JP3672778B2 - レーダ装置及びそのコヒーレント積分方法 - Google Patents

レーダ装置及びそのコヒーレント積分方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3672778B2
JP3672778B2 JP31287699A JP31287699A JP3672778B2 JP 3672778 B2 JP3672778 B2 JP 3672778B2 JP 31287699 A JP31287699 A JP 31287699A JP 31287699 A JP31287699 A JP 31287699A JP 3672778 B2 JP3672778 B2 JP 3672778B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
received signal
fast fourier
complex
fft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31287699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001133544A (ja
Inventor
貴彦 藤坂
公雄 浅香
嘉仁 平野
修三 和高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP31287699A priority Critical patent/JP3672778B2/ja
Priority to US09/649,842 priority patent/US6335701B1/en
Priority to EP00118689A priority patent/EP1098206A3/en
Publication of JP2001133544A publication Critical patent/JP2001133544A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3672778B2 publication Critical patent/JP3672778B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/02Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00
    • G01S7/28Details of pulse systems
    • G01S7/285Receivers
    • G01S7/288Coherent receivers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/02Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
    • G01S13/50Systems of measurement based on relative movement of target
    • G01S13/52Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds
    • G01S13/522Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds using transmissions of interrupted pulse modulated waves
    • G01S13/524Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds using transmissions of interrupted pulse modulated waves based upon the phase or frequency shift resulting from movement of objects, with reference to the transmitted signals, e.g. coherent MTi
    • G01S13/53Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds using transmissions of interrupted pulse modulated waves based upon the phase or frequency shift resulting from movement of objects, with reference to the transmitted signals, e.g. coherent MTi performing filtering on a single spectral line and associated with one or more range gates with a phase detector or a frequency mixer to extract the Doppler information, e.g. pulse Doppler radar
    • G01S13/532Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds using transmissions of interrupted pulse modulated waves based upon the phase or frequency shift resulting from movement of objects, with reference to the transmitted signals, e.g. coherent MTi performing filtering on a single spectral line and associated with one or more range gates with a phase detector or a frequency mixer to extract the Doppler information, e.g. pulse Doppler radar using a bank of range gates or a memory matrix

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動する物体あるいは大気などを観測し、その速度を計測するレーダ装置及びそのコヒーレント積分方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のレーダ装置は、光波あるいは電波などの電磁波を搬送波(キャリア)とし、測距(レンジング)のためにパルス変調された信号を送信する。そして、測定の対象となる距離に相当する遅延時間をおいて観測対象によって反射された電磁波を受信する。パルス幅に等しい時間の受信信号を高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)することにより、ドップラー周波数ごとに信号を積分するとともに観測対象の移動速度を計測する。このため信号対雑音電力比を改善するための積分時間は送信パルス幅で制限されていた。パルス幅を拡大した場合でも、観測対象の速度が時間の経過とともに徐々に変動するため、コヒーレント積分による十分な信号対雑音電力比の改善効果を得ることが困難であった。
【0003】
従来のこの種のコヒーレントレーダ装置について図面を参照しながら説明する。図6は、例えば米国特許公報第5237331号に示された従来のレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【0004】
図6において、1は送受信機、2はA/D(Analog to Digital)変換手段、3は観測対象の距離に応じた遅延時間の受信信号を抽出するレンジゲート手段、4は同一レンジで観測されたパルス幅内の受信信号を高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)することにより、ドップラー周波数ごとに信号を積分するとともに観測対象の移動速度を計測するドップラーFFT手段、5は送信パルス毎に得られた受信信号から上記の一連の処理によって得られたFFT結果を周波数毎にインコヒーレント積分(PDI:Post Detection Integration)するPDI手段である。
【0005】
つぎに、上記従来のレーダ装置の動作について図面を参照しながら説明する。図7は、図6に示すレーダ装置の送受信動作を示すタイミングチャートである。
【0006】
図7に示すように、このレーダ装置は、パルス幅τ、パルス間隔τPRIでパルス変調された電磁波を繰返し送信する。送受信機1では、受信信号を位相検波し、A/D変換手段2によって受信信号をサンプリング間隔τSでディジタル信号に変換する。そして、観測対象の距離に応じた遅延時間τdをおいてパルス幅τ相当時間の受信信号をレンジゲート手段3により抽出する。この動作を送信パルス数に一致する回数分繰り返す。このとき、ディジタル化された受信信号は、パルス幅内のサンプル番号mとパルス番号nを用いて、次の式(1)で表現することができる。
【0007】
【数1】
Figure 0003672778
【0008】
この受信信号Sτ d(n,m)は、ドップラーFFT手段4によりドップラースペクトルSτ d(n,l)に変換される。Sτ d(n,l)は式(2)で与えられる。ここに、l=0,1,2,…,2M−1は、FFTのフィルタ番号すなわちドップラー周波数成分の番号を表す。FFTでは、時間軸上のサンプル数と周波数軸上のサンプル数は、それぞれ2M−1となり一致する。
【0009】
【数2】
Figure 0003672778
【0010】
パルスヒット毎に求めたドップラースペクトルSτ d(n,l)は、式(3)に示すように2乗検波により電力に変換され、同一ドップラー周波数成分毎にパルスヒット数分加算すなわちPDIされる。
【0011】
【数3】
Figure 0003672778
【0012】
一般に、上記のように2乗検波して加算するPDI処理よりも、求めたドップラースペクトルSτ d(n,l)の各周波数成分l毎にパルスヒット数分を複素数のまま位相を揃えてコヒーレントに加算する方が信号対雑音電力比の改善効果は高い。しかし、パルス幅と比較してパルス間隔は、数10倍から数100倍広いため、この間の目標の速度変動による位相の乱れによってコヒーレント積分が困難となる。このため、従来この種のレーダ装置では上記のとおり、パルス幅内でのコヒーレント積分とパルス間でのインコヒーレント積分(PDI)が行われている。
【0013】
以上述べたように、従来のこの種のレーダ装置では、受信信号をFFTによりコヒーレント積分する際、目標の移動速度の変化によるドップラー周波数の変化を補償する機構、手段を備えていないため、積分時間が短く制限され十分な信号対雑音電力比の改善効果が得られなかった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来のレーダ装置では、観測対象の物体あるいは大気などの速度変動によって、コヒーレント積分時間が制限され、例え長時間に渡ってコヒーレント積分を実施しても十分な信号対雑音電力比の改善効果が得られないという問題点があった。
【0015】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、観測対象の速度変動がパルス幅内では短時間であるためその影響が小さく、パルス間ではその速度変動によって受信信号の位相が乱れ、複数のパルス間でのコヒーレント積分が困難な観測対象について、信号対雑音電力比を十分に改善することができるレーダ装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るレーダ装置は、所定のパルス幅、及びパルス間隔でパルス変調された電磁波を繰返し送信するとともに、観測対象に反射された受信信号を位相検波する送受信機と、前記受信信号を所定のサンプリング間隔でディジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記観測対象の距離に応じた遅延時間をおいて前記所定のパルス幅相当時間の受信信号を抽出するレンジゲート手段と、同一距離における観測対象からの受信信号を2組のデータに分割するデータ分割手段と、前記分割された2組のデータの一方を高速フーリエ変換する第1のドップラーFFT手段と、前記分割された2組のデータの他方を高速フーリエ変換する第2のドップラーFFT手段と、前記第2のドップラーFFT手段の出力の複素共役をとる複素共役手段と、前記第1のドップラーFFT手段の出力と前記複素共役手段の出力についてそれぞれ同一のドップラー周波数成分毎に複素乗算を行う複素乗算手段と、前記観測及び処理を複数回繰り返し、得られた複素乗算結果を繰り返し回数分、同一のドップラー周波数成分についてコヒーレント加算する複素加算手段とを備えたものである。
【0017】
この発明の請求項2に係るレーダ装置は、前記データ分割手段が、前記レンジゲート手段から出力される受信信号を偶数番目のデータと奇数番目のデータの2組に分割する切り替えスイッチと、前記偶数番目又は奇数番目のデータを格納する第1のメモリと、前記奇数番目又は偶数番目のデータを格納する第2のメモリとを有し、前記第1のドップラーFFT手段は、前記第1のメモリに格納されたデータを高速フーリエ変換し、前記第2のドップラーFFT手段は、前記第2のメモリに格納されたデータを高速フーリエ変換するものである。
【0018】
この発明の請求項3に係るレーダ装置は、前記データ分割手段が、前記レンジゲート手段から出力される信号を観測時間の前半と後半の2組のデータに分割する切り替えスイッチであり、前記前半のデータを高速フーリエ変換する前記第1のドップラーFFT手段の出力と、前記後半のデータを高速フーリエ変換する前記第2のドップラーFFT手段の出力の同期をとるために前記第1のドップラーFFT手段の後段に設けられた遅延手段をさらに備えたものである。
【0019】
この発明の請求項4に係るレーダ装置は、所定のパルス幅、及びパルス間隔でパルス変調された電磁波を繰返し送信するとともに、観測対象に反射された受信信号を位相検波する送受信機と、前記受信信号を所定のサンプリング間隔でディジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記観測対象の距離に応じた遅延時間をおいて前記所定のパルス幅相当時間の受信信号を抽出するレンジゲート手段と、前記レンジゲート手段から出力される信号を観測時間の前半と後半の2組のデータを時分割で高速フーリエ変換するドップラーFFT手段と、前記前半のデータのFFT処理結果の出力を前記後半のデータのFFT処理結果と同期させる遅延手段と、前記ドップラーFFT手段の出力の複素共役をとる複素共役手段と、前記遅延手段の出力と前記複素共役手段の出力についてそれぞれ同一のドップラー周波数成分毎に複素乗算を行う複素乗算手段と、前記観測及び処理を複数回繰り返し、得られた複素乗算結果を繰り返し回数分、同一のドップラー周波数成分についてコヒーレント加算する複素加算手段とを備えたものである。
【0021】
この発明の請求項5に係るレーダ装置のコヒーレント積分方法は、受信信号データから送信パルス毎に1つのパルス内でサンプルされた受信信号を抽出するステップと、この抽出された1パルスヒット分の受信信号データを2組のデータに分割するステップと、前記分割された2組の受信信号データの各々を高速フーリエ変換するステップと、2つのFFT処理結果の内の一方についてその複素共役演算を行うステップと、前記2つのFFT処理結果の内の他方のFFT処理結果と前記複素共役演算した結果の複素乗算を行うステップと、前記複素乗算までの処理を任意の数の送信パルスについて繰り返し実行し、得られた複素乗算結果を同一のドップラー周波数成分毎に複素加算するステップとを含むものである。
【0022】
この発明の請求項6に係るレーダ装置のコヒーレント積分方法は、前記分割するステップが、前記抽出された1パルスヒット分の受信信号データ毎に偶数番目のデータと奇数番目のデータに分割するものである。
【0023】
この発明の請求項7に係るレーダ装置のコヒーレント積分方法は、前記分割するステップが、前記抽出された1パルスヒット分の受信信号データをパルス幅の前半と後半の2組のデータに分割し、前記高速フーリエ変換した前半のデータと、前記高速フーリエ変換した後半のデータの同期をとるために前記高速フーリエ変換した前半のデータを所定時間だけ遅延するステップをさらに含むものである。
【0024】
この発明の請求項8に係るレーダ装置のコヒーレント積分方法は、受信信号データから送信パルス毎に1つのパルス内でサンプルされた受信信号を抽出するステップと、前記抽出された受信信号を観測時間の前半と後半の2組のデータを時分割で高速フーリエ変換するステップと、前記高速フーリエ変換した前半のデータと、前記高速フーリエ変換した後半のデータの同期をとるために前記高速フーリエ変換した前半のデータを所定時間だけ遅延するステップと、2つのFFT処理結果の内の一方についてその複素共役演算を行うステップと、前記2つのFFT処理結果の内の他方のFFT処理結果と前記複素共役演算した結果の複素乗算を行うステップと、前記複素乗算までの処理を任意の数の送信パルスについて繰り返し実行し、得られた複素乗算結果を同一のドップラー周波数成分毎に複素加算するステップとを含むものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るレーダ装置について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0027】
図1において、1は光波あるいは電波などの電磁波を搬送波(キャリア)とし、測距(レンジング)のためにパルス変調された信号を送受信する送受信機、2はA/D(Analog to Digital)変換手段、3は観測対象の距離に応じた遅延時間の受信信号を抽出するレンジゲート手段、4a及び4bは同一レンジで観測されたパルス幅内の受信信号を高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)することにより、ドップラー周波数ごとに信号を積分するとともに観測対象の移動速度を計測するドップラーFFT手段、6は受信信号を2組のデータに分割するデータ分割手段、7はドップラーFFT手段4bの出力信号の複素共役を求める複素共役手段、8はFFT手段4aの出力信号と複素共役手段7の出力信号の複素乗算を行う複素乗算手段、9は複素乗算手段8の出力信号をコヒーレント加算する複素加算手段である。なお、複素乗算手段8は、同一のドップラー周波数毎に複素乗算を行う。
【0028】
つぎに、この実施の形態1に係るレーダ装置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0029】
この装置の送受信タイミングは図7に示すように、従来の装置と同じようにパルス幅τ、パルス間隔τPRIで繰返し送信する。送受信機1では、受信信号を位相検波し、A/D変換手段2によって受信信号をディジタル信号に変換する。観測対象の距離に応じた遅延時間τdをおいてパルス幅τ相当時間の受信信号をレンジゲート手段3により抽出する。
【0030】
新たに追加されたデータ分割手段6は、レンジゲート手段3から出力されるパルス幅τ相当時間の受信信号を2組のデータに分割する。
【0031】
そして、分割されたデータはそれぞれ、ドップラーFFT手段4a及び4bによって受信信号のドップラースペクトルに変換される。このドップラーFFT手段4a及び4bにより求められるドップラースペクトルは、受信信号をドップラー周波数毎に分解し、同一のドップラー周波数成分についてコヒーレント積分されたものである。
【0032】
複素共役手段7は、ドップラーFFT手段4bの出力信号(ドップラースペクトル)の複素共役を求める。複素乗算手段8では、複素共役手段7の出力信号とドップラーFFT手段4aの出力信号の複素乗算を同一のドップラー周波数成分毎に行う。この2つのドップラースペクトルの複素共役および複素乗算によって、ドップラースペクトルの各周波数成分の位相は、観測対象の速度にかかわらず全てのパルスヒット毎に一定値を取る。
【0033】
したがって、上記の観測および処理を複数回繰り返し、得られた結果を繰り返し回数分、同一のドップラー周波数成分について複素加算手段9により複素加算するだけで受信信号をパルスヒット数分コヒーレントに積分できる。
【0034】
実施の形態1に係るレーダ装置では、受信信号を2組のデータに分割し、それぞれのドップラースペクトルを求め、一方のドップラースペクトルの複素共役結果ともう一方のドップラースペクトルの複素乗算を行うように装置を構成したので、観測対象の速度にかかわらず、観測および処理を複数回繰り返し、得られた結果を繰り返し回数分複素加算するだけで受信信号をパルス内およびパルス間の両方についてコヒーレントに積分でき、十分な信号対雑音電力比の改善効果が得られるという効果がある。
【0035】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るレーダ装置について図面を参照しながら説明する。図2は、この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【0036】
図2において、10はレンジゲート手段3から出力される受信信号に番号をつけ、その番号が偶数のデータと奇数のデータの2組に分かれるように切り替える切り替えスイッチ、11a及びbは切り替えスイッチ10から出力される偶数番目のデータと奇数番目のデータをそれぞれ格納するメモリである。なお、上記実施の形態1および従来装置と同一部分には、同一符号を付し説明を省く。
【0037】
つぎに、この実施の形態2に係るレーダ装置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0038】
新たに追加された切り替えスイッチ10は、レンジゲート手段3から出力される受信信号Sτ d(n,m)(式(1))にサンプルされた順番に番号を付け、その番号が偶数のデータSeven τ d(n,k)と奇数のデータSodd τ d(n,k)の2組のデータ(式(4)、式(5))に分割する。
【0039】
【数4】
Figure 0003672778
【0040】
この2組の受信信号Seven τ d(n,k)とSodd τ d(n,k)を生成するために、切り替えスイッチ10は、サンプル毎に図中のレンジゲート手段3と上下2つのメモリ11a及びbとの接続を切り替える。各メモリに偶数番目のデータと奇数番目のデータが揃ったら、それぞれドップラーFFT手段4a及びbにより次の式(6)及び(7)に示すとおりドップラースペクトルSeven τ d(n,l)およびSodd τ d(n,l)に変換される。なお、メモリ11a及びbに偶数番目及び奇数番目のデータをそれぞれ格納しているが、メモリ11a及びbに奇数番目及び偶数番目のデータをそれぞれ格納してもよい。
【0041】
【数5】
Figure 0003672778
【0042】
このドップラーFFT手段4a及びbにより求められるドップラースペクトルSeven τ d(n,l)およびSodd τ d(n,l)は、受信信号をドップラー周波数l毎に分解し、同一のドップラー周波数成分lについてパルス内のサンプルデータをコヒーレント積分したものである。複素共役手段7は、ドップラーFFT手段4bの出力信号Sodd τ d(n,l)(ドップラースペクトル)の複素共役Sodd τ d(n,l)*を求める。複素乗算手段8では、複素共役手段7の出力信号Sodd τ d(n,l)*とドップラーFFT手段4aの出力信号Seven τ d(n,l)の複素乗算を式(8)に示すように、同一のドップラー周波数成分(l=0,1,2,…,M−1)毎に全パルスヒット分(n=0,1,2,…,N−1)のドップラースペクトルについて行う。
【0043】
【数6】
Figure 0003672778
【0044】
式(8)によって得られた結果S(n,l)の各周波数成分の位相は、観測対象の速度にかかわらず全てのパルスヒットについて一定値を取る。したがって、上記のように観測および処理をN回のパルスヒットについて繰り返し、得られた結果をN回分、式(9)のとおり同一のドップラー周波数成分について複素加算手段9により複素加算するだけで、受信信号をパルス内およびパルス間の両方についてコヒーレントに積分できる。
【0045】
【数7】
Figure 0003672778
【0046】
以上述べたとおり、実施の形態2に係るレーダ装置では、受信信号データを2組のデータに分割する際、偶数番目のデータと奇数番目のデータとに分割したので、2つのデータの観測時間差が実行可能なデータ分割方法の中で最も短いため、観測対象の速度変化に対するコヒーレント積分効果が最も高い。
【0047】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るレーダ装置について図面を参照しながら説明する。図3は、この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【0048】
図3において、新たに付加された12は、前半のデータを高速フーリエ変換するドップラーFFT手段4aの出力と、後半のデータを高速フーリエ変換するドップラーFFT手段4bの出力の同期をとるために前半のデータのドップラーFFT手段4aの後段に設けられた遅延手段である。なお、上記の実施の形態1、2および従来装置と同一部分には、同一符号を付し説明を省く。
【0049】
以下、図3を参照して実施の形態3の動作を説明する。
【0050】
本実施の形態3に係るレーダ装置では、切り替えスイッチ10によって、レンジゲート手段3から出力されるパルス幅τ相当時間の受信信号を観測時間の前半と後半の2組のデータに分割する。分割された受信信号データは次の式(10)及び(11)で、与えられる。
【0051】
【数8】
Figure 0003672778
【0052】
分割された2つのデータの内、前半のデータSformer τ d(n,k)は、図中上段のドップラーFFT手段4aで、後半のデータSlatter τ d(n,k)は図中下段のドップラーFFT手段4bでそれぞれ高速フーリエ変換され、ドップラー周波数毎に分解し、同一のドップラー周波数成分についてコヒーレント積分される。この積分結果は、それぞれ次の式(12)及び(13)となる。
【0053】
【数9】
Figure 0003672778
【0054】
前半のデータのFFT結果Sformer τ d(n,l)は、遅延手段12によって後半のFFT結果Slatter τ d(n,l)の出力との同期がとられる。そして、2つの結果が揃った時点で、複素共役および複素乗算が次の式(14)のとおり実施される。
【0055】
【数10】
Figure 0003672778
【0056】
式(14)によるドップラースペクトルの複素共役および複素乗算によって得られた結果S(n,l)について、上記実施の形態2の場合と同様に式(9)に示した複素加算処理を行うことによって、受信信号をパルス内およびパルスヒット間の両方についてコヒーレントに積分できる。
【0057】
以上述べたように、この実施の形態3に係るレーダ装置では、受信信号データの分割を観測時間の前半と後半とに分割したので、データ分割の際にメモリを必要とせず装置を安価に構成できる。
【0058】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係るレーダ装置について図面を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態4に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【0059】
図4において、上記の実施の形態1〜3および従来装置と同一部分には、同一符号を付し説明を省く。
【0060】
上記の実施の形態1〜3に係るレーダ装置では、レンジゲート手段3から出力されるパルス幅τ相当時間の受信信号を2組のデータに分割する。したがって、これらの分割された2組のデータを高速フーリエ変換するために、2つのドップラーFFT手段4a及びbを備えていた。
【0061】
この実施の形態4に係るレーダ装置では、受信信号データの分割が時間軸上の前半と後半とで実施されることに着目し、2M個の受信信号の前半のM個と後半のM個について、逐次的にFFT処理することで、ドップラーFFT手段を1つに減らすことがでる。さらに、レンジゲート手段3と2つのドップラーFFT手段4a及びbとの接続を切り替えていた切り替えスイッチ10も削減できる。
【0062】
以上述べたように、この実施の形態4に係るレーダ装置では、2つのドップラーFFT手段4a及びbの内の1つと、切り替えスイッチ10を削減したので、装置を安価に構成できる。
【0063】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係るレーダ装置について図面を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態5に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【0064】
図5において、13は初期位相補償手段である。なお、上記の実施形態1〜4および従来装置と同一部分には、同一符号を付し説明を省く。
【0065】
この実施の形態5に係るレーダ装置は、上記各実施の形態に係るレーダ装置と同様に、パルス幅τ、パルス間隔τPRIで繰返し送信する。送受信機1では、受信信号を位相検波し、A/D変換手段2によって受信信号をサンプリング間隔τSでディジタル信号に変換する。そして、観測対象の距離に応じた遅延時間τdをおいてパルス幅τ相当時間の受信信号をレンジゲート手段3により抽出する。このとき、ディジタル化された受信信号は、パルス幅内のサンプル番号mとパルス番号nを用いて、式(1)で表現することができる。
【0066】
【数11】
Figure 0003672778
【0067】
この受信信号Sτ d(n,m)は、まず初期位相補償手段13に入力され、次の式(15)の演算によって各受信パルス毎の受信信号の初期位相が0となるように補償される。
【0068】
【数12】
Figure 0003672778
【0069】
位相補償後の受信信号Scomp τ d(n,m)は、式(16)に示すようにドップラーFFT手段4によって、高速フーリエ変換されて、ドップラー周波数毎に分解され同一のドップラー周波数成分についてパルス内のサンプル点数(2M)分コヒーレント積分される。
【0070】
【数13】
Figure 0003672778
【0071】
位相補償後の受信信号Scomp τ d(n,m)から式(16)で求められるパルスヒット毎のドップラースペクトルSτ d(n,l)は、全てのパルスヒットで目標の速度にかかわらず一定の位相となる。したがって、このスペクトルSτ d(n,l)を受信したN個のパルスについて繰り返し求め、下記の式(17)に示すように、同一のドップラー周波数成分について複素加算手段9により複素加算すると受信信号をパルス内およびパルス間の両方についてコヒーレントに積分できる。なお、式(17)において、n=0〜N−1、l=0,1,2,…,2M−1である。
【0072】
out(l)=ΣSτ d(n,l) (17)
【0073】
以上述べたように、この実施の形態5に係るレーダ装置では、従来から用いられているこの種のレーダ装置に、初期位相補償手段13の追加と、従来のPDIに代えて複素加算手段9を追加するだけで、安価に受信信号をパルス内およびパルス間の両方についてコヒーレント積分可能なレーダ装置を構成できる。
【0074】
【発明の効果】
この発明の請求項1に係るレーダ装置は、以上説明したとおり、所定のパルス幅、及びパルス間隔でパルス変調された電磁波を繰返し送信するとともに、観測対象に反射された受信信号を位相検波する送受信機と、前記受信信号を所定のサンプリング間隔でディジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記観測対象の距離に応じた遅延時間をおいて前記所定のパルス幅相当時間の受信信号を抽出するレンジゲート手段と、同一距離における観測対象からの受信信号を2組のデータに分割するデータ分割手段と、前記分割された2組のデータの一方を高速フーリエ変換する第1のドップラーFFT手段と、前記分割された2組のデータの他方を高速フーリエ変換する第2のドップラーFFT手段と、前記第2のドップラーFFT手段の出力の複素共役をとる複素共役手段と、前記第1のドップラーFFT手段の出力と前記複素共役手段の出力についてそれぞれ同一のドップラー周波数成分毎に複素乗算を行う複素乗算手段と、前記観測及び処理を複数回繰り返し、得られた複素乗算結果を繰り返し回数分、同一のドップラー周波数成分についてコヒーレント加算する複素加算手段とを備えたので、受信信号をパルス内およびパルス間の両方についてコヒーレントに積分でき、信号対雑音電力比を十分改善することができるという効果を奏する。
【0075】
この発明の請求項2に係るレーダ装置は、以上説明したとおり、前記データ分割手段が、前記レンジゲート手段から出力される受信信号を偶数番目のデータと奇数番目のデータの2組に分割する切り替えスイッチと、前記偶数番目又は奇数番目のデータを格納する第1のメモリと、前記奇数番目又は偶数番目のデータを格納する第2のメモリとを有し、前記第1のドップラーFFT手段は、前記第1のメモリに格納されたデータを高速フーリエ変換し、前記第2のドップラーFFT手段は、前記第2のメモリに格納されたデータを高速フーリエ変換するので、、2つのデータの観測時間差が実行可能なデータ分割方法の中で最も短いため、観測対象の速度変化に対するコヒーレント積分効果が最も高いという効果を奏する。
【0076】
この発明の請求項3に係るレーダ装置は、以上説明したとおり、前記データ分割手段が、前記レンジゲート手段から出力される信号を観測時間の前半と後半の2組のデータに分割する切り替えスイッチであり、前記前半のデータを高速フーリエ変換する前記第1のドップラーFFT手段の出力と、前記後半のデータを高速フーリエ変換する前記第2のドップラーFFT手段の出力の同期をとるために前記第1のドップラーFFT手段の後段に設けられた遅延手段をさらに備えたので、データ分割の際にメモリを必要とせず装置を安価に構成できるという効果を奏する。
【0077】
この発明の請求項4に係るレーダ装置は、以上説明したとおり、所定のパルス幅、及びパルス間隔でパルス変調された電磁波を繰返し送信するとともに、観測対象に反射された受信信号を位相検波する送受信機と、前記受信信号を所定のサンプリング間隔でディジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記観測対象の距離に応じた遅延時間をおいて前記所定のパルス幅相当時間の受信信号を抽出するレンジゲート手段と、前記レンジゲート手段から出力される信号を観測時間の前半と後半の2組のデータを時分割で高速フーリエ変換するドップラーFFT手段と、前記前半のデータのFFT処理結果の出力を前記後半のデータのFFT処理結果と同期させる遅延手段と、前記ドップラーFFT手段の出力の複素共役をとる複素共役手段と、前記遅延手段の出力と前記複素共役手段の出力についてそれぞれ同一のドップラー周波数成分毎に複素乗算を行う複素乗算手段と、前記観測及び処理を複数回繰り返し、得られた複素乗算結果を繰り返し回数分、同一のドップラー周波数成分についてコヒーレント加算する複素加算手段とを備えたので、2つのドップラーFFT手段の内1つと切り替えスイッチを削減でき、装置を安価に構成できるという効果を奏する。
【0079】
この発明の請求項5に係るレーダ装置のコヒーレント積分方法は、以上説明したとおり、受信信号データから送信パルス毎に1つのパルス内でサンプルされた受信信号を抽出するステップと、この抽出された1パルスヒット分の受信信号データを2組のデータに分割するステップと、前記分割された2組の受信信号データの各々を高速フーリエ変換するステップと、2つのFFT処理結果の内の一方についてその複素共役演算を行うステップと、前記2つのFFT処理結果の内の他方のFFT処理結果と前記複素共役演算した結果の複素乗算を行うステップと、前記複素乗算までの処理を任意の数の送信パルスについて繰り返し実行し、得られた複素乗算結果を同一のドップラー周波数成分毎に複素加算するステップとを含むので、受信信号をパルス内およびパルス間の両方についてコヒーレントに積分でき、信号対雑音電力比を十分改善することができるという効果を奏する。
【0080】
この発明の請求項6に係るレーダ装置のコヒーレント積分方法は、以上説明したとおり、前記分割するステップが、前記抽出された1パルスヒット分の受信信号データ毎に偶数番目のデータと奇数番目のデータに分割するので、2つのデータの観測時間差が実行可能なデータ分割方法の中で最も短いため、観測対象の速度変化に対するコヒーレント積分効果が最も高いという効果を奏する。
【0081】
この発明の請求項7に係るレーダ装置のコヒーレント積分方法は、以上説明したとおり、前記分割するステップが、前記抽出された1パルスヒット分の受信信号データをパルス幅の前半と後半の2組のデータに分割し、前記高速フーリエ変換した前半のデータと、前記高速フーリエ変換した後半のデータの同期をとるために前記高速フーリエ変換した前半のデータを所定時間だけ遅延するステップをさらに含むので、データ分割の際にメモリを必要とせず装置を安価に構成できるという効果を奏する。
【0082】
この発明の請求項8に係るレーダ装置のコヒーレント積分方法は、以上説明したとおり、受信信号データから送信パルス毎に1つのパルス内でサンプルされた受信信号を抽出するステップと、前記抽出された受信信号を観測時間の前半と後半の2組のデータを時分割で高速フーリエ変換するステップと、前記高速フーリエ変換した前半のデータと、前記高速フーリエ変換した後半のデータの同期をとるために前記高速フーリエ変換した前半のデータを所定時間だけ遅延するステップと、2つのFFT処理結果の内の一方についてその複素共役演算を行うステップと、前記2つのFFT処理結果の内の他方のFFT処理結果と前記複素共役演算した結果の複素乗算を行うステップと、前記複素乗算までの処理を任意の数の送信パルスについて繰り返し実行し、得られた複素乗算結果を同一のドップラー周波数成分毎に複素加算するステップとを含むので、装置を安価に構成できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 従来のレーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 従来のレーダ装置の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 送受信機、2 A/D変換手段、3 レンジゲート手段、4、4a、4bドップラーFFT手段、6 データ分割手段、7 複素共役手段、8 複素乗算手段、9 複素加算手段、10 切り替えスイッチ、11a、11b メモリ、12 遅延手段、13 初期位相補償手段。

Claims (8)

  1. 所定のパルス幅、及びパルス間隔でパルス変調された電磁波を繰返し送信するとともに、観測対象に反射された受信信号を位相検波する送受信機と、
    前記受信信号を所定のサンプリング間隔でディジタル信号に変換するA/D変換手段と、
    前記観測対象の距離に応じた遅延時間をおいて前記所定のパルス幅相当時間の受信信号を抽出するレンジゲート手段と、
    同一距離における観測対象からの受信信号を2組のデータに分割するデータ分割手段と、
    前記分割された2組のデータの一方を高速フーリエ変換する第1のドップラーFFT手段と、
    前記分割された2組のデータの他方を高速フーリエ変換する第2のドップラーFFT手段と、
    前記第2のドップラーFFT手段の出力の複素共役をとる複素共役手段と、
    前記第1のドップラーFFT手段の出力と前記複素共役手段の出力についてそれぞれ同一のドップラー周波数成分毎に複素乗算を行う複素乗算手段と、
    前記観測及び処理を複数回繰り返し、得られた複素乗算結果を繰り返し回数分、同一のドップラー周波数成分についてコヒーレント加算する複素加算手段と
    を備えたことを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記データ分割手段は、
    前記レンジゲート手段から出力される受信信号を偶数番目のデータと奇数番目のデータの2組に分割する切り替えスイッチと、
    前記偶数番目又は奇数番目のデータを格納する第1のメモリと、
    前記奇数番目又は偶数番目のデータを格納する第2のメモリと
    を有し、
    前記第1のドップラーFFT手段は、前記第1のメモリに格納されたデータを高速フーリエ変換し、
    前記第2のドップラーFFT手段は、前記第2のメモリに格納されたデータを高速フーリエ変換する
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  3. 前記データ分割手段は、前記レンジゲート手段から出力される信号を観測時間の前半と後半の2組のデータに分割する切り替えスイッチであり、
    前記前半のデータを高速フーリエ変換する前記第1のドップラーFFT手段の出力と、前記後半のデータを高速フーリエ変換する前記第2のドップラーFFT手段の出力の同期をとるために前記第1のドップラーFFT手段の後段に設けられた遅延手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  4. 所定のパルス幅、及びパルス間隔でパルス変調された電磁波を繰返し送信するとともに、観測対象に反射された受信信号を位相検波する送受信機と、
    前記受信信号を所定のサンプリング間隔でディジタル信号に変換するA/D変換手段と、
    前記観測対象の距離に応じた遅延時間をおいて前記所定のパルス幅相当時間の受信信号を抽出するレンジゲート手段と、
    前記レンジゲート手段から出力される信号を観測時間の前半と後半の2組のデータを時分割で高速フーリエ変換するドップラーFFT手段と、
    前記前半のデータのFFT処理結果の出力を前記後半のデータのFFT処理結果と同期させる遅延手段と、
    前記ドップラーFFT手段の出力の複素共役をとる複素共役手段と、
    前記遅延手段の出力と前記複素共役手段の出力についてそれぞれ同一のドップラー周波数成分毎に複素乗算を行う複素乗算手段と、
    前記観測及び処理を複数回繰り返し、得られた複素乗算結果を繰り返し回数分、同一のドップラー周波数成分についてコヒーレント加算する複素加算手段と
    を備えたことを特徴とするレーダ装置。
  5. 受信信号データから送信パルス毎に1つのパルス内でサンプルされた受信信号を抽出するステップと、
    この抽出された1パルスヒット分の受信信号データを2組のデータに分割するステップと、
    前記分割された2組の受信信号データの各々を高速フーリエ変換するステップと、
    2つのFFT処理結果の内の一方についてその複素共役演算を行うステップと、
    前記2つのFFT処理結果の内の他方のFFT処理結果と前記複素共役演算した結果の複素乗算を行うステップと、
    前記複素乗算までの処理を任意の数の送信パルスについて繰り返し実行し、得られた複素乗算結果を同一のドップラー周波数成分毎に複素加算するステップと
    を含むことを特徴とするレーダ装置のコヒーレント積分方法
  6. 前記分割するステップは、前記抽出された1パルスヒット分の受信信号データ毎に偶数番目のデータと奇数番目のデータに分割する
    ことを特徴とする請求項5記載のレーダ装置のコヒーレント積分方法。
  7. 前記分割するステップは、前記抽出された1パルスヒット分の受信信号データをパルス幅の前半と後半の2組のデータに分割し、
    前記高速フーリエ変換した前半のデータと、前記高速フーリエ変換した後半のデータの同期をとるために前記高速フーリエ変換した前半のデータを所定時間だけ遅延するステップ
    をさらに含むことを特徴とする請求項5記載のレーダ装置のコヒーレント積分方法。
  8. 受信信号データから送信パルス毎に1つのパルス内でサンプルされた受信信号を抽出するステップと、
    前記抽出された受信信号を観測時間の前半と後半の2組のデータを時分割で高速フーリエ変換するステップと、
    前記高速フーリエ変換した前半のデータと、前記高速フーリエ変換した後半のデータの同期をとるために前記高速フーリエ変換した前半のデータを所定時間だけ遅延するステップと、
    2つのFFT処理結果の内の一方についてその複素共役演算を行うステップと、
    前記2つのFFT処理結果の内の他方のFFT処理結果と前記複素共役演算した結果の複素乗算を行うステップと、
    前記複素乗算までの処理を任意の数の送信パルスについて繰り返し実行し、得られた複素乗算結果を同一のドップラー周波数成分毎に複素加算するステップと
    を含むことを特徴とするレーダ装置のコヒーレント積分方法。
JP31287699A 1999-11-02 1999-11-02 レーダ装置及びそのコヒーレント積分方法 Expired - Fee Related JP3672778B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31287699A JP3672778B2 (ja) 1999-11-02 1999-11-02 レーダ装置及びそのコヒーレント積分方法
US09/649,842 US6335701B1 (en) 1999-11-02 2000-08-28 Radar system and coherent integrating method thereof
EP00118689A EP1098206A3 (en) 1999-11-02 2000-08-29 Radar system and coherent integrating method therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31287699A JP3672778B2 (ja) 1999-11-02 1999-11-02 レーダ装置及びそのコヒーレント積分方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001133544A JP2001133544A (ja) 2001-05-18
JP3672778B2 true JP3672778B2 (ja) 2005-07-20

Family

ID=18034512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31287699A Expired - Fee Related JP3672778B2 (ja) 1999-11-02 1999-11-02 レーダ装置及びそのコヒーレント積分方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6335701B1 (ja)
EP (1) EP1098206A3 (ja)
JP (1) JP3672778B2 (ja)

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4088523B2 (ja) * 2000-08-30 2008-05-21 株式会社日立製作所 レーダ装置
US7397867B2 (en) * 2000-12-14 2008-07-08 Pulse-Link, Inc. Mapping radio-frequency spectrum in a communication system
WO2002093193A1 (fr) 2001-05-11 2002-11-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif radar a laser coherent
JP3703014B2 (ja) * 2001-05-11 2005-10-05 三菱電機株式会社 レーダ信号処理装置、及び距離・速度計測方法
DE10226575A1 (de) * 2002-06-14 2004-01-08 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Erzeugen von HF-Signalen zum Bestimmen eines Abstandes und/oder einer Geschwindigkeit eines Objektes
JP4053542B2 (ja) * 2002-12-27 2008-02-27 三菱電機株式会社 レーザーレーダ装置
US7274437B2 (en) * 2003-02-19 2007-09-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Laser detection and ranging apparatus
KR100735976B1 (ko) 2005-08-31 2007-07-06 삼성탈레스 주식회사 펄스열 파형의 신호 처리 방법
JP5429699B2 (ja) * 2007-01-16 2014-02-26 日本無線株式会社 圧縮係数生成器
GB0701869D0 (en) 2007-01-31 2007-03-14 Cambridge Consultants Adaptive radar
JP2009150707A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
US7652618B2 (en) * 2008-02-15 2010-01-26 Deere & Company Method and system for determining velocity by using variable or distinct sampling rates
GB2459704B (en) * 2008-05-01 2012-05-02 Thales Holdings Uk Plc Method and system for minimising noise in arrays comprising pressure and pressure gradient sensors.
JP5398306B2 (ja) * 2009-03-04 2014-01-29 古野電気株式会社 レーダ装置
DE102009049060A1 (de) * 2009-07-20 2011-01-27 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Verfahren und Vorrichtung zur Ermittlung von periodischen Signalanteilen
WO2011021262A1 (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 三菱電機株式会社 レーダ装置
JP5326980B2 (ja) * 2009-10-09 2013-10-30 日本電気株式会社 レーダ装置、目標探知方法及びプログラム
JP5503961B2 (ja) * 2009-12-25 2014-05-28 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 観測信号処理装置
JP5564244B2 (ja) * 2009-12-25 2014-07-30 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 観測信号処理装置
JP6123974B2 (ja) 2011-04-15 2017-05-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーダ装置
JP2013190349A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
RU2498324C1 (ru) * 2012-04-23 2013-11-10 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Национальный исследовательский Томский политехнический университет" Способ определения наличия гармонических составляющих и их частот в дискретных сигналах
DE102012104222A1 (de) 2012-05-15 2013-11-21 Uwe Hartje Aufsatz zur Anbringung an einem Bett
WO2013173975A1 (zh) * 2012-05-22 2013-11-28 深圳市英威腾电气股份有限公司 谐波检测方法及相关装置
KR101356169B1 (ko) 2012-09-06 2014-01-24 국방과학연구소 Fmcw 레이더 시스템 및 fmcw 레이더 시스템의 레이더센서 운용방법
CN103973321A (zh) * 2013-02-06 2014-08-06 中国电子科技集团公司第十研究所 提高多音调频信号接收机灵敏度的方法
CN108770382B (zh) * 2015-09-07 2022-01-14 凝聚技术公司 使用正交时间频率空间调制的多路存取的方法
DE102016109342B4 (de) * 2016-05-20 2024-02-22 Infineon Technologies Ag Radarsensorsystem zur gestenerkennung und verfahren zur radarbasierten gestenerkennung
DE102016218643A1 (de) * 2016-09-28 2018-03-29 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Auswerten von Radarstrahlung und Radarvorrichtung
WO2018220825A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 三菱電機株式会社 レーダ装置
KR102019844B1 (ko) * 2017-10-13 2019-09-09 현대오트론 주식회사 라이다 신호 처리 장치 및 처리 방법
US11255900B2 (en) * 2019-10-30 2022-02-22 Keysight Technologies, Inc. System and method for measuring repetitive complex and pulse modulated RF signals
CN111273233B (zh) * 2020-03-04 2022-05-03 北京环境特性研究所 一种电子角反射器异步脉冲检测方法及装置
CN111751791B (zh) * 2020-07-15 2022-08-19 四川九洲电器集团有限责任公司 多频连续波相干转发方法和装置
JP7262692B2 (ja) * 2021-03-05 2023-04-21 三菱電機株式会社 信号処理器、信号処理方法及びレーダ装置
CN113608205B (zh) * 2021-06-25 2024-04-09 西安空间无线电技术研究所 一种超高精度地外天体微波着陆雷达测距测速方法
TWI802994B (zh) * 2021-09-17 2023-05-21 為昇科科技股份有限公司 雷達測速系統、方法及雷達裝置
CN117784076B (zh) * 2024-02-27 2024-05-14 中国人民解放军空军预警学院 一种频率捷变和频率分集的相参处理方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4137532A (en) * 1977-04-29 1979-01-30 Westinghouse Electric Corp. VIP doppler filter bank signal processor for pulse doppler radar
SU970262A1 (ru) * 1981-04-27 1982-10-30 Севастопольский Приборостроительный Институт Двухканальный фазометр
US4620192A (en) * 1983-09-29 1986-10-28 Raytheon Company Continuous wave radar with ranging capability
US4618864A (en) * 1984-01-31 1986-10-21 Westinghouse Electric Corp. Radar channel including an orthogonal MTI filter pair
US4622552A (en) * 1984-01-31 1986-11-11 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Factored matched filter/FFT radar Doppler processor
US5510796A (en) * 1984-12-31 1996-04-23 Martin Marietta Corporation Apparatus for wind shear compensation in an MTI radar system
SU1757337A1 (ru) * 1989-08-15 1995-12-20 Всесоюзный научно-исследовательский институт радиоаппаратуры Псевдокогерентная радиолокационная станция
SU1728967A1 (ru) * 1990-01-19 1992-04-23 Научно-исследовательский институт радиофизики им.акад.А.А.Расплетина Устройство автоматической подстройки фазы
US5237331A (en) 1992-05-08 1993-08-17 Henderson Sammy W Eyesafe coherent laser radar for velocity and position measurements
US6208295B1 (en) * 1995-06-02 2001-03-27 Trw Inc. Method for processing radio signals that are subject to unwanted change during propagation
US5808580A (en) * 1997-02-06 1998-09-15 Andrews, Jr.; Grealie A. Radar/sonar system concept for extended range-doppler coverage
FR2751087B1 (fr) * 1996-07-09 1998-11-06 Thomson Csf Procede et dispositif de detection de cibles pour radar doppler a impulsions non ambigu a large bande
US5815250A (en) * 1997-05-27 1998-09-29 Coherent Technologies, Inc. Doublet pulse coherent laser radar for precision range and velocity measurements
US5990824A (en) * 1998-06-19 1999-11-23 Northrop Grumman Corporation Ground based pulse radar system and method providing high clutter rejection and reliable moving target indication with extended range for airport traffic control and other applications

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001133544A (ja) 2001-05-18
EP1098206A2 (en) 2001-05-09
EP1098206A3 (en) 2004-03-03
US6335701B1 (en) 2002-01-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3672778B2 (ja) レーダ装置及びそのコヒーレント積分方法
US5999119A (en) CW radar range measuring system with improved range resolution
US10228459B2 (en) Radar system and radar signal processing device
JP5705057B2 (ja) パッシブレーダ装置
US8619908B2 (en) Wireless ranging system and related methods
JP2011149805A (ja) レーダ装置、飛翔体誘導装置及び目標検出方法
US5793327A (en) CW radar range measuring system
JP4702117B2 (ja) パルスレーダ装置及び測距方法
US5818371A (en) Coherent synchronization and processing of pulse groups
JP2002323556A (ja) 距離計測装置
CN113671495B (zh) 基于Zynq平台的太赫兹雷达探测系统以及方法
JP5094447B2 (ja) パルスレーダ装置
JPH06294864A (ja) レーダ装置
EP1843172A1 (en) Methods and systems for avoidance of partial pulse interference in radar
RU2293997C1 (ru) Способ корреляционной обработки сигналов, отраженных от быстродвижущихся целей
JP3672847B2 (ja) レーダ装置及びコヒーレント積分方法
JP4754981B2 (ja) パルスレーダ装置
JPH08297162A (ja) バイスタティックレーダ装置
JP5160022B2 (ja) パルスレーダ装置
JP4077092B2 (ja) ドップラ周波数測定方法およびドップラソナー
JP3709022B2 (ja) アナログ・デジタル変換システム
JP7299601B2 (ja) 目標検知装置、目標推定方法およびプログラム
JP3207579B2 (ja) レーダ装置
JP4005007B2 (ja) レーダ信号処理装置
JP6976189B2 (ja) 物体検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees