JP3673587B2 - 画像処理装置、画像処理方法および倍率補正方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および倍率補正方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像を読み込むリーダ、画像の記録を行うプリンタ、原稿画像に複写を行う複写機等において、画像倍率の補正を行う画像処理装置、画像処理方法および倍率補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、複写機のリーダ部920およびプリンタ部921の構成を示す図である。
【0003】
図9において、リーダ部920では、原稿画像の読み取り要求が発生すると原稿給送装置901上に積載された原稿が1枚ずつ順次原稿台ガラス面902上に搬送される。原稿がガラス面902の所定位置へ搬送されると、スキャナユニット904のランプ903が点灯し、スキャナユニット904をCCDイメージセンサ909(以下、CCDという)への読み取り信号に同期させて移動を開始させ、原稿画像を照射する。
【0004】
原稿画像で反射した反射光は、ミラー905、906、907、レンズ908を介してCCD909に入力される。CCD909は、ライン上に配列された数千個の光電変換素子を有し、CCD909に入力された原稿画像は、ここで画素毎に電気信号に変換され、各種原稿画像信号に対する画像処理が施された後、プリンタ部921へと送られる。
プリンタ部921に入力された画像信号は、露光制御部910にて変調された光信号(レーザービーム)に変換され、予め帯電されている感光体911を照射する。照射光によって感光体911上に作られた潜像は、現像器912によって現像される。上記現像像の先端とタイミングを合わせて転写紙積載部913、もしくは914より転写紙が搬送され、転写部915において、上記現像された像が転写紙に転写される。
【0005】
そして、転写された像は、定着部916において転写紙に定着された後、排紙部917より装置外部に排出される。排紙部917から出力された転写紙は、ソータ部922のソート機能が働いている場合には、各ビンに、またはソート機能が働いていない場合には、ソータ部922の最上位のビンまたは指定されたビンに排出される。
【0006】
上記複写機において変倍を行う場合には、主走査方向の変倍は、CCD909で入力した信号に対し電気的な画像処理により行い、副走査方向の変倍は、ドラム形状の感光体211の回転速度とスキャナユニット904の移動速度の比率を変えることにより(一般にドラムの回転速度は一定であるでのスキャナユニット904の移動速度を変化させ)、所望の倍率の複写画像を得ることができる。
【0007】
しかし、スキャナユニット904からCCD909に至る光学系の光軸がずれていると、スキャナユニット904の移動に連動して画像の読み取り位置が変化して画像の読み取り倍率にずれが生じる。
【0008】
図10および図11は、原稿を走査する光学系の移動により光軸がずれる様子を示す説明図である。
【0009】
ユニット1は、実際に原稿を走査するスキャナユニットであり、ユニット2は原稿上の走査位置からCCD909までの光路長を一定にするためのユニットである。ユニット2に取り付けられている光学ミラーBの取り付け角度がずれると、ユニット1が矢印方向に移動して原稿走査開始位置から離れるのに従って(ユニット1とユニット2の間隔が拡がるために)、光軸が移動していく。
【0010】
このように光軸が移動する場合、例えば図10に示すように、光軸の移動する方向とスキャナユニットの原稿走査の方向が同じであれば、入力した画像を縮小するように働き、また光軸の移動する方向とスキャナユニットの原稿走査の方向が逆であれば、入力した画像を拡大するように働く。さらに、光軸のずれが大きくなると、CCD909からの光路が光学ミラーAからはみ出し、原稿画像がCCD209に導かれなくなり、これによると、有効な画像信号が画像入力センサであるCCDから出力されなくなる。
【0011】
そこで、このような光軸のずれに起因する倍率のずれをできるだけ小さくするために、ミラー905、906、907やレンズ908の取り付け位置を高精度で調整する必要があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ミラーやレンズなどの光学系にかかわる部品交換等があった場合、ミラー905、906、907やレンズ908の取り付け位置の再調整が必要であり、その調整に用いる治具を部品交換作業を行うサービスマンが持ち歩くか、またはサービス拠点に複写機を持ち込み部品交換をして調整した後、再度ユーザの所に設置することが行われていた。このことはサービスメンテナンス性を悪くするとともに利用者に不便を強いてきた。
【0013】
このような問題を解決するため、ミラー、レンズ等の高精度な位置の再調整を行う代わりに、複写倍率の補正値を求め、不揮発性の記憶手段(例えばバッテリーバックアップメモリなど)に複写倍率の補正値を記憶させる。そして、スキャナにより指定された倍率で原稿画像を走査するとき、その倍率補正値を用いて原稿画像の走査速度を補正する方法が用いられている。この複写倍率の補正は、スキャナ系の補正とプリンタ系の補正を統合して行われている。
【0014】
しかし、近年複写機のディジタル化が進み、スキャナ部とプリンタ部を独立に動作できるものがでてきた。そのためスキャナ部とプリンタ部の倍率補正値をそれぞれ求め、不揮発性の記憶手段に記憶させておく必要がある。そうすると、スキャナ部およびプリンタ部それぞれの倍率補正値を求めるための治工具が必要となり、作業がさらに繁雑になる。
【0015】
本発明は、画像読み取りや画像記録を要求された倍率で正確に実行可能とする画像処理装置および方法を提供することを目的とする。
【0016】
また、本発明は、特別な治工具等を用意することなしに、画像読み取りや画像記録に関る倍率補正を容易に実行可能な画像処理装置および方法を提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明は、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能等の多機能な装置において、各機能に応じた画像倍率補正が可能な画像処理装置および方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿画像をスキャンする原稿画像走査手段と、原稿画像走査手段により走査される原稿画像を読み取る原稿画像読取手段と、原稿画像読取手段により読み込まれた原稿画像信号を一時記憶する画像記憶手段と、倍率補正モードを選択する倍率補正モード選択手段と、倍率補正モードで使用する評価画像を選択する評価画像選択手段と、評価画像に対応する情報を選択する対応情報選択手段と、上記画像記憶手段に記憶された画像信号の輝度もしくは濃度の変化点を検出する検出手段と、画像信号の輝度もしくは濃度の変化点に関する情報および評価画像に対応する情報から読み込まれた原稿画像の倍率を演算する倍率演算手段とを有し、原稿画像の読み込み倍率と演算した原稿倍率とから原稿画像走査手段における倍率補正値を演算することを特徴とする画像形成装置の倍率補正方法である。
【0019】
また、本発明は、原稿画像をスキャンする原稿画像走査手段と、原稿画像走査手段により走査される原稿画像を読み取る原稿画像読取手段と、原稿画像読取手段の非有効画像領域から読み込まれた画像信号を一時記憶する画像記憶手段と、この画像記憶手段に記憶された画像信号の輝度もしくは濃度の変化点を検出する検出手段と、画像信号の輝度もしくは濃度の変化点に関する情報と評価画像に対応する情報から読み込まれた原稿画像の倍率を演算する演算手段とを有し、原稿画像の読み込み倍率と演算した原稿倍率から原稿画像走査手段の倍率補正値を演算することを特徴とする画像形成装置の倍率補正方法である。
【0024】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例における多機能なデジタル複写機を示す構成図である。
【0025】
本実施例の複写機は、原稿を画像データに変換する画像入力装置(以下、リーダ部という)101と、複数種類の転写紙カセットを有し、プリント命令により画像データを転写紙上に可視像として出力する画像出力装置(以下、プリンタ部という)102と、プリンタ部102によりプリントされた転写紙をソートし、蓄積するためのソータ部103と、リーダ部101とプリンタ部102ならびにソータ部103を動作させるための制御部104と、コピーやファックスなどの機能を選択・設定するための操作部105−1および確認のための表示部105−2を備えた操作表示部105と、制御部104と電気的に接続された外部装置106とを有する。
【0026】
また、外部装置106には、リーダ部101から画像信号を回線を介して送信または回線を介して画像信号を受信するためのファクシミリインターフェース108およびパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等のコンピュータと接続し、それらとの間で画像信号の授受を行うためのコンピュータインターフェース111を備えている。
【0027】
図1において、原稿画像の読み取り要求が発生すると、原稿給送装置201上に積載された原稿が1枚ずつ順次原稿台ガラス面202上に搬送される。原稿がガラス面202の所定位置へ搬送されると、スキャナユニット204のランプ203が点灯し、スキャナユニット204をCCDイメージセンサ209(以下、CCDという)への読み取り信号に同期させて変倍率に応じた速度で移動を開始させ、原稿画像を照射する(副走査)。
【0028】
原稿画像からの反射光は、ミラー205、206、207、レンズ208を介してCCD209に入力される。CCD209はライン上に配列された数千個の光電変換素子を有し、CCD209に入力された原稿画像は、ここで画素毎に電気信号に変換され、各種原稿画像信号に対する画像処理が施された後、プリンタ部102へ送られる。
【0029】
プリンタ部102に入力された画像信号は、露光制御部910において変調された光信号(レーザビーム)に変換されて予め帯電されている感光体211を照射する。照射光によって感光体211上に作られた潜像は、現像器212によって現像される。この現像された像の先端とタイミングを合わせて転写紙積載部213、もしくは214より転写紙が搬送され、転写部215において、上記現像された像が転写紙に転写される。
【0030】
転写された像は、定着部216において転写紙に定着された後、排紙部217より装置外部に排出される。排紙部217から出力された転写紙は、ソータ部103のソート機能が働いている場合には、各ビンに、またはソート機能が働いていない場合には、ソータの最上位のビンまたは指定されたビンに排出される。
【0031】
続いて、順次読み込む画像を1枚の転写紙の両面に出力する方法について説明する。
【0032】
定着部216で片面に像定着された転写紙を、一旦、排紙部217まで搬送後、転写紙の搬送向きを反転して搬送方向切り替え部材218を介して再給紙用転写紙積載部219に搬送する。
【0033】
次の原稿が準備されると、上記プロセスと同様にして原稿画像が読み取られるが、転写紙については再給紙用転写紙積載部219より給紙されるので、転写紙の他の面に像定着がなされ、結局、同一転写紙の表面、裏面に2枚の原稿画像を出力することができる。
【0034】
図2は、同一の複写機における画像信号の信号処理部の構成を示す回路ブロック図である。
【0035】
CCD209に照射された原稿の反射光は、CCD209の各光電セルで光電変換されて電荷として蓄積される。CCD209は、RGBまたはCMYの色情報が得られるように色毎に3ライン上に光電セルが設けられている。CCD209の各セルに蓄積された電荷は、CCDドライバ311からの読み取り信号により順次読み出され、ライン毎の原稿画像に対応するアナログ信号となる。
【0036】
そして、1ライン分の電荷を読み出した後、CCD209の各セルをリセットして蓄積電荷をクリアし、次の原稿画像信号に対応する電荷の蓄積を開始する。CCD209から読み出されたアナログ信号は、プリアンプ301でA/D変換器302の入力信号レベルに合わせて増幅される。A/D変換器302からの出力信号は、シェーディング補正回路303に入力され、ここでランプ203の配光ムラやCCD209の感度ムラ等に起因するシェーディング歪が補正される。
シェーディング補正回路303を通った信号は、セレクタ304およびセレクタ306へ送られる。セレクタ304では、シェーディング補正回路303から入力される信号および画像メモリ307から読み出されてくる信号を制御部104の指示により選択し、画像信号処理回路305に送り出す。
【0037】
画像信号処理回路305では、入力する画像信号に対して主走査方向の変倍処理を行う。また、必要に応じてリピート処理、空間フィルタを用いた輪郭エッジ強調処理、マーカエリア判定処理(モノトーン系では輝度レベルにより判定し、カラー系では各色信号レベルから判定する)ならびにパターン化・太らせ・マスキング・トリミング処理が行われる。
【0038】
副走査変倍回路320は、画像メモリ307から読み出されてくる信号に対して、制御部104の指示に従って、副走査方向に関する変倍処理を行う。
【0039】
画像信号処理回路305を経た信号は、セレクタ306およびセレクタ308に送られる。セレクタ308では画像信号処理回路305から入力される信号および画像メモリ307から読み出され、副走査変倍回路320を通った信号を制御部104の指示により選択し、セレクタ309に送る。
【0040】
セレクタ309では、制御部104の選択に従って、プリンタ部102の露光制御部であるレーザドライバ210、ファクシミリインターフェース(IF)108の送信部またはコンピュータインターフェース(IF)111のいずれかへ入力されてくる画像信号を送り出す。
【0041】
また、セレクタ310では、ファクシミリIF108の受信部からの信号とコンピュータIF111からの信号を制御部104の指示で選択し、さらにセレクタ306では画像信号処理回路305からの信号、シェーディング補正回路303からの信号ならびにセレクタ310からの信号を制御部104の指示で切り替え、画像メモリ307に入力して記憶させる。
【0042】
制御部104は、アクチュエータドライバ314を介してスキャナユニット204を移動させるためのモータ317、転写紙搬送用のモータ319、クラッチ316、ソレノイド315を駆動し、各種センサ群313を見ながら原稿の露光走査のための光学系、並びに、給紙、画像形成、排紙に至る紙搬送系等を制御駆動する。また、後述するプリンタの倍率補正に用いるテストパターンデータ、アクチュエータの駆動条件などの装置固有のデータなどを記憶しておく不揮発性メモリ318(例えばバッテリバックアップRAM)が制御部104に接続されている。
【0043】
また、制御部104は、操作表示部105の操作部105−1で設定されたモードならびに動作要求を取り込むとともに、表示部105−2を用いて設定されたモードならびにエラー発生時に警告の表示を行う。
【0044】
また、タイミング発生回路312を介して、装置各部へ動作タイミング信号の供給を行う。
次に、制御部104による倍率補正値の演算手順を示す図4、図5のフローチャートを用いて、倍率補正動作について説明する。
【0045】
操作表示部105により倍率補正モードが設定されると、制御部104は、動作モードをスキャナ倍率補正モードに設定し、倍率補正モード用に定数や駆動モードを初期化し(S501)、倍率補正モードがオフされるか(S502)、補正動作がスタートの指示が操作表示部105により入力されるのを待機する(S503)。
【0046】
補正動作のスタートの指示が入力されると(S503)、スキャナ倍率補正モードであれば(S504)、まず、スキャナユニット204をホームポジション(HP)に戻し(S505)、原稿台のガラス面202上に置かれたテストチャートTCを等倍で読み込み、画像メモリ307に記憶する(S506)。
【0047】
ここでテストチャートTCは、図3に示すように、副走査方向原稿端面から所定の位置から記録されている所定の大きさの「べた黒」もしくは原稿下地色と十分に判別可能な単色または絵柄原稿を用いる。また、テストチャートTCの大きさはスキャナユニット204により副走査方向に走査できる最大サイズとする。なお、最大サイズとすることで倍率補正値の誤差を小さくすることができる。
【0048】
このテストチャートTCは、何種類か用意されており、操作表示部105より選択可能となっており、選択された時点で、そのテストチャートTCに対する画像先端位置から画像後端位置データが制御部104に設定される。
【0049】
例えば、テストチャートTCとして単色チャートを用いた場合、制御部104は画像メモリ307に記憶された画像における画像読み込み方向(副走査方向)に関する輝度レベルの変化点を調べ、ホームポジションHPから画像読み込み開始位置SPまでの画素数Lh(S531)、画像読み込み開始位置SPから画像先端位置LEまでの画素数L1+△1(S507)、画像読み込み開始位置SPから画像後端位置TEまでの画素数L2+△2を求める(S508)。
【0050】
テストチャートTCに応じて予め設定されている画像読み込み開始位置SPから画像先端位置LEまでの画素数L1および画像後端位置TEまでの画素数L2と、S507、S508で求めた画素数L1+△1、L2+△2を用いて次式の演算を行い、画像の読み込み倍率Mを求める(S509)。
【0051】
M={(L2+△2)−(L1+△1)}/(L2−L1)
=1+(△2−△1)/(L2−L1)
そして、等倍からの差分、即ち(△2−△1)/(L2−L1)を副走査方向の倍率補正値mとする(S510)。
【0052】
また、テストチャートTCに応じて予め設定されている画像読み込み開始位置SPから画像先端位置LEまでの画素数L1とS509で求めた画像の読み込み倍率Mから画像読み込み開始位置を次の演算によって求める(S511)。
【0053】
すなわち、画像先端位置LEを基準とした画像読み込み開始位置SPの補正画素数を△3で表すと、L1×M=L1+△3なる関係となる。
【0054】
従って、△3=L1×(M−1)となる。
【0055】
そして、ホームポジションHPから画像読み込み開始位置SPまでの画素数をPNで表すと、PN=(△1+△3)となる。従って、PN=Lh+(L2×△1−L1×△2)/(L2−L1)となり、この値PNが画像読み込み開始位置として求まる。そして、S510で求めた副走査方向の倍率補正値mとS511で求めた画像読み込み開始位置に関する画素数PNを不揮発性メモリ318に記憶する(S512)。
【0056】
そして、プリンタ倍率補正を行う場合(S513)、スキャナ倍率補正モードからプリンタ倍率補正モードのモード1を設定し(S514〜S516)、プリンタ倍率補正を行わない場合には(S513)、倍率補正モードをオフして(S517)、S502からの待機ループに移行する。
【0057】
倍率補正がスタートされ(S503)、プリンタ倍率補正モードのモード1が選択されていた場合(S504、S518、S519)、不揮発性メモリ318に書き込まれているプリンタ補正用のテストチャートデータを読み出して、転写紙にテストチャートをプリントする(S520)。そして、プリンタ倍率補正モード2にモード設定を切り替え(S521)、S502からの待機ループに移行する。
【0058】
次に、テストチャートがプリントされた転写紙をリーダ部101の原稿台ガラス面202上にセットする。ここでプリンタ倍率補正用のテストチャートは、スキャナ倍率補正の際に用いたものと同じ内容のもので、複数種類があり、これを操作部105−1より切り替えることが可能である。また、このときリーダ部101は、スキャナ用の倍率補正値mと画素数PNを用いて、その読み取り倍率が補正されている。
【0059】
倍率補正がスタートされ(S503)、プリンタ倍率補正モードのモード2が選択されていた場合(S504、S518、S519)、まず、スキャナユニット204をホームポジション(HP)に戻し(S522)、原稿台ガラス面202上に置かれたチャートのプリントされた転写紙を等倍で読み込み、画像メモリ307に記憶する(S523)。
【0060】
制御部104は、画像メモリ307に記憶された画像を画像読み込み方向に関する輝度レベルの変化点を調べ、ホームポジションHPから画像読み込み開始位置SPまでの画素数(S532)、画像読み込み開始位置SPから画像先端位置LEまでの画素数(S524)、画像読み込み開始位置SPから画像後端位置TEまでの画素数を求める(S525)。
【0061】
そして、予め設定されている画像読み込み開始位置から画像先端位置までの画素数および画像後端位置までの画素数とS524、S525で求めた画素数を用いて、前述のスキャナ倍率補正と同様にして、画像の読み込み倍率Mpを求め、等倍からの差分を副走査方向の倍率補正値mpとする(S526)。
【0062】
また、画像読み込み開始位置SPから画像先端位置LEまでの画素数および転写紙の給送速度に基づいて画像の記録開始タイミング(転写紙の転写部215への給送開始タイミング(レジストタイミング))TMを求める(S527)。そして、S526で求めたプリンタの倍率補正値mpとS527で求めた画像の記録開始タイミングTMを不揮発性メモリ318に記憶する(S528)。
【0063】
そして、倍率補正モードをオフして(S529)、S502からの待機ループに移行する。
【0064】
以上により、スキャナに関する副走査方向の倍率補正値mと画像読み込み開始位置PN、および、プリンタに関する副走査方向の倍率補正値mpと画像記録開始タイミングTMが不揮発性メモリ318に記憶される。
【0065】
画像信号の変化点は、通常テストチャートの中央部に対する画像信号で調べるが、テストチャートの両端部付近を調べるようにすれば、スキャナユニット204の斜行を調べることが可能となる。
【0066】
以後、操作部105より指示されたスキャン倍率もしくはコピー倍率(要求倍率MQ)を不揮発性メモリ318に記憶された補正値を使用して補正することにより、指示どおりの倍率でスキャン、プリンタもしくはコピー動作を行うことができる。
【0067】
次に、各動作における補正処理について説明する。
【0068】
図6は、制御部104による倍率補正処理の手順を示すフローチャートである。
【0069】
前述の如く、本実施例の複写機は、リーダ部101で読み取った原稿画像をプリンタ部102でプリントするコピーモード、リーダ101で読み取った原稿画像を表す画像信号をファクシミリIF108またはコンピュータIF111に出力するスキャナモード、および、ファクシミリIF108またはコンピュータIF111から入力した画像信号に基づいてプリントを行うプリンタモードで動作する。
【0070】
複写機の動作開始に際して、図7に示した倍率補正用の各種値のセットが制御部104により実行される。
【0071】
すなわち、動作モードが何であるかが判定され(S601、S602)、スキャナモードであれば、副走査方向に関する要求倍率MQとスキャナ用の倍率補正値mとに基づいて副走査画像倍率MSを下記の式により求める。
【0072】
MS=MQ/(1+m)
そして、この副走査画像倍率MSに対応した速度で原稿画像を副走査するように、スキャナユニット204を移動するためのモータ317の回転速度を設定する。また、CCD209により画像の読み込みを開始する位置を補正するように画像読み取り開始位置に関する画素数PNをセットする(S603)。
【0073】
また、プリンタモードであれば、副走査方向に関する要求倍率MQとプリンタ用の倍率補正値mpとに基づいて、プリント画像倍率MKを下記の式により求める。
【0074】
MK=MQ/(1+mp)
そして、このプリント画像倍率MKに従って、ファクシミリIF108またはコンピュータIF111から入力する画像信号に対して副走査方向に関する変倍処理を行わせるように、副走査変倍回路320の変倍率をセットする。また、画像記録の開始タイミングを補正するように記録開始タイミングTMをセットする(S604)。
【0075】
また、スキャナモードでなく、プリンタモードでもなく、コピーモードである場合には、副走査方向に関する要求倍率MQと、スキャナ用の倍率補正値mおよびプリンタ用の倍率補正値mpとを用いて、複写倍率MCを下記の式により求める。
【0076】
MC=MQ/{(1+m)×(1+mp)}
そして、この複写倍率MCに対応した速度で原稿画像を副走査するように、スキャナユニット204を移動するためのモータ317の回転速度を設定する。また、CCD209により画像の読み込みを開始する位置および画像記録の開始タイミングを夫々補正するように、画像読み込み開始位置に関する画素数PNおよび記録開始タイミングTMをセットする(S605)。
【0077】
以上のように、複写機の動作モードに応じ、不揮発性メモリ318に記憶されている倍率補正値m、mpおよび画素数PN、記録開始タイミングTMを用いて、副走査方向に関する画像の倍率および読み込み、または記録位置の補正を実行する。
【0078】
なお、以上の第1実施例では、スキャナの倍率補正を行うためにテストチャートをリーダ部101の原稿台ガラス面202から読み込ませたが、図7および図8に示すように、CCD209の有効画像域VAの外の読み込み領域RAを用い、スキャナユニット204のガイドレール部分に取り付けられた倍率補正用のチャートCCを読み込むようにしても同様の効果を得ることができる。
【0079】
また、このように倍率補正用のチャートCCをスキャナユニット204の両側のガイドレース部分に取り付けるようにすることにより、原稿走査の際のスキャナユニットの斜行を判別することが可能となる。なお、その場合には、画像読み込み開始位置から画像先端位置までの画素数をスキャナガイドそれぞれについて検出し、比較することでスキャナユニット204の斜行を調べることが可能となる。
【0080】
以上説明したように、本実施例では、スキャナ倍率ならびにプリンタ倍率の補正をテストチャートを用いて自動的に行うようにすることで、従来より人手による光学系の調整許容範囲を広くすることができるようになり、複写機の設置先など、特別な治工具を持ち込めない場所でも、精度良く倍率の調整ができるようになる効果がある。
【0081】
なお、以上の実施例では、スキャナモードおよびコピーモードにおける副走査方向に関する倍率補正をスキャナユニットの副走査速度を補正することによって実行したが、これに限らず、副走査方向に関して画像信号に変倍処理を電気的に施すことによって達成してもよい。
【0082】
また、プリンタモードおよびコピーモードにおける副走査方向に関する倍率補正も、ドラム状の感光体の回転速度を変える等の他の方法によって達成してもよい。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像読み取りや画像記録を、要求された倍率で正確に実行することが可能な画像処理方法を提供することができる。また、特別な治工具等を用意することなしに、画像読み取りや画像記録に関する倍率補正を容易に実行することが可能な画像処理方法を提供することができる。また、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能等の多機能な装置において、各機能に応じた画像倍率補正が可能な画像処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における複写機の構成を示す説明図である。
【図2】上記実施例における画像信号の信号処理部の構成を示す回路ブロック図である。
【図3】上記実施例の倍率補正用テストチャートを示す説明図である。
【図4】上記実施例の倍率補正動作を示すフローチャートである。
【図5】上記実施例の倍率補正動作を示すフローチャートである。
【図6】上記実施例の倍率補正処理を示すフローチャートである。
【図7】他の倍率補正用テストチャートを示す説明図である。
【図8】倍率補正用テストチャートの位置を示す説明図である。
【図9】従来の複写機の構成を示す説明図である。
【図10】スキャナユニットの移動に伴う光軸の移動を示す説明図である。
【図11】スキャナユニットの移動に伴う光軸の移動を示す説明図である。
【符号の説明】
104…制御部、
105…操作部、
209…CCD、
305…画像信号処理回路、
307…画像メモリ、
318…不揮発性メモリ。

Claims (8)

  1. 原稿画像をスキャンする原稿画像走査手段と、原稿画像走査手段により走査される原稿画像を読み取る原稿画像読取手段と、原稿画像読取手段により読み込まれた原稿画像信号を一時記憶する画像記憶手段と、倍率補正モードを選択する倍率補正モード選択手段と、倍率補正モードで使用する評価画像を選択する評価画像選択手段と、評価画像に対応する情報を選択する対応情報選択手段と、上記画像記憶手段に記憶された画像信号の輝度もしくは濃度の変化点を検出する検出手段と、画像信号の輝度もしくは濃度の変化点に関する情報および評価画像に対応する情報から読み込まれた原稿画像の倍率を演算する倍率演算手段とを有し、原稿画像の読み込み倍率と演算した原稿倍率とから原稿画像走査手段における倍率補正値を演算することを特徴とする画像形成装置の倍率補正方法。
  2. 請求項1において、
    原稿画像走査手段により走査できる最大サイズの用紙に記録された原稿画像を読み込むことにより、原稿画像走査手段の倍率を補正することを特徴とする画像形成装置の倍率補正方法。
  3. 請求項1または請求項2において、
    画像記憶手段に記憶された原稿画像の読み込み開始位置から画像信号の輝度もしくは濃度の変化点までの間隔と、演算により求められた原稿画像の倍率とから読み込み開始位置の補正量を演算することを特徴とする画像形成装置の倍率補正方法。
  4. 原稿画像をスキャンする原稿画像走査手段と、原稿画像走査手段により走査される原稿画像を読み取る原稿画像読取手段と、原稿画像読取手段の非有効画像領域から読み込まれた画像信号を一時記憶する画像記憶手段と、この画像記憶手段に記憶された画像信号の輝度もしくは濃度の変化点を検出する検出手段と、画像信号の輝度もしくは濃度の変化点に関する情報と評価画像に対応する情報から読み込まれた原稿画像の倍率を演算する演算手段とを有し、原稿画像の読み込み倍率と演算した原稿倍率から原稿画像走査手段の倍率補正値を演算することを特徴とする画像形成装置の倍率補正方法。
  5. 請求項4において、
    原稿画像読取手段の非有効画像領域が走査する部分に評価画像を配置することを特徴とする画像形成装置の倍率補正方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項において、
    選択された評価画像をプリントし、そのプリント出力を原稿画像走査手段により読み込み、画像形成手段の倍率補正することを特徴とする画像形成装置の倍率補正方法。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項において、
    選択された評価画像をプリントし、そのプリント出力を原稿画像走査手段により読み込み、画像記憶手段に記憶された画像の読み取り開始位置から画像信号の輝度もしくは濃度の変化点までの間隔から画像形成タイミングの補正量を演算することを特徴とする画像形成装置の倍率補正方法。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項において、
    原稿画像走査手段の倍率を補正した後、画像形成手段の倍率補正を行うことを特徴とする画像形成装置の倍率補正方法。
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