JP2936520B2 - 吹きさらし廊下付き多層階建築物 - Google Patents

吹きさらし廊下付き多層階建築物

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JP2936520B2 JP19916790A JP19916790A JP2936520B2 JP 2936520 B2 JP2936520 B2 JP 2936520B2 JP 19916790 A JP19916790 A JP 19916790A JP 19916790 A JP19916790 A JP 19916790A JP 2936520 B2 JP2936520 B2 JP 2936520B2
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和太郎 大藪
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多層階建築物の外壁の外側に吹きさらし廊
下を特設し、この吹きさらし廊下を有効に利用した多層
階建築物に関するものである。
〔従来の技術〕
周知の如く、現今の多層階の建築物、日常われわれが
ビルと総称している多層階の建築物には、各階の内部に
空調機、給気ファン、排気ファン、給水栓、便器、照明
用器具、コンセント、電話機、ファクシミリ等の従たる
機器類を配装設置する一方、これらの従たる機器類へ空
気、冷媒、温水、水、電気等を供給する送風機、冷凍
機、ボイラー、ポンプ、各種のタンク類、変圧器等の主
たる機器類も配装設置されるが、これらの建築設備とし
ての機器類は年と共にますます多種多様化し、複雑多岐
化している。
そして、建築設備としてのこれらの機器類の種類とそ
の配装設置位置は、建築物の建設計画時の目的と種別に
応じた要求を満足させることに重点がおかれ、経年的変
化や時代的変化が考慮されていない場合が多いばかりで
なく、それらに要するダクトや配管、電気配線等の各種
のシャフトは建築物自体内を上下に貫通して設けるのが
通例となっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって、建築物の建設時には少なからざる仮説を
必要とし、竣工後には、レンタンブル比の減少をきた
し、また建築設備としての従たる機器類と主たる機器類
よりのダクトや配管、電気配線等の各種シャフトとの間
の連係用管路としての分岐管や分岐配線等は迂遠曲折を
余儀なくされるケースが殆んどである関係上、その後に
生ずる頻繁な部屋の配置換えや模様替えに対応しての連
係用管路の変更等には一方ならぬ手数がかかるばかりで
なく、保全管理には難渋し、交換とか、修繕、それに変
更等に至っては、建築物の一部破壊を必要とするなど、
甚だしい困難性を伴うのが通例であった。
本発明は、上述の如き実状に鑑み、多層階建築物の外
壁の外側に回廊の如き吹きさらし廊下を特設し、主たる
機器類よりのダクトや配管、配線等の各種のシャフト
は、従来よりの工法の如く、多層階建築物内に貫通設置
せしめることなく、前記外壁の外側に沿わせて吹きさら
し廊下を貫通させ、吹きさらし廊下に支持せしめること
によって、建築物の設計時においては、その計画、設計
等を容易となし、建築物の建設施工時における主たる機
器類よりのダクトや配管、配線等の各種のシャフトの施
工にあたっての仮説等を少なくすると同時に、他の施工
との同時施工を可能となし、しかも連係用管路としての
分岐管や分岐配線等を最短とすることなどもでき、その
施工を容易となし、レンタブル比を高め、竣工後におい
ては、保全管理や交換、修繕のみならず、部屋の配置換
えや模様替えに伴う連係用管路の変更等も極めて簡易と
なる関係上、従たる機器類の設置位置の変更等もなし易
くし、建築物自体の利用価値を高め、事務能率や研究効
率を著しくアップし得る多層階建築物を提供せんとする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明に係る吹きさら
し廊下付き多層階建築物は、多層階建築物の外壁の外側
には、各構造床の上面側に設けた床面と略同一平面状の
吹きさらし廊下を特設する一方、この多層階建築物の各
階に配装設置せしめる空調機、給気ファン、排気ファ
ン、給水栓、便器、照明用器具、コンセント、電話機、
ファクシミリ等の従たる機器類へ分岐管や分岐配線等を
介して空気、冷媒、温水、水、電気等を供給する送風
機、冷凍機、ボイラー、ポンプ、各種のタンク類、変圧
器等の主たる機器類よりのダクト、配管、配線等の各種
のシャフトは、前記外壁の外側の沿わせて前記吹きさら
し廊下を貫通させ、該吹きさらし廊下に支持せしめたと
ころに特徴を有するものである。
〔作用〕
本発明においては、上記のように、ビルなどと通称さ
れている多層階の建築物の外壁の外側に回廊の如き吹き
さらし廊下を特設し、主たる機器類よりのダクト、配
管、配線等の各種のシャフトは、従来よりの工法の如
く、多層階建築物内に貫通設置せしめることなく、多層
階建築物の外壁に沿わせて吹きさらし廊下を貫通させ、
吹きさらし廊下に支持せしめたるをもって、多層階の建
築物の計画、設計時にあっては、その計画、設計等が容
易となり、建設施工時にあっては、主たる機器類よりの
ダクトや配管、配線等の各種のシャフトの施工にあたっ
ての仮設等を少なくすると同時に、他の施工との工事施
工を可能となし、しかもダクト、配管、電気配線等の各
種のシャフトと従たる機器類との間の連係用管路として
の分岐管や分岐配線等を最短とすることなどもでき、そ
の施工を容易なものとなすうえ、各階の部屋面積を広
め、竣工後においては、保全管理や交換、修繕のみなら
ず、部屋の配置換えや模様替えに伴う連絡用管路や従た
る機器類の設置位置の変更等もなし易くする。
〔実施例〕
以下、本発明に係る吹きさらし廊下付き多層階建築物
の実施例として、空調用機器類のみを例にとって図示し
た図面によって、本発明の一実施例を詳細に説明するこ
ととする。
図において、1は各階に吹きさらし廊下15が特設せし
められた多層階建築物にして、2は主たる機器類が設置
される機械室となっている地下室、3は地上任意のX階
で、4はX+1階、5は柱、6は外壁、7は梁、8は上
下階仕切り用の構造床、9はフリーアクセス式のシステ
ム天井、10はこれもフリーアクセス式の床で、その上に
は不織布を用い、空気過材として利用し得るタイルカ
ーペットを敷設し、真空掃除機による床掃除時に脱塵も
行ない得るものであり、11は開閉戸、15は吹きさらし廊
下、16はその手すりで、これらはこれまでのものと略同
等のものである。
また、20は地下室に設置された空調用の主機械部で、
これよりの空気供給用のダクト21は多層階建築物1の外
壁6に沿って配装し、吹きさらし廊下15を貫通し、これ
にて支持、固定され、吹きさらし廊下15の裏面に設置固
定された外気取入れ口31付き空調機30に分岐管22を介し
て連設され、構造床8とシステム天井9との間の空間部
内に配装された給気用管路としての空調機30よりの給気
ダクト32は多数の吹出し口33に連設されている。
また、吹きさらし廊下15の表面または裏面に設置固定
された空気排出口41付き換気用排風機40は、これまた構
造床8とシステム天井9または構造床8と床10との間の
空間部内に配装された排気管路としての吸込み口43付き
排気ダクト42に連設されている。
なお、図中の符号の34,44はダンパーである。
すなわち、地下室に設置された空調用の主機械部20か
らの空気供給用のダクト21は多層階建築物1の外壁6に
沿って配装し、吹きさらし廊下15を貫通し、これに支
持、固定せしめ、空調機30および換気用排風機40は、空
調を必要とする各階の部屋に近い吹きさらし廊下15に設
置固定するので、これらの建築設備としての従たる機器
類を多層階建築物1内に組込むものと比べれば、その計
画、設計等を極めて容易となし、建築施工にあたっての
仮設等を少なくすると同時に、他の施工との同時施工が
可能となり、しかも空調機30と換気用排風機40は、これ
を必要とする各階の部屋に近い最寄りの吹きさらし廊下
15に設置固定することができることとなるので、給気ダ
クト32や排気ダクト42等の管路を直線的となし、その長
さを最短となすことなどができるので、その施工が極め
て容易となり、かつ部屋を広くすることができることと
なりたるをもって、工期の短縮化およびレンタブル比の
向上に著しく寄与し得ることとなった。
さらに、多層階建築物1の竣工後においては、空気供
給用のダクト21や空調機30、それに換気用排風機40等の
主要部分が室外の吹きさらし廊下15に設置固定されてお
り、給気ダクト32や排気ダクト42等は短いことなどもあ
って、それら保全管理や交換、修繕のみならず、頻繁に
行なわれれる部屋の配置換えや模様替えに伴う配装設置
位置の変更等も極めて簡易に行ない得ることとなったの
で、建築物1自体の利用価値を高め、事務能率や研究効
率の著しいアップも期待し得ることとなった。
なお、この実施例は、空調用機器類のみを例にとり、
かつ吹きさらし廊下15に設置固定したものについて説明
したが、これを各階の部屋内に設置固定したときは、分
岐管22の長さなり、配装の仕方なりが有利になる。ま
た、他の建築設備についても全く同等である。
〔発明の効果〕
以上の記載から明らかなように、本発明によれば、建
築設備を配装設置する多層階建築物の計画、設計等を容
易となし、工期の短縮化およびレンタブル比の向上に著
しく寄与し、また建築設備の保全管理や交換、修繕のみ
ならず、その設置位置の変更等もなし易くなし、建築物
自体の利用価値を高め、事務能率や研究効率を著しくア
ップし得る多層階建築物の提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の吹きさらし廊下付き多層階建築物の実施
例として、空調用機器類のみを例にとって図示した一実
施例を示したもので、第1図は縦断してその一部を示し
た縦断断面図で、第2図は主たる機器類よりのダクトと
従たる機器類としての空調機や換気用排風機およびその
配管等の設置要領説明用平面図である。なお、図中の同
一符号は同一または均等な構成部分である。 1;多層階建築物、2;地下室 3;地上任意のX階、4;X+1階 5;柱、6;外壁 7;梁 8;上下階仕切り用の構造床 9;フリーアクセス式のシステム天井 10;フリーアクセス式の床 11;開閉戸 15;吹きさらし廊下、16;手すり 20;空調用の主機械部 21;空気供給用のダクト 22;分岐管 30;外気取入れ口31付き空調機 32;給気ダクト、33;吹出し口 34;ダンパー 40;空気排出口41付き換気用排風機 42;吸い込み口43付き排気用ダクト 44;ダンパー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多層階建築物の外壁の外側には、各構造床
    の上面側に設けた床面と略同一平面状の吹きさらし廊下
    を特設する一方、この多層階建築物の各階に配装設置せ
    しめる空調機、給気ファン、排気ファン、給水栓、便
    器、照明用器具、コンセント、電話機、ファクシミリ等
    の従たる機器類へ分岐管や分岐配線等を介して空気、冷
    媒、温水、水、電気等を供給する送風機、冷凍機、ボイ
    ラー、ポンプ、各種のタンク類、変圧器等の主たる機器
    類よりのダクト、配管、配線等の各種のシャフトは、前
    記外壁の外側の沿わせて前記吹きさらし廊下を貫通さ
    せ、該吹きさらし廊下に支持せしめたことを特徴とする
    吹きさらし廊下付き多層階建築物。
JP19916790A 1990-07-30 1990-07-30 吹きさらし廊下付き多層階建築物 Expired - Lifetime JP2936520B2 (ja)

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