JP3674292B2 - 空燃比検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、限界電流式空燃比センサを用いた空燃比検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術として、例えば図12に示す空燃比センサが開示されている(例えば、特開昭55−62349号公報)。図12において、空燃比センサ80は、ガソリンエンジンの排気管に配設されるものであって、排ガス雰囲気中に晒される拡散抵抗層81と、周知の酸素イオン伝導性酸化物からなる固体電解質層82と、固体電解質層82の両面に固着された電極83a,83bと、大気室84を形成するための隔壁85と、隔壁85内に埋設されたヒータ86とから構成されている。この場合、電極83aは排ガス側電極に相当し、電極83bは大気側電極に相当する。
【0003】
図13に上記空燃比センサ80による空燃比検出の基本原理を示す。基本的には電源87により電極83a,83b間に電圧Vpが印加され、その際に流れる電流値を検出することで空燃比が検出される。すなわち、空燃比がリーン時であれば、図13(a)に示すように、空燃比センサ80は排ガス中から酸素を取り込む。このとき、電極83aから電極83bに向けて酸素イオン(O2-)が流れる。また、空燃比がリッチ時であれば、図13(b)に示すように、酸素センサ80は排ガス中からCO等の未燃ガス成分を取り込む。このとき、電極83bから電極83aに向けて酸素イオン(O2-)が流れる。つまり、リーン時とリッチ時とで固体電解質層82中を流れる酸素イオンの向きが逆になり、限界電流値Ipはリーン時に正の電流値、リッチ時に負の電流値となる。
【0004】
図14に、上記構成の空燃比センサ80のV−I特性(電圧−電流特性)を示す。図14(a)は所定の条件下(リーン)におけるV−I特性である。同図に示すように、印加電圧が低い領域では固体電解質層82の抵抗特性が検出され、V−I特性は比例関係を呈する。また、印加電圧が高い領域では、拡散抵抗層81により酸素の移動が制限されることで電流値が一定値となる。この一定値となる電流の値が限界電流値に相当する。一般的には、抵抗特性を示す領域が「抵抗支配域」と称され、限界電流値を示す領域が「限界電流域」と称される。
【0005】
図14(b),(c)は、空燃比(A/F)の変化に対応する限界電流値Ipの変化を示す特性図である。図14(b)によれば、空燃比が変化すると限界電流値Ipが変化し、空燃比がリーン側にシフトするほどIp値が大きくなることが分かる。また、図14(c)の特性線L1に示すように、空燃比と限界電流値Ipの関係は1対1の関係となっているため、限界電流値Ipにより空燃比が検出できることが分かる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の空燃比検出装置では、空燃比がリッチ時において以下の問題を生じる。つまり、リッチ時には前記図13(b)に示す如く酸素を大気室84から取り込まなければならないが、リッチの度合いが大きいと多量の酸素が必要となる。かかる場合、大気から大気室84への酸素の供給が追いつかなくなり、大気室84で酸素が欠乏する。大気室84が酸欠状態になると、酸素がそれ以上流れなくなるため、限界電流値Ipが正しく検出できなくなる。その結果、図14(c)中の特性線L2で示すように、リッチ時において空燃比の検出精度が悪化するという問題が生じる。上記問題が生じる理由としては、一般に大気室84に大気を取り込むための通路が長いということや、ヒータによる素子の昇温特性を確保するために大気室84を必要以上に大きくすることができないといった要因が挙げられる。
【0007】
また、空燃比のリーン時においても、同様の理由により以下の問題を生じる。
すなわち、リーン時には前記図13(a)に示す如く、リッチ時とは逆に酸素を排ガスから大気室84に送り込むため、リーンの度合が大きいと多量の酸素が大気室84に流れ込むことになる。かかる場合、大気室84から外部への酸素の排出が追いつかなくなり、大気室84で酸素が過剰になる。大気室84が酸素過剰になると、固体電質中を通り大気室84へ移動する酸素量が制限され、限界電流値Ipが正しく検出できなくなる。その結果、図14(c)中の特性線L3で示すように、リーン時においても空燃比の検出精度が悪化する。
【0008】
一方、特公平4−73101号公報では、上記した酸欠による問題に対処すべく、大気室中(同公報の基準ガス雰囲気内に相当する)に酸素を供給する給電手段を設けている。しかし、この公報では、給電手段への制御量(印加電圧)に関する記載がなく、その具体例として一定電圧を印加している。そのため、空燃比や素子温が変化して、固体電解質層へ流れる酸素量が変化したときに、大気室内の酸素量が一定に維持できなくなる。すると、限界電流値も正確に検出できなくなり、空燃比の検出精度が悪化する。
【0009】
また、特開昭61−134656号公報では、大気室(同公報の空隙に相当する)に通じる気密空間を設け、大気室中の酸素濃度の変動を吸収しようとしている。しかし、前述の通り大気室の大きさには限界があるために気密室から大気室への酸素の供給が不十分になることや、大気室と気密空間との酸素量の合計値を制御する手段がないことから、空燃比や素子温が大きく変化した際には、空燃比の検出精度が悪化する。また上記公報では、温度変化に応じて大気室への酸素供給量が調整できるように正の温度特性を持ったヒータ電圧の分圧値を酸素供給手段に印加しているが、該印加される値はヒータ抵抗と素子抵抗との両方の温度特性に依存する。そのため、素子抵抗の温度特性のみに依存する酸素量を一定に制御することができない。
【0010】
よって、上記公報の従来技術(特公平4−73101号公報,特開昭61−134656号公報)では、いずれにおいても大気室の酸素濃度を適正に保つことができず、空燃比や素子温変化時に空燃比の検出精度が悪化するという問題を招く。
【0011】
本発明は、上記問題に着目してなされたものであって、その目的とするところは、如何なる空燃比域においても空燃比を精度良く検出することができる空燃比検出装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明において、限界電流式空燃比センサは、第1の固体電解質層とそれに接する拡散抵抗層とを有し、前記第1の固体電解質層の被測定ガス側に形成された電極と基準ガス側に形成された電極との間に電圧を印加することにより、被測定ガス中の酸素濃度(空燃比)に応じた限界電流値を出力する空燃比検出部と、第2の固体電解質層とその両面に形成された一対の電極とを有し、前記空燃比検出部の基準ガス側の電極近くに酸素を供給、又は同電極近くの酸素を外部に排出するための酸素供給排出部と、隔壁によって区画形成されるとともに、その内部に空燃比検出部の基準ガス側の電極と酸素供給排出部の一方の電極とを配設した大気室とを備える。そして、電流検出手段は、前記第1の固体電解質層に流れる限界電流の値を検出する。また、制御手段は、前記検出された限界電流値を取り込み、その限界電流値に基づいて前記酸素供給排出部の酸素の供給又は排出量を制御する。
【0013】
要するに、上記限界電流式空燃比センサにおいて、空燃比がストイキ(理論空燃比)からリーン側或いはリッチ側に変化すると第1の固体電解質層内を所定方向に酸素イオンが流れ、その酸素イオンの流れが限界電流として検出される。詳細には、被測定ガスの空燃比がリーンであれば、第1の固体電解質層において被測定ガス側から基準ガス側に向けて酸素イオンが流れ、被測定ガスの空燃比がリッチであれば、逆に第1の固体電解質層において基準ガス側から被測定ガス側に向けて酸素イオンが流れる。
【0014】
このとき、第1の固体電解質層の基準ガス側では、空燃比リッチ時に酸素が消費されるため、リッチの度合が大きいと供給すべき酸素が欠乏して出力特性が悪化するおそれが生じる(前記図14(c)のL2参照)。これに対し、上記構成によれば、検出した限界電流値に基づいて酸素供給排出部での酸素供給量が制御されるため、例えば空燃比リッチ時であればそのリッチの度合に応じた酸素量が基準ガス側の電極近傍に供給される。これにより、基準ガス側の電極近傍における酸素濃度の変動が抑制され、基準ガス側の電極近傍に過不足無く酸素を供給することができるようになる。つまり、酸欠による空燃比の検出精度の悪化が解消される。
【0015】
また逆に、リーンの度合が大きいと、第1の固体電解質層の基準ガス側に大量の酸素が持ち込まれる。従って、同基準ガス側で酸素過剰となって出力特性が悪化するおそれが生じる(前記図14(c)のL3参照)。これに対し、上記構成によれば、検出した限界電流値に基づいて酸素供給排出部での酸素排出量が制御されるため、例えば空燃比リーン時であればそのリーンの度合に応じた酸素量が基準ガス側の電極近傍から排出される。これにより、基準ガス側の電極近傍における酸素濃度の変動が抑制され、基準ガス側の電極近傍での酸素過剰の状態が回避できる。つまり、酸素過剰による空燃比の検出精度の悪化が解消される。
【0016】
その結果、請求項1の発明によれば、如何なる空燃比域においても空燃比が精度良く検出できる。またこのとき、基準ガスを導入するための大気室を必要以上に大きくして素子(固体電解質層)の昇温特性を損なうといった不都合を招くこともない。
【0017】
また上記構成では、請求項2に記載したように、前記第1の固体電解質層内を移動する酸素量と、前記第2の固体電解質層内を移動する酸素量とが等くなるよう、酸素供給排出部の酸素の供給又は排出量を制御することが望ましい。この構成によれば、空燃比リッチ時において、第1の固体電解質層での酸素消費量(すなわち、基準ガス側から被測定ガス側への酸素移動量)と、第2の固体電解質層による酸素供給量が一致する。また、空燃比リーン時において、第1の固体電解質層での酸素消費量(すなわち、被測定ガス側から基準ガス側への酸素移動量)と、第2の固体電解質層による酸素排出量が一致する。従って、基準ガス側の電極近傍における酸素濃度を所定レベルに安定化させることができる。
【0018】
請求項3に記載の発明では、前記制御手段は、酸素が第1の固体電解質層内を被測定ガス側から基準ガス側へと移動するとき(空燃比リーンのとき)は、その酸素移動量よりも少ない酸素を第2の固体電解質層の基準ガス側から被測定ガス側へ移動させ、酸素が第1の固体電解質層内を基準ガス側から被測定ガス側へと移動するとき(空燃比リッチのとき)は、その酸素移動量よりも多い酸素を第2の固体電解質層の被測定ガス側から基準ガス側へ移動させるよう、酸素供給排出部の酸素の供給又は排出量を制御する。なおここで、第1の固体電解質層内を移動する酸素の量と方向は、請求項1に記載の電流検出手段にて検出される。
【0019】
つまり、空燃比リーン時には、第1の固体電解質層の基準ガス側(例えば大気室)に酸素が持ち込まれるが、その際、制御手段によって酸素供給排出部からの酸素の持ち出しが比較的少ない量に制限される。また、空燃比リッチ時には、第1の固体電解質層の基準ガス側から酸素が持ち出されるが、その際、制御手段によって比較的多量の酸素の供給が許容される。上記構成によれば、第1の固体電解質層の基準ガス側が酸素過剰ぎみになったとしても酸欠状態に陥ることはない。つまり、酸素過剰な状態になっても空燃比の検出自体は継続できるため、酸欠状態により空燃比の検出が不可能になるという最悪の事態が回避できる。
【0020】
また、請求項4に記載の発明では、前記制御手段は、前記第2の固体電解質層に流れる電流の制御目標値を可変に設定して、前記酸素供給排出部の酸素の供給又は排出量を制御する。この制御によれば、第1及び第2の固体電解質層を流れる酸素量を所望の値にでき、既述の通り基準ガス側の電極近傍における酸素濃度が安定して空燃比の検出精度が向上する。
【0021】
請求項5に記載の発明では、前記第2の固体電解質層を流れる電流の値を検出する他の電流検出手段を備え、前記制御手段は、前記他の電流検出手段により検出される電流値を監視し、常にその値を目標値に維持するための制御電流監視手段を備える。この請求項5の構成によれば、第2の固体電解質層に流れる電流の値を検出してその電流値を目標値に維持することで、例えばエンジンの過渡運転時や燃料カット時に素子温(固体電解質層の温度)が急変する場合にも、酸素供給排出部による酸素の供給又は排出量を安定化させることができる。
【0022】
一方、請求項6に記載の発明では、前記制御手段は、前記第2の固体電解質層に形成された一対の電極間の電圧の制御目標値を可変に設定して、前記酸素供給排出部の酸素の供給又は排出量を制御する。この制御によれば、第1及び第2の固体電解質層を流れる酸素量を所望の値にでき、既述の通り基準ガス側の電極近傍における酸素濃度が安定して空燃比の検出精度が向上する。
【0023】
請求項7に記載の発明では、前記制御手段は、酸素が第1の固体電解質層内を基準ガス側から被測定ガス側へと移動するときにのみ作動される。すなわち、第1の固体電解質層の基準ガス側(例えば大気室)が酸欠状態になるのは、空燃比リッチ時に限られる。そこで、空燃比がリッチとなり、酸素が第1の固体電解質層内を基準ガス側から被測定ガス側へと移動するときにのみ、酸素供給排出部による酸素の供給動作を行わせれば、酸欠時の不具合が解消できるようになる。
【0024】
請求項8に記載の発明では、前記制御手段は、酸素が第1の固体電解質層内を被測定ガス側から基準ガス側へと移動するときにのみ作動される。すなわち、第1の固体電解質層の基準ガス側(例えば大気室)が酸素過剰になるのは、空燃比リーン時に限られる。この発明は、例えばリーンセンサのようにリッチの検出精度を必要としないセンサ等に適用される。基準ガス側の酸素過剰を完全に回避することにより、リーン検出時の酸素濃度が高精度に検出されるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、この発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態における空燃比検出装置は、車載用ガソリンエンジンに供給される混合気の空燃比を検出するものであって、エンジンから排出される排ガス成分を基に、その時の空燃比に応じた限界電流を出力する限界電流式空燃比センサ(以下、A/Fセンサという)を備える。特に本実施の形態では、基準ガス室(大気室)における酸素欠乏状態、或いは酸素過剰状態を防止すべく、基準ガス室内の酸素がその時々の必要量になるよう供給又は排出する構成を採用する。
【0026】
図1は、本実施の形態における空燃比検出装置の概要を示すブロック図である。同図を用いて本空燃比検出装置の概要を説明すれば、A/Fセンサ10は大別して、電圧印加部20による電圧の印加に伴い動作するA/F検出部11と、制御部30からの制御量に応じて動作する酸素供給排出部12とを備える。A/F検出部11による検出値、すなわち空燃比に応じた限界電流値は、電流検出部40により検出される。電流検出部40により検出された電流値は、A/F値としてA/F出力部50を介してエンジン制御用マイコン(ECU)等に出力される。
【0027】
また、電流検出部60は、酸素供給排出部12に流れる電流値を検出する。制御部30は、電流検出部40による限界電流の検出値と、電流検出部60による電流の検出値とに基づき酸素供給排出部12への制御量を決定し、その制御量により酸素供給排出部12における酸素の供給又は排出量を制御する。本実施の形態では、酸素供給排出部12に流れる電流の値が制御部30による制御量に相当する。以下には、より詳細な構成を説明する。
【0028】
図2は、A/Fセンサ10の構造を概略的に示す断面図であり、当該センサ10自体は被測定ガスとしての排ガス雰囲気中に配置される構成となっている。A/F検出部11は、アルミナ、マグネシャ、ケイ石質、スピネル、ムライト等の耐熱性無機物質からなる拡散抵抗層13と、ZrO2 、HfO2 、ThO2 、Bi2 O3 等にCaO、MgO、Y2 O3 、Yb2 O3 等を安定剤として固溶させた酸素イオン伝導性酸化物焼結体からなる固体電解質層(第1の固体電解質層)14と、固体電解質層14に固着された上下一対の電極15a,15bとを有する(従来技術における図12に同じ)。
【0029】
また、酸素供給排出部12は、前記固体電解質層14と同一材料からなる固体電解質層(第2の固体電解質層)16と、この固体電解質層16に固着された上下一対の電極15c,15dとを有する。
【0030】
A/F検出部11及び酸素供給排出部12の各固体電解質層14,16の間には、大気室18を区画形成するための絶縁セラミック層17が配設されている。なお絶縁セラミック層17は、アルミナ、マグネシャ、ケイ石質、スピネル、ムライト等の耐熱性無機物質からなり、その材質は前記拡散抵抗層13と同じであるが、拡散抵抗層13よりも材料密度が高いため酸素が通過しないようになっている。
【0031】
上記構成のA/Fセンサ10では、前記電極15b,15cが大気室18内に配設されることとなり、これらが大気側電極(基準ガス側の電極)に相当する。また、電極15a,15dが排ガス側電極(被測定ガス側の電極)に相当する。なお、これら電極15a〜15dは、白金等の触媒活性の高い貴金属からなり、多孔質の化学メッキとして固体電解質層14,16の上下面に形成されている。電極15a〜15dの厚さは、0.5〜2.0μm程度となっている。
【0032】
また、上記A/Fセンサ10は、当該センサ10を活性化させるための加熱手段を要する。本実施の形態では、図3(a)に示すように、A/F検出部11側の固体電解質層14にヒータ19を埋設し、そのヒータ19に図示しない電源電圧から給電が行われるようにしている。このヒータ19については、既存の電力制御や素子内部抵抗(素子温)に応じたフィードバック制御が実施されるが、その制御法は本案の要旨ではないため、ここではその説明を省略する。
【0033】
因みに、ヒータ19は図3(a)の他に、図3(b),(c),(d)のように配置されるものであってもよい。図3(b)では、拡散抵抗層13にヒータ19が埋設され、図3(c)では、2つの固体電解質層14,16の間の絶縁プレートP内にヒータ19が埋設されている。この絶縁プレートPには貫通孔P1が設けられ、この貫通孔P1により図の上下の大気室18間が連通されている。また、図3(d)では、固体電解質層16の外側の隔壁Qにヒータ19が配置されている。この隔壁Qには貫通孔Q1が設けられ、この貫通孔Q1により固体電解質層16の下面が排ガス雰囲気に晒されている。但し、ヒータ19による昇温特性を確保し、A/Fセンサ10の早期活性化を実現するには、A/F検出部11の固体電解質層14の近傍にヒータ19を配置するのが望ましく、前記の図3(d)といった構成よりも図3(a)〜(c)といった構成の方が好適であると言える。
【0034】
図4は、本実施の形態における空燃比検出装置の回路図である。電圧印加部20は、A/Fセンサ10のA/F検出部11による空燃比検出時に電極15a,15bに所定電圧を印加するものである。詳細には、電圧印加部20において、定電源電圧Vccが抵抗21,22により分圧され、該分圧された電圧V0がオペアンプ23の非反転入力端子に入力される。また、定電源電圧Vccが抵抗24,25により分圧され、該分圧された電圧Vp1がオペアンプ26の非反転入力端子に入力される。かかる場合、オペアンプ23,26を介して電圧V0,Vp1がA/Fセンサ10の電極15a,15bに印加される。このとき、A/F検出部11では、その時の空燃比に応じた酸素イオンの通過により固体電解質層14内に限界電流が流れ、それが限界電流値Ip1として電流検出部40の電流検出抵抗41により検出される。限界電流値Ip1は、A/F出力部としてのA/D変換器50を介してマイコン51に出力されるようになっている。ここで、電流検出抵抗41はその抵抗値が「r」となっている。
【0035】
一方、制御部30は、如何なる空燃比でも大気室18内の酸素量を過不足なく制御するものであり、その具体的手段としては電極15c,15d間に流れる電流を制御するための回路を備える。詳細には、制御部30は、オペアンプ31,32を用いた電圧−電流変換回路として構成され、オペアンプ31の2つの入力端子にはオペアンプ33,34からなるボルテージフォロア回路を介して前記電流検出抵抗41の両端が接続されている。ここで、図中の抵抗35,36はその抵抗値が共に「R1」であり、抵抗37,38はその抵抗値が共に「R2」である。また、酸素供給排出部12内の固体電解質層16を流れる電流は、電流検出部60の電流検出抵抗61により検出される(電流検出抵抗61の抵抗値は「r’」)。
【0036】
この場合、抵抗35,36の抵抗値が「R1」で一致すると共に、抵抗37,38の抵抗値が「R2」で一致していれば、酸素供給排出部12側の固体電解質層16を流れる電流値Ip2は、
Ip2=(Ip1・r)/r’
といった値にて制御されることとなる。またこのとき、電流検出抵抗41の抵抗値rと電流検出抵抗61の抵抗値r’とが等しければ、
Ip2=Ip1
の関係が成立する。
【0037】
上記の如く構成される空燃比検出装置の作用を説明する。
A/Fセンサ10には、A/F検出部11の一対の電極15a,15b間に所定の印加電圧「Vp1−V0」が印加され、A/Fセンサ10はその時の空燃比に応じた限界電流値Ipを出力する。この限界電流値Ipは、電流検出部40において電流検出抵抗41の両端電圧として検出され、その検出値がA/D変換器50を介してマイコン51に出力される(A/Fセンサ10の詳細な動作は、前記図13(a),(b)にて説明した通りである)。
【0038】
この空燃比検出時には、前記検出した限界電流値Ipが制御部30に取り込まれる。このとき、A/F検出部11側の固体電解質層14を流れる限界電流値Ip1に等しくなるよう、酸素供給排出部12側の固体電解質層16を流れる電流値Ip2が制御される。これにより、2つの固体電解質層14,16内を通過する酸素量が等しくなり、空燃比がリーン側又はリッチ側のいずれに変化しても大気室18の酸素分圧が一定に制御されるようになる。
【0039】
つまり、空燃比リーン時において、A/F検出部11の固体電解質層14により大気室18内に排ガス中の酸素が取り込まれる際には、酸素供給排出部12の固体電解質層16により大気室18内から酸素が外部に排出される。また、空燃比リッチ時において、A/F検出部11の固体電解質層14により大気室18内の酸素が消費される際には、酸素供給排出部12の固体電解質層16により排ガス中から大気室18内に酸素が強制的に取り込まれる。これにより、大気室18内の酸素分圧が常に一定に保持される。
【0040】
因みに、上記制御部30では、印加電圧Vp2と電流値Ip2とでフィードバックループを形成する上で、電流値Ip2が大きくなればIp2値を一定に制御すべく印加電圧Vp2を小さくするといった、ネガティブなフィードバック系が構成されている。かかる構成によれば、固体電解質16の内部抵抗Riの変化時には、それに伴い電流値Ip2が変化する。例えばエンジンの過渡運転時に排ガス温度が変動して固体電解質層16の内部抵抗Riが小さくなりIp2値が大きくなった場合には、電流検出抵抗61の一端の電位(図のA点の電位)、すなわち印加電圧Vp2が小さくなる。従って、オペアンプ32の出力と共にオペアンプ31の出力が低下する。これにより、Ip2値の不用意な上昇が抑えられ、当該Ip2値が所定値に保持される。なお本実施の形態では、制御部30のオペアンプ31,32が制御電流監視手段に相当する。
【0041】
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(a)本実施の形態では、固体電解質層14に流れる限界電流値Ip1を検出し、この限界電流値Ip1に基づいて酸素供給排出部12による酸素の供給又は排出量を制御するようにした。上記構成によれば、大気室18内における酸素濃度の変動が抑制され、酸素供給排出部12は過不足無く酸素を供給又は排出する。つまり、例えば図14(c)の特性線L2に示すような酸欠による空燃比の検出精度の悪化、或いは同図の特性線L3に示すような酸素過剰による空燃比の検出精度の悪化が解消される。その結果、如何なる空燃比域においても空燃比が精度良く検出できる。またこのとき、大気室18を必要以上に大きくして素子(固体電解質層14)の昇温特性を損なうといった不都合を招くこともない。
【0042】
(b)特に本実施の形態では、酸素供給排出部12側の固体電解質層16に流れる電流の制御目標値を可変に設定して、当該酸素供給排出部12による酸素の供給又は排出量を制御するようにした。具体的には、固体電解質層14に流れる限界電流値Ip1を電流の制御目標値とした。この制御によれば、固体電解質層14,16を流れる酸素量が常に等しくなり、既述の通り大気室18内の酸素濃度が安定して空燃比の検出精度が向上する。
【0043】
(c)また、固体電解質層16の電流値Ip2を検出すると共に、この電流値Ip2を監視し、常にその値を目標値に維持するようにした。この場合、例えばエンジンの過渡運転時や燃料カット時に素子温(固体電解質層16の温度)が急変する場合にも、酸素供給排出部12による酸素の供給又は排出量を安定化させることができる。
【0044】
(d)さらに本実施の形態では、酸素供給排出部12をネガティブなフィードバック系にて構成した。そのため、ポジティブなフィードバック系を有する従来既存の装置(例えば、2セル式の空燃比センサ)とは異なり、電流値や電圧値が発振するといった不具合が解消できる。
【0045】
(第2の実施の形態)
次に、本発明における第2の実施の形態を図5及び図6を用いて説明する。但し、第2の実施の形態の構成において、上述した第1の実施の形態と同等であるものについては図面に同一の記号を付すと共にその説明を簡略化する。そして、以下には第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0046】
図5は、本実施の形態における空燃比検出装置の概要を示すブロック図であり、前記第1の実施の形態における図1と比較すれば、A/Fセンサ10の酸素供給排出部12に流れる電流を検出するための電流検出部60が省略されている。この場合、制御部30は、電流検出部40により検出された限界電流値により酸素供給排出部12に対する制御量を決定する。本実施の形態では、酸素供給排出部12に印加する電圧値が制御部30による制御量に相当する。
【0047】
図6は、本実施の形態における空燃比検出装置の回路図であり、同図では、制御部30の構成のみが前記第1の実施の形態と相違する。つまり、制御部30では、電流検出抵抗41により検出される限界電流値Ip(抵抗41両端の電圧差)をオぺアンプによる差動増幅回路301で定数倍する。そして、差動増幅回路301にて定数倍して得られた印加電圧Vp2を制御量として酸素供給排出部12に印加する。またここで、図中の抵抗302,303の抵抗値は「R1」、抵抗304,305の抵抗値は「R2」となっている。この場合、差動増幅回路301は、A/F検出部11に印加される基準電圧Vp1でオフセットされている。
【0048】
以上の回路構成により、固体電解質層16の内部抵抗値を「Ri」とすると、酸素供給排出部12への制御量である印加電圧Vp2は、
Vp2=Ip2・Ri+Vp1
となる。また、酸素供給排出部12に流れる電流値Ip2は、A/F検出部11に流れる限界電流値Ip1に対して次の関係を有する。
【0049】
Ip2=(Ip1・r・R2)/(Ri・R1)
かかる場合、差動増幅回路301の増幅率(R2/R1)が固体電解質層16の内部抵抗値Riと電流検出部41の抵抗値rとの比(Ri/r)に等しくなるようにすれば、Ip1値とIp2値とは等しくなる。これらが等しいと、固体電解質層14,16中に流れる酸素量が等しくなるので、空燃比が変化しても大気室18の酸素分圧を一定に保持できる。
【0050】
このとき、前記酸素供給排出部12の印加電圧Vp2は、
Vp2=Ip1・r・(R2/R1)+Vp1
=Ip1・r・(Ri/r)+Vp1
となる。なおここで、固体電解質層16の内部抵抗値Riは既知の値であり、センサ活性時の値が30Ω程度であればよい。
【0051】
以上第2の実施の形態では、固体電解質層16に形成された一対の電極15c,15d間の印加電圧p2を制御し、酸素供給排出部12による酸素の供給又は排出量を制御するようにした。その結果、上記第1の実施の形態と同様に、大気室18(基準ガス側)での酸欠や酸素過剰により空燃比の検出精度が悪化するといった不具合が解消される。そして、如何なる空燃比域においても空燃比を精度良く検出することができる等の優れた効果が得られる。
【0052】
但し、本実施の形態の構成においては、A/Fセンサ10の活性状態下で上述の通り(R2/R1)=(Ri/r)の関係が維持できれば空燃比の変化時にも高精度に空燃比が検出できるが、仮に素子温(固体電解質層16の温度)が急変し、(R2/R1)≠(Ri/r)となると、Vp2値を所定の値に保持することができなくなる。そこで、実際には素子温の変化に伴う固体電解質層16の内部抵抗値Riの変化時にも、(R2/R1)=(Ri/r)の関係が維持できるよう、(R2/R1)の値を可変に制御するとよい。
【0053】
また、第2の実施の形態では、酸素供給排出部12の印加電圧Vp2をオープン制御する構成としたため、ポジティブなフィードバック系を有する従来既存の装置(例えば、2セル式の空燃比センサ)とは異なり、電流値や電圧値の発振現象を解消することができる。
【0054】
なお、本発明の実施の形態としては、上記以外に次の形態にて実現できる。
制御部30の構成を図7〜図9に示すように変更する。
図7は、前記第1の実施の形態における制御部30(図4)の一部を変更したものであり、ここに記載しない他の部分は図4と同じ構成となっている。前記図4との相違点として電流検出部60内には、電流検出抵抗61に並列接続された抵抗62とダイオード63とが追加されている。
【0055】
上記構成によれば、空燃比リッチの場合、図4に示す第2の固体電解質層16を通過して大気室18に酸素イオンが移動し、これにより抵抗61及び62の両方に電流が流れる。また、空燃比リーンの場合、その逆方向に酸素イオンが移動し、これにより抵抗61にのみ電流が流れる。従って、抵抗61,62の抵抗値r’,r”と、図4の抵抗41の抵抗値rとの間に、
r’・r”/(r”+r’)<r<r’
の関係が成立すれば、第1の実施の形態におけるIp1値とIp2値との関係式から、図4の第1の固体電解質層14を通過して大気室18へ酸素イオンが移動するとき(空燃比リーン時)には、
Ip2<Ip1
となる。また逆に、大気室18から第1の固体電解質層14へ酸素イオンが移動するとき(空燃比リッチ時)には、
Ip2>Ip1
となる。
【0056】
つまり、空燃比リーン時には、酸素供給排出部12による酸素の持ち出しが比較的少ない量に制限され、空燃比リッチ時には、比較的多量の酸素の供給が許容される。これにより、大気室18が酸素過剰ぎみになったとしても酸欠状態に陥ることはない。この場合、酸素過剰な状態になっても空燃比の検出自体は継続できるため、酸欠状態により空燃比の検出が不可能になるという最悪の事態が回避できる。但し、r=r’として、空燃比リーン時にはIp2=Ip1となるように構成することも可能である。
【0057】
要するに、大気室18の酸素過剰時には限界電流値がずれるが、電流値(空燃比)の変化は十分に読み取ることができ、ECUでの空燃比制御が継続できる。これに対し、大気室18が酸欠状態になるとそれ以上空燃比がリッチ側に変化しても限界電流が変化しないために空燃比の変化を読み取ることができない。よって、空燃比制御が不可能になり、ドライバビリティや燃費の悪化などの不都合を招くおそれがある。こうした理由から、大気室18は酸欠状態よりも酸素過剰の状態にした方が望ましく、酸素過剰な状態にしておけば空燃比制御に及ぶ影響が最小限に抑制できる。
【0058】
図8も図7と同様に、前記第1の実施の形態における制御部30(図4)の一部を変更したものであり、ここに記載しない他の部分は図4と同じ構成となっている。図4との相違点としては、オペアンプ31の出力に対して逆方向のダイオード65が追加されており、第2の固体電解質層16を流れる電流の向きは一方向に特定される。
【0059】
上記図8の構成によれば、酸素が大気室18から第1の固体電解質層14の外側に持ち出される場合、すなわち空燃比がリッチの場合のみ、酸素供給排出部12によって大気室18に酸素が供給される。つまり、大気室18が酸欠状態になるのは空燃比リッチ時に限られ、かかる場合にのみ酸素供給動作を行わせることで、空燃比制御への悪影響が抑制できる。
【0060】
なお図8の場合、電流検出抵抗61の抵抗値r’を図4の電流検出抵抗41の抵抗値rと等しくすれば(r’=rとする)、2つの固体電解質層14,16を流れる酸素量が等しくなり、大気室18の酸素濃度が一定に保たれる。また、r’<rとすれば、前記図7の構成と同様に、大気室18の酸素濃度が常に過剰レベルに維持できる。
【0061】
一方、図9は、前記図8の構成の一部を変更したものである。図8との相違点としては、オペアンプ31の出力に対して順方向にダイオード66が設けられている。すなわち、ダイオード66は、前記図8のダイオード65とは逆向きに設けられている。
【0062】
上記図9の構成によれば、酸素が第1の固体電解質層14の外側から大気室18内に持ち込まれる場合、すなわち空燃比がリーンの場合のみ、酸素供給排出部12によって大気室18から酸素が排出される。つまり、大気室18が酸素過剰になるのは空燃比リーン時に限られ、かかる場合にのみ酸素排出動作を行わせる。例えばリーンセンサのようにリッチの検出精度を必要としないセンサへの適用に際し、大気室18の酸素過剰を完全に回避することにより、リーン検出時の空燃比(酸素濃度)が高精度に検出できる。
【0063】
A/Fセンサ10の構成の一部を変更した他の実施の形態について、図10及び図11を用いて説明する。図10のA/Fセンサ10では、前記図2に示すA/F検出部11側の固体電解質層14と酸素供給排出部12側の固体電解質層16とを一つにまとめ、それを共通の固体電解質層71としている。また、このA/Fセンサ10には、固体電解質層71の下方にそれと略同じ大きさを有する絶縁プレート72が設けられ、固体電解質層71と絶縁プレート72との間には隔壁73にて区画された大気室18が形成されている。
【0064】
図11のA/Fセンサ10では、A/F検出部11と酸素供給排出部12との間の大気室18を無くすと共に、A/F検出部11及び酸素供給排出部12の大気側の電極15b,15cを共通にし、それを電極15e(基準ガス側の電極)としている。
【0065】
上記図10及び図11のいずれの構成においても、上述した図2のA/Fセンサ10と同様の作用が得られる。つまり、図10又は図11のA/Fセンサ10を用いた空燃比検出装置によれば、上記各実施の形態と同様に、基準ガス側での酸欠や酸素過剰により空燃比の検出精度が悪化するといった不具合が解消される。そして、如何なる空燃比域においても空燃比を精度良く検出することができる等の優れた効果が得られる。また特に、図11の構成によれば、大気室が不要となるため、センサの小型化を図ることができる。
【0066】
また上記各実施の形態では、酸素供給排出部12への酸素量を制御するための制御部30をアナログ回路により具体化したが、マイクロコンピュータ等によるソフトウェアにて具体化してもよい。かかる場合、マイクロコンピュータは、A/F検出部11での限界電流値Ipを取り込み、このIp値に応じて酸素供給排出部12による酸素の供給又は排出量を制御する。
【0067】
また、上記各実施の形態では、A/F検出部11への印加電圧(例えば、図4のV0,Vp1)を一定電圧としたが、この印加電圧を可変に制御するようにしてもよい。例えば空燃比変化や素子温変化により変化する限界電流域に追従するように印加電圧を制御する場合や、固体電解質層14の内部抵抗を検出するため印加電圧を交流的に変化させる場合などには、印加電圧を可変に制御する構成としてもよい。かかる構成においても上記各実施の形態と同様に、本発明の目的が達せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における空燃比検出装置の概要を示すブロック図。
【図2】A/Fセンサの構成を示す断面図。
【図3】A/Fセンサに付設されるヒータの位置を説明するための断面図。
【図4】空燃比検出装置の構成を示す回路図。
【図5】第2の実施の形態において、空燃比検出装置の概要を示すブロック図。
【図6】第2の実施の形態において、空燃比検出装置の構成を示す回路図。
【図7】他の実施の形態において、空燃比検出装置の制御部の構成を示す回路図。
【図8】他の実施の形態において、空燃比検出装置の制御部の構成を示す回路図。
【図9】他の実施の形態において、空燃比検出装置の制御部の構成を示す回路図。
【図10】他の実施の形態において、A/Fセンサの構成を示す断面図。
【図11】他の実施の形態において、A/Fセンサの構成を示す断面図。
【図12】従来技術における空燃比センサの構成を示す断面図。
【図13】空燃比センサの動作原理を説明するための図。
【図14】空燃比センサの出力特性を説明するための図。
【符号の説明】
10…A/Fセンサ(限界電流式空燃比センサ)、11…A/F検出部(空燃比検出部)、12…酸素供給排出部、13…拡散抵抗層、14…固体電解質層(第1の固体電解質層)、15a〜15d…電極、16…固体電解質層(第2の固体電解質層)、30…制御手段を構成する制御部、31,32…制御電流監視手段を構成するオペアンプ、40…電流検出手段を構成する電流検出部、41…電流検出抵抗、60…他の電流検出手段を構成する電流検出部、61…電流検出抵抗。

Claims (8)

  1. 第1の固体電解質層とそれに接する拡散抵抗層とを有し、前記第1の固体電解質層の被測定ガス側に形成された電極と基準ガス側に形成された電極との間に電圧を印加することにより、被測定ガス中の酸素濃度に応じた限界電流値を出力する空燃比検出部と、
    第2の固体電解質層とその両面に形成された一対の電極とを有し、前記空燃比検出部の基準ガス側の電極近くに酸素を供給、又は同電極近くの酸素を外部に排出するための酸素供給排出部と
    隔壁によって区画形成されるとともに、その内部に前記空燃比検出部の基準ガス側の電極と前記酸素供給排出部の一方の電極とを配設した大気室とを備えた限界電流式空燃比センサを用い、
    前記第1の固体電解質層に流れる限界電流の値を検出する電流検出手段と、
    前記検出された限界電流値を取り込み、その限界電流値に基づいて前記酸素供給排出部の酸素の供給又は排出量を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする空燃比検出装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の固体電解質層内を移動する酸素量と、前記第2の固体電解質層内を移動する酸素量とが等くなるよう、前記酸素供給排出部の酸素の供給又は排出量を制御する請求項1に記載の空燃比検出装置。
  3. 前記制御手段は、酸素が前記第1の固体電解質層内を被測定ガス側から基準ガス側へと移動するときは、その酸素移動量よりも少ない酸素を前記第2の固体電解質層の基準ガス側から被測定ガス側へ移動させ、酸素が前記第1の固体電解質層内を基準ガス側から被測定ガス側へと移動するときは、その酸素移動量よりも多い酸素を前記第2の固体電解質層の被測定ガス側から基準ガス側へ移動させるよう、前記酸素供給排出部の酸素の供給又は排出量を制御する請求項1に記載の空燃比検出装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2の固体電解質層に流れる電流の制御目標値を可変に設定して、前記酸素供給排出部の酸素の供給又は排出量を制御する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の空燃比検出装置。
  5. 前記第2の固体電解質層を流れる電流の値を検出する他の電流検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記他の電流検出手段により検出される電流値を監視し、常にその値を目標値に維持するための制御電流監視手段を備える請求項4に記載の空燃比検出装置。
  6. 前記制御手段は、前記第2の固体電解質層に形成された一対の電極間の電圧の制御目標値を可変に設定して、前記酸素供給排出部の酸素の供給又は排出量を制御する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の空燃比検出装置。
  7. 前記制御手段は、酸素が前記第1の固体電解質層内を基準ガス側から被測定ガス側へと移動するときにのみ作動されるものである請求項1〜請求項6のいずれかに記載の空燃比検出装置。
  8. 前記制御手段は、酸素が前記第1の固体電解質層内を被測定ガス側から基準ガス側へと移動するときにのみ作動されるものである請求項1〜請求項6のいずれかに記載の空燃比検出装置。
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