JP4388652B2 - ユニット建物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、換気装置の施工作業性及びメンテナンス性が良好であると共に、効率的に換気を行うことが出来、特に、天井構面をユニット単独状態で有さないユニット工法に用いて好適な建物ユニットを用いたユニット建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のユニット建物の通風ダクト構造としては、例えば、図8に示す特開平11−230607号公報に記載されたようなものが知られている。
【0003】
このようなものでは、ユニット建物1を構成する各建物ユニット2a〜2fの天井部3には、各々通風ダクト4a〜4eが設けられている。
【0004】
これらの通風ダクト4a〜4eは、各給気ユニット7a〜7fに各々接続されている。
【0005】
また、これらの通風ダクト4a〜4eは、隣接する他の建物ユニット2a〜2fの天井部3に設けられた他の通風ダクト4a〜4eに対して、複数の分岐管5…を介して接続されている。
【0006】
このように構成された従来の通風ダクト構造では、前記各通風ダクト4a〜4eの外径形状が大きくても、接続部分では小さな断面積の分岐管5…も分割されるので、梁6の強度を低下させる虞がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のユニット建物の通風ダクト構造では、前記通風ダクト4a〜4eが、天井部3内に設けられているので、例えば、ユニット単独の段階で天井構面を有していない建物ユニット(例えば、本願発明の出願人らが提案する特願平10−12226号等参照)では、工場内にて前記各通風ダクト4a〜4e等を施工することが出来ない。このため、施工性が良好であるとは言い難かった。
【0008】
また、施工後は、前記通風ダクト4a〜4eを接続する前記各給気ユニット7a〜7fが、天井裏に位置することとなり、メンテナンス性が良好であるとは言い難かった。
【0009】
更に、前記従来の通風ダクト構造では、各階毎に前記各給気ユニット7a〜7fを設ける構成を必要とする。
【0010】
従って、施工及び換気の効率が良好ではないと言った問題もあった。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、換気装置の施工作業性及びメンテナンス性が良好であると共に、効率的に換気を行うことが出来る建物ユニットを用いたユニット建物を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明のユニット建物では、下部の床パネルの周囲に壁パネルが取り付けられた建物ユニット本体のうち、前記床パネルの下方には、下階用天井パネルが予め取り付けられ、前記床パネルと該下階用天井パネルとの間に、ダクトを介装する上階用建物ユニットを用いたことを特徴としている。
【0013】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記建物ユニット本体が下部の床パネルの周囲に壁パネルが取り付けられて、上方が開放されていても、前記床パネルの下方に、下階用天井パネルが予め取り付けられ、前記床パネルと該下階用天井パネルとの間に、ダクトが介装されているので、下階の建物ユニットに天井構面を設ける必要がなく、例えば、前記建物ユニット本体が単独の状態で、工場等にて予め前記床パネルと該下階用天井パネルとの間に、前記ダクトを構成するダクト本体或いはダクト部品を配策してもよい。
【0014】
このため、施工現場における工程数を減少させることが出来て、施工作業性が良好である。
【0015】
また、前記上階用建物ユニットの前記建物ユニット本体には、前記床パネルよりも上方の位置に前記ダクトに接続される換気ユニットが設けられていることも特徴としている。
【0016】
よって、前記換気ユニットが、前記建物ユニット本体の前記床パネルよりも上方の位置に設けられているので、例えば、該換気ユニットを設けたメンテナンス室を、居室と上下方向で同一レベルに形成することにより、従来のように、下階から天井裏まで上がってメンテナンスを行う必要が無くなり、メンテナンス性が良好である。
【0017】
そして、前記上階用建物ユニットの前記建物ユニット本体を、下階用建物ユニットの上方に設置するとともに、内部に上階用のダクトが配策された小屋根裏床パネルを、前記上階用建物ユニットの前記建物ユニット本体の上部に載置し、前記上階用のダクトを前記換気ユニットと接続させ、前記換気ユニットから前記ダクト内にエアを挿通させて、前記下階用建物ユニット内空間への給気を行うと共に、前記小屋根裏床パネル内に配策された上階用のダクト内に前記換気ユニットからエアを挿通させて、前記上階用建物ユニットの建物ユニット本体内空間への給気を行うことを特徴としている。
【0018】
よって、一つの前記換気ユニットで、前記上階用建物ユニット内及び下階用建物ユニット内を換気出来、施工及び換気の効率が良好である。
【0019】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0020】
図1〜図7は、この発明の実施の形態1の建物ユニット及びユニット建物を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0021】
まず、構成を説明すると、この実施の形態1のユニット建物10では、下階の建物ユニット8,9等の上に、上階の建物ユニット11,12,13等が載置されると共に、3階部分に相当する小屋根裏用床パネル14,15及び屋根部材16が、これらの上階の建物ユニット11,12,13の上部に載置されて、主に構成されている。
【0022】
このうち、建物ユニット11について詳述すると、この実施の形態1の建物ユニット本体11aは、図2に示すように、下部の略平板状の床パネル17の周囲に壁パネル18,18が、三方或いは四方に取り付けられて、上部を開放した略ボックス状を呈している。
【0023】
この建物ユニット本体11aのうち、前記床パネル14の下方には、下階用天井パネル19が予め取り付けられている。この下階用天井パネル19は、ユニット建物10の構成状態で、前記下階の建物ユニット8の天井部に位置するものである。
【0024】
そして、前記床パネル17とこの下階用天井パネル19との間には、予め給気ダクト20及び排気ダクト21が介装されている。このうち、給気ダクト20の先端には、チャンバ部材22が装着されて、複数の分岐管23…に接続されている。この給気ダクト20の他端には、エルボ管24が接続されて、前記建物ユニット本体11a内のダクトルーム11b内に上下方向に沿って延設される縦ダクト25に連結されている。
【0025】
また、前記排気ダクト21の先端には、エルボ管26を介して、前記下階居室空間内に連通される排気グリル26に接続されている。この排気ダクト21の他端には、エルボ管24が接続されて、前記建物ユニット本体11a内のダクトルーム11b内に上下方向に沿って延設される縦ダクト29に連結されている。
【0026】
これらの各縦ダクト25,29の他端25a,29aは、前記ダクトルーム11bと隔壁30を介して設けられたメンテナンス室11c内まで延設されて、前記床パネル17よりも上方となるように、棚部材31の上方に載置された給気ユニット32に接続されている。
【0027】
この給気ユニット32には、前記小屋根裏用床パネル14内まで延設される給気ダクト33及び排気ダクト34が各々端部33a及び34aを接続して連結されている。
【0028】
このうち、前記給気ダクト33の先端33bには、エルボ管35を介して、天井ダクト36及び分岐チャンバ37が連結されている。この分岐チャンバ37には、このメンテナンス室11cが設けられた2階の各居室へ給気を行う複数の分岐管38が接続されている。
【0029】
また、前記排気ダクト34の他端部には、図示省略の排気グリルが設けられて、居室内のエアの排気を行うように構成されている。
【0030】
更に、この実施の形態1の給気ユニット32には、屋外と連通する断熱ダクト39,40が接続されていて、熱エネルギーの減少を抑制して屋外気を導入或いは屋外へ居室内空気を排気出来るように構成されている。なお、図中符号41はドレインパイプである。
【0031】
次に、この実施の形態1の作用について施工順序に沿って説明する。
【0032】
この実施の形態1では、まず、図2に示すように、前記建物ユニット11が下部の床パネル17の周囲に壁パネル18を取り付けて、略ボックス状を呈することにより上方が開放された建物ユニット本体11aの内部のメンテナンス室11cに、前記換気ユニット32が装着される。この実施の形態1では、工場内において、前記床パネル17の下方に、下階用天井パネル19が予め取り付けられ、前記床パネル17とこの下階用天井パネル19との間に、換気ダクト20,21及びチャンバ部材22、分岐管23…、各エルボ管24,26,28等が、予め介装される。
【0033】
また、前記小屋根裏用床パネル14には、前記エルボ管35、天井ダクト36、分岐チャンバ37及び各分岐管38…等が設けられる。
【0034】
そして、図1に示すように、天井構面を設けていない下階の建物ユニット8に、前記建物ユニット本体11a及び小屋根裏用床パネル14を載置して固定する。この建物ユニット本体11aでは、単独の状態で、工場等にて予め前記床パネル17とこの下階用天井パネル19との間に、前記ダクト等を構成する吸,排気ダクト20,21本体或いはダクト部品として、チャンバ部材22やエルボ管24等が配策されることにより、施工現場における工程数を減少させることが出来て、施工作業性が良好である。
【0035】
また、前記換気ユニット32が、前記建物ユニット本体11の前記床パネル17よりも上方の位置に設けられているので、例えば、換気ユニット32を設けたメンテナンス室11cが、2階の居室と上下方向で同一レベルに形成されることにより、従来のように、下階から天井裏まで上がってメンテナンスを行う必要等が無くなり、直ちにメンテナンスを行えてメンテナンス性が良好である。
【0036】
そして、この実施の形態1では、一つの前記換気ユニット32で、前記2階の建物ユニット本体11a内及び下階の建物ユニット8,9等内を換気出来、施工及び換気の効率が良好である。
【0037】
以上、この発明の実施の形態1を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0038】
例えば、前記実施の形態1では、2階に用いられる建物ユニット11の前記床パネル17と下階用天井パネル19との間に、給排気ダクト20,21を介装させているが、特にこれに限らず、例えば3階、4階の建物ユニット等、何れの階の建物ユニットであっても前記床パネルの下方に下階用天井パネルが予め取り付けられるものであるならば良い。
【0039】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、前記建物ユニット本体が下部の床パネルの周囲に壁パネルが取り付けられて、前記床パネルの下方に、下階用天井パネルが予め取り付けられ、前記床パネルと該下階用天井パネルとの間に、ダクトが介装されているので、下階の建物ユニットに天井構面を設ける必要がなく、例えば、前記建物ユニット本体が単独の状態で、工場等にて予め前記床パネルと該下階用天井パネルとの間に、前記ダクトを構成するダクト本体或いはダクト部品を配策してもよい。
【0040】
このため、施工現場における工程数を減少させることが出来て、施工作業性が良好である。
【0041】
また、前記換気ユニットが、前記建物ユニット本体の前記床パネルよりも上方の位置に設けられているので、例えば、該換気ユニットを設けたメンテナンス室を、居室と上下方向で同一レベルに形成することにより、従来のように、下階から天井裏まで上がってメンテナンスを行う必要が無くなり、メンテナンス性が良好である。
【0042】
そして、一つの前記換気ユニットで、上階の建物ユニット内及び下階の建物ユニット内を換気出来、施工及び換気の効率が良好である、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の建物ユニット及びユニット建物で、構成を説明するユニット建物の模式図である。
【図2】実施の形態1の建物ユニットで、構成を説明する分解斜視図である。
【図3】実施の形態1のユニット建物で、構成を説明する平面図である。
【図4】実施の形態1のユニット建物で、図5中D−D線に沿った位置での構成を説明する断面図である。
【図5】実施の形態1のユニット建物で、図3中A−A線に沿った位置での構成を説明する断面図である。
【図6】実施の形態1のユニット建物で、図3中B−B線に沿った位置での構成を説明する断面図である。
【図7】実施の形態1のユニット建物で、図6中E−E線にそった位置での断面図である。
【図8】従来例のユニット建物の通風ダクト構造を示し、天井部の平面図である。
【符号の説明】
10 ユニット建物
11 建物ユニット
11a 建物ユニット本体
14 小屋根裏用床パネル
17 床パネル
19 下階用天井パネル
20 給気ダクト
21 排気ダクト
32 給気ユニット
Claims (1)
- 下部の床パネルの周囲に壁パネルが取り付けられた建物ユニット本体のうち、前記床パネルの下方には、下階用天井パネルが予め取り付けられ、前記床パネルと該下階用天井パネルとの間に、ダクトを介装するとともに、前記建物ユニット本体には、前記床パネルよりも上方の位置に前記ダクトに接続される換気ユニットが設けられた上階用建物ユニットを用いたユニット建物であって、
前記上階用建物ユニットの前記建物ユニット本体を、下階用建物ユニットの上方に設置するとともに、内部に上階用のダクトが配策された小屋根裏床パネルを、前記上階用建物ユニットの前記建物ユニット本体の上部に載置し、前記上階用のダクトを前記換気ユニットと接続させ、前記換気ユニットから前記ダクト内にエアを挿通させて、前記下階用建物ユニット内空間への給気を行うと共に、前記小屋根裏床パネル内に配策された上階用のダクト内に前記換気ユニットからエアを挿通させて、前記上階用建物ユニットの建物ユニット本体内空間への給気を行うことを特徴とするユニット建物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32830299A JP4388652B2 (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | ユニット建物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32830299A JP4388652B2 (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | ユニット建物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001140359A JP2001140359A (ja) | 2001-05-22 |
| JP4388652B2 true JP4388652B2 (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=18208721
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32830299A Expired - Lifetime JP4388652B2 (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | ユニット建物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4388652B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102015211764A1 (de) * | 2015-06-24 | 2016-12-29 | Jochen Müller | Mobile Bauwerkseinheit |
-
1999
- 1999-11-18 JP JP32830299A patent/JP4388652B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001140359A (ja) | 2001-05-22 |
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