JP3671991B2 - 表示素子および表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メインテナンスを容易にした表示素子および表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の表示素子としては、たとえば特開平5−62648号公報に記載の構成が知られている。
【0003】
この特開平5−62648号公報に記載の表示素子は、一つの表示管にマトリクス状に赤色、緑色、青色、緑色の3原色のカラーフィルタを装着して一つの画素を形成した構成が記載されている。
【0004】
そして、この表示素子をマトリクス状に配設し、多数の画素で表示画面を形成して、大型の表示装置を構成している。また、表示画面の表面は、太陽光や照明光などの外光を拡散するために、グレア防止のフロスト面が形成されている。
【0005】
一方、この表示装置を屋外に配設した場合、風雨に晒され埃が付きやすく、埃は主に無機物質であるものの、有機物質の埃は接着剤としての役割を奏し、埃の付着量が増加すると、表示が見にくくなる。
【0006】
そこで、表示装置の表面に光触媒膜を形成し、光触媒膜に紫外線を照射して光触媒作用により物質の酸化、分解を促進させることも考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、表示装置の表面に光触媒膜を形成すると、光触媒膜が表面のフロスト面を埋めてしまい、フロスト性が失われてしまう。
【0008】
そして、このフロスト性が失われてしまうと、太陽光や照明光などの外光を拡散する効果がなくなってしまい、特に太陽光の場合には写り込みによって、映像のコントラストが低下し、視認性が低下する問題を有している。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、視認性を低下させることなくメインテナンスを容易にした表示素子および表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の表示素子は、発光部と;この発光部の前方に設けられた透光性部材と;シリカ微粒子により形成され、透光性部材に設けられたアンダーコートと;前記シリカ微粒子に担持されたアタナーゼ結晶形のチタニア微粒子を主成分とし、前記アンダーコート表面上にて、前記チタニア微粒子間に充填された微細ビーズにより外光を拡散するフロスト面が形成された光触媒膜と;を具備しているもので、光触媒膜のチタニア微粒子をシリカ微粒子で担持し、チタニア微粒子間に微細ビーズを充填することで、光触媒を簡単に保持でき、かつ、光触媒膜に紫外線を照射して光触媒作用により物質の酸化、分解を促進させるとともに、微細ビーズのフロスト性により外光を拡散して視認性の低下を防止する。
【0011】
請求項2記載の表示装置は、マトリクス状に複数配設された請求項1記載の表示素子と;これら表示素子を収容する基体と;前記表示素子を制御駆動する制御手段とを具備したもので、それぞれの作用を奏する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の表示装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1は一実施の形態の表示素子を示す分解斜視図、図2は断面図で、これら図1および図2に示すように、1はケース体で、このケース体1はステンレス製で両端が開口された円筒状の円筒部2と、この円筒部2の先端側に形成された正方形の筒状の角筒部3を有しており、この角筒部3は2段階で角筒状に順次拡幅して上部段部4と下部段部5とがそれぞれ形成されている。また、ケース体1の内外面全体には、図示しないガラス被膜がコーティングされ、このガラス被膜はケース体1の絶縁被膜として用いられているとともに、内部で放電が生じたときに、ケース体1からの不純ガスの放出を防止している。
【0014】
さらに、角筒部3の下部段部5には、反射体11が挿入固定され、この反射体11はテーパ状に拡開する拡開部12およびこの拡開部12の基端側に位置し、円筒部2に挿入されて挿入部13が形成されている。また、拡開部12にはたとえば内部に平面形状が十字状の仕切板14が中心軸より略放射状に配設されるように固定されて、この拡開部12の内部を4つの発光部としての発光室15a〜15dに分割形成されている。また、拡開部12には、発光室15a〜15dにそれぞれ対応して装着孔16a〜16dが形成されるとともに、それぞれに対応して円形の放電孔17が穿設されている。
【0015】
また、ケース体1の円筒部2の他端にステム21が溶着され陰極室22が形成され、この陰極室22は各放電孔17を介して各発光室15a〜15dと連通している。そして、ステム21には、陰極23がウェルズ24にて取り付けられるとともに、陰極室22の内部を排気する排気管25が設けられている。
【0016】
一方、各発光室15a〜15dには、ステンレス鋼にて円柱状に作製された陽極26が位置するように設けられ、この陽極26にはリード線27が取り付けられ、このリード線27にはビーズ体28が装着されている。そして、このビーズ体28が装着孔16a〜16dに係止されている。また、これらリード線27の下端は、ケース体1に形成された挿通孔29により外部に導出されている。
【0017】
また、上部段部4に、透光性部材としてのガラス板31が、たとえば高周波誘導加熱により気密に溶着されている。さらに、このガラス板31の表面には、カラーフィルタ32が貼着されている。そして、このカラーフィルタ32は、各発光室15a,15b,15c,15dに対応して、赤色部32a、緑色部32b、青色部32cおよび緑色部32dが4分割されている。
【0018】
さらに、このカラーフィルタ32は、透明フィルム33上にそれぞれ赤色、緑色および青色の透光性の着色インキで着色し、この透明フィルム33の前面側にフロスト性を有する光触媒膜34が形成されている。この光触媒膜34は、図3に示すように、粒径が60nmないし200nmのシリカ(SiO2)のシリカ微粒子35が0.5μmないし2μm厚さでアンダーコートが設けられ、このアンダーコートの表面上に、結晶型がアナターゼであるチタニア(TiO2)のチタニア微粒子36がシリカ微粒子35の隙間に充填されているとともに、フロスト性を有するフロスト面を形成するために微細ビーズ37が充填され、表面にフロストフィルムを設けることなく、フロスト面を形成している。
【0019】
そして、排気管25よりケース体1の内部が排気されて、水銀および所定の希ガスが封入されると、1画素分の表示素子としての単管多色蛍光ランプ38が形成される。
【0020】
さらに、この単管多色蛍光ランプ38を図示しない筐体にマトリクス状に配設し、図示しない制御手段で制御されて画像を形成し、表示装置としての電光表示盤が作製される。
【0021】
次に、上記実施の形態の作用について説明する。
【0022】
まず、所望の陽極26および陰極23間に電圧を印加させ、所望の発光室15a〜15dを発光させ、赤色部32a、緑色部32b、青色部32cおよび緑色部32dの輝度により所望のほぼ白からほぼ黒に対応する色を表示し、1画素に対応する色にし、全体として所望のカラー画像を形成する。
【0023】
また、カラーフィルタ32はチタニア微粒子36とともに充填された微細ビーズ37で表面にフロスト面を形成しているため、別個にフロストフィルムを形成する必要がなく、簡単な構成で、太陽光あるいは照明光などのグレアを防止でき、写り込みによって、映像のコントラストが低下し、視認性が低下することを防止する。
【0024】
そして、350nmないし410nmの紫外線を含む太陽光あるいは照明光、または、ガラス板31およびカラーフィルタ32を介した発光室15a〜15dからの紫外線が光触媒膜34に照射されると、チタニア微粒子36は約3.0eVのバンドギャップを有するので、このバンドギャップより大きなエネルギーを有する波長410nm以下の紫外線を含む光が照射されると、チタニア微粒子36に電子ホールが生じ、この電子ホールの移動により表面に電子移動反応が生ずる。この電子移動反応では、ホールはバンドギャップ分のエネルギーに相当する電子を引き抜く力、すなわち酸化力を持っているため、このホールの酸化力によってチタニア微粒子36の表面に付着あるいは接触した物質を変化させている。
【0025】
このように、チタニア微粒子36は紫外線を受けると強い酸化力を生ずるため、チタニア微粒子36の表面に付着した物質、たとえばアセトアルデヒド、メチルメルカルプタン、硫化水素あるいはアンモニアなどの物質の酸化、分解を促進するので、埃またはごみ、特にタバコのヤニなどのクリーニングを容易にすることができ、メインテナンスが簡単になる。
【0026】
また、上記実施の形態に限らず、たとえばカラーフィルタとしてガラス板31の内面側に顔料などを蒸着させ、ガラス板31の表面側にはフロスト面が形成される光触媒膜34を形成した場合にも、同様の効果を得ることができる。
【0027】
さらに、陰極線管(CRT)の場合にも、陰極線管を発光部として同様に構成することにより、単管多色蛍光ランプと同様の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1記載の表示素子によれば、光触媒膜のチタニア微粒子をシリカ微粒子で担持し、チタニア微粒子間に微細ビーズを充填することで、光触媒を簡単に保持でき、かつ、光触媒膜に紫外線を照射して光触媒作用により物質の酸化、分解を促進させるとともに、微細ビーズのフロスト性により外光を拡散して視認性の低下を防止できる。
【0029】
請求項2記載の表示装置によれば、マトリクス状に複数配設された請求項1記載の表示素子を基体に収容し、制御手段で表示素子を制御駆動するので、それぞれの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の表示素子の一実施の形態の単管多色蛍光ランプを示す分解斜視図である。
【図2】 同上断面図である。
【図3】 同上カラーフィルタを示す断面図である。
【符号の説明】
15a〜15d 発光部としての発光室
31 透光性部材としてのガラス板
34 光触媒膜
35 シリカ微粒子
36 チタニア微粒子
37 微細ビーズ
38 表示素子としての単管多色蛍光ランプ
Claims (2)
- 発光部と;
この発光部の前方に設けられた透光性部材と;
シリカ微粒子により形成され、透光性部材に設けられたアンダーコートと;
前記シリカ微粒子に担持されたアタナーゼ結晶形のチタニア微粒子を主成分とし、前記アンダーコート表面上にて、前記チタニア微粒子間に充填された微細ビーズにより外光を拡散するフロスト面が形成された光触媒膜と;
を具備していることを特徴とする表示素子。 - マトリクス状に複数配設された請求項1記載の表示素子と;
これら表示素子を収容する基体と;
前記表示素子を制御駆動する制御手段と;
を具備したことを特徴とする表示装置。
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JP20078796A JP3671991B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 表示素子および表示装置 |
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JPH1050260A JPH1050260A (ja) | 1998-02-20 |
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JP20078796A Expired - Fee Related JP3671991B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 表示素子および表示装置 |
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JP (1) | JP3671991B2 (ja) |
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1996
- 1996-07-30 JP JP20078796A patent/JP3671991B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1050260A (ja) | 1998-02-20 |
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