット40の上受け面45及び下受け面46と摺動する。これにより、ブラケット40に保持された状態の回転端20は、任意の方向(水平方向及び垂直方向)の回動が可能になっている。
上支持面29は、図5に示すように、電線挿通孔25の全周を囲んで周方向に連続して設けられている。上支持面29は、図7に示すように、電線挿通孔25の周縁エッジEから下方に向かって次第に径寸法が増すように滑らかに曲がっている曲面である。
下支持面31は、図6に示すように、嵌合突部28の全周を囲んで周方向に連続して設けられている。下支持面31は、上支持面29に比して幅寸法(径方向の寸法)が大きくされている。下支持面31は、図7に示すように、嵌合突部28の上端から上方に向かって次第に径寸法が増すように滑らかに曲がっている曲面である。
回転端20の上部には、図4に示すように、上フランジ部32が設けられている。上フランジ部32は、連結部22とは反対側に設けられ、上支持面29の下端縁に沿って、水平方向に一段突出している。
また、回転端20の上面には、上溝部33が形成されている。上溝部33は、連結部22側に設けられ、上支持面29の下端縁に沿って一段下側に凹んだ形態をなしている。上溝部33は、図10に示すように、上支持面29と連結片23との間に形成されており、上支持面29の下端縁が上溝部33の底面33Sに連なり、連結片23の上面が上溝部33の底面33Sよりも一段上方に位置している。上溝部33の底面33Sは、上フランジ部32の上面とほぼ同一高さに配されている。
回転端20の下部には、図10に示すように、下フランジ部34が設けられている。下フランジ部34は、連結部22とは反対側に設けられ、下支持面31の上端縁に沿って、水平方向に一段突出している。下フランジ部34は、図6に示すように、下支持面31の半分以上の範囲にわたり連続して形成されている。
また、回転端20の下面には、下溝部35が形成されている。下溝部35は、連結部22側に設けられ、図10に示すように、下支持面31の上端縁に沿って一段上側に凹んだ形態をなしている。下溝部35は、下支持面31と連結片23との間に形成されており、下支持面31の上端縁が下溝部35の底面35Sに連なり、連結片23の下面が下溝部35の底面35Sよりも一段下方に位置している。下溝部35の底面35Sは、下フランジ部34の下面とほぼ同一高さに配されている。なお、下溝部35と下フランジ部34とで、下支持面31のほぼ全周が取り囲まれている。
回転端20は、図10に示すように、上下方向に合体可能な上側部材20U及び下側部材20Lを有した半割構造とされている。上側部材20Uは、電線挿通孔25を有し、全体として下面側が開放された箱形状をなしている。下側部材20Lは、嵌合突部28を有し、全体として上側部材20Uの開放面側を塞ぐ蓋板形状をなしている。上側部材20Uと下側部材20Lとは、複数箇所に設けられた連結手段36によって一体的に連結されて保持される。
ブラケット40は、スライドドア(被固定部)Dの内部に固定されるものであり、スライドドアDに固定される固定用フランジ部41を複数有している(図2参照)。
ブラケット40は、回転端20を保持する回転端保持部42を備えている。回転端保持部42には、回転端20の上部および下部をそれぞれ保持する上保持部43及び下保持部44が設けられている。上保持部43及び下保持部44は、それぞれ上支持面29および下支持面31を全周にわたって囲うものである。
上保持部43及び下保持部44には、回転端20の上支持面29及び下支持面31をそれぞれ支持してボールジョイント構造を構成する上受け面45および下受け面46が形成されている(図13参照)。上受け面45および下受け面46は、上支持面29および下支持面31に沿う球面形状をなし、回転端20の上支持面29および下支持面31と球面接触するようになっている。
上受け面45は、上端から下方に向かって次第に径寸法が増すように滑らかに曲がっている曲面であり、下受け面46は、下端から上方に向かって次第に径寸法が増すように滑らかに曲がっている曲面である。上受け面45及び下受け面46はいずれも上保持部43および下保持部44の全周にわたって連続している。
上受け面45の中心部には、回転端20から引き出された電線11をブラケット40の外部に引き出す電線引出部47が開口している。電線引出部47は、上保持部43の中心部から上方に向かって筒状をなして延び、ブラケット40の上端に開口している。回転端20が回転端保持部42に保持された状態では、回転端20の電線挿通孔25と電線引出部47とが上下方向に連通するようになっている(図13参照)。
電線引出部47の下端部は、回転端20の過度の傾斜姿勢を防ぐように機能する過度傾斜規制構造Mを構成している。過度傾斜規制構造Mについては、後ほど詳しく説明する。
下受け面46の中心部には、図13に示すように、回転端20の嵌合突部28が嵌合可能な嵌合穴部51が設けられている。嵌合穴部51は、全周が閉じた断面円形状をなして上下方向に貫通する穴である。嵌合穴部51は、下方へ向けて穴径が増すように形成され、嵌合突部28との間に十分なクリアランスが確保されている。これにより、嵌合穴部51には、回転端20の嵌合突部28が回動及び傾動可能に嵌め入れられる。
ブラケット40は、水平方向に合体可能な第1部材40F及び第2部材40Sを有した半割構造とされている。第1部材40Fと第2部材40Sとを離間した状態では、回転端保持部42及び電線引出部47が水平方向に開放される。
第1部材40Fには、複数の固定用フランジ部41が設けられている。第1部材40Fのうち上保持部43と下保持部44との間には、ブラケット40に保持された状態の回転端20を外部に露出させる開口部52が設けられている。
第2部材40Sには、図12に示すように、回転端20の上フランジ部32及び下フランジ部34が嵌る嵌合溝53が形成されている。嵌合溝53は、水平方向に延びて第2部材40Sを内外方向に貫通する細長い溝である。嵌合溝53は、第2部材40Sのうち上支持面29の下側及び下支持面31の上側にそれぞれ設けられている。
第1部材40Fと第2部材40Sとは、複数箇所に設けられた位置決め手段54によって位置決めされるとともに、複数個所に設けられた連結手段55によって一体的に連結されて保持される。位置決め手段54は、例えば回転端保持部42の四隅に設けられ、連結手段55は、回転端保持部42の上下両側及び電線引出部47の左右両側等、任意の複数個所に設けられている。
さて、ブラケット40及び回転端20には、互いに当接することにより回転端20の過度の傾斜姿勢を防ぐように機能する過度傾斜規制構造Mが設けられている(図15参照)。過度傾斜規制構造Mは、回転端20に立設されて電線引出部47の内周面に当接することにより、回転端20の過度の傾斜姿勢を防ぐように機能する規制壁部27を備えている。
規制壁部27は、図4に示すように、回転端20の上面に立設されている。規制壁部27は、電線挿通孔25の周縁エッジEに沿って略垂直に立ち上がっている。規制壁部27は、図7に示すように、上支持面29のうち最も高い部分(連結部22側の部分)の高さ寸法と同等の高さ寸法を有し、周方向における両端部は、次第に高さ寸法が減ずるように傾斜している。規制壁部27を周縁エッジEに沿って立設したことにより、上支持面29の面積を従来通り確保することができる。
また、規制壁部27は、周縁エッジEのうち連結部22側の略半分程度の部分のみに設けられている。規制壁部27は、図3に示すように、平面視、規制受け部48の形状に沿うような円弧状をなして湾曲している。規制壁部27を周縁エッジEの一部のみに設けることにより、回転端20の小型化及び軽量化、ひいてはスライドドアD内の省スペース化を実現することができる。
規制壁部27が当接する電線引出部47の内周面(以後、規制受け部48と称する)は、上下方向(略垂直)に切り立った面とされ、電線引出部47の全周にわたって連続している。規制受け部48は、平面的には、全周が閉じた円形状をなしている(図3参照)。規制受け部48は、上受け面45の上端に連なっている。なお、電線引出部47のうち規制受け部48の上側には、上方に向かって電線引出部47の幅寸法を一段狭めるような絞り部49が設けられている。
次に、本実施例における電線ガイド装置の組み立て及び車両への取り付け作業の一例を説明する。
まず、電線ガイド12に電線11の束を挿通するとともに、電線ガイド12の端部に回転端20を連結する。電線ガイド12の内部を通過した電線11の束を上側部材20Uの電線挿通孔25に通し、下側部材20Lを上側部材20Uに合体させ、回転端20の連結部22をリンク体13に連結する。
次いで、回転端20をブラケット40に保持させる。回転端20の上フランジ部32及び下フランジ部34を第2部材40Sの嵌合溝53に嵌め込むとともに、第1部材40Fの開口部52が回転端20に位置するようにして、離間した状態の第1部材40Fと第2部材40Sとの間に回転端20を挟み込む。第1部材40Fと第2部材40Sとを位置決め手段54によって位置決めするとともに連結手段55によって合体させると、回転端20がブラケット40の回転端保持部42に保持される。
次に、電線ガイド装置を車両に搭載する。ブラケット40の固定用フランジ部41をスライドドアDに固定すると、図13に示すように、回転端20の下支持面31が下受け面46の上に載置されて支持され、回転端20の上支持面29が上受け面45に接した状態になる。回転端20は、通常、図13に示すように、電線挿通孔25が上下方向(略垂直)に開口する中間姿勢をとってブラケット40に保持される。このとき、規制壁部27は規制受け部48から離れた状態になっている。
ここで、図14に示すように、電線11の反力等により回転端20が上向きに滑る(連結部22が上側を向いた斜め姿勢になる)と、上保持部43の下端が上溝部33の底面33Sに当接するとともに、下フランジ部34が下保持部44の上面に当接し、滑り止めがなされるようになっている。
また、図15に示すように、電線ガイド装置の組み立て時や車両への取り付け時に、電線ガイド12に下向きの力が作用した場合や、スライドドアDの半開時に電線ガイド12が踏み付けられた場合等には、回転端20が下向きに滑り、連結部22が下側を向いた斜め姿勢になる。すると、回転端20の規制壁部27が、周方向の全体にわたってブラケット40の規制受け部48に当接し、回転端20が過度の傾斜姿勢になることが規制される。このとき、電線挿通孔25の周縁エッジEのうち連結部22とは反対側の部分と電線11の束との間には、スペースSがあいた状態となっている。また、上フランジ部32が上保持部43の下端に当接するとともに下溝部35の底面35Sが下保持部44の上面に当接し、滑り止めがなされるようになっている。
なお、電線ガイド12が踏み付けられたときには、踏み付けられる箇所に近いボディB側の端部が、ボディ側ブラケット14から脱落するようになっている。これにより、電線ガイド装置が壊れたことに気付くことができる。このとき、スライドドアD側では、規制壁部27が規制受け部48に当接して、回転端20が脱落することなくブラケット40に保持される。
次に、上記のように構成された本実施例の作用および効果について説明する。
本実施例における電線ガイド装置は、スライドドアDに固定されるブラケット40と、電線11を包囲して所定の形状に屈曲可能な電線ガイド12の端部に配され、電線11を外部に引き出す電線挿通孔25が形成されるとともにブラケット40に回転可能に保持される回転端20と、を備え、ブラケット40及び回転端20には、互いに当接することにより回転端20の過度の傾斜姿勢を防ぐように機能する過度傾斜規制構造Mが設けられている。
この構成によれば、過度傾斜規制構造Mにより、回転端20がブラケット40に対して大きく傾斜することを防ぐことができるので、電線挿通孔25の周縁エッジEが電線11に強く接触することを防ぐことができる。
また、過度傾斜規制構造Mが機能した状態で、電線挿通孔25の周縁エッジEと電線11との間にスペースSがあいている。この構成によれば、電線挿通孔25の周縁エッジEが電線11に接触することを防ぐことができる。
また、ブラケット40が、電線挿通孔25から引き出された電線11をブラケット40の外部に引き出す電線引出部47を有し、過度傾斜規制構造Mが、回転端20に立設されて電線引出部47の内周面に当接することにより回転端20の過度の傾斜姿勢を防ぐように機能する規制壁部27を備えている。この構成によれば、ブラケット40に設けられる電線引出部47の内周面を過度傾斜規制構造Mとして利用することができるから、ブラケット40の構造変更を小さくすることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、回転端20に、規制壁部27が立設されているが、これとは反対に、ブラケットに規制壁部を立設し、回転端側に当接するようにしてもよい。
(2)上記実施例では、規制壁部27が、周縁エッジEの一部のみに設けられているが、これに限らず、規制壁部を周縁エッジの全周に設けても良い。
(3)上記実施例では、本発明の過度傾斜規制構造MをスライドドアD側に設けた場合について説明したが、これに限らず、本発明の過度傾斜規制構造をボディ側に設けても良い。
(4)上記実施例では、本発明をスライドドア用のワイヤハーネス10の屈曲動作をガイドする電線ガイド装置に適用した場合について説明したが、本発明は所定の形状に屈曲可能な各種のワイヤハーネス(例えばスライドシートに接続するワイヤハーネス等)の屈曲動作をガイドする電線ガイドに適用することができる。
(5)上記実施例では、過度傾斜規制構造Mが機能した状態で、電線挿通孔25の周縁エッジEと電線11との間にスペースSがあいているが、これに限らず、過度傾斜規制構造が機能した状態で、電線挿通孔の周縁エッジが電線に弱く接するようにしてもよい。
D…スライドドア(被固定部)
E…周縁エッジ
M…過度傾斜規制構造
S…スペース
11…電線
12…電線ガイド
20…回転端
25…電線挿通孔
27…規制壁部
40…ブラケット
47…電線引出部

Claims (2)

  1. 被固定部に固定されるブラケットと、
    電線を包囲して所定の形状に屈曲可能な電線ガイドの端部に配され、前記電線を外部に引き出す電線挿通孔が形成されるとともに前記ブラケットに任意の方向に回転可能に保持される回転端と、
    前記ブラケット及び前記回転端に設けられ、互いに当接することにより前記回転端の過度の傾斜姿勢を防ぐように機能する過度傾斜規制構造と、
    を備え
    前記ブラケットが、前記電線挿通孔から引き出された電線を前記ブラケットの外部に引き出す電線引出部を有し、
    前記過度傾斜規制構造が、前記回転端に立設されて前記電線引出部の内周面に当接することにより前記傾斜姿勢を防ぐように機能する規制壁部を備えている電線ガイド装置。
  2. 前記過度傾斜規制構造が機能した状態で、前記電線挿通孔の周縁エッジと前記電線との間にスペースがあいている請求項1に記載の電線ガイド装置。
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