JP3671230B2 - 換気設備及び集合住宅 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等において換気等を行うための換気設備及び該換気設備を備えた集合住宅に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マンションなどの住宅においては、キッチン、便所、浴室などでの換気を行うための換気設備が備えられている。このような換気設備では、吸引した空気を外部に送るため、或いは外部から取り入れた空気を送るためのダクトが、間取りに合わせて天井側に配管されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
住宅の間取りを自由に変更したいという要望があり、マンションなどでも竣工後に居住者の意向で間取りの変更を行うことがある。しかし、キッチン、便所、浴室など、換気が必要な部分を移動させると、移動前の間取りに合わせて配管されているダクトの配管接続位置を利用するためには、配管用の梁型を天井部に設けなければならないことが多い。この作業は手間とコストがかかり、間取り変更をする上での大きな支障となっている。
【0004】
そこで本発明は上記事情に鑑み、間取り変更において手間とコストがかからない換気設備及び該換気設備を備えた集合住宅を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のうち請求項1は(例えば図1及び図2参照)、住戸(11)における天井側に配置した送気管(20)と、前記送気管(20)に設けられ、該送気管(20)の伸延方向に沿って所定の間隔で配置された複数の開口部(23)と、前記住戸(11)の居住空間からの排気又は該居住空間への給気を行う換気装置(30,40)と、を備え、前記換気装置(30,40)の空気出入部(32)を、前記複数の開口部(23)のいずれかに対して選択的に接続し、該空気出入部(32)が接続されない前記開口部(23)を閉塞して構成したことを特徴とする換気設備にある。
【0006】
また本発明のうち請求項2は、前記送気管(20)は前記住戸(11)のスラブ(3)中に複数埋設されており、前記送気管(20)の開口部(23)は、前記スラブ(3)下面側に突出して形成されていることを特徴とする請求項1記載の換気設備にある。
【0007】
また本発明のうち請求項3は、複数層状のスラブ(3)と、前記スラブ(3)間に設けた複数の住戸(11)と、前記住戸(11)に対して設けた請求項1又は2記載の換気設備と、を備えたことを特徴とする集合住宅にある。
【0008】
[作用]
上記構成により、間取りの変更時に換気装置(30,40)を移動させる場合、該換気装置(30,40)の移動先近傍にある複数の開口部(23)のうち適宜な開口部(23)を選んで空気出入部(32)を接続しなおす。
【0009】
なお、上記括弧内の符号は図面と対照するためのものであり、本発明の構成を何等限定するものではない。
【0010】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のうち請求項1によれば、間取り変更時に換気装置を移動させる場合、適宜な位置の開口部を選択的に利用して空気出入部に接続して使用できるので、新たに配管し直す作業が不要であり、従って配管用の梁型を出す必要が無く、間取り変更において手間とコストがかからない。また、これにより間取り変更が簡単に行えるようになる。
【0011】
また本発明のうち請求項2によれば、送気管がスラブ中に複数埋設されているので、その分、開口部が広範囲に配置でき、換気装置の移動可能範囲が広がる。
【0012】
また本発明のうち請求項3によれば、マンション等の集合住宅において間取り変更が簡単になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本実施形態の排気設備が設けられたマンションの一部を示す模式平面図、図2は図1のX1−Y1断面図である。マンション1は、図1に示すように、複数の柱2及び梁(図示せず)と、これらに支持された複数層のスラブ3と、隣接する柱2,2間及び上下の梁間に設置された戸境壁4及び外壁5等からなる建物構造体10を有している。建物構造体10には、上下に隣接するスラブ3,3間においてフロアがそれぞれ形成され、各フロアには複数の住戸11が例えば一列に並んで配設されている。また各フロアには前記住戸11の列に沿って共用廊下13が設置されている。
【0014】
なお、集合住宅の一例としてマンションを挙げたが、これはアパートや団地等のその他の集合住宅でもよい。また各フロアにおける住戸の配列態様等は本実施形態の例だけに限定されるものではない。住戸の配列態様は、直線配列型以外に、L字型、コの字型、環状など様々な配列態様が可能である。共用廊下は片側開放型以外にも両側を住戸に挟まれたものや吹抜を囲んだものなど様々な形態が可能である。
【0015】
各住戸11における天井側のスラブ3内には、図1及び図2に示すように、複数の排気管20(送気管)が適宜な間隔で互いに平行に埋設されている。本実施形態のスラブ3はボイドスラブであり、そのボイド部を利用して例えばスパイラル管等からなる排気管20が埋設されている。本実施形態では図1の二点差線で示すように、複数の排気管20を梁間方向(図1の紙面左右方向)に沿って設置している。なお、複数の排気管20はスラブ3における強度を損なわない程度の密度で埋設されている。スラブ3のボイド部の形成方向により、排気管20は梁間方向以外の方向、例えば桁行方向等に沿って配置することも可能である。
【0016】
各住戸11に対する上記複数の排気管20は、これら排気管20の伸延方向一端側、図1の例では共用廊下13とは反対側のバルコニ部14の位置で外部に対する排気口21(矢印で略記)をそれぞれ設けている。図1の例以外にも、例えば排気管20の排気口21を共用廊下側に設けてもよい。
【0017】
各排気管20の途中には、図1(二重丸印)及び図2に示すように、接続用開口部23が、該排気管20の伸延方向における所定の間隔で複数設けられている。接続用開口部23はT字状に設けられ、スラブ3内を下方に伸びて該スラブ3外下方に突出している。
【0018】
図1に示すように住戸11には、キッチンK、便所T、浴室B等が配設されており、これらにはそれぞれ、換気のためのファン及びその駆動装置等を備えた換気装置30が設けられている(図1では破線で表示)。具体的には、図2に示すように、天井側のスラブ3の下方には天井部材16が設置されており、該天井部材16の下面側にレンジフード等の吸気部31を露出させる形で上記換気装置30が固定されている。
【0019】
換気装置30は、吸気部31を介して吸気した空気を取り入れるユニットボックス33を有しており、これは天井部材16とスラブ3の間である天井ふところ17に取り付けられている。ユニットボックス33の上部には空気出入部である接続穴32が形成されている。接続穴32には該換気装置30に対応した位置にある排気管20の接続用開口部23が挿入され接続されている。
【0020】
なお、図2の紙面左側のユニットボックス33(T字ボックス)は左右2本の排気管20,20にわたる大きさであり、該ユニットボックス33に形成された2個の接続穴32,32が左右の排気管20の接続用開口部23にそれぞれ接続されている。これにより大きな排気容量を確保している。但し、換気装置に接続する接続用開口部23は、2個に限らず、3個、4個…など排気容量に応じて何個でもよく、また図2の紙面右側のユニットボックス33のように1個でもよい。
【0021】
また、図2に示すように、換気装置に接続されていない接続用開口部32には閉塞用のキャップ25が着脱自在に装着されている。
【0022】
更に住戸11には上記以外にも24時間換気のための換気装置40(図1の破線で表示)が設けられており、この換気装置40の空気出入部である接続穴(図示せず)も適宜な接続用開口部32に接続されている。
【0023】
マンション1及びその排気設備は以上のように構成されているので、各住戸11においては、換気装置30,40を作動させることにより、キッチンK、便所T、浴室B、或いはその他の居住空間等より吸引した空気がユニットボックス33から接続穴32及び接続用開口部23を介して排気管20に送気される。排気管20に送気された空気は、該排気管20で送られて排気口21を介して外気中に排気される。つまり住戸11内での換気が適切に行われる。
【0024】
その後、住戸11の間取りを変更する場合には、例えばキッチンK、便所T、浴室B等の位置を変更する。これに伴って換気装置30,40も移動することになる。この場合は、換気装置30,40のユニットボックス33を、これらが接続されていた接続用開口部23から外し、該接続用開口部23には代りにキャップ25を装着して閉塞しておく。
【0025】
次いで、換気装置30,40を新たな位置に設置する際、これら換気装置30,40の設置位置近傍にある接続用開口部23からキャップ25を外し、ここにユニットボックス33の接続穴32を接続する。これにより換気装置30,40を介した換気は上述した間取り変更前の場合と同様に適切に行える。
【0026】
以上のように、間取り変更時に換気装置等を移動させる場合も、適宜な位置の接続用開口部23を選択的に利用して換気装置の空気出入部と接続して使用できるので、間取り変更に手間がかからず、コストもかからない。これにより間取り変更が簡単になる。
【0027】
また本実施形態では、排気管20はスラブ3に予め埋め込んでいる。これによりスラブ3の下面側に配管する必要が無くなり、天井ふところ17の空間高さを小さくできるので、階高を居住空間として有効に使用できる。また、天井ふところ17を有効に利用できるため大型の換気装置やT字ボックスなどの設置が容易になる。
【0028】
なお、上述した実施形態ではマンション等の集合住宅を例に挙げたが、これ以外にも一戸建て住宅などに適用することも可能である。
【0029】
他のバリエーションとして、上記スラブは、必ずしもボイドスラブで無くともよく、例えば、基本的にボイドを有しないスラブでもよい。この場合はスラブ打設時に排気管20を埋設することになる。また、排気管20をスラブ3の下側(天井ふところ17)に配管する構成でも構わない。従って、排気管は梁間方向以外の方向、例えば桁行方向等に沿って配置してもよいし、排気管どうしが必ずしも平行でなくともよい。例えば排気管どうしが交差接続してもよい。
【0030】
また、スラブに埋設する排気管は複数設けた例を説明したが、排気管は1本又はそれ以上の何本でもよい。排気管は1つの住戸あたり1本又はそれ以上であってもよいし、複数の住戸で1本又はそれ以上の排気管を共有してもよい。排気管は直線状である必要は無く、屈曲、蛇行、分岐、など、どのような形態でも可能である。
【0031】
また、上述した例では使用しない接続用開口部23はキャップ25で閉塞しておくが、キャップ25の代りに(或いは併用して)、接続用開口部23に開閉自在なバルブ等の開閉手段を設けてもよい。
【0032】
上述した例では、排気又は給気のための送気管の一例として、排気のための排気管20を例示したが、本発明は、排気だけでなく給気を行うものでも構わない。従って、上述した排気管を給気管と置き換えて換気設備を構成することができる。この場合、換気装置は給気管を介して外部から取り入れた空気を居住空間内に送り出す作用をなす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の排気設備が設けられたマンションの一部を示す模式平面図。
【図2】図1のX1−Y1断面図。
【符号の説明】
1 集合住宅(マンション)
3 スラブ
11 住戸
20 送気管(排気管)
23 開口部(接続用開口部)
32 空気出入部(接続穴)
30 換気装置
40 換気装置

Claims (3)

  1. 住戸における天井側に配置した送気管と、
    前記送気管に設けられ、該送気管の伸延方向に沿って所定の間隔で配置された複数の開口部と、
    前記住戸の居住空間からの排気又は該居住空間への給気を行う換気装置と、を備え、
    前記換気装置の空気出入部を、前記複数の開口部のいずれかに対して選択的に接続し、該空気出入部が接続されない前記開口部を閉塞して構成した、
    ことを特徴とする換気設備。
  2. 前記送気管は前記住戸のスラブ中に複数埋設されており、
    前記送気管の開口部は、前記スラブ下面側に突出して形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の換気設備。
  3. 複数層状のスラブと、
    前記スラブ間に設けた複数の住戸と、
    前記住戸に対して設けた請求項1又は2記載の換気設備と、を備えた、
    ことを特徴とする集合住宅。
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