JP3670431B2 - ディスクケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコンパクトディスク(CD)、ミニディスク(MD)、レーザーディスク(LD)等の光ディスクを初めとして、レコード盤や磁気ディスク等のディスクを収納するための簡易なディスクケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスクを雑誌や書籍に付帯させる場合、持ち運び時のディスクの脱落や書店店頭でのディスクの抜き取り防止のため、雑誌や書籍に綴じ込まれた簡易なディスクケースにディスクを封入しておくことが行われている。このディスクケースとしては、ディスクの保護も兼ねて、厚紙製のものが多く使用されている。例えば、2枚の厚紙の一方の内面側にディスクを収納する凹部を形成すると共に、他方の厚紙にディスク中央のラベル部分を露出させる窓部を形成しておき、凹部の周囲に接着剤を塗布し、凹部内にディスクを入れた後、2枚の厚紙を貼り合わせて密封したものが知られている。また、貼り合わせた厚紙間からディスクを取り出しやすくするために、ディスクを収容する凹部部分を開封するためのミシン目を形成したものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディスクケースの場合は、収納したディスクの周囲を接着剤で貼り合わせることから、接着剤の塗布工程が必要となり、しかもディスクの収納部分を残して周囲に接着剤を塗布するために、接着剤の塗布工程が煩雑になる問題がある。また、接着剤を用いる場合、接着剤の乾燥状態に合わせて貼り合わせ作業を進める必要があり、ディスクの封入に手間がかかる問題がある。
【0004】
本発明は、上記接着剤を用いて密封する方式の従来のディスクケースの問題点に鑑みてなされたもので、基本的に接着剤による封止を行うことなくディスクの脱落や抜き取りを確実に防止できるディスクケースとすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このために本発明で講じられた手段を一実施例に対応する図1で説明すると、本発明では、下蓋部1の一端に、下蓋部1上への折り重ねが可能な上蓋部2が連接されていると共に、下蓋部1の他端に、下蓋部1上へ折り返すことで、上記折り重ねられる下蓋部1と上蓋部2の間へ挟み込まれる収納部3が連接されており、
この収納部3は、一端が下蓋部1に連接されていて、ディスク4が載置される受け部5と、受け部5の両側に位置し、受け部5上に折り返されて、受け部5上のディスク4を押える保持部6,6と、ディスク4を上記載置位置で係止するディスク止め手段(図1ではスリット7,7)と、受け部5の他端に、受け部5上に折り返された保持部6,6上に折り返される押え部11とを有するディスクケースとしているものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図5に基づいて本発明に係るディスクケースの一例を説明する。
【0007】
図1は展開状態を示す平面図である。本ディスクケースは、一般的には厚紙で構成されるもので、図1中、中央が下蓋部1、左側が上蓋部2、右側が収納部3である。
【0008】
上蓋部2は、下蓋部1の一端に連接されていて、下蓋部1上へ折り返して重ねることができるものとなっている。図中8aが、上蓋部2を下蓋部1上へ折り返して重ねる時の折り返しラインである。また、上蓋部2のほぼ中央部には、円形の外窓9aが形成されている。
【0009】
下蓋部1の他端には、収納部3が連接されている。この収納部3は、一端が下蓋部1に連接された受け部5と、この受け部3の両側に位置する保持部6,6と、受け部の5の他端に連接された押え部11とから構成されている。また、収納部3は、折り返しライン8bを介して下蓋部1上へ折り返すことができるものとなっている。
【0010】
更にこの収納部3について説明する。
【0011】
受け部5はディスク4が載置される部分で、その両側に位置する保持部6,6は、受け部5上へ折り返されることで、受け部5上に載置されたディスク4を押えるものである。図中8c,8cは、保持部6,6を受け部3上へ折り返す時の折り返しラインで、この折り返しライン8c,8c間の間隔は、ディスク4の直径よりやや小さくなっている。
【0012】
受け部5には、後述するように収納部3を下蓋部1上に折り返し、更に上蓋部2を下蓋部1上に折り返した時に、前記上蓋部2の外窓9aとほぼ重なる円形の内窓9bが設けられている。また、受け部5と保持部6,6との間には、ディスク4の外周縁部を差し込むことで、図中左右方向(展開形状における下蓋部1方向と押え部11方向)へのディスク4のずれを係止するためのスリット7,7が、ディスク止め手段として形成されている。
【0013】
更にスリット7,7について説明すると、このスリット7,7は、受け部5上に載置されるディスク4の外周縁と両折り返しライン8c,8cとの交点付近に夫々両端が位置し、ディスク4の外周に沿って中央部が保持部6,6側に突出した形状の弧状をなすものである。スリット7,7は、両保持部6,6を受け部5上へ折り返した時に、ディスク4の周縁部がスリット7,7に差し込まれた状態となり、これによってディスク4を係止するものとなっている。
【0014】
受け部の5の他端(下蓋部1との連接側とは反対側)には、押え部11が連接されている。この押え部11は、受け部5上に折り返された保持部6,6上に折り返され、保持部6,6の開きを押えるものである。図中8dは、押え部11を受け部5側へ折り返す時の折り返しラインで、上記のように押え部11を保持部6,6上に折り返した時に、図中右方向へのディスク4の遊びを押えることができるよう、ディスク4の外周縁付近に設けることが好ましい。
【0015】
次に、図1〜図5に基づいて、本ディスクケースへのディスク4の収納手順を説明する。
【0016】
まず、図1に一点鎖線で示される位置にディスク4を置く。即ち、内窓9bを同心円状に覆い、外周縁がスリット7,7に沿って位置するようにディスク4を置く。
【0017】
次に、両保持部6,6を折り返しライン8c,8cを介して受け部5上へ折り返し、載置したディスク4を上方から押える。この状態が図2の状態で、両保持部6,6を受け部5上へ折り返すことで、自動的にディスク4の周縁部がスリット7,7に差し込まれた状態となる。ディスク4の図中左右方向へのずれは、ディスク4がスリット7,7へ差し込まれた状態となることで防止され、ディスク4の図中上下方向へのずれは、折り返された両保持部6,6で防止される。従って、ディスク4は所定の載置位置に保持されることになる。
【0018】
上記のように両保持部6,6を受け部5上へ折り返した後、図3に示されるように、両保持部6,6の上に、折り返しライン8dを介して押え部11を折り返す。これによって両保持部6,6は押え部11で押えられ、開きにくい状態となる。
【0019】
更に、図4に示されるように、収納部3全体を折り返しライン8bを介して下蓋部1上へ折り返す。ところで、両保持部6,6の下蓋部1側端部と下蓋部1間は単なる切り込みでもよいが、特に厚い紙で本ディスクケースを構成する場合、図1に明示されるように、2mm以上の幅の隙間10を形成しておくことが好ましい。これは、図2に示されるように、両保持部6,6を下蓋部1上へ折り返した時に、両保持部6,6の端部と折り返しライン8bの間に隙間10をもたせ、収納部3全体を折り返しライン8bを介して下蓋部1上へ折り返す時に、両保持部6,6の端部が下蓋部1の上面に当接してこの折り返しが行いにくくなるのを防止するためのものである。
【0020】
両保持部6,6を受け部5上へ折り返して図4に示される状態とした後、更に上蓋部2を下蓋部1上へ折り返して重ね、上蓋部2と下蓋部1の間に収納部3を挟み込む。この状態の平面図が図5(a)、概略正面図が図5(b)である。この状態では、図4に示される上蓋部2の外窓9aと、収納部3の内窓9bはほぼ重なり、外窓9aと内窓9bを介して、収納されているディスク4(特に中央部ラベル部分)を外から確認することができる。外窓9aと内窓9bは必須のものではないが、本ディスクケース内に収容されたディスク4の存在やその内容を外部から確認できるようにするために、設けることが好ましい。この外窓9aと内窓9bは、同じ大きさの円孔として形成してもよいが、外窓9aと内窓9bの位置が多少ずれても、外からこのずれが見えないようにするために、外窓9aを内窓9bより少し(一回り)小さくすることが好ましく、更に、ディスク4が飛び出さない範囲で、両者の大きさや形状を相違したものとしたり、三角形、四角形、その他の形状とすることもできる。また、外窓9aと内窓9bの一方又は両者をプラスチックシートやフィルム等の透明材料で覆い、収納されるディスク4の保護を図ることもできる。
【0021】
図5(b)に明示される上蓋部2の自由端側を下蓋部1(収納部3)上に重ね、この自由端側を雑誌や書籍に綴じ込むことで、ディスク4の包み込みに特に接着剤を使用することなく、ディスク4を雑誌や書籍に付帯させることができる。雑誌や書籍への綴じ込みは、例えばアジロ綴や無線綴で行うことができる。
【0022】
上記のようにして雑誌や書籍に綴じ込まれた本ディスクケースの両側部は、上蓋部2と下蓋部1が重なり合っただけの状態で、接着剤もしくは粘着剤による封止は行われていない。しかし、側部から上蓋部2と下蓋部1の間に指等をこじ入れても、収納部3のディスク4の両側には保持部6,6が被さっており、更に保持部6,6は押え部11で押えられていて、ディスク4を抜き取ることはできない状態となっている。また、同様の理由から、持ち運び時のディスク4の脱落も生じる恐れがないものである。特に保持部6,6がディスク4に深く被さっている程、このようなディスクケース側部からのディスク4の抜き取り阻止と脱落の防止が確実になることから、保持部6,6のディスク4上への被さり幅は夫々ディスク4の半径の1/2以上で直径以下(好ましくは半径以下)であることが好ましい。
【0023】
雑誌や書籍に綴じ込まれた本ディスクケースを雑誌や書籍から容易に取り外せるよう、本ディスクケースを貫通するミシン目や切れ目等を綴じ込み側を横断して設けておくことができる。また、下蓋部1や上蓋部2をを切り開いて開封しやすくするための開封用のミシン目や切れ目を下蓋部1や上蓋部2に設けておくこともできる。
【0024】
更に、本ディスクケースを雑誌や書籍に綴じ込む場合について説明する。
【0025】
本ディスクケースを雑誌や書籍に綴じ込む場合、図6に示されるように、開封部12を設けることが好ましい。この開封部12は2条のミシン目や切れ目に挟まれた帯状部分で、中央から左右に引き剥して開封できるようになっている。図6においては、開封部12が下蓋部1に設けられているが、これは上蓋部2に設けてもよい。また、両保持部6,6の下蓋部1寄りには、ミシン目や切れ目である切り離しライン13が形成されている。この切り離しライン13の役割については後述する。
【0026】
上記図6に示されるディスクケースは、上記開封部12及び切り離しライン13を有する点以外は図1のものと同様で、図1のものと同様に折りたたまれ、最終的に図7(b)に明示される上蓋部2の自由端側を下蓋部1(収納部3)上に重ね、この自由端側を雑誌や書籍に綴じ込むことで、ディスク4を包み込んで雑誌や書籍に付帯されるものである。このとき、図7(a)に斜線で示されるように、上蓋部2の自由端側に綴じ込み代14がとられるが、保持部6,6の側端部をこの綴じ込み代14内に位置させ、これも共に綴じ込んでしまうことが好ましい。押え部11の先端部も綴じ込み代14内に位置させることもできるが、本例における押え部11は綴じ込み代14にかからない長さとなっている。
【0027】
上記綴じ込み後、図6に示される開封部12を左右に引き剥して、下蓋部1と上蓋部2を分離して開封した状態が図8である。この図8に明示されるように、保持部6がディスク4上に被さった状態で綴じ込まれて開かないようになっており、ディスク4の保持力が一層向上する。従って、本ディスクケースを比較的薄く柔軟な紙で構成した時でも、上蓋部2と下蓋部1の間に指等をこじ入れることによるディスク4の抜き取りや、持ち運び時のディスク4の脱落を防止することができる。
【0028】
ところで、図8の状態では、保持部6,6の一側端(図中下側)が雑誌や書籍に綴じ込まれているため、そのままでは保持部6,6を開いてディスク4を取り出しにくい。保持部6,6に設けられている切り離しライン13は、これに沿って保持部6,6を切断することで綴じ込みから保持部6,6を開放し、保持部6,6を開きやすくするためのものである。この切り離しライン13は必須のものではないが、上記綴じ込みを行う場合、ディスク4を取り出しやすくする上で設けることが好ましい。
【0029】
また、上記切り離しライン13は、保持部6,6のみを貫通するミシン目や切り込みとして設ける他、受け部5と保持部6,6を貫通するミシン目や切り込みとして、綴じ込み代14に沿って収納部3を横断して設けてもよい。このようにすると、収納部3全体を容易に雑誌や書籍から切り離すことができる。この場合、収納部3の綴じ込み代14寄りにファイリング用のパンチ孔を設けておくと、切り離した収納部3ごとディスク4を容易にファイリングすることができる。
【0030】
尚、図8に示される開封状態は、押え部11の長さを保持部6,6の幅より短くして、押え部11の先端が綴じ込み代14にかからないようにした場合である。しかし、押え部11を長くすることで、押え部11の先端も綴じ込まれるようにすれば、更にディスク4の保持が強固となる。この場合、押え部11を綴じ込みから開放するために、切り離しライン13を押え部11にも設けることが好ましい。
【0031】
比較的厚く腰の強い紙で本ディスクケースを構成する場合、図9に示されるように、保持部6と下蓋部1間の隙間10を広くとり、図10に示されるように、押え部11と共に保持部6も綴じ込み代14にかからないようにすることもできる。この場合、図9に示される開封部12を左右に引き剥して開封した状態が図11に示される状態である。保持部6は綴じ込まれていないフリーな状態であるので、開封後直ちに保持部6を開いてディスク4を取り出すことができる。
【0032】
尚、図6〜図11において、図1と同じ符号は図1と同じ構成部材を示すものである。
【0033】
ところで、ディスク4は、矩形の袋15(図12参照)に入れて本ディスクケースに収納するのが一般的である。この場合、上記弧状のスリット7,7をディスク止め手段として用いても大きな支障はないが、袋15の一部が折り畳まれたりしわ寄せられやすいことから、収納作業を容易にする上では、図12に示されるような鉤形のスリット7,7をディスク止め手段として用いることが好ましい。
【0034】
図12において、ディスク4は矩形の袋15に収容されている。この袋15は、ディスク4を保護するためのもので、どのようなものでも差し支えないが、一般的には片面が透明なプラスチックフィルムで他面が不織布で構成されたものが用いられる。このプラスチックフィルムと不織布からなる袋に収容したディスク4を受け部5に載置する場合、内窓9bからプラスチックフィルムを介してディスク4を確認できるよう、プラスチックフィルム側を受け部5と向き合わせて載置することになる。
【0035】
保持部6,6を受け部5上へと折り返す時の折り返しライン8c,8c間の間隔は、ディスク4の直径より少し狭くなっている。また、スリット7,7は、ディスク4(袋15)の外周縁と両折り返しライン8c,8cとの交点付近に両端が夫々位置し、ディスク4を収容した袋15のコーナー部外周に沿って、中央部が保持部6,6側に突出した鉤形に形成されている。また、ディスク4を収容した袋15は、鉤形のスリット7,7にそのコーナー部を沿わせるべく、図12においてコーナー部を上下に位置させて載置されている。
【0036】
上記図12に示されるような位置にディスク4を収容した袋15(ディスク4のみでもよい)を置いた後、図13に示されるように、両保持部6,6を受け部5上へ折り返すと、自動的に袋15のコーナー部及びディスク4の周縁部がスリット7,7に差し込まれた状態となる。ディスク4の図中左右方向へのずれは、袋15のコーナー部及びディスク4の外周縁部がスリット7,7へ差し込まれた状態となることで防止され、ディスク4の図中上下方向へのずれは、折り返された両保持部6,6で防止されることから、ディスク4は所定の載置位置に保持されることになる。この鉤形のスリット7,7は、前記弧状のスリット7,7と同様に、受け部5と保持部6,6との間に形成されており、ディスク4の外周縁部を差し込むことで、図中左右方向へのディスク4のずれを係止するディスク止め手段であるが、袋15をほぼ置いた状態のまま無理な力を加えることなく収納することができ、収納作業が容易となる。
【0037】
ディスク止め手段は、ディスク4の図中左右両方向へのずれを係止できるものが好ましいが、ディスク4の図中右方向へのずれは、前述のように、押え部11を受け部5側へ折り返す時の折り返しライン8dをディスク4の外周縁付近に設けることで押えることができる。従って、図14に示されるように、受け部5と保持部6,6との間に形成したスリット7,7で、ディスク4の外周縁部を差し込むことで、図中左方向(展開形状における下蓋部1方向)へのディスク4のずれを係止するものをディスク止め手段とすることもできる。
【0038】
図14において、ディスク4は袋15に収容されて受け部5上に載置されており、両保持部6,6を受け部5上へ折り返す時の折り返しライン8c,8c間の間隔は、これまで説明してきたものと同様に、受け部5上に載置されるディスク4の直径よりやや小さくなっている。また、スリット7,7は、受け部5上に載置されたディスク4(袋15)の外周縁と折り返しライン8c,8cとの交点の内、下蓋部1寄りの交点付近から、ディスク4を収容した袋15に沿って、保持部6の一辺へ抜けたものとなっている。
【0039】
図14に示されるような位置にディスク4を収容した袋15(ディスク4のみでもよい)を置いた後、図15に示されるように、両保持部6,6を受け部5上へ折り返すと、自動的に袋15のコーナー部及びディスク4の周縁部がスリット7,7に差し込まれた状態となる。ディスク4の図中左方向へのずれは、袋15のコーナー部及びディスク4の外周縁部がスリット7,7へ差し込まれた状態となることで防止されることになる。この場合、ディスク4の図中右方向(展開形状における押え部11方向)のずれはスリット7,7では係止できないので、前述のように、押え部11を受け部5側へ折り返す時の折り返しライン8dをディスク4の外周縁付近に設けることで、これを押えることが好ましい。
【0040】
押え部11は、前述のように、受け部5上に折り返された保持部6,6上に被さり、保持部6,6が開きにくくするものであるが、この保持部6,6上への被さり状態をより安定させるためには、図16に示されるように、押え部11の先端部に折り込み片16を設けておくことが好ましい。この折り込み片16は、折り込みライン8eを介して図16中上方に折り返されるものである。また、図16に示されるディスクケースは、この折り込み片16を有する点以外は図14で説明したものと同様である。
【0041】
図16に示されるような位置にディスク4を収容した袋15(ディスク4のみでもよい)を置いた後、図17に示されるように、両保持部6,6を受け部5上へ折り返す。この状態は図15の状態と同様である。次に保持部6,6上に押え部11を折り返して図18の状態とするが、この時図18に示されるように、折り込み片16を折り返しライン8eを介して折り返し、保持部6,6の下方に折り込む。このようにすると、押え部11が浮き上がりにくくなり、収納部3の組立安定性が増す。
【0042】
尚、図12〜図18において、図示されていない下蓋部1及び上蓋部2部分は図1と同様である。
【0043】
次に、下蓋部1と収納部3間の連接部分についての他の例を図19及び図20に基づいて説明する。
【0044】
前述した図1のディスクケースの場合、収納部3を下蓋部1上へ折り返す時の折り返しライン8bは下蓋部1の収納部3側端辺とほぼ一直線上に形成されている。これに対して図19のディスクケースの場合、収納部3を下蓋部1上へ折り返す時の折り返しライン8bが下蓋部1の内側へやや食い込んでいる。即ち、受け部5が下蓋部1のやや内側まで食い込んで形成されており、この受け部5の下蓋部1側の端縁が折り返しライン8bとなっている。尚、その他の構成は図1に示されるディスクケースと同様で、図1と同じ符号は同じ構成部位を示すものである。
【0045】
上記図19のディスクケースについて、図2〜図4で説明したように、ディスク4を載置した後、保持部6,6を受け部5上へ折り返してから押え部11を保持部6,6上に折り返し、更に収納部3全体を下蓋部1上へ折り返した状態(図4に対応する状態)が図20の状態である。図面から明らかなように、図面上、下蓋部1の両側部分より中央の部分(下蓋部1と収納部3の連接部分)が凹んだ状態となる。即ち、折り返しライン8bが下蓋部1の内側へ食い込んでいる量だけ、下蓋部1の上下の部分より中央の部分(下蓋部1と収納部3の連接部分)が凹んだ状態となる。
【0046】
上記のような下蓋部1と収納部3の連接状態は、特に無線綴を行う場合に有利である。即ち、無線綴の場合、丁合いされて1冊の本にまとめられた中身の背の部分を2.5〜3mm程度の幅でミーリングカットして1枚単位に切り離し、そのカットした部分に接着剤を塗布して製本することになるが、上記のように下蓋部1と収納部3の連接部分が凹んでいると、ミーリングカット時に、この連接部が切り離されてしまうことを防止することができる。従って、下蓋部1の内側への折り返しライン8bの食い込み量、換言すると下蓋部1の内側への受け部3の食い込み量は、ミーリングカットの幅よりやや大きめに設定しておくことが好ましい。
【0047】
本発明に係るディスクケースは、これまで説明したような1枚のディスク4を収納するもののみではなく、複数枚のディスク4を収納できるものとすることができる。例えば、図21に示されるように、1つの下蓋部1に対して2つの収納部3が並列して夫々連接すれば、同時に2枚のディスクを収納できるディスクケースとすることができる。また、図21に示されるディスクケースは図1に示されるディスクケースの収納部3を2つ設けたものとなっているが、他の例の収納部3を2つ設けたものとすることもでき、更には3つ以上の収納部3を設けたものとすることもできる。尚、図21において、図1と同じ符号は図1と同じ構成部材を示すものである。
【0048】
本発明に係るディスクケースは、図25に示されるように、掩蓋片17,17を有するものとすることもできる。この掩蓋片17,17は、折り返しライン8f,8fを介して下蓋部1の両側に設けられているもので、両端部に外方に突出した突出片18,18を有している。この図22のディスクケースについて、図2〜図4で説明したように、ディスク4を載置して保持部6,6を受け部5上へ折り返してから押え部11を保持部6,6上に折り返し、更に収納部3全体を下蓋部1上へ折り返した後、掩蓋片17,17を下蓋部1上の収納部3上へと折り返して、その突出部22,22を収納部3の下方へ差し込んだ状態が図23の状態である。図23から明らかなように、掩蓋片17,17は、折り返しライン8f,8fを介して、下蓋部1上の収納部3上へと折り返した時に、その外側縁の中央部分がディスク4の外周縁部分に相当する受け部5の突出部分に引っ掛かり、両端部の突出片18,18が収納部3の下側に差し込まれることで、収納部3を挟むようにして抱えるものである。
【0049】
上記のような掩蓋片17,17を設けると、収納部3と下蓋部1の間に指等をこじ入れることができなくなるので、ディスク4の抜き取り防止効果を向上させることができる。
【0050】
掩蓋片17,17は、図24及び図25に示されるように、突出片18,18(図22参照)がなく、下蓋部1上に折り返された収納部3上に被さるだけのものとすることもできる。この掩蓋片17,17を収納部3上に被せて抱えさせるだけでも、掩蓋片17,17を引き起こさなければ収納部3と下蓋部1の間に指等をこじ入れることができないので、ディスク4の抜き取り防止効果を向上させることができる。特に、雑誌や書籍に綴じ込む時に、図6〜図8で説明した保持部6と同様に、掩蓋片17,17の一端部を綴じ込み代14(図6〜図8参照)内に位置させて、これを綴じ込んでしまうと、掩蓋片17,17が収納部3上に被さった状態に維持されるので、上記抜き取り防止効果を一層高めることができる。このときも、図6〜図8で説明した保持部6と同様に、掩蓋片17,17にも切り離しライン13(図6〜図8参照)を設けておくと開封しやすくできる。
【0051】
以上の各例は、いずれも雑誌や書籍に綴じ込む場合に便利なものであるが、本発明のディスクケースはこのような綴じ込み用だけでなく、通常の保護ケースとしても応用することができる。この場合、間に収納部3を挟んで重ね合わされた下蓋部1と上蓋部2が開いてしまわないよう、両者間を止める蓋止め手段を設けることが好ましい。この蓋止め手段としては、例えば図26に示されるように、上蓋部2に設けた舌片19と、下蓋部1に設けた差し込み口20を用いることができる。舌片19を差し込み口20に差し込んでおくことで、下蓋部1と上蓋部2が開いてしまうのを防止することができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した通りのものであり、次の効果を奏するものである。
【0053】
(1)接着剤による封止を行うことなくディスク4を収納できるので、ディスク4の収納に際して接着剤の塗布工程が不要であり、収納作業が容易である。
【0054】
(2)ディスク4は保持部6,6及び押え部11が被さった状態で収納部3内にしっかり保持されるので、持ち運び時のディスク4の脱落や書店店頭でのディスク4の抜き取りを確実に防止することができる。特に保持部6,6の一端を綴じ込み代14内に位置させて綴じ込んでしまうことで、この効果を一層高めることができる。
【0055】
(3)ディスク止め手段を選択することで、むき出しのディスク4であるか袋15入りのディスク4であるかを問わず、簡単かつ確実に収納することができる。
【0056】
(4)押え部11の先端に、組立時に保持部6,6の下方に差し込まれる差し込み部16を設けておくと、収納部3の組立安定性を一層向上させることができる。
【0057】
(5)収納部3の下蓋部1上への折り返しライン8bを下蓋部1の内側にやや食い込んだ位置に形成しておくことで、ミーリングカットを伴う無線綴を行う場合でも、このミーリングカットによって連接部が分断されないディスクケースとすることができる。
【0058】
(6)複数の収納部3を連接することで、一度に複数のディスク4を収納できるディスクケースとすることもできる。
【0059】
(7)掩蓋片17,17を設けると、持ち運び時のディスク4の脱落や書店店頭でのディスク4の抜き取りを一層確実に防止することができる。
【0060】
(8)容易に通常の保護ケースとしても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクケースの一例を示す展開平面図である。
【図2】図1の状態から保持部を受け部上へ折り返した状態を示す図である。
【図3】図2の状態から押え部を保持部上へ折り返した状態を示す図である。
【図4】図3の状態から収納部を下蓋部上へ折り返した状態を示す図である。
【図5】図4の状態から上蓋部を下蓋部上へ折り返した状態を示す図である。
【図6】雑誌や書籍への綴じ込み用のディスクケースとする場合の一具体例を示す展開平面図である。
【図7】図6のディスクケースを図2〜図4に相当する状態を経て、上蓋部を下蓋部上へ折り返した状態を示す図である。
【図8】雑誌や書籍に綴じ込まれた図6のディスクケースを開封した状態を示す斜視図である。
【図9】雑誌や書籍への綴じ込み用のディスクケースとする場合の他の具体例を示す展開平面図である。
【図10】図9のディスクケースを図2〜図4に相当する状態を経て、上蓋部を下蓋部上へ折り返した状態を示す図である。
【図11】雑誌や書籍に綴じ込まれた図9のディスクケースを開封した状態を示す斜視図である。
【図12】鉤形スリットをディスク止め手段とする場合を示す図である。
【図13】図12の状態から保持部を受け部上へ折り返した状態を示す図である。
【図14】ディスクの下蓋部側へのずれのみを係止するスリットをディスク止め手段とする場合を示す図である。
【図15】図14の状態から保持部を受け部上へ折り返した状態を示す図である。
【図16】押え部の先端に差し込み片を設ける場合の例を示す図である。
【図17】図16の状態から保持部を受け部上へ折り返した状態を示す図である。
【図18】図17の状態から押え部を保持部上へ折り返し、差し込み片を保持部の下方へ差し込んだ状態を示す図である。
【図19】本発明に係るディスクケースの他の例を示す展開平面図である。
【図20】図19の状態から図2〜図4に相当する状態を経て、上蓋部を下蓋部上へ折り返した状態を示す図である。
【図21】複数の収納部を有するディスクケースの一例を示す展開平面図である。
【図22】掩蓋片を有するディスクケースの一例を示す展開平面図である。
【図23】図22の状態から図2〜図5に相当する状態を経て、掩蓋片を収納部側へ折り返して、突出片を収納部の下側へ差し込んだ状態を示す図である。
【図24】掩蓋片を有するディスクケースの他の例を示す展開平面図である。
【図25】図24の状態から図2〜図5に相当する状態を経て、掩蓋片を収納部側へ折り返した状態を示す図である。
【図26】蓋止め手段の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 下蓋部
2 上蓋部
3 収納部
4 ディスク
5 受け部
6 保持部
7 スリット
8a 折り返しライン
8b 折り返しライン
8c 折り返しライン
8d 折り返しライン
8e 折り返しライン
8f 折り返しライン
9a 外窓
9b 内窓
10 隙間
11 押え部
12 開封部
13 切り離しライン
14 綴じ込み代
15 袋
16 差し込み片
17 掩蓋片
18 突出片
19 舌片
20 差し込み口
Claims (10)
- 下蓋部の一端に、下蓋部上への折り重ねが可能な上蓋部が連接されていると共に、下蓋部の他端に、下蓋部上へ折り返すことで、上記折り重ねられる下蓋部と上蓋部の間へ挟み込まれる収納部が連接されており、
この収納部は、一端が下蓋部に連接されていて、ディスクが載置される受け部と、受け部の両側に位置し、受け部上に折り返されて、受け部上のディスクを押える保持部と、ディスクを上記載置で係止するディスク止め手段と、受け部の他端に、受け部上に折り返された保持部上に折り返される押え部とを有することを特徴とするディスクケース。 - 上蓋部には、ほぼ中央部に外窓が設けられ、収納部のディスク載置位置には、下蓋部と上蓋部間に挟み込まれた時に上蓋部の外窓とほぼ重なる内窓が設けられていることを特徴とする請求項1のディスクケース。
- 下蓋部上に重ねた時の上蓋部の自由端側に綴じ込み代がとられており、保持部の一端部がこの綴じ込み代内に位置していて共に綴じ込まれるものであることを特徴とする請求項1のディスクケース。
- ディスク止め手段が、受け部と保持部との間に形成され、ディスク4の外周縁部を差し込むことで、展開形状における下蓋部方向と押え部方向へのディスクのずれを係止するスリットであることを特徴とする請求項1のディスクケース。
- ディスク止め手段が、受け部と保持部との間に形成され、ディスク4の外周縁部を差し込むことで、展開形状における下蓋部方向へのディスクのずれを係止するスリットであり、しかも押え部を受け部上へ折り返す時の折り返しラインが、受け部に載置されるディスクの外周縁付近に設けられていることを特徴とする請求項1のディスクケース。
- 押え部の先端縁に、受け部上に折り返された保持部上に折り返された時に、保持部の下側に折り込まれる折り込み片が形成されていることを特徴とする請求項1のディスクケース。
- 受け部が下蓋部の内側にやや食い込んで下蓋部に連接されていることにより、収納部の下蓋部上への折り返しラインが下蓋部の内側にやや食い込んだ位置に形成されていることを特徴とする請求項1のディスクケース。
- 1つの下蓋部に対して複数の収納部が並列して夫々連接されていることを特徴とする請求項1のディスクケース。
- 下蓋部の両側部に、下蓋部上へ折り返された収納部側へ折り返されて当該収納部を抱える掩蓋片が設けられていることを特徴とする請求項1のディスクケース。
- 収納部が折り返された下蓋と、下蓋上に折り返された上蓋間を止める蓋止め手段が設けられていることを特徴とする請求項1のディスクケース。
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-
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