JP3672195B2 - スライド式収納装置 - Google Patents

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  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、照明機能を備えたスライド式収納装置に関する。本発明は、車両等のカップホルダ、小物入れ等として利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
自動車のセンターコンソールに設置されるカップホルダや小物入れ等を照明することにより、これらに保持ないしは収納されたドリンク等の視認性を高める試みがなされている。例えば、カップホルダを導光体により形成し、該導光体に光源からの光を導入することにより、カップホルダ自体を発光させてカップホルダあるいはカップホルダに保持されたドリンクの視認性を高める方法(実開平5−93973号公報)が提案されている。この方法では、カップホルダの所望位置(光導入部)に光源からの光が照射するように光源の位置が固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、カップホルダ等の収納部(スライドトレイ)をスライド式とし、平常時にはスライドトレイが固定トレイに格納され、使用時にスライドトレイを前面側に引き出して使用するスライド式収納装置が知られている。
ところが、このようなスライド式収納装置に対して上記従来技術を適用しようとすれば、スライドトレイに設けた光導入部に光源からの光を照射する必要があり、光源をスライドトレイ側、即ち可動側に固定することとなる。そのため、可動側(スライドトレイ)と固定側(固定トレイ)との間を導通させる手段が必要となり、複雑な構成となる。また、このような導通手段を設けることは、スライドトレイが頻繁にスライドされることを考慮すれば、照明機能の安定性及び耐久性の面から好ましくない。さらに、使用状態、即ちスライドトレイが引き出された状態においてのみスライドトレイを照明しその視認性を高めようとすれば、スライドトレイを引き出す動作に連動させて光源のオンオフを制御する必要があり、回路構成が複雑となる。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、簡易な構成により、スライド式の収納部(スライドトレイ)を照明しその視認性を高めることが可能なスライド式収納装置を提供することを目的とする。また、照明効果ないしは意匠性の高いスライド式収納装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の目的を達成すべくなされたものであり、次の構成からなる。
固定トレイと、
前記固定トレイに対してスライド可能に取り付けられ、導光体を備えるスライドトレイと、
前記固定トレイに固定される光源と、
前記スライドトレイに設けられる反射面であって、前記スライドトレイが引き出されて使用状態にあるときに、前記光源の光を反射して前記導光体へと導入する反射面と、を備えるスライド式収納装置。
【0005】
かかる構成によれば、スライドトレイを引き出して使用状態としたときに、光源からの光が反射面に反射されてスライドトレイに備えられた導光体へと導入される。導入された光は反射を繰り返しながら導光体内を進み、その過程で一部の光が導光体表面より放射される。その結果、導光体表面が発光し、スライドトレイの視認性が高められる。これにより、スライドトレイの操作性が向上する。また、使用状態においてスライドトレイが発光するといった照明効果が奏され、意匠性の向上も図られる。
ここで、光源が固定トレイに固定されているため、スライドトレイを引き出して使用状態とする際に光源が移動せず、従って可動側(スライドトレイ)と固定側(固定トレイ)とを導通する手段が不要となり、光源へ電力を供給するための構成が簡略化される。また、可動側と固定側との間に導通手段が不要なことから、安定して光源へ電力を供給でき、信頼性及び耐久性の向上も図られる。
【0006】
固定トレイは、スライド式収納装置を設置する際に設置箇所に固定される部材であって、スライドトレイを格納するための格納部を備える。格納部を複数備えていても良い。この場合には、異なる種類のスライドトレイを収納できるように各格納部の大きさ、形状等を異なるものとすることができる。
【0007】
スライドトレイには、一部(例えば上部)が開口された箱状のトレイであってそれ自体で小物などを収納可能な収納部を構成するものの他、カップホルダなどが固定されて使用される、例えば枠状の部材も含まれる。
【0008】
スライドトレイは少なくともその一部が導光体により形成される。全体を導光体により形成してもよい。導光体の材料としては、PC(ポリカーボネート樹脂)、アクリル樹脂、シリコン樹脂などを用いることができる。
スライドトレイにカップホルダを取り付けて使用する場合においては、カップホルダの一部又は全部を導光体により形成してもよい。このようにすれば、後述の光源からの光をカップホルダ部分にも導入し、カップホルダを発光させることも可能となる。
【0009】
導光体を着色し、光源からの光の色を導光体内で変換させることもできる。例えば、導光体に着色剤を混ぜ込むことができる。また、導光体表面に着色層を設けることもできる。
導光体に光源からの光を受けて発光可能な蛍光体を含有させて発光色の変換、補正等を行うこともできる。さらには、導光体内での光の拡散を促進すべく導光体に光拡散剤を含有させることができる。光拡散剤としては、例えば酸化チタン等を用いることができる。
【0010】
スライドトレイには反射面(本明細書において、「第1の反射面」ともいう)が設けられる。この反射面は、スライドトレイを引き出して使用状態としたときに後述の光源の光を反射して導光体へと導入することができる位置に形成される。例えば、スライドトレイが引き出されて使用状態にあるときに固定トレイ内に位置する、スライドトレイの端部に反射面を設けることができる。このようにすれば、固定トレイ内において、光源からの光を反射面に照射し、反射させることができる。従って、光源及び反射面が外部より直接視認されることによる意匠性の低下を防止することができる。
【0011】
反射面は、例えば導光体の一部を所望の角度となるようにカッティングし、カッティング面に光反射処理を施すことにより形成することができる。このようにすれば、簡単な構成により反射面を設けることができる。勿論、予め所望の角度の面が形成されるような型成形によりスライドトレイを作製することによっても反射面を形成できる。
光反射処理としては、例えば、光反射性のインク(例えば、白色系のインク)を用いた印刷、蒸着、スパッタリング、又は光反射率の高いテープ(白色テープ等)の貼着などを利用することができる。また、エッチング、サンドブラスト、放電加工等の粗面化処理を用いてもよい。
【0012】
スライドトレイが使用状態まで移動する途中において、導光体に光源からの光が実質的に導光しない構成とすることが好ましい。このようにすれば、スライドトレイを引き出して使用状態としたときに初めて導光体内に光源からの光が導入され、導光体が発光する。従って、使用状態になると突然スライドトレイが発光することとなり効果的な照明が行える。また、意外性を演出することができる。例えば、スライド途中においては光源からの光が導光体を透過するように、光源の光軸と、スライド途中に光軸上を通過する導光体の表面との角度を一定範囲に設定する。例えば、両者が垂直をなすように設定すればよい。一方、スライド途中に光源の光が照射することとなる導光体の表面にマスキング処理を施すなどして光を遮蔽し、スライド途中における導光体への光の入射を防いでもよい。以上のような構成によれば、光源を常時点灯させていたとしてもスライド途中に光源からの光が導光体に導光することを防止できる。従って、上記の照明効果を奏するために、スライドトレイの移動に同調させて光源の点灯状態を制御する必要がなく、回路構成を簡略化することができるといった利点もある。
【0013】
スライドトレイが固定トレイに格納された状態(格納状態)のときに光源の光が照射する位置に第2の反射面を設け、当該第2の反射面に反射された光がスライドトレイの前面側より発光するように構成することができる。このようにすれば、格納状態においても特有の照明態様(発光態様)によりスライドトレイの視認性、意匠性を向上することができる。また、スライドトレイの格納状態と使用状態との間を照明態様(発光状態)により明確に区別することができ、操作性の向上も期待できる。ここで、スライドトレイの前面から発光する光を所望の文字、形状等を表示することに利用できる。例えば、スライドトレイの前面の一部に所望の文字、形状等が打ち抜き的に形成されるようにマスキング処理を施し、所望の文字等を発光表示することができる。また、所望の文字等が打ち抜き的に形成された意匠カバーをスライドトレイの前面に被せることによっても同様の発光表示を行える。
第2の反射面に光を照射する光源として、上記第1の反射面に光を照射する光源を利用することが好ましい。光源を別途用意する必要がなくなり、収納装置全体の構成を簡略化できるからである。但し、第2の反射面用に別個の光源を備えることもできる。
【0014】
光源の数は特に限定されず、光源の出力、必要とされる光量、スライドトレイの大きさ等を考慮して適宜設定することができる。
光源の種類も特に限定されず、バルブ、LED等を用いることができる。特に、レンズを有したLED等の指向性の高い光源を用いることが好ましい。指向性の高い光源を採用すれば必要な範囲にのみ光を照射することができることから、上記の反射面に効率的に光を照射し、導光体内への光の導入効率を向上することができることに加えて、意図しない光の漏洩を防止することができる。尚、LEDは小型である点、消費電力が小さい点、長寿命である点、放熱量が小さい点等の利点も併せ持つ。使用し得るLEDのタイプは特に限定されず、砲弾型、SMDタイプ等、公知のものを適宜選択して用いることができる。
【0015】
以下の本発明の第2の局面では、収納部としてカップホルダトレイを採用する場合に特に好適である構成が提供される。即ち、固定トレイと、
前記固定トレイに対してスライド可能に取り付けられるカップホルダトレイと、
前記固定トレイに固定される光源と、
前記カップホルダトレイ内に備えられる第1の導光体であって、前記カップホルダが引き出された使用状態にあるときに、その一端側から前記光源の光を導入し且つ導入光を前記カップホルダトレイのホルダ部方向に外部放射する第1の導光体と、
を備えるスライド式収納装置である。
【0016】
かかる構成によれば、カップホルダトレイを引き出して使用状態としたときに、光源からの光が第1の導光体に導入し、そして導入光はカップホルダトレイのホルダ部方向に外部放射される。その結果、この外部放射された光によってホルダ部が照明されその視認性が高められる。また、ホルダ部にPETボトルやガラスなど光を透過可能な材質からなる容器が収納されている場合には、第1の導光体から外部放射された光を当該容器に照射することができ、もって当該容器の視認性が向上し、更には当該容器を介した光が観察されることによる装飾的効果も得られる。加えて、光源が固定トレイに固定されているため、カップホルダトレイを引き出して使用状態とする際に光源が移動せず、従って可動側(カップホルダトレイ)と固定側(固定トレイ)とを導通する手段が不要となり、光源へ電力を供給するための構成が簡略化される。また、可動側と固定側との間に導通手段が不要なことから、安定して光源へ電力を供給でき、信頼性及び耐久性の向上も図られる。
尚、本発明の第2の局面において特に説明ないしは限定のない部材(固定トレイや光源など)ついては既述の構成と同様である。
【0017】
以上の構成において、光源の光の照射によって特有の装飾的効果が得られるようにカップホルダトレイのホルダ部に蛍光材料を含有させたり、その表面に蛍光塗料や蛍光シールによる蛍光層を形成したりしてもよい。このように構成することで蛍光作用を利用した装飾的効果が得られ演出性の高い照明を行うことができる。また、カップ部の視認性も向上する。このような蛍光材料の含有等は、光源の光が照射する領域(例えばホルダ部の下部)のみに行ってもよい。
一方、ホルダ部の一部又は全部を導光体によって形成し、導光作用を利用して装飾的効果を得ることもできる。この場合においてもホルダ部に蛍光体を含有させたり、蛍光体層を形成したりしてもよい。即ち、例えばホルダ部の一部を蛍光体含有の導光体で形成することができる。このようにすれば照射光がホルダ部の当該領域に取り込まれ、導光作用によって拡散しつつ、蛍光体による蛍光が生ずる。その結果、ホルダ部の広い範囲から均一化された蛍光が発せられ、装飾的効果の高い照明態様が得られる。
【0018】
カップホルダトレイ内に備えられる第1の導光体への光の導入を、反射面(第1の反射面)を介して行うこともできる。即ち、カップホルダトレイが使用状態にあるときに光源の光を反射して第1の導光体へと導入する反射面をカップホルダトレイが備える構成としてもよい。かかる構成では反射面を利用した光の導入が行われることから、導光体の配置及び/又は形状などについての設計自由度が高くなる。
ここでの第1の反射面は、例えば第1の導光体の一部を所望の角度となるようにカッティングし、カッティング面に光反射処理を施すことにより形成することができる。このようにすれば簡単な構成により反射面を設けることができる。光反射処理としては、例えば、光反射性のインク(例えば、白色系のインク)を用いた印刷、蒸着、スパッタリング、又は光反射率の高いテープ(白色テープ等)の貼着などを利用することができる。また、エッチング、サンドブラスト、放電加工等の粗面化処理を用いてもよい。
【0019】
カップホルダトレイが固定トレイに格納された状態にあるときにその一端側から光源の光を導入し且つ導入光をカップホルダトレイの前面から外部放射する導光体(第2の導光体)をカップホルダトレイが備えていることが好ましい。かかる構成では、カップホルダトレイが格納状態のときに光源からの光が第2の導光体に導入し、そして導入光はカップホルダトレイの前面から外部放射される。この外部放射光によってカップホルダトレイが使用状態のときとは異なった態様の発光ないし照明が行われ、スライド式収納装置の視認性及び意匠性が高められる。例えば、カップホルダトレイを格納状態から使用状態へと変更するためのロック解除ボタン(例えば当該ボタンを第2の導光体の一部として構成する)あるいはその周囲からこの第2の導光体を介した外部放射がなされるように構成することができる。このようにすれば、ロック解除ボタンが光によって表示あるいは照明されることとなり、その操作性が向上する。
一方、第2の導光体を介して外部放射される光を所望の文字、形状等を表示することに利用することもできる。例えば第2の導光体を介した光が照射する位置に所望の文字、形状等が打ち抜き的に形成された意匠カバーなどを被せることにより、所望の文字等の形状の発光を得ることができる。尚、このような発光を上記のロック解除ボタン上に行うこともできる。
【0020】
第2の導光体への光の導入を反射面(第2の反射面)を介して行うこともできる。即ち、カップホルダトレイが格納状態にあるときに光源の光を反射して第2の導光体へと導入する反射面をカップホルダトレイが備える構成としてもよい。かかる構成では反射面を利用した光の導入が行われることから、導光体の配置及び/又は形状などについての設計自由度が高くなる。
【0021】
第2の導光体に光を導入する光源として、上記第1の導光体に光を導入する光源を利用することが好ましい。即ち、第1の導光体用及び第2の導光体用として共通の光源を用いることが好ましい。第2の導光体用の光源を別途用意する必要がなくなり、収納装置全体の構成を簡略化できるからである。但し、第2の導光体用の光源を別途備えることを妨げるものではない。
【0022】
以上の第2の導光体及び第2の反射面に代えて又はこれらに加えて、カップホルダトレイが格納状態にあるときに光源の光が照射するカップホルダトレイの領域に反射面を設け、該反射面によって反射された光をカップホルダトレイの前面側に外部放射させることもできる。例えば樹脂などの材料に所望の角度の面を設け、当該面の表面に光反射性のインク、テープ、塗料などによる光反射層を設けることによって、このような反射面を形成することができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。図1〜図5には本発明の一の実施例であるスライド式収納装置1が示される。図1は格納状態(スライドトレイ20及び30を格納した状態)におけるスライド式収納装置1の斜視図、図2は使用状態(スライドトレイ20及び30を引き出した状態)における同斜視図、図3は格納状態におけるスライドトレイ20部分の断面図(図1のI−I線断面図)、図4は格納状態から使用状態への移行途中におけるスライドトレイ20部分の断面図、図5は使用状態におけるスライドトレイ20部分の断面図(図2のII−II線断面図)である。スライド式収納装置1は、ドリンク類の保持及び小物類の収納用の収納装置であって、自動車のセンターコンソールに設置されて使用される。
【0024】
図1及び図2に示されるように、スライド式収納装置1はセンターコンソールに固定される固定トレイ10、スライドトレイ20及び30、並びに光源ユニット40及び45から構成される。
固定トレイ10はスライドトレイ20及び30を格納する格納部11、カード類やCD等を収納可能な収納部12を備え、黒色系の樹脂製である。
スライドトレイ20及び30は、それぞれ側面に設けられたレールを利用して固定トレイ10にスライド可能に取り付けられる。スライドトレイ20は小物入れ用のトレイであって、概略して中央部に凹部21を有する形状に成型された導光体(例えば、アクリル樹脂)からなる。スライドトレイ20の前面22側の下面には引き出し用の凹部27が設けられている(図3〜図5参照)。この凹部27を利用してスライドトレイ20の前後方向の移動が行われる。尚、スライド手段として公知のプッシュ式を採用してもよい。
スライドトレイ20の前面22側には光を透過しない材料(例えば黒色の樹脂)からなる意匠カバー28が被せられている。この意匠カバー28には、図1及び図2に示されるように所望の文字が打ち抜き的に形成されている。
【0025】
図3〜図5に示されるように、スライドトレイ20の一端24には所定の傾斜角の面が形成されている。そして、当該面の表面に、貼り付け面側に金属光沢を有する光反射性のテープを貼着することにより、スライドトレイ20の内側に対して反射性を有する反射面25が形成されている。また、スライドトレイ20の前面22に近い部分にも反射性の面(第2の反射面)26が設けられている。第2の反射面26は、スライドトレイ20の上面23bに斜めの切れ込みを入れ、当該切れ込みに表面が光反射性の金属板を差し込むことにより形成される。勿論、反射面25の場合と同様に光反射性のテープを用いて第2の反射面26を形成することもできる。
【0026】
スライドトレイ30には、ドリンク類の保持用のカップホルダ32が組みつけられており、スライドトレイ30を引き出した状態においてドリンク類を貫通孔に挿入すれば、バー35が下方へと移動してドリンク類の底部を捕らえ、同時に貫通孔の壁面によってドリンク類の側壁が支持されることによりドリンク類を保持する。スライドトレイ20と同様に、スライドトレイ30も光透過性の樹脂からなる。また、スライドトレイ30の前面33側には意匠カバー38が被せられている。
【0027】
光源ユニット40及び45はそれぞれレンズを有したLED光源を内蔵し、固定トレイの格納部11内の所定位置に取り付けられる。本実施例では、LED光源としてアンバー色の砲弾型LEDを使用している。尚、必要に応じて所望の発光色を有するLEDを採用することができる。また、異なる発光色を有するLEDを複数組み合わせて用いることもできる。
LED光源は図示しない配線により電源及び制御回路に接続され、その点灯状態が制御される。本実施例では、スモールライトのオンオフに同期してLED光源が点灯及び消灯するようにした。エンジンの始動に同期してLED光源を点灯させ、走行中常時LEDを点灯させておくこともできる。LED光源は消費電力が小さいことから、このような点灯制御を行ったとしても燃費等に与える影響は少ない。またLED光源は発熱量が少ないため、長時間点灯状態が継続したとしても周囲の部材に与える熱的影響も少ない。
【0028】
次に、図3〜5を参照しながら、スライド収納装置1における照明態様について、スライドトレイ20の場合を例に採り説明する。
まず、図3に示されるスライドトレイ20が固定トレイ10の格納部11に完全に格納された状態(格納状態)では、光源ユニット40から放出された光はスライドトレイ20の下面23aを介してスライドトレイ20に入射した後、第2の反射面26に反射されてスライドトレイ20内に導入される。導入された光はスライドトレイ20内を屈折、反射を繰り返しながら進み、その一部がスライドトレイの前面に設けられた窓29より外部放射される。その結果、スライドトレイ20の前面にはABCの文字がアンバー色で発光表示される。このように、スライドトレイ20が格納状態にあるときには、光源ユニット40からの光により所望の文字の表示を行うことができ、格納状態におけるスライドトレイ20の意匠性が高められる。また、スライドトレイ位置を容易に視認することができ、操作性も向上する。
【0029】
次に、スライドトレイ20を格納状態から使用状態(又は使用状態から格納状態)にスライドしている途中における照明態様を説明する。図4はスライド途中の状態を示した図であり、この状態においては光源ユニット40からの配光を制御された光はスライドトレイ20の下面23aにほぼ垂直に入射する。このように臨界角より大きな角度で入射した光はスライドトレイ20内を進行方向を変えることなく、又はスライドトレイ内に導光されない角度で上方に進み、その実質的に全部がスライドトレイ20の上面23bから放出される。そして、固定トレイ10の格納部11内に至ることとなる。従って、この状態のときには光源ユニット40からの光はスライドトレイ20に導光せず、スライドトレイ20を実質的に発光させない。従って、光源ユニット40からの光は外部からほとんど観察されないこととなる。
【0030】
続いて、スライドトレイ20が使用状態(スライドトレイ20が引き出された状態)にある場合の照明態様について図5を用いて説明する。この使用状態では、スライドトレイ20は図に示した所定位置まで引き出されている。尚、固定トレイ10には、図示しないストッパが備えられており、これによりスライドトレイ20が所定の位置に保持されるようになっている。この使用状態においては、光源ユニット40からの光はスライドトレイ20の下面23aより入射した後、反射面25に反射されてスライドトレイ20内に導入される。導入された光はスライドトレイ20内を屈折、反射を繰り返しながら前方方向に進み、その過程で一部の光がスライドトレイの表面より放出される。これにより、スライドトレイ20の表面が光源の光(アンバー色の光)により発光表示され、その視認性が高められることとなる。また、スライドトレイの意匠性も向上する。
【0031】
以上のように、スライドトレイ20が格納状態のときにはスライドトレイ20の前面に所望の文字等が発光表示され、スライドトレイ20を格納状態から使用状態へとスライドさせているときには光源からの光はほとんど観察されず、そしてスライドトレイ20が完全に引き出されたときにはスライドトレイ20が発光する。即ち、スライドトレイ20の格納状態及び使用状態の両状態においてそれぞれ特有の照明効果が得られ、スライドトレイ20の視認性及び意匠性が高められる。また、スライドトレイ20が使用状態になると突然発光するといった、意外性のある演出効果が奏される。しかも、これらの照明効果が光源のオンオフを介すことなく行われることから回路構成が極めて簡易なものとなる。更には、光源ユニットが固定トレイに固定されているためスライドトレイの移動に伴って光源が移動することがなく、従って簡易な構成により光源への電力を供給できることとなり信頼性及び耐久性の向上も図られる。
【0032】
以上ではスライドトレイ20における照明態様について説明したが、スライドトレイ30についても同様にLEDユニット45の光による照明、発光表示が行われる。即ち、スライドトレイ20の場合と同様に、スライドトレイ30においても使用状態(スライドトレイ30を引き出した状態)のときにLEDユニット45からの光が照射する位置に反射面が設けられており、当該反射面に反射された光がスライドトレイ30内に導入され、その結果スライドトレイ30の表面が発光する。ここでカップホルダ32も導光体により形成すれば、カップホルダ32にも光を導入しこれを発光表示することも可能である。一方、スライドトレイ30を固定トレイの格納部11に格納した状態のときにLEDユニット45からの光が照射する位置に第2の反射面が設けられており、当該第2の反射面に反射された光がスライドトレイ30に導入されることにより、スライドトレイ30の前面33側に被せられた意匠ケース38の窓39から光が放出される。これにより、所望の形状(本実施例ではドリンクのマーク)がアンバー色に発光表示されることとなる。
【0033】
次に、本発明の第2の局面における実施例について図6〜8を参照しながら説明する。図6は本実施例のスライド式カップホルダ2の使用状態(カップホルダトレイ60を引き出した状態)を示した斜視図、図7は格納状態の縦断面図、及び図8は使用状態の縦断面図である。
【0034】
図6〜図8に示されるように、カップホルダ2は自動車のセンターコンソール等に固定される固定トレイ50、カップホルダトレイ(スライドトレイ)60、及び光源ユニット70から概略構成される。
固定トレイ50はカップホルダトレイ60を格納するための格納部51を備える。また、固定トレイ50の前面側には格納部51へとつながる開口部52が形成されており、この開口部52を介してカップホルダトレイ60の収納及び取り出しが行われる。
カップホルダトレイ60はホルダ部61及び基部62からなる。ホルダ部61はドリンク類を保持するための部材であってリング状に成形されており、その下部61aには黄色の蛍光体が含有されている。このようなホルダ部61は、例えばその上部用の合成樹脂(例えば黒色系のABS樹脂)と下部用の蛍光体含有樹脂(例えば蛍光体含有のABS樹脂)との2色成形によって作製することができる。ホルダ部61の下部61aに蛍光体を一様に含有させるのではなく、当該下部61aの表面に蛍光体層を設けてもよい。かかる蛍光体層は蛍光体塗料、インクなど、或は蛍光テープなどによって形成することができる。尚、ホルダ部61以外の各部材は合成樹脂(例えばABS樹脂)によって作製されている。
【0035】
カップホルダトレイ60の基部62の前面部にはロック機構(図示せず)を操作するためのロック解除ボタン63が設けられている。ここでのロック機構は突出バネ及び係止手段からなり、カップホルダトレイ60を固定トレイ50内に完全に格納された状態に一時的に保持する。カップホルダトレイ60が格納された状態においてロック解除ボタンが押されれば、ロックが解除されてカップホルダトレイ60はバネの圧縮復元力によって前方へと引き出される。尚、カップホルダトレイ60はその底部に設置されるスライド機構(図示せず)によって固定トレイ50に対してスライド可能に取り付けられている。
【0036】
カップホルダトレイ60の基部62の後端部62aには導光体(第1の導光体)64が内蔵されている。導光体64は後端部62aをその底部からほぼ中央前方側へと上下に貫通するように内蔵されており、その一端の表面64aはカップホルダトレイ60が使用状態(カップホルダトレイが完全に引き出された状態)のときに光源ユニット70からの光が直接照射する位置にある。一方導光体64の他端はその表面64bがホルダ部61に対向するよう形成されている。
【0037】
基部62の前端部62bにも導光体(第2の導光体)65が内蔵されている。この導光体65は前端部62bを貫通するように内蔵されており、その一端の表面はカップホルダトレイ60が格納状態のときに光源ユニット70からの光が直接照射する位置にある。一方、導光体65の他端部分は基部52の前端部62bの表面から少し突出しており、ロック解除スイッチ63を構成している。
【0038】
光源ユニット70はレンズを有したLED光源71を内蔵し、固定トレイ50の底部の所定位置に取り付けられている。固定トレイ50の底部において光源ユニット70からの光が照射する部分には貫通孔55が設けられており、この貫通孔55を介してLEDユニット70の光が固定トレイ50内へと入射する。本実施例ではLED光源71として青色系の発光色の砲弾型LEDを使用している。尚、必要に応じて所望の発光色を有するLEDを採用することができる。また、異なる発光色を有するLEDを複数組み合わせて用いることもできる。
LED光源71は図示しない配線により電源及び制御回路に接続され、その点灯状態が制御される。本実施例では、スモールライトのオンオフに同期してLED光源が点灯及び消灯するようにした。エンジンの始動に同期してLED光源を点灯させ、走行中常時LEDを点灯させておくこともできる。LED光源は消費電力が小さいことから、このような点灯制御を行ったとしても燃費等に与える影響は少ない。またLED光源は発熱量が少ないため、長時間点灯状態が継続したとしても周囲の部材に与える熱的影響も少ない。
【0039】
次に、図7及び図8を参照しながら、スライド式カップホルダ2における照明態様について説明する。
まず、図7に示すようにカップホルダトレイ60が固定トレイ50の格納部51に完全に格納された状態(格納状態)では、光源ユニット70から放出された光は固定トレイ50底部の貫通孔55を介して固定トレイ50内へと進行し、続いてカップホルダトレイ60の基部前端部62b内の導光体65の端面(入射面)に入射する。このようにして導光体65に導入された光は導光体65を導光し、最終的に導光体65の前方側の端面、即ちロック解除スイッチ63の表面から外部放射される。その結果、ロック解除スイッチ63が青色に発光する。このように、カップホルダトレイ60が格納状態にあるときは、カップホルダトレイ60の基部62に設置したロック解除スイッチ63が所望の色で発光表示される。したがって、ロック解除スイッチ63の位置を容易に視認するができ、その操作性が向上する。併せて青色光による装飾的ないし演出的効果が奏される。
【0040】
続いて、カップホルダトレイ60が使用状態(カップホルダトレイ60が完全に引き出された状態)にあるときの照明態様について図8を用いて説明する。この使用状態のときには、カップホルダトレイ60はストッパ機構(図示しない)によって図に示した所定位置まで引き出された状態で保持されている。この状態では光源ユニット70から放出された光はカップホルダトレイ60の基部後端部62a内の導光体64にその一端(入射面64a)から導入される。導入された光は導光体64を導光し、最終的に導光体64の発光面64bから外部放射される。そして外部放射された光はホルダ部61の下部61aに照射し、これにより当該下部61aに含有された蛍光体が蛍光し、黄色の光が生ずる。その結果、この黄色の光とLED71の青色光とが混色した光によってホルダ部61の下部61aが発光表示される。このようにホルダ部61が光によって表示されることとなるからその位置を視認することが容易となり、ホルダ部61にドリンク類等を収納する際の利便性が向上する。併せて装飾的ないし演出的効果が奏される。また、PETボトルやガラス製の芳香剤、消臭剤など光透過性の容器をホルダ部61に収納した場合においては、導光体64を介して外部放射された光が収納物たる容器或はその内容物によって反射、透過、着色などされることにより様々な態様の光が得られる。即ち、様々な態様の光の演出が行われる。
【0041】
尚、カップホルダトレイ60が格納状態から使用状態(又は使用状態から格納状態)にスライドしている途中においては、LEDユニット70から放出された光は固定トレイ50内に貫通孔55を介して入射するが、入射した光はカップホルダトレイ60の基部62の底面に遮られて固定トレイ50の格納部51内に留まることとなり、結果として外部への光の放射は行われない。
【0042】
以上のように、カップホルダトレイ60が格納状態のときにはロック解除ボタン63が発光表示され、カップホルダトレイ60を格納状態から使用状態へとスライドさせているときには光源ユニット70からの光は観察されず、そしてカップホルダトレイ60が完全に引き出されたときにはカップホルダトレイ60のホルダ部61が発光して観察される。換言すれば、カップホルダトレイ60の格納状態及び使用状態の両状態においてそれぞれ特有の照明効果が得られ、スライド式カップホルダ2の視認性及び意匠性が高められる。また、カップホルダトレイ60が使用状態になると突然発光するといった、意外性のある演出効果が奏される。しかも、これらの照明効果が光源のオンオフを介すことなく行われることから、回路構成が極めて簡易なものとなる。更には、光源ユニット70が固定トレイ50に固定されているためカップホルダトレイ60の移動に伴って光源が移動することがなく、従って簡易な構成により光源への電力を供給できることとなり信頼性及び耐久性の向上も図られる。
【0043】
続いて、本発明の第2の局面における他の実施例について図9〜図12を参照しながら説明する。図9は本実施例のスライド式カップホルダ3の収納状態を示す斜視図、図10は同様に使用状態(カップホルダ3が折りたたまれた状態からスライドして所定位置に固定された状態)を示す斜視図、図11は収納状態の縦断面図、及び図12は使用状態の縦断面図である。尚、各図面において上述の実施例と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0044】
カップホルダ3は基板80からなる固定部、ホルダ部90及びトレイ100を備える可動部、並びに光源ユニット70によって構成される。
基板80のほぼ中央にはホルダ部90を使用状態の位置(図12を参照)に保持するためのストッパ部81が形成され、一方でその下端にはトレイ100を使用状態の位置(図12を参照)に保持するための保持部84が形成されている。この保持部84の上方には左右一対の軸受85が設けられており、これにトレイ100の外縁部及びアーム91の一端が回動可能に支軸86をもって連結されている。この支軸86には図示しないコイルばねが巻きつけられており、このコイルばねによってトレイ100に対して図示上方にアーム91が付勢されている。アーム91の他端にはホルダ部90が支軸98によって回動可能に連結されている。支軸98には図示しないコイルばねが巻きつけられており、このコイルばねによってアーム91に対して図示上方にホルダ部90が付勢されている。
以上の各コイルばねによる付勢力によって、ホルダ部90の後端部95が基板80のストッパ部81の下面に当接し、これによってホルダ部90が所定の位置に保持される。
【0045】
ホルダ部90はドリンク類を保持するために馬蹄形状に成形されており、その下部90aには黄緑色の蛍光体が含有されている。このようなホルダ部90、例えばその上部用の樹脂(黒色系)と下部用の蛍光体含有樹脂との2色成形によって作製することができる。ホルダ部90の下部90aに蛍光体を一様に含有させるのではなく、当該下部90aの表面に蛍光体層を設けてもよい。このような蛍光体層は蛍光体塗料、インクなど、或は蛍光テープなどによって形成することができる。尚、ホルダ部90以外の各部材は合成樹脂(例えばABS樹脂)によって作製されている。
【0046】
本実施例のカップホルダ3には、トレイ100を収納したときにこれを基板80に一時的に固定、保持するための係止機構が設けられている。当該係止機構は、基板80の上端中央部に形成される係止孔82と、使用状態のときにトレイ100の前端側となる部分の中央に形成される係止爪101とからなる。係止孔82の上方に設けられたロック解除ボタン83を下方に押圧することによって係止状態が解除され、トレイ100が回動して開くとともにホルダ部90が所定の位置までスライドする。
【0047】
基板80の背面側において中央よりも少し下方の位置に光源ユニット70が取り付けられている。基板80において、光源ユニット70の光が照射する領域89は導光体によって形成されている。
【0048】
トレイ100の内側には反射部102が形成されている。この反射部102はその上面が所定の角度となるように突出した部分からなり、その表面には反射層(例えば、アルミ、銀を材料とした層)が形成されている。
【0049】
次に、図11及び図12を参照しながらカップホルダ3における照明態様を説明する。
まず、図11に示されるようにトレイ100が基板80に保持されてホルダ部90が完全に格納された状態(格納状態)では、光源ユニット70から放出された光は基板80の導光体部分89に入射し、次いで当該部分の前方側の表面(発光面)から放射される。格納状態ではこの発光面に対向するようにトレイ100の反射部102が配置されており、従って当該発光面から放射された光は反射部102の上面に照射し、その進行方向が図示上方へと変換される。この上方に向かう光は最終的に基板80の係止孔82及びトレイ100の係止爪101からなるロック機構部分に対して内側より照射する。その結果、ロック機構の係止孔82及び係止爪101との隙間を介して一部の光が外部に取り出され、ロック解除ボタン83付近が発光して観察されることとなる。これにより、ロック解除ボタン83の位置の視認が容易となり、その操作性が向上する。また、青色光による装飾的ないし演出的効果が奏される。
【0050】
続いて、図12を用いてホルダ部90が使用状態にあるときの照明態様を説明する。この状態では光源ユニット70から放出された光は基板80の導光体部分89に導入された後、その発光面より前方側へと放射される。そして外部放射された光はホルダ部90の下部90aに照射する。これにより当該下部90aに含有された蛍光体が蛍光し、黄緑色の光が生ずる。その結果、この黄緑色の光とLED71の青色光とが混色した光によってホルダ部90の下部90aが発光表示される。このようにホルダ部90が光によって表示されることとなるから、ホルダ部90の位置を視認することが容易となり、ホルダ部90にドリンク類等を収納する際の利便性が向上する。併せて装飾的ないし演出的効果が奏される。また、PETボトルやガラス製の芳香剤、消臭剤など光透過性の容器をホルダ部90に収納した場合においては、導光体部分89を介して外部放射された光が収納物たる容器或はその内容物によって反射、透過、着色などされることにより様々な態様の光が得られる。即ち、様々な態様の光の演出が行われる。
【0051】
以上のように、ホルダ部90が格納状態のときにはロック解除ボタン83付近が発光し、ホルダ部90が使用状態のときにはホルダ部90が発光表示される。即ち、ホルダ部90の収納状態及び使用状態の両状態においてそれぞれ特有の照明効果が得られ、カップホルダ3の視認性及び意匠性が高められる。しかも、これらの照明効果が光源のオンオフを介すことなく行われることから、回路構成が極めて簡易なものとなる。更には、光源ユニット70が基板に固定されているためホルダ部90及びトレイ100の移動に伴って光源が移動することがなく、従って簡易な構成により光源への電力を供給できることとなり信頼性及び耐久性の向上も図られる。
【0052】
以上、自動車のセンターコンソールに設置されて使用されるスライド式収納装置を例に採り本発明を説明したが、本発明のスライド式収納装置の利用態様はこれに限定されるものではなく、スライド式の収納装置を取り付け可能な場所であれば、自動車のハンドル周り、ダッシュボード周り等の他、自動車以外の車両や、住宅用の収納装置にも適用できるものである。
【0053】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例であるスライド式収納装置1の格納状態を示した斜視図である。
【図2】図2は、同じくスライド式収納装置1の使用状態を示した斜視図である。
【図3】図3は、スライド式収納装置1が格納状態にあるときのスライドトレイ20部分の断面図(図1におけるI−I線断面図)である。
【図4】図4は、スライド式収納装置1が格納状態から使用状態へ移行する途中のスライドトレイ20部分の断面図である。
【図5】図5は、スライド式収納装置1が使用状態にあるときのスライドトレイ20部分の断面図(図2におけるII−II線断面図)である。
【図6】図6は、本発明の第2の局面における一実施例であるスライド式カップホルダ2の使用状態を示した斜視図である。
【図7】図7は、スライド式カップホルダ2の格納状態を示した縦断面図である。
【図8】図8は、スライド式カップホルダ2の使用状態を示した縦断面図である。
【図9】図9は、本発明の第2の局面における他の本実施例であるスライド式カップホルダ3の収納状態した斜視図である。
【図10】図10は、スライド式カップホルダ3の使用状態を示した斜視図である。
【図11】図11は、スライド式カップホルダ3の収納状態の縦断面図である。
【図12】図12は、スライド式カップホルダ3の使用状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 スライド式収納装置
2 3 スライド式カップホルダ
10 50 固定トレイ
11 格納部
20 30 スライドトレイ
25 反射面
26 第2の反射面
28 意匠カバー
32 カップホルダ
40 45 70 光源ユニット
60 カップホルダトレイ
61 90 ホルダ部
63 83 ロック解除ボタン
64 導光体(第1の導光体)
65 導光体(第2の導光体)
80 基板
100 トレイ
102 反射部

Claims (2)

  1. 固定トレイと、
    前記固定トレイに対してスライド可能に取り付けられ、導光体を備えるスライドトレイと、
    前記固定トレイに固定されるLED光源と、
    前記スライドトレイの導光体内に形成される第1の反射面及び第2の反射面と、を備え、
    前記第1の反射面は前記導光体の端部に配置され、該スライドトレイが引き出された使用状態のときに前記LED光源の光が照射する位置に設けられ、該LED光源の光を反射して前記導光体へと導入し、該スライドトレイの前面側より発光させ、
    前記第2の反射面は前記スライドトレイが収納された状態のときに前記LED光源の光が照射する位置に設けられ、該LED光源の光を反射して前記導光体へと導入し、該スライドトレイの前面側より発光させる、
    ことを特徴とするスライド式収納装置。
  2. 前記スライドトレイが前記使用状態まで移動する途中においては、前記LED光源の光が前記導光体に実質的に導光しない、請求項1に記載のスライド式収納装置。
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