JP3668876B2 - プリント配線板等の整列搬送装置、及び乱列搬送装置 - Google Patents
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Description
技術分野
この発明は、プリント配線板やその材料板等の板状ワークWを前工程から受け取り、これを主搬送路20中に組込まれた補助搬送路30の中央に整列してから、再び主搬送路20上から次工程に送り出すための整列搬送装置、及び、板状ワークWの上記中央整列後にこの板状ワークWを一定方向に乱列させて再び主搬送路20上から次工程に送り出すための乱列搬送装置に関するものである。
背景技術
プリント配線板を製造するためには、樹脂基板上に配線となるべき銅箔等を貼り付け、この銅箔等をエッチング処理して配線を形成するのであり、そのためには、ソルダーレジストの貼付やエッチング処理、各工程での洗浄や乾燥、場合によってはブラシによる研磨等、数多くの工程を経なければならない。
そして、各工程は、処理の違い、雰囲気の違いがあって、各々独立したものとなっているため、完全なプリント配線板となるまでの間は、板状ワークWは、各工程間を別の手段によって移動させなければならない。このような板状ワークWを各工程間で移動させるのが、本発明に係るような整列搬送装置あるいは乱列搬送装置なのである。
また、プリント配線板も、同じものを連続して製造するのが効率的であるから、数の大小はあっても、同一種の板状ワークWを連続的に搬送しながら加工していくものである。このため、この種の整列搬送装置あるいは乱列搬送装置では、次々に送られてくる板状ワークWを、主搬送路20上のある特定位置に置くようになされる。
この主搬送路20上の「ある特定位置」に板状ワークWを置くについては、次の2通りの考え方がある。第1の考え方は、各板状ワークWを主搬送路20上の中央となるようにすること、つまり「整列」することであり、一般的なものである。第2の考え方は、主搬送路20上の中央に一旦「整列」された板状ワークWを、搬送方向と直交する方向に僅かずつ移動させること、つまり「乱列」することである。この「乱列」は、研磨作業において使用されているブラシの片減りを防止するためになされるものであり、各加工バッチ毎に変更してなされることもあるが、1つのバッチにおいても変更してなされることもあり、要するにブラシの一定部分だけが使用されて片減りしないようにするものである。
従来の整列搬送装置では、この主搬送路20上の中央に配置する作業を第11図に示すような方法で行っていた。すなわち、第11図の(1)に示すように、主搬送路20の中程で上下動される補助搬送路71の側方に、補助搬送路71の中央に向けて進退する一対の整列部材70を配置しておき、補助搬送路71上に板状ワークWがきたときに、これら整列部材70を同量ずつ中央に向けて移動させるのである。このとき、各整列部材70は、例えば一定の負荷が掛かると停止及び逆転する駆動モータによって進退されるようにしておく。
この場合、補助搬送路71は、当該整列搬送装置の本来の搬送方法(前後方向)を決定している主搬送路20に対して直交する方向の(左右方向)の搬送を行うためのものであり、板状ワークWの左右方向への移動を可能にしながら板状ワークWを支持する多数の支持ローラ72を有しているものである。そして、この補助搬送路71は、板状ワークWが当該整列搬送装置の主搬送路20上を搬送されているときには、その搬送路面は、主搬送路20の搬送路面の下方に位置していて、板状ワークWの整列を行うときにのみ上昇して、主搬送路20の搬送ローラ21(前後方向の駆動を行うもの)とは無関係に板状ワークWの左右方向への移動を可能にするものである。
以上のように構成した従来の整列搬送装置では、第11図の(1)に示したように、板状ワークWが補助搬送路71の中央に置かれていなくても、進んでくる左右いずれかの整列部材70(第11図では図示左側の整列部材70となる)によって中央に向けて押され、この板状ワークWが中央に来たときには、両方の整列部材70によってその両側が挟まれることになる。そして、この中央に位置した板状ワークWによって各整列部材70を駆動しているモータに負荷が大きく掛かるため、両駆動モータは停止して逆転し始め、両整列部材70は板状ワークWを残して左右に後退していくのである。
この第11図に示すような方法によって、板状ワークWを補助搬送路71上の中央に整列するためには、整列部材70の進退を行う駆動モータとして相当精度(負荷の増大を敏感に感じ取ることができる精度)の良いものが必要である。そうでなければ、各整列部材70を精度のあまり良くないエアシリンダで動かすか、あるいは、各整列部材70上に精度の高いセンサーを設けて、各整列部材70の側端部を正確に感知し、複雑な計算をしてから各駆動モータの停止及び逆転をさせなければならない。いずれにしても、単に板状ワークWを中央に整列させて次工程へ搬送させるこの種の整列搬送装置を複雑化するだけでなく、高価なものともしていまい、故障も多く調整の困難なものとしていたのである。
第11図に示した従来の整列搬送装置の問題はそれだけではない。つまり、板状ワークWが補助搬送路71の中央まで押されたときにその負荷によって駆動モータの停止を行うようにするためには、板状ワークWはある程度の剛性を有したものである必要があるが、通常従来の板状ワークWは厚いものが多いため、上述した要求に十分応えることができていて、従来の整列搬送装置でそれ程大きな問題は生じていなかった。ところが、板状ワークWとして非常に薄いもの(例えば?ミリメートル)が最近使用されるようになってきているが、薄い板状ワークWであると、負荷によって制御している駆動モータでは両整列部材70が板状ワークWの大きさの範囲を超えて大きく中央に行きすぎることになる。
つまり、薄い板状ワークWの両側端を整列部材70によって押していったとき、第12図の(1)に示すように、板状ワークWを補助搬送路71上にて大きく湾曲させてしまうのである。板状ワークWの表面に配線が完成していれば、この湾曲によって配線が剥がれたり、断線したりすることが十分あり得る。それがなくても、各整列部材70が後退したときに、板状ワークWの一端縁が、第12図の(2)に示すように、各支持ローラ72内に引っ掛ったままとなって板状ワークWが立ち上がってしまったり、また第12図の(c)にて示したように、板状ワークWの端縁の支持ローラ72に対する引っ掛りを原因として、折角中央に整列した板状ワークWが寸法1だけ位置ズレしたりすることもある。
また、従来の整列搬送装置では、次工程に図13に示すようなブラシ210がある場合に使用したとき、このブラシ210の片減りを発生させることがあり得る。一般に、ブラシ210は、板状ワークWの搬送方向と直交する方向に配置されて回転されるものであり、その毛先が板状ワークWの進行方向とは逆方向に進んで、板状ワークWの表面の研磨を行うものであって、しかも、図13にも示すように、板状ワークWの搬送方向と直交する方向に長く配置されている。これに対して、従来の整列搬送装置では、板状ワークWを常に搬送路の中央に整列することになるため、ブラシ210の中央部分しか使用しないことになって、ブラシ210には、図13に示すような片減り部分211が形成されてしまうのである。この片減り部分211が形成されてしまうと、当該ブラシ210による均一な研磨が行えなくなることは当然であり、ブラシ210の耐久性が少なくなってしまう。
本発明は、従来の整列搬送装置における上述した実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、次の通りである。
▲1▼板状ワークWの中央への整列を、比較的簡単な構成部材によって行えるようにして、整列搬送装置全体の構造をメンテナンスフリーの簡単なものとするとともに、製造コストを低減して安価なものとすること。
▲2▼板状ワークWの両側端縁の検知を、各整列部材による押圧の前に行うようにして、各駆動モータの駆動制御誤差(停止信号を受けてから停止するまでの時間的ロス)が生じないようにして、各部品の精度を高める必要がないようにすること。
▲3▼薄い板状ワークWの整列に際して、これが湾曲しないようにすること。
のできる整列搬送装置100を提供することであり、
▲4▼次工程に研磨のためのブラシ210が存在する場合に、このブラシ210の片減り発生を防止すること。
のできる乱列搬送装置200を提供することである。
発明の開示
以上のような問題を解決するために、まず、請求の範囲第1項に係る発明の採った手段は、
「前工程から送られてくるプリント配線板あるいはその材料板等の板状ワークWを主搬送路20上に受け取って次工程に搬送するにあたって、この板状ワークWを、主搬送路20上に上昇した補助搬送路30の中央に整列するようにした整列搬送装置100であって、
機枠10に主搬送路20と干渉しない状態で組付けられて、主搬送路20の搬送方向に直交する方向に同量ずつ進退される左右の整列部材40・40と、
これら各整列部材40の補助搬送路30の中央に対する進退駆動をそれぞれ同量ずつ同時に行う駆動モータ44・44と、
各整列部材40側にそれぞれ取付けられて、各板状ワークWの側端面を検知すべく、その検出位置が、各整列部材40の内側からD0である左右の整列センサー51・52と、
これら両整列センサー51・52からの信号を受けて、板状ワークWを補助搬送路30の中央に配置すべく、各駆動モータ44の駆動制御を行い、かつ補助搬送路30を主搬送路20の下方に降下させるようにした制御手段60と
を備えて、
制御手段60による各駆動モータ44の駆動制御を、次の表に従った演算処理によって行うようにしたことを特徴とする整列搬送装置100。
ここで;
D1;先検知距離(左整列センサー51が原点から板状ワークWの左端面を検出するまでに移動する距離)
D2;後検知距離(右整列センサー52が原点から板状ワークWの右端面を検出するまでに移動する距離)」
である。
すなわち、この請求の範囲第1項に係る整列搬送装置100は、板状ワークWを、前工程から次工程に搬送するための主搬送路20を有していることは当然として、第1図に示すように、この主搬送路20の中程に板状ワークWを図示左右方向に自由に移動させる補助搬送路30を有しているものであり、この補助搬送路30は、各板状ワークWの整列を行うときにのみ上昇されて、その搬送路面が主搬送路20のそれより高くなるものである。
主搬送路20中には、第2図にも示すように、この主搬送路20を構成している各搬送ローラ21や補助搬送路30の横バー32等と干渉しないで補助搬送路30の中央に向けて進退する整列部材40が設けてあり、これら各整列部材40によって板状ワークWの整列を行うための板状ワークWの挟み込みを行うものであり、ここまでは従来の整列搬送装置と同様な構成である。
この請求の範囲第1項に係る整列搬送装置100では、これら各整列部材40の内方側に、第2図及び第3図に示すように、各整列部材40を構成している整列ピン41(これが板状ワークWの側端面を押すことになるものである)から寸法D0で内方に突出する左整列センサー51及び右整列センサー52が取付けてある。つまり、これらの左整列センサー51及び右整列センサー52は、板状ワークWが整列部材40の各整列ピン41によって押される前に、板状ワークWの側端面を検知するものである。
また、左整列センサー51および右整列センサー52は、超音波や光等によって、板状ワークWの側端面を検知するものであるが、その検知信号を制御手段60に入力するものである。制御手段60では、検知信号を受けるまでの各整列部材40の移動距離を、例えば各駆動モータ44の駆動パルスで計数しているものであり、左整列センサー51または右整列センサー52から検知信号を受けたときに、先検知距離D1または後検知距離D2を演算処理して算出しているものである。
さて、補助搬送路30上に板状ワークWが、第8図の(1)に示す状態、つまり板状ワークWが少し左にズレて搬送されたとすると、両整列部材40はその原点位置から同時かつ同量ずつ補助搬送路30の中央に向けて進行する。その結果、まず第8図の(2)に示すように、左整列センサー51が板状ワークWの左側端縁を検知するから、その時の左整列部材40の原点からの距離D0が制御手段60に記録される。更に、各整列部材40が距離D0だけ補助搬送路30の中央に向けて進めば、左整列部材40はその各整列ピン41によって板状ワークWを図示右方へ押していくことになるが、この左整列部材40が板状ワークWを押す前か後かに、右整列部材40に設けてある右整列センサー52が板状ワークWの右側端縁を検知する。このため、本発明における制御手段60は、次の2通りの場合に分けて、各整列部材40をさらに進めるべき量を決定している。
|D1−D2|≧D0の場合
(左整列部材40が板状ワークWを押した後に後検知距離D2が検出されるとき)
この場合は、第8図の(3)で示す場合であり、左整列部材40によって板状ワークWが図示右方に押されてから、右整列センサー52が板状ワークWの右側端縁を検知するときである。この場合には、第8図の(3)に示したように、両整列部材40が更に進むべき距離は、D0/2であることは一目瞭然である。なお、|D1−D2|=D0の場合は、板状ワークWが補助搬送路30の中央に最初からあった場合である。
従って、この場合には、制御手段60は、各駆動モータ44の駆動量が、各整列部材40がD0/2だけとなるように、各駆動モータ44の制御を行うのである。
|2D0−(D1−D2|<D0の場合
(左整列部材40が板状ワークWを押す前に後検知距離D2が検出されるとき)
この場合は、第9図に示す場合であり、板状ワークWが補助搬送路30の略中央におかれていた場合である。すなわち、第9図の(3)に示すように、左整列センサー51が板状ワークWの左側端面を検知してから、左整列部材40が板状ワークWの左側端面を押す前に、右整列センサー52が板状ワークWの右側面縁を検知する場合である。このときには、両整列部材40が進むべき距離は、左整列部材40がD0−(D2−D1)であり、右整列部材40がD0である。従って、両整列部材40が同量ずつ進むのであるから、各整列部材40が進むべき量は、
{D0−(D2−D1)+D0}/2={2D0−(D2−D1)}/2
となるのである。
なお、板状ワークWが補助搬送路30の右方にズレているときには、上述したD1とD2を入れ換えて考えればよく、そのために、(D1−D2}の絶対値、|D1−D2|を考えればよいことになる。
勿論、この請求の範囲第1項に係る整列搬送装置100では、板状ワークWの整列を上述したように行うのであるから、板状ワークWとして前回整列したものと大きさの違うものが今回搬入されてきたとしても、これを常に補助搬送路30の中央に整列するのであり、この板状ワークWは、主搬送路20の中央から次工程へと搬出されるのである。何故なら、当該整列搬送装置100は、
D0=整列センサー51・52の整列部材40の内側からの距離
D1=整列センサー51が検知したときの整列部材40の原点からの距離
D2=整列センサー52が検知したときの整列部材40の原点からの距離
という、板状ワークWの大きさには全く関係しない値によって、整列作動を行うからである。
また、上記課題を解決するために、請求の範囲第2項に係る発明の採った手段は、
「前工程から送られてくるプリント配線板あるいはその材料板等の板状ワークWを主搬送路20上に受け取って次工程に搬送するにあたって、この板状ワークWを、主搬送路20上に上昇した補助搬送路30の中央に整列してから乱列するようにしたブラシ210であって、
機枠10に主搬送路20と干渉しない状態で組付けられて、主搬送路20の搬送方向に直交する方向に同量ずつ進退される左右の整列部材40・40と、
これら各整列部材40の補助搬送路30の中央に対する進退駆動をそれぞれ同量ずつ同時に行う駆動モータ44・44と、
各整列部材40側にそれぞれ取付けられて、各板状ワークWの側端面を検知すべく、その検出位置が、各整列部材40の内側からD0である左右の整列センサー51・52と、
これら両整列センサー51・52からの信号を受けて、板状ワークWを補助搬送路30の中央に配置すべく、各駆動モータ44の駆動制御を行い、かつ補助搬送路(30を主搬送路20の下方に降下させるようにした制御手段60と
を備えて、
前記制御手段60による各駆動モータ44の駆動制御を、次の表に従った演算処理によって整列を行い、
ここで;
D1;先検知距離(左整列センサー51が原点から板状ワークWの左端面を検出するまでに移動する距離)
D2;後検知距離(右整列センサー52が原点から板状ワークWの右端面を検出するまでに移動する距離)
この整列後に、板状ワークWを補助搬送路30の中央から左右に所定寸法移動させるように、制御手段60によって各駆動モータ44の駆動制御を行うようにしたことを特徴とするブラシ210」
である。
すなわち、この乱列搬送装置200は、その殆どの構成を請求の範囲第1項に係る整列搬送装置100と同様にしたものであるが、制御手段60による各駆動モータ44の駆動制御を整列作業後においても行うようにして、板状ワークWを、主搬送路20上に上昇した補助搬送路30の中央に整列してから「乱列」するようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る整列搬送装置100の、主搬送路20の一部を省略して補助搬送路30を浮き上がらせて示した平面図であり、第2図は、同整列搬送装置100の正面図であり、第3図は要部を拡大して示した部分正面図であり、第4図は、整列搬送装置100の正面図の左側に見えている補助搬送路30の部分拡大正面図であり、第5図は、整列搬送装置100の正面図の左側に見えている部分拡大正面図であり、第6図は、同整列搬送装置100の右側面図であり、第7図は、要部を拡大して示した部分右側面図であり、第8図は、板状ワークWが左方に大きくズレた状態で搬入されたときの、整列部材40や左整列センサー51及び右整列センサー52との関係を(1)〜(3)の段階で示した平面図であり、第9図は、板状ワークWが左方に少しズレた状態で搬入されたときの、整列部材40、左整列センサー51及び右整列センサー52との関係を(1)〜(3)の段階で示した平面図であり、第10図は、次工程にブラシ210による研磨工程がある場合に、このブラシ210に対して各板状ワークWを乱列して搬送している乱列搬送装置200の部分斜視図であり、第11図は、従来の整列搬送装置100において、左方にズレて搬入された状態(1)の板状ワークWが左右の整列部材70によって中央に整列されたとき(2)の各部分正面図であり、第12図は、板状ワークWが薄いものであって従来の整列搬送装置100による整列完了時に湾曲した状態(1)、整列部材70が後退したときに支持ローラ72の一部に引っ掛かった板状ワークWが立ち上がった状態(2)、及び整列部材70が後退したときに中央から板状ワークWがズレてしまった状態(3)をそれぞれ示す部分正面図であり、第13図は、次工程に配置されたブラシ210に片減り部分211が形成されてしまった状態を示す正面図である。
発明を実施するための最良の形態
次に、本発明を実施するための最良の形態を、図面に示した例について説明すると、第1図には、請求の範囲第2項に係る乱列搬送装置200を兼ねた、請求の範囲第1項に係る整列搬送装置100の平面図が示してある。この整列搬送装置100の図示下側には、前工程の搬出路または当該整列搬送装置100への投入機が接続されるものであり、この整列搬送装置100の図示上側には、次工程の搬送路または受取機が接続されるものである。また、この整列搬送装置100を構成している機枠10の上面には、第1図に示したような主搬送路20が設けてあり、この主搬送路20によって、図示下側に搬入された板状ワークWは主搬送路20の中央から図示上側に向けて搬送されるのである。
この主搬送路20中には、図示下側に板状ワークWが投入されてきたことを検知する進入センサー24が設けてあり、この進入センサー24からの信号によって、当該主搬送路20の駆動モータ22が駆動されることになるものである。板状ワークWが主搬送路20上を、第1図の中央に向けて搬送されると、そのことが第1後端センサー25によって検知され、この第1後端センサー25からの信号によって後述する補助搬送路30がせり上がるように制御される。第1図では、補助搬送路30のせり上がりが完了した状態が示してある。この補助搬送路30上での板状ワークWの整列(中央に配置すること)が完了すると、主搬送路20が再び駆動されるのであり、その第1図の上端に設けてある第2後端センサー26が板状ワークWの後端を検知すると、次の板状ワークWの図示下側部分への投入が始まるようにしてある。
この主搬送路20は、その間にての補助搬送路30のせり上がりを可能にするために、所定の間隔をおいて並列に設置した多数の回動軸21aを機枠10上に組付けたものであり、これら各回動軸21a上には多数の搬送ローラ21が固定的に取付けてある。これらの回動軸21aは、第6図に示したように、チェーン23によって同一方向に回転するように互いに連結してあり、チェーン23の一部は駆動モータ22に掛装してある。従って、各回動軸21aは、各駆動モータ22の作動によって同一方向に回動し、各回動軸21a上に設けてある搬送ローラ21上に載置された板状ワークWを搬送することになるのである。
以上にように構成してある主搬送路20の中央部には、第1図にも示したように、補助搬送路30が設けてある。この補助搬送路30は、図1図、第3図及び第4図に示したように、主搬送路20側の各回動軸21a間に配置される多数の横バー32と、これら各横バー32に自由回転するように設けた多数の横送りローラ31とを、各横バー32を下側で支持し連結している上下動台33とを備えているものである。また、この上下動台33は、第4図に示したように、機枠10の内部に配置してある上下シリンダ34の上端に連結されているものであり、この上下シリンダ34の上下作動によって、各横バー32つまり横送りローラ31の、主搬送路20の搬送面に対する上下動がなされるものである。なお、第4図中の符号35は、上下動台33が水平状態を保ちながら上下動するためのガイドを示しており、このガイド35は、第6図及び第7図に示したように、機枠10の前方側に設けてある。
従って、この補助搬送路30は、第3図に示したように、その降下位置にある場合には、主搬送路20の各搬送ローラ21が形成する搬送面より下方に位置していて、主搬送路20による搬送が行えるものである。これに対して、第4図に示したように、補助搬送路30が上昇したときには、その各横送りローラ31が形成する搬送面が主搬送路20側の各搬送ローラ21のそれよりも上方に位置することになり、これら各横送りローラ31上に載置された板状ワークWは、次に述べる各整列部材40によって押されたとき、例えば第1図の左右方向に自由に動き得るものとなるのである。
各整列部材40は、第1図及び第2図に示したように、主搬送路20の左右両側、従って補助搬送路30の両側に配置されるものであり、第6図及び第7図に示したように、主搬送路20側の各回動軸21a及び補助搬送路30側の各横バー32の間に立設される複数の整列ピン41を有している。これら各整列ピン41の上端は、主搬送路20側の搬送ローラ21の上端は勿論、上昇した補助搬送路30の各横送りローラ31の上端より高い位置にある連結バー42によって連結されていて、これら各整列ピン41の下端は、第4図及び第5図に示したように、連結台45上に連結してある。
各整列部材40の連結台45は、第5図に示したように、機枠10に対して水平上に支持させて、主搬送路20側の回動軸21aや補助搬送路30側の横バー32と平行に配置した主案内バー46に対して移動自在に連結してあり、この連結台45は、駆動チェーン43に連結してある。各駆動チェーン43の一方は、第2図にも示したように、駆動モータ44側のスプロケットに掛装してあり、この駆動モータ44の他方は、第1図及び第2図に示したように、機枠10の左側面に設けたスプロケットに掛装してある。
図面に示した各整列部材40は、一方のみを作動させることもあるため、それぞれ独立した駆動モータ44及び駆動チェーン43によって別々に駆動するようにしているが、単に中央に寄せるだけのものであれば、1台の駆動モータ44によって往復駆動される1本の駆動チェーン43の両側に各連結台45を連結するようにして実施してもよいものである。
なお、本形態の整列搬送装置100においては、第2図に示したように、主案内バー46の下側に補助バー47を平行に配置しておいて、この補助バー47にも連結台45を支持させるようにしている。この補助バー47の下端側には初期位置設定器48が設けてあり、この初期位置設定器48による設定によって、補助バー47上の連結台45の初期位置を調整設定できるようにしてある。
そして、各整列部材40を構成している連結台45上には、第2図に示したように、左整列センサー51及び右整列センサー52がそれぞれ取付けてある。これらの左整列センサー51及び右整列センサー52は、光や超音波等を利用して板状ワークWの側端縁を検知できるようにしたものであり、各整列部材40を構成している整列ピン41に対して、整列搬送装置100の中央に向けて距離D0だけ延出するように取付けてある。また、これらの左整列センサー51及び右整列センサー52は、当該整列搬送装置100の駆動制御を行っている制御手段60に接続されていて、この制御手段60内での演算処理によって、第8図または第9図に示した先検知距離D1及び後検知距離D2をそれぞれ算出させるようになっている。
すなわち、制御手段60においては、左整列センサー51及び駆動モータ44からの信号によって先検知距離D1を算出し、右整列センサー52及び駆動モータ44からの信号によって後検知距離D2を算出して、前述したような場合に分けて、各整列部材40の特に整列ピン41が進むべき距離を、
D0/2 または |2D0−(D1−D2)|/2
とするようにしているのである。
以上の演算のみを行う場合が、第1図等に示した整列搬送装置100としての機能を発揮することになるのであるが、第1図等に示した整列搬送装置100を乱列搬送装置200として機能させるには、制御手段60による制御をさらに次のように行うようにすればよいのである。
つまり、乱列搬送装置200では、板状ワークWを搬送路の中央に配置するという整列作業をも行えるものであるが、この整列作業後において、制御手段60による各駆動モータ44の駆動制御をさらに次のように行って「乱列」させるのである。ブラシ210は、図10に示すように、次工程側の搬送路の全幅を覆うようにしたものであって、当然板状ワークWの幅よりも十分大きい研磨幅Lを有していてる。そこで、一旦整列した各板状ワークWを、図10に一点鎖線にて示した中央線に対して、左右いずれかにさらに移動させるように、制御手段60によって各駆動モータ44を駆動制御するのである。
この請求の範囲第2項に記載の乱列搬送装置200は、図10に示したブラシ210に、図13に示したような片減り部分211が生じないようにするものであるから、整列した板状ワークWの左右いずれの方向か、またその移動量はどの程度にするかは、制御手段60において予め自由に設定しておけばよい。この場合、板状ワークWの移動の方向と量とを、バッチ毎に変更するようにしてもよいし、また一つのバッチ内で各板状ワークW毎に変更するようにしてもよいものである。
産業上の利用可能性
以上、詳述した通り、まず、請求の範囲第1項に記載の発明に係る整列搬送装置100は、各左整列センサー51及び右整列センサー52を各整列部材40の特に整列ピン41の内面に対して一定距離D0で取付けるようにしているから、これら各左整列センサー51及び右整列センサー52としてそれ程小型化したものを採用する必要がなく、また、これら各左整列センサー51及び右整列センサー52の空の信号と各駆動モータ44からの信号とによって先検知距離D1及び後検知距離D2を算出するようにしているから、板状ワークWの整列のための部材が非常に少なくなっている。
このため、この整列搬送装置100は、板状ワークWの整列を比較的簡単な構成部材によって行うことができるのであり、その結果、整列搬送装置100全体の構造をメンテナンスフリーの簡単なものとすることができて、製造コストの低減を図って安価なものとすることができるのである。
また、この整列搬送装置100は、各左整列センサー51及び右整列センサー52が整列部材40からD0だけ内方に位置させてあるから、板状ワークWの両側端縁の検知を各整列部材40の整列ピン41によって押圧される前に行えるのであり、各駆動モータ44の駆動制御誤差をなくすことができ、各部品の精度を高める必要がないのである。
そして、この整列搬送装置100は、板状ワークWの中央への整列を正確に行えるのであるから、薄い板状ワークWを整列時に湾曲させてしまうことがなく、板状ワークWに損傷を与えることなく整列できるのである。
また、請求の範囲第2項の乱列搬送装置200によれば、次工程にあるブラシ210によって板状ワークWの表面研磨を行うに当たって、このブラシ210に対して各板状ワークWを乱列して搬送することができるのであるから、ブラシ210の片減りを防止することができて、ブラシ210の効率良い使用ができることになるのである。
この発明は、プリント配線板やその材料板等の板状ワークWを前工程から受け取り、これを主搬送路20中に組込まれた補助搬送路30の中央に整列してから、再び主搬送路20上から次工程に送り出すための整列搬送装置、及び、板状ワークWの上記中央整列後にこの板状ワークWを一定方向に乱列させて再び主搬送路20上から次工程に送り出すための乱列搬送装置に関するものである。
背景技術
プリント配線板を製造するためには、樹脂基板上に配線となるべき銅箔等を貼り付け、この銅箔等をエッチング処理して配線を形成するのであり、そのためには、ソルダーレジストの貼付やエッチング処理、各工程での洗浄や乾燥、場合によってはブラシによる研磨等、数多くの工程を経なければならない。
そして、各工程は、処理の違い、雰囲気の違いがあって、各々独立したものとなっているため、完全なプリント配線板となるまでの間は、板状ワークWは、各工程間を別の手段によって移動させなければならない。このような板状ワークWを各工程間で移動させるのが、本発明に係るような整列搬送装置あるいは乱列搬送装置なのである。
また、プリント配線板も、同じものを連続して製造するのが効率的であるから、数の大小はあっても、同一種の板状ワークWを連続的に搬送しながら加工していくものである。このため、この種の整列搬送装置あるいは乱列搬送装置では、次々に送られてくる板状ワークWを、主搬送路20上のある特定位置に置くようになされる。
この主搬送路20上の「ある特定位置」に板状ワークWを置くについては、次の2通りの考え方がある。第1の考え方は、各板状ワークWを主搬送路20上の中央となるようにすること、つまり「整列」することであり、一般的なものである。第2の考え方は、主搬送路20上の中央に一旦「整列」された板状ワークWを、搬送方向と直交する方向に僅かずつ移動させること、つまり「乱列」することである。この「乱列」は、研磨作業において使用されているブラシの片減りを防止するためになされるものであり、各加工バッチ毎に変更してなされることもあるが、1つのバッチにおいても変更してなされることもあり、要するにブラシの一定部分だけが使用されて片減りしないようにするものである。
従来の整列搬送装置では、この主搬送路20上の中央に配置する作業を第11図に示すような方法で行っていた。すなわち、第11図の(1)に示すように、主搬送路20の中程で上下動される補助搬送路71の側方に、補助搬送路71の中央に向けて進退する一対の整列部材70を配置しておき、補助搬送路71上に板状ワークWがきたときに、これら整列部材70を同量ずつ中央に向けて移動させるのである。このとき、各整列部材70は、例えば一定の負荷が掛かると停止及び逆転する駆動モータによって進退されるようにしておく。
この場合、補助搬送路71は、当該整列搬送装置の本来の搬送方法(前後方向)を決定している主搬送路20に対して直交する方向の(左右方向)の搬送を行うためのものであり、板状ワークWの左右方向への移動を可能にしながら板状ワークWを支持する多数の支持ローラ72を有しているものである。そして、この補助搬送路71は、板状ワークWが当該整列搬送装置の主搬送路20上を搬送されているときには、その搬送路面は、主搬送路20の搬送路面の下方に位置していて、板状ワークWの整列を行うときにのみ上昇して、主搬送路20の搬送ローラ21(前後方向の駆動を行うもの)とは無関係に板状ワークWの左右方向への移動を可能にするものである。
以上のように構成した従来の整列搬送装置では、第11図の(1)に示したように、板状ワークWが補助搬送路71の中央に置かれていなくても、進んでくる左右いずれかの整列部材70(第11図では図示左側の整列部材70となる)によって中央に向けて押され、この板状ワークWが中央に来たときには、両方の整列部材70によってその両側が挟まれることになる。そして、この中央に位置した板状ワークWによって各整列部材70を駆動しているモータに負荷が大きく掛かるため、両駆動モータは停止して逆転し始め、両整列部材70は板状ワークWを残して左右に後退していくのである。
この第11図に示すような方法によって、板状ワークWを補助搬送路71上の中央に整列するためには、整列部材70の進退を行う駆動モータとして相当精度(負荷の増大を敏感に感じ取ることができる精度)の良いものが必要である。そうでなければ、各整列部材70を精度のあまり良くないエアシリンダで動かすか、あるいは、各整列部材70上に精度の高いセンサーを設けて、各整列部材70の側端部を正確に感知し、複雑な計算をしてから各駆動モータの停止及び逆転をさせなければならない。いずれにしても、単に板状ワークWを中央に整列させて次工程へ搬送させるこの種の整列搬送装置を複雑化するだけでなく、高価なものともしていまい、故障も多く調整の困難なものとしていたのである。
第11図に示した従来の整列搬送装置の問題はそれだけではない。つまり、板状ワークWが補助搬送路71の中央まで押されたときにその負荷によって駆動モータの停止を行うようにするためには、板状ワークWはある程度の剛性を有したものである必要があるが、通常従来の板状ワークWは厚いものが多いため、上述した要求に十分応えることができていて、従来の整列搬送装置でそれ程大きな問題は生じていなかった。ところが、板状ワークWとして非常に薄いもの(例えば?ミリメートル)が最近使用されるようになってきているが、薄い板状ワークWであると、負荷によって制御している駆動モータでは両整列部材70が板状ワークWの大きさの範囲を超えて大きく中央に行きすぎることになる。
つまり、薄い板状ワークWの両側端を整列部材70によって押していったとき、第12図の(1)に示すように、板状ワークWを補助搬送路71上にて大きく湾曲させてしまうのである。板状ワークWの表面に配線が完成していれば、この湾曲によって配線が剥がれたり、断線したりすることが十分あり得る。それがなくても、各整列部材70が後退したときに、板状ワークWの一端縁が、第12図の(2)に示すように、各支持ローラ72内に引っ掛ったままとなって板状ワークWが立ち上がってしまったり、また第12図の(c)にて示したように、板状ワークWの端縁の支持ローラ72に対する引っ掛りを原因として、折角中央に整列した板状ワークWが寸法1だけ位置ズレしたりすることもある。
また、従来の整列搬送装置では、次工程に図13に示すようなブラシ210がある場合に使用したとき、このブラシ210の片減りを発生させることがあり得る。一般に、ブラシ210は、板状ワークWの搬送方向と直交する方向に配置されて回転されるものであり、その毛先が板状ワークWの進行方向とは逆方向に進んで、板状ワークWの表面の研磨を行うものであって、しかも、図13にも示すように、板状ワークWの搬送方向と直交する方向に長く配置されている。これに対して、従来の整列搬送装置では、板状ワークWを常に搬送路の中央に整列することになるため、ブラシ210の中央部分しか使用しないことになって、ブラシ210には、図13に示すような片減り部分211が形成されてしまうのである。この片減り部分211が形成されてしまうと、当該ブラシ210による均一な研磨が行えなくなることは当然であり、ブラシ210の耐久性が少なくなってしまう。
本発明は、従来の整列搬送装置における上述した実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、次の通りである。
▲1▼板状ワークWの中央への整列を、比較的簡単な構成部材によって行えるようにして、整列搬送装置全体の構造をメンテナンスフリーの簡単なものとするとともに、製造コストを低減して安価なものとすること。
▲2▼板状ワークWの両側端縁の検知を、各整列部材による押圧の前に行うようにして、各駆動モータの駆動制御誤差(停止信号を受けてから停止するまでの時間的ロス)が生じないようにして、各部品の精度を高める必要がないようにすること。
▲3▼薄い板状ワークWの整列に際して、これが湾曲しないようにすること。
のできる整列搬送装置100を提供することであり、
▲4▼次工程に研磨のためのブラシ210が存在する場合に、このブラシ210の片減り発生を防止すること。
のできる乱列搬送装置200を提供することである。
発明の開示
以上のような問題を解決するために、まず、請求の範囲第1項に係る発明の採った手段は、
「前工程から送られてくるプリント配線板あるいはその材料板等の板状ワークWを主搬送路20上に受け取って次工程に搬送するにあたって、この板状ワークWを、主搬送路20上に上昇した補助搬送路30の中央に整列するようにした整列搬送装置100であって、
機枠10に主搬送路20と干渉しない状態で組付けられて、主搬送路20の搬送方向に直交する方向に同量ずつ進退される左右の整列部材40・40と、
これら各整列部材40の補助搬送路30の中央に対する進退駆動をそれぞれ同量ずつ同時に行う駆動モータ44・44と、
各整列部材40側にそれぞれ取付けられて、各板状ワークWの側端面を検知すべく、その検出位置が、各整列部材40の内側からD0である左右の整列センサー51・52と、
これら両整列センサー51・52からの信号を受けて、板状ワークWを補助搬送路30の中央に配置すべく、各駆動モータ44の駆動制御を行い、かつ補助搬送路30を主搬送路20の下方に降下させるようにした制御手段60と
を備えて、
制御手段60による各駆動モータ44の駆動制御を、次の表に従った演算処理によって行うようにしたことを特徴とする整列搬送装置100。
ここで;
D1;先検知距離(左整列センサー51が原点から板状ワークWの左端面を検出するまでに移動する距離)
D2;後検知距離(右整列センサー52が原点から板状ワークWの右端面を検出するまでに移動する距離)」
である。
すなわち、この請求の範囲第1項に係る整列搬送装置100は、板状ワークWを、前工程から次工程に搬送するための主搬送路20を有していることは当然として、第1図に示すように、この主搬送路20の中程に板状ワークWを図示左右方向に自由に移動させる補助搬送路30を有しているものであり、この補助搬送路30は、各板状ワークWの整列を行うときにのみ上昇されて、その搬送路面が主搬送路20のそれより高くなるものである。
主搬送路20中には、第2図にも示すように、この主搬送路20を構成している各搬送ローラ21や補助搬送路30の横バー32等と干渉しないで補助搬送路30の中央に向けて進退する整列部材40が設けてあり、これら各整列部材40によって板状ワークWの整列を行うための板状ワークWの挟み込みを行うものであり、ここまでは従来の整列搬送装置と同様な構成である。
この請求の範囲第1項に係る整列搬送装置100では、これら各整列部材40の内方側に、第2図及び第3図に示すように、各整列部材40を構成している整列ピン41(これが板状ワークWの側端面を押すことになるものである)から寸法D0で内方に突出する左整列センサー51及び右整列センサー52が取付けてある。つまり、これらの左整列センサー51及び右整列センサー52は、板状ワークWが整列部材40の各整列ピン41によって押される前に、板状ワークWの側端面を検知するものである。
また、左整列センサー51および右整列センサー52は、超音波や光等によって、板状ワークWの側端面を検知するものであるが、その検知信号を制御手段60に入力するものである。制御手段60では、検知信号を受けるまでの各整列部材40の移動距離を、例えば各駆動モータ44の駆動パルスで計数しているものであり、左整列センサー51または右整列センサー52から検知信号を受けたときに、先検知距離D1または後検知距離D2を演算処理して算出しているものである。
さて、補助搬送路30上に板状ワークWが、第8図の(1)に示す状態、つまり板状ワークWが少し左にズレて搬送されたとすると、両整列部材40はその原点位置から同時かつ同量ずつ補助搬送路30の中央に向けて進行する。その結果、まず第8図の(2)に示すように、左整列センサー51が板状ワークWの左側端縁を検知するから、その時の左整列部材40の原点からの距離D0が制御手段60に記録される。更に、各整列部材40が距離D0だけ補助搬送路30の中央に向けて進めば、左整列部材40はその各整列ピン41によって板状ワークWを図示右方へ押していくことになるが、この左整列部材40が板状ワークWを押す前か後かに、右整列部材40に設けてある右整列センサー52が板状ワークWの右側端縁を検知する。このため、本発明における制御手段60は、次の2通りの場合に分けて、各整列部材40をさらに進めるべき量を決定している。
|D1−D2|≧D0の場合
(左整列部材40が板状ワークWを押した後に後検知距離D2が検出されるとき)
この場合は、第8図の(3)で示す場合であり、左整列部材40によって板状ワークWが図示右方に押されてから、右整列センサー52が板状ワークWの右側端縁を検知するときである。この場合には、第8図の(3)に示したように、両整列部材40が更に進むべき距離は、D0/2であることは一目瞭然である。なお、|D1−D2|=D0の場合は、板状ワークWが補助搬送路30の中央に最初からあった場合である。
従って、この場合には、制御手段60は、各駆動モータ44の駆動量が、各整列部材40がD0/2だけとなるように、各駆動モータ44の制御を行うのである。
|2D0−(D1−D2|<D0の場合
(左整列部材40が板状ワークWを押す前に後検知距離D2が検出されるとき)
この場合は、第9図に示す場合であり、板状ワークWが補助搬送路30の略中央におかれていた場合である。すなわち、第9図の(3)に示すように、左整列センサー51が板状ワークWの左側端面を検知してから、左整列部材40が板状ワークWの左側端面を押す前に、右整列センサー52が板状ワークWの右側面縁を検知する場合である。このときには、両整列部材40が進むべき距離は、左整列部材40がD0−(D2−D1)であり、右整列部材40がD0である。従って、両整列部材40が同量ずつ進むのであるから、各整列部材40が進むべき量は、
{D0−(D2−D1)+D0}/2={2D0−(D2−D1)}/2
となるのである。
なお、板状ワークWが補助搬送路30の右方にズレているときには、上述したD1とD2を入れ換えて考えればよく、そのために、(D1−D2}の絶対値、|D1−D2|を考えればよいことになる。
勿論、この請求の範囲第1項に係る整列搬送装置100では、板状ワークWの整列を上述したように行うのであるから、板状ワークWとして前回整列したものと大きさの違うものが今回搬入されてきたとしても、これを常に補助搬送路30の中央に整列するのであり、この板状ワークWは、主搬送路20の中央から次工程へと搬出されるのである。何故なら、当該整列搬送装置100は、
D0=整列センサー51・52の整列部材40の内側からの距離
D1=整列センサー51が検知したときの整列部材40の原点からの距離
D2=整列センサー52が検知したときの整列部材40の原点からの距離
という、板状ワークWの大きさには全く関係しない値によって、整列作動を行うからである。
また、上記課題を解決するために、請求の範囲第2項に係る発明の採った手段は、
「前工程から送られてくるプリント配線板あるいはその材料板等の板状ワークWを主搬送路20上に受け取って次工程に搬送するにあたって、この板状ワークWを、主搬送路20上に上昇した補助搬送路30の中央に整列してから乱列するようにしたブラシ210であって、
機枠10に主搬送路20と干渉しない状態で組付けられて、主搬送路20の搬送方向に直交する方向に同量ずつ進退される左右の整列部材40・40と、
これら各整列部材40の補助搬送路30の中央に対する進退駆動をそれぞれ同量ずつ同時に行う駆動モータ44・44と、
各整列部材40側にそれぞれ取付けられて、各板状ワークWの側端面を検知すべく、その検出位置が、各整列部材40の内側からD0である左右の整列センサー51・52と、
これら両整列センサー51・52からの信号を受けて、板状ワークWを補助搬送路30の中央に配置すべく、各駆動モータ44の駆動制御を行い、かつ補助搬送路(30を主搬送路20の下方に降下させるようにした制御手段60と
を備えて、
前記制御手段60による各駆動モータ44の駆動制御を、次の表に従った演算処理によって整列を行い、
ここで;
D1;先検知距離(左整列センサー51が原点から板状ワークWの左端面を検出するまでに移動する距離)
D2;後検知距離(右整列センサー52が原点から板状ワークWの右端面を検出するまでに移動する距離)
この整列後に、板状ワークWを補助搬送路30の中央から左右に所定寸法移動させるように、制御手段60によって各駆動モータ44の駆動制御を行うようにしたことを特徴とするブラシ210」
である。
すなわち、この乱列搬送装置200は、その殆どの構成を請求の範囲第1項に係る整列搬送装置100と同様にしたものであるが、制御手段60による各駆動モータ44の駆動制御を整列作業後においても行うようにして、板状ワークWを、主搬送路20上に上昇した補助搬送路30の中央に整列してから「乱列」するようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る整列搬送装置100の、主搬送路20の一部を省略して補助搬送路30を浮き上がらせて示した平面図であり、第2図は、同整列搬送装置100の正面図であり、第3図は要部を拡大して示した部分正面図であり、第4図は、整列搬送装置100の正面図の左側に見えている補助搬送路30の部分拡大正面図であり、第5図は、整列搬送装置100の正面図の左側に見えている部分拡大正面図であり、第6図は、同整列搬送装置100の右側面図であり、第7図は、要部を拡大して示した部分右側面図であり、第8図は、板状ワークWが左方に大きくズレた状態で搬入されたときの、整列部材40や左整列センサー51及び右整列センサー52との関係を(1)〜(3)の段階で示した平面図であり、第9図は、板状ワークWが左方に少しズレた状態で搬入されたときの、整列部材40、左整列センサー51及び右整列センサー52との関係を(1)〜(3)の段階で示した平面図であり、第10図は、次工程にブラシ210による研磨工程がある場合に、このブラシ210に対して各板状ワークWを乱列して搬送している乱列搬送装置200の部分斜視図であり、第11図は、従来の整列搬送装置100において、左方にズレて搬入された状態(1)の板状ワークWが左右の整列部材70によって中央に整列されたとき(2)の各部分正面図であり、第12図は、板状ワークWが薄いものであって従来の整列搬送装置100による整列完了時に湾曲した状態(1)、整列部材70が後退したときに支持ローラ72の一部に引っ掛かった板状ワークWが立ち上がった状態(2)、及び整列部材70が後退したときに中央から板状ワークWがズレてしまった状態(3)をそれぞれ示す部分正面図であり、第13図は、次工程に配置されたブラシ210に片減り部分211が形成されてしまった状態を示す正面図である。
発明を実施するための最良の形態
次に、本発明を実施するための最良の形態を、図面に示した例について説明すると、第1図には、請求の範囲第2項に係る乱列搬送装置200を兼ねた、請求の範囲第1項に係る整列搬送装置100の平面図が示してある。この整列搬送装置100の図示下側には、前工程の搬出路または当該整列搬送装置100への投入機が接続されるものであり、この整列搬送装置100の図示上側には、次工程の搬送路または受取機が接続されるものである。また、この整列搬送装置100を構成している機枠10の上面には、第1図に示したような主搬送路20が設けてあり、この主搬送路20によって、図示下側に搬入された板状ワークWは主搬送路20の中央から図示上側に向けて搬送されるのである。
この主搬送路20中には、図示下側に板状ワークWが投入されてきたことを検知する進入センサー24が設けてあり、この進入センサー24からの信号によって、当該主搬送路20の駆動モータ22が駆動されることになるものである。板状ワークWが主搬送路20上を、第1図の中央に向けて搬送されると、そのことが第1後端センサー25によって検知され、この第1後端センサー25からの信号によって後述する補助搬送路30がせり上がるように制御される。第1図では、補助搬送路30のせり上がりが完了した状態が示してある。この補助搬送路30上での板状ワークWの整列(中央に配置すること)が完了すると、主搬送路20が再び駆動されるのであり、その第1図の上端に設けてある第2後端センサー26が板状ワークWの後端を検知すると、次の板状ワークWの図示下側部分への投入が始まるようにしてある。
この主搬送路20は、その間にての補助搬送路30のせり上がりを可能にするために、所定の間隔をおいて並列に設置した多数の回動軸21aを機枠10上に組付けたものであり、これら各回動軸21a上には多数の搬送ローラ21が固定的に取付けてある。これらの回動軸21aは、第6図に示したように、チェーン23によって同一方向に回転するように互いに連結してあり、チェーン23の一部は駆動モータ22に掛装してある。従って、各回動軸21aは、各駆動モータ22の作動によって同一方向に回動し、各回動軸21a上に設けてある搬送ローラ21上に載置された板状ワークWを搬送することになるのである。
以上にように構成してある主搬送路20の中央部には、第1図にも示したように、補助搬送路30が設けてある。この補助搬送路30は、図1図、第3図及び第4図に示したように、主搬送路20側の各回動軸21a間に配置される多数の横バー32と、これら各横バー32に自由回転するように設けた多数の横送りローラ31とを、各横バー32を下側で支持し連結している上下動台33とを備えているものである。また、この上下動台33は、第4図に示したように、機枠10の内部に配置してある上下シリンダ34の上端に連結されているものであり、この上下シリンダ34の上下作動によって、各横バー32つまり横送りローラ31の、主搬送路20の搬送面に対する上下動がなされるものである。なお、第4図中の符号35は、上下動台33が水平状態を保ちながら上下動するためのガイドを示しており、このガイド35は、第6図及び第7図に示したように、機枠10の前方側に設けてある。
従って、この補助搬送路30は、第3図に示したように、その降下位置にある場合には、主搬送路20の各搬送ローラ21が形成する搬送面より下方に位置していて、主搬送路20による搬送が行えるものである。これに対して、第4図に示したように、補助搬送路30が上昇したときには、その各横送りローラ31が形成する搬送面が主搬送路20側の各搬送ローラ21のそれよりも上方に位置することになり、これら各横送りローラ31上に載置された板状ワークWは、次に述べる各整列部材40によって押されたとき、例えば第1図の左右方向に自由に動き得るものとなるのである。
各整列部材40は、第1図及び第2図に示したように、主搬送路20の左右両側、従って補助搬送路30の両側に配置されるものであり、第6図及び第7図に示したように、主搬送路20側の各回動軸21a及び補助搬送路30側の各横バー32の間に立設される複数の整列ピン41を有している。これら各整列ピン41の上端は、主搬送路20側の搬送ローラ21の上端は勿論、上昇した補助搬送路30の各横送りローラ31の上端より高い位置にある連結バー42によって連結されていて、これら各整列ピン41の下端は、第4図及び第5図に示したように、連結台45上に連結してある。
各整列部材40の連結台45は、第5図に示したように、機枠10に対して水平上に支持させて、主搬送路20側の回動軸21aや補助搬送路30側の横バー32と平行に配置した主案内バー46に対して移動自在に連結してあり、この連結台45は、駆動チェーン43に連結してある。各駆動チェーン43の一方は、第2図にも示したように、駆動モータ44側のスプロケットに掛装してあり、この駆動モータ44の他方は、第1図及び第2図に示したように、機枠10の左側面に設けたスプロケットに掛装してある。
図面に示した各整列部材40は、一方のみを作動させることもあるため、それぞれ独立した駆動モータ44及び駆動チェーン43によって別々に駆動するようにしているが、単に中央に寄せるだけのものであれば、1台の駆動モータ44によって往復駆動される1本の駆動チェーン43の両側に各連結台45を連結するようにして実施してもよいものである。
なお、本形態の整列搬送装置100においては、第2図に示したように、主案内バー46の下側に補助バー47を平行に配置しておいて、この補助バー47にも連結台45を支持させるようにしている。この補助バー47の下端側には初期位置設定器48が設けてあり、この初期位置設定器48による設定によって、補助バー47上の連結台45の初期位置を調整設定できるようにしてある。
そして、各整列部材40を構成している連結台45上には、第2図に示したように、左整列センサー51及び右整列センサー52がそれぞれ取付けてある。これらの左整列センサー51及び右整列センサー52は、光や超音波等を利用して板状ワークWの側端縁を検知できるようにしたものであり、各整列部材40を構成している整列ピン41に対して、整列搬送装置100の中央に向けて距離D0だけ延出するように取付けてある。また、これらの左整列センサー51及び右整列センサー52は、当該整列搬送装置100の駆動制御を行っている制御手段60に接続されていて、この制御手段60内での演算処理によって、第8図または第9図に示した先検知距離D1及び後検知距離D2をそれぞれ算出させるようになっている。
すなわち、制御手段60においては、左整列センサー51及び駆動モータ44からの信号によって先検知距離D1を算出し、右整列センサー52及び駆動モータ44からの信号によって後検知距離D2を算出して、前述したような場合に分けて、各整列部材40の特に整列ピン41が進むべき距離を、
D0/2 または |2D0−(D1−D2)|/2
とするようにしているのである。
以上の演算のみを行う場合が、第1図等に示した整列搬送装置100としての機能を発揮することになるのであるが、第1図等に示した整列搬送装置100を乱列搬送装置200として機能させるには、制御手段60による制御をさらに次のように行うようにすればよいのである。
つまり、乱列搬送装置200では、板状ワークWを搬送路の中央に配置するという整列作業をも行えるものであるが、この整列作業後において、制御手段60による各駆動モータ44の駆動制御をさらに次のように行って「乱列」させるのである。ブラシ210は、図10に示すように、次工程側の搬送路の全幅を覆うようにしたものであって、当然板状ワークWの幅よりも十分大きい研磨幅Lを有していてる。そこで、一旦整列した各板状ワークWを、図10に一点鎖線にて示した中央線に対して、左右いずれかにさらに移動させるように、制御手段60によって各駆動モータ44を駆動制御するのである。
この請求の範囲第2項に記載の乱列搬送装置200は、図10に示したブラシ210に、図13に示したような片減り部分211が生じないようにするものであるから、整列した板状ワークWの左右いずれの方向か、またその移動量はどの程度にするかは、制御手段60において予め自由に設定しておけばよい。この場合、板状ワークWの移動の方向と量とを、バッチ毎に変更するようにしてもよいし、また一つのバッチ内で各板状ワークW毎に変更するようにしてもよいものである。
産業上の利用可能性
以上、詳述した通り、まず、請求の範囲第1項に記載の発明に係る整列搬送装置100は、各左整列センサー51及び右整列センサー52を各整列部材40の特に整列ピン41の内面に対して一定距離D0で取付けるようにしているから、これら各左整列センサー51及び右整列センサー52としてそれ程小型化したものを採用する必要がなく、また、これら各左整列センサー51及び右整列センサー52の空の信号と各駆動モータ44からの信号とによって先検知距離D1及び後検知距離D2を算出するようにしているから、板状ワークWの整列のための部材が非常に少なくなっている。
このため、この整列搬送装置100は、板状ワークWの整列を比較的簡単な構成部材によって行うことができるのであり、その結果、整列搬送装置100全体の構造をメンテナンスフリーの簡単なものとすることができて、製造コストの低減を図って安価なものとすることができるのである。
また、この整列搬送装置100は、各左整列センサー51及び右整列センサー52が整列部材40からD0だけ内方に位置させてあるから、板状ワークWの両側端縁の検知を各整列部材40の整列ピン41によって押圧される前に行えるのであり、各駆動モータ44の駆動制御誤差をなくすことができ、各部品の精度を高める必要がないのである。
そして、この整列搬送装置100は、板状ワークWの中央への整列を正確に行えるのであるから、薄い板状ワークWを整列時に湾曲させてしまうことがなく、板状ワークWに損傷を与えることなく整列できるのである。
また、請求の範囲第2項の乱列搬送装置200によれば、次工程にあるブラシ210によって板状ワークWの表面研磨を行うに当たって、このブラシ210に対して各板状ワークWを乱列して搬送することができるのであるから、ブラシ210の片減りを防止することができて、ブラシ210の効率良い使用ができることになるのである。
Claims (2)
- 前工程から送られてくるプリント配線板あるいはその材料板等の板状ワーク(W)を主搬送路(20)上に受け取って次工程に搬送するにあたって、この板状ワーク(W)を、主搬送路(20)上に上昇した補助搬送路(30)の中央に整列するようにした整列搬送装置(100)であって、
機枠(10)に主搬送路(20)と干渉しない状態で組付けられて、主搬送路(20)の搬送方向に直交する方向に同量ずつ進退される左右の整列部材(40)(40)と、
これら各整列部材(40)の補助搬送路(30)の中央に対する進退駆動をそれぞれ同量ずつ同時に行う駆動モータ(44)(44)と、
各整列部材(40)側にそれぞれ取付けられて、各板状ワーク(W)の側端面を検知すべく、その検出位置が、各整列部材(40)の内側からD0である左右の整列センサー(51)(52)と、
これら両整列センサー(51)(52)からの信号を受けて、板状ワーク(W)を補助搬送路(30)の中央に配置すべく、各駆動モータ(44)の駆動制御を行い、かつ補助搬送路(30)を主搬送路(20)の下方に降下させるようにした制御手段(60)と
を備えて、
前記制御手段(60)による各駆動モータ(44)の駆動制御を、次の表に従った演算処理によって行うようにしたことを特徴とする整列搬送装置(100)。
ここで;
D1;先検知距離(左整列センサー51が原点から板状ワークWの左端面を検出するまでに移動する距離)
D2;後検知距離(右整列センサー52が原点から板状ワークWの右端面を検出するまでに移動する距離) - 前工程から送られてくるプリント配線板あるいはその材料板等の板状ワーク(W)を主搬送路(20)上に受け取って次工程に搬送するにあたって、この板状ワーク(W)を、主搬送路(20)上に上昇した補助搬送路(30)の中央に整列してから乱列するようにした乱列搬送装置(200)であって、
機枠(10)に主搬送路(20)と干渉しない状態で組付けられて、主搬送路(20)の搬送方向に直交する方向に同量ずつ進退される左右の整列部材(40)(40)と、
これら各整列部材(40)の補助搬送路(30)の中央に対する進退駆動をそれぞれ同量ずつ同時に行う駆動モータ(44)(44)と、
各整列部材(40)側にそれぞれ取付けられて、各板状ワーク(W)の側端面を検知すべく、その検出位置が、各整列部材(40)の内側からD0である左右の整列サンサー(51)(52)と、
これら両整列センサー(51)(52)からの信号を受けて、板状ワーク(W)を補助搬送路(30)の中央に配置すべく、各駆動モータ(44)の駆動制御を行い、かつ補助搬送路(30)を主搬送路(20)の下方に降下させるようにした制御手段(60)と
を備えて、
前記制御手段(60)による各駆動モータ(44)の駆動制御を、次の表に従った演算処理によって整列を行い、
ここで;
D1;先検知距離(左整列センサー51が原点から板状ワークWの左端面を検出するまでに移動する距離)
D2;後検知距離(右整列センサー52が原点から板状ワークWの右端面を検出するまでに移動する距離)
この整列後に、板状ワーク(W)を補助搬送路(30)の中央から左右に所定寸法移動させるように、制御手段(60)によって各駆動モータ(44)の駆動制御を行うようにしたことを特徴とする乱列搬送装置(200)。
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