JPH0997592A - 冷陰極放電ランプ - Google Patents

冷陰極放電ランプ

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JPH0997592A
JPH0997592A JP27628895A JP27628895A JPH0997592A JP H0997592 A JPH0997592 A JP H0997592A JP 27628895 A JP27628895 A JP 27628895A JP 27628895 A JP27628895 A JP 27628895A JP H0997592 A JPH0997592 A JP H0997592A
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JP
Japan
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liquid crystal
cold cathode
cathode discharge
crystal window
phosphor
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Application number
JP27628895A
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Inventor
Satoshi Watanabe
聰 渡辺
Kenzo Shimazaki
健三 嶋崎
Kuniyuki Watanabe
都志 渡辺
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Okaya Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Okaya Electric Industry Co Ltd
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1本の冷陰極放電管を用いながら多色照明を
可能とする冷陰極放電ランプを実現する。 【解決手段】 紫外線透過ガラスより成るU字管20の両
端開口を気密封止して第1の気密容器22と成し、内部に
紫外線放射ガスを充填すると共に、放電電極24a,24b
を対向配置し、赤色発光用の第1の蛍光体28、緑色発光
用の第2の蛍光体30、青色発光用の第3の蛍光体32を、
直管部16a,16bの外周面に沿って所定の幅で交互に3
箇所づつ被着して第1の冷陰極放電管12を形成し、これ
を電圧印加の有無によって「明」「暗」が切り替わる液
晶窓部38a〜38iを縦に連結して成る略円筒状の第1の
液晶シャッタ14内に挿入し、各液晶窓部38a〜38iと各
蛍光体とが対応するように、第1の液晶シャッタ14と第
1の冷陰極放電管12とを位置決めした第1の冷陰極放電
ランプ10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は冷陰極放電ランプ
に係り、特に、気密容器内の放電によって発生した紫外
線を用いて蛍光体を励起し、特定波長の光を発生させる
冷陰極放電管を備えた冷陰極放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】冷陰極放電管は熱陰極放電管に比較して
寿命特性に優れている反面、発光効率に劣るという欠点
があったため、照明用の光源としては熱陰極放電管が主
として利用されてきた。ところが、冷陰極放電管は高周
波インバータで駆動することによって発光効率を改善す
ることが可能であり、特に近年では液晶表示パネルのバ
ックライトとして冷陰極放電管が多用され、駆動用の高
周波インバータの性能向上及び低価格化が進展してい
る。このため、寿命特性に優れた冷陰極放電管を、照明
用の光源として用いた冷陰極放電ランプの普及が期待さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の冷陰
極放電管にあっては、意図する発光色に対応した蛍光体
を管内面に塗布し、放電発光によって生じた紫外線で蛍
光体を励起することにより、所望の発光色を実現してい
た。そして、細長い管の内面に複数種の蛍光体を塗り分
けるのは困難であるため、従来の冷陰極放電管にあって
は単色光しか得られないという欠点があった。したがっ
て、多色照明が必要な場合には、赤、緑、青等の異なっ
た発光色を備えた複数の冷陰極放電管を組み合わせて一
体化し、各放電管をON/OFFさせて所望の発光色を
得ていた。このため、冷陰極放電ランプの全体形状の大
型化、構成の複雑化を招くのみならず、高周波インバー
タを高電圧でスイッチングするための素子が比較的高価
であり、コスト高となる点で問題があった。
【0004】この発明は、従来の冷陰極放電ランプが抱
えていた上記欠点を解消せんとするものであり、1本の
冷陰極放電管を用いて多色照明を可能とする冷陰極放電
ランプを実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る冷陰極放電ランプは、少なくとも一部
に紫外線透過部を備えた気密容器内に、複数の放電電極
と紫外線放射ガスとを収納し、上記紫外線透過部の外面
に紫外線の照射によってそれぞれ異なった波長の光を発
生させる複数種類の蛍光体を被着して成る冷陰極放電管
と、電圧印加の有無によって光を透過する明状態と光を
遮断する暗状態とが切り替わる複数の液晶窓部を有する
液晶シャッタとを備え、各液晶窓部と各蛍光体とが対応
するように、上記液晶シャッタと冷陰極放電管とを位置
決めしたことを特徴とする。
【0006】具体的には、一対の直管部及び両直管部を
連結する曲管部を備えた紫外線透過ガラスより成るU字
管の両端開口を気密封止して気密容器と成し、該気密容
器内に紫外線放射ガスを充填すると共に、該気密容器内
の両端封止部近傍にそれぞれ放電電極を対向配置し、複
数種類の蛍光体を、それぞれ両直管部外周面の複数の箇
所に所定の幅で交互に被着して冷陰極放電管を形成し、
該冷陰極放電管を、略円環状の複数の液晶窓部を縦に連
結して成る略円筒状の液晶シャッタ内に挿入し、各液晶
窓部と各蛍光体とが対応するように、上記液晶シャッタ
と冷陰極放電管とを位置決めすることにより、上記冷陰
極放電ランプが形成される。
【0007】あるいは、紫外線透過ガラスより成る直管
の両端開口を気密封止して気密容器と成し、該気密容器
内に紫外線放射ガスを充填すると共に、該気密容器内の
両端封止部近傍にそれぞれ放電電極を対向配置し、複数
種類の蛍光体を、それぞれ上記直管外周面の複数の箇所
に所定の幅で交互に被着して冷陰極放電管を形成し、該
冷陰極放電管を、略円環状の複数の液晶窓部を縦に連結
して成る略円筒状の液晶シャッタ内に挿入し、各液晶窓
部と各蛍光体とが対応するように、上記液晶シャッタと
冷陰極放電管とを位置決めすることにより、上記冷陰極
放電ランプを形成してもよい。
【0008】上記複数種類の蛍光体は、例えば、紫外線
照射によって赤色光、緑色光及び青色光をそれぞれ発生
させる少なくとも3種類の蛍光体によって構成される。
または、上記複数種類の蛍光体を、紫外線照射によって
紫外線を発生させる蛍光体、あるいは赤外線を発生させ
る蛍光体の少なくとも一方を含むものによって構成して
もよい。
【0009】しかして、上記放電電極間に高周波電圧を
印加すると、気密容器内において放電が生成され、該放
電によって発生した紫外線が気密容器を透過して各蛍光
体に入射し、これらを励起してそれぞれ固有の波長を備
えた複数種類の光を発生させる。この複数種類の光は、
当該蛍光体が対応する液晶窓部にそれぞれ入射するので
あるが、この液晶窓部が明状態にある場合には、当該光
は液晶シャッタを透過して外部に放射される。これに対
し、液晶窓部が暗状態にある場合には、当該光は遮断さ
れて外部に放射されることがない。
【0010】したがって、各液晶窓部の明暗の切替えを
行うことにより、必要に応じて特定波長の光のみを外部
に放射したり、2以上の光を組み合わせた混合光を放射
することが可能となる。例えば、上記のように、紫外線
照射によって赤色光、緑色光及び青色光をそれぞれ発生
させる3種類の蛍光体を採用することにより、一本の冷
陰極放電管を用いたランプでありながらも、赤色照明、
緑色照明、青色照明、白色照明といった多色照明を簡単
に実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
に係る冷陰極放電ランプの実施の形態を説明する。図1
に示すように、第1の冷陰極放電ランプ10は、第1の冷
陰極放電管12と第1の液晶シャッタ14とを備えている。
第1の冷陰極放電管12は、図2に示すように、一対の直
管部16a,16b及び両直管部を連通接続する曲管部18を
備えた紫外線透過ガラスより成るU字管20の両端開口を
溶融封止して形成した、第1の気密容器22を備えてい
る。第1の気密容器22内には、紫外線放射ガスが封入さ
れると共に、両端封止部22a,22b近傍に漏斗状の放電
電極24a,24bが対向配置されている。該放電電極24
a,24bに接続されたリード端子26a,26bは、両端封
止部22a,22bを貫通して第1の気密容器22外に導出さ
れている。上記紫外線放射ガスとしては、例えばAr-
Hg、Xe-Cl、Xe-Br等が用いられる。
【0012】上記直管部16a,16bの外周面には、三種
類の蛍光体が、所定の順序でそれぞれ複数箇所に分散被
着されている。まず、一方の直管部16aの端部側外周面
に沿って、赤色発光用の第1の蛍光体28(例えばYVO
4:Eu)がぐるりと帯状に被着されるすると共に、他
方の直管部16bの端部側外周面にも、同じく赤色発光用
の第1の蛍光体28が、同じ幅で帯状に被着されている。
つぎに、これら第1の蛍光体28,28に隣接させて、緑色
発光用の第2の蛍光体30,30(例えばZn2SiO4:M
n)が、両直管部16a,16bの外周面に沿ってそれぞれ
同じ幅で被着される。さらに、これら第2の蛍光体30,
30に隣接させて、青色発光用の第3の蛍光体32,32(例
えば(Ba,Mg)2Al1423:Eu2+)が、両直管部16
a,16bの外周面に沿ってそれぞれ同じ幅で被着され
る。以上の順序に従って3種類の蛍光体が、両直管部16
a,16bの表面にそれぞれ3箇所づつ被着され、以て両
直管部16a,16b表面の略全域が何れかの蛍光体によっ
て被覆される。なお、図示の便宜上、各蛍光体の被着箇
所を上記においては3箇所に設定したが、各蛍光体の被
着幅をより細密化し、その分それぞれの被着箇所を増加
させてもよい。上記曲管部18の外面には、遮光塗料34が
塗布されている。
【0013】上記第1の液晶シャッタ14は、図1に示す
ように、透過型の液晶シート36を略円筒状に湾曲成形さ
せて成る。該液晶シート36は、図示は省略したが、一面
に複数の透明電極及び配向膜を形成した一対の透明シー
ト基板を所定の間隔で対向配置して周縁を封止し、両透
明シート基板間に液晶物質を封入すると共に、両シート
基板の表面にシート状の偏光子を貼着させた構造を備え
ている。この第1の液晶シャッタ14は、縦に並んだ略円
環状の複数の液晶窓部38a〜38iを備えている。この液
晶窓部38の数は、上記第1の冷陰極放電管12の表面に被
着させた蛍光体の数に対応するものであり、図1におい
ては計9個の液晶窓部38が示されている。また、各液晶
窓部38の幅も、上記蛍光体の被着幅と略対応している。
上記した両透明シート基板の透明電極は、各液晶窓部38
毎に形成されており、一方の透明シート基板に形成され
た各透明電極は共通線40を介して取り出されると共に、
他方の透明シート基板に形成された各透明電極は、順番
にそれぞれ3つの異なった系統に取り出され、各系統の
取出し線41a,41b,41cには、個別に開閉されるスイ
ッチ(SW1,SW2,SW3)がそれぞれ挿入接続され
ている。
【0014】このため、第1の液晶窓部38a、第4の液
晶窓部38d及び第7の液晶窓部38gに接続されたSW1
をONすると、これらの液晶窓部に電界がかかって光を
透過する「明」状態となり、OFFすると光を遮断する
「暗」状態となる。同様に、第2の液晶窓部38b、第5
の液晶窓部38e及び第8の液晶窓部38hに接続されたS
W2をONすると、これらの液晶窓部は「明」状態とな
り、OFFすると「暗」状態となる。さらに、第3の液
晶窓部38c、第6の液晶窓部38f及び第9の液晶窓部38
iに接続されたSW3をONすると、これらの液晶窓部
は「明」状態となり、OFFすると「暗」状態となる。
【0015】図3に示すように、第1の冷陰極放電管12
は、樹脂製ランプケース42内の底面44に穿設された凹部
内に両端部を挿入させることにより、位置決め及び固定
がなされている。また、第1の液晶シャッタ14は、内部
に第1の冷陰極放電管12を挿入させた状態で、図4に示
すように、ランプケース42の内壁面に突設された複数の
係合片46によって外周面が挟持され、以てその位置決め
及び固定がなされている。この際、第1の液晶窓部38
a、第4の液晶窓部38d及び第7の液晶窓部38gが、そ
れぞれ第1の冷陰極放電管12の第1の蛍光体28と対応す
ると共に、第2の液晶窓部38b、第5の液晶窓部38e及
び第8の液晶窓部38hが、それぞれ第2の蛍光体30と対
応し、第3の液晶窓部38c、第6の液晶窓部38f及び第
9の液晶窓部38iが、それぞれ第3の蛍光体32と対応す
るように、第1の液晶シャッタ14を位置決めする必要が
ある。
【0016】上記ランプケース42の内周面48は、底面44
から上端開口49に向けて径が拡大する漏斗形状を成して
おり、その表面にはアルミニウム蒸着等によって反射層
50が形成されている。また、ランプケース42の上端開口
49は、蓋を兼ねた集光用の凸レンズ52によって閉塞され
ている。
【0017】上記第1の冷陰極放電管12の各放電電極24
a,24bから取り出されたリード端子26a,26bは、ラ
ンプケース42の下端部内において、外部端子54b,54e
と接続されている。また、第1の液晶シャッタ14の共通
線40及び各系統毎の取出し線41a〜41cも、ランプケー
ス42の下端部内において、外部端子54a,54c,54d,
54fとそれぞれ接続されている。
【0018】しかして、上記外部端子54b,54eを介し
て第1の冷陰極放電管12の放電電極24a,24b間に高周
波電圧を印加すると、両放電電極間で放電が生成され、
紫外線が放射される。この紫外線は、第1の気密容器22
を透過して各蛍光体に照射され、当該蛍光体の種類に応
じた有色光(第1の蛍光体28は赤色光、第2の蛍光体30
は緑色光、第3の蛍光体32は青色光)を生じさせる。こ
れらの有色光は、そのまま第1の液晶シャッタ14の各液
晶窓部38に入射することとなり、当該液晶窓部38が
「明」状態にあればこれを透過して反射層50に到達し、
そこで上端開口49側に反射され、凸レンズ52で集光され
て外部に放射される。一方、入射した液晶窓部38が
「暗」状態にある場合には、第1の冷陰極放電管12から
放射された有色光はそこで遮断され、外部に放射される
ことはほとんどない。各液晶窓部38の「明」「暗」の切
換えは、上記外部端子54c,54d,54fを介して、各系
統毎に電源の供給をON/OFF制御することで実現さ
れる。
【0019】例えば、上記第1の液晶窓部38a、第4の
液晶窓部38d及び第7の液晶窓部38gを明状態にすると
共に、他の液晶窓部38を全て暗状態とすれば、主として
赤色光が凸レンズ52を透過して外部に照射されることと
なり、赤色照明が実現される。また、第2の液晶窓部38
b、第5の液晶窓部38e及び第8の液晶窓部hのみを明
状態にすれば、主として緑色光が外部に照射されて緑色
照明が実現され、第3の液晶窓部38c、第6の液晶窓部
38f及び第9の液晶窓部iのみを明状態にすれば、主と
して青色光のみが外部に照射されて青色照明が実現され
る。さらに、全ての液晶窓部38を明状態とすれば、赤、
緑、青の混色光が外部に照射され、白色照明が実現され
る。
【0020】その他、第1の液晶窓部38a、第2の液晶
窓部38b、第4の液晶窓部38d、第5の液晶窓部38e、
第7の液晶窓部38g及び第8の液晶窓部38hを「明」と
すれば赤と緑の混色光が、また第1の液晶窓部38a、第
3の液晶窓部38c、第4の液晶窓部38d、第6の液晶窓
部38f、第7の液晶窓部38g及び第9の液晶窓部38iを
「明」とすれば赤と青の混色光が、さらに第2の液晶窓
部38b、第3の液晶窓部38c、第5の液晶窓部38e、第
6の液晶窓部38f、第8の液晶窓部38h及び第9の液晶
窓部38iを「明」とすれば緑と青の混色光がそれぞれ得
られる。
【0021】このように、第1の冷陰極放電管12を点灯
させたまま、上記スイッチSw1〜Sw3のON/OFF
を操作するだけで、第1の冷陰極放電ランプ10の照光色
を変更することができ、ムード照明用として最適であ
る。なお、各液晶窓部38a〜38iに独立した開閉スイッ
チを接続して個別に「明」「暗」の切替えができるよう
構成すれば、「明」状態の液晶窓部の数を調整すること
によって照明の明るさを加減することも可能となる。
【0022】図5は、第2の冷陰極放電ランプ60を示す
ものである。この第2の冷陰極放電ランプ60は、細長い
略円筒状の第2の液晶シャッタ62内に、直線状の第2の
冷陰極放電管64を挿入して成る。この第2の冷陰極放電
管64の表面は、図6に示すように、第2の液晶シャッタ
62内面に突設された係合突起66で挟持され、その位置決
め及び固定がなされている。このため、第2の冷陰極放
電管64の表面と第2の液晶シャッタ62の内面との間に
は、所定の間隔68が保たれている。
【0023】上記第2の冷陰極放電管64は、紫外線透過
ガラスより成る直管70の両端開口を溶融封止して第2の
気密容器72を形成すると共に、内部に紫外線放射ガスを
封入し、さらに第2の気密容器72内の両端封止部72a,
72b近傍に漏斗状の放電電極24a,24bを対向配置し、
該放電電極24a,24bに接続されたリード端子26a,26
bを両端封止部72a,72bを貫通させて外部に導出して
成る。
【0024】また、上記第2の気密容器72の外周面に
は、三種類の蛍光体が交互に被着されている。すなわ
ち、赤色発光用の第1の蛍光体28が、一方の端部側外周
面に沿ってぐるりと帯状に被着されると共に、該第1の
蛍光体28に隣接させて、緑色発光用の第2の蛍光体30
が、気密容器の外周面に沿って同じ幅で被着される。さ
らに、この第2の蛍光体30に隣接させて、青色発光用の
第3の蛍光体32が、第2の気密容器72の外周面に沿って
同じ幅で被着させる。以上の順序に従って、3種類の蛍
光体が第2の気密容器72の外周面にそれぞれ6箇所被着
され、以て第2の気密容器72表面の略全域が何れかの蛍
光体によって被覆される。なお、図示の便宜上、各蛍光
体の被着箇所を上記においては6箇所に設定したが、各
蛍光体の被着幅をより細密化し、その分それぞれの被着
箇所を増加させてもよい。
【0025】上記第2の液晶シャッタ62は、図5に示す
ように、透過型の液晶シート36を略円筒状に湾曲成形さ
せて成る。該液晶シート36は、図示は省略したが、上記
と同様一面に複数の透明電極及び配向膜を形成した一対
の透明シート基板を所定の間隔で対向配置して周縁を封
止し、両透明シート基板間に液晶物質を封入すると共
に、両シート基板の表面にシート状の偏光子を貼着させ
た構造を備えている。この第2の液晶シャッタ62は、縦
に並んだ略円環状の複数の液晶窓部38a〜38rを備えて
いる。この液晶窓部38の数は、上記第2の冷陰極放電管
64の表面に被着させた蛍光体の数に対応するものであ
り、図5においては計18個の液晶窓部38が示されてい
る。また、各液晶窓部38の幅も、上記蛍光体の被着幅と
略対応している。上記した両透明シート基板の透明電極
は、各液晶窓部38に対応させて形成されており、一方の
透明シート基板に形成された各透明電極は共通線40を介
して取り出されると共に、他方の透明シート基板に形成
された各透明電極は、順番にそれぞれ3つの異なった系
統に取り出され、各系統の取出し線41a,41b,41cに
は、個別に開閉されるスイッチ(SW1,SW2,SW
3)がそれぞれ挿入接続されている。
【0026】このため、第1の液晶窓部38a、第4の液
晶窓部38d、第7の液晶窓部38g、第10の液晶窓部38
j、第13の液晶窓部38m及び第16の液晶窓部38pに接続
されたSW1をONすると、これらの液晶窓部に電界が
かかって光を透過する「明」状態となり、OFFすると
光を遮断する「暗」状態となる。同様に、第2の液晶窓
部38b、第5の液晶窓部38e、第8の液晶窓部38h、第
11の液晶窓部38k、第14の液晶窓部38n及び第17の液晶
窓部38qに接続されたSW2をONすると、これらの液
晶窓部は「明」状態となり、OFFすると「暗」状態と
なる。さらに、第3の液晶窓部38c、第6の液晶窓部38
f、第9の液晶窓部38i、第12の液晶窓部38l、第15の
液晶窓部38o及び第18の液晶窓部38rに接続されたSW
3をONすると、これらの液晶窓部は「明」状態とな
り、OFFすると「暗」状態となる。
【0027】この第2の液晶シャッタ62内に第2の冷陰
極放電管64を挿入するに際しては、第1の液晶窓部38
a、第4の液晶窓部38d、第7の液晶窓部38g、第10の
液晶窓部38j、第13の液晶窓部38m及び第16の液晶窓部
38pが、それぞれ第2の冷陰極放電管64の第1の蛍光体
28に対応すると共に、第2の液晶窓部38b、第5の液晶
窓部38e、第8の液晶窓部38h、第11の液晶窓部38k、
第14の液晶窓部38n及び第17の液晶窓部38qが、それぞ
れ第2の蛍光体30に対応し、第3の液晶窓部38c、第6
の液晶窓部38f、第9の液晶窓部38i、第12の液晶窓部
38l、第15の液晶窓部38o及び第18の液晶窓部38rが、
それぞれ第3の蛍光体32に対応するように、第2の冷陰
極放電管64を位置決めする必要がある。
【0028】この第2の冷陰極放電ランプ60は、図7に
示すように、建物の天井74等に取り付けられたケース76
内に配置される。この際、ケース76の両端に設けられた
ソケット78,79のスリット78a,79aに第2の冷陰極放
電管64のリード端子26a,26bを係合させることによ
り、第2の冷陰極放電ランプ60の固定、及び図示しない
電源との接続が実現される。また、第2の液晶シャッタ
62の共通線40及び各系統の取出し線41a〜41cも、上記
ケース76の背面を経由して図示しない電源及び開閉スイ
ッチ(SW1〜SW3)に接続されている。上記ケース76
の内面76aは、断面半円形の緩い凹面を成しており、そ
の表面には反射層80が形成されている。
【0029】しかして、上記ソケット78,79を介して、
第2の冷陰極放電管64の放電電極24a,24b間に高周波
電圧を印加すると、両放電電極24a,24b間で放電が生
成され、紫外線が放射される。この紫外線は、第2の気
密容器72を透過して各蛍光体に入射し、当該蛍光体の種
類に応じた有色光(第1の蛍光体28は赤色光、第2の蛍
光体30は緑色光、第3の蛍光体32は青色光)を生じさせ
る。これらの有色光は、そのまま第2の液晶シャッタ62
の各液晶窓部38に入射することとなり、当該液晶窓38が
「明」状態にあればこれを透過してケース76の反射層80
に到達し、そこで反射されて居住空間側に放射される。
一方、入射した液晶窓部38が「暗」状態にある場合に
は、第2の冷陰極放電管64から放射された有色光はそこ
で遮断され、居住空間側に放射されることはほとんどな
い。各液晶窓部の「明」「暗」の切換えは、上記スイッ
チSw1〜Sw3を介して各系統への電源の供給をON/
OFF制御することで実現される。
【0030】例えば、第1の液晶窓部38a、第4の液晶
窓部38d、第7の液晶窓部38g、第10の液晶窓部38j、
第13の液晶窓部38m及び第16の液晶窓部38pを明状態に
すると共に、他の液晶窓部を全て暗状態とすれば、主と
して赤色光による室内照明が実現される。また、第2の
液晶窓部38b、第5の液晶窓部38e、第8の液晶窓部38
h、第11の液晶窓部38k、第14の液晶窓部38n及び第17
の液晶窓部38qのみを明状態にすれば、主として緑色光
による室内照明が実現され、第3の液晶窓部38c、第6
の液晶窓部38f、第9の液晶窓部38i、第12の液晶窓部
38l、第15の液晶窓部38o及び第18の液晶窓部38rのみ
を明状態にすれば、主として青色光による室内照明が実
現される。さらに、全ての液晶窓部を明状態とすれば、
赤、緑、青の光が混じり合って白色照明が実現される。
【0031】その他、第1の液晶窓部38a、第2の液晶
窓部38b、第4の液晶窓部38d、第5の液晶窓部38e、
第7の液晶窓部38g、第8の液晶窓部38h、第10の液晶
窓部38j、第11の液晶窓部38k、第13の液晶窓部38m、
第14の液晶窓部38n、第16の液晶窓部38p及び第17の液
晶窓部38qを「明」とすれば赤と緑の混色光が、また第
1の液晶窓部38a、第3の液晶窓部38c、第4の液晶窓
部38d、第6の液晶窓部38f、第7の液晶窓部38g、第
9の液晶窓部38i、第10の液晶窓部38j、第12の液晶窓
部38l、第13の液晶窓部38m、第15の液晶窓部38o、第
16の液晶窓部38p及び第18の液晶窓部38rを「明」とす
れば赤と青の混色光が、さらに第2の液晶窓部38b、第
3の液晶窓部38c、第5の液晶窓部38e、第6の液晶窓
部38f、第8の液晶窓部38h、第9の液晶窓部38i、第
11の液晶窓部38k、第12の液晶窓部38l、第14の液晶窓
部38n、第15の液晶窓部38o、第17の液晶窓部38q及び
第18の液晶窓部38rを「明」とすれば緑と青の混色光が
それぞれ得られる。
【0032】このように、第2の冷陰極放電管64を点灯
させたまま、上記スイッチSw1〜Sw3のON/OFF
を操作するだけで、第2の冷陰極放電ランプ60の照光色
を変更することができ、ムード照明用として最適であ
る。なお、各液晶窓部38a〜38rに独立した開閉スイッ
チを接続して個別に「明」「暗」の切替えができるよう
構成すれば、「明」状態の液晶窓部38の数を調整するこ
とによって照明の明るさを加減することも可能となる。
【0033】上記においては、気密容器の外周面に被着
させる蛍光体として、紫外線照射によって赤、緑、青の
可視光を発生させるものを例示したが、目に見えない紫
外線や赤外線を発生させる蛍光体を組み合わせてもよ
い。このようにすれば、例えば人が室内に居るときは、
可視光を放射させて通常の照明器具として利用するのみ
ならず、所定波長の紫外線を放射させて日焼け効果を発
揮させ、外出時には赤外線を放射させて室温の低下を抑
える保温灯として利用したり、殺菌効果の顕著な波長の
紫外線を放射させて殺菌灯として利用することが可能と
なる。なお、気密容器の表面に被着させる蛍光体の種類
を増減する場合には、これに対応させて液晶シャッタの
各液晶窓部の取出し系統数及び開閉スイッチの数を増減
させればよい。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る冷陰極放電ランプにあって
は、液晶シャッタの各液晶窓部の明暗の切替えを行うこ
とにより、必要に応じて特定波長の光のみを外部に放射
したり、2種類以上の光を組み合わせた混合光を放射す
ることが可能であるため、複数種類の蛍光体として、紫
外線照射によってそれぞれ異なった有色光を発生させる
ものを採用すれば、一本の冷陰極放電管を用いながら
も、各蛍光体の種類毎の単色光、あるいは相互の混色光
による多色照明を簡単に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の冷陰極放電ランプ(第1の
冷陰極放電管及び第1の液晶シャッタ)を示す概念図で
ある。
【図2】第1の冷陰極放電管を示す断面図である。
【図3】第1の冷陰極放電ランプをランプケース内に収
納した状態を示す断面図である。
【図4】第1の冷陰極放電ランプをランプケース内に収
納した状態を示す側面図である。
【図5】第2の冷陰極放電ランプ(第2の冷陰極放電管
及び第2の液晶シャッタ)を示す概念図である。
【図6】第2の冷陰極放電管を第2の液晶シャッタ内に
収納させた状態を示す側面図である。
【図7】第2の冷陰極放電ランプをケース内に収納した
状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 第1の冷陰極放電ランプ 12 第1の冷陰極放電管 14 第1の液晶シャッタ 16a,16b 直管部 18 曲管部 20 U字管 22 第1の気密容器 24a,24b 放電電極 28 第1の蛍光体 30 第2の蛍光体 32 第3の蛍光体 38a〜38r 液晶窓部 60 第2の冷陰極放電ランプ 62 第2の液晶シャッタ 64 第2の冷陰極放電管 70 直管 72 第2の気密容器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部に紫外線透過部を備えた
    気密容器内に、複数の放電電極と紫外線放射ガスとを収
    納し、上記紫外線透過部の外面に紫外線の照射によって
    それぞれ異なった波長の光を発生させる複数種類の蛍光
    体を被着して成る冷陰極放電管と、電圧印加の有無によ
    って光を透過する明状態と光を遮断する暗状態とが切り
    替わる複数の液晶窓部を有する液晶シャッタとを備え、
    各液晶窓部と各蛍光体とが対応するように、上記液晶シ
    ャッタと冷陰極放電管とを位置決めしたことを特徴とす
    る冷陰極放電ランプ。
  2. 【請求項2】 一対の直管部及び両直管部を連結する曲
    管部を備えた紫外線透過ガラスより成るU字管の両端開
    口を気密封止して気密容器と成し、該気密容器内に紫外
    線放射ガスを充填すると共に、該気密容器内の両端封止
    部近傍にそれぞれ放電電極を対向配置し、複数種類の蛍
    光体を、それぞれ両直管部外周面の複数の箇所に所定の
    幅で交互に被着して冷陰極放電管を形成し、該冷陰極放
    電管を、略円環状の複数の液晶窓部を縦に連結して成る
    略円筒状の液晶シャッタ内に挿入し、各液晶窓部と各蛍
    光体とが対応するように、上記液晶シャッタと冷陰極放
    電管とを位置決めしたことを特徴とする請求項1に記載
    の冷陰極放電ランプ。
  3. 【請求項3】 紫外線透過ガラスより成る直管の両端開
    口を気密封止して気密容器と成し、該気密容器内に紫外
    線放射ガスを充填すると共に、該気密容器内の両端封止
    部近傍にそれぞれ放電電極を対向配置し、複数種類の蛍
    光体を、それぞれ上記直管外周面の複数の箇所に所定の
    幅で交互に被着して冷陰極放電管を形成し、該冷陰極放
    電管を、略円環状の複数の液晶窓部を縦に連結して成る
    略円筒状の液晶シャッタ内に挿入し、各液晶窓部と各蛍
    光体とが対応するように、上記液晶シャッタと冷陰極放
    電管とを位置決めしたことを特徴とする請求項1に記載
    の冷陰極放電ランプ。
  4. 【請求項4】 上記複数種類の蛍光体が、少なくとも赤
    色光を発生させる蛍光体、青色光を発生させる蛍光体、
    及び緑色光を発生させる蛍光体によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の冷陰
    極放電ランプ。
  5. 【請求項5】 上記複数種類の蛍光体が、紫外線を発生
    させる蛍光体、あるいは赤外線を発生させる蛍光体の少
    なくとも一方を含んでいることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載の冷陰極放電ランプ。
JP27628895A 1995-09-29 1995-09-29 冷陰極放電ランプ Pending JPH0997592A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009110932A (ja) * 2007-10-12 2009-05-21 Sony Corp 蛍光ランプを有する照明装置及びこれを用いた表示装置、並びに光拡散フィルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009110932A (ja) * 2007-10-12 2009-05-21 Sony Corp 蛍光ランプを有する照明装置及びこれを用いた表示装置、並びに光拡散フィルム

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